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  • 今日の英語 – 実行可能な商用生産 – viable [2022/10/07]

    今日の英語 – 実行可能な商用生産 – viable [2022/10/07]

    Viable

    Is your Cell/Gene therapy manufacturing process commercially viable?
    訳: 細胞/遺伝子治療の製造プロセスは商業的に実行可能ですか?
    形容詞のviableとisにより「実行可能ですか」と言う疑問文を形成している。
    cell/gene therapy; 細胞遺伝子治療
    manufacturing process ; 製造工程
    commercially; [副詞]商業的に
    viable ; [形容詞] 実行可能な
    nationwide; 全国

    by Mr.Harikiri

    Lonza

    https://go2.lonza.com/SV-cgt-pdsteps.html?utm_source=marketo&utm_medium=email&utm_campaign=cgt-pd2022
  • 今日の英語 – COVID-19蔓延防止阻止対策の解除 – to lift (解除) COVID-19 quasi-emergency measures (対策) nationwide [2022/03/16]

    今日の英語 – COVID-19蔓延防止阻止対策の解除 – to lift (解除) COVID-19 quasi-emergency measures (対策) nationwide [2022/03/16]

    to left ; 解除、measures ; 対策

    Japan to lift COVID-19 quasi-emergency measures nationwide.
    to lift; 解除 (コアイメージは「持ち上げる」)
    quasi- ; 似て非なる
    emergency ; 緊急事態
    measure ; [名詞] ~s, 対策
    nationwide; 全国

    訳 : 日本の蔓延防止措置の解除は全国へ

    編集履歴

    2022/03/16, by Mr.Harikiri

  • [健康] 新型コロナウイルス感染後の後遺症について

    [健康] 新型コロナウイルス感染後の後遺症について

    はじめに

    主な、Covid-19の後遺症は以下の項目が挙げられます。これらは、風邪やインフルエンザと同じように考えてはいけない特筆すべき症状であると専門家は述べています。

    特に、PASCに苦しみ患者さんの問題は深刻です。長期に及ぶ副作用を英語でLong Covidといいます.

    PASC : post-acute sequelae SARS-CoV-2 infection

    症状による定義

    英国の国立衛生研究所(National Institute for Health Research)がコロナ後遺症をLong COVIDと呼び、PASCとも言います。

    英国の国立衛生研究所(National Institute for Health Research)がコロナ後遺症をLong COVIDと呼び(2021/05現在)、下記の病態が複雑に絡み合ったものと定義付けている。

    1. 急性期症状の遷延

    急性期症状が遷延する「持続型」。

    呼吸苦、咳嗽、喀痰 (肺の器質化、線維化などがその原因と推定)

    嗅覚障害や味覚障害

    2. ウイルス後疲労症候群(post-viral fatigue syndrome)

    回復後に出現する症状。

    脱毛、記憶障害、睡眠障害、集中力低下

    感染による肉体的精神的ストレスによって起きている可能性が指摘。

    3. 集中治療後症候群(post intensive care syndrome: PICS) 

    集中治療室での治療後に生じる身体障害・認知機能障害・精神の障害。

    4. 心臓や脳への影響

    脳では髄膜炎や脳炎、心臓では心筋炎や心房細動など。

    持続期間による定義

    • 英国のNational Institute for Health and Care Excellence
      1. Acute COVID-19
        • 発症から4週間以内、
      2. Ongoing symptomatic COVID-19
        • 発症から4~12週間、
      3. Post-COVID-19 syndrome
        • 発症から12週以降の3つに分類。
    • 米国疾病予防センター(CDC)
      1. 4週間以上続く症状をpost-COVID Conditionsと呼ぶことを提案。

    感染機序と後遺症

    新型コロナウイルスにはスパイク (spike)と呼ばれるタンパク質ウイルス表面にあり、それは突起状になっていて、感染対象の細胞表面にあるACE2と呼ばれるタンパク質でできた受容体である構造分子に結合する。

    結合した後、細胞内に侵入・増殖することで、細胞を疲弊させて細胞の集合体である体組織を障害します。ACE2の分布は特に肺、脳、鼻や口腔粘膜、心臓、血管内皮、小腸に多く存在するため、これらに関連する障害により多様な後遺症として症状を呈する可能性があります。

