まとめ
ValidationとVerificationは、どちらが厳密かという上下関係ではありません。
Validationは、工程・設備・手順・管理戦略が目的品質を恒常的に作れることを示す活動です。
Verificationは、得られた結果が、あらかじめ定めた基準に適合していることを確認する活動です。
低分子医薬品や通常のバイオ医薬品では、verificationはcleaning verification、method verification、ongoing process verification、continuous process verificationなど、特定の文脈で使われます。
一方、再生医療等製品では、患者由来・ドナー由来細胞の個体差、少量製造、検体制限、短い製品寿命、無菌管理の難しさなどにより、従来型のプロセスバリデーションが困難な場合があります。
そのため、GCTPでは、必要に応じてベリフィケーションにより、製造ごとに品質を確認する枠組みが重要になります。
ただし、再生医療等製品でもvalidationが不要になるわけではありません。
可能な部分はvalidationを行い、従来型validationが困難な部分をverificationで補強する、という考え方が実務的です。
参考文献・出典
- 再生医療等製品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令(GCTP省令)
- PMDA:GCTP適合性調査
- PMDA:薬食監麻発0728第4号 GCTP省令に関する質疑応答集
- PMDA:再生医療等製品における製造管理及び品質管理の考え方
- PMDA:再生医療等製品の品質及び安全性の確保について
- PMDA:再生医療等製品(ヒト細胞加工製品)の品質、非臨床試験及び臨床試験の実施に関する技術的ガイダンス
- European Commission:EU GMP Annex 15 Qualification and Validation
- European Commission:EudraLex Volume 4 GMP Guidelines
- FDA:Process Validation — General Principles and Practices
- ICH Q13:Continuous Manufacturing of Drug Substances and Drug Products
【注意点・例外】
本記事はGMP/GCTP上の一般的な理解を整理したものです。実際の承認申請、GMP/GCTP適合性調査、VMP、PV計画書、洗浄バリデーション計画、ベリフィケーション計画への適用では、製品特性、製造工程、承認書記載、リスク評価、当局相談結果に依存します。実務文書に反映する場合は、QA、薬事、製造管理責任者、品質保証責任者など専門家に確認が必要です。
編集履歴
2026/06/06, Mr.Harikiri
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