カテゴリー: HEALTH

  • [健康] 目の検査で網膜に裂孔が – レーザー処置することになった [2020/02/06]

    [健康] 目の検査で網膜に裂孔が – レーザー処置することになった [2020/02/06]

    はじめに

    白内障、角膜ジストロフィー、網膜裂孔など、色々持っているが、最近、霞んで見えづらくなってきました.

    なるべく手術は先送りにしたくて,ここまで来ましたが,もうそろそろ限界のようです.地域の眼科医にお願いして、大きな病院に紹介状を書いてもらい検査を受けた。

    両目の眼底には、すでにレーザー処置がはいっているのだが、もう10年以上前のことです。更にレーザー処置をすることになりました。

    網膜裂孔

    2020/02/06,

    検査の結果、片目の網膜に穴があているのがわかり、当日、レーザー処置することになりました。

    一般的に診療は午前中,手術は午後からです.例にもれずレーザー処置は15:30からとなり,同意書を渡されました.

    束の間の休息

    レーザー処置までの時間は,病院内のレストランで昼食をとり,その後,近くのスターバックスに向かい,ブログを書いて過ごしました.

    指定の時間に病院に向かい,再度の散瞳点眼の後,レーザー処置室に入りました。

    更に麻酔点眼をした後,レーザー処置を行って頂きました。終了後に、今回はレーザーは何発ですかと聞いてみました、

    202 発被弾です^_^

    処置後は,レーザー閃光のため真っ暗で何も見えないですが,数分後には回復しました.眼球内の被弾した部分の痛みを感じながら帰路につきました.

    今後のこと

    角膜ジストロフィは両目に顆粒状のものがあり、片目には視野の中心にあって矯正視力も出にくいようです。

    今回の病院は,大きな病院(大阪国立病院機構)であるものの角膜ジストロフィの処置に使用される角膜専用のレーザー装置が無いため,その隔膜ジストロフィーのレーザー治療ができないとのことでした。

    今回の検査の目的は、眼底以外の不具合で見えづらくなっていることの改善のために来院しましたが,角膜および白内障(レンズ関連)は,同時にできる別の病院で行う方が良いと判断しまし,緊急性が高い網膜裂孔の治療のみを行ってもらいました。

    今後は、角膜と白内障の不具合を総合的に処置してくれる、別の病院を紹介してもらうことにしました。

    今回の来院目的に関しては,二度手間になってしまったが、網膜の穴(裂孔)が広がらないように処置できたのはラッキーでした^_^

    レーザーによる網膜凝固術

    術後3週間は、目の中の鈍痛がのこりました。

    編集履歴

    2020/02/6, Mr. Harikiri

  • [用語] QOL; quality of life; 生活の質

    [用語] QOL; quality of life; 生活の質

    QOL; quality of life; 生活の質

  • [Data Link] フェブリク投与ガイド – ID8187 [2020/01/30]

    [Data Link] フェブリク投与ガイド – ID8187 [2020/01/30]

    製品情報

    https://medical.teijin-pharma.co.jp/iyaku/product/fe/fet/index.html

    がん化学療法に伴う高尿酸血症 フェブリク錠投与ガイド(RMPに基づく適正使用資材<医療関係者用>)TEIJIN MEDICAL WEB

    https://medical.teijin-pharma.co.jp/materials/iyaku/detail/fcn28e0000009s60.html

    フェブリク錠10/20/40に係る医薬品リスク管理計画書

    https://medical.teijin-pharma.co.jp/iyaku/product/fcn28e0000000c2v-att/fcn28e00000037zc.pdf

    フェブリク錠10/20/40に関する資料

    http://www.pmda.go.jp/drugs/2016/P20160601001/470310000_22300AMX00419000_B100_1.pdf
  • [健康] 自己免疫疾患 – 「PAD4」という酵素 – ID7269 [2020/01/20]

    [健康] 自己免疫疾患 – 「PAD4」という酵素 – ID7269 [2020/01/20]

    PAD4

    自己免疫疾患において、関節リウマチの位置づけは小さくない。

    関節リウマチ患者の血清中に存在するケラチンやフィラグリンに対する自己抗体が、シトルリン化されたペプチドと反応することが明らかにされている。

    関節リウマチの発症に関与する主要組織適合系複合体[MHC II (HLA-DRB1*0401)]がシトルリン化されていないペプチドよりもシトルリン化されたペプチドと高い親和性を示す。これは免疫系がシトルリン化ペプチドに反応するそもそも備わった免疫系である。

    関節リウマチ患者ではPAD遺伝子の変異が高いことと正相関していることは、遺伝的要因、即ち、個人差が間接リウマチの罹患率に関わっている。

    keyword

    • 関節リウマチ
    • ケラチン
    • フィラグリン
    • シトルリン化
    • MHC II
    • PAD4

    参考文献(1)
    関節リウマチ原因タンパク質PAD4の構造生物学
    Volume 11, No.5 Pages 319 – 328
    2. 最近の研究から/FROM LATEST RESEARCH

    https://user.spring8.or.jp/sp8info/?p=2650
  • [健康] 高尿酸血症にフェブリクとコーヒー併用し利尿作用を高めて効果倍増を狙う- [2020/01/16]

    [健康] 高尿酸血症にフェブリクとコーヒー併用し利尿作用を高めて効果倍増を狙う- [2020/01/16]

    ID7273

    はじめに

    尿酸の値が高いと、腎機能にも影響する。できるだけ適正値にすることで、腎機能への影響がないようにすることが重要です。フェブリクを投薬することで、尿酸を低く抑えることができますが、利尿剤などによる尿酸の排泄にも気を使うことも必要です。

    腎機能

    若い頃から血中の尿素窒素、尿酸、クレアチニンが少し高く、正常値の上限で推移していました。

    50歳ごろに、尿酸値が8を超えたため、フェブキソスタッド(フェブリク)の服用をはじめました。

    これまで5年間(2018年現在)、フェブリク20mg錠剤/日で、尿酸値は5程度に安定させることができていますが、それだけでは十分ではないと考えています。生活面での工夫も必要です。

