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  • 気になる企業 – Johnson & Johnson (J&J) – 医薬・医療機器、多国籍企業 [2020/08/26]

    気になる企業 – Johnson & Johnson (J&J) – 医薬・医療機器、多国籍企業 [2020/08/26]

    Johnson & Johnson (J&J)

    J&J グループ

    • ヤンセンファーマ (医薬品部門) source
      • 自己免疫疾患
    • Momenta Pharmaceuticals買収合意(2020/08)
      • 65億ドル (約6500億円)
      • nipocalimab(M281, Phase 3)
        • 胎児・新生児溶血性疾患(HCFN)
        • 全身型重症無力症(gMG)
      • 高シアリル化IgG抗体(M254)
        • 免疫性血小板減少性紫斑病(ITP)
        • 慢性炎症性脱髄多発神経炎(CIDP)
      • VEGF阻害抗体(Biosimilar) with Mylan社
    編集履歴
    2020/08/26 by はりきり(Mr)
  • [健康] 潰瘍性大腸炎とは(レジメ) – 免疫系の異常 [2020/08/26]

    [健康] 潰瘍性大腸炎とは(レジメ) – 免疫系の異常 [2020/08/26]

    潰瘍性大腸炎

    発症率のピークは、男性では、10代後半、女性では、二十歳前後、発症後は、寛解を目指す治療方針です。1日に5から10回の下痢・血便が続く。指定難病97 sourceです。

    特徴

    • 病変の拡がりによる分類
      • 全大腸炎
      • 左側大腸炎
      • 直腸炎
    • 病期の分類
      • 活動期
      • 寛解期
    • 重症度による分類
      • 軽症
      • 中等症
      • 重症
      • 激症
    • 臨床経過による分類
      • 再燃 寛解 型
      • 慢性持続型
      • 急性激症型
      • 初回発作型

    併発

    • 関節痛がしばしば見られる

    治療

    通常は、以下の順序で治療法が変更される。

    1. 5-アミノサリチル酸(5-ASA): 抗炎症、経口・直腸投与
      • 従来のサラゾスルファビリジン(サラゾビリン)
      • メサラジン
        • ペンタサ
        • アサコール(ゼリア) : 腸粘膜の保護, 2009/12
    2. 副腎皮質ステロイド : 免疫抑制、経口・直腸投与
      • プレドニゾロン(プレドニン)
    3. 血球成分除去療法 : 対外に血液を取り出して異常に活性化した白血球の除去した後、体内に戻す
      • LCAP (白血球除去療法: セルソーバ)
      • GCAP (顆粒球除去療法: アダカラム)
    4. 免疫調整薬・抑制薬
      • アザチオプリン
        • イムラン
        • アザニン
      • 6-メルカプトブリン
        • ロイケリン
      • シクロスポリン
        • サンディミュン
      • タクロリムス
        • プログラフ
    5. 生物学的製剤(バイオロジクス; biologics) : 原因の1つ考えられる体内のタンパク質に対するモノクローナル抗体を投与する
      • 抗TNFα受容体拮抗薬
        • インフリキシマブ(レミケード)
        • アダリムマブ(ヒュミラ)
    6. 外科的処置 : 大腸除去
      • 重症例
      • 大量の出血

    潰瘍性大腸炎(指定難病97)- 難病情報センター –

    https://www.nanbyou.or.jp/entry/62
  • [PHP] プログラミング – include, require – パス [2020/07/08]

    [PHP] プログラミング – include, require – パス [2020/07/08]

