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  • [Bio-Lab] MasterFlex Pump – ID9538 [2020/02/16]

    [Bio-Lab] MasterFlex Pump – ID9538 [2020/02/16]

    MasterFlex Pump

    マスターフレックス・ポンプは、ラボにおけるタンパク質の精製には欠かせない機材です。バッファー組成を置換する場合にUF/DFシステムの構成に必要です。オープンカラムによる自作システムとして、自作充填したカラムへの送液にも使います。

    • 価格は、16万円程度
    • 回転数の違いで2種類のタイプがある
      • ~ 100 rpm : カラム・クロマトには低流速タイプがベター
      • ~ 600 rpm : Lab用のUF/DFには高流速タイプがベター
    • ポンプ・ヘッド
      • チューブを「しごく」原理で流体を送る
      • シリコンチューブや、タイゴンチューブを使ってメカニカルな接触は無い
      • ポンプ・ヘッドとチューブの装着には、シリコン・グリスを使用して、摩擦によるチューブの破裂を防ぐこと
    • コントローラー
      • 回転数をアナログで制御する
      • 正回転、逆回転をつまみスイッチで行える
  • [Bio-Lab] HORIBA pH Meter – ID9527 [2020/02/16]

    [Bio-Lab] HORIBA pH Meter – ID9527 [2020/02/16]

    ハンディーpHメーター

    100μLのサンプル液量があればpH測定可能。精度は型番により0.1, 0.01のタイプがある。

    タンパク質の精製条件の検討には、同シリーズの電導率計とともに欠かせない。

    96 well plateを使用したレジンのスクリーニングや、特定レジンでの条件検討にも、欠かせないアイテムです。

    HORIBA

    コンパクトpHメーター・水質計
  • [Bio-Lab] Pipette – ID9523 [2020/02/16]

    [Bio-Lab] Pipette – ID9523 [2020/02/16]

    ピペット

    ThermoFisherの実験用のマイクロ・ピペットには、抗菌加工を施したタイプもあります。少し高価です。

  • [Bio-Lab] NanoDrop – タンパク質濃度の測定 – ID9517 [2020/02/16]

    [Bio-Lab] NanoDrop – タンパク質濃度の測定 – ID9517 [2020/02/16]

    少量でOD測定

    4μLでUV スペクトルおよび固定波長も測定できます。タンパク質の条件等には、欠かせないアイテムです。

    測定上の注意点 : 載せるサンプルの量が4μLと少ないため、乾燥した部屋では直ぐに蒸発して濃縮されます。素早く測定しましょう。

  • [Lab-Equip] SDS-PAGE電気泳動システム – ID9509 [2020/02/16]

    [Lab-Equip] SDS-PAGE電気泳動システム – ID9509 [2020/02/16]

    SDS-PAGEシステム

    硫酸ドデシルナトリウムを添加したポリアクリルアミド・ゲル・電気泳動は、タンパク質の純度を分析する最も一般的な方法です。40年前では、自作のゲルを1日かがりで作り、翌日に、さんプルをゲルに載せて、電圧を付加して泳動し、その夕方から染色を一晩し、翌日から脱色するという工程を行なっていました。パイオの世界では、これらの作業もプレキャスト・ゲル(既製品)が登場することで、研究活動の姿は、一変しました。当時の電気泳動槽は、現在の10cm四方のプレキャスト・ゲルよりも2倍よりももっと大きなものもあって、ガラス製で価格も40~50万円と高価でした。

    電気泳動を行うには、直流のパワーサプライも必要です。

    タンパク質ゲル電気泳動槽システム, ThermoFisher

    https://www.thermofisher.com/jp/ja/home/life-science/protein-biology/protein-gel-electrophoresis/protein-gel-electrophoresis-chamber-systems.html
  • [Bio-Lab] Slide-A-Lyzer™ Dialysis Cassette – タンパク質サンプルのバッファー置換 – 昔は、透析チューブを使っていたが今はバカチョン – ID8580 [2020/09/16]

    [Bio-Lab] Slide-A-Lyzer™ Dialysis Cassette – タンパク質サンプルのバッファー置換 – 昔は、透析チューブを使っていたが今はバカチョン – ID8580 [2020/09/16]

