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  • [Bio-Equip] XCell ATF – cell culture perfusion system – by REPLIGEN – 従来のバイオリアクターにATFを追加することで、ハーベスト期間を延長できバッチ生産性向上が可能 [2021/02/03]

    [Bio-Equip] XCell ATF – cell culture perfusion system – by REPLIGEN – 従来のバイオリアクターにATFを追加することで、ハーベスト期間を延長できバッチ生産性向上が可能 [2021/02/03]

    Bio-Equipment

    XCell ATF

    Fed-batchで培養しながら、一定量の培養液を連続的に抜き取りろ過してハーベストするすることで、より長期間の培養が可能隣る。

    • ATFは、培養液と細胞を膜で分離し、培養液のみを抜き取る
    • 培養液には、目的の生産物が含まれている
    • バイオリアクターに残る培養液が少なくなった分の培地を添加する
    • 以上の操作により、老廃物の低減化とハーベスト期間の延長が可能となり、従来よりもバッチあたりの生産性を向上させることが可能となる。

    カタログ ATF6, ATF10 – REPLIGEN

    https://www.repligen.com/application/files/2415/6527/9704/SG-suATF6.pdf

    ATF : Alternative Tangential Flow

    XCell ATF – REPLIGEN –

    https://www.repligen.com/technologies/xcell-atf

    XCell ATF – REPLIGEN –

    http://able-biott.co.jp/product/xcell-atf/
    編集情報
    2020/07/15 Mr.はりきり
    2021/02/03 説明の詳細化
  • [Bio-Edu] Man5化抗体 (mAb)のPKクリアランスは2倍高い  [2020/07/04]

    [Bio-Edu] Man5化抗体 (mAb)のPKクリアランスは2倍高い [2020/07/04]

    論文の概要

    • ほとんどの抗体のアミノ酸位置297(Fc)にはグルコシル化部位がある
    • グリコシル化のパターンによっては、薬物動態(PK)、薬力学(PD)に影響を与える
    • その種類は、(1)マンノース、(2)シアル酸、(3)フコース(Fuc)及び(4)ガラクトース(Gal)が含まれる
    • 特に、マンノシル化(Man5, Man8/9)は、PKに影響しクリアランスが高くなる。その結果、薬効が不十分になる
      • 0timeで100~200μg/mLになるように投与(i.v. 10mg/kg)
      • 99% Fuc抗体では、28日後に10μg/mL
      • 99%以上Man5抗体と99%以上Man8/9抗体は同等の半減期であり、14日後に10μg/mL (図1)
    • シアル酸、N-アセチルノイラミン酸(NANA)のレベルによっては、PKに影響する可能性がある
    • グルカンであるFuc付加は、FcRIIIaとの結合性を低下させっ、ADCC活性を低下させる
    • Galレベルが低ければ、CDC活性も低くなる
    • NS0やSP2/0細胞では、「Gal1-3Gal1-4N-アセチルグルコサンミ-R」、「N-グリコリルノイラミン酸(NGNA)」などが含まれる(ヒトには存在しない)が、NS0やSP2/0の遺伝子組換え体で作られた抗体医薬品が存在している
    図1. Fuc化抗体とMan5化及びMan8/9抗体のPK

    参考文献

    Antibody Glycosylation and Its Impact on the Pharmacokinetics and Pharmacodynamics of Monoclonal Antibodies and Fc-Fusion Proteins (2015)

    https://www.researchgate.net/profile/Liming_Liu4/publication/274967692_Antibody_Glycosylation_and_Its_Impact_on_the_Pharmacokinetics_and_Pharmacodynamics_of_Monoclonal_Antibodies_and_Fc-Fusion_Proteins/links/5a5e6026458515c03ee0b245/Antibody-Glycosylation-and-Its-Impact-on-the-Pharmacokinetics-and-Pharmacodynamics-of-Monoclonal-Antibodies-and-Fc-Fusion-Proteins.pdf?origin=publication_detail

    市販の抗体とそのpIと血中半減期に関する文献。FcRnとIgGとの結合についてシミュレーションのデータあり。FcRnと結合親和性が高い抗体ほど、血中半減期は低くなる。

    Charge-mediated influence of the antibody variable domain on FcRn-dependent pharmacokinetics (2015)

    https://www.pnas.org/content/pnas/112/19/5997.full.pdf
  • [Bio-Edu] 抗体のADCC活性は、脱フコースはもとより、マンノース化でも可能  [2020/07/02]

    [Bio-Edu] 抗体のADCC活性は、脱フコースはもとより、マンノース化でも可能 [2020/07/02]

    論文の概要

    • 抗体のグリコシレーションサイトに付加される糖鎖としてMan5は、ADCC活性を高める
    • Man5付加を促進する培養添加物の探索
    • マンノシダーゼ阻害剤であるキフネンシンによるマンノースの付加を増強した培養
    • 精製後、Man5より大きなMan7, Man8 およびMan9をMan5にトリミング
    • 以上により、ADCC活性の強化とFcγRIIIaへの結合活性増加が示された。
    • マンノシル化抗体は、フコシル化抗体よりクリアランスが高い事は知られているが、Man5は、Man8, Man9と同等の動態を示した。

    参考文献

    Production, characterization and pharmacokinetic properties of antibodies with N-linked Mannose-5 glycans

    Production, characterization and pharmacokinetic proterties of antibody , MAbs, 2012 Jul 1; 4(4): 475-487

    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3499342/#!po=19.1176

    Marcella Yu, Darren Brown, […], and Robert Bayer

  • [Bio-Edu] CHO細胞培養プロセス – スケールアップ – 温度シフトの検討は欠かせない [2020/10/30]

    [Bio-Edu] CHO細胞培養プロセス – スケールアップ – 温度シフトの検討は欠かせない [2020/10/30]