    生活面の工夫

    血中クレアチニン(Cr)の値から理論的に腎機能の計算ができます。 僕の場合、慢性腎不全手前の計算結果です。

    腎臓に負担をかけないように、フェブリクの服薬を始めて以来、以下の排尿量を上げる工夫をしています。

    排尿量を上げることは、尿酸値の低減化に多少の寄与があると思っています。

    ブラック・コーヒーを毎日飲むこと。

    • コーヒーを最低でも朝、昼前、3時に1杯ずつ
    • 夕方4時以降は睡眠に影響が出るらしいので、積極的には飲まないが、休日の前などには、スタパで飲むこともある

    実際、2015年のアメリカの大規模研究では、高尿酸血漿になるリスクは、毎日6杯以上コーヒーを飲んでいると、リスクは、0.4倍とのことで、高尿酸血漿のリスクを下げることが期待できます1)

    それまで、コーヒーを生活の中で飲むことは滅多にありませんでした。実際にコーヒーを飲みだすと、その利尿作用を実感できました。

    最初は、缶コーヒーで実践していましたが、当時の缶コーヒー製品には,糖分が多く含有しているものが多かったので、ソルブルコーヒーをブラックで飲むようにしました。苦くて美味しいとは思いませんでしたが、今では、コーヒーの苦さには、慣れてしまいました。

    効用を考察する

    水分摂取は重要です。血液の粘度が高く(ドロドロに)なると腎臓への負担が高まるため、腎臓の損傷が進むと考えられます。以下は、個人的な考えです。

    • 血液の粘度が高いと、血圧があがるため腎臓の毛細血管を壊しやすくなると考えられます
    • 尿量が少ないと、腎臓による血液のろ過による老廃物の排泄効率が低下する。そのため、その老廃物による腎臓に対する損傷が間接的に生じ安くなると考えています。
    • 水での水分補給では、利尿作用が高くないため、腸への水分量が多くなり、下痢になり易くなるのでは無いかと考えています。僕の場合は、コーヒーを飲むようになってから、下痢症が改善しました。

    まとめ

    以上の考えから、生活に取り入れやすく簡単で継続可能な血液への水分補給として、コーヒーを飲むこと選択しました。コーヒーは、ブラックで飲む(飲める)ようにしました。余分な糖や脂質は、体に悪影響を及ぼしかねないためです。

    以上

    [健康] 高尿酸血症にフェブリクとコーヒー併用し利尿作用を高めて効果倍増を狙う- [2020/01/16]

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    [健康] タンパク質を摂取して、最終産物である「尿素」ができるまで – ID7105 [2020/01/13]

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    [健康] 血中の尿酸値の目標値は基準より厳しい「5」は、糸球体濾過率、腎血漿流量、輸入細動脈血管抵抗、糸球体内圧が共に全て良好となりCKDリスク低下を期待できる – ID1944 [2019/09/08]

    [健康] 血中の尿酸値の目標値は基準より厳しい「5」は、糸球体濾過率、腎血漿流量、輸入細動脈血管抵抗、糸球体内圧が共に全て良好となりCKDリスク低下を期待できる – ID1944 [2019/09/08] はコメントを受け付けていません
    1) コーヒーは高尿酸血漿のリスクを下げる・・・

    血液中の尿酸値と寿命 (2015)

    http://www.hhk.jp/kenko-telservice/2015/0702-181713.php

    編集履歴

    2020/02/25 文言整備
    2020/05/07 追記 (関連記事)
    2021/10/31,記載整備(タイトルと内容)

  • [健康] タンパク質を摂取して、最終産物である「尿素」ができるまで – ID7105 [2020/01/13]

    [健康] タンパク質を摂取して、最終産物である「尿素」ができるまで – ID7105 [2020/01/13]

    尿素は、余分なタンパク質の最後の姿

    摂取したタンパク質は、アミノ酸に分解されます。余分なアミノ酸は、最終的に尿素になり、尿として体外に排泄されます。よって、尿素の量は、タンパク質の摂取状態により、変動することになります。

    尿素の分子量

    • 約60

    尿素 – KEGG –

    https://www.genome.jp/dbget-bin/www_bget?dr_ja:D00023

    尿素の量

    尿素の量は、直接措定できないため、間接的にその値を求めます。酵素分解法によって尿窒素の量を求め、尿素の値に変換する方法です。

    タンパク質から尿素

    1. 蛋白質(食事) →
    2. (塩酸分解) →
    3. アミノ酸(に分解) →
    4. 腸から吸収 →
    5. 門脈(腸から肝臓までのホットライン) →
    6. 肝臓 →
    7. (超過アミノ酸は、アミノ酸骨格からアミノ基がアンモニアに変換) →
    8. アンモニア(グルタミン、アラニンの形で血中に滞留) →
    9. 肝臓 →
    10. アミノ基転移によりグルタミン酸 →
    11. アンモニアは能毒性があるので →
    12. 尿素に変換 →
    13. 腎臓でろ過 →
    14. 膀胱 →
    15. 尿として排泄

    クレアチニン

    クレアチニンは、尿以外からの排泄がないため、血中クレアチニン濃度は、腎機能の指標になっています。クレアチニンは、筋肉を動かすエネルギーを作るときに生成されます。アスリートは、クレアチニンを多く生成しています。女性より男性の基準値が高くなっているのは、筋肉量の違いが理由です。

    分子量

    クレアチニンの分子量(113 Da)は、尿素 (60 Da)より大きいため、腎臓での濾過効率は、尿素よりも低いと考えられます。

    厳密には、腎臓での濾過する生体膜と濾過される物質との親和性(インタラクション)に影響されるため、正確なことは分かりません。しかし、濾過の原理の1つは篩(ふるい)の目と「こされる」対象物との単純な関係性が、最も大きな濾過要因と考えられるので、大きく外れた考え方ではないと思います。

    • 約113 Da (ダルトン)

