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  • [SwitchBot] プラグミニの故障がいっぺんに来たが,交換期間を逃してしまった.

    [SwitchBot] プラグミニの故障がいっぺんに来たが,交換期間を逃してしまった.

    SwitchBot

    のプラグミニは,「プラグ」の後継機種ですが,このような後継機が出てくる場合,品質劣化や初期不良はよく聞く話なので当初購入時には躊躇した記憶があります.

    最近,プラグミニが動かないことに気が付きました.

    結局,以下に示したサポートページに製品寿命が短いロットがあることのアナウンスがあったようです.僕は,これを逃していました.購入したのはAmazonですが,Amazonから連絡が発出されていたのかな.メールを取りこぼしたいたかも知れません.もし,Amazonからの連絡がなかったのなら今回の不具合について,製品の製造ロットに由来することを知るには少し難しいですね.

    SwitchBotのプラグミニの故障(電源が手動でも入らない)の問題に気が付いたのは,2つ目の故障を発見した時でした.最初(1回目)の故障の確認は,デスクトップPCの電源に繋げていたのですが,あまり起動しないPCだったので,結局,2024/8月に入ってからプラグミニが動かないことに気が付きました.このプラグミニは経年劣化と思ってその場で廃棄しました.

    次に,数日後,その外付けHDDを起動してデスクトップPCで作業するときに気が付きました.その外部HDDにもSwitchBot プラグミニを接続していたためです.

    これはへんだと思ってネットで調べてみると以下のメーカーのサポートベージに辿れました.

    不具合のあったロットは2023/01から2023/06に販売された特定の番号のプラグミニだとのこと.交換時期は,プラグミニが最後に販売された月,即ち昨年2023/06から1年間だったようで2024/07/01に終了していました.

    その後,新品のSwitchBot プラグミニは動くことを確認しました.合計2個のプラグミニが不良品ということになりますが,未使用のプラグミニは今日から使用してみます.いつ壊れるか観察してみましょう.

    最初に見つけた不良品の製造番号は廃棄処理したため不明ですが,2つ目の故障となったHDD用のプラグミニの番号は,2240でした.

    プラグミニの不良品の数はトータルでどれくらいあったのでしょうか?

    前の製品である使用中の複数あるプラグは今も現役で動いています.

    不良品の番号は以下の通り.2219,2220,2221,2224,2225,2226,2227,2231,2233,2235,2236,2237,2239,2240,2241,2245,2252,2309,2310,2313

    【専用】プラグミニ交換について – SwitchBotサポート (switch-bot.com)

    編集履歴

    2024/08/11 Mr.Harikiri

  • [Synology] DS1621xs+の冷却ファンがフル回転する夏場の対策について考える  [2023/08/20]

    [Synology] DS1621xs+の冷却ファンがフル回転する夏場の対策について考える [2023/08/20]

    はじめに

    Synolog NAS製品でDS1621xs+ (数字の21は2021年に発売したことを示す)は,現在(2023/08)所有しているSynology NAS (DS918+, DS920+)とは異なる挙動を示すことがある.

    DS1621xs+は,デスクトップ型のNASシリーズのなかでは,フラッグシップの1つにあたり,CPUも高速なものが使われている.そのため,DSM の更新時期は,これらDS918+, DS920+と異なることが多い.

    この記事では,DS1621xs+に特有なメンテナンスに関して記載したいと思う.

    たまにフルパワーでファン

    DS1621xs+を導入して1年余り,もう3回もフルパワーでの冷却ファンのイベントがあった。ファンの設定は以下のように「低ノイズモード」にしているが,突然,ファンがフルパワーで動き出すことは,温度の感知具合で仕方ないことなのだが,なかなか止まらず,止まるまで5分以上はかかっていた.

    うるさいファンを低速に!

    夏の時期に起こるので,温度感知は正常に働いていると思うが,止まるのに少し問題があるのか,搭載しているHDD数が,DS918+, DS920+が4つに対して6つであるのが問題なかの,稼働状況に問題なかの色々と考えられる.まずは,1つずつ検討していく.

    とりあえずファンを元の回転数にもどすには,

    1. ハードウェアと電源 -> 電源管理 -> ファン速度モード
    2. 低ノイズモードになつている状態を冷却モードをセレクト
    3. 適応ボタンを押すと,冷却モードの回転数になる
    4. 今度は,前述の手順で冷却モードから低ノイズモードに戻す

    以上の操作で,低ノイズモードに戻った.しかし,感知温度をリセットしたようなもので,また,徐々に温度が上がれば,ある感知温度でフル回転になると思われため,少し,今後の対応を模索し実施するために,以下に検討と対応策を考察した.

    その前に,HDDの温度とフル回転での温度変化を見てみた.

    HDD温度

    6つあるWDのHDDの温度をストレージマネージャで確認すると,以下のようにだいぶ高温になっていることが分かった.

