カテゴリー: BIOLOGICS

  • クラウドファンディングの紹介 – 大阪大学発ベンチャー「ビズジーン」- 新型コロナウイルス感染症の “使い切り検査キット”  – [2020/03/05]

    クラウドファンディングの紹介 – 大阪大学発ベンチャー「ビズジーン」- 新型コロナウイルス感染症の “使い切り検査キット” – [2020/03/05]

    ID11374

    ビズジーン

    日本の大阪大学発ベンチャー「ビズジーン」がコロナウイルス検査キット開発に対して資金を募ってます。#コロナウイルス #検査キット #ビズジーン

    実証試験の第一層試験までの目標資金300万円は、14時間で得られたようです。これらの検査薬の実証試験は、医薬品と同様のスタイルで実行する必要があるため、今後、第二層試験、第三層試験と進める必要があります。

    そのような理由から、ファンディングは継続されています。

    一部報道にあるように、国立感染症研究所は、ビズジーンに対してコロナウイルス株の提供を拒んでいるとの事ですが、なぜなのでしょうか?

    でも、いずれはコロナウイルス株も入手されて、コロナウイルスの検査キットはできあがるものと信じています。

    2020/03/05 はりきり(Mr)

    株式会社ビズジーン

    • VisGene Co., Ltd.
    • 代表者 : 開發 邦宏
    • 住所大阪府茨木市美穂ケ丘8-1 大阪大学産業科学研究所
    • URL : http://visgene.com/
    • 設立 : 2018/04
    • 大阪大学産業科学研究所での研究成果の実用化
    • 共同研究 : 大阪大学微生物研究所、国立感染症研究所、タイ保健省(デング熱でのキット開発)
    • デング熱は、世界で毎年3.9億人が感染している

    クラウドファンディングの内容

    タイトル:新型コロナウイルス:使い切りの”簡易検査キット”開発への一歩を

    • URL:https://readyfor.jp/projects/visgene01
    • 公開期間:2020年2月28日(木)〜4月17日(金)23時
    • リターンについて:3000円から100万円まで全10コースから支援が可能です。
    • リターンはサンクスメール、報告書などで、
    • 今回開発する簡易検査キットはリターンには含まれません。
    • 目標金額:300万円
    • ※本件は目標金額を達成した場合のみ、実行者が支援金を受け取ることができるALL-or-Nothing形式です。

    クラウドファンディング・サービス体

    ◾ READYFOR株式会社とは https://corp.readyfor.jp/

    READYFOR株式会社は、「誰もがやりたいことを実現できる世の中をつくる」をビジョンに日本初・国内最大級のクラウドファンディングサービス「READYFOR」を運営しています。2011年3月のサービス開始から1.3万件以上のプロジェクトを掲載し、58万人から約100億円の資金を集め、国内最大級のクラウドファンディングサービスとして、中学生から80代の方まで幅広い方々の夢への一歩をサポートしています。(2020年2月時点)「カンブリア宮殿」をはじめ様々なメディアに掲載され、2016年6月サービス産業生産性協議会が主催する第1回日本サービス大賞優秀賞を受賞。

    下記、参考記事よりREADYFORについて抜粋。

    参考

    特徴の比較(ビズジーン : PCR)

    項目ビズジーンPCR
    測定時間15分6時間
    同時測定1検体/キット1~96検体
    原理核酸クロマト
    (相補遺伝子配列
    による補足)
    核酸増幅
    (1つあれば増幅可能)
    検出感度低い高い
    検査の適用時期感染初期を除く確定判定極初期からの確定判定

    記事

    新型コロナウイルス感染症:使い切りの “簡易検査キット” 開発へ、クラウドファンディングサービス「READYFOR」にて支援募集を開始。 - JIJI.COM より

    https://readyfor.jp/projects/visgene01

    【阪大ベンチャー】ビズジーン新型コロナウイルス肺炎「15分簡易検査キット」開発したが、感染研がウイルス株提供せず - かんKANSAI SANPO BLOG より

    https://kansai-sanpo.com/visgene02/

    新型コロナウイルス:使い切りの”簡易検査キット”開発への一歩を - READYFOR より

    第一目標達成のお礼 (3/1追記)

    https://readyfor.jp/projects/visgene01
  • [Bio-Equip] Pod Filter System – 培養液清澄ろ過 – Millipore – ID118625 [2020/03/03]

