カテゴリー: BIOLOGICS

  • [Data Link] 気になる企業 – Cayman Chemical – 実験用試薬の調達 – ID12767 [2020/03/30]

    [Data Link] 気になる企業 – Cayman Chemical – 実験用試薬の調達 – ID12767 [2020/03/30]

    実験用試薬の調達

    バイオの実験には多数の試薬、装置が必要です。把握しなければならない情報は多いのです。日本で実験用の試薬を必要とするとき、代理店がありまずが、その元となるメーカーについても知っておきたものです。

    HELPING MAKE RESEARCH POSSIBLE – Cayman Chemical – サイト

    https://www.caymanchem.com
  • [用語] マイトマイシンC – 抗癌剤

    [用語] マイトマイシンC – 抗癌剤

    マイトマイシンC

    マイトマイシンCは、以下の機構により抗がん剤となる

    • 抗がん性抗生物質
    • アルキル化剤と同じようにDNAの分裂阻止
    • 活性酸素によるDNA鎖切断を原理とするDNAの複製を阻害

    マイトマイシンC(抗がん性抗生物質)
    商品名(製造・販売会社)
    マイトマイシン(協和発酵)

    https://www.anticancer-drug.net/antibiotic/mitomycin.htm
  • 気になる企業 – GENETHOD – 遺伝子治療開発を手掛けるフランスの非営利団体 – ID5079 [2020/03/29]

    気になる企業 – GENETHOD – 遺伝子治療開発を手掛けるフランスの非営利団体 – ID5079 [2020/03/29]

    Webinar on ThermoFisher

    フランスのGENETHONは現在、ThermoFisherの傘下になったアメリカのBRAMMERとの間で、遺伝子治療薬のウイルスベクター製造における改良研究について共同発表しました。(Accelerating advancement in gene therapy by improving downstream purification of viral vectors)

    https://vimeo.com/357326837

    GENETHONとBRAMMERの共同発表のビデオから。

    GENETHON

    参考文献1 (2015)からの発表

    フランスのエブリーにあるGenethonは、フランスの筋ジストロフィー協会(AFM)であるAFM-Telethonによって設立された、非営利のR&D組織

    孤児の遺伝病の研究から臨床検証までの開発に取り組んでいます。 Genethonは遺伝子治療薬の発見と開発に特化しており、神経筋、血液、免疫系、および肝疾患の臨床、前臨床、および研究段階で複数の進行中のプログラムがあります。

    Brammer Bio

    Brammer Bioの製法では、AAVX resin (50 ~ 70% Elution)を使い、回収率は、平均60%を達成しています。

    AAVX resingから漏れ出たLigandの残存量は、8 (ng/1E12 vector gene (vg) )

    参考文献1

    「AAV vector – Slide – GENETHON, 2015
    Baculovirus」より、AAV9 vectorの精製工程とその回収率などの情報を以下に抽出しました。


    (1) AAV9 vector : Harvest (100%)→CEX (60%)→AEX(negative mode, 30%)→AEX (25%)→TFF (20%) →Sterile Fitration: 20% overall


    (2) AAV9 vector : Harvest (200L, 100%)→AAVX (1E12 vg/mL at 450cm/h, 30% full particles,3E12 capsids/mL 80%, DNA reduction factor: 3 to 4 log) →UF/DF (80%) → Sterile Filtration (50mL, 1e13 vg/mL, 80%): 50% overall

    https://www.slideshare.net/PatrickBasanez/bils-2015-genethon-m-hebben

    関連記事

  • 気になる企業 – Catalent Biologicsの特徴は、retrovectorを使うGMEx技術による高生産性 -ID12544 [2020/08/05]

    気になる企業 – Catalent Biologicsの特徴は、retrovectorを使うGMEx技術による高生産性 -ID12544 [2020/08/05]

    Catalent Biologics

    Catalent Biologicsは、バイオ医薬品のCDMOです。

    • 2019年の売り上げは、約2,520億円 source
    • 2022年からBloomington Siteの拡張オープン

    バイオロジクスにおいて、生産株の構築技術に関してretrovectorを用いる先進的な手法に特徴(GPEx)がある。又、コマーシャル品の実績を積んでいる。今流行りの遺伝子治療法を生産株に向けて行うものと考えれば分かりやすい。

