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  • [Bio-rAAV] 遺伝⼦治療における代表的な委託製造会社 (CMO) – ID1881 [2021/02/08]

    [Bio-rAAV] 遺伝⼦治療における代表的な委託製造会社 (CMO) – ID1881 [2021/02/08]

    rAAV vectorを製造するCMOリスト

    企業サイトサイト製造サイト特徴関係
    WuXi Advanced TherapiesUS1,000L遺伝子治療医薬品の開発と製造、AAV vector suspension platformWuXi AppTec
    CatalentUS, EU,footprint(400,000ft23)10 cGMP clinical suites, 200L, 400L, 800L, 2 x iCELLis 500, 24 HYPERStack 26/CS10
    10 cGMP Commercial Campus (including fill/finish)
    >バイオ医薬品30年の経験、20クライアント, AAV vector, 60 prgrampOriginal
    BioRelianceRockville, Maryland, USA & IrelandViral/Cell banking to fill finish (2,000 v/day), Secure Biostorageウイルス・クリアランス試験、Carsbadとの遺伝子治療用製品の開発と製造BioRelianceとCarlsbad(20+ years)がサービスする, California,親会社: Millipore-SIGMA-Merck
    Oxford BiomedicaUKUK(1,200m2, SUB 200L, BSL-C3 Lab)遺伝子治療医医薬品、PCL(*1)、Gene TherapySANOFI, GSK, NOVARTIS
    Broucher
    Lonza Pharma & BiotechUSHuston,Portsmouth, Holland, Singapore, Japan(Nikon)バイオロジクス、遺伝子治療医薬品、AAV, HSV, NDV,(Anc-AAV)Original
    NovasepEUバイオロジクス、遺伝子治療医薬品、Adeno, Lenti, HSV, VSV, VEEV2021/01/15 ThermoFisherによる買収
    MolMedEU
    YposKesiFR~500L
    ~200L SUB, 24 x Cell Factory 10
    遺伝子治療医薬品2016, Genenthonからスピンオフ
    TAKARA BIOJP遺伝子治療医薬品
    IDファーマJPiPS, CRISPR-Cas9elixirgen therapeutics
    遺伝子治療研究所 (Gene Therapy Research Institution)JP遺伝子治療医薬品
    vigene biosciences (2012~)Rockville, MarylandCellSTACK; iCELLis, 50~500L bioreactor, HEK293Plasmid製造、小規模AAVから臨床(GMP)まで、AAV、レンチウイルスOriginal (Small company)
    patheonby ThermoFisher
    詳細
    Alachua, FL
    Cambridge, MA
    Lexington, MA
    Plainville, MA,
    US
    50L~2000L
    Florida Bio (2006~2016), 100 clients, 500 product released14+years, Brammer BioがPatheonに統合
    VIROVEK
    詳細
    Hayward, CA, USSF9/vaculovirus1e13 vg/$3,500 ~ >1e15 vg/$119.900 価格表あり2006~

    https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/genome/advisory_board/dai5/siryou4-2-8.pdf

    Merck Darmstadtは、Millipore (2010), Sigma-Aldrich(2015)を傘下に収めて

    https://ja.wikipedia.org/wiki/メルク_(ドイツ)

    編集履歴

    2020/07/17 Mr.Harikiri
    2021/02/08 追記 (ThermoFisherによるnovasepの買収)
  • [Bio-Edu] バイオロジクスの研究開発から商用製造

    [Bio-Edu] バイオロジクスの研究開発から商用製造

    作用機序から目的バイオロジクス(モノ)を探索し、発現系構築・精製法検討を進めながら、試験管レベルでのヒットを得る。

    モノの培養・精製による取得と並行して、動物での薬理的効果を確認しながら、製造スケールは徐々に大きくしていく。最終的はに、商用スケールを目指しているためだ。

    以下、もう少し詳しくその流れを見ていこう。

    基礎的検討 (Stage 0)