    Table 1. 装着HDDの温度の観測値

    HDD番号型番容量(TB)強制的にファン停止直後温度(℃)*1フル回転で10分冷却後温度(℃)その後低ノイズモード30分放置後温度(℃)
    1WDC WD120EFBX-68B0EN012433743
    2WDC WD80EFAX-68KNBN08494050
    3WDC WD80EFAX-68KNBN08504150
    4WDC WD80EFAX-68KNBN08494151
    5WDC WD80EFBX-68AXXN08474050
    6WDC WD80EFBX-68AZZN08474050
    量量が同一でも,型番の違いにより発熱温度に違いが若干みられる.また.12TBの発熱量は8TB HDDと比較して優位に低い.
    *1: しばらくフル回転で冷却されていたためファンがフル稼働し始めた温度より低い温度になっている,と考えられる.

    DS1621xs+の環境

    1. DS1621xs+は,天井付近に設置している
    2. 搭載HDDはWD製で6つ
    3. 容量と型番の異なるHDDを搭載している
    4. 天井付近に家庭用のファンを設置して,天井周囲の温度をSwitchBotシリーズセンサーで感知させ,ある設定温度によりファンをON/OFF制御している

    結論

    天井周囲の温度が下がってもNASのHDDは,直ぐには下がらない.DS1621xs+は,愚直にファンをフル回転で回していると理解できた.

    フル回転でファンが回り続ける場合には,何らかの理由がある.まずは,HDDの温度をストレージマネージャで個別に確認することが大切である.

    今後の対策

    なるべくなら,NASには負荷がかからないようにしたい.そのためには,夏場に起こるフル回転による冷却イベントの回数を少なくすることが必要である.

    今でも,”Switch Bot”を活用してNASを設置している天井付近の温度管理をしているが,夏場に適する設定にする必要がある.季節指定や月指定などが,現状の”Switch Bot”にはできないので,季節がきたら手動でするしかない.

    いずれは,もっと自動化を進めたい.なんて...今は思っている.面倒くさい.

    編集履歴

    2023/08/20, Mr. Harikiri, 夏場のNASのフル回転の原因はHDDの温度,当たり前か!?

  • [Gear] – 「SwitchBot」プラグのスケジュール通りにON/OFFしないエラーの対応・事例をもう一つ追加 [2023/10/29]

    [Gear] – 「SwitchBot」プラグのスケジュール通りにON/OFFしないエラーの対応・事例をもう一つ追加 [2023/10/29]

    はじめに

    家電やPC関連にSwitchBotの製品を取り付けてスマートホームを実行しています。SwtichBotのベースのデバイスは、「赤外線コントローラー(Hub)」ですが、これは家電をコントロールする場合に使用します。Hubは、赤外線でコントロールしたい機器のある部屋毎に設置しています。テレビやエアコン、CDプレー他やのコントールに使用しています。「温湿度計」は、これを設置した部屋の温度と湿度をモニターする場合に使用します。温湿度計の設置場所は、部屋と冷蔵庫です。冷蔵庫については食べ物の温度管理のために設置しています。「プラグ」は、100V電源のON/OFFを実行し、それにつながった機器をON/OFFするために使用します。プラグの場合、取説の注意書きは、ヒーターなどの熱源となる機器には、取り付けてはいけないことが明記されています。もしもの誤動作の時に、重大な事故が起こった場合のメーカーの責任を回避するためです。すなわち、そこまで責任は持てませんということです。これらを注意してスマートホームを進めています。この記事ではプラグについて使用状況と、最近、経験したプラグの動作不良(エラー)とその復帰について述べました。

    プラグ

    以下,実践している活用事例をまとめて観ました.

    1. 1つのプラグは、NASに接続した外部HDDケースの電源のON/OFFに使用しています。スケジュールしてある時間帯でONになるようにしています。この時間帯で、NASのデータをバックアップするためです。その時間帯以外は、電源を強制的に切って物理的にネットワークから外しています。これはセキュリティを高める一つの対策です。
    2. また、1つのプラグは、扇風機のON/OFFに使用しています。これは、乾燥機能の無い洗濯機を風で乾燥させるためです。乾燥させたい時に扇風機に繋がっているプラグのスイッチを押してマニュアルで扇風機をONにします。プラグはスケジュールである時間にOFFになるように設定しています。いくつかOFFにする時間をスケジュールしておきます。マニュアルでONになった扇風機は、いずれかの時間でOFFにできます。

    プラグのエラーを経験

    SwitchBotのiOS用アプリを起動すると、接続設定を完了している各種デバイス(Hub, 温湿度計、Plug)が表示されますが、灰色に薄く表示されるデバイスは、通信が途切れているデバイスです。通信が途切れている状態は、殆どの場合、少し時間が経過したり、アプリを立ち上げ直したりすると通信が接続されます。

    あと,プラグの丸い押しボタンが点滅している場合にも,ネットワークに接続されていないようですが,iPhoneのアプリで様子を見に行くと,その点滅は点灯に変わり,ネットワークに接続されるようです.たまには,アプリで様子を見てあげないといけないかもですね.