    GPEx : <5m, Beacon Clonal Selection, ambr, 2L, 250L, Purification -> 2,000L x2 in Madison, in future commercial

    https://biologics.catalent.com/

    • 5つの大陸
    • 30以上のサイト
    • 10,000 employees (Catalent全体)
    • バイオロジク関連の製造機能の増強
    • 遺伝子治療の製造機能の増強 (2017~)
    • Cell line開発 (GPEx, GPEx BOOST)
    • 2018年に1つのユニットを分割
      • (1)経口デリバリー
      • (2)BiologicsとADC

    Cell Line開発

    • GPEx technology2020
      • GMEx retrovectorにタンパク質遺伝子をパッケージング
      • 選択した動物細胞(mammalian cell)に形質導入
      • mammalian cell
        • CHO, HEK293, PER.C6, CAP
      • Stability demonstrated up to 100 generations, no need for selectable markers (安定性試験は不要)
      • 600 different monoclonal antibodies
      • 80 different recombinant proteins
      • over 7g/L production for standard mAbs
      • 12 commercially approved products
      • 120+ ongoing clinical trials
    • GPEx BOOST
      • CHOZN(R) glutamine synthase (GS) knock-out CHO cell line
      • 10g/L production for standard mAbs
      • for difficult-to-express protein
      • Higher cell density
      • 培養時アンモニア低減

    CatalentのBiologicsサービス

    CatalentののBilogicsサービスの詳細は、リンクhttps://biologics.catalent.com/biologics/から確認できます。興味がある原薬製造に関して、バイオリアクターのスケール等は、以下に情報をまとめました。

    製造の機能

    • Biologics development and manufacturing in Madison, WI(ウィスコンシン州)
      • cGMP: 2 x 2,000L single use bioreactor2020
      • BIoreactor/Scale
        • Sartorius ambr15
        • 2L ~ 10L glass
        • 20L/50L WAVE Single-Use
        • 50-2000L HyClone Single-Use
        • Finesse Controllers
    • in Bloomington,IN
      • cGMP: 2 x 2,500L Stainless Steel Bioreactors
      • Bioreator/Scale
        • 50L single-use stirred
        • 20L – 2,500L stainless-steel
        • Delta V Control System
      • Fill/Finish
        • 液剤 : INOVA isolator
        • 凍結乾燥
        • Prefilled syringe
        • Flexible Filling Line YouTube
    • Fill/Finish services in Brussels (BELGIUM) and Limoges, France (small and dedicate)
    • Fill/Finish & packaging/Labeling (液剤) in Anagni (Italy)
    • SMARTag(TM) conjugation technology in Emeryville, CA (カリフォリニア州)
      • ADC技術 (バイオコンジュゲート技術)
      • Roche(は、非独占的権利を取得)と共同開発
      • 様々な治療法の組み合わせによる次世代分子の創出
    • Biologics analytical network
    • Clinical Supply Service
      • delivery to clinical site

    2022現在、非公開となった。Integrated Development, Analytical and Biomanufacturing Services at Madison, WI: 2020

    https://youtu.be/q3e-RCbVx6g

    2022現在、非公開となった。Process Development 2020

    https://youtu.be/N9jhfVdeQAM

    Integrated Development, Analytical and Biomanufacturing Services at Bloomington, IN: 2020

    製剤の機能

    • 2017年 Cook GroupからCook Pharmicaを買収($750M)2017
      • Headquarterd in Bloomington, IN(インディアナ州), A棟, B棟
      • 750 employees
      • Bloomington facility. (2004~, 875,000ft2)
      • Sterile formulation and fill/finish
        • liquid/lyophilized vials
        • prfilled syringes
        • cartridges
      • cell line engineering
      • bioconjugate development
      • analytical services
      • biomanufacturing
    • 遺伝子治療に注目している

    Syringe filling

    LOCATIONS

    Syringe filling 2020

    Anagni, Italy
    Bloomington, Indiana
    Brussels, Belgium

    関連イベント

    2020/02 Zumutor Biologics Inc.(Headquarter in Cambridge, MA, R&D in Bangalore, India)とのNK細胞活性化抗体の共同開発契約締結 2020

    2019年、遺伝子治療メーカーのParagon Bioservicesに12億ドルを支払いました。

    Catalent to buy Paragon for $1.2B as gene therapy demand grows, 2019/04, Biopharma Dive – より

    https://www.biopharmadive.com/news/catalent-to-buy-paragon-for-12b-as-gene-therapy-demand-grows/552750/?fbclid=IwAR0Xi95csG6wdXAD7nvR-gyuk54BdnVAXitahs1X1-hrGjo8uurzLDJzjoM