    薬を世の中に出すことは大変な労力と時間およびお金がかかります。バイオロジクスでいうと、病気に効きそうな蛋白質(など)が特定され、そこから5年〜7年程度かけて基礎的検討が行われ、やがて研究成果もでてきつつ、商用生産スケールの培養スケール(1000倍以上)で製造がと可能となり、培養・精製が恒常的に実施可能な状態になります.ここまでで更に5年程度かかります。

    • 目的疾患とバイオロジクス
    • 遺伝子配列、発現系構築、精製法検討開始
    • 特許調査・特許出願
    • 評価系構築
    • 物取り、試験管レベルの評価(細胞など)
    • 動物を用いた評価
    • 毒性否定試験
    • 特性解析、安定性試験
    • ヒトでの安全性試験開始

    プロセスバリデーション

    Stage 1: Process Design

    これまでに実施した開発・スケールアップの知識から商用製造プロセスを定義する段階

    • QbDアプローチ、実験計画法による開発、段階的なリスクアセスメントの実施によるリスク低減化、CQA,
    • 培養条件、精製条件それぞれについて、各パラメータの範囲を定義していく段階
    • 分析系バリデーション

    技術移転プロジェクトを立ち上げ、研究所と製造サイトの共同作業により技術移転が推進される段階。

    • 培養の技術移転および精製の技術移転
    • Stage 2に備えます

    Stage 2: Process Qualification

    定義したプロセスが再現性よく商用生産できることの確認する段階

    安定稼働プロジェクトを立ち上げ、研究所がサポートしながら、工場が主体で安定稼働を確認が推進される段階

    • 3ロットの製造の実施で確認
    • 安定性試験の開始
    • 特性解析による物性の確認

    Stage 3: Continued Process Verification

    継続的な検証により、ルーチンで実行している商用製造がコントロール下(最近のトレンドは、PATによるリアルタイムモニタリングによるデータ比較)にあることの確認を得る段階

    *1: PAT: Process Analytical Technlogy。説明は、ここを参照できます。

    • レーザー解析: 原薬粉砕工程での粉砕粒子径のモニタリング
    • NIR (拡散反射法): 造粒中の水分
    • NIR(透過法): 打錠工程の製剤均一性

    参考

    FDA, Guidance for Industry Process Validation: General Principles and Practices (22 page of all)

    2019/12/17 改定

  • [GT] 世界で承認された細胞・遺伝子治療薬 – ID1872 [2019/09/06]

    [GT] 世界で承認された細胞・遺伝子治療薬 – ID1872 [2019/09/06]

    遺伝子治療薬リスト(2017)

    2017年に経済産業省がまとめた、世界で承認された遺伝子治療薬です。補充療法とがん溶解による治療薬などが含まれます。

    • AAV1, AAV2 Vectorによる遺伝子導入
    • HSV1 による腫瘍溶解
    • T細胞遺伝子治療
    製品名開発企業承認国、年対象疾患導入遺伝子製品の種類投与方法
    GlyberaUniqueオランダ、2012リポ蛋白リパーゼ(LPL)欠乏症LPLAAV1筋肉内投与
    in vivo
    ImlygicAmgenUS, 2015切除不能悪性黒色腫顆粒球マクロファージ刺激因子(GM-CSF)HSV1腫瘍内投与
    in vivo
    Strum eli’sGSKUK, 2016アデノシンでアミナーゼ(ADA)欠損症ADA遺伝子導入自己CD34+細胞(RV)静脈投与
    ex vivo
    ZalmoxisMolMedイタリア, k2016高リスク造血器悪性腫瘍(GVHD重症化防止)HSV-TK+ΔLNGFR遺伝子導入同種T細胞(RV)静脈投与
    ex vivo
    KymriahNovartisUS, 2017急性リンパ芽球白血病(ALL)(小児、若年成人)CD19 CAR遺伝子導入自己T細胞(LV)静脈投与 ex vivo
    Yes artsKite PharmaUS, 2017びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫CD19 CAR遺伝子導入自己T細胞(RV)静脈投与
    ex vivo
    LuxtumaSpark TherapeuticsUS, 2017レーバー先天性黒内障RPE65AAV2網膜内投与
    in vivo

