[用語] HIC ; Hydrophobic Interaction Chromatography ; 疎水クロマトグラフィ ID26097

HIC

HIC ; Hydrophobic Interaction Chromatography; 疎水性クロマトグラフィー、一般的には、AEX, CEXより分離精製能力は高いものの、レジン当たりの吸着量が低いため生産効率が高くない.この性質を持つHICを分析法として採用することは問題ないが,タンパク質製造においては生産効率としては問題である.

一般的に最初の精製カラムに使用するレジンとしては,生産性の点からHICは採用しない方が良い.

コマーシャルを前提にすれば

コマーシャル製造を前提にすると,カラム精製の一段目には,吸着容量が大きいモードを選ぶ必要があり,二段目,三段目のカラム精製に使用するレジンは,しれにつれて吸着容量が低くなるレジンを選定することができればコスト面で理想的である.なぜなら,精製段階での回収率は100%ではなく,回収量が段階を経る都度,低下していくためである.

編集履歴

2020/12/18, Mr.Harikiri
2023/10/16, 追記(コマーシャル製造の場合のレジンの選択ポイント)