主な仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | Synology RT2600ac |
| Wi-Fi規格 | IEEE 802.11a/b/g/n/ac |
| 無線帯域 | 2.4GHz 最大800Mbps、5GHz 最大1.73Gbps |
| 合計無線帯域 | 最大2.53Gbps |
| CPU | デュアルコア 1.7GHz |
| メモリ | 512MB DDR3 |
| LANポート | ギガビットLAN ×4 |
| WANポート | ギガビットWAN ×1 |
| Dual WAN | 対応構成あり |
| 外部ポート | USB 3.0 ×1、USB 2.0 ×1、SDカードリーダー ×1 |
| 管理OS | Synology Router Manager(SRM) |
| VPN | VPN Plus Server対応 |
| メッシュWi-Fi | 対応 |
| 保証 | 2年 |
上記はSynology公式仕様に基づく概要です。日本では一部機能、特に無線帯域やチャネル幅に制限がある場合があります。たとえば公式仕様では、2×2 160MHzの一部構成について、日本ではサポートされない旨が記載されています。
RT2600acが向いている人
RT2600acは、次のような人に向いています。
| 向いている人 | 理由 |
|---|---|
| Synology NASを使っている人 | 管理思想が近く、NASとの相性がよい |
| 自宅サーバーを運用している人 | VPN、DDNS、ポート転送、ファイアウォール管理がしやすい |
| 小規模オフィス | 端末管理、VPN、ネットワーク分離に使いやすい |
| 子どものネット利用を管理したい家庭 | Safe Accessで時間制限やWeb制限が可能 |
| IoT機器を分離したい人 | VLAN・ネットワーク分離が使える |
| ルーターの通信状況を見える化したい人 | トラフィック監視やレポート機能がある |
RT2600acが向いていない場合
一方で、RT2600acが最適ではないケースもあります。
| 向いていないケース | 理由 |
|---|---|
| Wi-Fi 6/6E/7を使いたい | RT2600acはWi-Fi 5世代 |
| マルチギガ回線を最大限活かしたい | WAN/LANは基本的にギガビット構成 |
| 100台を大きく超える端末を常時接続したい | 公式上は最大接続端末数100台が目安 |
| 最新ルーターを新規購入したい | 現行のRT6600axやWRX560も比較対象になる |
| とにかく安価なルーターがよい | 管理機能重視の製品であり、単純な価格重視ではない |
Synology公式ページでも、300Mbps程度のインターネット回線ではRT2600acとWi-Fi 6ルーターの体感差が出にくい場合がある一方、マルチギガ回線、大きな住居、100台を超えるWi-Fi機器ではRT6600axやWRX560のようなWi-Fi 6ルーターが選択肢になると説明されています。
NAS運用との相性
Synology NASをインターネット越しに使う場合、ルーター側の設定は重要です。
たとえば、以下のような運用ではRT2600acの機能が役立ちます。
| NAS運用 | RT2600acで役立つ機能 |
|---|---|
| 外出先からNASへアクセス | VPN Plus Server、DDNS、QuickConnect |
| NASを家庭内サーバーとして使う | 固定IP割当、ポート転送、ファイアウォール |
| NASを業務データ保管に使う | ネットワーク分離、アクセス制御 |
| 監視カメラ映像をNASに保存 | 監視カメラ用ネットワーク分離 |
| WordPressや検証サーバーを置く | ポート転送、DNS、セキュリティ設定 |
ただし、NASを外部公開する場合は注意が必要です。管理画面やSSHを不用意に公開すると、不正アクセスのリスクが高まります。原則として、外部からの管理はVPN経由にし、ルーターとNASのファームウェアを常に更新しておくことが重要です。
導入時の注意点
ファームウェア更新を必ず確認する
ルーターはインターネットの入口にある機器です。そのため、購入後はSRMを最新状態に更新することが重要です。Synology公式サイトではRT2600ac向けSRMのリリースノートが公開されています。
古いファームウェアのまま使うと、既知の脆弱性が残る可能性があります。
既存ルーターとの二重ルーターに注意
プロバイダーから提供されたONU一体型ルーターやホームゲートウェイの下にRT2600acを接続すると、二重ルーター構成になることがあります。
二重ルーターになると、VPN、ポート転送、NAS外部公開、オンラインゲーム、一部のリモートアクセスで問題が起きる場合があります。必要に応じて、上位ルーターをブリッジモードにする、またはRT2600acをAPモードで使うなどの設計が必要です。
Wi-Fi 6対応端末が多い場合は比較検討する
RT2600acはWi-Fi 5のルーターです。スマホ、PC、タブレットがWi-Fi 6対応で、かつ高速回線や多数端末環境を使う場合は、RT6600axやWRX560などのWi-Fi 6対応機も比較した方がよいでしょう。
ただし、インターネット回線自体が300Mbps程度で、住居もそれほど広くない場合は、Wi-Fi 5でも実用上十分なケースがあります。Synology公式ページでも、一定条件ではRT2600acが費用対効果の高い選択肢になり得ると説明されています。