    新型コロナウイルス感染症後遺症について – COVID-19有識者会議 2021/05/28

    https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/topic/6466
    • 疲労 (fatigue)
    • 脳霧 (Brain fog)
    • 匂いと味の喪失 (Loss of smell and taste)
    • 息切れ (Shortness of breath)
    • 咳 (cough)
    • 関節痛 (joint pain)
    • 胸の痛み (chest pain)

    その他、以下の症状もあります。

    • 睡眠の問題 (sleep issues)
    • 不安 (anxiety)
    • 腸の問題 (gut problems)
    • 発熱 (fever)
    • 筋肉痛 (muscle pain)
    • うつ病 (depression)
    • 頭痛 (headache)
    • 急速な心拍 (rapid heartbeat)

    Long COVIDでは、まれに以下の後遺症が生じる可能性がある。

    • 心筋の炎症 (Inflammation of your heart muscle)
    • 肺関連の問題 (Lung-related issues)
    • 腎臓の問題 (Kidney problems)
    • 脱毛 (Hair loss
    • 皮膚発疹 (Skin rashes)
    • 集中力と記憶力の苦労 (A hard time with concentration and memory)

    What Is Long COVID (PASC)? – WebMD

    https://www.webmd.com/lung/what-is-long-covid-pasc#1

    その他文献

    Long COVID (PASC) Resources – ampm&r

    アメリカと世界中の何百万人もの人々に影響を及ぼしているLong COVIDについての情報ソース

    https://www.aapmr.org/members-publications/covid-19/physiatrist-resource-center/long-covid-pasc-resources

    編集履歴

    2022/01/08, Mr.HARIKIRI

  • [COVID-19] オミクロン株 – 感染力が強いBA.1、更に感染力も重症化リスクも強いとされる亜型のBA.2も日本で検出さた – スパイクタンパク質に30か所の変異 [2022/02/27]

    [COVID-19] オミクロン株 – 感染力が強いBA.1、更に感染力も重症化リスクも強いとされる亜型のBA.2も日本で検出さた – スパイクタンパク質に30か所の変異 [2022/02/27]

    ID35368

    この記事は,すでに古く,新型コロナウイルスに関する当時(2021/11/29投稿)を記述しています.

    オミクロン(ο)株

    当初発見されたο株(BA.1)にも亜型とされる更に感染力が高いBA.2の感染拡大が懸念されています。ただ、東京医科歯科大学の武内寛明准教授などのグループは2021/12から2022/02中旬までに40人の患者で遺伝子配列検査を行った結果、ο株BA.1.1の感染が73%を占めていることがわかった。海外でもBA.1.1の感染が続く場合、BA.1.2の感染に置き換わる速度は低下しており、今後日本でもBA.1.2への置き換わりは鈍化すると考えられる(2022/02/27)。

    これまでに、懸念された変異株は、アルファ(α)、ベータ(β)、ガンマ(γ)およびデルタ(δ)がありましたが、今回、オミクロン(ο)株の感染が確認されのが昨年2021年の年末あたりでした。その拡大が進み欧米諸国ではο株に置き換わり、その感染が既にピークアウトしている国もあります。

    BA.2は主なPCRキットでは検出することができず、ステルスと言われています。BA.2は当初のο株のBA.1とδ株と比較してアミノ酸配列の69-70番目が欠損しており、現在のPCRキットでは検出できるようにはなっていないため、その有無を判定できません。そのため、そのように呼ばれました。

    日本では、L452R、すなわちアミノ酸配列452番目が変異しているかどうかでο株かδ株を判定しており、ο株(BA.1とBA.2)を取りこぼしすことはありませんが、ステルス(BA.2)かどうかは判定は困難です。

    また、BA.1とBA.2は、亜型として分類されていますが、実は、見つかった順番に従い「ギリシャ文字」を当てているため、そうなっています。BA.1とBA.2は変異箇所が多いものの、共通する部分は少ないとのことです。参考文献である慶應義塾大学医学部 臨床遺伝学センターの報告する「分子系統樹解析」の結果によると、BA.1とBA.2の分岐は、2021年の2~3月に変異して別れたものと推定されています。(2022/02/19, by Mr.Harikiri)

