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  • 気になる企業 – WuXi Advanced Therapies – 遺伝子治療CDMO [2020/06/15]

    気になる企業 – WuXi Advanced Therapies – 遺伝子治療CDMO [2020/06/15]

    WuXi Advanced Therapies

    WuXi社が有名なのは、抗体医薬CDMOであることです。別会社ですが、ここ数年の世界の動きの中で、WuXi社も遺伝子治療開発のCDMOも本格稼働しています。遺伝子治療には、ウイルスベクターが世界では盛んに開発が行われています。

    ホームページ

    WuXi Advanced Therapies

    アメリカのペンシルペディア州フィラデルファイには、すでに4カ所のサイト、中国の上海にGMP施設が1カ所が近くエスタブリッシュされます。

    • LI1 (League Island 1)
      • HQ/Early Phase Clinical Manufacturing and Testing
      • Establish 2004
      • 82,000 ft2
    • LI2 (League Island 2)
      • Late Phase/Commercial Viral Manufacturing and Testing
      • Establish 2016
      • 150,000 ft2
    • CC3 (Commerce Center 3)
      • Non-Viral Cell Therapy Manufacturing
      • Establish 2015
      • 55,000 ft2
    • Center for Analytical Chemistry Solutions
      • Coming Soon
    • New GMP facilities
      • Shanghai and WuXi City

    USサイト

    China GMP facilities

    上海にもGMP製造設備がある.

    編集履歴
    2020/06/15 Harikiri(Mr)
    2024/01/02 文言整備
  • 気になる企業 – Boehringer Ingelheim – バイオロジクスの製造技術移管の期間は、20ヶ月を想定 [2019/06/02]

    気になる企業 – Boehringer Ingelheim – バイオロジクスの製造技術移管の期間は、20ヶ月を想定 [2019/06/02]

    BOEHRINGER INGELHEIM

    • 2018年の3つのビジネス(human, animal, biopharma)で約1.7兆円
    • 2019年のbiopharmaの売り上げは、約550億円source
    • Eli Lillyとのアライアンスを多数行っている source
    • First half 2019: High levels of investment in R&D and robust organic growth source

    Boehringer Ingelheim BioXcellence™ について、概要としてまとめた。

    ベーリンガーインゲルハイムBioXcellence™は、バイオ医薬品受託開発および製造サービスを医薬品およびバイオテクノロジー業界に提供する。 高発現システムを含む細胞株や株の開発からプロセス開発、大規模製造、Fill&Finishまでの幅広いサービスにより、抗体、組換えタンパク質、非抗体の足場、fabフラグメント、哺乳類細胞培養または微生物発酵システムのpDNAの生産が含まれる。

    Biosimilarへの関わり

    サイトの情報では、Biosimilar製品について記載してが無いこと、ただし、Biosimilarの重要性についての記載があること、からBiosimilarに関わるCDMOサービスの提供でBiosimilarに関わっていると考えられる(はりきり(Mr))。

    Cell line

    BI-HEX(R) CHOK1、6m for cell line preparation、 scale up capacity from 80 to 15,000L, >300,000L total bioreactor, LIMS (Laboratory Information Management System)

    https://www.bioxcellence.com/our-business/mammalian-cell-culture

    世界中に4つの製造サイト

    • ウィーンの1つの微生物サイトは、施設増設中の哺乳類施設は、商業供給のために2020年から稼働予定
    • 上海(中国)は、哺乳類サイト
      • 2 x 2,000L SUB
    • フリーモント(アメリカ)
      • >500 employee
      • 哺乳類サイト
      • Cell line and process development, clinical & Commercial, Fill Finish.
      • 2 x 2,000L, 3 x 15,000L Bioreactor
    • ビベラッハ(ドイツ)は、哺乳類サイト。Biberachサイトには、哺乳動物細胞培養から治療用タンパク質と抗体を製造するためのヨーロッパ最大のバイオ医薬品工場があります。 ここでは、6 x 15,000 L Bioreactorを擁する2つの大規模製造工場がある
      • H84/H92, 4 x Inoculum suites, 3 x (~2,500L, ~15,000L) Bioreactor, 3 x Purification suites, 3 x Formulation suites
      • G104, 4 x Inoculum suites, 3 x (~15,000L) Bioreactor, 1 x Purification suites, 2 x Formulation suites
    • 最近の商用培養実績は、290kL

    Shanghai Bolinge Yingehan

    Boehringer Ingelheim, Fremont, CA

    Birkendorfer Str, 65 (ドイツ)

    <center.

    Fill Finish

    Fill Finishに関するドキュメント

    • 8つの無菌充填スイート(9本の充填ライン)–グローバルネットワーク全体で充填および仕上げ
    • バイアルでは0.7 mLから100 mL
    • シリンジでは0.4 mLから10 mLの柔軟な充填量
    • 溶液、高濃度液体製剤および凍結乾燥(凍結乾燥)粉末
    • 100%コントロールとしての目視検査
    • 目視検査プロセスには、シリンジとバイアルの手動制御とバイアルのカメラ制御が含まれます
    • 材料と機器の電子バッチ記録とバーコード制御アプリケーション
    • 3,000-150,000の範囲のロットサイズ

    1. バイアル充填

    • バイアルは、アクセス制限バリアシステム(RABS)またはアイソレーター内の最新の条件下で充填されます
    • 0.7〜100 mLの柔軟なバイアルサイズと充填量
    • 1,000から150,000単位の範囲の柔軟なロットサイズ

    2. シリンジ充填

    • シリンジは、アクセス制限バリアシステム(RABS)またはアイソレーター内の最先端の条件下で充填されます
    • 充填量が0.4〜10 mLの1 mL、2.25 mLのガラス製シリンジと10 mLのプラスチック製シリンジが、一次包装の有資格サプライヤーから「Ready To Use」(RTU)を提供
    • パイロット規模で9〜12 K、商業規模で25〜150 Kの柔軟なロットサイズ
    • 手動の全数目視検査
    • すぐに使用できるストッパー

    技術移転

    大規模商用製造が必要となり、その技術移管は、移管元と移管先であるBOEHRINGER INGELHEIMとで密にコミュニケーションしながら行われる。

    バイオ医薬品プロセス移転


    グローバルおよび学際的なチームで働く経験豊富なスタッフが、お客様から直接商業プラントへの技術移転を促進します。 ベーリンガーインゲルハイムは、無数の成功した移転の実績により、世界中の患者の利益のためにお客様への供給を確実に確保しています。ホワイトペーパー(2019)を参照。

    大規模製造への3ステッププロセス

    1. F2F @ donor site, BI’s documents, Customer. documents
    2. F2F, Ship working cell bank and media, small scale (3L) DoE study、Quality checking use the partially purified sample.
    3. F2F, Results of small scale run (80L, full purification and full testing), preparation of process description, agree/sign

    技術移管を成功させる重要な要素

    末尾にリストしている参照文献もとに取りまとめた。

    顧客から当社の施設への多くの移転において、移転を成功させるために重要な要素が数多く明らかになりました。 移管の初期段階でこれらの側面を考慮し、移管計画でそれらを反映すると、成功の可能性が大幅に高まります。 以下のセクションでは、これらの要素のうち最も重要なものについて詳しく説明します。
    •共同プロジェクトチームとガバナンス構造
    • 役割と責任
    •事前のドキュメント交換
    •ギャップ/リスク分析と軽減
    •プロジェクト管理:タイムラインとマイルストーン
    • 学んだ教訓

    PJ Team

    • 上流製造(USP)
    • 下流製造(DSP)
    • 品質保証(QA)
    • 品質管理(QC)
    • サプライチェーン管理(SCM)
    • 薬事(DRA)
    • 共同プロジェクトチームに推奨される会議の頻度は隔週
    • 通常、サブチーム会議(内部または顧客とベーリンガーインゲルハイムとの間)は、必要に応じてスケジュールされます
    • 合同運営委員会は、定義されたマイルストーンで会合します。通常、年に1〜2回、またはJPTからの要請があれば開催これは通常、主要な機能領域のディレクターレベルで表され、プロジェクト固有の決定を担当します。
    • 上級管理職は、通常は副社長レベルまたは上級副社長レベルで代表される執行ステアリング委員会に関与しています。 会議は必要に応じて、または重要なマイルストーンでスケジュールされます。
    • ESCのトピックは通常、戦略的決定、またはこの顧客とのプロジェクトポートフォリオ全体に影響を与える決定です。 このセットアップにより、安全で迅速なデータ交換、権限を与えられたチーム、迅速なソリューション、整合した意思決定、および必要に応じた(高レベルの)管理の関与が保証されます。

    事前の文書交換

    技術移転を成功させるには、キックオフミーティングの前、または少なくとも移転フェーズの最初に、関連するすべてのドキュメントを交換する必要があります。

    チームは、個々のワークパッケージを実装するために、ドキュメントを確認して準備する必要があります。

    通常、顧客は、ベーリンガーインゲルハイムが評価および交渉フェーズの開始点として提案をまとめることができるように、いくつかの(基本的な)情報を提供しています。 ただし、この情報はあまり詳細ではなく、移転を成功させるためにドナーサイトで現在開発および実装されているため、プロセスを理解するには不十分です。 特にベーリンガーインゲルハイムチームは、詳細な設備適合を実行し、潜在的なギャップを特定して議論し(ギャップ分析の章を参照)、ベーリンガーインゲルハイムのプラントと固有のプロセスをコンパイルするために、その他すべての関連トピックの詳細な理解を得る必要があります。