    しかし、通信が途切れたままのデバイスとして、今回、プラグで経験しました。通信が切れているままだと、スケジュールでON/OFFしている実行予定はまったく機能していませんでした。エラーになった状態で停止していました。

    単身赴任で本宅のプラグだったので、本宅に帰った時に以下のように対応して問題も解決しました。

    プラグの通信エラーの解決

    すなおにリセット

    リセット、すなわち、プラグを100Vコンセントから一旦抜いて、接続し直すことで通信が回復しました。この回復によりiOSアプリでは灰色表示から黒い表示になり通信が復帰しました。

    トリッキーだな!これ

    もう一つ,出先から初日にInternet回線にて動作状況を確認した時に,通信が確立されていませんでした.1つのハブに3つのプラグ,2つの温湿度計,およびハブのリモコン機能には室内灯,テレビ,お掃除ロボットなどを,ぶら下げています.それら全ての通信確立ができていなかったのでした.

    1週間以上は帰宅できないため,出先から何度となくSwitchBotのiPhoneアプリから確認を試しました.その結果,1日だけ全ての接続ができた日がありました.自動点灯/消灯している室内灯のスケジュールがONのままだったので,室内灯が点灯していることをWebカメラで確認しました.この日まで,接続されていないかったため,スケジュール自体も機能していなかったようで,動点灯は機能しておらず省エネとしては助かりました.接続されている内に,室内灯のスケジュールをOFFにしました.これで解決と安堵しましたが...

    その後,また,接続が切れていました.この不具合は,ハブにあるかもしれません.対策で思いつくことは,冗長化ですハブを1台増やして2台体制にすることです.今度,やってみて結果がでれば報告します(2023/10/29, MRHARIKIR)

    SwitchBot スマートプラグ プラグミニ スマートコンセント スイッチボット 消費電力モニター タイマー コンセント

    プラグ

    • 手動の電源ボタン : コンセントの横の丸いスイッチ
    • 初期化/ペアリング : 電源ボタンの長押し
    • モバイルアプリに登録するには、WiFiに接続して行います
    • 最大電力 : 1,500 W
    • 型番 : SP11
    • 電源入力 : 100-120VAC 50/60Hz
    • WiFi : 802.11 b/g/n2.4GHz

    共通

    • 対応 : alex、works with Google アシスタント、Apple siri
    • サードパーティサービスとの連携方法 : www.switchbot.jp/works-with
    • お問い合わせ : SwitchBotアプリの「フィードバック」から行すか、email: support@wondertechlabs.com

    アプリ

    iOS用のアプリ

    アプリの画面

    サイドメニューからシーンを選んで、スケジューリングができます。

    参考画面

    まとめ

    今回、100V電源をON/OFFできるSwitchBotの「プラグ」製品で通信エラーを経験しました。この状態では、iOSのアプリからのマニュアルでのON/OFF、スケジュールで設定した時間でのON/OFFが機能しなくなっていました。

    対応策は、プラグを100Vから一旦抜いて、改めて挿すことでした。これで、通信が復帰し全ての機能が復帰しました。日頃は別宅に住んでいるので、本宅に設置した「プラグ」の復帰には、リアルにそこに行って対応するしかなりませでした。今回は、家族には頼まずに本宅に帰ったタイミングで対応することで解決させました。

    編集履歴

    2021/11/20 はりきり(Mr)
    2023/10/29,追記(通信が確立できていなくてスケジュールも実行できていないこと,その対策について)
  • [Gear] ロボットクリーナー 3万円台の小型の製品; HITACHI (日立) RV-EX1 – シンプルに使える – SwitchBotの連携でもっと快適に – 4脚型椅子は厄介な障害物/それでも一人暮らしの日常使用には十分 – [2023/10/15]

    [Gear] ロボットクリーナー 3万円台の小型の製品; HITACHI (日立) RV-EX1 – シンプルに使える – SwitchBotの連携でもっと快適に – 4脚型椅子は厄介な障害物/それでも一人暮らしの日常使用には十分 – [2023/10/15]

    はじめに

    お掃除ロボット「maru」の運用を開始してから,2年半が経ちました.1日おきの16:30から掃除を開始するようにSwitchBotのスケジューリング機能で働かせています.掃除の範囲は,障害物にぶつかると一定のルール,またはランダムな方向や少し回転するなどして障害物をさけて掃除します.1時間の掃除タイムが終了すると充電器に自動で戻ってきます.これらの機能は問題なく働いています(2023/10/15).