    Paragonの買収

    遺伝子治療メーカーのParagon Bioservicesを1.2bドル(記事元:BioPharma Dive)で買収(1,200億円)したと2019/04/15に発表しました。CatalentのCEO, Marc Funkは、以下のように語った。

    遺伝子治療分野を2年間見てきた。今回の買収は妥当である。
    • Paragon Bioservies (2018年度の収益は、1.1億ドル
    • CMO事業
    • rAAVベクター製造
    • 買収額 12億ドル(1,200億円)
    • 2つの製造施設
    • 380人
    • 2020/Q3には、325,000ft2の製造スペースを準備できる
    • EDITDA成長として、今後8~11%を見込む
    記事元のBioPharma DiveのCEOは、”Lonzaは2018/04に300,000ft2の遺伝子治療用医薬品製造工場を解説し、これまでに45を超える顧客のウイルス・ベクターに取り組んできた。ウイルス・ベクター製造は急速に増加している”、と語った。

    関連記事

    遺伝子治療薬関連 – ThermoFisherによるBrammer買収

    Virus VectorのCDMOであるBrammer Bioを17億ドルで買収に合意した。Michel Lagarde, (president of pharma services)は、遺伝子治療開発者は、まだネットワークを構築できていないと語った。Lagardeは、遺伝子治療関連の総支出の65%が、まだアウトソースしてないと語っている。

    大手のバイオ医薬品会社

    Novartis, Roche, Biogenのような大手バイオ医薬品会社は、2018年から遺伝子治療関連の買収を行っており、自前での製造が可能となっている。

    編集履歴

    2020/03/29 はりきり(Mr)
    2020/05/16 追記(大幅な情報を追記、各サービスのビデオがあり初学者には理解が進む)
    2020/08/05 追記(Bloomingtonサイトの拡張とフルサービス開始について)
  • [Bio-Edu]腫瘍溶解性ウイルスの発見と体内における免疫系の活性化について – ID12670

    [Bio-Edu]腫瘍溶解性ウイルスの発見と体内における免疫系の活性化について – ID12670

    はじめに

    英文の参考1(2017)を元に、周辺情報も含めてまとめました。

    脳腫瘍

    脳を形作る細胞 (神経組織 : Nervous tissue)

    • ニューロンとグリアの比率は、1:10
    • ニューロン : nerve cells (neurons)
      • 神経伝達の主役
      • 分裂しないためDNA変異の機会がなく腫瘍化しない
    • グリア細胞 (glia): 星細胞 (star-shaped astocytes)
      • 増殖能を有しており、癌化すれば脳腫瘍の主役となる(gliomas)
      • 空間を作るために存在しているのみではなく、ニューロンを動かすエネルギーを供給している
      • その数は、ニューロンよりはるかに多い
      • アインシュタイの脳の大きさは有名ですが、ある研究機関の調査では、ニューロンの数は健常人と変わらないものの、グリア細胞の数が多いという調査結果を出したらと聞いたことがあります(個人的知識)

    腫瘍溶解性の発見

    • マンハッタンの医師ウィリアム・ゴーリー (ゴーリーの毒素: Coley’s toxins)
      • 皮膚に感染した連鎖球菌による感染症で首の腫瘍が溶けることを発見(19世紀末)

    ウイルスの免疫系との接触と免疫系

    1. 病原体(pathogen)は、抗原提示細胞(antigen-presenting cell : sentinel)、マクロファージ、樹状細胞(dendritic cell)に遭遇 (sentinelにも感染)
    2. pathogenは、これら細胞の表面にあるtoll-like receptor (TLR)に結合(ちなみに、TLRはRNAにも結合する)、この記事では、この細胞が腫瘍細胞であることを想定している。
    3. TLRは細胞内にシグナル(danger signal,etc.)を発信
    4. 好中球(neutrophils)は、抗ウイルス物質(補体系のタンパク質、コレクチン、インターフェロン)を放出
    5. やって来たT cell (T細胞)が、更にインターフェロンを放出する(腫瘍細胞を殺す)と共に、B cell (B細胞)を活性化