    薬価サーチサイト KEGG MEDICUS 薬価

    DailyMed

    文献

    遺伝子治療の課題と方策、平成30年3月1日、経済産業省、商務・サービスグループ 生化学産業課

  • [Bio-rAAV] アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターを使用する意義(特徴)と製造概要 – ID1862 [2019/09/06]

    [Bio-rAAV] アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターを使用する意義(特徴)と製造概要 – ID1862 [2019/09/06]

    ID1862

    rAAVベクターの特徴

    遺伝子がランダムに導入される理由を掘り下げて調査した。

    1. 導入目標: レトロウイルスでは分裂細胞にしか遺伝子導入できないが,AAVでは,分裂,非分裂を問わず導入可能で長期発現が可能
    2. 免疫原性: センダイウイルス,ヘルペスウイルス及びアデノウイルスが免疫原性が高いのに対して,AAVは低い
    3. 遺伝子毒性: 正常遺伝子導入の際、ベクター配列が染色体に入ること、正常遺伝子が組み込まれる位置の制御できないため、癌遺伝子近傍に入るとがん化の可能性がある(文献1, p.20)、また、文献2には、宿主の染色体にランダムに遺伝子が導入されるため,レトロウイルス,レンチウイルスと同様に遺伝子毒性がある (現状での技術面の成熟が期待される)
    4. 1997年現在では、野生型AAVが持つ染色体第19染色体の長腕(q13.4-ter)への特異的な遺伝子導入は、組換え技術で作ったAAVベクターで特異的な部位への遺伝子導入は達成できない(文献4)。
    5. 特定部への遺伝子導入制御方法に関する特許は、2008に公開されている(文献5)ので、この時点で、染色体の特定部位への遺伝子導入は難しい技術であったことが伺える、1997年では、その技術はなかった可能性がある。
    6. 上記の最近の文献でもランダム導入などの記載があり、野生型AAVの特異的に特定の部位に遺伝子を導入できるまでには至っていないものと考えられる(今後も調査予定)。
    7.  臨床計画書を見ると、rep遺伝子は使われないようだ。すなわちランダムに遺伝子が組み込まれる。
    8. 細胞毒性: 細胞毒性が低いとされるレトロウイルス,レンチウイルスなどと比較しても,細胞毒性はほとんどない
    9. 大量調製が容易
    10. 治験応用実績: 血友病,パーキンソン病,Leber先天性黒内障
    11. 投与経路: 全身投与により大量投与が可能

    rAAVのメリット

    1. 拡散防止措置P1施設で取り扱う
    2. 増殖/非増殖のいずれの細胞にも遺伝子導入が可能
    3. 非増殖性の細胞での長期発言
    4. 免疫原性が低い

    rAAVベクター製造

    • プラスミドベクター製造
      • AAV ssDNA(pAAV-GOIvector)
        • pAAV CMV Vector
        • pRC Vector
        • pHelper Vector
    • ウイルス作成細胞(HEK293/Tなど) Cell Bank製造
    • プロセス開発
      • 培養
        • Transfection条件(細胞濃度とプラスミドベクターの比率)
      • 精製
        • 抽出法
        • カラム精製
        • UF/DF
    • non-GMP ウイルスベクター製造
    • 非臨床試験
      • in vivo実験(1012 vg/mL)
    • カルタヘナ申請
    • GMP ウイルスベクター製造

    参考

    文献

    1. TAKARA: catalog.takara-bio.co.jp/research.htm
    2. 経済産業省: https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/genome/advisory_board/dai5/siryou4-2-8.pdf
    3. 平成27年7月24日、国立医薬品食品衛生研究所: http://www.nihs.go.jp/oshirasejoho/symposium/documents/H27_suraido_3.pdf
    4. https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-08672600/(1997)
    5. 公開特許公報(A)_アデノ随伴ウイルスのITRをもつDNAのヒト第19番染色体への組込み部位の制御方法(2008): https://biosciencedbc.jp/dbsearch/Patent/page/ipdl2_JPP_an_2006263018.html
    6. 遺伝子治療臨床計画書(2017) – rep遺伝子を欠いているためAAVS1へは導入されずランダムに組み込まれる(p.14): https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000186212.pdf

