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  • [COVID-19] pfizerに続いて、modernaとAstrazenecaのワクチンが承認 [2021/09/19]

    [COVID-19] pfizerに続いて、modernaとAstrazenecaのワクチンが承認 [2021/09/19]

    日本で承認されたCOVID-19ワクチン

    今日(2021/05/21)にも、pfizer社の新型コロナウイルス感染用のワクチンの承認に続き、moderna社とAstrazeneca社のワクチンが、日本で承認されました。

    Astrazeneca社のワクチンは、極稀に血栓症の副反応が出ることが懸念された結果、感染症法における対象ワクチンとはならないとのことです。今後、他国の状況を見ながら使用上の注意など取り決めていくようです。

    日本における感染症対策-感染症法-、大幸薬品
    正式名称 : 「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」

    https://www.seirogan.co.jp/fun/infection-control/infection/japan.html
    項目pfizermodernaAstrazeneca
    開発国アメリカアメリカイギリス
    ワクチンのタイプmRNAmRNAウイルスベクター
    発症予防有効率95%94.1%70.4%
    副反応頭痛、倦怠感、発熱など、まれにアナフィラキシー左に同じ左に同じ、血栓症 10.0/100万回
    保管温度-75℃、6ヶ月間
    -20℃、14日間
    2~8℃、5日間
    -20℃、6ヶ月間
    2~8℃、30日間
    2~8℃、6ヶ月間
    摂取方法1回目の後3週間後/2回/人1回目の後4週間後/2回/人1回目の後4週~8週間後/2回/人
    日本の契約数9,700万人分2,500万人分6,000万人分
    メモ感染症法対象外*1
    2021/05/20,NHK総合 夜9時のニュース、2021/05/21 NHK総合 朝7時のニュース(一部改変)

    *1 感染症法に対象となってれば、公費の費用負担がある。

    コロナウイルスワクチンモデルナの添付文書などの情報リンク, 2021/09/19現在

    https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00069615

    モデルナとアストラゼネカのワクチン 厚労省部会が承認を了承 , 2021/05/20

    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210520/k10013042731000.html

    日本の企業による開発状況

    アンジェス、塩野義製薬、第一三共及びKMバイオロジクスが開発しているが、臨床試験数は、まだまだ少ない。

    企業名タイプ臨床試験数
    アンジェスpDNA約500人
    塩野義製薬遺伝子組換えタンパク質214人
    第一三共mRNA152人
    KMバイオロジクス不活化ワクチン*201人
    2021/05/20, NHK総合

    * アンジェス

    https://www.anges.co.jp/progress/

    * 塩野義製薬

    https://www.shionogi.com/jp/ja/sustainability/informations-for-id/covid19-initiative.html

    * 第一三共 – 独自のワクチン開発 –

    https://www.nikkei.com/article/DGXZQODZ221OH0S1A320C2000000/

    * KMバイオロジクス

    https://www.kmbiologics.com/corporate/news/2021/pdf/20210322_01.pdf

    武田製薬はmodernとNovavaxと提携

    企業名タイプ臨床試験数
    武田薬品は、厚生労働省とmoderna社の3者間mRNA(moderna社の製剤化)全世界でのPhase 3
    武田製薬とNovavaxとの提携遺伝子組換えタンパク質/Nano粒子UKでのPhase 3

    * 武田製薬

    https://www.takeda.com/ja-jp/announcements/2021/modernatak-919-2/

    * Novavax, 有効率は89.3%
    Novavax COVID-19 Vaccine Demonstrates 89.3% Efficacy in UK Phase 3 Trial, Jan 28, 2021 at 4:05 PM EST

    NVX-CoV2373 was created using Novavax’ recombinant nanoparticle technology to generate antigen derived from the coronavirus spike (S) protein and is adjuvanted with Novavax’ patented saponin-based Matrix-M™ to enhance the immune response and stimulate high levels of neutralizing antibodies

    https://harikiri.diskstation.me/myblog/wp-admin/post.php?post=30044&action=edit

    編集履歴

    2021/05/20,Mr. HARIKIRI
    2021/05/21,修正、追記(武田製薬とNovavax、etc.)
    2021/09/12,追記(モデルナワクチンのKEGG情報をリンク)
  • COVID-19 – 日本で3度目の緊急事態宣言 / 東京・大阪・京都・兵庫 (期間4/25~5/11) – 大阪を中心に新規感染者数が増加 – スパイクタンパク質の変異: N501Y, E484K, E484Q, L452R [2021/06/26]

    COVID-19 – 日本で3度目の緊急事態宣言 / 東京・大阪・京都・兵庫 (期間4/25~5/11) – 大阪を中心に新規感染者数が増加 – スパイクタンパク質の変異: N501Y, E484K, E484Q, L452R [2021/06/26]

    はじめに

    今回の第3波では、大阪における夜(22~24時)の停滞人口を抑えられると感染者数は減少すると考えれたが、その効果は見られず、新規感染者数の減少は見られていない。今般、3度目の緊急事態宣言が出された。

    その原因として変異型ウイルス(N501Y)*1の感染の増加にあると見られている。その感染力は、1.32倍と推定れている(国立感染研究所)1)。一方、インドの変異株(デルタ変異)の感染力は、2倍とされている(2021/06/26現在)。

    家族の感染率は、以前では、約半数、今回では、ほぼ全員が感染している。その他の特徴は以下の通りである。

    *1 : N501Y変異は、「感染しやすい」可能性が指摘されている。英国(VOC-20212/01)、南アフリカ、ブラジル、フィリピンで確認された変異ウイルスと同じ箇所が変異している。英国の変異株では、「重症化しやすい可能性」が指摘されている。
    一方、E484K変異は、同様に、上記4国で確認されている。この変異の場合「免疫やワクチンの効果を低下させる」可能性が指摘されている。すなわち、日本においては、E484K変異のみの株の存在も確認している(396例) 3)

    表 1. COVID-19変異株の変異の概要
    Strain Name (株の名前)SpikeSpikeSpikeSpikeSpikeSpike
    VOC-20212/0160-70 del144 delN501YP681H英国
    501Y.V169-70 del144 delN501YP681H
    B.1.1.769-70 del144 delN501YP681H
    501Y.V2243-245 delE484KN501Y南アフリカ
    B.1.351E484KN501Y
    501Y.V3E484KN501Yブラジル
    P.1E484KN501Y
    CAL69-70 del144 delE484K
    B.1.52569-70 del144 delE484K
    S: L452R69-70 del144 delE484K
    hCoV-19/Japan/IC-0824/2021142-144 del243-244 delE484KN501YP681H日本
    特徴がある変異について抽出 (出典 3) )

    • 感染力
      • 従来のCOVID-19ウイルスの1.32倍
    • 家族での感染
      • これまでは、半数が感染、今回は、全員が感染
    • 発症から重症化までの日数(大阪府)
      • 8日から6.5日
    • 重症化の割合(大阪府)
      • 50代以下で17%から35%に増加
    • 重症化の増える割合(大阪府)
      • テレまでの3倍早い
    • 変異ウイルスの割合(大阪府)
      • 8割超とも9割とも言われている
      • 2021/3/16時点、新規感染者548人から変異株検査実施数181で陽性60この時点で30%を占めている)

    3度目の緊急事態宣言

    • 緊急事態宣言(東京、大阪、京都、兵庫)
    • まん延防止等充填措置(宮城、埼玉、千葉、神奈川、愛知、愛媛、沖縄)
    • 期間 4/25 ~ 5/11 (17日間)
    • 休業要請 (飲食店、路上飲み、商業施設、1000m2以上)
    • 無観客試合 (イベント)
    • 在宅勤務(>7割)
    • 終電繰り上げ・減便 (交通)
    • 一律の休校は行わない・分散登校(学校の部活動など)
    • 医療人材の派遣、一般医療の制限