    たとえば、次のドキュメントは通常、顧客から要求されます。

    • 製品のMSDS、製品タイプ、1日の投与量、溶解度、毒性
    • すべてのパラメーターリストを含む、単位操作あたりの詳細なプロセスの説明(NORとPARの範囲を持つプロセスパラメーター)
    • すべての上流および下流ステップの最新の実行済みバッチレコード
    • オンラインおよびオフラインのプロセスデータ(ガス処理プロファイル、細胞増殖、クロマトグラム、導電率/ UVなど)
    • 収穫からBDSまでのステップ歩留まりとプロセス全体の歩留まり
    • 組成と濃度を含む、緩衝液と培地の溶液と容量のリスト
    • 特定されたコンポーネント
    • 全体的な部品表(BOM)–含む。 ベンダーおよびリリース予定の仕様
    • 浸出性/抽出性評価および生物活性物質の除去に関する研究(ウイルスクリアランス検証レポート)
    • プロセス検証レポート
    • WCB COA、特性評価レポートとBSE / TSEステートメント、細胞株の安定性技術レポート
    • お客様のバイオリアクターの機器の形状と操作モード(すべてのバイオリアクターの攪拌機の電力入力、ブレードの種類、ガス処理戦略)
    • 分析方法の説明(SOP)、検証プロトコル/レポート
    • インプロセス制御、リリース、および安定性の仕様の現在のバージョン

    ギャップ/リスク分析と軽減

    プロセス移転のもう1つの重要なステップ

    • 両方のサイト間のプロセスの違い
    • 及び、製造内の手順の違い
    • 顧客サイトからの技術レポートは、ドナーサイトで利用可能な機器とシステムを使用して、そこで実装されたプロセスを実施
    • これはベーリンガーインゲルハイムのセットアップと完全に同じになることはない
    • Boehringer Ingelheimサイトで製造プロセスが確立されると、範囲、設定ポイント、または手順を再評価されます。
    • 共同プロジェクトチームは、サイト固有のプロセスの説明と範囲をサポートし、商用バッチを製造するための将来のプロセスを検証するために、これらの変更に対処して同意する必要があります
    • 各合同機能チームは、プロセスをまとめて実行し、お客様のサイトでの元のプロセスとは異なる必要な適応または手順を特定する必要があります。
    • 個々のトピックは、リスク評価マトリックスに従ってリストおよび評価できます(例は下の図を参照)。
    • リスクを下げるためにリスクを軽減する必要はありません。
    • トリガーポイントのある緊急時対応計画は、中程度のリスクについて評価されます。
    • より高いリスクの場合、リスクを排除するか、リスクの可能性または重大度を低減するために、トピックを変更するアクションが実行されます。

    プロジェクト管理:タイムラインとマイルストーン


    上記の側面に加えて、プロセス移転の初期フェーズについての共通の理解だけでなく、プロジェクトの完全な概要も不可欠です。 高レベルの作業パッケージ内の個々のサブタスクのわずかな遅延は、多くの相互に関連し、時間をずらしたアクティビティにより、全体的なタイムラインに大きな影響を与える可能性があります。 プロジェクトマネージャーは、サブチームリーダーと共に、これらの落とし穴を認識し、タイムラインと変更への対処方法を定期的に更新する必要があります。次のフェーズに入る前に、プロジェクトのチームワークと進捗状況を確認するためのマイルストーンを実装する必要があります。 通常、作業パッケージは時差があり、タイムラインが圧迫されているため、次のフェーズを開始する前に1つのフェーズを完全に完了するのに十分な時間はありません。 ただし、重要なアクティビティが開始される前に(エンジニアリングランや検証ランの解凍など)、運営委員会の関与を伴う対面会議での共同チームレビューをスケジュールする必要があります。

    技術移管の期間

    技術移管の期間は、20ヶ月、製造のInplementationに5ヶ月, 分析のInplementationに10ヶ月, 1st large runに5ヶ月, 3 batch conformance runに6ヶ月, Process validation studyに15ヶ月

    細胞株を渡してからProcess Validation Studyが終わるまでの期間は20ヶ月を要するスケジュールとなる

    得られた教訓:生物医薬品プロジェクトの移転


    プロジェクトの移管で成功するための鍵は、継続的な改善への取り組みです。 それが、「学んだ教訓」に関するセッションでプロジェクトを完了する動機です。このようなセッションの目的は、繰り返し発生するパターンを特定し、何が効果的で、何がさらに改善される可能性があるかを洞察することです。 両サイドのすべてのチームメンバーは、これらの洞察から大きな利益を得て、それぞれの組織にそれらを取り戻すことができ、各転送が最後よりもスムーズになります。 過去に特定されたいくつかの落とし穴は次のとおりです。

    • 分析メソッドの移行が過小評価され、開始が遅すぎます。 また、一種のメソッドの説明(プロセスの説明に匹敵)で要約することを検討する可能性のある多くのドキュメントがあります。 それらを減らすことを試みるべきです。
    • プロジェクト管理は、ドキュメントの追跡と監視において積極的な役割を果たす必要があります。 レビューサイクル、承認、翻訳は、バッチレコードだけでなく、CMCドシエドキュメントについても、品質契約の早い段階で定義する必要があります。
    • ソースデータのレビューには時間がかかり、リソースを消費します。
    • 発生した問題にタイムリーに対処するため、少なくとも最初の実行中に、プラントに人がいることで知識を共有します。

    製造技術の移転期間、方法について説明されている
    Whitepaper: Basis for a fast and successful project transfer

    ホワイトペーパー(2019)

    その他情報

    コマーシャルに関わったPJ数

    最近で20の上市、280,000L Total capacity bioreactor in global network

    https://www.bioxcellence.com/our-business/mammalian-cell-culture

    We work with 15 of the world’s Top 20 pharma and many innovative biotech companies

    https://www.bioxcellence.com/about-us/our-customers

    編集履歴

    2020/06/02, Mr. Harikiri
    2022/11/16, 地図(プラグインからGoolgeMapコードに変更)

  • 気になる企業 – Novartis グループ- Novartisは新薬開発、Sandozはジェネリックとバイオシミラー、AveXisは遺伝子治療  [2020/05/30]

    気になる企業 – Novartis グループ- Novartisは新薬開発、Sandozはジェネリックとバイオシミラー、AveXisは遺伝子治療 [2020/05/30]

    Novartis

    2020年現在、Novartisは、遺伝子治療(AveXisのZolgensma)とデジタルヘルスのリーダー。

    売上規模

    • 2019年の売り上げは、約4.7兆円

    Novartis delivered strong sales growth, margin expansion and breakthrough innovation launching five NMEs in 2019. NOVARTIS -サイトより

    https://www.novartis.com/sites/www.novartis.com/files/q4-2019-media-release-en.pdf

    歴史

    ノバルティスNovartis International AG)は、スイス・バーゼルに本拠地を置く、国際的な製薬・バイオテクノロジー企業である。スイス証券取引所、ニューヨーク証券取引所上場企業(SIX: NOVN、NYSE: NVS)。チバガイギー社(Ciba-Geigy)とサンド社(Sandoz)という、スイスを拠点とする製薬会社2社の合併によって1996年に設立されたwikipedia

    Geigyは、元は化学薬品・染料を扱う貿易会社(18世紀中頃)。Cibaは、染料の生産(1859)、Sandozは、化学薬品会社(1886)でした。更に、化学薬品製造部門を分離して、製薬会社賭してのノバルティスになりましたノバルティスの歴史

    • Ciba : 染料の生産(1859, スイス・バーゼル)
    • Geigy : 化学薬品・染料を扱う貿易会社(18世紀中頃)
    • Sandoz : 化学薬品会社(1886, スイス・バーゼル)
    編集履歴
    2020/05/30 Mr.HARIKIRI
    2020/06/24 追記(売り上げ)

    機能

    Sandozは、Novartisグループのジネリック事業部門である。

    • Novartis
      • 販売力
    • Sandoz
      • Biosimilar
    • AveXis
      • 2018/05/15に買収完了(87億ドル; $8.7b)
      • 遺伝子治療薬の開発
      • 脊髄性筋萎縮症(SMA)に対する随一の遺伝子治療薬: Zolgensma

    NovartisのmAbパイプライン

    https://www.novartis.com/sites/www.novartis.com/files/novartis-pipeline-2019-annual-report.pdf

    mAb nameProject enterd~Potential indication – current phase – Planned filing dates
    canakinumabAnti-IL 1 beta2017~2nd line non-small celllung cancer – P3 – 2021
    2017~1st line non-small cell lung cancer – P3 – 2021
    2017~Adjuvant non-small cell lung cancer – P3 – 2022
    iscalimabAnti-CD40
    secukinumabAnti-IL172015~Non-radiographic axial spondyloarthritis – US/EU(Reg)
    2015~Psoriatic arthritis head-to-head study vs Humira – P3 – 2020
    2015~Ankylosing spondylitis .. – P3 – 2022
    2017~Hidradenitis suppurativa – P3 – 2022
    2018~Glant cell arterits – P2 – >=2024
    2019~Lichen planus – P2 – >=2024
    TBDAnti-thymic stromal lymphopoietin2018~Severe asthma – P2 – 2023
    ofatumumabAnti-CD202015~Relapsingmultiple sclerosis – US/EU(Reg)
    spartalizumabAnti-PD-12017~ Metastatic BRAF V600+melanoma – P3 – 2020
    2017~Metastatic melanoma (combo) – P2 – 2023
    ligelizumabAnti-IgE (high affinity)2017~ Chronic spontaneous urticaria/chronic idlopathic urticaria – P3 – 2021
    brolucizumabAnti-VEGR single-chain2019~Neovascular (wet) age-related macular – US Reg, EU Registration
    2017~Diabetic macular edema – P3 – 2021
    2018~Retinal vein occlusion – P3 – 2023
    2019~Proliferative diabetic retinopathy – P3 – 2023
    lanalumabAnti-BAFF (B-cell-activating factor)2016~Autoimmune hepatitis – P2 – >=2024
    2015~Primary Sjogren’s syndrome – P2- >=2024
    omalizumabAnti-IgE2017~Nasal polyps US/EU – Reg.(2017)
    2019~Food allergy P3 – Reg(2021)
    2019年度、Novartisのpipeline資料より