    クレアチニン – KEGG –

    https://www.genome.jp/dbget-bin/www_bget?dr_ja:D03600

    基準値

    以下の「eGFR計算機」のサイトに、クレアチニンの数値を入力すると、腎機能を数値として計算してくれます。

    • 男性:0.65~1.09 mg/dL
    • 女性:0.46~0.82 mg/dL

    おしっこと採血から分かること – クレアチニン値がたかかったら

    eGFR計算機

    https://jin-lib.jp/pb/creatinine.html

    尿素回路

    過剰のアミノ酸を分解する代謝回路、尿素回路または、オルチニン回路).過剰アミノ酸の窒素源はアンモニアに分解され、グルタミンとアラニンの形で体内で滞留し、肝臓で最終的に尿素に変換される。

    http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/ureacycl.htm

    尿素窒素(BUN)とは、尿素の測定は直接的にできないので、尿素を特異的に分解できる酵素を添加して生じるアンモニアを測定することで、尿素を間接的に定量した値。

    尿素窒素測定法森下 芳孝 1

    https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1543906015

    蛋白質の摂り過ぎやエネルギー摂取不足→(BUN/Cr比)⤴︎

    2.高窒素血症(老廃物の増加) ~食欲はありますか?~

    http://www.twmu.ac.jp/NEP/mansei-gappei/gappeishou-kouchisso.html

    シスメックス 尿素窒素 – より

    https://primary-care.sysmex.co.jp/speed-search/index.cgi?c=speed_search-2&pk=124

    血清尿素窒素(BUN)が少し高いと言われました – より

    http://www.jrcla.or.jp/kensanohanashi/img/h30_07.pdf

    「慢性腎不全(CKD)だけどあんとドアを楽しむ人のブログ」より

    http://utsubokun.hatenablog.com/entry/2019/12/28/192245

    「慢性腎不全(CKD)だけどあんとドアを楽しむ人のブログ」より

    http://utsubokun.hatenablog.com/entry/2019/01/24/134710

  • [健康] 今日は眼底検査 – 網膜裂孔、白内障、顆粒状角膜変性 – △ID6647 [2020/05/03]

    [健康] 今日は眼底検査 – 網膜裂孔、白内障、顆粒状角膜変性 – △ID6647 [2020/05/03]

    はしめに

    目のことは、若い頃から苦労しています。点状角膜変性も両目にあります。角膜変性のレザー治療は、今は考え中ですが、白内障治療は、眼底検査の後に行いました。白内障での入院と手術の内容については、関連記事にまとめています。よろしければご参照ください。

    抱える問題

    以下のどの問題についても進行させる絶対的な要因は、気質的な前提を除けば、老化です。なるべくなら、その進行は遅らせたいと考えるのはもっともなことです。

    その進行を遅らせるためには、どんな機会も逃さず最大限で考察もします。必要なら手術も受けなければなりません。

    • 強度近視 (眼軸長が伸びてくる)
    • 点状角膜変性症
    • 網膜裂孔 (飛蚊症の最大化)
    • 白内障 (水晶体のクリスタリンという透明なタンパク質に関わるもの、水晶胎嚢という膜タンパク質に関わるもの)

    眼底検査

    両目共に網膜裂孔若しくはその手前の状態でレーザー凝固術を受けています。

    今回、眼底検査のために、予約日時の1時間前にオフミック点眼薬(1回2滴×3, 10分間隔)の後、目医者で検査しました。

    瞳孔を開くと、よく見えるようになります。白っぽく見えている映像が、クッキリと見えます。

    散瞳後に見えやすくなる理由について

    上述の状況と、その後の白内障手術を踏まえて、「散瞳後に見えやすく」な理由について考察しました。

    2020/02/24

    どうやら僕の白内障は、レンズの奥の真ん中にあるらしい。散瞳することで、レンズ周辺からの光が網膜に入り易くなることで、見えやすくなっていると考察しています

    2020/03/29

    白内障の手術(3/中旬)を受けました。加齢による白内障は、水晶体全体が老朽化して硬くなり濁ってくるものを言うようですが、僕の場合の「見えづらさ」は、以下に示した「ドクターに伺った内容」と「術後の見え方の変化」から考察すると、加齢による白内障が、主たる原因ではなかったようです。
    僕の場合は、水晶体嚢という水晶体を包む袋の濁りが主たる原因であったと考察しました。特に後嚢(眼底に近い方)の中心部分の濁りが「見えづらさ」に影響していたようです。

    手術の内容について(ドクターに伺った内容)

    • 水晶体の除去について、水晶体は特別固くなくスムーズに破砕でき除去できた
    • 後嚢の視野部分の膜に付着する濁りの除去に苦戦した

    術後の見え方の変化

    • 視野中心部分の「見えづらさ」はなくなり、中心視野と周辺視野の「見えづらさ」(中心が白っぽい)には、差がなくなった。 「見えづらさ」の主たる原因は、後嚢の濁りであったと考えられる
    • 全体的な視野が明るくなった 。加齢による白内障はある程度は進んでいたと考えられる

    まとめ

    眼底検査のためには、眼内を広く見えるように散瞳薬でひとみを広げます。今回、ひとみが広がった時の見え方について疑問がありました。僕の目は、色々と難を抱えているので、その疑問が解ければ、今後の目のメンテナンスにも役立つと考えました。

    今回、白内障手術を行いましたが、白内障の手術の前後の見え方と、手術をして頂いたドクターのお話から、その疑問につい納得がいく考察を得ることができました。

    以上

    参考

    オフミック
    (散瞳薬)

    https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00002632
    編集履歴
    2020/01/09 はりきり(Mr)
    2020/03/29 文言整備
    2020/05/03 追記 (考察)

    関連記事


    手術内容の詳細や術後の見えやすさについては、以下の記事も参考にして下さい。

    薬価サーチサイト KEGG MEDICUS 薬価

  • [健康] フェブリク投薬、そろそろやめたい –  血糖値の管理と同様に尿酸値の管理は、健康管理上避けてはいけない〜服薬患者による自己実験記 – 僕は続ける[2020/08/22]

    [健康] フェブリク投薬、そろそろやめたい – 血糖値の管理と同様に尿酸値の管理は、健康管理上避けてはいけない〜服薬患者による自己実験記 – 僕は続ける[2020/08/22]

    ID17195, [2020/08/22]

    やめれるものなら、「フェブリク」をやめたい

    薬を継続して飲むことに抵抗があります.フェプリクは,高尿酸血症の治療薬です.若いころから血中の尿酸,尿素窒素の検査値が高めでした.中年以降,手指の関節通が起こるようになり,高尿酸血症治療用の「飲み薬」を処方されてからは,その痛みはなくなりました.数年継続して飲み続けましたが,症状が緩和しだすと人間は調子のいいもので,どうにかして投薬をやめれないかと思うようになりました.いずれを選択しても,メリット・デメリットを考えて合理的な判断をして後で後悔しないようにしたいと色々と調査・考察しました.