    政府の対応

    • 高齢者の摂取 (供給体制の強化)
    • 介護施設の検査 (対象数3万件)は、半数にとどまっている
    • 病床確保の要請に法的根拠 (奈良県が全国で初の要請を3病院に行った)

    4/24の感染者数 : 東京(759人), 大阪(1162人は四日連続1000人超), 京都(130人), 兵庫(567人は過去最多)

    注意する点は、連休中では、検査数が自ずとへるので感染者数は見かけ上減少する。

    今日の日本におけるCOVID-19の状況

    • 今日の感染者数 : 5,110人(うち検疫など4人)
    • 死亡: 50人
    • 累計感染者 : 558,854人
    • 累計死亡者 : 9,879人
    • 退院 : 495,541人
    • 重傷者 : 816人

    被要請側の対応

    • 大手居酒屋、ファミレス : 酒提供やめる方針
    • スーパー、コンビニは通常通り
    • デパートは、要請に沿う、食料品の営業は継続
    • ディズニーランド、要請に検討
    • プロ野球 : 無観客か延期を検討
    • 大相撲 : 初日は延期せず、26日に方針決定
    • 学校 : 分散登校を行う、部活動は中止を検討
    1)

    時論/公論 2021/04/24 -NHK-

    2)

    NEWS 7 2021/04/24 -NHK-

    インドの状況は他人事ではない

    インドにおける一日あたりの感染者数は、33万人となり世界で最も高くなった。インドにおける1日あたりの感染者数が、1万人から30万人に増加するまでにかかった日数は17日間でした。アメリカの場合の30万人になるまでにかかった日数は61日でした。インドのこの急激な感染者数の増加は、二重変異と一般的に言われていますが、その変異は、E484Q, L452Rの2箇所です。表1の変異とは異なり、これが、インドにおける感染者数の増加の原意と考えられています 4)。日本国内で5人が確認されている。

    酸素不足

    工業用酸素の転用も行われているようですが、酸素不足が生じており、患者の家族が酸素を求めて探し回っているという状況が生じています。政府は酸素を製造する生産工場を新たに作ろうとしていますが、その状況は、建設認可が下りした初期の段階のようです。イギリス、アメリカなどの世界からの援助の発表もされました(2021/04/22, NDTV)。

    3)

    新型コロナウイルス感染症(変異株)への対応 – 厚生労働省 新型コロナウイルス感染症対策出師新本部 –

    https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000755158.pdf
    4)

    感染症疫学者 マリア・ヴァン・ケルコフ – テレビ大阪 –

    https://www.youtube.com/watch?v=AVDYDD95bDc

    編集履歴

    2021/04/24 HARIKIRI(MR)
  • [用語] 硝子体内投与 [2021/04/18]

    [用語] 硝子体内投与 [2021/04/18]

    硝子体内投与; 焼死体注射; intra-vitreal injection

    眼内の疾患の治療薬を投与する場合など、直接的な網膜への治療効果を期待する投与方法。
    眼球内を満たしているゼリー状のものに注射剤を投与すること。

    具体的な投与例としては、糖尿病などによる眼底での毛細血管の破裂とその再生が活発になっている症状に対して、血管再生因子を阻害する抗体医薬品の投与を、硝子体内投与で行われます。

  • [健康] 血中クレアチニン(Cr)濃度とeGFR /関連表の理解と腎機能の閾値 – 水分の摂取量でクレアチニン(Cr)を何時かは下げれるかも(只今実験中: もう1年続けた結果) – eGFRはCr, 年齢, 性別で計算 [2023/08/02]

    [健康] 血中クレアチニン(Cr)濃度とeGFR /関連表の理解と腎機能の閾値 – 水分の摂取量でクレアチニン(Cr)を何時かは下げれるかも(只今実験中: もう1年続けた結果) – eGFRはCr, 年齢, 性別で計算 [2023/08/02]

    はじめに

    高尿酸血症は痛風の原因です。尿酸が血液中に多いという結果を表す定義された言葉です.尿酸という物質は,生体内における最終廃棄物の一種です.尿酸は7mg/dL(ミリグラムデシリットル)程度まで血液中に溶けることが可能ですが,それ以上になると,超過した量の尿酸が結晶化します.この結晶が身体のいたるところで物理的に細胞へ損傷を与えます.関節で結晶が生じた場合は,関節痛が生じて痛風の一般症状となります.すなわち,血液が通っている体のいたるところで,痛風は起こりえます.

    痛風を持っていると腎臓の機能にも影響すると言われて久しく,エビデンスも出ています。痛風によっておこる腎臓の障害を「痛風腎」と言います。僕は若い頃から、血中の尿酸値が高く、50歳頃、手指の関節の鈍痛が強く起こったこと、および尿酸値が上限を超えたこと、をきっかけに病院で診断を受けました。痛風特有の発作は無かったものの、「高尿酸血症」治療としてそれ以後、治療薬の経口薬剤を投与しています。最初は「アロプリノール」。現在は「フェブリク」20mg x 1錠/日を続けています(~2021/06/27)。

    疑問と答え by はりきり(Mr)

    Q : 若いころから尿素窒素,尿酸,クレアチニン(Cr)が高かったのはなぜか?

    A : 最初に社会人になってからは,健康診断で行われる血液検査の結果を知ることが出来るようになりますが,それまでは,自分の血液検査の数値を知ったり,意識したりすることは,ほとんどないはずです.では,以下に自分からの疑問に対する自分からの答えを示します.

    一つは,体質的に尿酸を作りやすいことで関連する尿酸,尿素窒素の検査値が高かった.その結果,長い年月をかけて,腎臓やその他の臓器・機関に損傷を与えていた.腎臓の損傷の結果が,Cr検査値の上昇につながった,と考えられる.

    二つは,記事に記載したように,「痛風」の診断を受けた当時の生活習慣(態度)を思い起こせば,精神的ストレスによる「下痢」が頻繁にあったため,その度,水分摂取を控えていた.それがやがて少ない水分摂取習慣へとつながり,「痛風体質」へと固定された.

    三つは,幼少のころ,食事の際に母親から「食事中は水を飲むとお腹が膨らむので飲まないように」と言われていたことで,水分は「悪者」という固定観念が意識に刻まれていた.大人になっても水分摂取はあまりしない方だった.


    これまで、フェブリクをやめたくて自己判断により計画的に3ヶ月の休薬、その後、掛かり付け医の受診と血液検査を行いましたが、尿酸値は元に戻っており正常値から外れていたので、その時点でフェブリクの投薬停止は諦めました。それから現在に至っています。

    現在の気掛かりは、「クレアチニン (Cr)」の数値です。慢性腎臓病の簡易診断にCr濃度を使って計算結果で判断する方法があります。その場合、私のCr値は、正常値にはなく軽症に分類されます。正常範囲は、以下に示した通りですが、正常の上限である1.11を超えることがよくあります。フェブリクを継続して飲んでいれば、もしかするとクレアチニン値の維持ではなく、改善もあるのではないかと期待していました。

    でも、この数年、徐々にですが、悪化の方向に向いていました。腎臓に負担がかかっていのだろうと思っていましたが、その原因について少し考えてみました。

    • 男性 : 0.66 ~ 1.11
    • 女性 : 0.50 ~ 0.86

    若い頃から、尿酸値と同様にCrも高い値を示していたことから、腎臓については健康管理の必要性を感じていました。先ずは、正確なeGFRは、Cr値を使った計算から個別に知ることができます。また、その計算式からeGFRを表にまとめられたりしているので、その表全体から男女の性や年齢の違いでCrが同じでもeGFRが異なって来ることを把握しました。

