Gear – 電動ノコギリ – 隣宅との間で巨大化した木を切り倒す方法と注意点 – △ ID15368 [2020/05/07]

Black & Deckerの手引きと同じ動きをする、電動ノコギリ

自宅の裏に生えた草だったものが木になっていました。

3階建ての高さまでに成長し、隣の平家の屋根に落ち葉を沢山降らしています。

保有していた電気ノコギリや手引きノコギリを使って切ろうとしましたが、一旦断念しました。

やっぱり適切な電気ノコギリ(文明の利器)が必要だということで、手引きタイプの電動ノコギリを物色しました。

「ソー」の長さが5cm程度のものはありましたが、それでは短過ぎます。価格は5千円(大型家具などの買いたいを謳うもの)から7千円までありました・・・、でも、少し安過ぎか。

作業量の素人見積もりでは充電式は論外でした。結局、100Vコード式のBlack & Deckerの製品が目を引きました。「ソー」の長さは、15cm程度と長いです。海外製のものは、開拓者の血を引くはずなので、荒っぽく使っても大丈夫なイメージもありました。値段も9千円弱。輸入品なので少しお高くなっているとも思われたが、直感でこれを購入しました。

BLAC&DECKER

ブラックアンドデッカー コード式マルチノコギリ EAR800

付属の「ソー」は3本です。工具無しで脱着可能です。パッケージには、そうゆう売り文句はありません。競合の精品には、しっかりと「工具なしで脱着可能」と書いてあるのに。

図1に示したように、最も長い「ソー」で巨大化した木の解体を実行しましょう。

図1. セット内容

良い点

2時間の悪戦苦闘、雨が降ってきたので、1.2m程の幹を残して、全ての枝を切り倒すことができました。幹は残して、次の土曜日に切断することにしました。作業終了後の感想は、「使いやすかった」、「重さは気にならなかった」、「小型の電動ノコギリより静か」です。

マルチツール用のアタッチメントが補助の持ち手になり、操作ハンドルより先端方向の中央部分に位置するため、力も入りやすくて、取り回しや切断の力を微妙にコントロールできます。

良くデザインされていると思いました。

  • 電源は100Vから取るコード式(3m)、300W出力のモーターです。この出力が小さすぎると、最大パワーで稼働させる場面が増えたとき、その騒音も大きくなります。余力を持って稼働させることができるため、騒音は低く抑えることができます。因みに、このような作業の場合、耳栓やゴーグルは必須です
  • 重さもいい感じです。デザインで影響されやすいので、持った感覚や作業中での重さの感覚は、実重量より大切です。
  • 付属の木材切断用の「ソー」の長さ、刃の形状、刃の大きさ、刃の間隔などは、今回の木の解体では、いい感じに実行できました。
  • 「ソー」は、工具なしで脱着ができます。
  • マルチツールは、別売のヘッドアタッチメントを取り替えることで可能です。今後の楽しみにですが、「空気入れ」が気になっています(図3)。

パッケージの各印刷内容

図2. パッケージの印刷内容

マルチツール対応

別売のヘッドアタッチメントは、今回の標準セットに付属のノコギリ以外に、9種類が用意されています(図3)。

図3. 別売ヘッドアタッチメント

早速、木の解体にとりかかりましょう。

初日(解体開始)

実は最初に、保有していた「小型の電気ノコギリ」と「手引きノコギリ」で切断を試みました。

1.2m程度のメインの幹から5本の枝が生えていましたが、2本の枝は、長さが2~3m程度と比較て小物であったので、切断に専念して、安全に切り倒すことができました。

しかし、残る3本の内1本は、最も高く成長しており、3階建ての我が家を追い抜かんばかりの高さです。切ることに専念しすぎて、変な方向に倒す危険性もあり得ます。

残る2本は、隣のおうちの屋根かかっていました。これを着るのも非力な電気ノコギリで切断するのは、色々気を配る余裕がありせんでした。

このまま、作業を終わるのは「技術者」として敗北感がありました。考えた挙句、幹の皮を剥いで、枯れるのを期待するという、1つの作戦も投入しました。

今日の作業 (2日目) はここまでにしましょう。

図4. 巨大化した木をどう切り倒そうか

2日目

余り成果が出なかった初日でしたが、2日目は、物色して選んだBLACK&DECKERの電気ノコギリ(以降、デッカーくん)を投入しました。

幹から伸びる3本の枝を切って行きました。

どれくらいの切り込みで、木の自重や外力で折れるかを少しずつ確認しながら、デッカーくんで、少しずつ切り目を入れていきました。

  • 耳栓の代わりに、Sonyのノイズキャンセリングイヤフォンを使用しました。
  • ゴーグルは、メガネで代用です。本当はだめです。「おがくず」が目に入ります
  • 処理した順番は、高さの低い順です
  • 切り倒す方向をコントロールするために、紐を結んで引っ張る工夫を加えました
  • 切り目で折れたときに、どちらに滑るかをコントロールすめたに、斜めに切り目を入れました
  • 小さい枝は、ハサミで葉っぱ部分と切り離しました
図5. 作業の様子

3日目

3日目は、これまでの後片付けです。葉っぱと枝を更に小さく切って、土嚢袋に回収しました。10袋でした。枝の切断には、デッカーくんが活躍してくれました。作業時間1.5時間。

  • 土嚢袋の調達 (10袋)
  • 小さい枝、葉っぱを、伐採現場から回収
  • 5本の枝は、それぞれ短く切断
  • 土嚢袋に回収

4日目

最も短くなる高さを決めて、デッカーくんで切断しました。切断した幹は、更に、40~50cmに切断して日陰で乾燥させています。彫刻の材料にできればと思っいます。

最初、この木が生え始めて来た時の幹の太さは、5~6cmでした。その時、手引きノコギリで伐採したのでした。年輪から推定すると、4~5年経っていたと思われます。

その太さから更に、今日までの年輪を数えてみました。更に4~5年でした。前回伐採したのは、もう4~5年前の事だったということです。

すぐ横に、雨水の排水口がきているので、弱ることなく成長するには環境が良いのでしょう。

図6. 伐採を完了
図7. 幹の年輪

まとめ

主たる幹の高さは約1.2mでしたが。実は、以前に切り倒した時の切り株が成長して1.2mとなり、新たに5本の枝がそのトップから伸びて3階建ての家の高さ(12m程度)まで成長したのです。4~5年前のゴールデンウィークに切り倒したはずでした。

今年3月ごろに、メジロの鳴き声が聞こえてきました。この木からでした。メジロがいなくなってから切り倒そうと思っていました。

今回も前回と同様に、簡単に切り倒せるものと思っていましたが、切り倒そうと作業に取りかかった初日に、初めて現物を確認してびっくりでした。さすがに大物でした。幹の太さは、断面積で5倍から7倍になっていました。

今回、切り倒しを完了しましたが、植物と言えども生き物であることについて、少しは申し訳なく思います。仕方のないことです。幹は、なにか彫刻の材料にしようと思います。

以上

編集履歴
2020/05/06 はりきり(Mr)
2020/05/10 追記 (伐採完了)