    編集履歴

    2019/09/06 はりきり(Mr)
    2019/09/14 追記 (文献3, 4追加)
    2020/04/28 文言整備

  • [Kw] サイバティネクス – ラルフモシャー

    [Kw] サイバティネクス – ラルフモシャー

    ラルフモシャー (~2008)

    ロボットと人間の融合を目指し、腕だけの700kgもある試作機を作るも実用化されなかった。

    シャモーが開発した油圧システムは、現在では、小型化され工事用の重機や飛行機などこのコントロールに応用されている。

    by NHK Eテレ

  • [WordPress] テーマ・カスタマイズ – Twenty Seventyテーマの2カラム表示の幅の拡大 [2019/09/03]

    [WordPress] テーマ・カスタマイズ – Twenty Seventyテーマの2カラム表示の幅の拡大 [2019/09/03]

    はじめに

    WordPressでblogを始めた頃は、先人の投稿を参考にしテーマを「Twenty Seventy」にしていました。2020/08現在は、WordPressのバージョンアップととにも搭載されたシングル・カラムであるTwenty Twentyに変更しています。

    以下の記事は、Twenty Seventyの表示の体裁について、CSSもよく分からないまま、先人の知恵をお借りしてなんとか設定していた頃の記録です(2020/08/25, Mr.Harikiri)

    Twenty Seventyテーマの2カラム化

    以前、使っていたサイトのStyleは、「Twenty Seventeen」でしたが、メインとサイドバーの幅をデフォルト設定から画面いっぱいに広げていました。

    WordPress、CSSなど、全く何もわかっていなかった時期でした。

    iPadで閲覧した時に、デフォルトでは、左右に余白があり有効活用されていませんでしたので、スペースの有効活用の情報収集として、数時間のネットサーフィンの結果、やはり同じような事を考えて、解決されたブロガーさんがおられました。

    以下のコードは、プログ「妻と僕。」さんから頂きました。ありがとうございます。

    設定方法

    WordPress > 左メニュー > 外観 > カスタマイズ > 追加CSS (編集窓にコピペ)
    /*
    * 説明 : widthを効率化する
    */
    @media screen and (min-width: 48em) {
    .wrap {
    max-width: 1100px;/*記事・サイドバー・余白の全幅*/
    padding-left: 2em;/*記事の左余白*/
    padding-right: 2em;/*サイドバーの右余白*/
    }
    .has-sidebar:not(.error404) #primary {
    float: left;
    width: 67%;/*記事幅*/
    }
    .has-sidebar #secondary {
    float: right;
    padding-top: 0;
    width: 29%;/*サイドバー幅*/
    }
    .navigation-top .wrap {
    max-width: 1100px;/*メニューバー幅*/
    padding: 0.75em 3.4166666666667em;
    }
    .site-content {
    padding: 2.5em 0 0;/*メニューバーと記事の間隔*/
    }
    }
    編集履歴
    2019/09/03 Mr.はりきり
    2020/07/28 修正(過去の状況であることを明確に記述)
  • [Trip] 神戸みなと温泉 蓮  [2019/09/01]

    [Trip] 神戸みなと温泉 蓮 [2019/09/01]

    神戸みなと温泉 蓮

    神戸は三ノ宮をJR/阪急/阪神を下車して、無料の送迎バスに乗れば5分程度で海沿いのみなと温泉 蓮に到着する。隣には、通称”カタツムリ”のオリエンタルホテルがある。

    部屋

    ドアを開けて部屋に入ると右にはトイレ、突き当たりには洗面所とバスルームがり、左には、2台のセミダブルのベッドのある部屋と和室の部屋がバリアフリーで間取りされている。和室はベッドがある部屋よりも1.5倍の広さがある。和室に面するベランダからは、港を挟んでオリエンタルホテルとモザイクの観覧車を見ることができる。