    外部の関数を使うには

    プラグインの関数チェック

    プラグインの削除/停止で、使いたい関数がなくなったことも考慮して存在をチェックします

    if ( function_exists( ‘function_in_plugin’ )){ function_in_plugin(); }

    phpファイルを挿入

    • include(), require()の機能
      • include(), include_once(): ファイルが無い場合、警告するが実行停止しない
      • require(), require_once(): ファイルが無い場合、実行停止する
      • その位置に単純挿入
      • 両者で変数を共有できる
    • include(/hoge/hoge/file.php), require(/hoge/hoge/file.php)でのパスの設定
      • dirname(__FILE__) : 現在パス
      • $_SERVER[‘DOCUMENT_ROOT’] : blogのルートパス
      • 相対パス : ‘../path/file.php’) : ‘..’はパスを1つ戻ってfile.phpを探す。ない場合は、元パスも探す(らしい)。
      • SERVERの設定
        • include_path変数の変更/設定
        • set_include_path(hoge/hoge);で初期値を変更可能
        • ini_set(‘include_path’, ‘/hoge/hoge’);でも可能

    PHPの挙動に関するセッティング

    サーバー側の設定です。キャッシュや使用するメモリー容量、その他の細かな設定が可能なようです。僕の場合は、Synology NAS のDSMからWebStationを起動して、script language settingのcoreタグで数値の設定をします。

    今現在では、その設定の仕方がよく理解できていません。以下には専門用語(キーワード)を抽出してどのような内容な内容なのか理解を進めている途中です(2021/11/26)。

    FPM

    FastCGI Process Manger (FPM)は、Synology NASのWebStationからパラメータを設定できます。

    FastCGI Process Manager

    https://www.php.net/manual/ja/install.fpm.php

    APC

    APC

    https://havelog.aho.mu/develop/php/e167-php-apc-install.html

    https://www.php.net/manual/ja/apcu.configuration.php

    編集履歴

    2020/08/25 Mr.HARIKIRI
    
  • [用語] Working Cell Banking

    [用語] Working Cell Banking

    Working Cell Banking

    マスターセルパンク(MCB)の拡大培養により細胞を増やし、MCBと同様に品質試験されて、正式に決定された生産細胞株であるWorking Cell Bank (WCB)を作ること。ルーチン製造に使用される。

    編集履歴
    2020/08/24 Mr.はりきり
  • [用語] Master Cell Banking

    [用語] Master Cell Banking

    Master Cell Banking

    GMPに従いマスターセルバンク(Master Cell Bank; MCB)を製造し液体窒素による超低温保管する。日本、米国、欧州の3つの薬局方(3局)の合意としてICH Q5Dガイドラインがあります。MCBは、「細胞基材」です。その調整にあたり、材料となる元の細胞の履歴、行った作業などについて詳細に記録することが求められます。細胞自体の安定性、産生されるバイオ医薬品の目的物の品質、など多数の試験項目により、MCBの品質を保証する必要があります。

    生物薬品(バイオテクノロジー応用医薬品/生物起源由来医薬品)製造用細胞基剤の由来、調製及び特性解析 – ICH Q5D, PMDA –

    https://www.pmda.go.jp/files/000156150.pdf
    編集履歴
    2020/08/24 Mr.はりきり
    2021/10/14,追記(ICH Q5D)
  • [用語] Cell Banking – ID21614

    [用語] Cell Banking – ID21614

    Cell Banking

    GMPに従いマスターセルバンクとワーキングセルパンクを製造し液体窒素による超低温保管すること。セルバンクには、開発段階ごとに以下のようなものが作成される。

    1. Research Cell Bank (RCB)
    2. Master Cell Bank (MCB)
    3. Working Cell Bank (WCB)

    遺伝子組換えしようとしている元の細胞株に遺伝子導入して、目的の物質を生産する遺伝子組換え細胞を作製し、単一のクローンにセレクトしたり、生産性の高いものを選んだりしながら、RCBを作製します。その後、更に、確実なモノクローンにしてMCBを作製します。バイオロジクスの開発段階、臨床の初期段階では、MCBを出発材料として、臨床用サンプルを製造します。その後、MCBの一部を使用して、拡大培養しWCBを作製します。その後は、WCBを使用して臨床用サンプル、商用の医薬品を作製することになります。

    編集履歴
    2020/08/24 Mr.はりきり
    2021/10/14,追記(RCB, MCBおよひWCBに関する記載)
  • [用語] Screening & Cloning

