血漿分画製剤のいろいろ
アルブミン製剤 (JBより)
免疫グロブリン製剤 (JBより)
血友病製剤 (JBより)
アンチトロンビン製剤 (JBより)
主な血漿分画製剤の適応症
製剤 | 治療 |
アルブミン製剤 | 肝硬変やウイルス性肝炎により、著しく肝臓機能の低下が見られる場合、かんぞうでのAlbumin生産能力が低下すると、血液浸透圧を維持できなくなります。その結果、血管外の組織(肺、腹腔)に水分が移動する症状が出でます(肺水腫、復水) |
免疫グロブリン製剤 | 自己免疫疾患は、自己の免疫グロブリンがある特定の物質に対して著しく抗体価を持つ状態になった場合、その物質が血液中の血小板であった場合、「突発性血小板減少症」になり血小板が減少していきます(抗体-血小板は、秘蔵で分解される)。体内に外部から普通の免疫グロブリンを多量に投与することで、相対的な量比により症状が緩和され、血小板の減少が増加に向かいます。 通常の感染症では、抗生物質で治療可能性ですが、重症価した場合に免疫グロブリン製剤が併用されます。 無または低γグロブリン血漿では、感染症にかかりやすくなるため、投与されます。 |
血友病製剤 | 凝固系のある因子(VIII, IX)の濃度が正常値より低いか、正常な機能ではない場合に、血液凝固機能が低くなり、可動部での摩擦の多い膝関節での出血か起こります。それぞれに対応する製剤を投与することで、血液凝固の機能が正常化させる補充療法が行われます。 |
アンチトロンビンIII製剤 | アンチトロンビン(AT)を含む製剤です。ATは、血液凝固の一つのトリガー因子であるトロンビンを抑制する物質です。ATが血中から欠乏すると血液凝固が進み過ぎて血栓ができ血管が詰まり、さらには組織が壊死します。AT欠乏症の補充療法として使用されます。 敗血症は、組織と血管での凝固系活性が引き金となる線溶系の同時行進、DICは血管に限定した同症状。細菌のエンドトキシンは、単球やマクロファージ細胞表面上に凝固の足場となる組織因子を発現させる。がん細胞の表面にも組織因子を発現することがある。凝固行進を抑制としてATが投与される。 門脈血栓症の抗血栓治療に投与されます。門脈は、腸管から肝臓につながる血管です。 |
組織接着剤 | フィブリン糊とも言われたりします。FibrinogenとThrombinを接着時に混合します。出血傾向が高い患者さんの外科的手術では、針による縫合でも出血が止まりにくくなることがあります。そのような場合に、使用されたり、手術時間の短縮化にも使用されます。 |
活性化プロテインC製剤 | プロテインCは、トロンビンにより活性され活性化プロテインCになります、活性化プロテイン Cは、抗凝固活性を示します。遺伝的にプロテインCが欠乏している患者さんに補充療法として投与されます。 |
テタノブリン製剤 | 抗破傷風免疫グロブリン製剤である。プール血液から抗破傷風抗体が高い原料を用いて製造する(PEG4000処理、インイオン交換体精製) |
日本血液製剤機構
http://www.ketsukyo.or.jp/disease/infection/infection_01.html
DIC
http://www.ketsukyo.or.jp/disease/dic/dic.html