    はじめに

    培養規模をスケールアップする目的は、コンスト低減化、需要対応などが上げられます。スケールアップした結果、生産性や品質を維持できない場合があります。それは技術移管が失敗したか、そもそもロバストネスな培養条件ではなかった可能性があります。

    この記事では、スケールアップする場合の技術移管の考慮点を解説し、パラメータとして生産性や品質にどのように関わっているかも一部示したいと思います。

    培養のスケールアップ

    バイオロジクスの製造では、商用化に備えてコマーシャル製造に対応した製造所での製造を行うことになります。そうすると、開発サイトからコマーシャルサイトへの技術移管のプロスセか発生します。

    大半の場合、その技術移管には、コマーシャルでの需要が増えることを見越してスケールアップが伴うことがほとんどです。

    今回、Sartoriusの発表を解説します。プロス開発(15mL培養スケール)から生産規模(2000Lスケール)までの培養スケーラビリティの確保は、Sartoriusが開発したscale-convert toollを使うコトで容易であるとのことです。

    基本的な制御パラメータは、以下の投稿をご参照ください。

    目的

    スケールアップの目的は、実製造スケールまでのスケーラビリティを確認する事です。その後、コマーシャルでのスケールアップもあるかも知れませんが、スケールアウトの手法を取ることもあります。スケールアウトとは、例えば、2,000Lでのスケールアップが確認できているとして、その2,000Lでの実製造をマルチに実施する手法です。

    スケールアップの結果、以下のことは、最低限必要な事項です。

    • 設計品質 (QbD)の維持
      • 品質が変わらないこと
    • Key Performance Indicator (KPI)とCritical Process parameter (CPP)に悪影響を与えない

    考慮事項

    インプット因子

    • 製造所の違い (Location) : 培養における外部環境的な影響
    • スケールの違い (Scale up) : スケーラビリティに影響
    • Bioreactorのデザイン (geometry and design) : スケーラビリティに影響
    • 攪拌方法(agitation, impeller type) : 細胞の生育
    • ガス供給方法(gassing and sparging) : 細胞の生育
    • 温度/pH : グリカン・プロファイル(CQA)に影響
      • プロダンション培養において、途中37℃の培養温度をそれより低い温度(37℃/pH7.0→31℃/pH7.0)にシフトさせることで、mAbの生産性を高めることができる。その場合、pH6.8では生産性の改善効果はあまり見られず、pH7.0で著名な改善が見られたref 2)
    • 重要品質特性(Critical Quality Attribute; CQA)

    温度シフト

    組換え大腸菌において、温度シフトして低温にすることは、目的産物の増量が可能であることが知られており、一般的に採用されている。

    動物細胞においても、培養の途中で低温にすることで目的産物の増量が見られる。その原理については、多数の文献からある程度の理解が進んでいる3)

    • 哺乳類細胞における生理学的温度以下でのmRNA翻訳とタンパク質合成が増加する
    • 生理学的温度でない場合、細胞全体的におけるタンパク質合成速度が低下するように考えられるが、コールドショック時に、グローバルなmRNAの翻訳と代謝が減少し、代謝負荷の減少と、mRNAの安定性の増加/分解の減少が相まって、組換えタンパク質のmRNA量が増加する
    • まとめると、タンパク質合成自体は減少しますが、翻訳およびタンパク質の折り畳み/分泌機構に関して、組換えmRNAと内因性mRNAとの競合が少なくなる。したがって組換えタンパク質の収量が向上します。
    • ただし、哺乳類細胞からの組換えタンパク質収量の潜在的な増加を支えるメカニズムは、以下で説明するように、これよりもはるかに複雑です。
    • 開始因子eIF2αのリン酸化を介したmRNA翻訳とタンパク質合成の全体的な減少に加えて、哺乳類細胞のコールドショックはストレス顆粒(SG)と呼ばれる細胞質構造の形成につながると報告されている。
    • 最近のデータでは、AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)の活性化によってタンパク質合成も並行して弱められ、ミトコンドリア機能障害の結果としてmTORシグナル伝達が阻害されることを示唆している。
    • さらに、マイクロRNA(miR)の発現は、生理学的温度に移行するとCHO細胞でも調節されるが、これらの小さな非コードRNAは、主にターゲットmRNAの3′-UTRに結合することにより、特定のmRNAターゲットの翻訳の負の調節因子として機能する。 このようなmiRの人工的な操作は、CHO細胞に機能的な効果をもたらす。
    • 特に、内因性miR-7の発現は、37°C​​で維持された細胞と比較して、培養で経時的に低温にシフトしたCHO細胞で大幅に減少することが示されていますが、miR-7が37°Cで一時的に過剰発現した場合 これにより、細胞増殖が効果的にブロックされたが、miR-7量の阻害は細胞増殖に影響を与えなかった。 しかし、37°C​​でのmiR-7の過剰発現は、細胞特異的な生産性の増加をもたらす。
    • miR-7を過剰発現するCHO細胞のプロテオームに関するその後の研究では、miR-7の過剰発現により93個のタンパク質の発現が減少し、74個のタンパク質の発現が増加することが示された。 翻訳制御、RNAおよびDNAプロセシングに関与するタンパク質は、発現が減少したタンパク質に富んでおり、タンパク質の折り畳みおよび分泌に関与するタンパク質は、上方制御されたカテゴリーに富んでいた。
    • グローバルな内因性タンパク質合成は哺乳類細胞の生理学的温度以下で減少するが、特定のタンパク質の合成はアップレギュレートされると報告されている。おそらくこれらはコールドショックに対する細胞応答と生存に必要または不可欠なタンパク質です。
    • 伝えられるところによると、2つの哺乳類の低温誘導CSP、Rbm3(RNA結合モチーフタンパク質3)とCIRBP(低温誘導性RNA結合タンパク質)があり、これらは細菌のCSPと配列相同性がありません。生理学的温度以下で哺乳類細胞で発現が変化する20以上の追加の遺伝子とタンパク質を説明する報告がある。
    • 低温ショックによって誘発されるタンパク質のアップレギュレーションを定義する際には注意が必要です。タンパク質分解は生理学的温度以下でも低下するため、タンパク質発現の増加ではなく、代謝回転の低下によりタンパク質量が明らかに増加する可能性もあります。
    • これら2つの効果(タンパク質合成の増加と存在量の増加)の寄与は、新生ポリペプチド鎖の代謝放射性標識によって研究があり、それによると、新たに合成された材料と総タンパク質溶解物の標準タンパク質分析を決定できることを利用して、37°C​​と32°Cで合成されるタンパク質の範囲はほぼ同じであることがわかったが、32°Cでは37°Cと比較して全体的なタンパク質合成が減少するが、発現するポリペプチドは、いくつかある場合を除きます。 増加しているものもある。