    [用語] Screening & Cloning

    目的物質の生産性、生産物の品質、培養容易性、培養安定性の観点からからプール細胞のスクリーニングとモノクローニングすること。

    スクリーニングに用いられる評価試験項目は以下の通りです。

    • 目的物の細胞あたり生産性(μg/cell)
    • 細胞増殖性
    • 多世代増殖安定性
    • 生産される目的物質の品質試験による目的適合性
    • 蛋白医薬の場合、タンパク質に起こる翻訳後修飾として、特にハイマンノース含有率を含む糖鎖の種類及び含有率
    編集履歴
    2020/08/24 Mr.はりきり
    2021/10/14,追記(スクリーニング評価試験項目について)
  • [用語] Transfection ; トランスフェクション – 遺伝子を細胞内に入れる

    [用語] Transfection ; トランスフェクション – 遺伝子を細胞内に入れる

    transfection

    transfection ; トランスフェクションは、遺伝子組換え技術の基本である目的遺伝子(plasmid)を細胞 (Host Cell)の中に入れる操作です。使用する薬剤として強カチオンを使用したり、薬剤ではなく電気パルスで細胞膜を緩め小さな穴を作って挿入したりする方法があります。

    [Bio-Equipment] 遺伝子導入装置 ; Transfection for Plasmid to cells

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    [用語] Transfection ; トランスフェクション – 遺伝子を細胞内に入れる

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    [rAAV-Design] – 治療用AAV Vectorの設計 – 考慮事項 – ID12947 [2020/06/24]

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    [rAAV-Production] – 治療用AAV Vector製造 – 考慮事項 – SM-ID12844 [2020/10/14]

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    [Bio-Edu] バイオ医薬品における生産細胞株の構築の方法 – ID5029 △[2020/08/19]

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    [Data Link] ウイルスベクターによる遺伝子導入と発現(4) – ID4158 [2019/12/09]

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    [Bio-rAAV] rAAV vector製造でplasmidを細胞に導入するトランスフェクション試薬 – ID3336 [2020/07/21]

    [Bio-rAAV] rAAV vector製造でplasmidを細胞に導入するトランスフェクション試薬 – ID3336 [2020/07/21] はコメントを受け付けていません
    編集履歴
    2020/08/24 Mr.はりきり
    2021/10/14,追記(電子パルスについて)
  • Host cellとは何か:バイオ医薬品の品質を左右する「宿主細胞」とセルバンク管理[2026/05/23]

    Host cellとは何か:バイオ医薬品の品質を左右する「宿主細胞」とセルバンク管理[2026/05/23]

    バイオ医薬品の製造では、

    目的タンパク質を作るために細胞を使います。この細胞を一般に host cell(宿主細胞) と呼びます。

    抗体医薬、組換えタンパク質、酵素製剤、ワクチン、遺伝子治療関連製品などでは、目的物質そのものだけでなく、「どの細胞を使って作ったか」が品質に大きく関係します。

    低分子医薬品では、原薬は主に化学合成によって作られます。一方、バイオ医薬品では、細胞が生きた製造システムとして働きます。そのため、host cellは単なる培養材料ではなく、製品の品質、安全性、安定供給に関わる重要な原材料・出発材料と考える必要があります。

    Host cellとは

    Host cellとは、目的とするバイオ医薬品を産生させるために使用する細胞です。

    代表的なhost cellには、以下のようなものがあります。

    分類代表例主な用途
    哺乳類細胞CHO細胞、NS0細胞、SP2/0細胞、HEK293細胞など抗体医薬、糖タンパク質、遺伝子治療用ベクターなど
    微生物大腸菌、酵母など組換えタンパク質、酵素、ペプチドなど
    昆虫細胞Sf9、High Fiveなど組換えタンパク質、ウイルス様粒子など
    ハイブリドーママウス由来ハイブリドーマなどモノクローナル抗体の産生

    特に抗体医薬では、CHO細胞が広く使用されています。CHO細胞は、ヒトに近い糖鎖修飾を行いやすく、大量培養にも適しているため、バイオ医薬品製造で重要な細胞基材の一つです。