    ポリオウイルスによる腫瘍攻略を試みた最初の事例

    医者であるMatthias Gromeierは、再発性神経膠腫をポリ王位するで治療することを考えた。

    • ポリオウイルス (改良されたSabin-Rhinovirus)ワクチン: PVSRIPO (病原性を示さないウイルス株)
    • Neuronには感染しない
    • 再発性神経膠腫には感染する (神経膠腫細胞には、CD155が多く発現している)
    • 野生型のポリオウイルスは、霊長類の脳幹と脊髄のNeuronにのみ感染し、1~2%の確率で「弛緩性麻痺」を起こす。感染のための細胞表面の受容体(receptor)は、CD155。

    特許技術へと進展

    2017/08/03、Dr. Gromeierらによる「ヒト腫瘍の腫瘍溶解性ポリオウイルス」: OncPoの特許を取得 、とありますが、この記事を介している今現在(2020/3)の段階で、その技術の成果がどうなっていの情報は、まだ、持っていません。今後、調査します。

    参考1
    Poliovirus To Treat Brain Cancer: A Curious Chronology , Ricki Lewis PhD – PROL BLOG – より

    https://blogs.plos.org/dnascience/2017/09/28/poliovirus-to-treat-brain-cancer-a-curious-chronology/

    以上

  • 気になる企業 – SIRION BIOTECH – ID12564 [2020/07/06]

    気になる企業 – SIRION BIOTECH – ID12564 [2020/07/06]

    ID12564

    SIRION BIOTECH GmbH

    Office

    • Planegg, Germany (HQ), 2005年設立,1-12月(financial year)
    • Cambridge, MA, US
    • Clichy, France

    Finance

    • 主たる収益 : サービスとライセンス
    • 2019 : サービスとライセンス収入は,$11.2 m(約11.2億円/1~12月)

    Viral Vector Service

    • 包括的ウイルスベクターサービス
      • Lentivirus
      • Adenovirus
      • AAV
    • Vector Materials (cGMP)
      • 1e15 vg of AAV
      • 1e10 infection units of Lentivirus

    知的財産

    • 10の臨床試験にSirionの技術が採用されている.そのうちの1つは2019年に市場承認を得ている
    • LentiBOOST(TM)

    Plasmid製造サービス

    3つのOptimize

    1. 転写

    目的組織での効果的な発現に、Promoter, Enhamcerのデザイン

    • Promoter
    • Enhancer

    2. 形質導入

    Capsideのミューテーションなどの改変

    • Capside

    3. 抗原性

    抗原性の低減化

    • Immunogenecity

    SIRION BIOTECH

    Any gene to any cell
    in vivo AAV, stable Lentivirus, transient Adenovirus

    https://www.sirion-biotech.com

    adenovirusベースのガンワクチン

    SIRION社が持っているadenovirusをvectorに使ったがん治療薬の原理です。同社のライセスを使って開発しているがん治療薬の論文から。

    • adenovirusベース
    • 2種類のgeneをパック
      1. VLV (virus like vaccine): ERV (endogenous retrovirus)。ERVはヒトの内在性ウイルスでゲノムの8%を占めています。通常細胞では不活性状態ですが、いくつかのガンで検出されます。
      2. 目的タンパク質
    • 免疫の賦活化対象をERVと目的タンパク質の両方に向ける戦略

    Congratulations to partner InProTher on their published article discussing the potential of #adenovirus to target endogenous retroviruses (ERVs) and help fight diseases including #cancer. Our licensing agreement with InProTher includes coverage of SIRION’s adenovirus technologies to cancer #vaccines encoding ERV-derived antigens for active #immunotherapy. https://bit.ly/2Zn4d72 #viralvectors

    Figure 2
    Illustration of the immune responses elicited by adenovirus based virus-like-vaccine (VLV) vaccination encoding endogenous retroviral (ERV) genes. 
    (1)
     Vaccination with the adenoviral vector (Ad) encoding GAG and ENV genes, ideally harbouring mutations in the immunosuppressive domain (ISD) of ENV, is injected.
    (2)
     At the site of injection Ad directly infects professional antigen presenting cells (APCs) and releases the transgene into the recipient cell nucleus. (3)
     In the nucleus, the viral DNA codes for both viral and transgene proteins. Following their production, the fate of these proteins can be: 
    (4)
     release of virus-like-particles (VLP)s to stimulate B-cells in an antigen structure dependent way; 
    (5)
     uptake by APCs for endosomal degradation, presentation on major histocompatibility complex class II molecules (MHC-II), or 
    (6)
     degradation in the proteasome (directly or after uptake) for presentation on major histocompatibility complex class I molecules (MHC-I) 
    (7)
     stimulation of CD4+ T-cells and subsequent B-cell stimulation, and stimulation of CD8+ T-cells.