    Novarticsの遺伝子治療医薬品

    遺伝子治療事業部門は、AveXisです。

    製品

    • Zolgensma;ゾルゲンスマ(200万ドルの治療が承認されている)

    2022年までに、40の新しい希少疾患治療薬が見込まれる。製造スロットの確保は、18ヶ月の待ち時間に直面している

    PfizerとNovartisが率いる11の製薬会社は、2018年以降、遺伝子治療の製造に関する投資額を20億ドル確保している

    遺伝子治療用医薬製造プラントの建設のめたに、Pfizerは6億ドル、Novartisは5億ドルを確保。これらの対応は、製造コストの削減と、時間の節約のためと言います。更には、まだ未知のことが多いい遺伝子治療用の製造方法を保護し、FDAの注文に即応することが狙いです。

    • 製造コストの削減
    • 製造スロット確保などの時間の節約
    • 製造方法の保護
    • CMOからの切り替えの必要性に対応
    • FDAからの注文(監視)への即応(製造の一貫性要求の圧力は高い)*1
    • 長期的には、社内製造能力が必要と考えている

    *1: デュジェンヌ治療薬開発のSarepta Therapeuticsは、臨床試験を延期しており、その理由は、製造の一貫性についてのFDAからの質問を避けるためと言われている。

    患者一人当たりの治療費は、100万ドルを超える額は妥当であると言われている。

    一方で、AveXis部門のデータ改竄についてのFDAの対応もあったように、FDAは規則を厳格に監視しています。

    Pfizer, Novartis lead $2 billion spending spree on gene therapy production (ファイザー、ノバルティスが遺伝子治療の生産に20億ドルを費やす) – REUTERS(ロイター) 2019/11/27

    https://www.reuters.com/article/us-genetherapy-novartis/pfizer-novartis-lead-2-billion-spending-spree-on-gene-therapy-production-idUSKBN1Y11DP

    Sandozのポートフォリオとパイプライン

    https://www.sandoz.com/our-work/biopharmaceuticals/sandoz-biosimilar-portfolio-and-pipeline

    ノバルティスグループのジェネリック事業部門のトップカンパニー。

    台湾のEirGenixとのStrategic Partner連携により、trastuzumabのbiosimilarを開発しており、2019/12現在、Phase 3である。

    Biosimilar by Sandoz GmbHOriginalApproved date~Country
    RixathonRituximab
    Anti-CD20
    2017/06/15~Europe
    2017/11~Japan
    HyrimozAdalimumab
    (Abee)
    2018/07/25~Europe
    ZesslyInfliximab
    Anti-TNFα
    2018/05/18~Europe
    GP2411
    (in house)
    denosumab2020 – P3
    (Biocon)development in immunology and oncologyn/a
    (Gan & Lee)aspart insulinsn/a
    (EirGenix)Herceptin trastuzumab(1998,中外製薬)2020~P3
    (Polpharma Biologics)nataliumab
    (Biogen)
    Anti-integrin α 4(2006)
    2020-P3
    https://www.sandoz.com/our-work/biopharmaceuticals/sandoz-biosimilar-portfolio-and-pipeline

    関連記事(Biosimilar)

  • 気になる企業 – EirGenix, Inc. 台湾で最も技術力のあるBiologics CDMO – Sandozとの共同研究でBiosimilar開発 [2020/05/29]

    気になる企業 – EirGenix, Inc. 台湾で最も技術力のあるBiologics CDMO – Sandozとの共同研究でBiosimilar開発 [2020/05/29]

    EirGenix, Inc.

    • 2019/06/18に台湾市場に上場(株式公開)しました source

    台湾のBiologics CDMOで、最も技術力のあるCDMOの1つで、且つ、バイオテクノロジー企業です。

    • Employee : 182

    その理由として例えば、以下の開発力から分かります。

    biosimilar開発

    trastuzumabは、中外製薬がオリジナルで、ハーセプチンという製品名です。Sandoz からの委託契約でtrastuzumabのbiosimilarをin houseで開発しています。2019/4現在、世界11カ国でPhase IIIが実施されています。Sandozとの契約では、Sandozは、中国、台湾を除く全てのグローバル市場において、EirGenixのEG12014の独占的な商業的権利を所得しました。2019/6には、EirGenixは、この契約の成功報酬として$500万を受け取っています。

    現時点での「trastuzumab」のbiosimilar

    Sandozは、以下のtrastuzumabのBiosimilar競争に参画しようとしている訳です。

    • セルトリオン・ヘルスケア・ジャパン
    • pfizer
    • 日本化薬
    • 第一三共

    www.eirgenix.com

    編集履歴
    2020/05/29 はりきり(Mr)

    Map

    Service

    以下に、CDMOとしての実力を知るために設備を中心に情報をまとめました。設備については知る機会がなかなかありませんが、EirGenixの設備について、360°で詳細を見ることができます(virtual tour)。

    ServiceSummary
    Cell Line DevelopmentDNA to stable cell line
    cell line : CHO, NS0, PER.C6, E.coli, Pichia
    identified in 19 weeks
    serum-free medium screening platform
    Cell BankingcGMP production facilities for MCB and WCB
    Process Development1) Upstream
    -1. process optimization, troubleshooting, media, feeding, process parameter
    – mammalian: flask, 2L, 5L, 50L SUB
    – microbial: 2L, 20L fermentor
    2) Downstream
    -1. experience
    – mammalian: recombinant protein, fusion and mAb
    – microbial: inclusion body and soluble, pegylated protein, fusion and Plasmid DNA
    -2. equipment
    – LCS: AKTA PRIME, AKTA Pilot, AKTA Avant; column size: 1mL HiTrap to 14cmφBPG column
    – MF & UF system, UF/DF system,centrifuge of Disc and continuous, tank (316L SS), Homogenizer (Microfluidizer and APV)
    3) Formulation
    -1. preformulation : Lyophilizer, Stability chamber, programmable controlled freezing and thawing system
    4) Purity analysis
    – Three Agilent HPLC, one UPLC
    Analytical/QC– method development; method transfer; method qualification and validation; stability testing;
    Characterization : glycan analysis, glycan profile and ratio, monosaccharide, secondary or more analysis
    – Item– Potency/Activity : ELISA, Cell base assay
    – Impurity : Host cell DNA, Host cell protein, Protein A residue, Others
    – Biological safety : Endotoxin, Bioburden, Microbial enumeration
    – Analytical method qualification and validation : Specificity, Linearity & range, Accuracy and precision, LOD/LOQ
    – Glycan analysis : N and O-linked carbohydrates site and structure: HPLC/UPLC; N and O-linked glycan mapping and ratio : CE, LE/MS; N-glycan ratio : CE, LC/MS
    – Monosaccharide analysis : HPIC
    – Secondary and higher order structures: CD (Circular Dichroism), DSC (Differential Scanning Calorimetry), Fluorescence Spectrometer
    – Heterogeneity analysis : IEF/cIEF, CIX-HPLC
    cGMP Manufacturing Mammalian
    Certificates : 2005(T-FDA), 2014(T-FDA), 2017(foreign manufacturer)
    – GMP facility (bioreactor), 360 virtual tour1st Floor : 10,000ft2
    – Media preparation : 50L ~ 700L
    – 100L/500L SS
    – 50L/200L/1,000L SUB
    – Millipore POD and 3M CUNO filtration system
    – UF/DF (0.1~14 m2)
    – Column : 3mm ~ 10mmφ, 5cm~60cmφ
    – one purification room
    – one final purification room
    – Washer room and autoclave room
    – 2 x 2,000L SUB in northern part of Taiwan
    – experienceBasically, clinical trial
    – Anti-IL20(CHO, PER.C6)
    – Anti-HSV (CHO)
    – Anti-TNFα(CHO)
    – Bio-similars (CHO
    cGMP ManufacturingMicrobial
    Certificates : 2013(T-FDA), 2014(T-FDA), 2017(foreign manufacturer)
    – GMP facility (bioreactor)5th Floor : 4,000ft2
    – cell banking area (provide maximum 400 vials/batch)
    – inoculation suite
    – fermentation & harvest suite
    – – fermentor 20L/100L fermentor
    – – mixer tank 100L/200L/400L
    – – homogenizer 10L/hr, 100L/hr
    – purification suite
    – – UF/DF 0.5 ~ 5 m2
    – – Centrifuge 10~100L semi-continuous
    – – Column 3mm ~ 6mmφ, 7cm ~ 45cm
    – bulk fill room
    – buffer preparation room
    – wash & autoclave room
    – experience – recombinant proteins
    – – soluble protein, Pichia
    – – complexes soluble protein, E.coli
    – – Pegylated proteins inclusion body, E.coli
    – Protein vaccines
    – – soluble protein, E.coli
    – Bio-similars
    – – Inclusion body, E.coli
    – Plasmid DNA (E.coli)
    SpecialAntibody Drug Conjugate
    (Four ADC commercial >60 in clinical in world situation)
    – Strategic partnerFormosa Laboratories (58 chemists, 9 process patents)
    – high potency drug manufacturing
    – 2000L scale of APIs manufacturing
    – 50~1000L SS Reactor
    – 50~1000L chromatography column
    – Isolator (glove box)
    – 280L Falling Film Evaporator
    – Linkers by partnerLinkers are key component in ADC
    EirGenix has partners with the leading linker development companies
    編集履歴
    2020/05/2o Mr.HARIKIRI

    biosimilar関連

  • 気になる企業 – Precision NanoSystems Incは、mRNA-LNPを作る装置 “NanoAssemblr” を擁してCOVID-19に挑む  [2020/05/28]

    気になる企業 – Precision NanoSystems Incは、mRNA-LNPを作る装置 “NanoAssemblr” を擁してCOVID-19に挑む [2020/05/28]

    Precision NanoSystems Inc

    Precision NanoSystems Inc (PNI)は、RNA、DNA、CRISPR、低分子医薬品、COVIDワクチン、治療法を開発して患者に迅速にアイディアを提供する技術とソリューションのグローバルリーダーです。

    https://www.precisionnanosystems.com/

    • mRNAワクチンプラットフォーム(mRNA-LNP)によるワクチン製造開発とスケールアップ
      • NanoAssemblr(R) Spark(TM)
        • 多条件検討用
      • NanoAssemblr(R) GMP system
        • 複数の顧客に移転実績が有る
    • 独自技術によるRNAデリバー技術
      • NxGenマイクロ流体技術
      • 自社内に、NanoAssemblr(R)を400台配置
      • 製剤用処方の独自ライブラリを持つ
    • 提供サービス
      • 機器、試薬
      • 共同研究(一部CRO的でもある)
      • CanSino biologicsと共同研究締結(2020/05/20)、以下参照。

    CanSino BiologicsとPrecision NanoSystemsがCOVID-19 RNAワクチンを共同開発するためのコラボレーションを発表 (2020/05/20)

    それぞれは,天津、中国およびVANCOUVERの企業、2020年5月20日/ CNW /-CanSino Biologics Inc.(CanSinoBIO、HK6185)とPrecision NanoSystems(PNI)は本日、COVID-19に対するmRNA脂質ナノ粒子(mRNA-LNP)ワクチンの共同開発契約を発表した.


