カテゴリー: BIOLOGICS

  • [Bio-Edu] 各種RNAの生物学的な作用点のマップ – by Qiagen – ID9331 [2020/02/13]

    [Bio-Edu] 各種RNAの生物学的な作用点のマップ – by Qiagen – ID9331 [2020/02/13]

    各種RNAの作用

    以下、Qiagenのサイトには、細胞内における各種RNAの作用点に関する図があり、参考になります。

    • Ribonuclease P (RNase P)の細胞内位置
    • Exosomal RNAの挙動
    • Circulating cell-free RNA (ccfRNA)の位置
    • microRNA (miRNA)の位置
    • messenger RNA (mRNA)の位置
    • long non-coding RNA (lncRNA)の位置
    • Small nuclear RNA (snRNA)の位置
    • Pri-mi RNAの位置
    • Y RNAの位置
    • Telomerase RNAの位置

    参考

    Explore the RNA Universe !

    https://www.qiagen.com/us/resources/download.aspx?id=2d28d429-6672-4965-8ee7-32000c65dd45&lang=en

    編修理歴

    2020/02/13, Mr.HARIKIRI
    2021/10/23,文言整備

  • [Bio-Edu] 生物由来原料基準のレジメ – ID9325 [2020/07/23]

    [Bio-Edu] 生物由来原料基準のレジメ – ID9325 [2020/07/23]

    生物由来原料基準

    生物由来原料基準、2020/02現在

    https://www.pmda.go.jp/files/000205391.pdf

    適用範囲

    以下の品目に含まれる原材料

    • 医薬品
    • 医薬部外品
    • 化粧品及び医療機器

    原材料

    以下の医薬品等に分類される品目に使用される植物を除く生物に由来する原料又は材料を対象とする

    • 添加剤
    • 培地
    • 血液製剤
      • 輸血用血液製剤
      • 血漿分画製剤
    • 人由来製品原料
      • 人尿由来原料
      • 人由来原料
    • 動物由来製品原料
      • 反芻動物由来原料
      • 動物細胞組織製品原料
      • 動物由来原料

    適用範囲外

    • 体外診断用医薬品
    • ワクチンなどに製造に使用する微生物/ウイルス

    ウインドウピリオド

    • 細菌、真菌、ウイルス等の感染初期
    • 抗原、抗体、遺伝子を検出できない期間

    ウインドウピリオド

    • 細菌、真菌、ウイルス等の感染初期
    • 抗原、抗体、遺伝子等を検出できない期間

    輸血用血液製剤

    • 採血
      • 全血採血 (A)
      • 血液成分採血 (B)
    • 原材料
      • Aによる血液
      • Bによる多血小板血漿、濃厚血小板血漿
      • Bによる血漿
    • 保管
      • 1 ~ 10℃
    • 試験(1) (検体ごと) : 適合していること
      • 梅毒トレポネーマ
      • B型肝炎ウイルス(HBV)
      • C型肝炎ウイルス(HCV)
      • ヒト免疫不全(HIV-1/HIV-2)
      • ヒトTリンパ球向性ウイルス1型(HTLV-1)
    • 試験(2)
      • ABO血液型
      • Rh式血液型 (抗D抗体)
    • 情報
      • 採血所名
      • 日付
      • 試験記録
      • 検診記録
      • 採血作業記録
      • 特定番号

    血漿分画製剤

    • 供血者の適格性
    • 製造法の適格性
    • 採血 (同上)
    • 保管
      • 全血、成分採血は10℃以下
      • 血漿は、6℃以下
    • 試験
      • HBV, HCV, HIV-1/HIV-2の血清学的検査
      • 同PCR検査
    • 情報 (同上)

    人細胞組織製品原料

    • 採取者の適格性
    • 施設の適格性
    • 病原微生物その他疾患の原因汚染物の防止措置
    • ドナーの適格性
      • 問診、検査 (細菌、真菌、ウイルスの否定)
      • ウインドウピリオドの考慮
    • 試験
      • 梅毒トレポネーマ
      • クラミジア
      • 淋菌
      • 結核菌
      • 敗血症
      • 悪性腫瘍
      • 重篤な代謝疾患、内分泌疾患
      • 膠原病、血液疾患
      • 肝疾患
      • 伝播性海綿状脳症、疑われる痴呆症
    • 情報(1)
      • インフォームドコンセント
      • 合理的な採取理由
      • 代諾者
      • 本人の同意
      • 採取施設の倫理規定
      • 死体の家族の同意
      • 手術摘出組織での同意
      • 実費を除き無対価であること
    • 情報(2)
      • 同上 (情報)