    2920/03/25

  • 気になる企業 – Oxgene™️ (Oxford Genetics LTD) – LentivirusのPCL/rAAV高生産できるHEK293細胞株/PCLの構築手順 – ID12556 [2020/11/22]

    気になる企業 – Oxgene™️ (Oxford Genetics LTD) – LentivirusのPCL/rAAV高生産できるHEK293細胞株/PCLの構築手順 – ID12556 [2020/11/22]

    Oxgene™️

    • Headquarter : San Francisco (HQ), Ca United States source linke
    • Oxgene™️は、Lentivirusに注力するOxford Genetics社の技術ブランドです。その中心的技術は、
    • FaceBookの投稿から、以下の5領域が強みのようです。
      • / Our new packaging and producer cell lines for #scalable #lentiviral manufacture of new #celltherapies.
        (細胞治療としてLentiviralのスケーラブルなのPCL)
      • / An innovative new technology for scalable #AAV production that we hope will completely change the way #genetherapies are manufactured.
        (革新的なAAVのスケーラプルな製造技術)
      • / A mammalian display #antibodydiscovery platform that self-labels when antibodies bind to the target membrane protein
        (哺乳動物細胞による膜タンパク質に結合する抗体があれば自己標識する探索プラットフォーム)
      • / How we’ve adapted our #CRISPR engineering workflow to reliably edit #iPSCs
        (多機能幹細胞を編集する最適化されたCRISPRエンジニアリング・ワークフロー)
      • / How our proprietary in house laboratory information management system is keeping us on track, and keeping our partners informed, in real time.
        (社内の実験情報マネジメント・システムは、情報をリアルタイムに提供する)
    • その他、AAV5を高産生するHEK293細胞株を、GMPでセルバンク化しています。この細胞株は、他の血清型のAAVやレンチウイルスでも高生産性が得られる。
    • OXGENE has developed a novel CHO-based mammalian display antibody technology targeting membrane proteins. 

    Oxgene™️ by Oxford Genetics LTD

    https://www.oxgene.com/

    ショートヒストリー

    A Short History of Gene Therapies – News MEDICAL LIFE SCIENCES –

    https://www.news-medical.net/whitepaper/20200601/A-Short-History-of-Gene-Therapies.aspx

    生産細胞株

    Lentivirus

    Lentivirus生産株として、GOI plasmidを除くCell Line (Packaging Cell Line)を持っている (Lenti packaging cell line) source

    • 浮遊系細胞であるHEK293
    • 目的遺伝子を導入したProducer Cell Lineの作成にも使用可能
    • Develop and characterisation of cGMP-compliant stable packaging cell line for inducible lentiviral vector production PDF source link
    • source link

    Developing lentiviral packaging and producer cell lines

    合計3のブラスミドを導入する。2つをトランスフェクションの時点でPackaging cell line, 最後のGOIを導入した時点でProducer cell lineという。

    • Step 1 (Design and optimize)
      • VSV-G, Gag/Polのデザインと最適化
      • Plasmid取得
      • HEK293細胞へのトランスフェクション
    • Step 2 (single cell sort)
      • 安定プール細胞をソーティング(50~60/96 well plates
      • 拡大培養とクローンのモニタリング (自動化装置)
    • Step 3 (10クローン選択)
      • クローン選択
        • growth kinetics
        • VSV-G and Gag/Pol 導入
        • 誘導なしの拡大培養
        • 500~600クローンから40~50選択(トランスジーンを含む)
        • 10クローン選択 (lentiviral生産)
    • Step 4 (Top clone選択)
      • 拡大培養
      • 培養のCharacterize and Optimize
      • lentiviral生産の条件
      • growth profile
      • VSV-G and Gag/Pol コピー数
      • 適する培地、トランスフェクションにおける細胞濃度、トランスフェクション試薬、添加剤
    • Step 5 (final pre-packaging cell line取得)
      • 試験
        • stability
      • further rounds of cell line development
      • Cell banking
    • Step 6 (GOIデザインと最適化とpackaging cell lineへのトランスフェクション)
      • Rev (packaging cell lines), Gene of interest (GOI)のデザイン
      • Transfect to pre-packaging cell line)
      • 安定プール株の選択
    • Step 7 (Single cell sort)
      • 20-30 clones to 96 well plates
      • expand
      • monitor clone growth
    • Step 8 (スクリーニング to 300~400 clones)
      • growth kinetics
      • Rev and or GOI integration
      • lentiviral production
    • Step 9 (Top 10 selection)
      • further expand
      • characterize
      • optimize growth
      • transfection/induction condition
      • growth profile
      • VSV-G
      • Gag/Pol
      • Rev and/or GOI copy number
      • Supplementation
      • if neccessary, goto step 6 as a allternative route to develop producer cell lines from lentiviral packaging cell lines
    • Step 10
      • Select final packaging and producer cell line(s)
    • Step 11 (process development)
      • optimize growth
        • packaging cell line
        • producer cell line
      • transfection conditions
        • packaging cell line
        • improve final titer
      • transfection-free
        • producer cell line