    オミクロン株 BA.1とBA.2の変異 (2022/02/10) – 慶應義塾大学医学部 臨床遺伝学センター

    https://cmg.med.keio.ac.jp/covid-19-info/20220210-2913/

    ο株は、そのスパイクタンパク質の30か所に変異があるとのことです。その他のタンパク質にも2か所の変異(根拠情報は未確認)も確認されているとされます。更に、ο株では実験データが殆どないこともあり、世界各国で懸念が広がっており、入境制限の強化を実施する国が増えています。

    日本は、水際対策として11/30から外国からの入国を原則禁止すると発表しました。

    NHKニュース7, 2021/11/29

    https://www.nhk.jp/p/news7/ts/YV1K1Z3YV8/

    スパイクタンパク質のアミノ酸変異

    ゲノムシーケンシングデータ(B.1.1.529)では、この変異体は、スパイクタンパク質への30以上の変化が含まれています。変更の多くは、デルタやアルファなどの変異株で発見されている部分で、感染力の増強、感染を防御する抗体を回避する能力に関連しているとのことです。

    Heavily mutated Omicron variant puts scientists on alert – Nature –

    https://www.nature.com/articles/d41586-021-03552-w

    国立感染症研究所

    • 基準株と比較して
    • スパイクタンパク質に30か所のアミノ酸置換(以下、便宜的に「変異」と呼ぶ。)
    • 3か所の小欠損と1か所の挿入部位を持つ
    • このうち15か所の変異は受容体結合部位(Receptor binding protein; RBD; residues 319-541)に存在する(ECDC. Threat Assessment Brief)。
    • オミクロン株に共通するスパイクタンパク質の変異のうち、H655Y、N679K、P681HはS1/S2フリン開裂部位近傍の変異であり、細胞への侵入しやすさに関連する可能性がある。
    • nsp6 (non-structural protein-6; ウイルスの構造に関係しないタンパク質のこと、スパイクタンパク質はウイルスの構造に関係するタンパク質)における105-107欠失はアルファ株、ベータ株、ガンマ株、ラムダ株にも存在する変異であり、免疫逃避に寄与する可能性や感染・伝播性を高める可能性がある。
    • ヌクレオカプシドタンパク質におけるR203K (配列番号203のアルギニン(R)がリジン(K)に変異)、G204R変異(同様にグリシン(G)がアルギニン(R)に変異)はアルファ株、ガンマ株、ラムダ株にも存在し、感染・伝播性を高める可能性がある(Department Health, South Africa. SARS-CoV-2 Sequencing & New Variant Update 25)。

    SARS-CoV-2の変異株B.1.1.529系統について(第1報)

    https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2551-cepr/10790-cepr-b11529-1.html

    SARS-CoV-2の変異株B.1.1.529系統(オミクロン株)について(第2報)

    https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2551-cepr/10792-cepr-b11529-2.html

    検査方法

    変異株の検査は、検査キットの開発が済んでいない現在、その方法の概要は、以下の手順で実施されるゲノム解析が必要です。

    1. スクリーニング(新型コロナウイルスに感染しているかどうか)
    2. 判定(新型コロナウイルスが陽性である場合は、以下の検査を実施)
    3. ゲノム解析(全ての遺伝の配列を読む)
    4. 判定(変異株の配列と比較して、変異株のいずれに当たるか判定する)

    感染が広がる国と地域

    2021/11/30現在、以下の国と地域で新型コロナウイルスのオミクロン株の感染が確認されています。同日、日本でもオミクロン株が初めて確認された。

    Australia: 2 cases, Austria: 1 case, Belgium: 1, case, Botswana: 19 cases, Canada: 3 cases, Czech Republic: 1 case, Denmark: 2 cases, Germany: 3 cases, Hong Kong: 3 cases, Israel: 1 case, Italy: 1 case, Netherlands: 13 cases, Portugal: 13 cases, South Africa: 77 cases, Spain: 1 case, United Kingdom: 9 cases