    ただし、どのhost cellを使うかによって、産生量、糖鎖構造、不純物プロファイル、ウイルス安全性評価、工程設計、分析法開発の考え方が変わります。

    Host cellはなぜ重要なのか

    バイオ医薬品では、製品の構造が複雑であり、製造工程の影響を受けやすいという特徴があります。

    たとえば、抗体医薬では、アミノ酸配列が同じでも、糖鎖構造、電荷バリアント、凝集体、切断体、酸化体などの違いによって品質特性が変わります。これらは、培養条件や精製条件だけでなく、host cellの性質にも影響されます。

    そのため、host cellに関しては、以下のような情報が重要になります。

    管理項目意味
    細胞の由来どの生物種・組織・細胞株に由来するか
    樹立履歴どのように細胞株を作製したか
    遺伝子導入情報目的遺伝子、ベクター、選択マーカーなど
    クローン選択どのクローンを製造用に選んだか
    遺伝的安定性継代や培養を重ねても目的遺伝子や産生能が安定しているか
    微生物学的安全性無菌性、マイコプラズマ、外来性ウイルスなど
    産生物の品質目的タンパク質の品質特性が安定しているか
    不純物プロファイルHCP、HCD、培地由来成分などの残留傾向

    ICH Q5Dでは、バイオテクノロジー応用医薬品・生物学的製剤の製造に使うヒト・動物細胞株や微生物細胞について、由来、樹立、特性解析、セルバンク管理に関する考え方が示されています。

    MCBとWCB:セルバンクシステムの基本

    Host cell管理で中心になるのが、セルバンクシステムです。

    バイオ医薬品では、毎回新しく細胞を作り直して製造するのではなく、あらかじめ特性解析された細胞を凍結保存し、そこから計画的に製造用細胞を供給します。

    一般的には、以下の二段階セルバンクが使われます。

    セルバンク名称役割
    MCBMaster Cell Bank製造用細胞の元になる最上位のセルバンク
    WCBWorking Cell BankMCBから作製され、実際の製造開始に使用されるセルバンク

    ICH Q5Dでは、MCBからWCBを作製する二段階セルバンクの考え方が、継続的な製造に細胞基材を供給する実用的な方法として示されています。

    MCBとは

    MCBは、製造用細胞株の基準となるセルバンクです。

    選抜されたクローンを一定条件で増殖させ、複数のバイアルに分注し、凍結保存します。MCBは、以後のWCB作製の出発点になります。

    MCBでは、一般に以下のような試験や確認が行われます。

    項目
    同一性細胞株の同一性確認
    無菌性細菌・真菌の否定
    マイコプラズママイコプラズマ否定試験
    外来性ウイルスin vitro / in vivo試験、分子生物学的試験など
    遺伝的安定性目的遺伝子の存在、コピー数、発現安定性など
    細胞特性増殖性、形態、産生能など
    産生物特性目的タンパク質の品質特性

    WCBとは

    WCBは、MCBから作製される実製造用のセルバンクです。

    通常、各製造ロットではWCBの1バイアルを解凍し、段階的に増殖させて生産培養へ進めます。WCBを使うことで、製造ごとの出発点をそろえ、製造再現性を確保しやすくなります。

    WCBでも、無菌性、マイコプラズマ、同一性などの確認が重要です。試験範囲はMCBと同一とは限りませんが、MCBとの関係性、作製条件、保存条件、使用期限、継代数などを管理する必要があります。