    アメニティ

    • 歯ブラシ
      • 蓮の歯ブラシは毛足もながくて柔らかく、市販品の歯ブラシと遜色ない程、高級である。
    • 靴下
      • 提供される靴下は、神経質の僕には助かる。大浴場の温泉に入った後に履く。

    夕食

    夕食は、ビュッフェ形式の和食で、お肉好きなら、ビーフシチュー、ホルモン煮、ローストビーフや一人前のすき焼きなど、美味しくいただける。旅館の食事への特段のこだわりが伝わる美味しさ。種類も質も申し分ない。

    温泉

    10Fにある宿泊者用の温泉は、06:00~10:00, 15:00~24:00でした。ご参考まで。効能表示を記憶して持ち帰り再現してみた

    General Indications (一般効能)

    neuralgia (神経痛),
    muscle pain (筋肉痛),
    joint pain (関節痛),
    frozen or stiff shoulder (40肩),
    joint stiffness (関節のこわばり),
    motor paralysis (運動麻痺),
    bruises (うちみ),
    sprains (ねんざ), 
    hemorrhoid (痔核),
    chronic debilitating diseases (慢性消耗性疾患),
    excessive  sensitivity to cold (冷え症),
    recuperation from an illness(病気からの回復),
    recovery from fatigue (疲労回復),
    Health Improvement (体質改善)

    Indication for deferent types of hot spring (温泉別効能)

    cuts (切り傷),
    burns (やけど),
    weak or sickly children (虚弱児童),
    chronic female diseases (慢性婦人病)

    ギャラリー

    編集履歴

    2019/09/01 Mr.Harikiri
    2022/11/15 文言整理,地図(プラグインからGoogleMapコードに変更)

  • 蛋白質の精製装置とその精製  [2019/08/25]

    蛋白質の精製装置とその精製 [2019/08/25]

    蛋白質精製装置の歴史

    もう40年も前から蛋白質の精製装置は開発されている。当時はPharmaciaという社名の企業で市販されていたFPLCという装置が有名だった。

    今では、Pharmaciaの社名なくなり、GE Healthcareに変わっていて、精製装置のブランド名は、AKTAになった。

    GE Healthcareは、今年中には、GEの業績が不振なことから放出されて、別会社の子会社となるようだ。

    引用元 : https://www.gelifesciences.co.jp/newsletter/biodirect_mail/technical_tips/tips60.html

    蛋白質の精製方法

    一般的に蛋白質は、熱や有機溶剤に弱く、変性してしまうため、有機化合物のようには精製できない。

    蛋白質の精製では、水溶液状態を維持しながら精製工程を進めて純度を上げていく必要がある。

    そこで、液体をハンドリングする液体クロマトグラフィーであるFPLCやAKTAの出番となる。

    精製装置の原理

    蛋白質の精製とは、液体をどうコントロールするかということであり、言い換えるとその液体組成のコントロールをいかにするかに尽きる。

    主要な溶液組成は、塩濃度を表す電気伝導度 (conductivity)とpHの2つが基本となる。

    これらの組み合わせを作り出し、精製の舞台となる担体という場で蛋白質の精製を行う。

    担体の選択

    担体とは、蛋白質と相互作用がある樹脂と定義できる。

    担体は、通常ビーズ状でありその大きさは50~100μmφ、樹脂(Resin)ともいう。

    粒子であるため、粒子と粒子の間に水分を濾(こ)すことができる。

    具体的には、ガーゼのようなもので樹脂を捕捉し、水分と分離させる。

    実際には、樹脂より小さい網目のハードメッシュを円筒の上下につけて樹脂を挟み込んでカラムという筒に充填し、このカラムの片方から液体を流し、もう一方から液体を出すという原理で、担体を使用する。これをクロマトグラフィという。