    CNN

    https://edition.cnn.com/2021/11/29/world/covid-omicron-variant-countries-list-cmd-intl/index.html

    ギリシャ文字

    No.大文字小文字英表記読み
    1Ααalphaアルファ
    2Ββbetaベータ
    3Γγgammaガンマ
    4Δδdeltaデルタ
    5Εεepsilonイプシロン
    6Ζζzetaゼータ
    7Ηηetaイータ
    8Θθthetaシータ
    9Ιιiotaイオタ
    10Κκkappaカッパ
    11Λλlambdaラムダ
    12Μμmuミュー
    13Ννnuニュー
    14Ξξxiクサイ
    15Οοomicronオミクロン
    16Ππpiパイ
    17Ρρrhoロー
    18Σσsigmaシグマ
    19Ττtauタウ
    20Υυupsilonウプシロン
    21Φφphiファイ
    22Χχchiカイ
    23Ψψpsiプサイ
    24Ωωomegaオメガ

    編集履歴

    2021/11/29, Mr.Harikiri
    2021/11/30, オミクロン株の感染が見つかった国

    2022/02/27追記(BA1.1)

  • [COVID-19] ファイザーが開発している飲むCOVID-19治療薬 ritonavir (Paxlovid) – EUの当局(EMA)が臨床データ検討を開始 [2021/11/19]

    [COVID-19] ファイザーが開発している飲むCOVID-19治療薬 ritonavir (Paxlovid) – EUの当局(EMA)が臨床データ検討を開始 [2021/11/19]

    ID35108

    EMAはCOVID-19患者を治療するためのPaxlovidのレビューを開始します

    EMAは、ファイザーが開発したCOVID-19の経口治療であるパクスロビッド(Paxlovid/PF-07321332/ritonavir)の使用に関する現在利用可能なデータを検討しています。これは、マーケティング承認前に、緊急使用設定など、COVID-19の早期使用を決定する可能性のある国家当局を支援するためのものです。

    EMAの人間医薬品委員会(CHMP)は、重篤な病気に進行するリスクが高い軽度から中等度のCOVID-19の非入院患者におけるダミー治療(プラセボ)の効果を比較する研究のデータを調べます。予備結果は、パクスロビッドが症状の開始から3〜5日以内に治療を受けたときのプラセボと比較して入院または死亡のリスクを減らしたことを示しています。CHMPはまた、薬の品質と安全性に関するデータを確認します。

    より包括的なローリングレビューは、マーケティング承認の申請に先立って開始されると予想されますが、この現在のレビューは、可能な限り最短時間でEU全体の推奨事項を提供し、医薬品の早期使用に関するエビデンスベースの決定を下したい国家当局が使用できます。

    EUの当局は、EUの高い安全性と有効性基準を満たしていることを確認しながら、非常に必要なCOVID-19治療とワクチンの評価を促進することに引き続きコミットしています。EMAは、このレビューが終了したら、このレビューの結果について通知します。

    薬についてもっと

    パクスロビッドは、SARS-CoV-2(COVID-19を引き起こすウイルス)が体内で増殖する能力を低下させる経口抗ウイルス薬です。活性物質PF-07321332は、増殖するためにウイルスに必要な酵素の活性をブロックします。パクスロビッドはまた、PF-07321332の分解を遅らせるリトナビル(プロテアーゼ阻害剤)の低用量を含み、ウイルスに影響を与えるレベルで体内に長く滞在することを可能にする。この薬は、COVID-19患者の入院の必要性を減らすことが期待されている。

    手順の詳細

    EMAのエグゼクティブディレクターは、欧州医薬品規制ネットワーク全体の専門家を集めたEMAのCOVID-19パンデミックタスクフォース(COVID-ETF)との予備的な議論の後、規制726/2004の第5条(3)に基づくレビューを要求しました。

    このレビューは、EMAの人間用医薬品に関する質問を担当するEMAの人間用医薬品委員会(CHMP)によって実施されています。委員会は、正式なマーケティング許可が発行される前に、EU加盟国が国内レベルでこの薬の使用に関する決定を下す際に考慮すべき最短期間内に科学的意見を発行します。