    Host cellの開発フロー

    Host cellの開発は、単に「よく増える細胞を選ぶ」だけではありません。製品品質、産生量、安定性、製造スケール、規制対応を考えながら進めます。

    一般的な流れは以下の通りです。

    ステップ内容
    1. 宿主細胞の選定CHO、大腸菌、酵母、HEK293などから選ぶ
    2. 発現ベクター設計目的遺伝子、プロモーター、選択マーカーなどを設計
    3. 遺伝子導入細胞へ目的遺伝子を導入
    4. クローン選抜産生量、品質、増殖性の良いクローンを選ぶ
    5. 安定性評価継代後も産生量・品質が維持されるか確認
    6. MCB作製選抜クローンからマスターセルバンクを作製
    7. MCB特性解析同一性、安全性、遺伝的安定性などを確認
    8. WCB作製MCBからワーキングセルバンクを作製
    9. 製造工程へ使用WCBを解凍して製造ロットを開始

    ここで重要なのは、開発初期から「将来の商用製造に使える細胞か」という視点を持つことです。

    研究段階では高産生であれば魅力的に見えますが、商用製造では、安定性、品質一貫性、ウイルス安全性、セルバンク管理、規制当局への説明可能性が求められます。

    Host cellの維持・更新管理

    セルバンクは、一度作れば終わりではありません。

    MCBやWCBは凍結保存されますが、保存設備、温度管理、在庫管理、ラベル管理、搬送管理、逸脱管理などが必要です。

    特に重要なのは以下です。

    管理対象重要ポイント
    保存温度液体窒素気相保存など、規定条件を維持する
    在庫管理どのバイアルをいつ作製し、どこに保管しているか
    使用履歴どの製造ロットにどのWCBバイアルを使用したか
    継代数規定された継代数・細胞世代数を超えないこと
    再作製WCB更新時にMCBとの関係性を明確にする
    輸送ドライシッパーなどで温度逸脱を防止する
    変更管理セルバンク作製法、保管場所、試験法変更を管理する

    WCBを使い切る場合には、MCBから新たなWCBを作製します。このとき、単に同じMCB由来だから問題ないと考えるのではなく、新WCBの作製条件、試験結果、旧WCBとの同等性、製造工程への影響を評価する必要があります。

    推測ですが、実務上の失敗例として多いのは、セルバンクそのものよりも、「セルバンクの使用履歴」「継代上限」「バイアル単位のトレーサビリティ」「再作製時の変更管理」が文書上あいまいになるケースです。

    Host cell由来不純物:HCPとHCD

    Host cellは目的タンパク質を作るために必要ですが、同時に不純物の発生源にもなります。

    代表的なhost cell由来不純物が、HCPHCDです。

    略語名称意味
    HCPHost Cell Protein宿主細胞由来タンパク質
    HCD / HCDNAHost Cell DNA宿主細胞由来DNA、残留DNA

    HCPとは

    HCPは、host cellが本来持っているタンパク質です。

    細胞は目的タンパク質だけを作るわけではありません。細胞の増殖、代謝、ストレス応答、分泌、細胞死に伴って、多数の宿主細胞由来タンパク質が培養液中に存在します。

    精製工程では、Protein Aクロマトグラフィー、イオン交換、疎水性相互作用、UF/DFなどによってHCPを低減します。しかし、すべてのHCPを完全に除去することは現実的ではないため、残留量を管理します。

    HCPは、免疫原性、製品分解、安定性低下などに関係する可能性があります。特に、少量でも生理活性や酵素活性を持つHCPが残る場合には注意が必要です。

    HCDとは

    HCDは、host cell由来のDNAです。

    細胞培養では、細胞が増殖し、一定割合で細胞死も起こります。その過程で細胞内DNAが培養液中に放出されます。精製工程では、DNA除去工程や核酸分解酵素処理、クロマトグラフィーなどによってHCDを低減します。

    HCDでは、残留量だけでなく、DNA断片のサイズや由来、製品特性との関係も考慮される場合があります。

    HCP/HCDは工程内管理と規格試験の両方で見る

    HCPやHCDは、最終製品だけで測ればよいというものではありません。

    バイオ医薬品では、製造工程そのものが品質を作り込む場です。そのため、HCP/HCDは工程開発、工程バリデーション、工程内試験、原薬規格試験などの複数の段階で管理されます。