    僕の場合は、ここ1年(~2021/07)で、Cr値が高くなったことも考えるきっかけでしたが、ふとしたことで気付いた水分摂取量について考えてみました。その結果、現在の生活においては適正な水分量を摂取できていないことが分かりました。そこで、Crや尿酸を下げる期待が持てたので、水分摂取を適正にして生活をすることは良いのではないかと考えました。

    適正な水分摂取を毎日送ることで、Cr、尿酸がどう変化するのか記録していきたいと思います。以下、記事の後半には、水分摂取に関しての取り組み、およびフェブリク服用量の減量の結果を示しています。その結果、血液検査の測定結果では、尿酸やCrに関して改善傾向が見られ、フェブリクの減量も可能でした。今後は、更に進めてフェブリクの完全中止が可能か、自分の体で実験を進めたいと考えています。

    クレアチニン(Cr)とは

    Crはクレアチンから非酵素的にH2Oが取れた無水物で、代謝における最終産物です。クレアチンは,グリシン(Gly),アルギニン(Arg),メチオニン(Met)の3つのアミノ酸を原料にして、肝や腎で合成される。クレアチンは、そのまま、または、クレアチンリン酸として骨格筋に保有される。

    クレアチンの成分

    • グリシン(Gly)
    • アルギニン(Arg)
    • メチオニン(Met)

    筋肉細胞内では,クレアチンリン酸からCK反応によって生成されたATPが筋収縮活動に利用され,その代謝産物として生成したクレアチンからクレアチニンが産生される。

    SRL総合検査案内

    https://test-guide.srl.info/hachioji/test/detail/000750123

    クレアチンキナーゼ(CK)反応

    1) CK(クレアチンキナーゼ) : 筋肉や脳に多量に存在する酵素で、(クレアチン+ATP⇄クレアチンリン酸+ADP)の反応を触媒する。CKは細胞内、ミトコンドリア分画などに存在しており、細胞傷害により血中に逸脱・遊出する。上昇した場合には、CKが存在する臓器に何らかの傷害が発生したと考えられる。

    2) JSCC標準化対応法 : 酵素のCKは、クレアチンリン酸とアデノシン-5′-二リン酸(ADP)を基質(CKの対象目的物)としてクレアチンとアデノシン-5′-三リン酸(ATP)を生成する。生成されたATPにグルコースとβ-ニコチン酸アミドアデニンジヌクレオチドリン酸酸化型(β-NADP)の存在下でヘキソキナーゼ(HK)およびグルコース-6-リン酸脱水素酵素(G6P-DH)を作用させると、ADP,6-ホスホグルコン酸,β-ニコチン酸アミドアデニンジヌクレオチドリン酸還元型(β-NADPH)が生成されますので、このβ-NADPHの生成に伴う吸光度の増加速度を測定することによりCK活性値を求めます。

    http://serotec-labo.com/?page_id=2094

    筋肉内での反応と筋肉の収縮運動

    • クレアチンリン酸 → (CK反応) → クレアチン(→Cr) + ATP + (筋肉収縮)


    Crは、筋肉から血中に遊離して腎臓に至り、腎糸球体から濾過されて,再吸収されず膀胱に至る。

    クレアチニン(Cr)濃度が高い

    • 平均値よりCr濃度が高い
      • 性別、年齢により平均値は異なる
    • それは腎臓の濾過機能が低いこと?
      • 血中Cr値が高いことは、腎機能の結果であって原因ではない

    例えば、通常よりもCr濃度が高いとは、その個体の代謝としてCrが沢山作られていると理解できます。そのCrは、筋肉の運動に必要となるエネルギー源が変化した物質です。すなわち燃え殻です。この燃え殻は、腎臓(糸球体)で濾過され、再吸収もされないので、Cr値が高いということは、腎臓の濾過機能が低下しているのではないかと通常判断される訳です。

    • 筋肉運動のエネルギー源 :アミノ酸の一種である「クレアチン」
    • クレアチン → 筋肉 → Cr(増加)
    • 筋肉を使った運動量が多い → Cr(普段より更に増加)

    気づいたこと

    しかし、最近、摂取水分量がCr濃度に影響するのではないかと気が付きました。摂取水分量の違いで、Cr値がどうなるのか、以下に考察してみます。

    • 摂取水分量が少ないとCr値は高くなるはずです。
    • 腎臓の糸球体の濾過の効率を仮に90%とします。濾過前Cr濃度が100だとすると、体内には10が残ると考えられます
    • 摂取水分量が少ないと、Cr濃度が上昇すると考えられます
    • ここで、摂取水分量を少なくして、その結果、Cr濃度が130になったとします。同じ濾過率90%だとすると、Cr濃度13は体内に残る計算になります
    • 逆に、摂取水分量を多くして、その結果、cr濃度が90になったとします。同じ濾過率90%だとすると、Cr濃度9は体内に残る計算になります
    • 摂取水分量を多くしたり少なくしたいすると、尿量が多くなったり少なくなったりします。これは、Crの排泄量にも影響するということです
    • この前提は、腎臓の糸球体の濾過率(濾過能力)は、一定(個人)であるとしている点ですが、科学的・生物学的には、狭い範囲では概ね間違っていなと考えます。

    クレアチニン(Cr)値の改善策

    自分の現在の摂取水分量は、おそらく、殆どの人が気にしていないと思います。私も全くノーマークでした。とにかく、自分の年齢と体重から、一日あたりの摂取水分量を求めました。この計算値もあくまでも統計値であることを理解しておく必要があります。そして、生活の中にどう取り入れるか計画してみました。それを2週間実践して、血液検査を受けました。その概要は、以下の通りです。

    • フェブリク処方のために、掛かり付け医に受診し血液検査をしてもらった
    • Cr値は、いつもと変わらず、「1.11」でした
    • 摂取水分量とCrの関係について考察し、摂取水分量を見直すことにしました
    • 2週間、1.8L以上を毎日摂取することを続けました。この1.8Lは、これまでに味わったことのない満腹感がありました。それくらい、今までの水分の摂取量が少なかったことを感じさせてくれました。
    • 2週間後、血液検査を受けると、Cr値は、「1.01」(GRF:54.0 mL/分/1.73m2)となっていました。これまで、「1.01」(GFR:59.8)という低い値(Crは正常範囲)は、ここ数年間でなかった最も良い結果でした。GFR:60以上は、正常域になります。
    • 腎臓機能は、濾過流量で表される理論式にる計算です。統計結果から導かれているので、統計の範囲内に入らない個人もいると思われます。例えば体格なども平均身長とかありますが、それより大きい/小さいもそうです。なので、目安なわけですが、それでも、少なくとも継時変化の評価としては有用です。

    この一回の測定結果だけでは、エビデンスは足りないので、今後も継続して、計算値としての摂取水分量を維持してみます。毎月1回のフェブリク処方のために掛かり付け医を受診しているので、次の血液検査の結果を待ちたいと思います(by Mr.Harikir, 2021/06/27)。

    以下に、その後継続して摂取水分を維持して血液検査を受けました。上記の内容を含む結果は、以下に示しました。

    1日の水分摂取量計算

    1. 30歳未満の場合:(体重) × 40
    2. 30歳以上55歳以下の場合:(体重) × 35
    3. 56歳以上の場合:(体重) ×30

    30分の運動に必要な水分摂取量

    • 350mL

    以下は、別記事の抜粋です。Apple Watchで水分摂取を習慣化するために使っています。Apple Watchの記事も参考にしてください。

    体重を60kgだとすると、(1) 30歳未満で2.4L, (2) 30~55歳で2.1L, (3) 56歳以上で1.8Lとなります。これを実際に生活に無理なく取り入れたいのですが、どのタイミングでどれくらい水分を飲めばいいのか、以下のように具体的に考えてみました。