    COVID-19 mRNA-LNPワクチン候補をヒトの臨床試験に向けて、CanSinoBIOは前臨床試験、ヒトの臨床試験、規制当局の承認および商品化を担当.
    CanSinoBIOは、ワクチン製品をアジア(日本を除く)で商品化する権利を有し、PNIは他の国々の権利を保持.
    契約には、非公開の支払いとロイヤリティが含まれる.

    NanoAssemblr(R) Spark(TM)

    Sparkという製品は、マイクロリットルの製剤を調製できます。原料をピペットで添加してスタートボタンを押すだけです。処理時間は、10秒程度/条件で、数百の配合は割合を数時間で処理し、各条件の製剤を取得できます。

    • 自動配合装置
    • <10秒/1配合、DoEデータ取得への適用
    • 無菌/バイオセーフティの操作が可能で、そのまま培養細胞に添加可能
    • 原理はスケーラビリティがあり、将来のスケールアップが容易

    https://www.precisionnanosystems.com/our-technology/spark

    Scalable manufacturing is a significant challenge to making revolutionary nanomedicines available to patients in need. 

    Precision NanoSystems Incの技術

    2018年、脂質ナノ粒子(LNP)製剤であり、FDAの承認を受けた最初の低分子干渉RNA治療薬であるPatisiranのFDA承認により、非ウイルスRNAデリバリーの最高技術としてLNPが確立されました。 同時に、マイクロ流体混合を利用するNanoAssemblr®プラットフォームは、100%に近いカプセル化効率でさまざまなタイプの核酸をカプセル化するLNPのシンプルで堅牢かつスケーラブルな製造方法として実証されています。 LNPは、in vitroおよびin vivoでの遺伝子ノックダウンまたは遺伝子発現研究のための多様なオプションを提供します。 NanoAssemblr SparkTMは、マイクロ流体混合の追加の利点を活用します:新規脂質やmRNAなどの高価値材料を保存するマイクロリットル規模の製剤。 超少量の製剤と迅速でシンプルかつ再現性のあるプロセスのこのユニークな組み合わせにより、SparkはmRNA-LNP製剤のスクリーニングと初期の前臨床開発のための理想的なプラットフォームになります。 効果的なスクリーニングプログラムは、次世代のデリバリーテクノロジーとナノ粒子治療法を開発および最適化するためのパラメータースペースを大幅に狭めることができます。
    ナノ医薬品の早期発見と開発における一連の医薬品有効成分、賦形剤、製剤パラメーターのスクリーニングにより、より集中的に
    パラメータスペースを狭めることにより、後の段階で効率的に開発できます。 この目的のために、製剤の特性または活性の観察された違いが、ナノ医薬品の合理的な設計を通知する組成または条件の制御された変化に起因する可能性があることを保証するために、少量での高速で再現可能なナノ粒子の生産が必要です。 さらに、これを少量で達成すると、APIと賦形剤の使用が最小限に抑えられます。これは、発見段階では、入手が制限されたり、入手に費用がかかったり、生産に手間がかかる場合があります。
    特に、低分子干渉RNA(siRNA)、ガイドRNA(gRNA)、メッセンジャーRNA(mRNA)、プラスミドなどの細胞の遺伝子操作に使用される有効成分は、不足しているか非常に高価です。 非ウイルス性核酸送達システムは、mRNAワクチン1、2、免疫腫瘍学3、標的腫瘍学4-6、CRISPR / Cas9遺伝子編集7-9、およびまれな疾患の治療10、11などの革新的な治療を可能にしているが、かなりのニーズが残っている 核酸デリバリーシステムの基本的な理解を改善し、遺伝子デリバリーナノ粒子の品質と性能を改善するためのさらなる革新のため。 具体的には、これらのペイロードをカプセル化し、保護し、病変細胞に送達するために使用されるナノ粒子賦形剤のさらなる革新が、分野を前進させるために必要です。 これらの賦形剤は、その革新的な性質により、大規模で低コストの商品スケールではほとんど利用できません。
    したがって、発見空間の研究者に適した遺伝的ペイロードを含むナノ粒子の堅牢で再現性のある少量生産の分野では、満たされていないニーズがあります。 たとえば、in vitroスクリーニングでマイクロリットルのみが必要な場合、Tチューブ混合の最小容量は10 mL程度です。 このため、研究者たちは粗ピペット混合法を使用して、複雑な核酸ナノ粒子製剤のボトムアップナノ沈殿を実行しています。 ピペットとの混合はほとんど制御を提供しません、オペレーターです
    図1.)ナノ粒子を製造するためのマイクロ流体混合技術:溶解した脂質を含む有機溶媒と核酸を含む水溶液
    NanoAssemblrカートリッジの2つの注入口チャネルに注入されます。 層流の下では、2つの溶液はすぐには混合されません。
    しかし、チャネルに組み込まれた微視的な機能により、2つの流体が混ざり合います。
    分子が拡散によって互いに相互作用する、制御された再現可能な方法で。 1ミリ秒以内に2つの流体が完全に混合され、核酸がロードされたナノ粒子の均一な自己組織化をトリガーする溶媒極性の変化を引き起こします。

    mRNA Lipid particles – Robust low-volume production for screening high-value nanoparticle materials – Precision NanoSystems Inc, Vancouver,BVC, Canada –

    https://www.precisionnanosystems.com/docs/default-source/pni-files/app-notes/spark-mrna-appnote-1018.pdf?sfvrsn=50662346_0
    編集履歴
    2020/05/28 はりきり(Mr)
  • 気になる企業 – LFB group – 血漿分画製剤、遺伝子組換え凝固因子、抗体医薬は抗D製品を持つ  [2020/05/23]

    気になる企業 – LFB group – 血漿分画製剤、遺伝子組換え凝固因子、抗体医薬は抗D製品を持つ [2020/05/23]

    LFB groupについて

    source

    • LFB SA
      • LFB Biotechnologies (完全子会社)
        • GTC Biotherapeutics (完全子会社)
          • トランスジェニック動物の技術保有
          • 組み換えAT-III (ATryn(R))は、EU, USで承認されている
      • LFB Biomanufacturing
      • LFB US
      • CAF-DCF (ベルギーにある子会社)
        • ベルギーでの結晶由来医薬品の商品化

    LFBは、血漿由来製品および組換えタンパク質の開発・製造・販売するバイオ製薬グループです。1994年にフランスで設立された、欧州屈指のバイオ製薬企業です1)

    • 60カ国以上で15種類の製品の販売
    • グループ従業員数 : >2000

    2018年に、ビジネスフォーカスをrecombinantを含めたものにチェンジしたsource

    ライセンス活動

    • 2020/04 HEMA Biologics社は、SEVENFACT(R)の商業化権と販売権をLFB社から
    • 2016/02 LFB SAは、ドイツ、デンマーク、ハンガリーで人フィブリノゲン(FibCLOT(R))の販売承認を取得
    • 2013/09 子会社であるCULLforCUR社(細胞治療会社)の治療用細胞の大規模製剤製造拠点を「将来への投資, 公的投資銀行」の支援を受けて整備source
    • 2012/03 LFB BIOTECHNOLOGIES社からTG Therapeutics, Inc. (LFB Biotechnologies(少数株主持ち分)からスピンアウトして同年2012に設立)に対してUblituximabの世界的な商業的権利についてライセンスしたsource
    • 2011/10 ナノキャリア株式会社の徐放性ミセル化ナノ粒子技術とrhFVIIaの長期安全性評価に関する共同研究source

    TG Therapeutics, Inc. (at 2020/05)

    Employees : 147
    Office : 4
    Medicines under development : 5
    Cllinical Trials : 40
    Registration Directed and Phase 3 Clinical Trials : 5
    Goal : To cure B-Cell Diseases : 1

    LFBのパイプライン

    source

    • rh-Factor FVIIa (LR769) ,Marketed, 2020
    • Fibrinogen (Clottafact)
    • VWF (Wilfactin)
    • IVIG
    • mAb : 抗D (PIIb)

    LFBキー日付

    1994年1月 GIP LFB(公益団体)の創設製薬会社


    2006 GIP LFBはLFB SAの作成と大多数の国有有限会社となり、LFB BIOMEDICAMENTSLFB BIOTECHNOLOGIES、フランスの子会社。


    2007 LFB BIOMANUFACTURING(旧MABgène)をアレス(フランス)で買収。


    2008オランダの血漿由来医薬品メーカーであるSANQUINとの産業協定の署名


    2009年 

    • LFB液体Ig 10%とLFBフィブリノーゲンのフランス市場承認。
    • 創造米国子会社 LFB USAとREVO生物製剤(旧GTCバイオ治療薬)。

    2010年

    • 血漿および採血を専門とするEUROPLASMAの買収。
    • CELLの作成のための細胞と遺伝子治療、1 -高度な治療に特化CURE子会社、STヨーロッパにおける細胞治療のための技術プラットフォーム。

    2013ドイツの子会社であるLFB GmbHの立ち上げ


    2014年


    2015:

    • LFB SAは資本金を2億3,000万ユーロ増加
    • アラスにLFBプラントの建設を開始
    • スペインにLFB BIOTERAPIAS HISPANIA子会社を設立

    2016年


    2017年


    2018 LFBグループの新しい戦略

    • 血漿/リコンビナントによる開発・製造・販売

    2019 LFB戦略的変革:LFBコアビジネス、血漿または組換えタンパク質由来の医薬品に再び焦点を当てる

    Biochemistry (Mosc). 2013 Dec;78(12):1371-3. doi: 10.1134/S0006297913120080.