    温度を低くすることで、以下の具体的な影響が考えられる 3)

    • CHO cell phenotype : Response upon subphysiological temperature culturing
    • Cell proliferation : ↓
    • Biomass accumulation : ↓
    • Cell viability : 延びる
    • Apoptosis : ↓
    • Culture duration : 延びる
    • Metabolism : ↓(lactateなど)
    • Tolerance to shear stress : ↑
    • Cell-specific and volumetric productivity : ↑ or →
    • Protein folding : おそらく改善
    • Product quality : 増量可能

    アウトプット因子

    • 主要プロセス指標(KPI)
      • 生細胞濃度(VCC) : mAb生産性
      • 細胞生存率 : 不純物含量
      • 細胞直径 : (?)
      • 製品力価
      • グリカン : 品質

    手段

    スケールダウンモデル(Scale-down Model; SDM)では、以下に示すパラメータが、スケールアップや、その他、Bioreactorの違いなどに応じて変更が生じる可能性がある。

    scale-convert toolは、Sartoriusのバイオリアクター製品に応じて、それぞのパラメータを提案する。

    • 体積ガス流量(VVM)
    • 単位体積あたりの電力(P/V)
    • 物質移動係数(KLA)
    • ガス転送速度
    • 攪拌速度

    Bioreactorのスケールアップ

    Sartoriusのバイオリアクター製品は、スケールアップを容易にするためにH/D比を合わせている。

    • Bioreactorの高さ vs 直径 (H/D)の類似性は、パラメータを類似させる
    • 攪拌における電力入力 (W/m3)

    ambrを使用したスケールアップ・パラメータの設定

    ambr15は、sartoriusのミニチュア・バイオリアクターです。スケールアップでの実験計画法 (Design of Experiments; DoE)による検討によく使われています。

    • 15mLのミニチュアバイオリアクターであるため、複数の検討を同時に実施することが可能であり、DoEの実施に向いている
    • DO、pHの測定、その他のKPIの測定(サードパーティ製の統合化可能モジュールで自動測定)も自動で測定可能
    • ambrソフトウェア
      • データの自動集積
      • SIMC多変量解析(MVDA)
      • 重要プロセスパラメータ(CPP)の特定
      • 最適化範囲とロバストネスな範囲の特定

    検討内容

    15mLから2,000Lのバイオリアクターにおいて、Sartoriusが開発したscale-convert toolが、培養スケールの違いがあっても、同等な培養が可能で同等な品質のmAbを得られるかの検証内容。