    その結果、250mLを2時間毎に摂取することにすると以下のスケジュールになります。結構きついスケジュールです。実際に生活に、Apple Watchのアラーム(バイブレーションモード)で実践してみました。お腹いっぱいです。そして、トレイも近くなります。

    その人に応じた体格や臓器の大きさなどで、水分摂取の量は必然的に決まってくると考えられますが、それでは、理論的、生理的に健康な水分摂取に足りない場合があります。足りない場合は、長年かけて体、臓器は疲弊してくると考えられます。できるだけ、その理論値で水分摂取をできるように生活に取り入れたいと考えています。そのためには、バイブレーション機能で知らせてくれるApple Watchは力を貸してくれます。

    アップル ウォッチは欠かせない

    色々と自分自身で実験するには、Apple Watchは欠かせません。水分の摂取にしても、以下で実施した服用を1日置きする計画の実行にしても、ツールなしでその達成は困難でした。巷ではよくApple Watchは何に使用できるの?とありますが、肌身離さず装着できることで、自分のための専用参謀に仕立てることが最も良い使い方だと思います。「なんも無しでは戦えません」。

    1日に1.8L(56歳以上)の水分摂取プラン

    30~55歳での適正な水分摂取量は、2.1Lであることから56歳以上での水分摂取の上限を2.1Lと仮定しても問題ないと考えるため、2.1L – 1.8L = 300mLを追加で摂取しても良いと思われます。

    1. 06:00: 250mL
      • 朝起床したら、朝食とともに250mLのコーヒー
    2. 08:00: 250mL
      • 水をいっぱい
    3. 10:00:250mL
      • 250mLのコーヒー
    4. 12:00: 250mL
      • 昼食と共に、水/お茶を250mL
    5. (昼に運動するのであれば、13:00に350mLの水)
    6. 14:00: 250mL
      • 250mLのコーヒー
    7. 16:00: 250mL
      • 205mLの水
    8. 18:00: 250mL
      • 夕食と共に250mLの水
    9. 20:00: 250mL
      • 今日、最後のコーヒー
    10. 22:00: 250mL
      • 風呂上がり寝る前の水
    11. 23:00: そして就寝 (追加で300mLの寝る前の水分摂取も可)
      • 僕の場合は、このプランで03:00に目が覚めてトイレに行くことになります。

    水分摂取方法の注意点

    一気に水分を摂取するがぶ飲みは、以下の説明に示したように緑内障の方は控えてください。徐々に摂取するようにするのが良いと思います。

    • 水分の一気の多量摂取は眼圧を上げます。健常人では問題ないようですが、緑内障を患っている方は、眼圧の上昇は、緑内障の原因とされているので、避けた方が良いとされています。
    • 正常眼圧緑内障(NTG)でも、眼圧を更に下げることで、治療効果があるため、正常範囲でも眼圧は上げないに越したことはないようです。
    • 因みに、カフェインも眼圧を上げるようですが、多量の水分摂取よりは、その割合は高くはないとのこと。

    正常眼圧緑内障の患者さんのための生活上の注意点 – 上江田眼科医院 –

    https://ueda-ganka-iin.com/column/正常眼圧緑内障の患者さんのための生活上の注意

    血中クレアチニンでeGFRを計算

    • 正常のeGFR値(男性)
      • G1, 正常または高値 : >=90
      • G2, 正常または軽度低下 : 60 ~ 89
      • G3a, 軽度から中等度低下 : 45 ~ 59
      • G3b, 中程度から高度低下 : 30 ~ 44
      • G4, 高度低下 : 15 ~ 29
      • G5, 末期腎不全 : <15
    • 男性と女性では、同じクレアチニン値でも計算結果eGFRは、係数が異なるため異なります
    • 同じクレアチニン値では、女性の方がeGFRは低くなります。
    • 同じクレアチニン値でも、年齢が高くなればeGFRは低くなります
    • 従って、年齢を重ねて、同じクレアチニン値を維持していたとしても計算されるeGFRは低くなっていきます。

    腎臓の働きを調べる eGFRの測定 - KYOWA KIRIN – ふせごう。知ろう。 慢性腎臓病

    健康診断の血液検査からクレアチニン(Cr)の値(mg/dl)、年齢、性別を入力するとeGFR値を算出してくれます(Mr. Harikiri)

    https://www.kyowakirin.co.jp/ckd/check/check.html

    計算された簡易表

    計算された表は、以下のリンクにあります。毎年の健康診断のCrの結果をどの様に理解したら良いか、感覚的な理解の助けになります。是非、ご確認ください。

    宮城県慢性腎臓病対策協議会 M-KCDI

    http://www.m-ckdi.assoc.med.tohoku.ac.jp/medical/index.html

    もっと厳密に

    腎機能を測定する方法として、クレアチニンによるeGFRを計算して簡易診断として使用されている。しかし、以下に紹介する文献では、BUN(血中尿素窒素)やクレアチニンは腎機能を推定するのに便利な指標であるものの、その判断は正確ではないと述べられている。

    • BUN
      • 脱水や心不全など腎血流が低下した状態では尿細管内での再吸収が亢進するため高値となる
      • アミノ酸の脱アミノ反応によりアンモニアが作られる。アンモニアは、肝臓の尿素サイクルで、最終代謝産物である尿素に合成され、腎臓から排出される。
      • 尿素は、分子量(60)が小さいので、いろんな組織を出入りでき流ため、細胞の内外での濃度差はあまりなく存在している
      • 尿素窒素は、筋肉1kgの破壊で約40gの尿素窒素が作られる(蛋白異化)。これらを助長するのが、運動、発熱、消化管出血、副腎皮質ステロイドおよび高タンパク質かある。排泄から考えると、腎血流に影響する脱水、心不全などの腎前因子がある
      • 逆に、低下する場合には、菜食主義、低タンパク食。排泄から考えると、多尿症、肝硬変(尿素合成の阻害)などがある。
      • 以上、3つの因子(摂取蛋白・蛋白異化、肝臓による尿素合成、腎臓に排泄、が影響するためクレアチニンに比べて腎機能の指標としては、信頼性が低い
    • 血清クレアチニン
      • 筋肉量にほぼ比例し大きく変動することはないので、腎機能の指標として適している
      • しかし高齢女性,四肢切断者,筋萎縮者で低値となるので注意が必要

    腎疾患:診断と治療の進歩 – 日本内科学会雑誌 第97巻 第 5 号・平成20年 5 月10日 –

    https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/97/5/97_929/_pdf

    クレアチニンを含む腎機能改善実験

    これまで5年以上、高尿酸血症の薬である「フェブリク20mg」を一日に一錠の服用で続けていましたが、尿素窒素、尿酸の数値は高止まりでした。服用開始の初期の高止まりになった時には、3ヶ月の服用を停止して自分自身を使った実験を行ってみました。その結果は、その数値は悪化し元に戻りました。このことは、別の記事で報告した通りです。

    今回の自分自身を使った実験は、フェブリク服用を継続しつつ、これまで適正値になっていなかった水分摂取量について、適正値にして生活を続けた時、クレアチニンを下げれるかどうかを確認するものでした。