    ロボットクリーナー

    ロボットクリーナの老舗は、iRobot社ですが、市場に投入された当時の価格は、数十万円台で非常に高価でした。家庭でこんなもん使えるのかと思っていましたが、2021/3現在、3万円台で手に入ります。シンプルに作られているためカメラなどの高級な機能はないので、環境対応力はそれほど高くありませんが、単身赴任の一人暮らしには十分な能力です。

    今回、今後の見識のために、廉価なロボットクリーナーとしてHITACH(日立)社製の「ミニマル ( minimaru )」(RV-EX1)を購入したので評価しました。

    なかなか使えすよ。

    因みに、ホームオートメーションのSwitchBotのリモコンと連携させているので、帰宅する1時間前にスマホから起動させて床掃除をさせています。SwitchBotがあれば、安価な家電でも快適な生活を提供してくれます。

    HITACHIのロボットクリーナー

    ミニマル (RV-EX1)

    シンプルに自動的に掃除をする機能のみを備えたモデルです。付属機能が追加されたモデルにRV-EX20があります。以下に、その情報源だけですが示しておきます。

    https://kadenfan.hitachi.co.jp/clean/lineup/rvex1/

    ヤマダ電気で購入しました。RV-EX1のサイズは、縦横とも25cm、高さ9.2cmです。フル充電(3時間, 27W)で1時間稼働、最大32畳の掃除が可能、集じん容器の容量は250mL、重さ2.3kg、充電台(基地)に自動で帰ってきます。前方に2つの「かきとりブラシ」(交換用 RVP-SB1またはRV-DX1-012サイドブラシDX, ¥2,000)があり、低速に回転しており、埃(ほこり)や塵(ちり)を本体の中央に寄せる機能としては十分に備わっています。

    駆動用の車輪は、左右に1つずつあり、上下に動くことが可能です。この機構により少しの段差は乗り越えることができます。毛足の長いカーペットとして、2cm程度までOKのようですが、我が家には、そのような高価なカーペットは存在しないので試すことはできていません。

    掃除モードは、自動/念入り/マナー/おこのみ(壁ぎわ走行重視・反射走行重視・脚周り走行重視)/スポットがあります。

    予約機能は、タイマー予約:1~12 時間後・毎日同じ時間に掃除を開始、があります。

    今回紹介しているRV-EX1の価格より2倍近くする「RV-EX20」は、スマフォからのコントロールも可能ですが、RV-EX1では、その機能はありません。そこは、SwitchBotで連携しているので同じ機能を安価に構築しています。

    本体

    • 主電源 : 右車輪横のスイッチ
      • 運転する時 : ON
      • 運転しない時 : OFF
    • 充電台にセットする
    • 背中にある「スタート/ストップ」ボタン
      • 「スタンバイ状態」(掃除モードや「おしえて」ランプが点灯・点滅)にする
      • 5分間操作がなければ「スリープ状態」(ランプ表示が全て消灯)になる
    • 「ごみすて」ランプ
      • 点灯していると運転しないので、ゴミを捨てる
    • お知らせコード
      • C-01 : ダストケースがセットされていない
      • C-03 : 車輪が動作しない
      • C-04 : 回転ブラシが動作しない
      • C-05 : サイドブラシが動作しない
      • C-06 : バンパー(全面の部品)の誤動作
      • C-07 : 前面センサーの誤動作
      • C-12 : 主電源がOFF
      • C-20 : 以下4つの理由により動作しない
        • 鏡面や黒色の床面でのセンサーが働かない
        • 直射日光でのセンサーが働かない
        • 狭い場所で本体が動けない
        • センサーが汚れている
      • C-21 : 車輪が浮いている
      • F-00 : 主電源の付け直しを実施する。それでも解消しない場合は、修理が必要
      • その他の不具合は、取扱説明書のp.32

    リモコン

    本体の表示も見ながら、リモコンで操作します。

    • スタート・ストップ
      • 左上のボタン
      • 掃除の開始と停止
    • そこだけスポット
      • 右上の渦巻きボタン
      • 現時点でのスポットモードでの掃除
    • 方向ボタン
      • 中央にある上/左回り/右回りボタン
      • その時点からの本体の遠隔操作
    • ホーム
      • 中央のボタン
      • 充電台に戻す
    • モード
      • 左下のボタン
      • トグル式になっている
      • →自動→念入り→マナー→おこのみ1(壁ぎわ走行重視)→おこのみ2(反射走行重視)→おこのみ3(脚周り走行重視)→スポットモード→
    • おしえて
      • 音声で現在の掃除モードを知らせる

    掃除モードごとの運転時間

    • 自動 : 最大60分
    • 念入りモード : 最大70分
    • マナーモード : 最大90分
    • おこのみモード : 最大60分
    • スポットモード : (直径60cmの範囲内を強い吸引力で掃除)