    [Bio-Equip] Pod Filter System – 培養液清澄ろ過 – Millipore – ID118625 [2020/03/03]

    Bio-Equipment-Harvest

    Millipede Pod filter System

    Harvestに使用されるMillipreのろ過システム

    Millipore Millistack+ POD

    Millipore, pod filter system

    https://www.merckmillipore.com/Web-JP-Site/ja_JP/-/JPY/ShowDocument-Pronet?id=201306.13804
    編集履歴
    2020/03/03 Mr.HARIKIRI
  • 気になる企業 – AVIGEN – Genezymeに買収 – △ID11266 [2020/03/03]

    気になる企業 – AVIGEN – Genezymeに買収 – △ID11266 [2020/03/03]

    現在は、Avigen社は存在しない。

    「気になる企業」シリーズ。バイオ医薬品に関わる企業の情報を取りまとめています。遺伝子治療薬の開発ベンチーであった「Avigen」社は、Genezymeに買収されており、現在は、存在していない。

    Genzymeは、Sanofiと合併している

    Sanofi Genezyme

    https://www.sanofi.co.jp/ja/about-us/product/genzyme

    Division of MediciNova Inc.  
    www.avigen.com : 今はもう無い

    Avigen, Inc.’s Gene Therapy Technology Acquired By Genzyme Corporation

    https://www.biospace.com/article/releases/avigen-inc-s-gene-therapy-technology-acquired-by-genzyme-corporation-/
    編集履歴
    2020/03/03 Mr.HARIKIRI
  • [用語] eCTD – 医薬品の製造承認申請 – ID11259 [2020/03/03]

    [用語] eCTD – 医薬品の製造承認申請 – ID11259 [2020/03/03]

    医薬品の製造承認申請

    医薬品の製造販売には、品目毎に厚生労働大臣による医薬品製造販売承認を受けなければなりません。

    製造承認申請書 : A4で20~30枚

    申請事項

    • 名称 (一般的名称、販売名 : 各一行)
    • 成分及び分量又は本質 : 1~2枚
    • 製造方法 : 数枚
    • 用法及び容量 : 数行
    • 効能または効果 : 数行
    • 貯蔵方法または有効期間 : 1行
    • 規格及び試験方法 : 数枚
    • 製造販売する品目の製造所 : 数行
    • 原薬の製造所 : 数行

    医薬品製造販売承認書 : 1枚

    • ◯年◯日付けで申請のあった医薬品の製造販売を、申請の通り承認する。
    • 承認条件 : ・・・・
    • ◯年◯日
    • 厚生労働大臣 △△

    添付資料の内容 (CTD): 2009年以降eCTDの提出可能

    • 品質 (Quality)
    • 安全性 (Safety)
    • 有効性 (Efficacy)

    添付資料の構成

    • M1 : 概要
    • M2 : M3の概要
      • 日本では、手厚く記載が求められる
    • M3 : 各内容の詳細

    スケジュール

    • 非臨床試験
    • 臨床試験
    • 申請
    • 承認 (申請から1年)
    1. PDF作成
    2. eCTD仕様への修正
    3. 文書間リンクの確認
    4. カバーレターPDFの作成

    承認審査機関

    • 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 (PMDA)

    ICH-M8 eCTD(電子化コモン・テクニカル・ドキュメント)

    https://www.pmda.go.jp/int-activities/int-harmony/ich/0037.html

    電子化コモン・テクニカル・ドキュメント(eCTD)作成の手引き

    (第1部 改訂版)(公開日:2017年4月24日)

    http://www.jpma.or.jp/medicine/shinyaku/tiken/allotment/eCTD_4_2_1.html

    eCTD作成の手引き 第4.2版 ゲートウェイ対応版(公開日:2016年8月1日)

    http://www.jpma.or.jp/medicine/shinyaku/tiken/allotment/ectd_gateway.html
    編集履歴
    2020/03/03 Mr.HARIKIRI
  • [用語] NeeS ; Non-eCTD electronic Submission – 医薬品の承認申請関連用語