    • 細胞株
      • ヒトIgG1 mAb (Cellca CHO DG44 (Sartorius)
      • 工業的に使用(イギリス、アメリカ)されているホストセル
    • ambr15と250mLから2,000L SUBへのスケーリング
    • KPIとCQAへの影響を確認
    • 攪拌の最適化
      • スケール変換ツール(by Sartorius)使用により15mLから2000LのSUBでの双方向なスケーラビリティを確保するアルゴリズム
      • 剪断力の最小化
      • 均一な細胞の混合
      • 電力入力(P/V)
      • 攪拌翼の速度
      • レイノルズ数(Re) : 攪拌速度を必要とする
    • スケーラブルなガス処理戦略
      • kLa : DECHEMAガイドライン1)に従い、ambr/UniVesselおよびBiostat STR Bioreactorにおいて決定されている
      • 特定のDO設定でのガス調整で81 L/hのスケーラブルなkLaの算定
    • スモールスケール・バイオリアクター
      • ambr15 (15mL) : 2L~7Lのベンチトップ・スケールを模倣
      • ambr250 (250mL) : スケールアップ開発に適する(H/D比)
        • 1000Lを模倣可能な結果が得られた
    • ベンチトップ・バイオリアクター
      • UniVessel (5L)ガラス・バイオリアクター(Sartorius)
    • 商業規模バイオリアタクー
      • BIOSTAT STR SUB (50L, 200Lおよび2,000L)
      • H/D比は同一 : 2/1
      • インペラーとbag直径の比は同一 : 0.38
      • bag : FlexSafe STR bag
        • Sartocheck 4 Plus : バッグのリークテスト
    • スケーラビリティ研究デザイン
      • ambr15, ambr250, BIOSTAT STR 50L, 200L, 2,000L
      • 履歴データソース : Sartoriusの米国データ、インドのデータ、米国のデータ
      • 検討項目 : スケール全体で比較
        • パフォーマンス
        • KPI
        • mAb力価
        • CQA
      • 条件抽出
        • 播種前の条件
          • 生産用培地の温度平衡(~36.8℃/4時間)と供給時間(1日)
        • プロダクション段階
          • 播種直前
            • BioPAT ViaMassセンターのゼロ調整
          • 攪拌とガス処理関連パラメータkLa = 81/hを満たすパラメータ設定
    • 続き(スケーラビリティ研究デザイン)
      • 続き(条件抽出)
        • 温度: 36.8℃
        • pH7.1
        • DO 60%
        • Re (>3,000)
        • Impeller 先端速度 : 0.6~1.25 m/s
        • 30~200 W/m3
      • 注(上記の表の説明)
        • 先端速度(Tip Speed)とReynolds Numberは、ambrの場合 < BIOSTAT STRの場合となります。そり理由は以下の通り
          • ambrのImpeller数は1枚
          • BIOSTAT STRのImpeller数は2枚はと比較して、低くなる
      • 培養は、Feedを使用した流加培養
      • 播種濃度 : 0.2e6 cells/mL (Seed stage), 0.3e6 cells/mL (Production Stage)
      • 種培養期間 : 3~4日間 (2.5e6 cells/mL)
      • プロダクション培養(9日間、流加培養)
        • Feed A
        • Feed B
        • 400 g/L Glucose to keep 3g/L for production
        • ambr15のFeedの方法 : workstation’s automated liquid-handling system
        • ambr25のFeedの方法 : syringe pumps built into the ambr workstation
        • 5Lベンチトップ/BIOSTAT STRのFeedの方法 : peristaltic pump
      • サンプリングと分析
        • 自動採取
        • ambr15/FlexSafe STRバッグ
          • 付属の光学シングルユースDO/pHセンサー
          • グルコース/乳酸 : BioProfile FLEX2自動細胞培養分析システム(Nova Biomedical)
          • 浸透圧 : Osmomat 030(Gonotec) or Cedex HiResアナライザー
        • ambr250
          • 光学式シングルユースDOセンサー、電気化学pHプローブ
          • グルコース/乳酸/浸透圧 : BioProfile FLEX2自動細胞培養分析システム(Nova Biomedical)
        • BIOSTAT/UniVesselバイオリアクタ
          • UniVesselバイオリアクターの電気化学センサー
          • グルコース/乳酸 : Radiometer ABL800基本システム(Radiometer,ドイツ)
          • VCC/細胞生存率/浸透圧 : BioPAT ViaMass or Cedex HiResアナライザー(Roche Diagnostics、ドイツ)
      • mAb生産性
        • 培養上清でmAb測定
        • N型グリカン・プロファイル分析(スコットランドのザルトリウすにある分析センター)
        • 最終的mAb力価は、12日目のサンプル(スコットランドのザルトリウすにある分析センター)
        • 補足分析 : LabChip GXII Touchタンパク質特性評価システム(Peerkin Elmer, Seer Green, UK)
    • Reference standard
      • 30のデータセット(Commercial IgG achieved)
        • ambr250のデータセット
        • UniVessel
        • BIOSTAT STR
        • VCCs : >20e6 cells/mL, 80 cell viability at the day of harvest

    検討結果

    結論

    ザルトリウスが開発したスケール変換ツール(scale-conversion tool)を使えば、ambr15から2,000L BIOSTAT STRバイオリアクターまでのスケールアップについて、単一の戦略を適応可能である。

    結果

    まとめ

    Sartoriusのバイオリアクター製品で統一することで、2,000Lまでのスケールアップは、scale-convert toolにより容易に実現可能であることがわかった。

    編集履歴
    2020/06/20 はりきり(Mr)
    2020/09/26 追記 (目的の内容を補充)
    0)

    A Rapid, Low-Risk Approach Process Transfer of Biologics from Development to Manufacturing Scale

    BioPreocess Internatioanl, 2020/03/24

    https://bioprocessintl.com/sponsored-content/biostat-str-bioreactors-a-rapid-low-risk-approach-process-transfer-of-biologics-from-development-to-manufacturing-scale/
    1)

    DECHEMA Guidline

    https://dechema.de/dechema_media/Downloads/Positionspapiere/SingleUse_ProcessEngineeringCaracterisation_2016.pdf
    2)

    プロダクション培養の温度を途中37℃から低い温度でシフトすることで、mAbの生産性が高まる。

    pH Condition in temperature shift cultivation enhances cell longevity and specific hMab productivity in CHO culture (2006)

    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3449411/
    3)

    CHO細胞の培養条件として、温度のインパクトなどの文献レビュー。27~35℃は、mild subphysiological temperatureと表現されている。

    [Review] The impact of process temperature on mammalian cell lines and the implications for the production of recombinant proteins in CHO Cells (2014)

    https://www.openaccessjournals.com/articles/the-impact-of-process-temperature-on-mammalian-cell-lines.pdf
    4)

    CHO細胞における、pCO2、pHの培養バラメータは経験的に生産性を高めることが知られているとし、CHO細胞の代謝とエネルギーの代謝に関わっていると言っています。

    The Less the Better: How Suppressed Base Addition Boosts Production of Monoclonal Antibodies With Chinese Hamster Ovary Cells (2019)

    https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fbioe.2019.00076/full
  • [Bio-Equip] シングルユース培養装置の簡単な説明- Biostat STR Generation 3 and Biobrain automation Platform [2020/06/01]

    [Bio-Equip] シングルユース培養装置の簡単な説明- Biostat STR Generation 3 and Biobrain automation Platform [2020/06/01]

    BiostatSTR(R)

    BiostateSTR(R)バイオリアクターは、シングルユースバイオリアクターバッグ (FlexsafeSTR(R))として50L~2,000Lが適用可能です。

    • 高い攪拌効率
    • 統合分光ボート
    • 組込可能オプション
      • RepligenのXCell(TM) ATF cell retention デバイス
      • BioPAT(R)プロセス制御ツールとソフトウェア
    • 生産スケール間の技術移転の簡素化
    • Delta V(TM)システム(EMERSON社製)との接続