    痛風(gout)は、高尿酸血症により引き起こされる指の関節痛で、足の親指の関節の痛みが、典型的な症状です。最近では、高尿酸血症は、その他の疾病に対してリスクを高めていることが分かってきています。私の場合は、投薬の契機となったのは、足の親指の関節以外に、手指の関節痛が出だした時でした。もう薬を飲むしか無いと思いました。

    2011年に承認され、日本では帝人が販売している高尿酸血症治療薬は、その効果は、患者の前提条件を選ばず高いのでが、以下のような記事があります。

    この記事を読んで、フェブキソスタット(以下フェブリク)をやめたいと思いました。

    そのフェブリクの服薬の開始から一時的に3か月間、服薬やめて、その後、検査を受けその結果から、服薬を再開した経過を記録しました。

    私にとって、(1) 取り立てて副作用(10mgから途中20mg/日)も、今まで出ていないこと、(2) 残念ながら,服薬をやめると足の親指の関節痛が現れてくること,(3) 血漿尿酸値は約5前後でコントロールした方が良いこと、等を踏まえて再開し、今後も続けていくことで落ち着きました(当時,2022/08/22)。

    といいながら,あきらめが悪いのが,はりきり(Mr)です.水分摂取量について「ヘルスハック」をしています.痛風の原因が尿酸であるというのは,一般的ですが,クレアチニン値も気になっている,はりきり(Mr)なので,性懲りもせず自分自身で実験をしています.以下の記事も見て下さい.どうしても症状をコントロールできない場合は,服薬するのが最善だと思います (by Mr.Harikiri, 2022/10/02).

    健康に生活するための適正な水分摂取量について「ヘルスハック」! ( by はりきり(Mr) )

    [健康] 血中クレアチニン(Cr)濃度とeGFR /関連表の理解と腎機能の閾値 – 水分の摂取量でクレアチニン(Cr)を何時かは下げれるかも(只今実験中: もう1年続けた結果) – eGFRはCr, 年齢, 性別で計算 [2022/10/02]
    • 20mg/日(1錠)
    • 約5年服用で副作用はない
    • 3ヶ月服用をやめてみたところ、足親指の関節痛が出てきた
    • 3ヶ月後の尿酸値は、正常範囲から超えた

    アロプリノール(ジェネリック含め23品目薬価掲載されている)へ戻らない理由

    • 服作用がフェブキソスタット(1品目薬価掲載)よりも多いことと
    • 白内障の進行が早まったこと
    • 1ヶ月の薬剤費と診療費の実績は、アロブリノールで700円程度と比べてフェブキソスタットが1100円程度と少々高い程度であること。(2020/08現在1000円)

    やめたいと思ったきっかけ

    心筋関連のリスク

    全日本民医連より

    『開発中に偽薬と比べ心血管系イベントが高くなる傾向があったため、米国食品医薬品局(FDA)は心血管疾患に対する安全性の検証を求め、「心血管疾患既往のある痛風患者で、高尿酸管理に使用されている尿酸生成を抑制するフェブキソスタットが主要心血管イベントにおいてアロプリノールに対し非劣性であるかを検証する」臨床試験(CARES試験:症例数6190例・武田薬品工業)が実施されました。市販後の調査の結果、2019/7/2の時点で、アロプリノールとフェブキソスタットで、心血管系イベント(発症率)には差がありませんでした。一方で、個別の評価項目に設定された、心血管死、および全死亡がフェブキソスタット群で有意に高いという結果でした(心血管死:フェブキソスタット群4.3%、アロプリノール群3.2%、ハザード比1.34、p値0.03。全死亡:フェブキソスタット群7.8%、アロプリノール群6.4%、ハザード比1.22、p値0.04)。この結果を受け、薬害オンブズパースン会議は「痛風治療剤フェブキソスタット(商品名: フェブリク)はアロプリノールに比較し、心血管リスクの高い患者で全死亡と心血管死が有意に多い」と注意喚起している。』

    この記事の続きには、

    『個別の副作用を考えることも大事ですが、このような大規模臨床試験の結果は、慎重に受け止める必要があるでしょう。フェブリクについては、当モニターには乏尿の副作用が1件、PMDAには2018年までに心不全15例、心筋梗塞3例が報告されています。」

    と述べられている。

    一般の患者にとっては、問題視するほどのことでは無いかもしれないが、やめれるものならやめたいと思いました。

    添付資料の記載

    添付文書にも記載がりあます。

    添付文書情報 2019年7月 改訂(薬生安通知に基づく改訂) (第9版) -> 使用上の注意 -> 重要な基本的注意より

    心血管疾患を有する痛風患者を対象とした海外臨床試験において、アロプリノール群に比較してフェブキソスタット群で心血管死の発現割合が高かったとの報告がある。本剤を投与する場合には心血管疾患の増悪や新たな発現に注意すること[「その他の注意」の項参照]。

    服薬に至るまで

    親指の関節の鈍痛は10年以上前から

    左足親指の付け根の関節痛(鈍痛)は、相当以前の30歳代からありました。

    筋トレやプリン体を多く含む食事も好きだったこともありましたが、昔の「健康診断」の数値を読み返してみると、就職した20歳代から、尿酸値は、「6~7」で、それ以降、治療を開始するまで、低下することはありませんでした。体質という遺伝的要因が関わっていると思います。フェブリクの服薬開始から徐々に低下してして尿酸値は「5」代になりました。