    その他mAbの開発関連

    YB2/0細胞を使ったADCC活性増強モノクローナル抗体の開発は、2012年にLFBからスピンオフしたTG Therapeuticsに譲渡している。

    1. Do YB2/0 cells produce alien sugars?

    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24460972

    概要

    Olovnikova et al。(「免疫調節および細胞毒性特性を制御する方法としてのモノクローナル抗D抗体のN-グリコシル化プロファイルへの影響」(2012)Biochemistry(Moscow)、77、925-933)は、モノクローナル抗体上の「外来糖」の存在に言及しました(mAbs)YB2 / 0細胞株によって生成されます。この論文では、この細胞株で産生された2つの抗D mAb(LFB-R297およびLFB-R593、いわゆるRoledumab)のグリコシル化プロファイルに関する以前の知見を要約します。私たちの結果は、免疫原性グリコトープが存在しないことを示しており、さらに臨床試験中に免疫原性や他の深刻な副作用は観察されませんでした。

    • YB2/0細胞を生産株として作ったmAb(LFB-R297/LFB-R593; Roledumab)には、免疫原性グリコトーブは確認できなかった

    2. 高い細胞傷害活性を有する抗体医薬品のYB2/0細胞を用いた効率的な物質生産研究

    https://ci.nii.ac.jp/naid/500000552461/

    YB2/0細胞を用いた研究について、どのよう内容が実施されているか見てましょう。

    概要

    バイオ医薬品業界の一般的なヘルスケアへの貢献は急速に増加しており、1982年以来165を超える製品が世界的に承認されています。
    バイオ医薬品の治療用途では、モノクローナル抗体(MAb)への関心が高まっています。 最近、20を超える治療用MAbおよび関連タンパク質が市場に投入されました。
     この状況は、製薬経済に圧力をかけるため、両刃の剣です。 したがって、商品コスト(COGS)の最小化と抗体活性の最大化は、治療用MAbの開発における活発な研究分野です。
    
     ラットハイブリドーマYB2 / 0細胞株を使用して特定のMAb産生率(SPR)のいくつかのエンハンサーをスクリーニングし、コエンザイムQ10(CoQ10)が有望なエンハンサー候補であることを発見しました。
     CoQ10は呼吸鎖の強力な抗酸化物質としてよく知られており、ヘルスケアやその他のアプリケーションに使用されています。 CoQ10は水にほとんど溶けないため、ほとんどの研究は低濃度で制限されています。 いくつかの濃度でナノ粒子の分散液(Q-Media)を使用して培養液にCoQ10を添加し、流加培養を行いました。
     Q-Mediaは累積生細胞密度に影響を与えませんでしたが、SPRを66%向上させました。 さらに、Q-MediaはMAbの結合または細胞毒性に影響を与えませんでした。 Q-Mediaはまた、CHOおよびNS0細胞株でSPRを30%増強しました。 一方、Q-Mediaは、培養上清中の酸化ストレスマーカー8-ヒドロキシ-2'-デオキシグアノシンの濃度を変化させませんでした。
     さらに、Q-Mediaは乳酸生成とグルコース消費の比率をわずかに減少させ、CoQ10(232μM)は細胞内Ca2 +濃度を上昇させ、ATP(10μM)も上昇させました。 これらの観察は、CoQ10が細胞増殖の特性を変えずに、またはMAbの品質または生物学的活性に悪影響を与えることなくSPRを増強することにより、MAbの生産における強力な助けとして役立つことを示唆しています。
     抗体依存性細胞傷害(ADCC)は、MAbに結合したオリゴ糖のフコース含量に依存します。 フコース含有量が低いMAbはADCC活性が高いため、MAbの脱フコシル化レベル(deFuc%)を制御し、deFuc%に影響を与える要因を分析することが重要です。
     この研究では、deFuc%がYB2 / 0細胞株で産生されたMAbの培地浸透圧に反比例し、r2値が0.92と高いことがわかりました。 さらに、浸透圧の調節に使用される化合物の種類(NaCl、KCl、フコース、フルクトース、クレアチン、またはマンニトール)や培養スケール(1〜400 L)に関係なく、deFuc%は同じ相関を示しました。 灌流培養と流加培養の両方で一定の培地浸透圧を一定に維持することにより、MAb deFuc%を制御することに成功しました。 しかし、グルコースによる中浸透圧の調節は、YB2 / 0細胞培養における効果的なADCCに必要なdeFuc%を設計するのに十分です。 これらの観察と一致して、リアルタイムPCR分析により、解糖、GDPフコース供給、およびフコース転移に関与する遺伝子の転写の低下が明らかになりました。
     この研究では、生産効率を向上させる両方の方法が、既存のプロセスの拡張として実現されています。 中浸透圧でdeFuc%を制御する現在の方法は、タンパク質に結合したオリゴ糖のフコース含有量が望ましくないほど高く、かつ/または制御できないために使用できなかった糖タンパク質の生産に、これらの哺乳動物細胞を使用する方法を開きます。
     これらの発見により、細胞バンクの連鎖などの再始動なしで効力を低下させることなく、低用量で脱フコシル化IgG1を使用できるようになります。
    • CoQ10は、抗体の培養における生産性を高める
    • CoQ10は、水に溶けにくいため、Q-Mediaにより分散させた
    • deFuc%は、培養中の浸透圧の値に反比例する

    SERVENFACTの承認

    LFB社の製品です。血友病Aおよび血友病Bでは、それぞれFVIIIおよびFIXが付属しています。血漿分画製剤のFVIII、FIXを補充治療しなければなりません。しかし、何れは、それぞれの製剤に対して抗体が生じてしまいます。これをインビビターと言います。インビビターが生じてしまうと、薬効が低下します。

    今回のLFBの「SEVENFACT」は、それぞれの血友病の患者の血液凝固の経路として、アルターネイティブ(バイパス)なFVIIa(活性型第七因子)を使用するものです。

    SEVENFACTは、LFBの最先端技術であるrPROで製造されてます。

    副作用 : 頭痛、めまい

    禁忌 : ウサギ由来タンパク質に他する過敏症、アレルギー

    1)

    LFB、新しい組み換え型血液凝固第VIIa因子をインヒビター保有血友病A/Bの成人/青年患者の治療薬としてSEVENFACT®をFDAが承認と発表 (2020/04/08) – Businesswire – より

    https://www.businesswire.com/news/home/20200408005278/ja/

    血漿分画製剤の競争状況

    LFBが、血漿分画製剤ビジネスにおいて、どのような競争状況下にあるかの詳細が、以下の文献によりわかります。

    この分野での世界的なシェア1位は、grifolsです。

    https://markets.businessinsider.com/news/stocks/global-blood-banking-blood-products-strategic-business-report-2018-platelet-rich-plasma-therapy-market-scales-new-heights-1027347180

    以上

  • [Vc] mRNAワクチンの製造方法、moderna社とBiaseparations、その他から概略を学ぶ – ID15769 [2021/05/10]

    [Vc] mRNAワクチンの製造方法、moderna社とBiaseparations、その他から概略を学ぶ – ID15769 [2021/05/10]

    mRNAワクチンの製造方法

    moderna社のデモ・ビデオから、mRNAの開発初期の製造法、及RNAを製造委託する場合の受託会社とその製造方法について以下にまとめた。

    RNAの製造は、バイオ技術を使った方法と、低分子合成技術を使った方法で、以下ように製造できるが、タンパク質を作れるほどの長いmRNA (あるいは, pDNA)には、バイオ技術による製造方法が使われていると考えられる。今後、製造承認申請を調査しなければ詳細は不明ですが、2020/05時点で考え得る製造方法を以下に示してみました。

    • バイオ技術よるRNA製造
      • DNA plasmidを大腸菌で大量培養して複製
        • 以下の「[Bio-Edu]Plasmid DNA(pDNA)のデザイン及び、その製造方法に関する調査」を参照。
      • DNAの抽出と精製
      • DNAの linearization
      • DNAを鋳型にして転写酵素でRNAを複製
      • RNAの精製