    人尿由来原料

    • 別途、ヒト細胞組織製品原料基準を適用
    • 感染症検査、病原微生物 (製造方法の適格性がある場合は除く)
    • HBV, HCV, HIVのPCR
    • 情報
      • 同上 (情報)

    人由来原料

    • 血液、尿及びヒト細胞組織製品以外
    • ウイルス試験
    • 未加工/未精製バルクでのウイルス試験
    • 外来性ウイルスが陽性の場合は使用できない
    • 製造工程において、細菌、真菌、ウイルス等の不活化/除去処理を実施すること
    • 情報
      • 同上 (情報)

    反芻動物由来原料

    除外物

    • 脂肪酸
    • グリセリン
    • 脂肪酸エステル
    • アミノ酸
    • 合成オリゴペプチド
    • その他高温及びアルカリ処理

    用いてはならない部位

    • 下垂体
    • 胸腺
    • 硬膜
    • 三叉神経節
    • 松果体
    • 脊髄
    • 脊柱骨
    • 胎盤
    • 頭骨
    • 脳脳脊髄液
    • 背根神経節
    • 脾臓
    • 副腎
    • 扁桃
    • リンパ節

    原産国 (乳を除く)は以下の国であること

    • アルゼンチン
    • インド
    • ウルグアイ
    • エルサルバドル
    • オーストラリア
    • ケニア
    • コスタリカ
    • コロンビア
    • シンガポール
    • スワジランド
    • チリ
    • ナイジェリア
    • ナミビア
    • ニカラグア
    • ニューカレドニア
    • ニュージーランド
    • パキスタン
    • パナマ
    • バヌアツ
    • ブラジル
    • ボツワナ
    • モーリシャス

    国を問わない部位

    • 羊毛
    • ラノリン
    • 皮由来ゼラチン及びコラーゲン

    乳の原産国は以下の国以外

    • 英国
    • ポルトガル

    情報

    • 原産国
    • 製造年月日
    • 由来動物の飼育状況
    • BSE/TES防止の記録
    • ロット番号

    動物細胞組織製品原料

    • 採取にあたっての必要な汚染措置
    • ドナー動物の適格性
      • 動物種選択ごとの微生物学的特性の考慮
      • 受入時/受入後の試験検査が予め設定されていること
      • 受入時の感染症の伝播防止措置
      • 飼育管理に関する手順と記録
      • 飼育管理施設の封じ込め措置
      • ドナー動物の動物愛護の措置
    • 生きた細胞/組織の場合、ウイルス感染リストの検証
    • 生きたものでない場合、無菌性とウイルス感染リスクの検証
    • 情報
      • 同上(情報)

    動物由来原料

    • 動物細胞組織製品以外
    • 薬事法に基づく製品の製造販売の承認の際に交付されている承認書に別に記載されている以外
    • 健康な動物由来であること
    • そうでない場合は、無菌性の担保、ウイルス感染リスクの検証
    • 使用部位の明示
    • 入手方法の明示
    • 特性解析された動物に由来するセル・バンクを出発基材とした細胞培養により生産される製品
      • ヒトに対する感染性、病原性を示す可能性がある存在の有無の確認として、細胞株、培養終了後の未加工又は未精製バルクでウイルス試験を実施すること
      • 外来性ウイルスが検出された場合は使用できない
    • 生きた動物全体の場合
      • 全血採取、成分採取に従う
      • 動物細胞組織製品原料基準(2)に従う(ドナー動物の適格性)
    • 細胞、組織又は体液から得られた原材料では、以下の処理の実施が求められる
      • 細菌、真菌、ウイルス等の不活化/除去
    • 情報
      • 同上

    以上

    生物由来原料基準の運用について、2020/02現在

    https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/seigenki_unyotuchi.pdf

    生物由来原料基準の運用に関する質疑応答、2020/02現在

    https://www.pmda.go.jp/files/000207950.pdf

    編集履歴

    ID 9325
    2020/02/13 Mr.はりきり (Data Link)
    2020/07/23 レジメ化
  • 気になる研究機関: (産総研)研究グループ – ID3447

    気になる研究機関: (産総研)研究グループ – ID3447

    産総研・研究グループ

    https://unit.aist.go.jp/bmd/gr/index.html

    グループ内容

    1. 生物機能解明
    2. 生物機能計測
    3. 生物機能応用

    編集履歴

    2020/02/10, Mr.HARIKIRI
    2024/01/12, 内容整備(産総研研究グループのページのリンクに修正)

  • [Bio-Edu] 連続生産方式への移行 – ID3366 [2021/10/24]

    [Bio-Edu] 連続生産方式への移行 – ID3366 [2021/10/24]