    まだ、継続して追加の検査結果を確認する必要がありますが、現段階で記事に追加することにしました。

    • 目的: 水分摂取量をこれまでより増やすことでアレアチニンを下げる
    • 背景:
      • 水分摂取量が、これまでの生活習慣において、適正量に達していなかった。
      • 交通事故により胆嚢を切除してから下痢体質になったことから、極力水分の摂取を抑制していた。
      • その事故から30年が経過したが、リハビリのつもりで続けていたハードーな筋力トレーニングをしていた時期では、水分を摂取しても下痢となることは少なにく「フェブリク」のお世話にはなっていなかった。
      • 数年前に完全にトレーニングを停止してから体調が不安定となり、別の記事でも述べたように足、手の指関節の鈍痛を契機に5年以上前から「フェブリク」のお世話になっている。
      • フェブリクを継続することは必要であると理解はしたが、尿酸の数値のコントロールが年々難しくなるように感じていた。
      • フェブリク服用により尿酸の値が低下して安定するまでに数ヶ月を要すると言われているが、その理由は、骨や筋肉など体の組織に蓄積した尿酸が、フェブリクにより低値になった血中に滲み出てくるため、組織中の尿酸が減ってくる期間が必要との理解である。
      • しかし、3ヶ月の「フェブリク」の停止によって尿酸の値が元に戻って悪化したことは理解できるとしても、数年の服用のあと、数週間の間での服用の飲み忘れが続いた程度で、尿酸値が戻って悪化したことに、先々の不安を案じた。
    • 実験を実施するきっかけ
      • 家族と離れて一人暮らしとなるため、健康管理のためにApple Watchの使用を開始した。
      • その管理には、就寝・起床時間のアラームによる睡眠時間の管理、生活におけるゴミ出し日のアラームによる管理が主な項目でした。
      • 実験のきっかけは、上記の背景とApple Watchによるアラーム管理が合致して思いつきました。

    実験結果

    自分自身で服用と水分摂取の違いがどのように血液検査結果に反映されるのか実験しています。考えた仮説が、現時点で当たっているので今後も継続実験します。

    実験の結果を要約すると、(1)毎日のフェブリク服用を前提にして、水分摂取量を適正値にすることで尿素窒素、尿酸の値およびCrの値は低下した。その実験の後、水分摂取量の適正化を維持したまま、(2)毎日のフェブリク服用を一日置きに変更する3ヶ月間の実験の結果、尿素窒素、尿酸およびCrの値は、(1)と同等で維持され、この条件は、フェブリク減量が可能であることが分かってきた。

    Date(採血日)尿素窒素 (mg/dL)尿酸 (mg/dL)クレアチニン (mg/dL)AgeeGFR (*1)備考
    2013/11/26N/A6.80.965165.6G2
    2014/03/08N/A6.61.075158.3G3a、アロプリノール
    2015/3フェブリクに変更
    2014/08/23N/A7.01.085157.7G3a
    2016/04/2617.05.01.045359.5G3a
    2016/12/17186.30.985463.1G2
    2017/04/1417.06.81.065457.9G3a
    2018/04/1621.05.81.105555.3G3a
    2019/05/1019.05.80.975663.2G2
    2019/05/2319.26.80.975663.2G2
    2019/08/03N/A6.7N.T.562019/6~2019/08 フェブリク中断
    2019/09/0319.17.20.935765.8G2、フェブリク再開
    2020/06/1518.05.80.965763.6G2
    2021/04/24 (AM)23.17.61.135852.9G3a, フェブリク飲み忘れあり
    2021/05/22 (AM)13.55.21.115854.0G3a, フェブリク注意して服用
    2021/06/19 (AM)13.25.51.015859.7G3a, 3週間前から適正水分摂取(*2)を開始
    2021/07/19 (PM)9.84.30.945864.7G2, 適正水分摂取を継続、正常値(目標は、Cr: 0.69, 59才→eGFR: 90.3、または男性範囲の中央付近のCr: 0.8程度)
    2021/09/04 (AM)11.55.51.085955.3G3a, Cr値に関しては明確に改善されたとは言えないが、尿素窒素、尿酸は水分摂取の増加により改善されている。
    2021/10/08(PM)10.65.61.005960.3夕方まで2時間毎の250mL水分摂取後の採血
    2021/12/10(PM)11.05.51.025958.9G3a, 夕方まで2時間毎の250mL水分摂取後の採血
    2022/02/28(PM)12.15.11.035958.3G3a,夕方まで2時間毎の250mL水分摂取後の採血
    *3 2022/08/02(PM)12.55.30.905967.6G2(正常または軽度低下)、同上水分摂取生活と1日置きフェブリク服用
    *4 2022/08/25(AM)14.3N/A0.895968.4同上
    *5 2022/09/3014.37.81.046057.4G3(軽度から中程度低下),水分摂取生活とフェブリク服用1か月停止
    2023/04/1514.35.41.036058.0G3a,2日に1回20mg継続
    2023/05/24処方のみ診療毎日10mgに変更
    2023/07/2516.16.11.046057.4G3a,毎日10mg処方と検査
    N/A: no available, N.T.:Note Tested, (採血時間)
    *1: eGFRの計算サイト
    *2: 適正水分摂取
    *3: 適正な水分摂取生活に加えて、2022/05/15からは、毎日服用していたフェブリクを一日置きに変更しても検査値に悪い影響(2022/08/02時点)はなかった。逆に改善された数値(Cr:0.90)になっていた。一回の検査結果なのでまだ断言はできない。今後の予定は、フェブリクの完全中止実験の実施です。
    *4: かかりつけ医でない病院で採血して検査した。
    *5: 水分適正接種生活およびフェブリクを1カ月館完全に中止した後,採血して検査
    *6: 処方

    考察

    適正水分摂取によりCr、尿素窒素、尿酸がそれぞれ低くなり改善され、原理的には理解と納得のいく結果となりました。ここから先の期待は、この数値はこのまま維持されるのか、更に改善されていくのかの2つです。維持される場合、腎機能としてこれ以上の悪化が無いことになります。改善される場合、腎組織として再生が起こっている理由の一つとなります。ヒトの体の可能性を信じて、結論は先の結果に送りたいと思います(Mr.HARIKIRI, 2021/08/29)。

    まとめ

    eGFRは、腎機能を数値化した値です。腎臓は、肝臓とは異なり再生することのない臓器です。一旦、機能が低下すると戻らないか戻りにくいとされています。でも、人の再生力は、若いほど高いと考えられます。グロース(成長)ホルモンは、20歳代で最大値となりますが、その後、年齢とともに低下していきます。60歳になると、おそらく1/5位になっていたと記憶しています。

    腎臓の再生に対して劇的な再生は無いにしても、少しの再生(治癒)に対しては成長ホルモンが関わっているとは思います。しかし、腎臓だけではなく、全身の再生についても、成長ホルモンのみが関与しているのではなく、その他の因子も関わっているはずです。

    成長ホルモンは、体の若さのバロメータとも言えます。腎臓は再生しないと言われますが、ヒトの体に備わっている幹細胞という、色々な細胞に成ることができる細胞が、損傷部位にやってきて少しの再生くらいは起こしている考えられます。これを一般的に治癒と呼びます。

    通常のヒトの体では、その幹細胞の数が少ないため、劇的な再生は起こりません。しかし、若者が交通事故で損傷した脳や色々な損傷の再生は、成人より起こりやすいことは知られています。幹細胞を沢山集めて、もしくは、恣意的に作ってから、体に投与する治療方法も再生医療の分野では考えられているようです。

    結局、損傷と再生のスピードのバランスが重要です。通常は、腎臓の損傷は、再生せず徐々に悪化すると考えられますが、損傷の原因を取り除ければ、体が保つスロースピードであっても再生機能が存在しているなら、臓器の再生は起こるのでは無いかと期待されます。

    前回までに、フェブリク投与に加えて、水分摂取を増やすことで、尿素窒素、尿酸の値を安定的に低減化できそうなことが分かりました。この状態を数年続けることで、もしも、損傷原因を取り除けている状態を作り出せているなら、腎臓の再生が可能では無いのかと考えていました(2021/10/03)。

    今回は、水分摂取適正化を1年間続けてその過程でフェブリク服用を毎日から一日置きに変更してみました。その結果、尿素窒素、尿酸およびCrの値は、変更前と比較して同程度に維持され、更に、Cr値については、少し改善(低下、すなわち腎機能向上)しているようです。eGFR計算の結果では、Ga(正常)に判定されました。これまでにない良い結果です。