    [用語] NeeS ; Non-eCTD electronic Submission – 医薬品の承認申請関連用語

    NeeS : Non-eCTD electronic Submission, CDに納めて郵送登録すること

  • [用語] CTD : Common Technical Document

    [用語] CTD : Common Technical Document

    CTD

    CTD : Common Technical Document, 医薬品の規制当局に申請する様式。

    ICH-M4 CTD(コモン・テクニカル・ドキュメント) -PMDA –

    https://www.pmda.go.jp/int-activities/int-harmony/ich/0035.html

    編集履歴

    2020/03/12 Mr.Harikiri

  • [Kw] eCTDとDMF – ID11241 [2020/03/02]

    [Kw] eCTDとDMF – ID11241 [2020/03/02]

    DMFは、従来紙媒体による登録でした。しかし、eCTDの流れが進む中、DMFについても電子申請が始まっています。

    DMFとは

    製造販売申請書の審査には、申請者の持つ営業秘密(情報・知見・ノウハウ)を開示する仕組みとなっています。この不利益を回避する為に、DMF精度が発展しました。

    DMF制度のメリット

    • Aが営業秘密の国別に登録
    • 利害関係のあるBが、その国で製造販売申請する
    • AはBに営業秘密を開示しないが、その国は、AとBの情報を持っており、申請内容について審査が可能となる

    DMF制度のデメリット

    • 国ごとに登録対象が異なる (製造・品質・営業・IT)
    • 登録・維持の方法が異なる
    • フォーマットなどが異なる

    eCTD/eSubmission の概要

    https://www.gmp-platform.com/login/?err=page_auth&Return_URL=%2Ftopics_detail1_2%2Fid%3D13055
    https://www.dms-jp.com/pharmacy/flow.asp
  • [Kw] 製造承認申請 – eCTD を作成する – ID11238 [2020/03/02]

    [Kw] 製造承認申請 – eCTD を作成する – ID11238 [2020/03/02]

    医薬品の製造販売には、品目毎に厚生労働大臣による医薬品製造販売承認を受けなければなりません。

    製造承認申請書

    添付資料 (CTD): 2009年以降eCTDの提出可能

    • 品質
    • 安全性
    • 有効性

    スケジュール

    • 非臨床試験
    • 臨床試験
    • 申請
    • 承認

    承認審査機関

    • 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 (PMDA)

    コンビネーション製品

    医薬品とデバイス

    医薬品として製造承認を先に受けて、その後改良品として、プレシリンジ製品化するケースは、コンビネーション製品となる。

    情報請求制度で、申請資料の内容を参考にすることも可能.

    上記の例のように、臨床試験が伴わない剤形追加の申請では、情報公開請求が通ることが多い (Novartis, オマリリズマブ/Zolair, 重度のアレルギー喘息)

    参考1
    eCTD委託
    (株) ディジタルメディアシステム

    https://www.dms-jp.com/pharmacy/flow.asp

    ICH-M8 eCTD(電子化コモン・テクニカル・ドキュメント)

    https://www.pmda.go.jp/int-activities/int-harmony/ich/0037.html

    電子化コモン・テクニカル・ドキュメント(eCTD)作成の手引き

    (第1部 改訂版)(公開日:2017年4月24日)

    http://www.jpma.or.jp/medicine/shinyaku/tiken/allotment/eCTD_4_2_1.html

    eCTD作成の手引き 第4.2版 ゲートウェイ対応版(公開日:2016年8月1日)

    http://www.jpma.or.jp/medicine/shinyaku/tiken/allotment/ectd_gateway.html
  • バイオロジクスの実製造プロセスと装置および機材 – ID20713 [2020/02/29]

    バイオロジクスの実製造プロセスと装置および機材 – ID20713 [2020/02/29]

    バイオロジクスの実製造

    抗体医薬の製造は,プラットフーム化され,既にコモディティ技術となっている

    抗体医薬は,異なるターゲット抗原を狙った医薬品であるが, IgGという共通するフレームを使うため,その物理化学的性質は,大きく変化しない。それが幸いし、製造方法のプラットフォーム化が進んだ.