    はじめに

    FDAは、バイオロジクス医薬品の製造に関して連続生産の導入を後押しすると言っている。これにより、技術導入によりコスト低減かが進むため、バイオロジクスへの参入障壁はさらに高まるものと考えられる。乗り遅れてはならない。

    連続生産

    連続生産の導入は、培養ではやりやすいが、精製工程は種類も多く煩雑であるため複雑な問題が残る。Repligne社では、培養での長期間の連続培養は、Perfusion Cell Cultureで可能であるとしており、導入する技術として1つの候補となる。しかし、製造におけるロットまたはバッチの考え方を再定義する必要性が生じる。

    Perfusion Cell Culture

    https://www.repligen.com/applications/perfusion

    そもそも、連続化することで得られるメリットは何か? QDCから、Quality (品質)の安定化、Delivery (単位歩留まり辺りの製造期間)の短縮化、Cost (コンスト)の低減化。

    ロット/バッチ

    品質試験のまとまりとしての範囲・かたまりをどう定義するかについて、根拠をもとに行わなければならない。特に重要なのは、品質に影響することを十分に確認しておななければならない。

    • 培養工程における細胞の世代数、品質、管理の仕方
    • 精製工程に投入され培養液の品質、管理の仕方

    管理の方法は、マニュアル式によるサンプリングでは安定的な管理は難しいと考えられるため、自動化技術(PAT)は必須である。

    PAT

    連続生産の場合、その時々の工程液の状態を把握すなければならない。人手によるマニュアル式でサンプリングなどはあり得ないので、工程液の測定に関して自動化技術が必須となってくる。

    • 培養
      • デジタル技術によるpH, 電気伝導度、細胞数、培地成分、生産物などのリアルタイム測定が可能なセンサーの導入
    • 精製
      • 連続クロマト装置は既に数社から開発されており、単に連続的なクロマトは実施可能となっている。
      • 複数回のクロマトの溶出画分を1つにまとめてロット管理する場合、途中で止めないという、その連続性を維持するには、品質試験についても自動化技術を使いリアルタイムな品質試験がなされる必要がある。
      • どうしてもプールとミキシングが必要な場合は、その工程の自動化も取りあれる必要があるが、これについても工程と品質試験の自動化を取り入れる
      • 新しい技術を積極的に取り入れる。例えば濃縮工程として、循環をしないSingle Pass TFFシステムを用いた濃縮法が考えられている。

    培養関連のセンサー

    METTLER TOLEDO製のセンサーについて、連続生産方式による在庫、トレーニングコストの低減化が可能であると述べている。

    METTLER TOLEDOのInterigent Sensor Managementと数種類のセンサでは、校正履歴を本体に残せる。医薬品製造では製造記録が必要であり、その記録作業の低減化が施されている。

    既存の溶存酸素センサーは、気泡により誤動作する。アンチバブル光学式溶存酸素センサはノイズを除去できる

    参考

    Pharmaceutical & Biotechnology News 38 ~Perspectives in Liquid Process Analytics~

    https://www.mt.com/pro-library-pharma

    編集履歴

    2020/02/10, MR.HARIKIRI
    2021/10/24, 文言整備

  • [ビジネスモデル] 遺伝子治療ビジネスモデルについて考える – [2021/02/10]

    [ビジネスモデル] 遺伝子治療ビジネスモデルについて考える – [2021/02/10]

    ID8717

    遺伝子治療薬のビジネスモデル

    企業が遺伝子治療の医薬品に参入する場合、コスト構造と見積もり患者数は、どうしても避けては通れない。

    遺伝子治療薬は、グローバルな大手の医薬品メーカーからようやく出始めてきたばかりの生まれたばかりの市場である。

    世界のバイオメーカー、バイオCDMOは、この動きに適応するために、大きな投資を始めている。

    最近、話題になったZolgensmaのビジネスモデルでは、美しい製造方法を突き詰めるのではなく、早期市場への導入で実績を作るモデルになっている。製造方法、特に精製においては、超遠心工程を組み入れており、美しくないが確実にAAVの精製は可能であり、早期市場投入という戦略では問題はない。

    以下、遺伝子治療薬のビジネスモデルについて、モデル疾患を想定して、簡単に各因子を見積もり、ビジネス戦略とそのモデルを考えてみた。

    遺伝子治療では、最低1回の投与で完治する。少なくとも10年は、その効果が持続すると仮定する

    これまでに治療方法がなかったり、技術革新により効果が高かったりする新規の医薬品の場合、少なとも日本では原価積み上げ方式で薬価がつくため、全てが患者さんに届いた場合では赤字は出ない。しかし、患者さんが少なかったりして、製造した製品全てが患者さんに届かない場合、販売が伸び悩むことになり赤字になる。