    管理段階HCP/HCDの見方
    セルライン開発どのhost cell・クローンがどのような不純物傾向を持つか
    培養工程細胞生存率、培養日数、細胞死によるHCP/HCD増加
    精製工程各精製ステップでのHCP/HCD除去能力
    工程バリデーション一貫して除去できるか
    原薬試験残留HCP/HCDが許容範囲内か
    安定性試験残留不純物が品質に影響しないか

    ICH Q6Bでは、バイオテクノロジー応用医薬品・生物学的製剤の規格設定に関する考え方が示されており、場合によっては原薬・製剤だけでなく、製造工程中の試験や工程内判定基準として管理することもあり得るとされています。

    Host cellとCMCの関係

    CMCでは、host cellに関する情報は非常に重要です。

    CMCとは、Chemistry, Manufacturing and Controlsの略で、医薬品の品質に関する開発・製造・管理情報を指します。バイオ医薬品では、host cell、セルバンク、培養工程、精製工程、分析法、規格、安定性などが相互に関係します。

    Host cellに関するCMC情報としては、以下が重要です。

    CMC項目内容
    細胞基材の由来生物種、細胞株、入手元、履歴
    遺伝子導入情報導入遺伝子、ベクター、選択方法
    クローン選択根拠産生量、品質、安定性
    MCB/WCB管理作製、保存、試験、使用履歴
    特性解析同一性、遺伝的安定性、安全性
    製造工程培養条件、精製工程、不純物除去
    規格試験HCP、HCD、純度、力価、安全性関連試験
    変更管理セルバンク更新、工程変更、分析法変更

    つまり、host cellはCMC資料の中で、製造工程の最上流に位置する重要要素です。

    上流のhost cell管理が不十分であれば、その後の培養、精製、規格試験で問題が生じる可能性があります。逆に、host cellとセルバンクの管理がしっかりしていれば、製造再現性と品質一貫性を説明しやすくなります。

    Host cell管理で重要な考え方

    Host cell管理では、次の3つの視点が重要です。

    1. 細胞の出発点を固定する

    MCBとWCBを設定する最大の目的は、製造の出発点を固定することです。

    毎回異なる細胞状態から製造を始めると、製品品質のばらつきが大きくなります。セルバンクシステムにより、製造に使う細胞の履歴と状態を管理できます。

    2. 細胞が変わらないことを確認する

    細胞は生きています。培養や継代を重ねると、遺伝的・表現型的な変化が起こる可能性があります。

    そのため、遺伝的安定性、産生能、目的タンパク質の品質特性などを確認し、製造期間中に許容できる範囲で安定していることを示す必要があります。

    3. 宿主細胞由来不純物を管理する

    Host cellは製品を作る一方で、HCPやHCDの発生源にもなります。

    HCP/HCDは、培養工程で発生し、精製工程で低減され、原薬・製剤の品質管理で確認されます。したがって、host cell由来不純物は「試験だけで管理する」のではなく、「工程設計と試験の組み合わせで管理する」ことが重要です。

    実務で使えるチェックリスト

    Host cellとセルバンク管理を整理する場合、以下のようなチェックリストが有用です。

    確認項目チェック内容
    細胞の由来入手元、履歴、動物由来リスクが説明できるか
    遺伝子導入目的遺伝子、ベクター、選択方法が明確か
    クローン選択選択根拠が産生量だけに偏っていないか
    MCB作製条件、試験項目、保管条件が明確か
    WCBMCBとの関係、作製条件、使用範囲が明確か
    継代管理製造で許容される継代数が設定されているか
    安定性生産終了時点または上限継代で品質が確認されているか
    HCP測定法、工程除去、規格または管理基準があるか
    HCD測定法、除去工程、残留量管理があるか
    変更管理WCB更新、試験法変更、保管条件変更を評価しているか
    トレーサビリティ製造ロットと使用WCBバイアルが紐づくか

    まとめ

    Host cellは、バイオ医薬品の製造における重要な出発材料です。

    特に、抗体医薬や組換えタンパク質では、host cellの選択、クローン開発、MCB/WCBの作製・維持・更新、HCP/HCDなど宿主細胞由来不純物の管理が、製品品質を支える基盤になります。