    話を戻して、年齢を重ね、50歳になる数年前から尿酸値が、上がり出しました。加齢は当然ですが、ストレスもあり健康的な生活ができていなかったと思います。

    体調の悪いことについて、「男の更年期」などと周りにはいって、笑って過ごしていました。

    服薬のきっかけ

    治療薬の服薬のきっかけになったのは、日頃から両足親指の「鈍痛」に加え、両手の手指の中指や人差指の関節痛が生じてきたことでした。肩の痛みもありました。日常の生活に支障をきたすようになりました。まさかと思いながら、かかりつけ医を受診しました(52歳)。

    尿酸値は、とうとう”8”を超えていました。素人判断としても高尿酸結晶による「痛風」かも知れないとは思っていました。

    症状自体は、痛風の発作と呼ばれる「急な関節の激痛」は、これまで一切なかったため、まさかと思っていました。後ほど述べていますが*)、自己判断で3ヶ月の休薬では、主症状である上述の両足親指の関節部位の「鈍痛」が徐々に出てきました。しかし、「発作」と呼ばれる激痛は起きませんでした。

    話を戻して、やはり、掛付け医からは、「痛風」の治療薬である「アロプリノール」を処方をされました。

    しかし、アロプリノール服用後1ヶ月程度で、足親指関節と手指関節の「鈍痛」は消えました。途中にフェブリクに切り替えています。

    • アロプリノールを1年間服用 (2014/03~)
    • フェブリク (2011年に承認された薬剤)に変更 (2015/03 ~ 2019/09執筆時点で4.5年間服用、更に2021/02で6年間服用)

    アロプリノールの副作用かも

    白内障?

    だだ問題だったのは、アロプリノールを1年服用を続けて、その後、フェブキソスタットに切り替えてから直ぐのある日、目が霞むことに気付づきました。

    この時点では、どちらの薬剤による影響なのか、それとも全く別の原因なのかは分からりませんでした。

    白内障かどうかも不明ですが、白内障は、光の散乱が主な理由で霞むように見えるといいます。

    私の場合は、霞んで見える遠くの景色は、いくら目を細めて見ても霞んだままでしか見えませんでした。そのように霞んで見える症状は、1年前では自覚はありませんでした。白内障の治療の顛末についても記事にしています。

    アロプリノールの副作用情報に白内障

    これまで服用していたアロプリノールの副作用か、飲み始めてすぐのフェブリクによる副作用なのか判断がつきませんでしたが、アロプリノールの副作用を調べてみると、副作用に「白内障」の記載を見つけて、両目の見え辛さは、白内障であり、その原因は、アロプリノールではないかと、現在でも思っています(2020/04/25)。

    フェブリクは大丈夫

    当時、このまま、フェブキソスタットを続けていくことについても、白内障に良くないのではないかと懸念がありましたが、フェブリクに関しての副作用情報には、そのような記載はなかったため、フェブリクの服薬は継続することにしました。現在5年が経過しますが、アロプリノールの時のような見え辛さの急激な進行は、ないように思います(2019/11/16)。

    その後、2020/03に白内障の治療手術を受けました。記事にもしていますが、よく見えるようになりました。白内障と言われる患部は、2種類あります。それは、水晶体の白濁と水晶体を包む袋(水晶体嚢)の濁りの2つです。僕が気にしていた、アロプリノールやフェブリクの副作用が、どこの部位に作用するのか不明ですが、今回の手術により水晶体に対する副作用の心配は消えました。しかし、水晶体嚢への副作用の懸念は少し持っています(2020/08/17)。

    白内障について

    ただし、白内障の進行はないと言いましたが、通常の加齢により白内障の症状は徐々に進んでいくものです。両目の見え辛さは、徐々に進んでいるようです(この記述は、白内障の手術をする前までの記録です)。

    解説・フェブリク投与ガイド

    https://harikiri.diskstation.me/myblog/health/8187/

    主治医に相談せず中止

    続けてきたフェブリクをやめてみた。2019/5月の健康診断の結果で尿酸値が低い(5程度)事を確認しつつ、6月から20mg錠/日の中止を独断で開始した。

    その後、3ヶ月が経過した時点で、主治医に受診して血液検査をお願いした。服用を止めてからから足親指関節の痛みが少し出てきているのを自覚していた。血液検査の結果、やはり、尿酸値は7.0を超えて異常値に戻っていた。フェブリク無しでは尿酸をコントロールすることはできないようだ。

    あきらめて、再開

    以下の章に示したように尿酸値が高いことは、血糖値の管理と同様に健康上のリスクが高いことを理解しているなら、副作用との折り合いではあるものの尿酸値をコントロールすべきだと思います。結局、私は再開しました。

    投薬を開始して4.5年、その期間で、体重を一時期話題になった方法「バターコヒーで減量する」など、当時の体調と比べてダイエットできていたことから尿酸値は上がらないかも、と少し自信がありました。しかし、痩せていても3ヶ月間フェブリクの投薬をやめた後の検査では、尿酸値は上昇していました。その結果から諦めがつきました。主治医も”再開しますか”、私は”はい”、フェブリク投薬を再開することにした。

    尿酸値が高いと

    よく尿酸値は高いと言う方がいるが、血中の尿酸値が高いと、色々とリスクがある事がわかっているようです。腎結石、尿路結石や慢性腎不全などです。腎臓が悪くなると血中のクレアチニン濃度が増加します。尿量が減っているか、クレアチニンのろ過効率が低下していると考えられます。この状態を長期間続けることは全身的によくないはずです。

    高尿酸血症、eヘルスネット[情報提供] より

    https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-007.html

    通風の原理からすると全身に悪影響を及ぼしかねないことは、想像に難くありません。尿酸濃度が高まると、尿酸が結晶化するのですが、その結晶形態は針状結晶であるため、色々な組織に対してダメージを与え易いと考えられます。

    その対象は、傷つきやすく再生が遅い組織であると推定されますが、違う視点からは、硬い組織や、逆に柔らかすぎる組織などです。硬い組織では関節、柔らかい組織では、毛細血管の集合体で且つ緻密な組織構造をしている腎臓、などです。

    どんな症状への発症リスクがあるかは、「高尿酸は通風になるだけではない、重要なリスクを抱えている」をご覧ください。

    只今実験中!