    参考

    EMA starts review of Paxlovid for treating patients with COVID-19 (2021/11/19, EMA)

    https://www.ema.europa.eu/en/news/ema-starts-review-paxlovid-treating-patients-covid-19

    編集履歴

    2021/11/22,はりきり(Mr)
  • [COVID-19] 飲む治療薬 Molnupiravir (Lagevrio) – EUの当局(EMA)が各国に対して使用に関するアドバイスを発行した [2021/11/19]

    [COVID-19] 飲む治療薬 Molnupiravir (Lagevrio) – EUの当局(EMA)が各国に対して使用に関するアドバイスを発行した [2021/11/19]

    ID35044

    CODIV-19の飲む治療薬

    先日、イギリスの当局 (Medicines and Healthcare products Regulatory Agency (MHRA) )は、COVID-19の飲む治療薬 Lagevrio (molnupiravir)を世界で初めて承認しました。

    EUからも、イギリスに続いてCOVID-19感染症法治療薬である、この飲む治療薬: Lagevrio (molnupiravir)に関して、緊急使用する場合のアドバイスを各国に対して発表しました。

    European Medicines Agency (EMA)のヒト医薬品委員会(CHMP)は、COVID-19の治療にLagevrio(モルヌピラビルまたはMK 4482としても知られる)の使用に関するアドバイスを発行しました。現在EUで認可されていないこの薬は、酸素補給を必要とせず、重度のCOVID-19を発症するリスクが高いCOVID-19の成人の治療に使用できます。Lagevrioは、COVID-19の診断後できるだけ早く、症状が現れてから5日以内に投与する必要があります。カプセルとして入手できる薬は、1日2回5日間服用する必要があります。

    EMAは、EU全体でのCOVID-19による感染率と死亡率の上昇を考慮して、たとえば緊急使用環境で、販売承認の前に医薬品の早期使用の可能性を決定する可能性のある各国当局を支援するためにこのアドバイスを発行しましたRef

    アドバイスは、薬の品質に関するデータや、完了した進行中の研究の結果など、データのレビューに続きます。このアドバイスの一部として、少なくとも1つの基礎疾患があり、重度のCOVID-19のリスクにさらされている、入院していないワクチン未接種の患者を対象とした本研究の中間結果を評価しました。

    • Lagevrioは、800 mgを1日2回投与すると、症状が現れてから5日以内に治療を開始した場合の入院と死亡のリスクを軽減
    • 治療開始から約1か月後、Lagevrio (ラゲブリオ)を服用した患者の7.3%(385人中28人)が、プラセボ(ダミー治療)を服用した患者の14.1%(377人中53人)が入院または死亡したのに対し、プラセボ群の8人の患者と比較して、Lagevrio群の患者は誰も死亡しませんでした。

    安全性の観点から、治療中およびラゲブリオの最終投与後14日以内に報告された最も一般的な副作用は、

    • 下痢、悪心、めまい、および頭痛であり、これらはすべて軽度または中等度でした。

    Lagevrioは、妊娠中および妊娠する可能性があり、効果的な避妊を使用していない女性にはお勧めしません。妊娠する可能性のある女性は、治療中およびラゲブリオの最後の投与後4日間は効果的な避妊を使用する必要があります。

    母乳育児は、治療中および治療後4日間は中断する必要があります。これらの推奨事項は、動物での実験室研究により、高用量のラゲブリオが胎児の成長と発達に影響を与える可能性があることが示されているために与えられています。

    EMAが提案する使用条件は、EMAのWebサイトで公開されています。

    当局のアドバイスは、販売承認の前に薬の使用の可能性に関する国の推奨事項をサポートするために使用できるようになりましたRef

    並行して、より包括的なローリングレビューが、販売承認の申請の可能性に先立って進行中です。EMAは、このレビューの進捗状況についてさらに連絡が予定されています。

    薬についての詳細

    Lagevrioは、SARS-CoV-2(COVID-19を引き起こすウイルス)が体内で増殖する能力を低下させる経口抗ウイルス薬です。これは、SARS-CoV-2の増殖能力を損なう方法で、ウイルスの遺伝物質(RNAとして知られる)の変化(突然変異)の数を増やすことによって行われます。