    Delta V(TM) システム(EMERSON社)
    DeltaV システムには、バッチ、高度制御、変更管理、エンジニアリングツール、診断などの機能が統合されたファクトリーオートメーション・システム

    https://www.emerson.co.jp/ja-jp/automation/control-and-safety-systems/distributed-control-systems-dcs/deltav-distributed-control-system

    The New Biostat STR® Generation 3 and Biobrain Automation Platform

    https://www.sartorius.com/en/products/fermentation-bioreactors/single-use-bioreactors/biostat-str?gclid=Cj0KCQjwjoH0BRD6ARIsAEWO9DvSI0sf2VuzHfzycYUu3MV_6p8_Izl8MQzx9jyAVmj9ev1byDt2z0oaAh07EALw_wcB
    編集履歴
    2020/06/01 Mr.HARIKIRI
  • [Bio-Equip] BioProfile FLEX 2 の簡単な説明- 細胞培養環境自動分析装着 [2020/06/01]

    [Bio-Equip] BioProfile FLEX 2 の簡単な説明- 細胞培養環境自動分析装着 [2020/06/01]

    BioProfile FLEX 2

    バイオ医薬品の製造では、細胞培養状態を適切に制御することは、その細胞が生産する目的物質の品質管理には欠かせない。管理すべき測定項目が多いことが、バイオ医薬品の特色の一つでもある。その管理項目を一台の装置により、短時間、且つ迅速に測定できることは、品質の向上性に寄与する。又、ambr15/ambr250との接続機能は、詳細な培養条件の最適化検討にもその力を存分に発揮する。

    製造メーカー

    ノバ・バイオメディカル

    https://www.novabio.us/jp/flex-2/index.php

    機能

    • 培養液の状態について、各種測定項目を自動的に測定する装置
    • MicroSensor(TM)カード技術と光学測定、凝固点浸透圧法を組み合わせた全く新しい装置。
    • 電極のメンテナンスが不要(センサー部は、クレジットカードのサイズのマイクロセンサーカードになった)
    • 廃液はカートリッジ式となり密閉取り扱いと廃棄が可能
    • 全世代機種からの改良点
      • ケミカルガスセンサー(電極)がメンテナンスフリーター
      • ガスモジュール測定では、必要サンプル量75%に低減(275μL)
      • 検査時間の短縮(4.5分)
      • 自動サンプリング(95 well micro plate, シリンジ、24ポジションロード&ゴーサンプルトレイ)
    • ambr15/ambr250との接続で自動サンプリング
    • データ連携(OPCコネクタィビティ)
      • ラボ情報管理システム(LIMS)
      • データ履歴・アーカイブ
      • バイオリアクターフィードバック制御
      • 遠隔監視
    • GMPコンプライアンス
      • IQ
      • OQ
    • セキュリティ対応
      • 21 CFR Part 11対応
      • 監査証跡

    測定項目

    1. Gluc
    2. Lac
    3. Gln
    4. Glu
    5. NH4+
    6. Na+
    7. K+
    8. Ca+
    9. pH
    10. PCO2
    11. PO2
    12. 細胞濃度
    13. 生細胞濃度
    14. 生存率
    15. 細胞直径
    16. 浸透圧
    モジュール測定時間検体サイズ
    ガスモジュール
    pH, PCO2 , PO2
    120 秒275 μL
    化学モジュール
    Gluc, Lac, Gln, Glu, NH4+, Na+, K+, Ca++  
    120 秒135 μL
    浸透圧モジュール
    浸透圧
    240 秒145 μL
    細胞密度/生存判別モジュール
    合計細胞密度、生存判別、細胞直径
    240 秒135 μL

    生死細胞オートアナライザー
    Vi-CELL XR – BECKMAN COULTER

    https://ls.beckmancoulter.co.jp/products/cell-counting/vi-cell
    編集履歴
    2020/06/01 はりきり(Mr)
  • [rAAV-Design] – 治療用AAV Vectorの設計 – 考慮事項 –  ID12947 [2020/06/24]

    [rAAV-Design] – 治療用AAV Vectorの設計 – 考慮事項 – ID12947 [2020/06/24]

    もとの設計図

    天然のアデノ随伴ウイルス(AAV)のゲノムは、1本鎖DNA (single stranded DNA; ssDNA)です。両端に遺伝子複製に関わるITRがあり、その間にAAVが複製に必要な構成タンパク質や機能性タンパク質の遺伝子が格納されています。

    REP遺伝子とCAP遺伝子は、1本ずつですが、翻訳開始位置をずらして翻訳されタンパク質が作られ、異なる構成タンパク質が作られるという効率的な遺伝子になっています。

    AAVは、ウイルスの中でも最も小さいウイルスの1つのParvoviarusであり、そのコンパクトさは遺伝子を使い回す設計にあるようです。

    図1. AAV Genome Map
    編集履歴
    2020/04/08 はりきり(Mr)
    2020/06/24 追記(もとの設計図)
    追記予定 : Biomarinが開発したF.VIII遺伝子治療AAV5には、FullのF.VIII遺伝子は大きさ的に入らないはずだが、どのような設計を行ったのか調べてみたい。

    治療用の設計

    治療用の設計では、単に遺伝子をカセットしてしまえば済むものではありません。

    効力面では、標的細胞からAAVの血清型を選択することも必要です。

    安全性面では、挿入する遺伝子にリスクがないのかもを考慮しなければなりません。

    詳細については、今後、取りまとめていきたいと思っています。今、思いつく事は、以下の通りの項目です。

    • 発現量関連
      • プロモーター : 強力
      • エンハンサー
    • 効力関連
      • 組織特異性
        • 血清型
      • 生体内分布
        • 中和抗体にすぐにやられなければ、血流に乗り続けて全身に及ぶことが可能なはず
    • 安全性関連
      • 癌化リスク配列
      • 生殖細胞への感染
        • 生体内分布と関連すると考えられる
      • 染色体への挿入
        • AAVベクターでは、rep/cap遺伝子は、目的plasmidに組み込まれないため、AAVの持つ染色体へのインテグレート機能は基本的に持たないが、相同組換えなどの偶然のケースは考えられる
      • 増殖(rcAAV)
    • 中和抗体対策関連
      • 血清型
      • 変異株
        • Lonzaでは、Ancestor AAV株の提供が可能
      • 自然免疫応答(ssDNA)