    設置環境

    • 床に設置すること
    • 窓は閉める : これまでに使用した経験では,日の光がカーテンの隙間から漏れて床にあたっていると,それを避けて通る.障害物センサーとして赤外線を使用していることで生じる現象であると考えられます
    • 段差からの落下について
      • 段差は基本的に厳禁
      • 5cm以下の段差の場合、「段差センサー」が検知できない場合があり、落下することがある
      • 今回テストした結果、段差からの落下は、「段差センサー」によってセルフコントロールしているようで、落ちないようには動作していたが、脱輪することもあり、その場合は、スタック判定されて自動停止した。
      • 今回のテストでは落下することは無かったが、落下も確率の問題であり得るので、基本的にそのような環境は厳禁
    • 充電台
      • 壁に添わして設置する(ドッキングの場所を探すために、充電台の周りを探し回らないようにするため)
      • その左右は50cm、前方100cmは物を置かないこと
      • 日光が当たらないところ(カーテンで光を遮光; 赤外線による通信が誤動作するのを防ぐ)
    • 床に置かないようにしたいもの
      • 紐類
      • 雑誌
      • 座布団
      • 掘りこたつ
      • ガス面・大理石・鏡、および黒っぽい床では、本体の誤動作の原因、床に傷をつける原因となる
      • 吸い込まれやすい小物
      • 水入りコップ(こかして水をこぼしてしまう; 目のようなセンサー機能は無いため)
      • ビニール袋
      • 毛足が長いカーペット(>2cm)
      • 傷つきやすい壁や家具の保護として、その代わりにやるものを置いて保護してやる
      • 垂れ下がったカーテン
      • その他危険なもの
      • 台所マットなどは、乗り越えることはできるが、捲り上がることを防ぐ措置(滑り止めゴムマット)が必要
      • 床置きの扇風機(低い台座を乗り越えることがあるので)

    掃除モードの経路

    走行イメージは、取扱説明書(HITACHI、日立ロボット掃除機 型式RV-EX1, minimaru – 日立ロボットクリーナー, 全39ページ)から抜粋しました。

    • マナーモードは、静かに掃除
    • その他の掃除モードは、以下の図で示されているようなイメージになっています。

    掃除中の音、掃除能力

    以下は,これまで使用した感想です.

    普通に掃除機の音を発します。車輪があるので、フローリングの場合、「ゴトゴト」と音を生じますが、普通の手がけの掃除機でも「ゴトゴト」音は出るので、通常の掃除機から発する音は出ると考えれば良いです。

    障害物センサーは十分には機能していません.明るい壁ではぶつかる頻度は少ないのですが,暗い色の壁にはぶつかってしまいます.衝突による衝撃力は強くないのですが,気になる場合は,壁へのケアは必要かもしれません.また,掃除モードの変更(壁ぎわ走行重視)で壁への衝突は、ある程度は回避できるようです。基本はぶつかります。

    畳にカーペットを敷いた掃除面積として4.5畳を15分程度掃除させたところ、粉塵回収ボックスのフィルター表面上に、2~3mm程度の回収された埃(ほこり)を確認できました。十分に掃除可能であると理解できます。

    充電台の帰還ですが,広々としたところに充電台を設置した方が戻ってくる確率・速さは高まります.もしも,当該機が通れる間隔の脚を持つ4脚型の椅子は十分な障害物になってしまいます.充電台の前方2mに,その4脚型の椅子を置いておくと,その脚がトラップになってしまいます.当該機は,障害物にあたるとそれを迂回する動作を基本的にとります.その動作は,その障害物が1本のポールが立っているという前提になっているようです.そのため,4脚型の椅子の1の脚に衝突した場合,その脚を回るような動作をします.そして,その後,その場所から離れようと動作しますが,とんどのの場合,違う脚に衝突してしまいます.そして,同様な動作を繰り返して,その椅子から離れることがなかなかできません.

    いずれにしても障害物は鬼門ですが,当該機にとって椅子はひじ用に厄介な障害物のようです.

    対策は,4脚型椅子は充電台からできるだけ離して設置する対策をとりましょう(2023/03/25 by Mr.Harikiri).