    樹脂(resin)といっても、昔は天然の素材からつくるセルロース系しかなかったが、今日では、合成樹脂(ビニル系など)が使われる。

    精製をしようとしている目的蛋白質と不純物質(木吹物質の分解物や重合物、原料上混入してくる産生細胞由来のDNA,細胞成分など)を担体との相互作用によって分別する。

    担体は、以下の種類のものを選択する。1種類の担体での精製では不十分であるため、相互作用が異なる単体を選択する。多くても3種類の担体が使用される。

    担体の種類

    先ず、陰および陽の電荷を持つイオン性のリガンドと呼ばれる低分子化合物を担体に結合させているイオン交換体があげられる。

    これらの担体には、親水性の素材が通常使われている。

    次に、電荷を持たないが、疎水性の担体がある。これらの担体の性質を併せ持つマルチモーダルな担体もあり、昔らか高度に精製したい場合に、使用されていたハイドロキシアバタイト(リン酸カルシウム塩: HA)は、今でも高度なタンパク精製に使用される。

    更に、目的蛋白質と強い特異性で結合できるリガンド分子を担体に結合させたアティニティ担体がある。

    アフィニティ担体として、一般的に良く知られているのが、Protein A担体である。血漿分解由来の凝固系蛋白質は、ヘパリンに親和性を持つものがおおく、ヘパリン担体もアフィニティ担体と呼ばれる。

    蛋白質精製装置で目的蛋白質を精製する

    通常は、蛋白質精製装置(AKTAなど)を使用してカラム・クロマトグラフィーを行う。

    また、カラム・クロマトグラフィー工程のつなぎの工程として、UF/DF処理、沈殿化処理、ウイルス除去フィルターろ過なども実施される。

    編集履歴

    2019/08/25 記載
    2020/02/01 改定(個別の工程の説明を分離しそれぞれ個別に説明)
    2020/02/18 文言整備、Desktopでは2カラム化(右にフローチャート配置)
    2020/10/04 体裁変更
  • [YouTube] History of Mr.Harikiri’s YouTube channel [2019/08/25]

    [YouTube] History of Mr.Harikiri’s YouTube channel [2019/08/25]

    2019/08/25, Mr.Harikiri’s channel of YouTube opened. 1st uploaded the movie: Disassemble of mouse derived from WACOM pen-tablet

    Reference of procedure from: https://affiliate7.jp/youtube/2799/

    1. YouTubeアプリからLogin
    2. Channel作成
    3. Uploadクリック
    4. 画像選択
    5. タイトルと説明の入力
    6. 公開範囲の設定
      • 設定 → プライバシー → “非公開条件のOn/Off”
    7. Upload実行
  • [WP] WordPress/robots.txtの設定が不良で新版Google Search Consoleで”ブロックされている”と表示される件 [2019/08/24]

    [WP] WordPress/robots.txtの設定が不良で新版Google Search Consoleで”ブロックされている”と表示される件 [2019/08/24]

    robots.txtの問題

    自前のSynology NASにWordPressを立ち上げている場合で、SEO pluginにrobots.txtを設定しているにもかかわらず、Google Search Consoleでrobots.txtでブロックされている、と警告が出ていた。

    この問題は、約半年の間冷やしたり、温めたりして、問題解決を素人なりに模索していました。

    当サイトの場合、以下のアドレスを表示させるとrobots.txtの内容が確認できるらしい事がわかったので、以下のアドレスをChromeで表示してみました。

    結果は、正にブロックされていることが分かりました。「Disallow: /」がそれです。ルート以下が許可されていませんでした。

    https://harikiri.diskstation.me/robots.txt

    User-agent: *
    Disallow: /

    ですが、当サイトでは、もう一つ下の階層”myblog”にblogを設置しているので、Chromeで以下のアドレスを表示してみたが、ファイルが無いと吐かれました。

    注意

    この記事を書いている時期は、サプディレクトの「myblog」以下にサイトを構築していました。2020/04現在では、Redirectionプラグインで、このサブディレクトは、必要なくなりました。
    https://harikiri.diskstation.me/ でOKです。

    https://harikiri.diskstation.me/myblog/robots.txt -> “ファイルがない、とのメッセージ”