    Lagevrioは、RidgebackBiotherapeuticsと共同でMerckSharp&Dohmeによって開発されています。

    手順の詳細

    EMAのエグゼクティブディレクターは、下の見直しを要求した第5条(3)規制の2004分の726全体から一緒に専門家をもたらしますEMAのCOVID-19パンデミックタスクフォース(COVID-ETF)、との予備的協議以下の欧州の医薬品規制ネットワーク、およびにヘッド医薬品庁(HMA)の。

    このレビューは、ヒト用医薬品に関する質問を担当するEMAのヒト用医薬品委員会CHMP)によって実施されました。委員会の科学的見解は、販売承認の前に国レベルでこの薬の使用を決定する際に、EU加盟国が使用できるようになりました。

    参考

    EMA issues advice on use of Lagevrio (molnupiravir) for the treatment of COVID-19

    https://www.ema.europa.eu/en/news/ema-issues-advice-use-lagevrio-molnupiravir-treatment-covid-19

    編集履歴

    2021/11/19,はりきり(Mr)
  • [COVID-19] 飲む治療薬 Molnupiravir イギリスで世界初承認、日本にも承認申請 [2021/11/06]

    [COVID-19] 飲む治療薬 Molnupiravir イギリスで世界初承認、日本にも承認申請 [2021/11/06]

    ID34477

    CODIV-19の飲む治療薬

    イギリスの当局 (Medicines and Healthcare products Regulatory Agency (MHRA) )は、COVID-19の飲む治療薬を世界で初めて承認しました。

    新型コロナウイルスの複製プロセスにおいて、遺伝子をミスさせる機構によりウイルスの増殖を抑えることで体内でのウイルス濃度を低く維持させる働きです。

    開発は、Ridgeback Biotherapeutics and Merck Sharp & Dohme (MSD)です。

    日本では、2021/12/03に承認申請されました。

    2024年現在,グローバルに売れている.

    参考

    First oral antiviral for COVID-19, Lagevrio (molnupiravir), approved by MHRA

    https://www.gov.uk/government/news/first-oral-antiviral-for-covid-19-lagevrio-molnupiravir-approved-by-mhra

    編集履歴

    2021/11/06,はりきり(Mr)
  • [抗体医薬] COVID-19治療用抗体医薬カクテル[2021/09/13]

    [抗体医薬] COVID-19治療用抗体医薬カクテル[2021/09/13]

    ID31303

    はじめに

    新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するには、ワクチンが有効です。しかし、ワクチンを投与しても感染予防効果が得られるまで1ヶ月以上必要です。

    感染予防を投与直後から得られる薬剤があります。それが、「抗体医薬」です。ワクチンによって体内に出来てくる抗体の代わりに、人為的につくった抗体「抗体医薬」を補充するというのがその原理です。感染予防効果をより高める方策が補完的に異なる抗体を複数カクテルする方法が考案されました。

    抗体カクテル療法

    抗体カクテル療法は、COVID-19治療で本格化しました。抗体医薬を複数使用して治療する方法です。抗体医薬は、モノクローナル抗体(mAb)と呼ばれ1つの抗原に対する結合性能を持っています。そのため、ウイルスなどの病原性を効率的に中和するには限定的です。

    そこで、異なる抗原に対するmAbを複数混ぜて投与することで、病原性の中和効率を改善させる試みがあります。

    COVID-19の治療薬として、mAbを複数製剤を投与する治療方法が進められています。それを抗体カクテル療法と言います。

    2021年04月16日皮下投与によるcasirivimabとimdevimabの抗体カクテル療法が、予防目的の第III相臨床試験で症候性COVID-19の発症リスクを81%減少 – 中外製薬 ホームページ

    https://www.chugai-pharm.co.jp/news/detail/20210416160000_1101.html

    効果のある抗体医薬

    2021/11現在、日本で新型コロナウイルス感染への効能効果が認められているのは、以下の4つの抗体医薬です(GemMed)。

    (1)レムデシビル(販売名:ベクルリー点滴静注液100mg、同点滴静注用100mg)
    (2)バリシチニブ(販売名:オルミエント錠2mg、同錠4mg)
    (3)カシリビマブ(遺伝子組換え)およびイムデビマブ(遺伝子組換え)(販売名:ロナプリーブ点滴静注セット300、同点滴静注セット1332)—による「コロナ感染症治療への一定の効果」が認められ、
    (4)ソトロビマブ(遺伝子組換え)(販売名:ゼビュディ点滴静注液500mg)