    消耗品

    • サイドブラシ(2個入り)
      • RVP-SB1またはRV-DX1-012サイドブラシDX
      • ¥2,000
    • お手入れブラシ
      • RV-DX1-031オフイレブラシDX
      • ¥300
    • クリーンフィルター
      • 集じん器周りの部品
      • RV-DX1-029BフィルターDX
      • ¥1,000
    • 充電台
      • RV-EX1-023ジュウデンダイクミRVC-03
      • ¥6,000
    • 回転ブラシ
      • RV-EX1-015ロータリーブラシクミEX
      • ¥1,400
    • 吸込口カバー
      • RV-EX1-018メインブラシカバークミEX
      • ¥800
    • リモコン
      • RV-EX1-025リモコンクミRVR-3
      • ¥1,200

    ホームポジョン

    結論から言うと、ちゃんと充電器に戻ってきてくれます。接続した後は、粉塵落としを実行して停止します。

    参考

    RV-EX1取扱説明書

    RV-EX1取扱説明書のサイト

    https://kadenfan.hitachi.co.jp/support/clean/item/RV-EX1/manual.html

    RV-EX20

    RV-EX1の上位機種です。スマフォからのコントロール、Amazon Alexaからのコントロールが可能です。価格は6万円程度と2倍程度高価です。

    RV-EX20

    RV-EX20は、シンプルに作られたRV-EX1にスマフォからのコントロールや、Amazon Alexaによるコントールが可能になっているモデルです。価格は、RV-EX1の2倍弱高く設定されています。

    https://kadenfan.hitachi.co.jp/clean/lineup/rvex20/

    まとめ

    いきなり高機能なロボットクリーナーではなく、シンプルに動作するHITACHIの製品RV-EX1について、週一ペースでの掃除をタイマーによる掃除について評価しました。1番気になっていたことは、毎回、掃除の終わりにホームに戻ってくるかどうかです。それさえ確実にできれば、掃除のムラについては、回数で誤魔化せるので、大きな問題ではいなと思っているからです。今後、さらに、長期の使用についても評価をしてみたいと思います。

    1年使ってみて

    椅子の足には弱い。僕の部屋には、6脚キャスターのオフィス・チェアがあります。この椅子の場合、RV-EX1とジャストサイズの幅のキャスター(足)があり、中に入ってしまって中々抜け出すことに苦労している様子を観察できます。

    RV-EX1の様にカメラやAIが無いか、それに等しい能力の廉価版のロボット掃除機では仕方がないのかもしれません。

    対策としては、掃除の対象となる部屋はシンプルにすることです。例えば、出かける前に、前述の椅子をテーブルの上や他の場所に移動しておくとか、部屋の家具をシンプルな形で揃えるとか、また、その配置も入り込まないように工夫します。

    RV-EX1の掃除は、基本的に1時間行うので、少々の同じ場所でのスタックがあっても、やがてその場合から脱出して掃除ができているため、完璧でなくてもある程度の掃除効率は達成できます。日頃の掃除としては問題ないレベルだと思っています。

    編集履歴

    2021/03/23 はりきり(Mr)
    2021/06/13, 追記(ホームに戻る様子を動画に収めた)
    2022/02/06, 追記(1年使ってみて)
    2023/03/25, 追記(充電台への帰還に際して4脚型椅子は厄介な障害物)
    2023/10/15, 追記(はじめに)
  • [Gear] スマートホーム – 「SwitchBot」を導入 -家電の消し忘れ、エアコンを手動ではなく温度条件による強制ON、洗濯機の乾燥に除湿機と湿度計によるモニタリングなどは、QOLを高める

    [Gear] スマートホーム – 「SwitchBot」を導入 -家電の消し忘れ、エアコンを手動ではなく温度条件による強制ON、洗濯機の乾燥に除湿機と湿度計によるモニタリングなどは、QOLを高める

    はじめに

    コロナ禍、熱中症について注意喚起されていましたが、睡眠時のエアコンのタイマー設定によるエアコンOFFが、最悪、熱中症のリスクにつながることもありそうです。今回、のSwitchBotの導入により、エアコン自体のON/OFFについて、室温が高くなったらエアコンをONする条件設定にすることが可能です。これは万全ではないものの、この設定をしておけば、安全対策の1つとして機能することになり、熱中症の罹患リスクを少なくすることも可能です。スマートホーム; Smart Homeは、人の暮らしに貢献するシーンは多くありそうです。実は、その他の欲求もあり導入をしたのですが、それは、以下の記事でご確認頂ければと思います。「言わずもがな」ですけどね ^^)

    SwitchBot

    SwitchBotの基本は、ネットワークに対応する赤外線リモコンです。部屋の温度・湿度を測定するセンサーなども製品ラインナップにあります。

    シリーズ製品

    今回は、音声入力に対応しないので、Hub Plusを除く以下の製品を購入しました。

    • Hub mini : 3個
    • 温湿度計 :4個
    • プラグ (plug) : 2個

    Hub mini

    • WiFi範囲に設置する赤外線リモコン
    • 壁掛け型のコンパクト設計
    • コントロールしたい家電の赤外線が届くロケーションに設置
    • リモートコントロールしたい家電がある部屋に設置して、家電をコントロールする

    温湿度計

    • WiFi範囲に設置する温度・湿度センサー
    • 磁石で鉄板に張り付けられる(ホワイトボードやパイプ棚に取付けています)
    • 温度・湿度を測定したいロケーションに設置
    • 玄関、各部屋に設置
    • 温度及び湿度の校正の仕方は、アプリから見ることができます。校正が必要な場合は、その方法に従ってください

