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Production Culture
抗体の場合、一般に2週間の本培養が実施される。ウイルスベクターの場合、培養スケールに応じた拡大培養期間と、その後の3日間程度のプラスミドトランスフェクションが実施される
重要なことは、生産量が最大になるように培養条件が設定されていることである。次に、培養の終了と判断できる条件も設定されており、産生されたプロダクトが分解などの劣化が無いように設定される。
抗体医薬の場合
- 抗体産生細胞のプロダクション培養
- 殆どの抗体の場合、CHO細胞が使用される
- 仕込み培地
- フィード培地
- エアー、酸素、窒素、二酸化炭素
- 微小金属 (Trace Metal)
- アミノ酸
- グロースホルモン
- 温度
- pH
- 攪拌
- 消泡剤
- Plutonic F-68 (細胞保護剤)
- プロダクション培養(本培養)の期間は最長でも15日
- 抗体産生量の測定(Protein Aカラム-HPLC)
rAAVの場合
- 原材料としてのプラスミド製造 (宿主細胞: E.coli)
- rAAV製造 (宿主細胞: 昆虫細胞、HEK細胞、CHO細胞などの培養
- 仕込み培地
- フィード培地
- 酸素
- 温度 (37℃)
- pH
- 攪拌
- 消泡剤
- プラスミドのトランスフェクション(24~72時間)
- rAAV産生量の測定 (better : droplet digital PCR(ddPCR) > qPCR
カルタヘナ対応 (当局対応)
微生物 (E.coliなど)を使用する場合、カルタヘナ議定書に調印している国では(日本など)は、カルタヘナ法に関わる当局への申請が必要となる。
二種申請
申請には、以下の2つのタイミングがある
- Plasmid産生株E.coliバンクの製造開始前
- PlasmidのGMP製造開始前
Xcellarex, data sheet –
https://www.gelifesciences.co.jp/catalog/pdf/xdr-datasheet.pdf
GILSP対応
具体的には作業する部屋の拡散防止措置に関する物理的・運用的な対応です。ヘパフィルター設置などの排気処理、不活化処理、など。
(参考)GILSPとは
GILSPとは、Good Industrial Large-Scale Practice(優良工業製造規範)の略で、1986年のOECD理事会勧告「組換えDNA技術の安全性の考察」に示された概念に基づいています(経済産業省より)。
GILSPリスト – 経済産業省 –
遺伝子組換え生物等の第二種使用等に当たっては、主務省令で執るべき拡散防止措置が定められている場合には当該拡散防止措置を執り(法第十二条)、そうでない場合は、あらかじめ主務大臣の確認を受けた拡散防止措置を執らなければならない(法第13条第1項)旨定められています。
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/bio/cartagena/detailed_info/gilsp-list.html
編集履歴
2020/02/01, Mr.HARIKIRI
2021/01/02,追記(GILSPについて)