    コロナ感染症治療薬「ロナプリーブ」、重症化リスクのある濃厚接触者等の発症予防にも使用可―厚労省 – GemMed –

    https://gemmed.ghc-j.com/?p=44127

    ロナプリープ

    ロナプリープは、中外製薬株式会社が製造販売業者です。新型コロナウイルス感染症の患者を対象とした中和抗体薬で、以下の2種類の抗体医薬がカクテルされています。販売名は、「ロナプリーブTM点滴静注セット300、ロナプリーブTM点滴静注セット 1332」です。2021年(令和3年) 7月19日、新型コロナウイルス感 染症の治療薬として特例承認されました。

    • カシリビマブ
    • イムデ ビマブ

    厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部、事務連絡 (2021/7/20)

    https://www.mhlw.go.jp/content/000808472.pdf

    編集履歴

    2021/09/13,はりきり(Mr)
    2021/12/02,追記(はじめに、ロナプリープ)
  • [Vc] 各社が開発したCOVID-19ワクチン情報リンク – [2021/10/08]

    [Vc] 各社が開発したCOVID-19ワクチン情報リンク – [2021/10/08]

    ID30915

    各種タイプ

    最先端の技術で作成されたワクチンは、mRNAタイプウイルスベクタータイプ、です。従来の遺伝子組換え技術で作られたワクチンは、組換え抗原タンパク質ワクチンです。

    今回のCOVID-19のパンデミックでは、図らずも、新技術であり新モダリティであるmRNAワクチンの有用性・有効性が示されることになりました。

    因みに、ウイルスベクタータイプでは、病原性がないウイルスの殻を利用してその中にウイルスではない遺伝子、すなわちワクチンとなる抗原遺伝子を封入している構造となっています。

    実は、このウイルスの殻自体が抗原性を示すため、一般的には、この使用しているウイルスの殻に対する抗体も作られます。これは、ワクチンには関係のない抗体も作られてしまうという懸念です。

    このウイルスベクター技術は、遺伝子治療に応用されていますが、遺伝子治療の場合は、人生の内で数回しか投与されないため、抗原性の問題は少く問題になりません。しかし、季節性のワクチンに対して利用する場合、毎年の投与は、その抗原性の問題があるのでは無いかと考えられます。もしかすると、新しい独自の技術で抗原性を低下させていのかもしれませんが、現状では不明です。

    • mRNA
      • 100μg/投与, 2回4weeks間隔 (Moderna, US)
      • 30μg/投与,2回3weeks間隔 (BioNTech/Pfizer, EU)
    • ウイルスベクター
      • チンパンジー アデノ ウイルスベクター (AstraZeneca, GB)
        • インドではCOVISHIELD (TM)として使用されている
      • Human Ad26ウイルスベクター (J&J, US)
      • Human Ad26ウイルスベクター (Janssen)
      • Adウイルスベクター(スプートニクV; 1回目と2回目摂取のベクターが異なる)
    • pDNA
      • (Zydus, India)
    • 不活化
      • (SINOVAC, CN)
      • (SINOPHARM, CN)
      • COVAXIN (バーラド・バイオテック, India)
    • 抗原タンパク質
      • TAK-019, (NOVAVAX/Takeda, US)
      • (シオノギ, 日本)

    Human Regulatory – COVID-19 vaccines

    https://www.ema.europa.eu/en/human-regulatory/overview/public-health-threats/coronavirus-disease-covid-19/treatments-vaccines/covid-19-vaccines