    以上の結果は、All in One SEOで設定した内容が、なぜか何処にも正しい設定内容で、且つ、正しいフォルダ位置に反映されていないという事です。

    自前でrobots.txtを用意

    仕方がないので、robots.txtを自前で用意して、今は分からない何処かのフォルダーに設置するこにしました。

    1. アクセス権が正しい「robots.txt」雛形ファイルを作る

    自前で保管する場合、心配になるのがアクセス権の設定です。この問題は、WordPress用のPluginであるYoast SEOを使用しましたた。robots.txtを記述して保管する機能があります。

    その後、Yoast SEOは役割を終えましたので停止させました。

    2. robots.txtを配置する

    作成したrobots.txtは、ルート以下「/」と、サブディレクトリ以下「/myblog/」に作成した同じrobots.txtファイルを配置しました。後から不要な一方は削除する予定。

    3. Googleにクロールさせる

    色々ググってみると、旧版のGoogle Search Consoleなるものがあって(新版Google Search Consoleの左メニューの一番下に「以前のバージョンに戻す」があり、これが旧版)、そこには、左メニューに「クロール」-> robots.txtテスターなるものがあります。

    これを使用して、以下、robots.txtの内容をGoogleに知らせることができます。更に、新版からインデックスできるように設定することができました。

    インデックスの試行錯誤は、以下の試行錯誤を行いました。

    4. robots.txtの解決

    編集

    以上のように、当サイトには2つのフォルダにrobots.txtが存在する状態で、以下の旧版Google Search Consoleを使用して問題解決を進めた。

    旧版Google Search Consoleのrobotsテスターでテストする場合,実サイトには修正したrobots.txtを配置しているのに,再読み込みをしてくれない。よって,robotsテスターを実行しても、以前の内容のままなのでエラーになる。

    そこで,旧版Google Search Console -> クロール -> robots.txt -> “robots.txtの内容が表示される”。この内容を直に編集する。横にあるリンク”公開済みのrobots.txtを表示する”で実サイトのrobots.txtの内容を表示できるので、この内容をコピぺしてもいい。

    送信

    その後、送信ボタンを押すと、ダイアログが表示される。以下の”3. Googleに更新リクエスト”について送信ボタンを押す。

    1. 更新されたコードのダウンロード

    2. アップロードされたバージョンを確認

    3. Googleに更新をリクエスト

    ダイアログの✖️でダイアログを消し、その下のテスト・ボタン(Googlebotを選択した状態)を押す -> テスト・ボタンは”許可済み”の表示となる。

    5. URL検査

    新版から”URL 検査”を実行すると,これまでは,15秒程度で”robots.txtがブロックしている”とのエラーが出ていたものが,今回の操作のあとは,検査の実行後に、その結果が返ってくるまでの時間が、明らかに伸びてインデックス処理をしている感触があった。その結果、以下のように、半年間進展がなかった懸案が、以下、表示されたように進展をみることができた。

    新版Google Search Console -> URL検査 -> サイトのアドレスを入れて、実行

    ✅URLはGoogleに登録できますが、問題があります・・・”やっと登録できた。うれしい^^”

    ✅登録の可否 : URLはインデックスに登録できます・・・”やったぞ,やっとだ.やってやった”

    その後、「インデックス登録をリクエスト」を実行した。しばらくすると、上記の表示は以下のように変化した。

    ✅URLはGoogleに登録されています。・・・”あはぁ”

    ✅カバレッジ: インデックスは登録されましたが、サイトマップに送信していません”・・・”もうすこしだ”

    以上で,Robots.txt問題は,とりあえず次のステップへと進む.

    to be continue.

    編集履歴

    2019/08/24 Mr.Harikir
    2020/04/24 文言整備
    2020/10/04 編集履歴追加 (読み返して、GoogleにIndexできたのが、2019/08/24であったことを思い出した。それまで6ヶ月は泣かず飛ばすで、誰も訪問者が来なかったことを思い出した)