    その後、文献調査した結果、以下の文献からmRNAをワクチンに応用する製造方法を示されたものではないが、mRNA医薬品の製造方法について言及されていたので、その方法を示しておきます。2020/05に示したmRNA製造方法と殆ど変わりませんが、一点細かいポイントですが、DNaseでテンプレートDNAを破壊する工程が必要であることがわかりました。

    mRNA 医薬品の品質・安全性評価の考え方 (2019) – 医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス,PMDRS,50(6),300 ~ 306(2019)] –

    http://nats.kenkyuukai.jp/images/sys/information/20190717095649-6ABC2FA50410294C82EBEF7D74463510333BCF1FB717B3F88FCCB2CC782A63A8.pdf
    • 低分子合成技術によるRNA製造
      • 30年以上も前からある、固相反応により1塩基ずつ直接合成していく
      • 長いものを作ることは難しいため、タンパク質を作れるほどの長いmRNAは、現在の技術では作れないと思われる
      • RNAの精製 (陰イオン担体を使用したクロマトグラフィ)

    mRNAの一般的な製造方法

    modernaのビデオでは、一般的なフローしか説明がされていない。最近の情報として詳細に知りたい場合は、Biaseparationsのサイト*6が参考になる。

    1. 原材料の調達; Supply Chain team delivers raw materials
      • 資材調達部門による原材料の調達
    2. DNAの製造; Plasmid production (DNA)
      • プラスミドDNA構築(*2, *3)
      • 1. 鋳型DNA合成
      • 2. Plasmid DNA合成
      • 3. 大腸菌の形質転換体の調製、大量培養による増幅及び精製
      • 4. 精製Plasmid DNA
    3. mRANへの変換; mRNA transcription
      • Plasmid DNAを鋳型としてmRNAを作る
        • DNAのlinearization
        • mRNA転写
        • 注意) 転写効率は、5-メチル-Cは収率に影響しないが、2’フルオロ修飾は影響する(*1)
    4. mRNAの精製; Purification (RNase freeで実施)
      • modernaの精製方法は不明、一般的なRNA精製方法(*1)は、以下の通り。
      • [1]粗抽出→除蛋白
        • 以下のa or b
        • a. Phenol extraction followed by alcohol precipitation (フェノール・クロロホルム抽出法とエタノール沈殿:90%程度で沈殿化、70%で洗浄)
        • b. Lithium chloride precipitation (>300b(*5) )
      • [2] 精製
        1. a. Spin column purification (シリカゲル (*4) )
        2. b. GP-HPLC
    5. 製剤組成に調整; Formulation
    6. 無菌化; Sterile filtration and fill into vials
    7. 梱包とラベル; Pack/Lable

    受託会社と製造方法

    mRNAの製造受託してくれる会社として、Biologics coがあります。日本では、タカラバイオが受託してくれます。

    参考文献

    (*1) バクテリオファージによるmRNA製造委託に関する情報 – Biologics co.社

    https://www.biologica.co.jp/products-service/custom-synthesis/nucleic-acid/transcription/#highlight

    (*2)
    プラスミドDNA構築 – タカラバイオ – より

    http://catalog.takara-bio.co.jp/jutaku/basic_info.php?unitid=U100004295&recommend_flg=1&click_flg=1

    (*3)
    エンドトキシン低減プラスミドDNA大量調製 – タカラバイオ – より

    http://catalog.takara-bio.co.jp/jutaku/basic_info.php?unitid=U100009275

    核酸の精製

    核酸の精製について、参考となる文献を以下に示しました。

    (*4)
    エタノール/イソプロピルアルコールの濃度と適切なpHにより、の核酸がシリカゲルに吸着する。カオトロピックイオンの存在下でも吸着可能。
    Spin column-based nucleic acid purification – wikipedia -より

    https://en.m.wikipedia.org/wiki/Spin_column-based_nucleic_acid_purification

    (*5)
    リチウム沈殿の技術的情報
    – I want to know extraction of RNA with LiCl has an effect on syn of cDNA? – wikipedia -より

    https://www.researchgate.net/post/I_want_to_know_extraction_of_RNA_with_LiCl_has_an_effect_on_syn_of_cDNA

    https://www.modernatx.com/moderna s-mrna-technology

    最近のmRNAの製造方法として参考になる文献

    *6

    High yield mRNA production process from E.Coli to highly pure mRNA.
    Presenter: Aleš Štrancar

    Date: od demand, October 19-22, 2020

    Cell & Gene Therapy Bioprocessing & Commercialization  (digital event)

    ユーザー登録すると文献がダウンロードできます。

    https://www.biaseparations.com/en/library/seminars-webinars/1098/high-yield-mrna-production-process-from-ecoli-to-highly-pure-mrna

    関連記事

    編集履歴

    2020/05/16 はりきり(Mr)
    2020/05/17 追記 (Plasmid DNAの調製、バクテリオファージによるRNA製造に関する委託内容)
    2020/05/19 追記 (低分子合成技術によるRNA製造)2020/09/27 修正(mRNA製造フロー)、文言整備
    2020/12/04 追記 (mRNA製造に関する最近の文献*6:Biaseparations社)
  • 気になる企業 – Regeneron – 2つのモノクローナル抗体(カクテル)でCOVID-19治療 – △[2020/10/05] ID15697

    気になる企業 – Regeneron – 2つのモノクローナル抗体(カクテル)でCOVID-19治療 – △[2020/10/05] ID15697

    Regeneron

    • 2019年の売り上げは、7,800億円source
    • 大手バイオテクノロジー企業。NASDAQ: REGNは、創業約30年。7つのFDA承認の治療薬と開発途中のパイプラインを持っている。
    • 販売網は持っていないようで、専ら販売は他社に任せているように見える。2018年に日本で薬価収載されたデュピクセントは、Sanofiが販売している。
    • MTPCともNGFに対する抗体の共同開発を行なっているsource
    • バイオテク企業の株価の比較(2020/08)
      1. Regeneron Pharmaceuticals : $620
      2. Biogen : $290
      3. Vertex Pharmaceuticals : $280
      4. Amgen : $250

    www.regeneron.com

    • 眼疾患
    • アレルギー疾患
    • 炎症性疾患
    • 心血管疾患
    • 代謝疾患
    • 痛み
    • 感染症

    Kevzaraとは、

    Kevzara (sarilumab)は、sanofiと共同開発された、インターロイキン-6 (IL-6)受容体に対する抗体。

    • 成人で中程度から重度の活動性関節リウマチ(RA)治療薬
    • DMARDで効果が見られなかった時に使用される
    • 免疫に影響する。結核にかかっている場合、重篤になるリスクがある

    COVID-19への臨床試験

    COVID-19感染では、IL-6による多臓器不全が重症患者に見られている。中国(Xu et al.)で、熱性の重傷患者でIL-6が過剰に発現していることが分かり、Anti IL-6 Antibodyであるtocilizumabを投与することで、発熱が急速に低下したという報告がある。

    今回、RegeneronのIL-6受容体に対する抗体医薬であるKevzaraの臨床試験が進められています。2020/04/27現在、Phase 2が完了しています。Phase 3は、重症患者に絞って世界(イタリア、スペイン、ドイツ、フランス、カナダ、ロシア、イスラエル、日本)で、継続されおり、Q3に報告予定です。

    投与量

    • ブラセボ
    • 200mg投与
    • 400mg投与

    評価項目

    • 炎症指数(CRP)の低下
    • 死亡率(通常)
    • 死亡率(ベンチレーター)
    • 死亡率(人工呼吸器)
    • 臨床改善
    • 酸素治療からの離脱
    • 退院

    REGN-COV2

    REGN-COV2は、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質が結合するとされる細胞にある受容体に対して、非競合的に結合する、2種類のモノクローナル抗体(REGN10933とREGN10987)を混合しているカクテル(COCKTAIL)です source。REGN-COV2は、まだ臨床試験中の治療薬ですが、最近、アメリカのトランプ大統領がCOVID-19になり、その治療として使われたことで話題になりました。トランプ大統領の治療では、このREGN-COV2によって感染の予防、さらに、レムデシビルの投与によって、感染した細胞内でのウイルス増殖の抑制、という2つの治療効果を目録んでいます。この治療の結果、トランプ大統領は、著しい改善があったとしています(2020/10/05)。

    REGN-COV2は、Rocheと共同開発しており、製造量の拡大と販売をRocheが担うようです。

    新型コロナウイルスの感染機序については、以下の記事をご覧ください。

    参考文献

    REGENERON AND SANOFI PROVIDE UPDATE ON U.S. PHASE 2/3 ADAPTIVE-DESIGNED TRIAL OF KEVZARA (SARILUMAB) IN HOSPITALIZED COVID-19 PATIENTS, 2020/04/27

    https://investor.regeneron.com/news-releases/news-release-details/regeneron-and-sanofi-provide-update-us-phase-23-adaptive/
    編集履歴
    2020/05/15 はりきり(Mr)
    2020/09/02 追記 (バイテク企業の株価比較)
    2020/10/05 追記 (REGN-COV2臨床治験中のカクテル抗体をトランプ大統領に投与)

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  • [Bio-Edu] mRNAワクチンの剤形 – LNP; Lipid Nano Particle – [2021/12/05]

    [Bio-Edu] mRNAワクチンの剤形 – LNP; Lipid Nano Particle – [2021/12/05]

    ID15607

    はじめに

    mRNAワクチンの細胞内への伝達としてLNP技術が用いられます。Lipid Nano Particle; LNPの基礎知識を解説します。

    因みに、LNPの代わりに病原性のないウイルス (アデノウイルスなど)の外枠(殻;カラ)を使うデザインもあります。AstraZeneca社の新型コロナウイルスに対するワクチンがそれです。

    その前に、以下の参考文献の解説では、遺伝子治療薬が何を指しているのか誤解しがちなので、遺伝子治療薬について少し解説しておきます。

    在のmRNAやpDNAを使ったワクチンは、基本的に遺伝子治療薬ではありません。遺伝子治療薬は、半永久的な治療を目的として、1回の投与で治療できるようにデザインされたものです

    現在のmRNAやpDNAを用いたワクチンの場合は、その遺伝子が半永久的に体の細胞には取り込まれないデザインとなっているため、遺伝子治療薬には当たらないということです。

    また、LNP技術を使用しているのは、(1)物理化学的な安定性が低いという課題の克服と、(2)細胞の外膜(細胞膜)と融合して内容物であるmRNA/pDNAを細胞内に運搬する目的のためです。それでも、mRNAの場合、体内や細胞内に到達できたとしても(1)物理化学的な安定性が低いこと、(2)その宿主の細胞のゲノムに取り込まれることはないこと、により半永久的な治療効果は起こりません。従って、mRNAは半永久的な効果を発揮する伝子治療薬にはなり得ません。