    少なくとも10年以上前では,大手のCMOでのみが、プラットフォームの恩恵を享受していた。コモディティ化がすすみ,新興のCMOでもその技術の恩恵を受けることができるようになった.

    ここで言う,コモディティとは,Single-Use製品,精製機材であるAffinity ResinのProtein A,クロマト精製技法であり、これらの成熟化である。

    ウイルス除去及び不純物の除去についても,多数の抗体医薬品の製造申請と承認の実績から,どのようなプラットフォームを使えば良いか,その技術範囲が一般化たのである.

    近時、大手CMOは,抗体医薬品のCMOビジネスからrAAVのCMOビジネスにシフト若しくは拡大を図っている.新興CMOが台頭してきたからであり,次の一手は,いずれの大手CMOでもrAAVのCMOビジネスが直近の課題となっている。

    一般化されずに残る製造方法は,依然としてそのハードルは高いのである.例えば,抗体医薬品で一般的に使用されるHost CellはCHO細胞である.生産性が高いからと言って,CHO細胞から,他の細胞種,たとえば酵母に変更することは,非常にハードルが高いと言わざるを得ない.その理由は,前述しているように,製造申請・承認の数が少ないからである。

    異なる宿主細胞で製造したバイオロジクスは、少なからず宿主由来の不純物を含む。この不純物の許容量の実績が少ないからである。

    コモディティ化が進んだ抗体医薬におけるCMOビジネスは,世界的に競争が激化している.

    rAAVの製造には,これまでの装置技術の流用が可能

    遺伝子治療のベクターとしてrAAVの元気雨実績が積まれてきた。rAAVの安全性やそれを用いた遺伝子治療薬の効果も確認が進められてきた。

    不純物の含有量の安全域は、まだ、ガイドラインでも明確に示されない中、医薬品メーカー各社は、製造方法における精製技術の向上を進めている。

    rAAVは、パルボウイルスに属するアデノ随伴ウイルスの外側の殻を利用する。

    その外側の殻は、エンベロープを持たず蛋白質でできている。

    溶液と接触するrAAVの殻が蛋白質でるあことから、これまで培われたバイオ医薬品の蛋白質の培養および精製の各技術の応用が活用できるのである。

    実製造プロセスと装置および機材

    rAARの製造方法は、まだ、抗体医薬のように製造方法が確立されていない。

    必要な情報

    生産細胞株

    抗体の安定性

    2020/02/02 はりきり(Mr)
    2020/02/17 文言整備、フロー追記
    2020/07/31 追加 (必要な情報)

  • [ゲノム編集] デュアルAAVデリバリーシステムによるマウスのデュシェンヌ型筋ジストロフィーの治療研究 (CRISPR-Cas9を補助する) – ID9877 [2020/08/22]

    [ゲノム編集] デュアルAAVデリバリーシステムによるマウスのデュシェンヌ型筋ジストロフィーの治療研究 (CRISPR-Cas9を補助する) – ID9877 [2020/08/22]

    はじめに

    ゲノム編集には、ウイルスベクターが必要です。小型の動物実験には、Labレベルのウイルスベクターの製造能力でも対応が可能ですが、ヒトへの臨床応用には、一般の実験室規模では対応が難しくなります。

    新しいモダリティであるウイルスベクターにも参入障壁となっています。研究者たちは、色々と試行錯誤して少ないウイルスベクターでも効率的なゲノム編集が可能な方法を模索しています。

    概要

    デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)は、ジストロフィン遺伝子(DMD)に変異を持つ。これまでは、CRISPR-Cas9を介した「シングルカット」ゲノム編集を行い、DMD動物モデルの多様な遺伝子変異を修正してきた。

    効率的にin vivoゲノム編集を行うには高用量のアデノ随伴ウイルス(AAV)が必要であるため、臨床に応用するには課題となっています。

    この研究では、従来のAAV vectorに、補完するAAV vectorを用意してデュアルAAVシステムとしてデザインされています。

    DMDマウスモデルでの検討

    • Cas9ヌクレアーゼを一本鎖AAV(ssAAV)にパッケージ
    • CRISPRシングルガイドRNAを自己相補的AAV(scAAV)にパッケージ

    効率的なゲノム編集に必要なscAAVの用量は、ssAAVの場合よりも少なくとも20倍低かった。治療を受けたマウスは、ジストロフィン発現の回復と筋肉収縮性の改善を示した。これらの調査結果は、scAAVシステムを使用することで、CRISPR-Cas9を介したゲノム編集の効率を大幅に改善できることを示した。