    AAVのセロタイプの違いや現在の臨床治験、治療応用について解説しますアデノ随伴ウイルス(AAV)とは

    コスモ・バイオ株式会社 -より

    https://www.cosmobio.co.jp/support/technology/a/adeno-associated-virus-aav-apb.asp
    変異修理歴
    2020/04/08 Mr.HARIKIRI

    アデノ随伴ウイルス(AAV)ベ クターの開発 と 血友 病B遺 伝子治療 への応用、村 松 慎 一
    Recombinant Adeno-associated Virus Vectors -Application to Gene Therapy bor Hemophilia B-

    https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsth1990/9/1/9_1_13/_pdf
  • [rAAV-Production] – 治療用AAV Vector製造 – 考慮事項 – SM-ID12844 [2020/10/14]

    [rAAV-Production] – 治療用AAV Vector製造 – 考慮事項 – SM-ID12844 [2020/10/14]

    ウイルス・ベクターと宿主細胞の準備

    • ベクターに適合した宿主細胞(master cell bank, working cell bank)
    • ベクター
      • construction
      • generation
      • premaster seed
      • master seed
      • working seed
    • PCLとは
      • Packaging or Producer Cell Line
      • Three Plasmid Transfectionに代わる生産系である
      • 目的遺伝子以外のAAVベタクー産生に必要な遺伝子を既に組み入れた生産細胞、または、目的遺伝子さえも組み入れた生産細胞
      • Oxgene™️、Vigeneなどが持っている

    目標のAAVベタクー発現量

    15cm ディッシュ1枚から 1-2×1011 genome copies (GC)、または、1011-1012 GC/mL(各細胞あたり 2×104 – 1×105 ウイルス粒子)

    Material

    Plasmid DNA Batch

    [ignore]

    • non-GMP製造(14.0千万円/3 x Plasmid/200L/3m)
    • GMP製造(16.0千万円/3xPlasmid/200L/3m)
    • 分析(0.5千万円/3 x Plasmid/3m)
    • カルタヘナ申請 (0.5千万円/3m)

    [/ignore]

    ITRに組換えが少ないプラスミドを得る。

    プラスミドの品質: 形質転換後の ITRs による組換えは、プラスミドのサイズを減少させるので、これを抑制させる。Life Technologies社の Stbl3 コンピテントセルをプラスミドの増幅に用いる。

    Plasmidの精製

    1. プラスミドDNAをE.coliに形質転換
    2. シングルコロニー
    3. 拡大培養
    4. アルカリSDS法による粗精製
      • アルカリ-SDSは、大腸菌染色体DNAを細胞壁とともに除去するため、プラスミドDNAのみを得るのに信頼性の高い方法 (Lab向き)
    5. クロマト精製
    6. 脱塩
    7. 濃縮
    8. Sterile Filtration
    9. 分注
    10. 凍結保存(-30℃)
    11. 二種カルタヘナ法対応(GMP製造開始前)

    pDNA培養特許

    大腸菌中でプラスミドdnaを製造規模で生産するための流加発酵法及び培地 (特許, 2011), link

    pDNA精製特許

    プラスミド精製 (2007), link

    Cytivaによる精製ストラテジー

    ヒトおよび動物の遺伝子治療用プラスミドの精製プラスミドDNA (2007), link

    アルカリSDS法レジメ

    ラボでの調製のレジメを以下に示した。

    1. 大腸菌の培養
    2. 遠心/E.coli
    3. 添加・懸濁(25mM Tris-HCl, pH8.0, 10mM EDTA, 50mM Glucose), 100μL
    4. 穏やかに添加・撹拌(0.2M NaOH, 1% SDS), 200μL
    5. Incubation 4℃ for 5min
    6. 添加・懸濁 (7.5M 酢酸アンモニウム、pH7.6、氷冷)、150μL
    7. Incubation 4℃ for 5min
    8. 遠心(15,000rpm x 10min)/sup回収
    9. Sup/(100+200+150=450μL)
    10. 添加・懸濁(イソプロパノール), 270μL
    11. Incubation R/T for 10min
    12. 遠心(15,000rpm x 10min)/ppt回収
    13. 添加・懸濁(2M酢酸アンモニウム、pH7.6)、50μL
    14. Incubation 4℃ for 5min
    15. 遠心(15,000rpm x 10min)/sup回収 (pptにはタンパク質)
    16. 添加・懸濁(イソプロパノール)、50μL
    17. Incubation R/T for 10min
    18. 遠心(15,000rpm x 10min)/ppt回収
    19. 添加・懸濁(70% EtOH)、
    20. 遠心pptを乾燥
    21. 添加・懸濁; TE(10mM Tris-HCl, pH8.0, 1mM EDTA pH8.0), 25μL
    22. RNA分解: 添加(リポヌクレアーゼA)、1μL
    23. Incubation 37℃ for 30min
    24. 反応停止: 添加・懸濁(2M酢酸アンモニウム、pH7.6)、12.5μL
    25. 添加・懸濁(イソプロパノール)、37.5μL
    26. Incubation R/T for 10min
    27. 遠心(15,000rpm x 10min)/ppt回収
    28. 添加・懸濁(70% EtOH)、適量
    29. 遠心pptを乾燥
    30. 溶解: TE(10mM Tris-HCl, pH8.0, 1mM EDTA pH8.0), 25μL