    Spikevax (previously COVID-19 Vaccine Moderna)

    https://www.ema.europa.eu/en/medicines/human/EPAR/spikevax

    COVID-19 Vaccine Moderna
    Common name: COVID-19 mRNA Vaccine (nucleoside-modified) 2021/03/11

    https://www.ema.europa.eu/en/documents/assessment-report/spikevax-previously-covid-19-vaccine-moderna-epar-public-assessment-report_en.pdf

    Common name: COVID-19 mRNA vaccine (nucleoside-modified) 2021/02/19

    https://www.ema.europa.eu/en/documents/assessment-report/comirnaty-epar-public-assessment-report_en.pdf

    Vaxzevria (previously COVID-19 Vaccine AstraZeneca)

    https://www.ema.europa.eu/en/medicines/human/EPAR/vaxzevria-previously-covid-19-vaccine-astrazeneca

    COVID-19 Vaccine Janssen

    https://www.ema.europa.eu/en/medicines/human/EPAR/covid-19-vaccine-janssen

    Comirnaty COVID-19 mRNA vaccine (nucleoside-modified)

    https://www.ema.europa.eu/en/medicines/human/EPAR/comirnaty

    WHO validates Sinovac COVID-19 vaccine for emergency use and issues interim policy recommendations

    https://www.who.int/news/item/01-06-2021-who-validates-sinovac-covid-19-vaccine-for-emergency-use-and-issues-interim-policy-recommendations

    ZyCoV-D becomes world’s first plasmid DNA vaccine for COVID-19

    Zydus’ ZyCoV-D received emergency use authorisation (EUA) in India, becoming the world’s first plasmid DNA vaccine for COVID-19. 2021/08/23

    https://www.europeanpharmaceuticalreview.com/news/160968/zycov-d-becomes-worlds-first-plasmid-dna-vaccine-for-covid-19/

    日本政府による当社が製造するNovavax社の新型コロナウイルス感染症ワクチン候補1億5,000万回接種分の購入について – 武田製薬 –

    https://www.takeda.com/jp/newsroom/newsreleases/2021/20210907-8288/

    Jannsenの臨床状況

    adenovirus type 26 encoding the SARS-CoV-2 spike glycoprotein (Ad26.COV2-S) – EMA

    https://www.ema.europa.eu/en/search/search?sort=field_ema_computed_date_field&order=desc

    COVISHIELD FAQ’s

    https://www.seruminstitute.com/product_covishield.php

    編集履歴

    2021/08/02 はりきり(Mr)
  • [Vc] J&J/Janssen – 新型コロナウイルスに対するワクチン[2021/08/02]

    [Vc] J&J/Janssen – 新型コロナウイルスに対するワクチン[2021/08/02]

    Janssen

    米国で承認および推奨されているCOVID-19ワクチンには、Pfizer/BioNTechとModernaのものがあります。J&J/Janssenのワクチンは、副作用の問題があり、一時使用がFDAより見送られていましたが、2021/04/23にに使用再開されています。

    • JNJ-78436735
    • Ad26ウイルスベクター
    • 上腕筋肉に1ショット投与
    • 対象は18歳以上
    • 失神件数: 米国での800万回投与(2021/3 ~ 4)で653件(VAERS情報)。因みに2019~2020年のインフルエンザワクチン接種後の失神件数は、10万回あたり0.05。
    • 稀にみられる「血小板減少症、それに伴う血栓症、またはTTS)
      • 18~49歳でワクチンを受けた女性100万人あたり7人で発生
      • 50歳以上の女性と全ての男性では、更に稀となる

    ジョンソン・エンド・ジョンソン、ヤンセンのCOVID-19ワクチン候補の 第1/2a相臨床試験の中間結果を公開 (2020/09/30)

    https://www.janssen.com/japan/press-release/20200930

    Johnson & Johnson’s Janssen COVID-19 Vaccine Overview and Safety

    https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/vaccines/different-vaccines/janssen.html

    Fact Sheet

    https://www.fda.gov/emergency-preparedness-and-response/coronavirus-disease-2019-covid-19/janssen-covid-19-vaccine

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    2021/08/02 はりきり(Mr)