    実は、若い頃からクレアチニン(Cr)値が高かったのですが、尿酸値が高いこと、それは水分摂取量とに関連がありそうに思っていました。Cr値(男性では女性より高い)から統計的に求められた式を使って計算すると腎臓の濾過能力(GFR)を求めることができます。例えば、男性の場合で、計算結果が、90以上(単位は省略)の場合は正常以上(G1)、60~89は軽度機能低下から正常(G2)、45~59は中程度機能低下から軽度低下(G3a)などがあり、<15は末期腎不全(G5)です。最近、思い付いたことがあり、実行することにしました。血液成分の値はアウトプットと考えると、そのインプットは何なのか? それは摂食や空気です。水分摂取量がCr値に関連しているはずです。以下の記事は、Cr値を下げられる可能性について考察しています。体格と年齢により理想的な水分摂取量を求めることができます。

    副作用

    アロブリノールは、プリン骨格があり、キサンチンの代わりにXORから分解を受けます。それによって尿酸合成は阻害されますが、その代わりに違う物質ができることになります。それが副作用を及ぼす原因になってきます。

    フェブキソスタットは、キサンチンの代わりXORから分解を受けるのではなく、キサンチンを分解するのを邪魔することで、尿酸合成を阻害します。そのかわり、キサンチンは分解されずに蓄積していきますが、ヒトではその副作用としての影響はほとんど見られないようです(参考)。アロブリノールより副作用は少なくなっています。

    薬価

    薬価サーチサイト KEGG MEDICUS 薬価

    フェブキソスタットの薬価

    フェブキソスタットは、1品目が薬価掲載されている(KEGGより)

    商品名一般名薬効KEGG DRUG
    フェブリク錠10mg
    フェブリク錠20mg
    フェブリク錠40mg 

    (帝人ファーマ)
    フェブキソスタット
    Febuxostat
    非プリン型選択的キサンチンオキシダーゼ阻害剤; 高尿酸血症治療剤D01206

    アロプリノールの薬価

    アロブリノールは、23品目が薬価掲載されています。いわゆる、「ジェネリック医薬品」です。ジェネリックであるということは、古い医薬品と言う事です。代表的な3品目を以下の表に示しました (KEGGより)

    商品名一般名薬効KEGG DRUG
    ザイロリック錠100
    ザイロリック錠50 

    (グラクソ・スミスクライン)
    アロプリノール
    Allopurinol
    高尿酸血症治療剤D00224
    アノプロリン錠50mg (後発品)
    アノプロリン錠100mg (後発品) 

    (アルフレッサファーマ)
    アロプリノール
    Allopurinol
    高尿酸血症治療剤D00224
    アロプリノール錠50mg「アメル」 (後発品)
    アロプリノール錠100mg「アメル」 (後発品) 

    (共和薬品工業)
    アロプリノール
    Allopurinol
    高尿酸血症治療剤D00224

    添付文書

    フェブキソスタット添付文書より

    フェブキソスタットの作用機序

    キサンチンオキシドリダクターゼ(キサンチン酸化還元酵素)は、細胞内にある余分なプリンヌクレオチドを尿素に分解する。これを阻害することにより、尿酸生成を抑制する。

    具体的には、XORにあるキサンチンと結合する反応ボケットにキサンチンの代わりに入り込み、安定的に居座るため、次々とキサンチンを尿酸に酸化する反応が抑制されることになる。

    因みに、アロプリノールは、反応ポケットに入り込み酸化反応を受けた後、そのポケットから離れるため、次のアロプリノール(もしくは、キサンチンの可能性もある)が反応ポケットにはいるという反応が続く。

    フェブリクの非臨床試験

    非臨床試験の概括評価 2.4.2.2.4 キサンチン結石形成に関する評価pmdaより

    キサンチンは、水に難容性で、同様に血液中でも溶けにくく、特に濃度が高くなると腎臓で結石を生じる。

    XORの活性阻害によりキサンチンの蓄積が生じるが、動物実験から、ヒトでの用法容量の範囲内では、その副作用は気分けて起こりにくい。

    蓄積するキサンチンは、サルベージ回路は無いものの尿排泄がある。ヒトでは、動物に比べて尿量が多いためキサンチン蓄積は抑制的である。

    フェブリクは、他の主要なプリン・ピリミジン代謝酵素の活性に影響を及ぼさず、キサンチンオキシダーゼを選択的に阻害する

    論文

    作用機序の理解のために、以下に、技術論文からそれぞれ紹介しました。理解の助けになると思います。

    • フェブリクが抑える酵素(XOR)の立体構造 (3D)
    • その酵素は、尿酸を作り出す「XOR
    • XORの基質(結合できる物質)が薬(フェブキソスタット、アロプリノール)になる
    • 関連する代謝経路尿酸は、最終産物である

    XORの立体構造

    3D立体構造

    図1. 牛ミルク由来、キサンチンオキシドリダクターゼの分子構造(リボン表示)

    尿素合成酵素と尿素分解酵素

    ヒトの高尿酸血漿の治療に最も重要な尿酸分解酵素は、キサンチン酸化分解酵素(キサンチンオキシドリダクターゼ; XOR、分子2分子からなる分子量294kDa)である。

    因みに、一般的に酵素の分子量は大きく、免疫反応に関わるインターフェロンやサイトカインは、それと比べ分子量は1/10程度と小さい。

    金属のモリブデン、硫化鉄が結合する比較的大きなタンパク質である。

    XORがハイポキサンチンを酸化してキサンチンを作る。更にキサンチンを酸化して尿酸を作る。キサンチンはいくつかの代謝系の合成経路で作られる(図3)。

    • アデニンヌクレオチド代謝系(AMP,ADP, ATP)
    • グアニンヌクレオチド代謝系(GMP, GDP, GTP)
    • 上記2つの中間に位置するIMP経路