    GMPグレード/pDNAの調達

    • タカラバイオ – GMPグレードでのブラスミドDNA製造受託 – サイト
    • 和研薬 – プラスミドベクター製造 – サイト
    • WAKO – GMP準拠設備での高品質なプラスミド生産 – サイト
    • メディリッジ – 高品質 プラスミドDNA製造 – サイト
    • 徳島大学医学部 – 【学外受託サービス】 プラスミドDNA精製受託 – サイト

    種類

    1. pAAV
    2. pRC
    3. pHelper

    品質試験

    • 無菌試験 (JP 4.06, USP71, Ph Eur 2.6.1)
    • Endotoxin (JP 4.01, USP 85, Ph Eur 2.6.14)
    • 純度 (紫外線分光)
    • 制限酵素地図試験(アガロース電気泳動)
    • 塩基配列 (サンガー法)
    • CCC含量試験(アガロース電気泳動)
    • 宿主DNA (qPCR)
    • pH (JP 2.54)

    日本薬局方

    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000066530.html

    薬局方の国際調和

    https://www.pmda.go.jp/rs-std-jp/standards-development/jp/0005.html

    E.coli 産生株

    治療用rAAV Vectorの調製には、3種類のPlasmid DNAが消耗品として必要である。

    Plasmid DNAの調製にもGMP製造で行う必要があるため、Plasmid DNAを増やすための産生株(E.coli)の構築が必要となる。

    [ignore]

    • 製造(1.0千万円/3m)
    • 分析(0.5千万円/3m)

    [/ignore]

    試験項目

    • ファージ否定試験(寒天培養)
    • 生菌数(コロニー)
    • コロニー形成能(目視)
    • 栄養要求試験(チアミン要求性、寒天培養)
    • 生化学反応(菌種同定試験)
    • 表現型試験(UV感受性、寒天培養)
    • プラスミド保持率試験(コロニー形成)
    • プラスミドコピー数(qPCR)
    • 制限酵素地図試験(アガロース電気泳動)
    • 塩基配列試験(サンガー法)

    Master Cell Bank

    継代数の少ない、健康な 293 細胞を使用する

    [ignore]

    • 製造(1.5千万円/1y)
    • 分析(2.5千万円/1y)

    [/ignore]

    製造に関しての考慮事項

    Transfection

    以前は、以下のリン酸カルシウムが使用されたりしていたが、最近は、ポリエチレンイミン (PEI)を使用するが、よりグレードの高いPEIが開発されている。

    • コストを抑えるためにリン酸カルシウムを使用できるが、pHにセンシティブ(0.05の変動でも影響を受ける)であるため、HBSバッファの使用を推奨する

    阻害要因

    トランスフェクションの阻害要因には、以下のDNAセンサーに関わるものが考えられるsource: invivogen.com。

    いずれも、多少なりとも細胞死に関わっている。

    • 細胞質の核酸センサー : dsDNAの感知
      • AIM2
        • AIM2は、パターン認識受容体 (その他にNLRP3)
        • dsDNAに強く反応、カスパーゼ1の活性化、炎症性サイトカイン誘導(IL-1β、IL-18)[1]
      • サイクリックGMP-AMPシンセターゼ(cGAS)
        • STING / TBK1 / IRF3シグナル伝達、1型IFN刺激因子(ISG)の発現誘導

    Post Transfection Culture

    プラスミドの濃度や比率、PEIの比率、加えて、培養条件によっては、発現効率は異なってくると考えられる。DoE手法による詳細な検討の実施が必要である。

    • 培地の血清の有無によって、発現量が異なる。Serotypeによっても異なる
    • トランスフぇクション後、72時間後まで引っ張れば、効率的であったとの報告もあるが、5日後で効率的であったとの報告もある(44)

    44)
    Lock M., Alvira M., et al.
    Rapid, simple, and versatile manufacturing of recombinant adeno-associated viral vectors at scale. Hum. Gene Ther. 2010;21(10):1259-1271. [PubMed]

    Harvest & Clarification

    目的rAAV以外の不純物は、ヒトへの投与では炎症の元となる

    • 細胞由来たんバク質
    • 細胞由来DNA
    • 血清タンパク質
    • 培地成分
    • ヘルパーDNA または、ヘルパーウイルス


    References:

    [1]. Patrick, K.L. et al. 2016. For Better or Worse: Cytosolic DNA Sensing during Intracellular Bacterial Infection Induces Potent Innate Immune Responses. J Mol Biol 428, 3372-3386.

    発現タイターの検討

    GFP コントロールウイルスでトランスフェクション効率条件を検討する。

    Process Development

    • USP/DSP

    [ignore]

    (2.0千万円/50L/6m)

    [/ignore]