    Hub Plus

    • Hub minと同機能
    • 及び、Alexaなどの音声認識させたい時に使用する
    • 今回は使用していません

    プラグ

    • 手動の電源ボタン : コンセントの横の丸いスイッチ
    • 初期化/ペアリング : 電源ボタンの長押し
    • モバイルアプリに登録するには、WiFiに接続して行います
    • 最大電力 : 1,500 W
    • 型番 : SP11
    • 電源入力 : 100-120VAC 50/60Hz
    • WiFi : 802.11 b/g/n2.4GHz

    共通

    • 対応 : alex、works with Google アシスタント、Apple siri
    • サードパーティサービスとの連携方法 : www.switchbot.jp/works-with
    • お問い合わせ : SwitchBotアプリの「フィードバック」から行すか、email: support@wondertechlabs.com

    アプリ

    iOS用のアプリ

    アプリの画面

    サイドメニューからシーンを選んで、スケジューリングができます。

    機能

    温度条件によるコントロール

    温度条件による家電のコントロールは、クラウドサービスをONすると使用できます。

    1. クラウドサービスがONになっていることを確認
    2. 温湿度計の歯車マークから「クラウドサービス」をONにする。
    3. 有効になった「シーン」→「シーンを作成」→ 「条件を追加」→ 「接続されているデバイス」から温湿度計を選択
    4. 温度を選択して、温度と以下/以上を選択して設定完了

    設定

    説明書に従ってhub miniをWiFiに接続すると、アプリに表示されます。温湿度計は、アプリのデバイスの追加から行います。

    参考画面

    使えるシーンを考える

    以下、シーンについて考えてみました。自分の環境に合わせて設定項目、内容を設定し直して行なってみてください。

    ここで注意しなければいけないことは、これらの機器は、工業製品みないな高度な精度を持っていないことです。誤動作もあります。誤動作や故障が発生した時を考慮して、フェールセーフ(誤動作・故障になった場合になるべく安全な方向になるようにすること)を念頭に置いた設定をすることです。

    僕の場合は、ネットカメラを設置して時折、室内の状況を見るようにしています。

    設計は人が行う領域です。その設定された機械に頼り切ってはいけないということです。

    • 熱中症対策、エアコンのタイマー設定でOFFになったとしても、SwitchBotの設定により、ある温度以上になれば、エアコンを強制的にONにする
      • 寝ている時は特に入念な設定を以下のように行う
      • 温度設定 : 例えば28℃以上でエアコンをON
      • 時間帯の設定を併用(22:00~06:00)
    • 風呂場の乾燥、お風呂は、浴室と脱衣室に分かれており、風呂を終えた後、ファンによる乾燥を行うことを前提にしています
      • 温湿度計は、脱衣室に配置
      • 温湿度計の湿度がある値に以下になった時に、ファンをOFFにする。
    • ペットのQOL*、温度のモニター値を元に、ファンのON/OFF、エアコンのON/OFF
    • 洗濯機の乾燥モニタリング
      • 温湿度計を使用
      • 洗濯機の乾燥は、カビの発生を抑えるためにはマメに行わないといけないようです。
      • でも、洗濯機の乾燥機能は結構大袈裟なものが多く、住まいの洗濯機は、感熱機能がなく送風のみでの乾燥機能がありますが、運転音が大きく近所に気兼ねします。
      • 洗濯機は、扉で閉鎖空間にできる1.5畳程度の小さい洗面スペースにあります。そこで、扉を閉め洗濯機の蓋を開けておいて除湿機を運転し、その除湿具合を湿度計で科学的にモニタリングすることで静かに運転することを考えました(2021/09/22)。
    • 冷蔵庫の温度管理
      • 温湿度計を使用
      • 夏の季節に冷却温度が上がっていることを、冷蔵庫から取り出した食品を触った時に感じました。通常と異なる現状だったので、一旦コンセントを抜いて再起動させ、部屋に設置していた温湿度計を冷蔵庫にそのまま設置し、モニタリングすることにしました
      • 温度は、10℃前後を示していましたが、再起動後は急速に冷却されていることが、庫内の冷気の感じと温湿度計のモニタリングから確認できました。最終的に1℃前後に落ち着いています。
      • このまま冷蔵庫に設置することにしました。

    プラグはどう使う?