    生体内の代謝経路

    尿酸(Uric acid)は、生体内における最終産物です。その前駆体のキサンチン(Xanthine)、および更にその前駆体のハイポキサンチン(Hypoxanthine)は、XORによって尿酸に分解(合成)されます。その後、尿として体外に排出されます。フェブリクは、XORによる尿酸の合成を阻害する医薬品です

    • 無酸素運動などで「ヒポキサンチン(hypoxanthine)」が合成される
    • 代謝するためには、酵素「XOR」が働き、「キサンチン(xanthine)」に分解する
    • キサンチンは、最終産物である「尿酸(Uric acid)」に分解される
    • 尿酸は、「腎臓」でろ過され「尿」という排泄集合体として排泄される
    図3. プリンの主な代謝反応経路

    XORの基質となる物質の構造式

    尿酸

    ヒトにおいてXORは唯一、尿酸を合成する酵素である。ヒト以外では、更に溶解性が高くて排泄され易い分子にまで尿酸を分解する有効な酵素をもっているとのこと。しかし、ヒトでは尿酸を更に分解する酵素活性が、進化の過程で低くなったらしく、長寿化に役立つ抗酸化物質としての尿酸の分解を抑制して、高濃度を保つようなった可能性も指摘されている。

    XOR、すなわちキサンチン酸化還元酵素は、名前が示すように酸化酵素(oxidase)であったり、還元酵素(reductase)であったりする。微生物から哺乳類の高等動物に及び維持されたアミノ酸配列で保有している。

    因みに、還元酵素は脱水素酵素ともいう。分子状態の酸素を基質(この酵素が作用したい目的の物質のこと)としており、酸素に、水素を受容(くっつける;H2O←2H+ + O2-)させる。あるいは、電子を受容(くっつける、すなわち水素を外す; 例えば、H2O→2H+ + O2-; 活性酸素の発生)させる。

    酵素中のSS結合が維持されている場合、あるいは、分解酵素で分解されれば常時、酸化酵素型になる。SS結合が切断(還元)されると還元酵素になる

    まとめ

    10年以上(30才後半)も前から足の親指の付け根関節痛がありました。ウェイトトレーニングをしていること、高タンパク質を摂取していたことは、一つの要因ですが、若い頃から尿酸値は6以上ありました。

    痛風薬服用のきっかけは、痛風の発作からではなく、手指の関節(中指を中心に全部の指)の「鈍痛」と、「尿酸値」の上昇(8超)の2つをきっかけにアロプリノールの服用を開始しました。その後、白内障の心配もありましたが、フェブキソスタットに切り替えて約5年の服用を続けています。

    ネットでは、心臓関連のリスクについて見つけた事をきっかけに、自己判断で3ヶ月間の服用の中止を行いました。その後、その服用中止の影響を知るために、血液検査を受けました。

    その結果、やはり、血中の尿酸値は、中止前で「5」でしたが、中止後3ヶ月後で「7」を超えていました。併せて、足の親指付け根の関節の「鈍痛」も出てきていました。

    再度、ネットからフェブキソスタットの心筋関連のリスクについて調べた結果、心筋関連の持病がなければ、悪影響を受けるリスクはそれほど高くないことを理解しました。

    尿酸値が高いことは、腎機能の低下に繋がる言葉エビデンスがあります。今の年齢に応じたQOLの維持と腎機能の低下リスクを考えた時、フェブキソスタットの服用を再開することにしました。

    以上

    参考文献

    1. キサンチン酸化還元酵素 -物理学から臨床医学まで– 2017より
    2. 117: キサンチン酸化還元酵素(Xanthine Oxidoreductase)より
    3. キサンチン酸化還元酵素の構造とプリン水酸化反応機構
    4. モリブデンによる水酸化反応中間体の構造と反応機構
    5. 日本発の「抗痛風剤のルネッサンス
    6. 非臨床試験の概括評価 2.4.2.2.4 キサンチン結石形成に関する評価pmdaより
    7. Wiki Pediaより
    8. ベンズプロマロン: 尿細管における尿酸の再吸収阻害剤、添付文書
    編集履歴
    2019/09/08、追記
    2019/11/15、文言整備
    2019/11/16、新血管疾患既往患者での死亡率とそのリスクの考え方、アロブリノールの副作用、について追記
    2019/11/18、結論を冒頭に追記
    2019/12/20、作用機序、阻害する対象の酵素について追記
    2019/12/22、アロブリノールによる霞目は、5年で改善したについて追記
    2019/12/30、キサンチン蓄積はヒトでは問題にならないことを追記
    2020/01/13、文言整備
    2020/02/01、高尿酸血症であるとかかり易い病気を追加(eヘルスネットより)
    2020/04/25、文言整備、追記 (白内障の記載を縮小、白内障手術を3月に受けたため、記事内容を移動したことによる)
    2020/05/07、追記 (まとめ、関連記事)
    2020/08/17、追記 (白内障治療した体験記事をリンク)
    2020/08/22、文言整備、追加(検索結果に表示される説明)
    2020/10/03、文言整備 (ヒポキサンチンから尿酸までの分解・排泄の説明)
    2020/12/12、追記 (投薬のきっかけは、手指の関節痛が出た時)
    2021/06/27,追記(Crについて)
    2022/10/02,追記:適正水分摂取量についてヘルスハックしているはりきり(Mr)記事へのリンクを追加
    2022/11/18,追記:最初のところは,少し唐突な始まりになっていたので,前説を挿入しました.
  • [健康] アスタキサンチン – 抗酸化作用はビタミンCの6000倍 – むしろ、リン脂質の過酸化抑制が強いことが特徴 – ID5098 [2019/12/31]