    Slide-A-Lyzer

    ラボスケール用の透析用膜キットです。昔は、ロールの透析チューブを使っていました。必要な長さにハサミで切り、熱湯で保護剤のグリセリンを洗い流して、精製水で洗って、片方を結び閉じます。その後、サンプルをロートで、透析チューブに流し入れます。最後に、少し上に空気を入れた状態で、上を結び閉じます。その後、透析バッファーの入ったビーカーに投入して撹拌します。

    この準備を端折りたいのであれば、この「Slide-A-Lyzer」を使うことです。

    透析膜・カセットシステムの用途

    現在では、Slide-A-Lyzerが簡単な操作で透析が可能なため、良く使われます。

    • 精製タンパク質の精製途中で、クロマト精製をする前の準備としてバッファー組成を整えるとき
    • 最終的に得られた精製サンプルを、動物試験や細胞を使ったアッセイに使用できるように、生体に優しいバッファー組成に整えるとき

    昔は透析チューブを使っていた

    旧研究者は、ロールになった透析膜を必要な長さにはさみで切って、煮沸して保存剤であるグリセロールを取り除くと共に、柔らかくした後、精製水でよくもく洗いして透析チューブにして使用していました。透析チューブは、まず、一方の端を一回結びします。もう一方から、ロートを使ってサンプルを流し込みます。その後、その一方の端を少し空気を入れて結び、透析チューブとします。

    希釈率

    バッファー交換とは、1,000倍希釈を目標とします。

    • 1,000倍以上を目指す
    • サンプル量と透析バッファーの液量をもとに計算する

    操作方法

    1. サンプルをカセットに注射針と注射筒を使って注入
    2. 希釈率から必要な液量の透析バッファーを準備する
    3. 透析バッファーにカセットを投入して、スターラーバーにより撹拌する
    4. 本来は、カセット内の液と透析バッファーをサンプリングして電気伝導度を測定して、透析操作の完了時期を確認するのが良いが、一般的には、1回の透析バッファーでの操作の場合、一晩を目安にする
    5. 2回目の新しい透析バッファーでの操作を実施する場合は、1回目を5時間程度、2回目を一晩とする
    6. 透析操作が完了したカセットを取り出し、注射器でサンプルを取り出す

    メリット・デメリット

    ラボでは、(1)透析チューブやSlide-A-Lyzerを使ってバッファー交換することが多いですが、量が多かったり、タンパク質濃度を高めたかったりする場合、(2)クロスフローろ過膜(TFF)システムを使います。以下、比較してみましょう。

    透析チューブ / Side-A-LyzerTFF System
    ラボ用として簡単に透析が実施できるシステム構築が必要
    元のサンプルの液量より増える濃縮が可能
    透析用バッファーの量が多い透析用バッファーの量は、理論上、サンプルの8倍量で1,000倍希釈を達成できる
    膜の内外の透過が平衡状態となったときが、最終的な希釈率となるが、その平衡状態を知る方法は、サンプリングして、電動度などを測定するしかないろ過された液量から、簡単に希釈率を計算できる

    Slide-A-Lyzer™ Dialysis Cassette

    https://www.thermofisher.com/jp/ja/home/life-science/protein-biology/protein-purification-isolation/protein-dialysis-desalting-concentration/dialysis-products/slide-a-lyzer-dialysis-cassettes.html

    編集履歴

    2020/02/04 HARIKIRI(MR)
    2021/03/27 TFFシステムとの比較
  • [Bio-Process] 除菌ろ過 (Sterile filtration)  [2020/02/01]

    [Bio-Process] 除菌ろ過 (Sterile filtration) [2020/02/01]

    処理目的

    得られたサンプルは、in vitro, in vivo試験で評価するために、除菌ろ過を行い、無菌状態にする

    考慮事項

    • 膜面積
    • サンプルの状態 (プレフィルターの必要性)
    • 処理時の温度(室温/冷温室)
    • 一般的に膜面積当たりの最適な流速が存在する。勢いよく一気にろ過するような速で行うと、目詰まりが早くなる。

    マイレクス(Millex)-HV フィルター, 0.45 µm, PVDF, 33 mm, ガンマ線滅菌済本製品は医療機器あるいは体外診断用医薬品ではありません。

    https://www.merckmillipore.com/JP/ja/product/Millex-HV-Syringe-Filter-Unit-0.45m-PVDF-33mm-gamma-sterilized,MM_NF-SLHV033RS