    患者さんとして、ある程度の集団がいなければ、企業は参入しにくい。最低限、現状の患者さん数を1,000人を想定する・・・・

    見積もり

    以下、見積もりの結果、世界を見据えた開発戦略、およびコスト削減が必要である。

    更に、遺伝子治療が故に考え得る、効果的なサプライチェーンに関して提案する。

    遺伝子疾患として、年間に一定数の出生率を、疾患ごとに想定する。

    血友病の場合10,000人あたり1人である。

    日本での新生児出生数は、年間80万人である。

    80万人 x 1/1万= 80人

    臨床試験への患者さんのエントリー数を100人と見積もる

    1億円もする遺伝子治療薬が既にででいるが、今後の新薬の薬価5000万円とする。

    価格は、日本では薬価。

    考え方としては、およそ類似薬価と原価積立方式がある。

    例示(糖尿病)

    類似の場合、例えば糖尿病の場合、透析適用になると月40万円、年500万円。10年治療すると5000万円となる。遺伝子治療費5000万円は、類似薬としは妥当である。

    この事例に対して同等の治療効果が期待できる遺伝子治療薬の薬価は、5000万円であると見積もることができる。この額より低いコストで製造することが目標となる。

    この戦略の場合、保管が長期となるため、保管コストも重要な意味を持つ。

    市場規模としては、以下の計算で概算を把握できる。

    • 既存患者 : 5000万円 x 1000人 = 500億円/1000人
    • 毎年 : 5000万円 x 80人 = 40億円/年

    ビジネス戦略

    ビジネス戦略は、世界を見据えた開発戦略が必要であると考える。ビジネスモデルは、グローバルな市場を狙うか、コスト削減戦略しかない。

    コスト削減については、この分野における大手バイオCDMOの先行投資が、結構大きな額で進めており、製造に関するコスト構造は、抗体医薬の製造コスト並みに低下することは遅い話ではない。

    コスト低減化

    最後に、コスト低減化策を提案する。

    rAAVを使用した遺伝子治療薬に関して以下提案する。

    • 他のバイオ医薬品と比較して、大幅に投与量がすくない
    • rAAVの培養生産性は、現状では高いと言えないが、今後、早い段階で高い産生が可能になると推察される
    • ある程度の培養生産性をもとにして、精製収率は、50%と想定する
    • 以下が、この提案の要である。原薬および製剤の有効期間の延長を考える。通常のバイオ医薬品では、3年程度であるが、これを10年、20年と保管できる条件を構築する
    • 受注生産とする。原薬段階で10年、20年保管している内に、需要が生じた時から、製材化を実施するというモデルを構築する。
    • 遺伝子治療は緊急性が高い疾患ではないため、数ヶ月先の治療に必要な製剤の製造を、殆ど製剤と組成が変わらない原薬から作ることで数ヶ月程度で製剤が出荷できる。
    • この場合、出荷試験の簡略化が必要となる。原薬段階での試験結果を製剤の出荷試験として代用できるような仕組みに仕立てなければならない。
    • 極端な案としては、原薬を単に融解しただけで製剤とすることが考えられる。これは決して難しいことではない。
    • 凍結融解での活性低下がないことを保証さえすれば、あとはなんとかなると考える。
      • その他、バイアル・栓などの凍結融解での物理的な強度安定性
    • 以上、端的に言えば、製材化して分注されたバイアルを極超冷凍庫に保管しこれを原薬とする。即ち、原薬は存在しない。
    • 投与量が少なく、患者数も少ないからこそ可能となる戦略であると考える。

    新薬の薬価はどう決まる?

    https://answers.ten-navi.com/newsplus/14330/

    編集履歴

    2020/02/05 Mr.Harikiri
    2021/02/10 追記 (Zolgensmaの戦略)
  • [用語] EDTA: キレート材として最も代表的な化学物質

    [用語] EDTA: キレート材として最も代表的な化学物質

    エチレンジアミン四酢酸、ethylenediaminetetraacetic acid、金属キレート剤(金属イオンと強く結合する)

  • [用語] CEX : Cation Exchange Chromatography

    [用語] CEX : Cation Exchange Chromatography

    CEX : Cation Exchange Chromatography, 陽イオン交換クロマトグラティです。HPLC装置に陽イオン交換機能のある樹脂を充填したカラムと呼ばれる筒を装着して液体クロマトグラフィを行います。

  • [用語] Transferin ; トランスフェリン – 血中に存在するタンパク質の一種

    [用語] Transferin ; トランスフェリン – 血中に存在するタンパク質の一種

    Transferin ; トランスフェリン、血中に存在する蛋白質、鉄分子の運び屋