    バイオ医薬品の品質は、最終試験だけで保証されるものではありません。host cellから始まり、セルバンク、培養、精製、工程管理、規格試験、安定性評価までを一貫して管理することで、製品の安全性、有効性、品質一貫性を支えることができます。

    Host cellを理解することは、バイオ医薬品CMCを理解する第一歩といえます。

    用語集

    用語説明
    Host cell目的タンパク質などを産生させるために使用する宿主細胞
    Cell substrate製造に用いる細胞基材。host cellと近い意味で使われる
    Cell line継代培養可能な細胞株
    Clone単一細胞由来として選抜された細胞集団
    MCBMaster Cell Bank。WCB作製の元になる基準セルバンク
    WCBWorking Cell Bank。実製造に使用するセルバンク
    HCPHost Cell Protein。宿主細胞由来タンパク質
    HCD / HCDNAHost Cell DNA。宿主細胞由来DNA
    Genetic stability継代後も目的遺伝子や産生能が維持される性質
    Adventitious agent外来性感染因子。ウイルス、マイコプラズマなど
    CMCChemistry, Manufacturing and Controls。品質に関する開発・製造・管理情報
    In-process control工程内管理。製造途中で品質や工程状態を確認する管理
    Specification規格。試験項目、試験方法、判定基準の組み合わせ

    参考文献・出典

    【注意点・例外】
    細胞治療製品、遺伝子治療製品、ウイルスベクター、ワクチン、微生物発酵製品では、host cell管理の重点が変わります。特にウイルス安全性、外来性感染因子、動物由来原材料、残留DNA、複製能を有するウイルスなどは製品種類ごとに評価が異なるため、実製品の申請・GMP運用では専門家に確認が必要です。

    【確実性: 高】
    ICH Q5D、ICH Q6B、FDA、WHO、EMAの一次情報に基づく一般的なバイオ医薬品CMCの説明としては確実性は高いです。ただし、個別製品の規格値、HCP/HCDの許容基準、試験法、セルバンク更新時の同等性評価は、製品特性と規制当局との協議内容に依存します。

    2020/08/24 Mr.はりきり
    2026/05/23 更新
  • [用語] PCL – Packaging Cell Line/Producer Cell Line  [2020/08/23]

    [用語] PCL – Packaging Cell Line/Producer Cell Line [2020/08/23]

    Producer Cell LineとPackaging Cell Lineの違い

    • Packaging Cell Lineは、キャプシドまたは空のウイルス量子を生産します。遺伝子治療用のウイルス・ベクターを生産するには、GOI Plasmidをトランスフェクションします
    • Producer Cell Lineは、GOIの安定生産細胞株であり、長期にウイルス・ベクターを生産します source

    プロデューサー細胞株は、遺伝子治療ベクターの製造コンポーネントの1つです。選択した細胞株の特性(起源/派生、倍加時間、ウイルス感染と複製の許容度)はウイルス生産性の効率を決定し、増殖条件は必要な下流の処理方法と最終製剤のリリーステストに影響します。この様式の細胞は、臨床目的によっては、患者に直接投与される可能性もあります。source

    FDAガイドライン

    遺伝子治療ベクターの遺伝子解析

    2018年のFDAドラフトガイドラインの概要です source

    • 「40kb以下のすべてのベクターを完全にシーケンスすることを推奨する」
    • 「ウイルスベクターを統合するには、統合されたベクターでDNAシーケンスを実行することを推奨する。シーケンシング用の材料は、プロデューサー細胞株から収集できる。」
    • 「安定したベクタープロデューサー細胞株(PLC)については、生産終了(EOP)細胞における遺伝子インサートの遺伝的安定性をテストすることを推奨する

    対応できる企業

    PCL関連文献リンク

    編集履歴
    2020/09/03 Mr.HARIKIRI
    2020/09/17 追加(対応できる企業の追加;Oxgene™️)