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  • [Bio-Process] UF/DF Process  [2020/09/30]

    [Bio-Process] UF/DF Process [2020/09/30]

    UF/DF工程

    目的物資の安定な電気伝導度とpHに組成を変更することを目的とします。

    • 膜面積
    • 処理時間
    • 室温と冷温室
    • TMPの設定 (システムへの入りの圧力と出の圧力管理)
    • クロスフロー(ポンプ速度)は、高濃度あるいは高粘度の処理には、適切な設定が必要となる
    • バッファ交換: 通常は8 diavolumeで1000倍希釈を目指す

    ラボシステムとして、Sartorius StedimのVIVA FLOW 200を以下に示します。

    Fisher Scientific –

    https://www.fishersci.fi/fi/en/catalog/search/products?keyword=Sartorius+VivaFlow+200

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  • [Bio-Process] Polishing Process of mAb purification [2020/02/01]

    [Bio-Process] Polishing Process of mAb purification [2020/02/01]

    Polishing (高度精製)

    目的

    • 一般的な高度精製は、陰イオンと陽イオン交換クロマトグラフィで行われる
    • それでも十分な精製度が得られない場合、疏水やマルチモーダルの担体が用いられる
    • 基本的なレジンとその条件設定が確定できれば、レジンの粒径を小さくすることで、ピークの分離は向上する

    考慮事項

    • 抗体の場合は、プラットフォーム精製が存在する
      1. Protein A (Binding/Elution)
      2. AEX (Flow-through )
      3. CEX (Binding/Elution)
      4. Virus Filtration
      5. UF/DF (バッファ交換/濃縮)
      6. 添加剤添加
      7. 分注保管
    • 研究初期段階で、抗体以外のレアなタンパク質の精製の場合
      • AECまたはCEXでCapturing工程として精製する
      • その場合、バッファ交換が必要ない条件設定を構築した方が良い。以後の追加精製が楽になる
        • Conductivityは、容易に低くすることができないため、低いconductivityで回収できれば、続く精製工程の手間が省略できる
        • 後のpH調整で簡単に調整可能であり、pH調整によるconductivityの変化は少ないため、pHは問わない。
        • リン酸を含まないバッファで回収できれば、Polishingに使用するハイドロキシアパタイトでの精製に使える
      • Polishingのクロマトは、ハイドロキシアパタイトが推奨できる。
        • pHは5.5以上(でないと、レジンが溶ける)
        • アルカリ側は、Resinは安定
        • リン酸を含まない、あるいは、低い(~5mM)でないと吸着できないタンパク質もある。前工程で緩衝液の組成は、この工程に備えて考慮しておく
        • NaCl濃度で溶出されるタンパク質やリン酸で溶出されるタンパク質など、マルチモーダルな条件設定が可能
        • Endotoxinは、分子が色々あるため、パス画分にも、溶出画分にも現れる
        • 精製戦略としては、パス画分に目的タンパク質をパスさせないこと、目的タンパク質が溶出する直前の洗浄条件を求めること、目的タンパク質が溶出できる最小条件を求めること、である。

    GE Healthcare HiPrep™ IEX FF 16/10 Columns, Fisher Scientific –

    https://www.fishersci.fi/shop/products/ge-healthcare-hiprep-iex-ff-16-10-columns-2/10607855

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  • [Bio-Process] Low pH Virus Inactivation

    [Bio-Process] Low pH Virus Inactivation

    Bio-Process

    Low pH Virus Inactivation Process

    低pH処理によるウイルス不活化は、pHの調整後は静的な保管条件が維持されるため、基本的にはプロセス容器中で実施される。CMOなどのスケールが小さい製造では、シングルユース製品であるFlex bugなどが使用できる。

    • Low pH3~4 as Virus Inactivation Process
    • 容易に破れず、使用しているプラスチックからの溶出物も少ないバイオ医薬品製造用バッグは、様々な工程で使用されている。
    • 抗体医薬製造においても、Low pH処理によるウイルス不活化処理工程の容器として使用されている。

    Thermo Scientific™ Productainer™ BPC Bag with 3 Ports

    https://www.fishersci.com/shop/products/productainer-bpc-bag-3-ports/p-4521461

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    編集履歴

    2020/02/01, Mr. Harikiri
    2020/04/24, 追記 (関連記事)
    2021/10/30, 文言整備