    一方、pDNAの場合は、(1)細胞室内に永続的に存在できたり(細胞が分裂するときに、同じように細胞と共に増えることが可能にできる)、(2)細胞のゲノムに対して意図的なデザインによりインテグレーション(挿入)させたり、できるため半永久的に効果を発揮できる遺伝子治療薬になり得ます。

    以上の解説のように、現在のmRNA, pDNAを用いるワクチンは遺伝治療薬ではありません(2021/12/05, 追記 by Mr.Harikir)。

    参考文献よりLNPを解説

    以下の解説は、参考文献の一説です。

    低分子干渉RNA(siRNA)、mRNA、またはプラスミドDNAなどの遺伝子治療薬は、病理学的遺伝子のサイレンシング、治療用タンパク質の発現、または遺伝子編集アプリケーションを通じて、ほとんどの疾患を治療する潜在的な遺伝子治療を提供します。 しかし、遺伝薬を臨床で使用するためには、高度なデリバリーシステムが必要です。 脂質ナノ粒子(LNP)システムは現在、遺伝子治療薬の臨床的可能性をより高めるための主要な非ウイルス送達システムです。

    2017年に食品医薬品局(FDA)に申請され、トランスサイレチン誘発アミロイドーシス(現在は治療不可能な疾患)を治療するためのLNP siRNA薬が承認されています。

    ここでは、まず、全身投与後の肝細胞の標的遺伝子をサイレンシングできるLNP siRNAシステムの開発につながる研究をレビューします。 続いて、LNPテクノロジーをタンパク質置換、ワクチン、および遺伝子編集アプリケーション用のmRNAおよびプラスミドに拡張するために行われた進展が要約されています。

    遺伝子治療用のLNPシステムの起源は、低分子の薬剤用としてリポソーム薬物送達システム(リポソームシステム)の開発にあります。リポソームシステムは、二層構造の脂質を含むLNPです。 ホスファチジルコリン(PC)などの多くの膜脂質は、水性媒体に分散すると自発的に二重層構造となります(文献中のFigure 1より)。

    • Ethanolに以下を混ぜる
      • cationic lipid
      • structural lipid
      • PEG lipid
      • cholesterol
      • nucleic acid
    • 急速なミキシング
      • ミキシングの条件、時間により最適な大きさ、強度、能力のものを作る

    ドラッグデリバリーアプリケーションに有用であるリポソームには、いわゆる大きな単層構造(large unilamellar vesicles; LUVs)です。 サイズは100nmの範囲です。現在、世界中の規制当局によって承認されている、静脈内(iv)投与用の9つのリポソームベースの薬剤があります(表2を参照)。

    これらのシステムのほとんどは、小分子抗がん剤を含み、iv後の腫瘍部位で優先的に血管外遊出する小さな(<100 nm直径)LNPシステムです。この大きさは腫瘍組織へ浸透(enhanced penetration and retention; EPR)できます。EPR効果は、循環寿命の長いLUVと組み合わせると、腫瘍の送達を10倍以上改善できるとされています。

    より詳細は、以下の文献をご覧ください。

    Lipid Nanoparticle Systems for Enabling Gene Therapies (2017)

    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5498813/

    LNPの組成

    次に紹介する参考文献では、以下の原材料でLNPを作っています。

    • 1,2-distearoyl-sn-glycero-3-phosphorylcholine (DSPC)
    • cholesterol
    • ionizable cationic lipid (6Z,9Z,28Z,31Z)-heptatriaconta-6,9,28,31-tetraen-19-yl4-(dimethylamino) butanoate (DLin-MC3-DMA)
    • (R)-2,3-bis(octadecyloxy)propyl-1-(methoxy polyethylene glycol 2000) carbamate (PEG-DMG)
    • (R)-2,3-bis(stearyloxy)propyl-1-(methoxy poly(ethylene glycol)2000 carbamate (PEG-DSG) 

    siRNAに関する参考文献中で紹介されている文献のレビュー1), 2)では、以下の記載がある。

    LNPは一般に直径が約50 nmで、コレステロール(cholesterol)、リン脂質(phospholipids)、ポリエチレングリコール結合脂質 (polyethylene glycol-conjugated lipids)、およびイオン化可能(ionizable)なカチオン性脂質(cationic lipids)で構成されています。

    • cholesterol (コレステロール)
    • phospholipids (ホスフォリピッド)
    • polyethylene glycol (ポリエチレングリコール) – lipids
    • ionizable cationic (“イオンになりやすい正荷電体”)lipids

    以下の参考文献中の文献レビューでは、LNPの見かけのpKaが約6.4のイオン化可能(ionizable)なアミノ脂質(amino lipids)は、キーコンポーネントであり以下を可能にする、とある。

    • 低pH(≤4)でのLNP生成中の効率的なsiRNAカプセル化
    • 生理的 (physiological)なpHで循環するLNPの中性表面電荷を確保し、
    • ターゲットの細胞内在化後のエンドソーム脱出を促進する

    Modular lipid nanoparticle platform technology for siRNA and lipophilic prodrug delivery, 2020, bioRxiv

    https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2020.01.16.907394v1.full
    1. Rational design of cationic lipids for siRNA delivery. Nat Biotechnol 28, 172–176 (2010).
    2. Maximizing the potency of siRNA lipid nanoparticles for hepatic gene silencing in vivo. Angew Chem Int Ed Engl 51, 8529–8533 (2012).

    LNPを作る装置

    LNPは、以前はリポソームと呼ばれていたもので、脂質二重膜などの構造になっており、目的物を閉じ込めるための器です。

    昔は、エバポレータという減圧乾固する装置で、少量調製していましたが、現在では、Precision NanoSystems Incが連続的にNano Perticleにする装置を開発しているようです。スケーラビリティーもあり、臨床試験にも使用可能で、原理的には、コマーシャル製造でも適用可能です。

    Precision NanoSystems Incの技術

    図1.)ナノ粒子を製造するためのマイクロ流体混合技術:溶解した脂質を含む有機溶媒と核酸を含む水溶液
    NanoAssemblrカートリッジの2つの注入口チャネルに注入されます。 層流の下では、2つの溶液はすぐには混合されません。
    しかし、チャネルに組み込まれた微視的な機能により、2つの流体が混ざり合います。
    分子が拡散によって互いに相互作用する、制御された再現可能な方法で。 1ミリ秒以内に2つの流体が完全に混合され、核酸がロードされたナノ粒子の均一な自己組織化をトリガーする溶媒極性の変化を引き起こします。

    編集履歴

    2020/05/10 はりきり(Mr)
    2020/05/27 追記(Precision Nanoparticle Systems紹介)
    2021/07/08,追記(文言整備)
    2021/12/05,追記(遺伝子治療薬について解説しmRNA/pDNAを用いたワクチンはそれでは無いことを解説)
  • 気になる企業 – Moderna – 新モダリティ(mRNA)・ワクチン (新型コロナウイルス) で駆ける / Phase IIIの中間結果では94.5%の有効性を示す – LNP製剤による2~8℃保存が可能である優位性 –  ID15029 [2020/12/03]

    気になる企業 – Moderna – 新モダリティ(mRNA)・ワクチン (新型コロナウイルス) で駆ける / Phase IIIの中間結果では94.5%の有効性を示す – LNP製剤による2~8℃保存が可能である優位性 – ID15029 [2020/12/03]

    Moderna

    HomePage

    MODERNAは、いち早く、新型コロナウイルスのワクチン開発を進めているIT技術とFA(Factory Automation)を駆使する米国のバイオテクノロジー企業。

    旧来の医薬品開発では達成できない、テクノロジーの連携を究極に進め、mRNAによる個別化医療(多品種-少量生産)モデルを追求している。感染症に対するmRNAワクチンでは、必要となる大量な需要に対しても余念がなく、外部CMOとしてLonzaと連携を発表している。

    • 2020/11/08, 結局は、現時点でワクチン開発の先頭を走っているのは、Pfizer社です。グローバル治験で43,000人余りのPhase III試験で90%の予防効果があるとの中間結果を報告しました。Pfizerは米国から資金提供を受けていません。
    • 2020/11/16, Phase 3の中間結果(95人実薬、90人プラセボ)、94.5%の有効性が示された。2020年末までに2,000人人分を提供する source
    • 2020/10/22, 30,000人がPhase 3臨床試験に登録し、25,654人が2回目の投与を完了しましたsource
    • 2020/07/28, NIHの一部機関NIAIDと共同開発している新型コロナウイルス・ワクチン(mRNA-1273)の臨床試験(Phase III, 30,000人, 2回 x 100μg/28日)が開始された source。来年からは、年間3億回の提供を予定する。
    • LONZAとの製造提携により、20億回の提供も可能としている
    編集履歴
    2020/05/02 Mr.HARIKIRI
    2020/06/03 追記(NorwoodのcGMP施設とビジネスモデル)
    2020/07/28 追記(SARS-CoV-2ワクチンのPhase III clinical開始)
    2020/10/22 追記(SARS-CoV-2ワクチン投与2回目完了は25,000にあまり)
    2020/11/16 追記(SARS-CoV-2、Phase3中間報告では94.5%の有効性を示す)
    2020/12/03 追記 (moderna社のrRNAワクチンはLNP採用による優位性)