    Developing lentiviral packaging and producer cell lines, 2020/11

    https://www.regmednet.com/infographics/developing-lentiviral-packaging-and-producer-cell-lines/?utm_campaign=RegMedNet&utm_content=146236346&utm_medium=social&utm_source=linkedin&hss_channel=lcp-11529313

    CRISPER技術

    CRISPR関連の技術を有する1)

    • Cell line engineering
    • CRISPR screening
    • Cas9 engineering

    AAVシステム

    • 優れたAAVシステムを持っている
    • HEK293細胞
      • AAV産生 に最適なクローンの設定を完了している
    • CHO細胞を用いている
    • FUJIFILM Diosynth Biotechにライセンスを提供している

    CRISPRとは、

    • CRISPR-Cas9(clustered regularly interspaced short palindromic repeats / CRISPR associated proteins)
    • DNA二本鎖の任意の位置を切断(Double Strand Breaks=DSBs)し、新たに遺伝子を挿入したり、遺伝子を置換・削除できる遺伝子改変技術。
    • 2013年に報告されたCRISPR-Cas技術は、ZFN、TALENに続く第3世代のゲノム編集ツールである
    • 標的遺伝子の変更、複数遺伝子のターゲットが容易
    • 現在、哺乳類細胞ばかりではなく、細菌、寄生生物、ゼブラフィッシュ、など細胞や生物種において、そのゲノム編集利用されている。
    • CRISPR-Cas9システムは、細菌や古細菌においてウイルスやプラスミドといった遺伝的要素の侵入物を標的し、排除するよう進化した適応免疫の一つ
    1)

    CRISPR – Libraries and screening

    2)

    CRISPR-Cas9の情報

    DNA二本鎖を切断してゲノム配列の任意の場所を削除、置換、挿入することができる新しい遺伝子改変技術特集:CRISPR-Cas9 とは – コスモバイオ – より

    https://www.cosmobio.co.jp/product/detail/crispr-cas.asp?entry_id=14354
    3)

    FUJIFILM Diothynth Biotechnologies社との提携

    Fujifilm Diothynth Biotechnologies (FDB)社はOxford Genetics社のOxgene独自のAAVシステム(遺伝子治療関連)のライセンスを受けており、FDBの製造サイトでは顧客に対してサービスを提供している

    遺伝子治療の分野で、FUJIFILM Diothynth Biotechnologies社との戦略的パートナー契約を結んだ (2020/04) – OXGENEサイト – より

    https://www.oxgene.com/News-and-Events/News/2020/04/FDB-partners-with-OXGENE
    4) Celebrating 40 Years

    Live and let live: the remarkable story of HEK293 cells in April’s Human Gene Therapy – Oxgene より