    Enhanced CRISPR-Cas9 correction of Duchenne muscular dystrophy in mice by a self-complementary AAV delivery system, 2020 – Science Advances –

    https://advances.sciencemag.org/content/6/8/eaay6812.full

    参考

    デュジェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)の病態とビルテプソ®︎の作用機序 – 日本新薬 –

    (1)5歳ごろに運動能力のピークを迎え、10最ごろに歩行困難となる。
    (2)嚥下障害、排痰困難、消化管障害、呼吸筋や心筋障害と進み、呼吸不全、心不全で死に至る
    (3)ジストロフィン遺伝子は、79個のエクソンを有する。スプライシングにより、mRNAは14kbと小さくなる。
    (4)翻訳されたジストロフィン蛋白質のアミノ酸数は、3,685個、分子量は、427kDaと巨大分子である
    (5)ジストロフィンは、細胞室内のアクチンと結合し、細胞膜の糖タンパク質(αジストログリカン; αDG)とジストロフィン-ジストロフィン関連糖タンパク質複合体を形成し、ラミニンα2を通じて細胞外マトリックスの基底膜と連結している。すなわち、ジストロフィンは、基底膜と筋細胞の細胞骨格を固定し、筋細胞同士を固く構造を維持するしている
    (6)ジストロフィン-ジストロフィン関連糖タンパク質複合体の両端の構造は筋細胞の構造維持には必須である

    (7)発症機序 : ジストロフィンの欠損により筋細胞構造が脆弱であるため、筋細胞構造の破壊と再生が繰り返す結果、患部は瘢痕化(脂肪化、線維化)する事で、筋細胞の再生がされにくくなっていく
    (8)ジストロフィン遺伝子内にエクソンの欠失があり、その結果、塩基数が3の倍数でなくなる時、mRNAがアミノ酸へ翻訳できなくなるアウト・オブ・フレームが生じ、翻訳されるジストロフィンタンパク質は、縮小されるか欠損する
    (9)ビルテプソ®︎は、ジストロフィン遺伝子のエクソン53を標的とするアンチセンス核酸医薬品で、エクソン53に結合してスプライシング時にエクソン53をスキップさせるてアウト・オブ・フレームをさせなくする

    https://www.nippon-shinyaku.co.jp/viltepso/pathological/

    デュシェンヌ型筋ジストロフィー(Duchenne muscular dystrophy:DMD)- JMDA ; 日本筋ジストロフィー協会

    (1)X連鎖(性染色体のジストロフィン遺伝子の変異)の劣性遺伝であるため患者は男児に多い
    (2)健常人では、筋細胞の細胞膜の構成成分の1つであるβジストログリカン(β-DG)の細胞質側に細長い縄状のジストロフィン蛋白質が結合している。ジストロフインの先端はアクチンフィラメント結合している。DMDでは、ジストロフィン蛋白質を欠損している
    (3)突然変異での発症もある(1/3)
    (4)稀に鎖染色体と常染色体の相互転座、Turner症候群があると女児にも発症
    (5)女性で遺伝子の異常を持っている場合、稀にクレアチンキナーゼ(creatine kinase; CK)が高く、軽い筋力の低下がある
    (6)DMDの発症率は、3,300人あたり1人、10万人あたり3-5人
    (7)3~5歳頃から、転びやすく走れないなどの運動能力の低下が見られる
    (8)治療は、ステロイド治療、予防はリハビリが有効
    (9)AAVを使ったシストロフィン遺伝子治療への期待

    https://www.jmda.or.jp/mddictsm/mddictsm2/mddictsm2-1/mddictsm2-1-1/
    編集履歴
    2020/02/20 はりきり(Mr)
    2020/08/22 追記(アンチセンス医薬品(日本新薬)、日本筋ジストロフィー協会)
    2021/10/31,記載整備