    このまま、フェブリク服用については減量もしくは完全中止および水分摂取量の適正化を数年続けることで、eGFR値の改善、少なくとも、加齢によるeGFRの悪化が抑制できるのでは無いかと期待を膨らませています(2022/09/24, はりきり(Mr) )。

    報告が遅くなりましたが,水分適正摂取生活と20mg フェブリク服用を1日おきにした場合までは,腎機能は良い結果を得られていました.2022/09/30の血液採決で,その時までに水分適正摂取生活に加えて20mg フェブリクの服用を1か月間完全に中止しました.その検査の結果,尿素窒素は14.8mg/dL, 尿酸は7.8と高くなっていました.クレアチニンは1.04と成人男性の範囲(0.66~1.11)の中には入っているものの高い値を示していました.なかなか服薬の完全中止は難しいようです.現在は,2023/03/26ですが,フェブリク服薬の中止が難しいことが分かってから服薬を再開しました.それでも,20mg フェブリクは1日おきを貫いています.海外出張もあって多めに処方してもらったこしともあり,まだ,フェブリクは残っていますが,なくなる頃には,検診に行ってきます.1日おきの服薬の長期継続の成績がよければ,10mg フェブリクに切り替えてもらうことも考えています.その場合は,トリッキーな1日おきの服薬ではなくて毎日規則正しく行うようになります(2023/03/26, Mr. Harikiri).

    20mgフェブリクの手持ちが無くなったので,10mgフェブリクへの切り替えをお願いした.その後,毎日10mg経口投与と十分な水分摂取を実施した.2023/07/25までの水分摂取では,コーヒーの回数を半分にへらして5回から2回程度に故意に減少させたことが少し影響したのか,2023/07/25の血液検査では,尿素窒素は16.1と若干上昇していた.コーヒーは眼圧を上げるので,緑内障を診断されてから気がかりだったためコーヒーを摂るのを控えていた.今後も試行錯誤は続いていく...

    編集履歴

    2021/01/28 Mr.Harikiri
    2021/06/27,追記(1日に必要な摂取水分量でCrを改善させることができるか)
    2021/08/29,追記(適正水分量摂取による数値の改善結果)
    2021/09/05,文言整備・追記(クレアチンのアミノ酸成分、CK反応)
    2021/09/06,追記(09/04採血結果)
    2021/10/03,追記(まとめ)
    2021/10/07,追記(注意点:水分の一気の多量摂取は眼圧を上げるため緑内障の方では、飲み方に注意が必要)
    2021/10/17,追記(血液検査結果2021/10/08採血)
    2022/02/02,追記(血液検査結果2021/12/10採血,適切な水分摂取により明確に変化した改善項目は、尿素窒素と尿酸の数値は間違いなく安定していると判断できる検査結果が得られた)
    2022/08/08,追記(血液検査結果:2022/02/28採血,しばらく日本にいたなかったので、今回、半年前の測定結果を聞いて追加しました。適切な水分摂取により改善された血液検査の数値は安定している(実験結果))
    2022/09/24,追記(血液検査結果:2022/08/02採血、日本に帰ってきてからそれまでの生活した結果を血液検査で測定しました。水分摂取増量(適正化)にベースに、必要に迫られて1日置きに服用を変更したフェブリクとの併用の結果を見るためです。結果は上々、フェブリク服用を半分に減量することができることがわかりました(実験結果)。改めて水分摂取管理や服用の一日置きの管理には、Apple Watchは欠かせない。血液検査結果:2022/08/25採血、掛り付け出ない病院で検査した結果の追加。Cr値は2022/08/02の結果を再現していた。)
    2022/10/02,追記:(1)高尿酸血症について高濃度になって生じる尿酸の結晶が生体内の細胞へ損傷を与えることを記載して説明を加えた.(2)若いころから尿素窒素,尿酸,クレアチニン(Cr)が高かったのはなぜか?について記載しまた.
    2023/03/26, 追記(検査結果表に2022/09/30検査結果を追記,まとめに追記)
    2023/08/02, 追記(検査結果表に十分な水分補給と毎日の10mg投薬継続での血液検査追記)
    2024/01/04,誤記訂正
  • [COVID-19] 最近知った情報のまとめ(1) – ID27016 [2021/01/16]

    [COVID-19] 最近知った情報のまとめ(1) – ID27016 [2021/01/16]

    • 肺に直接入ったウイルスは、肺の細胞に感染するため、ワクチンで生成された血中に存在する抗体の効果は限定的である
    • 鼻に付着したウイルスは、ゆっくりであるが血中に入り込むなどして、血中に存在する抗体により弱毒化の可能性が、肺感染より高くなると考えられる
    • RNAワクチンやDNAワクチンは、遺伝子操作により改変が容易であるため、変異ウイルスへの対策は素早くできる
    • 中国から闇新型コロナウイルスワクチンが日本に入ってきているが、不活化ワクチンであるためワクチン効果は限定的と考えられる
    • 昨年2020/01/15、初めて新型コロナウイルス感染者が日本で確認された。日本に住む中国人の方が、その翌年年末に武漢に言っていたことと症状を事前に伝えていたので、初めての日本の感染者に対して適切な対応が病院でなされていた

    編集履歴

    2021/06/16, Mr.Harikiri

  • [健康] 成長ホルモン量が減少した中高年に協和発酵キリンのアルギニンEXを試す,2019/05〜2019/11、量を減らして継続中、適当に服用、その後2022/01から増量、関節痛で中断〜そして結論(完) – [2022/09/10]

    [健康] 成長ホルモン量が減少した中高年に協和発酵キリンのアルギニンEXを試す,2019/05〜2019/11、量を減らして継続中、適当に服用、その後2022/01から増量、関節痛で中断〜そして結論(完) – [2022/09/10]

    はじめに

    アルギニンは、脳下垂体を刺激に働いて成長ホルモンの分泌を促すことは、臨床的にも知られています。成長ホルモンは、体の細胞など修復するためには必要な生理物質です。

    アルギニンEXは、年齢を重ねると少なくなる成長ホルモンを生体内で増やす刺激物質として開発されたサプリメントです(by Mr.Harikiri)。

    はりきり(Mr)も例に漏れず加齢による体力低下、その他病的なイベントも含め、心細くなってきたので、服用を試してきました。

    結論から話すと、僕は、アルギニンEXは不要なサプリメントであると、今回結論づけました。サプリメントが合うか合わないかは、その個人の体質、感受性、その時の体調などに依存します。医薬品でさえ、人によっては、低容量で効果が出る場合があります。逆も然りです。低容量で効果が出るのに、通常量を摂取すると副作用が生じるリスクが上がります。そして、副作用事例として記録されることになります。今回の服用評価もそのような部類であると考えています。

    以下、どのような服用をして僕は必要でないと結論づけたかについて記録しました。この結論も、年齢を重ねた場合、別の結論となることもあり得ます。60歳のはりきり(Mr)には不要であったのは、限定的な結論であることを追記しておきます。

    成長ホルモン

    Mr.Harikiriも例に漏れず、色々と体調を改善したくてサプリメントを試します。年齢とともに成長ホルモン(GH; Growth Hormone)濃度は低下していくことが分かっています。ヒトの成長期(~30歳)を過ぎると年々減少していくのがこの成長ホルモンです。

    アルギニンは、成長ホルモンの分泌を促すので、低身長の診断に検査用の医薬品として使用されています。

    具体的には、成長ホルモン分泌不全性低成長の診断にアルギニンを0.5g/体重kgで30分かけて投与し、投与前(0 time)と投与後30分、60分、90分、120分で採血し、GH濃度を測定することで正常な反応としてGH濃度が上昇するかどうかの検査があります。5ng/mL以下の濃度ではアルギニン負荷によるGHの反応が弱いと判断されます。その他、インスリン負荷試験など、GHの濃度が低い原因について検査の種類が幾つかあります。GHの正常値は10ng/mLです。