    [健康] アスタキサンチン – 抗酸化作用はビタミンCの6000倍 – むしろ、リン脂質の過酸化抑制が強いことが特徴 – ID5098 [2019/12/31]

    目のためのサプリメントとして、アントシアニン、ルテインと続き、アスタキサンチンが製品化され出した。

    目のサプリ

    天然の色素は、抗酸化作用を有するものか多く、このサイトではも以前にブルーベリーの青色の成分であるアントシアニン、サツマイモなどの赤色成分であるルテインを紹介しました。これらは、目のピント調節や加齢黄斑症によい効果があるとのことで、サプリメントに使用されてきました。

    最近では、追加の成分として目のサプリに追加されいます。例えば、FANCLの「えんきん」にはルテインに加えアスタキサンチンが配合されています。

    今回紹介するアスタキサンチンも同様に抗酸化作用を有する赤色の色素です。以下の特徴があります。

    特徴

    生体膜での抗酸化効果が高いという実験データがあります6)。生体は細胞でできています。細胞は脂質二重膜で構成されており、その膜の機能は、細胞の内外を繋いでおり、細胞活動の一つです。

    この機能は色々な刺激で機能障害を起こすと考えられます。例えば物質へのストレスとして代表的な酸化は、細胞に対しても抑制すべきストレスです。

    アスタキサンチンは、その生体膜を模倣したリン脂質膜の過酸化試験で抑制効果が出ています。細胞への保護作用がより期待されます。

    • 天然には甲殻類のエビ、カニなどが多く蓄積している
    • 抗酸化作用は、ビタミンEの1000倍、ビタミンCの6000倍もある
    • アスタキサンチンの抗酸化作用は、生体膜を模したリン脂質膜における有害酸素状態1O2を受け取るが自身の酸化物を生じず、その過剰熱エネルギーは熱放出により安定状態の3O2に戻す6)
    • 抗酸化作用を評価するあるリン脂質膜の過酸化試験(一重項酸素消去活性)では、ルテインの2倍から6倍程度の高活性を示す6)
    • 光障害による目の保護に効果があるといわれる
    • 工業的には、富山化学工業がヘマトコッカス藻からの製造方法を確立

    体の健康にも

    最近では、FUJIFILMが健常人に経口投与により、紫外線による皮膚の乾燥を防ぐことを臨床試験により検証したと発表しています(2019)。その他、以下のような効果があるようです。

    アスタキサンチンの効果

    • 紫外線による皮膚の乾燥を防ぐ4)
    • アトピー性皮膚炎の皮膚に良い効果7)
    • 眼の調節機能障害改善
    • 筋肉持久力向上・筋肉損傷軽減
    • 血管内皮細胞保護
    • 内外両用の美肌作用など
    • メタボリックシンドロームや高脂血症、高血圧、糖尿病などの生活習慣病の予防・改善
    • 眼精疲労や筋肉疲労を含むあらゆる疲労改善
    • スキンケアなど
  • [健康] キサンチン – 体内における代謝 : キサンチン → 尿酸 – フェブリクの薬効原理を少しだけ学ぶ – ID5111 [2021/11/09]

    [健康] キサンチン – 体内における代謝 : キサンチン → 尿酸 – フェブリクの薬効原理を少しだけ学ぶ – ID5111 [2021/11/09]

    キサンチン

    キサンチン(xanthine)は、プリン塩基の一つで、化学的には、酸性条件下、グアニンを亜硝酸で処理すると得られる。コーヒー豆、茶などの食品に含まれる。水に対して難容性である1)

    体内では、ある酵素(XOR)が、キサンチンから生体内での最終産物である尿酸に変えている。尿酸は腎臓でろ過されて体外に排出される。

    高尿酸血漿の治療薬であるフェブキソスタット(フェブリク)は、その酵素(XOR)を阻害する。

    体内代謝

    キサンチンは、生体内では、肝臓、血液、尿などに存在する。プリン代謝経路において、尿酸の前駆体にあたる。

    (イノシン酸代謝) ←(双方向)→ ヒポキサンチン → キサンチン →(XOR)→ 尿素 → (腎臓)

    • イノシン酸(IMP)
    • ヒポキサンチン (Hypoxanthine)
    • キサンチン (xanthine)
    • キサンチン酸化還元酵素 (xanthine oxidoreductase; XOR)
    • 尿素 (urea)
    • 肝臓 (hepatocyte)

    プリン代謝系において、キサンチンの前駆体であるヒポキサンチンは、イノシン酸の代謝経路で合成される。逆に、ヒポキサンチンは、イノシン酸への合成に消費される。これをサルベージ回路という。

    キサンチンは、ヒポキサンチンと違いサルベージ回路がないため、キサンチンから尿酸への代謝が抑制されるとキサンチンが体内で蓄積していく。

    キサンチン蓄積は、腎臓でのキサンチン結石を生じさせるリスクが高まることが、動物実験で確認されている。しかし、ヒトでは、動物に比べて結石のリスクは非常に低い2)。ヒトでの尿量が動物より多いことが一つの理由と推察される。

    尿酸の合成を阻害する医薬品のアロプリノールやフェブリクは、プリン代謝系におけるキサンチンオキシドリダクターゼ(XOR)の酵素活性を阻害することで、ヒポキサンチンからキサンチン、キサンチンから尿酸への代謝を阻害する3)

    参考文献

    1. キサンチン FUJIFILM
    2. 非臨床試験の概括評価 2.4.2.2.4 キサンチン結石形成に関する評価pmdaより
    3. フェブリク投薬、そろそろやめたい – やめられた?! 〜 血糖値の管理と同様に尿酸値の管理は、健康管理上避けてはいけない〜服薬患者による自己実験記
    4. ブリン代謝
    5. ヌクレオチドの代謝 (塩基->ヌクレオシド->ヌクレオチド->略号), 略号は、ヌクレオシド名の略号にリン酸の数を表す略号を足して3文字で表現する。「IMP」は、イノシン酸の「I」とmono-phosphateの「MP」を足している。

    編集履歴

    2019/12/30, Mr. Harikiri
    2021/11/09, 追記(略号)