    技術力について

    • さまざまな病気や症状に対応するmRNA医薬品の開発に邁進
    • mRNAを医薬品にする技術を主軸 (mRNAテクノロジープラットフォーム)
      • 数百人の科学者とエンジニアからなる専門チームを擁する
      • モダリティsource : 1つの技術ソリューションで多くの (mRNA生物学、化学、製剤とデリバリー、バイオインフォマティクス、タンパク質工学)
        • mRNA予防ワクチン 免疫応答性抗原 (9つのパイプライン)
        • mRNAがんワクチン : ネオ抗原 (2つのパイプライン)
        • mRNA腸内免疫腫瘍 : 抗癌T細胞応答 (3つのパイプライン)
        • mRNAによる局所再生療法 : 標的組織 (VEGF-A)
        • 全身分泌と細胞表面治療 : 抗体・酵素の補充 (3つのパイプライン)
        • 全身の細胞内治療 : 細胞内酵素・オルガネラ特異的タンパク質 (3つのパイプライン)
    • リサーチエンジンsource
      • 数千の前臨床用mRNAの供給できる設備とデジタル技術
      • 「ドラッグデザインスタジオ」は、 数日以内の迅速設計(ワクチンの抗原にふさわしい部分の特定など)と合成指示の連携
      • 自動化された製造で迅速デリバリー
      • 迅速なスクリーニング実験が可能
    • 自社製造設備 sorce
      • マサチューセッツ州ノーウッドには、Phase 2まで対応
        • プロセス開発
        • GLP (IND対応)
        • 毒性研究
        • 薬剤のヒトへの概念実証(PoC)対応

    図2. リポソームにタンパク質を作らせる
    特定のモダリティ内で、基本コンポーネントは、開発候補全体で一般的に同一です- 製剤、5 ‘領域、3’領域。コーディング領域のみが、潜在的な医薬品が細胞に生産を指示しているタンパク質に基づいて変化します。

    主要な課題

    • 免疫システムを回避しながら、mRNAを標的組織および細胞に取り込む
    • 免疫系が誘発された場合、結果として生じる応答はタンパク質産生が制限され、mRNA薬の治療効果を制限される
    • mRNAが自然に生成されたとして、正しいタンパク質を生成するための指示を正確に読み取ることができるリボソーム
    • 細胞がタンパク質を十分に発現して、目的の治療効果を得る
    • 学際的なプラットフォームチームの緊密な連携による科学的および技術的な課題に対処
    • 集中的な機能横断的なコラボレーションによるプラットフォームの高度化と患者への迅速なmRNA薬の提供

    Modernaの強みを垣間見る

    • 米国政府からの支援の速さと大きさ
      • 2020/1/11 : 中国当局から新型コロナウイルス遺伝子配列を世界に共有
      • 2020/1/13 : NIHとModernaは、mRNA-1273の遺伝子配列を選定し、NIAID(米国アレルギー感染症研究所)はPhase I 臨床用製造を開始、資金は、Coalition for Epidemic Preparedness Innovations (CEPI)
      • 2020/02/07 : Phase I用製剤が完成し、バッチリリース試験が始まった
      • 2020/02/24 : NIHに製剤を提出
      • 2020/03/04 : FDAは、NIHが申請していたINDの審査を完了し試験の許可を与えた
      • 2020/03/16 : NIHの発表 (投与開始), シーケンスの決定から最初の投与までに63日で実行できた
      • 2020/03/23 : Modernaによる「Current Report on Form 8-K」を用いた報告。緊急使用の可能性製造能力拡大について、
      • 2020/03/27 : NIHの発表 (アトランタ、エモリー大学でPhase I試験に健常成人ボランティアの登録:18~55歳)
      • 2020/04/16 : BARDAから最高4億8,300万ドルの奨励金をModernaに供給されることを発表
    • 登録ボランティア
      • US, EU and オーストラリア
      • >1,400人が登録
    • モダリティ
      • 複数のmRNAをワクチンとして組み込むことができる
    • 製造設備
      • 自社製造設備を持つ
      • Lonzaとの戦略的提携により製造能力を10倍に拡大できる。技術移管が2020/06より開始され、製造設備がLonzaサイドではスイスやUSに建設される
    • 製造能力
      • worldwide
      • 10億ドーズ/年, 50μg
    • 製造(予定)
      • Lonzaでのファーストバッチ: 2020/07
    • 特許
      • 100を超える特許と、それを補完するライセンスにより事業強度を高めているsource

    Modernaのパイプライン

    sorce

    • 呼吸器感染関連のワクチン
      • mRNA-1273 : 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン
      • mRNA-1777 : RSVワクチン(高齢者)
      • mRNA-1345 : RSVワクチン(幼児)
      • mRNA-1653 : hMPV(ヒトメタニューモウイルス)及びパラインフルエンザウイルス3型(PIV3)ワクチン (Phase I, 2020/05/01)
      • mRNA-1273 : 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
        • Phase I試験は完了Source-NIH(2020/03/16~, 米国アレル感染症研究所によるIND: (25μg, 100μg, 250μg) x 18才から55才(45人) / 追加: 56才から70才と71才以上、合計3つのコホート), 2020/05/01
      • mRNA-1851 : インフルエンザH7N9
    • 母子感染関連のワクチン
      • mRNA-1647 : サイトメガロウイルス(CMV)ワクチン (Phase II, 2020/05/01)
      • mRNA-1893 : Zikaワクチン (研究段階, FDA Fast Track, 2020/05/01)
    • 蔓延しているウイルス関連のワクチン
      • mRNA-1189 : Epstein-Barrウイルス(EBV)ワクチン

    mRNA-1273について

    新型コロナウイルスのワクチン

    mRNA-1273は、 米国アレルギー研究所の ワクチン研究センター(VRC)の研究者と共同で モデルナが選択した、スパイク(S)タンパク質の融合前安定化型をコードするSARS-CoV-2に対するmRNAワクチンです。  

    感染症 (NIAID)、NIHの一部。Coalition for Epidemic Preparedness Innovations (CEPI)から資金提供された最初の臨床バッチは、2020年2月7日に完了し、分析テストを受けました。

    シーケンス選択から42日後の2月24日にNIHに出荷されました。mRNA-1273のNIAID主導の第1相試験の最初の参加者は、シーケンスの選択から第1相試験の投与まで63日、3月16日に投薬されました。SARS-CoV-2に関するこれまでの同社の作業の概要は、ここにあります。 

    NIAID主導の第1相試験について

    mRNA-1273のオープンラベルのフェーズ1研究は、米国アレルギー感染症研究所によって米国で独自のInvestigational New Drug(IND)アプリケーションの下で実施されています。

    2020年3月16日に開始されたフェーズ1研究は完了しました

    元の3つの用量コホート(25 µg、100 µgおよび250 µg)における18歳から55歳までの45人の健康な成人ボランティアの登録 、追加の6つのコホートを:高齢者(年齢56から70)と高齢者(年齢71以上)の3つのコホート。

    Moderna and Lonza Announce Worldwide Strategic Collaboration to Manufacture Moderna’s Vaccine (mRNA-1273) Against Novel Coronavirus, 2020/05/

    https://lonza.com/news/2020-05-01-04-50

    自社施設

    施設

    • マサチューセッツ州ノーウッド
    • 期間 2016/10~ 2018/07
    • 2018/07以降、100以上の臨床製造パッチの実施
    • >300人
    • 200,000ft2 (更に220,000ft2の余力)
    • MES (Manufacturing Execution System)から規制申請の統合
      • 製造記録、データおよび自動化の統合
      • デジタル管理システム
      • 資材管理
      • 製造の実行
      • ラボ情報
      • 製品のテストとリリース
      • 規制申請情報のデジタル統合の保証

    目的

    • 原材料から臨床用の出荷を内製化
      • 品質、速度、規模、コストの改善
      • 貯蔵寿命
    • INDのための属性試験の早期取得
    • DP製造 (Phase I ~ Commercial)

    機能

    • プロセス開発
      • 凍結乾燥研究→凍結から冷凍保存を可能にする
    • Plasmid調製
    • mRNA調製
    • LNP調製
    • FFF (formulation, fill, finish)
    • QC

    Make Engine 1 (for Pre-clinical)

    • mRNA調製 (配列設計から製剤化) : ~4 weeks
    • mRNA lots : 1,000/month
    • amount : 1~1,000mg/Lot
    • Experience : 23,500 batch since 2014
    • Moderna Eco System : 追跡システム(材料~製造開始~配送)
    • 製造性の最適化 : 人工知能、機械学習、独自アルゴリズム

    Make Engine 2 (個別化医療)

    • 患者のサンプル(Tissue sample: Tumor and Blood)から個別のmRNAを作る (Needle to Needle)
    • 1つの製造バッチが1人の患者のために
    • Personalized Vaccine Unit (PVU)
    • 腫瘍サンプルのシーケンスからPersonalized Cancer Vaccine (PCV)を自動的に設計
    • 独自のバイオインフャマティクク設計アゴリズムとリンクしたmRNAの自動製造

    Make Engine 3 (臨床試験用資料の提供)

    • 2つのcGMP施設(Norwood, Kembridge )
    • デジタル統合された電子製造記録
    • 冗長性のためにCMO委託製造

    mRNAの剤型

    ModernaのmRNAワクチンの剤型は、以下の文献の通りLipidNanoparticle (LNP)sourceを採用sourceしており、新型コロナウイルスに対するmRNAワクチンの保存が、2-8℃で30日間可能であり、Pfizer & BioNTechのmRNAワクチンの保存が-80~-60℃であることとの差別化に寄与している。医療機関においては、-80 ~ -60℃仕様のディープフリーザー保有率は極めて低い。

    これまで、製造はCMOに頼ってきたが、自社の施設をNorwoodに建設、およびそのメリットについて。

    BACKGROUND ON MODERNA MANUFACTURING WHY NORWOOD, 2020

    https://www.modernatx.com/sites/default/files/Moderna_MFG_Digital_WhitePaper_Final.pdf

    Lipid Nanoparticle Systems for Enabling Gene Therapies

    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5498813/

    COVID-19ワクチンの各社の開発状況 (moderna, inovio, novavax, pfizer, など)

    – ワクチン開発のお話(その2):ワクチン製造方法とCOVID-19ワクチン開発状況 – 城西国際大学 看護学部 大森 直哉

    https://www.jiu.ac.jp/features/detail/id=6587

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