    2015年現在、AAVの精製の報告

    • rAAV1
      • Poros 50HQ→Poros 10HQ→Sephacryl S-300 HR (AEX/AEX/SEC)
      • Iodixanol→HiTrap (UC/AEX)
      • AVB sepharose HP (IAC)
      • CsCl→Mustan S→Mustang Q (UC/DIAM)
      • CHT→AEX→HIC/SEC (Apatite/AEX/HIC/SEC)
    • BAP rAAV1
      • Monomeric avidin agarose (IAC)
    • rAAV2
      • Poros 20PI (AEX)
      • Poros 50HQ→Poros 50HQ (AEX/AEX)
      • Poros 50hS→Poros 50HS (CEX/CEX)
      • Poros 50HS→Q-Sepharose xl (CEX/AEX)
      • SP Sepharose HP→HiTrap Q (CEX/AEX)
      • SP Sepharose HP→Source 15Q (CEX/AEX)
      • Poros 20 HE (HEAC)
      • Iodixanol→HiTrap Q (UC/AEX)
      • Iodixanol→Herain (UC/HEAC)
      • Sulfonated cellulose (AC)
      • Iodixanol Poros HE (HEAC)
      • Poros HE (HEAC)
      • Poros 20 HE→Poros 50 PI (HEAC/AEX)
      • CHT→DEA Macroprep→Cellufine sulfate (Apatite/AEX/AC)
      • Heparin (HEAC)
      • Heparin→Phenyl-Sepharose→Heparin (HEAC/HIC/HEAC)
      • AVB sepharose (IAC)
      • Mono Q HR→Superdex 200 (AEX/SEC)
    • His6rAAV2
      • Ni-NTA agarose (IMAC)
    • rAAV4
      • Poros PI→Poros HQ (AEX/AEX)
      • Poros HQ (AEX)
    • rAAV5
      • Mustang S→Mustang Q (DEAM
      • Mono Q HR→Superdex 200 (AEX/SEC)
      • Iodixanol→HiTrap Q (UC/AEX)
      • SP Sepharose HP→Source 15 Q (CEX/AEX)
      • Poros PI (AEX)
      • mucin coupled Sepharose (AC)
    • rAAV6
      • Poros 50HQ→Poros 50HQ (AEX/AEX)
    • rAAV8
      • SP Sepharose HP→Source 15Q (CEX/AEX)
      • CsCl→Mustang S→Mustang Q (UC/DIAM)
      • Sephacryl S-300 HR→Poros 50HQ (SEC/AEX)
      • Pep8-agarose→HiTrap ! (IAC/AEX)
    • His6rAAV8
      • Ni-NTA agarose (IMAC)
    • rAAV9
      • CHT→Poros 50HS→CsCl (Apatite/CEX/UC)

    Scalable Downstream Strategies for Purification of Recombinant Adeno-Associated Virus Vectors in Light of the Properties. 2015, Curr Pharm Biotechnol. 2015 Aug; 16(8):684-695

    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5388796/?report=classic

    Analytical Development

    • USP DevelopmentやDSP Developmentと同様に、その品目に特異的な分析法の開発が必要

    AAV Vector drug substance batch

    • non-GNP Batch
    • GMP Batch
    • Relase Test
    • Characterization ( if needed)
    • Stability Test

    [ignore]

    • non GMP Batch (13.0千万円/3m)
    • GMP Batch (16.0千万円/3m)
    • Release Test (2.0千万円/3m)
    • Characterization (??)
    • Stability Test (2.0千万円/0,1,3,6,12,24,30,36)

    [/ignore]

    AAV Vector drug product Batch

    • non-GMP Batch
    • GMP Batch
    • Release Test
    • Stability Test

    [ignore]

    • non-GMP Batch (0.4千万円/3m)
    • GMP Batch (0.6千万円/3m)
    • Release Test (2.0千万円/3m)
    • Stability Test (2.0千万円/0,1,3,6,12,24,30,36)

    [/ignore]

    編集履歴
    2020/03/31 Mr.HARIKIRI
    2020/10/14 追記(pDNAの精製、GMPグレード受託情報)

    Cell bank

    Post Views: 331 大腸菌 大腸菌では、翻訳後修飾における糖鎖付加機能がないものの、糖鎖の付加がされないタンパク質で、且つ比較的分子量が小さいバイオロジクス製品に採用されている。その理由は、不溶化(Inclu…
    Page: 1 2

    参考文献

    セルバイオラボ(Cell Biolabs)社 アデノ随伴ウイルス(AAV)発現/パッケージングシステム (コスモバイオ)

    アデノ随伴ウイルス(AAV)とは (コスモバイオ)

    STRATAGENEカタログ (コンピテントセル、トランスフェクション試薬

    Scalable Downstream Strategies for Purification of Recombinant Adeno-Associated Virus Vectors in Light of the Properties, 2015

    各SerotypeのrAAVの精製方法の文献からreviewした文献

    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5388796/?report=classic
  • [Bio-Equip] Imaged cIEF and CE-SDS – proteinsimple – ID11524 [2020/03/06]

    [Bio-Equip] Imaged cIEF and CE-SDS – proteinsimple – ID11524 [2020/03/06]

    Maurice

    バイオ医薬品の同一性、純度、および不均一プロファイルの再現性分析と定量分析を行うことができます。サンプルあたり15分以内で迅速に結果を得られます。

    • cIEF(キャピラリー等電点電気泳動)
    • CE-SDS(キャピラリーSDSゲル電気泳動)

    cIEFとCE-SDSを一台で

    https://www.proteinsimple.jp/ice_overview.html

    関連

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    [Bio-Equip] Imaged cIEF and CE-SDS – proteinsimple – ID11524 [2020/03/06]

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    編集履歴
    2020/03/06 Mr.HARIKIRI
  • [Bio-Equip] WAVE 25 Rocker – GE – ID11509 [2020/03/06]

    [Bio-Equip] WAVE 25 Rocker – GE – ID11509 [2020/03/06]

    WAVE 25 Rocker

    ロッキング型のバイオリアクター。25Lまで培養可能。

    ReadyToProcess WAVE 25 Rocker – GE Healthcare

    https://www.gelifesciences.com/en/sg/shop/cell-culture-and-fermentation/rocking-bioreactors/systems/readytoprocess-wave-25-rocker-p-05542

    関連

    [Bio-Equip] WAVE 25 Rocker – GE – ID11509 [2020/03/06]

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    [Bio-Equip] Flexsafe RM – Wave Bioreactor シングルユースバッグ – Sartorius – ID11421

    [Bio-Equip] Flexsafe RM – Wave Bioreactor シングルユースバッグ – Sartorius – ID11421 はコメントを受け付けていません

    [Bio-Process] 拡大培養/Subculture – ID9342 [2020/02/01]

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