    診断の手引き – 成長ホルモン(GH)分泌不全性低身長症(脳の器質的原因によるものを除く。)-

    https://www.shouman.jp/disease/instructions/05_04_006/

    成長ホルモン分泌不全性低成長

    http://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=80

    処方箋 脳下垂体機能検査薬 アルギニン点滴静注30g[AY]

    – 脳下垂体機能検査薬 –

    解説 by Harikiri, 正常であれば、点滴により静脈注射することで、成長ホルモンの濃度が上昇する。濃度上昇の値から、正常であるか、脳下垂体の機能低下があるか診断するために使用される。

    https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00061769.pdf

    アルギニン

    今回、協和発酵キリンのアルギニンEXの10日間お試し品を購入しました。

    お試しは10日分で980円。1袋(6粒,2.1g)を1日に1回または2回服用します。こんな短期間で効果がわかるから疑問ですが、寝る前に飲みます。体は夜の間の睡眠時に修復されますが、それは成長ホルモンが分泌されるからです。睡眠は、身体の修復に大変重要です。

    その際、成長ホルモンの量も、当然に重要なのですが、年齢とともにその濃度は低下していくことが分かっています。ヒトの成長期(~30歳)を過ぎると年々減少していくのがこの成長ホルモン。アルギニンは、成長ホルモンの分泌を促すと説明されていますし、その臨床データも示されています。確かに歳を重ねると共に擦り傷などの治癒期間が延びていくことを誰しもが経験するようです。

    50-60歳にもなると成長ホルモンはピーク時と比べて1/5~1/10になると言われています。びっくりですよね。

    成長ホルモンは、アルギニンを多く含んでいるのでしょうかね? それともアルギニンが成長ホルモンを産生する体の機関に作用しているのでしょうか。いずれ論文などを調べてみたいと思います。

    服用

    10日間ではよくわからなかったので、30袋/月の定期コースを購入しました。数ヶ月続けてみます。
    2019-05-06

    4ヶ月分を定期で購入して飲み続けましたが、体質には合わないようで下痢気味になりました。そこで、一度に一袋(6粒)の半分を朝と夜に分けて2ヶ月分を続けています。途中中断しているので、現在も継続中
    2019-11-13

    2022-01-01から2022-02-28まで、朝と夜に一袋ずつで1日2袋を継続してみました。お腹にはきませんでした。これまで休止していましたが、急に増量して再開したのは、緑内障が2021/10に確定したことがきっかけです。視神経の循環や再生力が衰えていると判断しました。点眼薬は眼圧を下げるだけで、内在する再生力などを補強はしてくれません。そんな理解により、増量して再開しました。期待するのは緑内障の進行阻止ですが、その他で気づいたこととしては、頭皮の痺(しび)れの感覚が低減されることが挙げられます。

    何に効果があるのかはまだ大きな実感はありませんが、止めたり再開したりして、基本的に不良な体調の変化を観察していきたいと思っています。

    服用期間のまとめ

    2019/05/06 ~ 2021/12/31, 1日0~1袋、時には1日1~2袋を適当に服用していた。

    2022/01/01から1日2袋服用、緑内障への効果があるかもと服用回数を増やした。下痢などはしなくなった。

    2022-03-01から1日1袋(夜寝る前のみ)で継続中した。

    2022-03-18から1日2袋服用に変更

    2022-05-01まで、継続しました。以降は中断し、少し様子を見ることにしました。

    総まとめ

    2022/05/01から2022/09/10まで服用を中断していました。これまでの服用実績と体調について総括して締めたいと思います。

    3月下旬から朝夕の2回服用を5/1までの約1ヶ月間続けていました。体調の変化は良くも悪くもありませんでした。しかし、関連性は不明でしたが、手の人差し指の根元の関節の痛みは、1月下旬頃からありました。その関節痛は、最初は左のみでしたが、やがて右の人差し指の根元の関節にも生じてきました。服用との関連性は分かりませんでした。でも、一旦シンプルになろうと思い、5月初旬からアルギニンEXの服用を断つことにしました。すると、服用をやめた直後では、安静にしていても関節の痛みが気になることが多くあり、また、痛みのために家着のスウェットパンツの腰紐を結ぶのも難しくなったいたのが、服用をやめて1ヶ月を経過する頃には、安静にしている時の痛みはほとんど無くなっていました。また、腰紐を結ぶときの痛みも気にならなくなってきました。そのまま、服用を中断して今日9/10に至っています。

    因みに、服用を充実させる切っ掛けとなった緑内障への効果は感じられませんでした。

    生活はシンプルなのが一番と再認識した経験でした。(完)

    編集履歴

    2022/05/02, 追記: アルギニン負荷試験について。
    2022/09/10,追記: 服用期間のまとめ、総まとめ。

  • [用語] 自己免疫疾患 [2020/12/15]

    [用語] 自己免疫疾患 [2020/12/15]

    自己免疫疾患は総称として使われる用語である。免疫系の異常により、自己の組織を遺物として攻撃する。

    • バセドウ病
    • 関節リウマチ
    • 橋本甲状腺炎
    • 1型糖尿病
    • 全身性エリテマトーデス
    • 血管炎
    • その他、アジソン病、多発性筋炎、シェーグレン症候群(目)、進行性の全身性強皮症、多くの糸球体腎炎(腎臓の炎症)、一部の不妊症なども自己免疫疾患と考えられている。

    MDSマニュアル – 自己免疫疾患

    https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/15-免疫の病気/アレルギー反応およびその他の過敏性疾患/自己免疫疾患

    編集履歴

    2020/12/15, Mr.Harikiri

  • [健康] 足首から脛(すね)にかけての痒(かゆ)みは、どうしてる? 「キンカン」、「風呂での冷水/温水」、やっぱ、「爪で押す」が一番効く – [2021/01/25]

    [健康] 足首から脛(すね)にかけての痒(かゆ)みは、どうしてる? 「キンカン」、「風呂での冷水/温水」、やっぱ、「爪で押す」が一番効く – [2021/01/25]

    ID25713

    キンカン

    暫くテレワークしていましたが、昨日は、靴下を吐いて出勤して仕事をこなして帰ってきました。少しストレスが掛かったようです。風呂に入る前に少し足首当たりが痒いなぁ、と感じていました。

    夜の風呂上がりに、足首から脛(すね)にかけてうっすら赤くなって、痒(かゆ)みが増していました。慎重に掻いている内に、どんどん掻いてしまっていることに、はっ!と気付いて、慌てて、キンカンをひと塗り、ふた塗り、乾かして、もう一度、塗る頃にはだいぶと痒みは治まっていました。

    これまでにも、軟膏系の物や、マキロンを塗ったりしたことがありましたが、あまり効果が見られませんでした。数ヶ月前に、キンカンを使ったところ効果がありました。その時は、強力な痒みでしたが、時間をかけて何度も塗っていると収まった経験でした。

    今回も、キンカンを塗って見たところ、同様に効果が見られました。

    キンカンは、虫刺されが主たる効能のようですが、じんましんのようなものにも効くとは思っていませでしたので、少しビックリです。

    今日の朝は、全く痒くありません。

    でも、効果があまりない場合もありました。

    冷水/温水

    風呂の湯船に浸かっていると脛(すね)がピリピリすることがあります。その時は、決まって風呂上がりに痒くなります。風呂でのピリピリがひどい時は、もう風呂の間で、どんどん痒みが増してくる速攻型の時もあります。