    HEK細胞(E1遺伝子がインテグレートされている)でのみ増殖できるアデノウイルス(E1遺伝子を欠く)のグラハム(Graham, 1973~)の研究 – E1遺伝子は、E1遺伝子がHEK293細胞とE1遺伝子を欠いたアデノウイルスとに、完全に切り分けできていないため、重複する領域が存在する。そのことで、相同組換えが起こり、そのアデノウイルスは、E1を獲得して野生型となっていまう問題があるることがわかりました。1999年の臨床試験では10代の肝臓関連の患者が死亡しました。2016年には、アデノウイルスは、腫瘍溶解による癌治療として使用されています。遺伝子補充療法分野では、AAVとレンチウイルスベクターが使用されるようになりました。
    現在の遺伝子補充療法分野での課題は、スケーラプルな製造方法です。現状では、遺伝子治療にはね200万ドル以上かかると試算されます。OXGENEでは、HEK293細胞を技術の中心にして、AAV5などを効率的的に生産できるように研究をしています。(1)メディア、(2)AAV作成が高いHEK293細胞のクローニング、(3)その他のAAVやレンチウイルスでも高い生産性を示しました。この細胞株をGMPによるセルバンクとすることができました。

    https://www.liebertpub.com/doi/10.1089/hum.2020.29116.oxg
    5)

    Achieving High-Yield Production of Functional AAV5 Gene Delivery Vectors via Fedbatch in an Insect Cell-One Baculovirus Sytstem (2019) – Methods & Clinical Development – より

    https://www.cell.com/molecular-therapy-family/methods/pdf/S2329-0501(19)30020-8.pdf
    6)

    Scalable Production of AAV Vectors in Orbitally Shaken HEK293 Cells (2018) – Methods & Clinical Development -より

    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6305802/#!po=26.7045
    7)

    Manufacturing of viral vetors for gene therapy: part I. Upstream processing (2014) – Pharm. Bioprocess -より

    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6305802/#!po=26.7045

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    2020/03/25 はりきり(Mr)
    2020/05/24 追記 (ウイルスを高生産するHEK293細胞株)
    2020/09/16 追記 (5つの主たる強み)
    2020/11/22 追記 (lentivirusのPLCの作り方)
  • 気になる企業 – Thermo Fisher – QIAGEN社の買収断念(TOB失敗) – ID11357 [2020/08/13]

    気になる企業 – Thermo Fisher – QIAGEN社の買収断念(TOB失敗) – ID11357 [2020/08/13]

    ThermoFisher Scientific

    会社概要

    • 買収にひた走りバイオロジクスの関連分野(試薬からCDMO、SCM)のワンストップ化を目指している
    • 2019年の売り上げは、約2.6兆円
    • 75,000人/global
    • グループ会社
      • Patheon (mAb manufacturing)
      • Brammer (rAAV vector Gene Therapy manufacturing)
      • Applied Biosystems
      • Finesse (Bioreactor control system, 2017)

    イベント

    買収にひた走る

    • 2020/03 QIAGEN社(ドイツ)の買収案承認
    • 2020/08 QIAGEN社株主が買収案を拒否(COVID-19関連需要好調のため)

    ThermoFisher Scientificは、2019年初頭にBrammer Bioの買収を完了(17億ドル)している。更に、年末には、90M USDでCDMOサイトをマサチューセッツ州レキシントンに完成し、主要なウイルスベクターについてCDMOサービスを事業に追加した。

    Brammer

    • 2016/03/31, Florida Bilogix (フロリダ大学からのスピンオフ、開発、初期臨床で10年の実績)とBrammer Bio pharmaceuticalsが合併
    • 機関投資家はAmpersamd Capital Parners

    ケンブリッジ

    マサチューセッツ州

    • $9,000m
    • レキシントン(Lexington)施設: Brammerオフィス
    • 50,000ft2
    • 200人規模
    • GMP
    • ウイルスベクター開発・製造
    • テスト
    • 製造

    フロリダ州

    • アラチュア(Alachua)の施設の増強中(2020年に完成予定)
      • ~2017 : クリニカル能力の倍増
      • ~2018 : プロセス開発、分析開発、QC
      • Virus Vector Servicesのフットプリントが58%増加
      • 倉庫の増設
      • 80,000 ft2
      • 100人(2016年)→250人(2019年)

    USA内での能力は

    • 施設 : 15
    • >2,500人

    Thermo Fisher Scientificがマサチューセッツ州に9,000万ドルのウイルスベクター製造サイトを開設

    https://www.prnewswire.com/news-releases/thermo-fisher-scientific-opens-90-million-viral-vector-manufacturing-site-in-massachusetts-300968837.html

    Thermo Fisher opens $90M viral vector manufacturing plant in Massachusetts – BIOPHARMA DIVE

    https://www.biopharmadive.com/news/thermo-fisher-90-million-viral-vector-manufacturing-massachusetts/568450/