    そんな時に、冬場ですが、シャワーでゆっくりと温度を下げていき「冷水」にならして、しぱらく冷水を脛にかけ続け、我慢ができなくなったら、湯船に入り温もります。脛がジンジンしてきます。

    これも効果があります。

    爪で押す

    脛の痒い部分を掻くのではなく、爪型が残るほど指先の爪で強く押します。縦横に押して格子状にします。掻くよりは、表皮の損傷を極力少なくして「かゆみ」の分散ができます。案外効果があります。これは、母親がよくやっていた方法です。僕も体質を受け継いでいるようです。

    やっばり、これがいちばん効果がありました(2021/10/22)。

    編集履歴

    2020/12/10 Mr.HARIKIRI
    2021/01/25 追記(キンカンの効果も時と場合によるので、その他「冷水/温水」、「爪で強く押す」も試した
    2021/10/22,追記(やはり、スネのかゆみによく効くのは、爪で強く押すことでした。今日はこれで早期にかゆみを引かせることができて難を逃れることができた)
  • [健康-偉人] 難聴から「ベートーべン; Beethoven」を学ぶ – [2020/11/23]

    [健康-偉人] 難聴から「ベートーべン; Beethoven」を学ぶ – [2020/11/23]

    はじめに

    音楽の事業で最初に覚えた偉人の名前は、ベートーベンでした。小学生や中学生の頃、音楽教室には、音楽家の肖像画が壁に飾れていたことを思い出します。もう、おぼろげな記憶です。耳が悪かったことは、最初に知ったように記憶しています。それ以上のことは、今まで知りません出した。

    Beethoven

    ベートーベン (Ludwig van Beethoven)wikipediaは、ドイツの作曲家です。2020/11/23, 朝10、NHKでベートーベンについて番組があったので、何気に見ていた。僕も片耳が「突発性難聴」になったので興味があったからです。そうです、ペートーベンは、二十代から難聴を発症し、50歳代では、殆ど聞こえなくなりました。ベートーベンの難聴は、友人への手紙などから、難病指定である「若年発症型両側性感音難聴、指定難病304」だったようです。この難病は、遺伝的に、蝸牛が壊れやすい遺伝子を持っていることがわかっているとの事です。

    ベートーベンは、難聴になる前は、ピアニストとして有名でしたが、難聴後は、難聴を知られないように人付き合いをしないために家にこもり、作曲家としての活動に入っていきました。

    自殺も考えたベートーベンでしたが、平等を掲げて戦うフランス革命のナポレオンに心を打たれ、思いとどまり、これまで貴族のものだった音楽を、作曲によつて平等を広めるため、これまでになかった様式の楽曲を作りました。当時、作曲家の先輩として、モーツァルトがいました。それまでの貴族のための楽曲は、お茶を飲みながら聴けるBGMが主流でした。

    ベートーベンは、コンサートホールで聞くための重い楽曲を作りました。

    最初に作った交響曲は、「英雄」です。ナポレオンに捧げられたものと言われているようです。ナポレオンは、平等をかがて革命をなそうと戦っていたため、周辺の大国であるイギリス、ドイツ、スペインなどからは、けしからん人間でした。当時は、不平等は当たり前の時代でした。生まれながらに不平等でした。

    ベートーベンは、56歳でなくっています(1770/12/16頃生まれ、1827/03/26没)。亡くなる3年前には、「第九」の第四楽章:喜びの歌wikepediaを発表しました。第九の第四楽章にある、あの有名なサビの部分は、1時間の演奏の後に、やっと演奏されるのだそうです。私も全部を聞いたことがないので、今まで知りませんでした。一度聞いてみたいと思います。できれば生で。

    これまで、交響曲に歌い手の声を入れることはなかったのを、ベートーベンは、ソプラノ歌手による高い歌声を延々と入れました。ソプラノ歌手にとっては、非常に苦しい楽曲になっていると言います。第九の作曲に影響を与えたのは、詩人のシラーです。シラーは、政府の検疫を逃れるために、平等とい単語を喜びと変えたのだそうです。

    難聴を発症してから徐々に高音が聞こえなくなるについて、その作曲に使われる音符の割合が変化しました。晩年の作曲では、使用される高音の音符が少なくなったとの研究結果があります。しかし、ほとんど聴力を失った、ベートーベンは、純粋に高音域の音符を求め、第九に思いを載せました。平等を謳う楽曲です。それで、ベートーベンの想いは、完結したのです。

    ベートーベンは、毎日欠かさなかったお酒により、黄疸が出るようになりました。現在では、不治の病ではありませんが、アルコール性肝炎でした。当時は、死刑宣告と同じ意味でした。

    高音が聞こえなくなる機序

    カタツムリの様な形を作っている「三半規管」と「蝸牛」の内、高音を聞き取っているのが、三半規管と蝸牛の途中に位置する胴体部分です。低音を聞き取っているのが、渦巻の部分です。

    高音から聞き取りにくくなる難聴では、蝸牛の動体部分が壊れてしまうという事です。

    • 高音 -> 蝸牛の胴体部分が担う
    • 中低音 -> 蝸牛の渦巻部分が担う
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    編集履歴

    2020/11/23, Harikiri(Mr)
    2022/02/24, 文言整備

  • [健康] 睡眠時無呼吸症候群 – 対処法・体験談 [2020/11/13]

    [健康] 睡眠時無呼吸症候群 – 対処法・体験談 [2020/11/13]

    睡眠時無呼吸症候群

    まさに、睡眠時に呼吸が止まっているのですが、その結果、酸素取り込みができずに血中の酸素濃度が95%を切る状態が、何度となく生じる睡眠における症状のことです。90%を切ると重症などと言われます。詳しいことは、以下の参考文献のリンクに譲ります。

    因みに、緑内障の危険因子でもあります。

    僕の場合

    Mr. Harikiriも「睡眠時無呼吸症候群」の診断を2016年に受けました。入院により睡眠時の心電図や血中酸素濃度を測定して検査を受けたのでした。

    以前から、いびきがあり、呼吸ができず苦しくて目が覚めることが、頻繁では無いですがありました。

    検査を受ける頃は、頻繁に苦しくて目が覚めるというのを一夜で何度も起こっていました。

    CPAP治療

    検査を受けて、CPAPという装置で治療(?)を行うことになりました。それが1ヶ月も持ちませんでした。装置は、鼻と口に覆う人工呼吸器のようなもので、呼吸をサポートするらしいのですが、それがあると逆に呼吸を邪魔されて苦しくなるのでした。

    1ヶ月程度で治療(?)を中断しました。別の医者に行って、「ナステント」というシリコンチューブでできた医療機器を使うことにしました。自分で鼻から奥に装着して、鼻と口腔の境にあるべんが閉じないようにして、気道が必ずそのシリコンチューブから鼻に確保される状態を作るチューブです。これは、結構効果的でした。ただ、鼻に毎回、数百円のチューブを使い切りで装着するのは面倒であることと、コストが掛かるのがデメリットでした。

    そこで、体重を減らすことにしました。追加で横向きに寝るように毎日頑張りました。減量には、当時流行った「バターコーヒー」で食事を減らして半年で8kg程度減量することが出来ました。その頃には、いびきはするものの、睡眠時の無呼吸は、自覚症状としての苦しくて目が覚めてしまうようなことはなく、睡眠の質もだいぶ改善しました。

    それから以降は、体重が増えないようにすることと、横向きで寝ることを続けています。でも、いびきはまだしているみたいですが、自覚症状としての苦しさのあまり目が覚めることはほとんどなくなりました。

    睡眠時無呼吸症候群 – 大阪回生病院 –

    http://www.kaisei-hp.co.jp/sleep/sas/tiryo.html

    編集履歴

    2020/11/13, Mr. Harikiri
    2022/03/13, 追記(僕の場合)