    編集履歴

    2020/03/23 Mr.HARIKIRI
  • 気になる企業 – Brammer Bio社 – 開発段階 から初期商用製造まで対応可能な豊富な経験を持つ遺伝子治療用の原薬 CDMO – ID11884 [2021/02/24]

    気になる企業 – Brammer Bio社 – 開発段階 から初期商用製造まで対応可能な豊富な経験を持つ遺伝子治療用の原薬 CDMO – ID11884 [2021/02/24]

    ThermoFisherグループ

    ThermoFisherは、rAAVによる遺伝子治療に関するCDMOサービスを提供するために、Brammer Bioを買収しました。

    遺伝子治療のためのAAVやその他のウイルス・ベクターについてUSPおよびDSPのプロセス開発を行えるCDMOです。CDMOとは、このような開発ノウハウを持ち、スケールアップ開発も可能で、臨床用のGMP製造も可能な委託製造会社です。Brammerは、数多くのプロジェクト実績を持っています。

    現在の治療対象は、症例数が少ないオーファンが多いので、200L程度のバイオリアクターで製造されるのがほとんどでした。しかし、今後の開発競争においては、症例数が多く且つ、全身投与などの投与量が多い症例へとシフトしてくるものと予想されます。製造装置としても更に大きなスケールアップが可能性なCDMOが求められることになってくると考えられます。具体的には、スケールアップの製造ノウハウや実際に持っている大きなバイオリアクターが競争優位性の重要なファクターになるものと思われます。

    2019/3にThermoFisherによるBrammer Bioの買収を17億ドルで合意

    https://www.genengnews.com/news/thermo-fisher-to-acquire-brammer-bio-for-1-7b-expanding-gene-therapy-presence/

    ThermoFisherが買収することで、AAVベクターを用いた遺伝子治療用医薬品の製造が、世界的に本格化していることが垣間見えます。抗体医薬品のCDMOであるLONZA BIOLOGICSもAAVベクターのCDMOとして自社の設備の整備を完了しており、世界のバイオロジクスは、抗体医薬から遺伝子治療医薬へ舵を切ったといえます。

    • 前臨床プロセス開発
    • プロセス最適化
    • スケールアップ
    • 分析
    • 製剤化
    • 保管サービス
    • 規制サポート
    • 施設は、FDA Code of Federal Regulations (Part 21)及びEuropean Advanced Therapy Medicinal Products’ regulationsに適合するウイルスベクター製造が可能

    Brammer Bio

    Brammer Bio

    https://www.brammerbio.com

    経験

    • first-in-human trials : 100以上のプロジェクト
    • Clinical lots AAV, ADV, RV, HSV, LV and T-cells : >150
    • Team members : >350 ( over 20 years of experience)

    拠点

    • フロリダ州アラチュア (本拠地)
    • マルチプラットフォーム : 哺乳類/昆虫細胞の生産
    • 50L ~ 2000L Bioreactor
    • 安定性試験
    • 製剤化、保管、流通 (商業供給)

    編集履歴

    2020/03/12 はりきり(‘Mr), ThermoFisherに買収されてからの調査
    2021/02/24 追記 (Brammerの説明、遺伝子治療CDMOの説明)
  • 気になる企業 — AMRA Medical社 – 脂肪量、筋肉量を3D解析する技術 – ID11842 [2020/03/12]

    気になる企業 — AMRA Medical社 – 脂肪量、筋肉量を3D解析する技術 – ID11842 [2020/03/12]

    レポート内容

    AMRA Medical社は、2010年、スウェーデンのリンシェーピングで設立された、大学発、スピンオフのデジタルヘルス企業です。

    • AMRA, Badhusgatan 5, Linköping 58222 Sweden
    • リンショービン大学
      • Center for Medical Image Science and Visualization (CMIV)
      • Department of Biomedical Engineering (IMT)
      • Department of Medicine and Health (IMH)

    迅速な全身MRIデータを自動化されたクラウドベースの画像解析技術(特許)による解析により、臨床的に重要な脂肪および筋肉量の小さな変化を高い精度で見ることができます。

    MRI画像データをAMRAに送ると、AMRAのシステムにより解析・洞察を提供してくれます。

    医療機器としてFDAより承認を受けています。

    応用分野

    • 臨床試験
    • 学術研究
    • ヘルスケア

    The New Global Standard in Body Composition Assessment

    https://www.amramedical.com