    電源のオン・オフをするプラグですがどう使えばいいのか分からなかったので、最初の購入時には、「プラグ」は購入しませんでした。その後、「扇風機」のコントロールには欠かせないことがわかりました。それは、大抵の「扇風機」のリモコンは、電源のオン・オフは別スイッチになっていないことがほとんどないです。そうすると、扇風機の今の状態がわからないのです。電源がオンになっているのなら、その他の首振りや風量の変更もコントロールできますが、確実でない電源の状態では、コントロールとは言いません。

    解決策

    この扇風機の完全なコントロールとして以下の解説が解決策です。そのシーケンスは以下の通りになります。

    1. SwitchBotのプラグに扇風機のコンセントを接続
    2. 扇風機のリモコンは、Hub miniに登録
    3. 以上を前提に、以下のようにコントロールします

    コントロール

    1. 部屋の温度が一定以上になった時に以下の操作を実施する
    2. 扇風機を回したい場合は、プラグをオン
    3. 次に扇風機の風量を指定の量にセット

    扇風機のコントロールは夏場のマシーンのために

    実は、自宅のNASの温度コントロールのために、以上のスマートホームを考えたのでした。夏場に自宅に誰もいないときでは、その温度は、35℃を超えています。精密危機には過酷な環境です。そこで、外出するときには、自動にコントロールされるように、ある一定の温度を超えた時は、エアコンをオンにします。しかし、エアコンは、NASまでの距離が結構あります。また、NASが棚の上にあることから、冷気がNASに届きません。天井付近は結構暑いのです。この状況を解決するために、「扇風機」の登場です。できれば、首振りが、「上下」と「左右」が同時に可能なタイプがいいです。この扇風機は、エアコンとNASの間に設置しておきます。これで夏場のNASの過酷な稼働環境は改善されました。でも、もう季節は、秋めいて涼しくなってきました。今季は残念ですが、また、来年の活躍を期待しています。

    まとめ

    条件によるコントロールとして、現在、「手動実行」と「スケジュール」は、クラウドサービスがなくても設定可能です。温度条件の設定による家電のコントロールをしたい場合は、クラウドサービスをONにしなければなりません。

    今回、ホームオートメーションとして導入する動機になったのは、家電の消し忘れを出先からOFFにすることでした。裏の理由もありましたが。今回、SwitchBotを家電がある各部屋に導入することで、温度をトリガーとするファンやエアコンのON/OFFも可能になりました。

    編集履歴
    2020/08/17 はりきり(Mr)
    2020/09/11 追記(プラグ購入2個)
    2021/09/22,追記(洗濯機の乾燥に除湿器と湿度計を活用する)
    2022/03/12,追記(フェールセーフとネットカメラ導入)
  • [Synology] NAS (DS918+/DS920+)の バックアップを考える – システム構成は「Hyper Backup」、「Snapshot Replication」および「Synology Drive」- Smartプラグによる外付けHDDケース電源の管理によるセキュリティ向上、最後にシステムコンフィグレーション /クラウドバックアップも考え [2023/11/15]

    [Synology] NAS (DS918+/DS920+)の バックアップを考える – システム構成は「Hyper Backup」、「Snapshot Replication」および「Synology Drive」- Smartプラグによる外付けHDDケース電源の管理によるセキュリティ向上、最後にシステムコンフィグレーション /クラウドバックアップも考え [2023/11/15]

    はじめに

    2023/11/15,内容(クラウドバックアップについて追加)を更新しました.編集履歴は,最後尾を参照してください.

    ローカルネットワークに、DS918+とDS920+を立ち上げています。DS918+では、DS918+の外付けHDDにバックアップしています。DS920+のストレッジはSSDで構成しているので,HDDでストレッジを構成しているDS1621xs+(DS918+から移行)より少ないため、DS920+のバックアップ先は、DS1621xs+に設定して行っています。以下,DS918+はDS1621xs+に読み替えてください (2022/11/13).

    最近までのバックアップ体制は、「Hyper Backup」と「SnapShot Replication」の2つの構成でしたが、「Synology Drive」を追加した3つの構成にしました。Synology Driveは、PC/iPadなどの端末のデータバックアップを目的に導入しています。

    Hyper Backupは、NAS間や外付けUSB HDDにシステム設定やアプリケーションをバックアップすることができます。

    SnapShot Replicationは、#snapshotフォルダーというシステム・フォルダを作り、そのフォルダー内に、指定した時間毎に差分のバックアップを作成し続けます。

    Hyper BackupとSnapshot Replicationにより、復元能力が高まります。

    忘れてはいけないのは、システムの設定などのバックアップです。これについても最後に示しています。

    Driveは、Synology NAS同士でもバックアップが可能ですが、PCやiPadのデータをSynology NASにバックアップできます。そのモードは、(1)同期、(2)アップロードのみ、が可能です(追記、2022/01/08 by Mr. Harikiri)。

    Hyper Backup/Snapshot Replication、そしてDrive

    Synology NASのパッケージには、いくつかのバックアップ・ソリューションが無料で提供されています。その内、以下の2つのバックアップ・アプリケーションについて役割を意味付けし、それぞれを使い分ける運用を考えます。最後に、3つ目のパックアップアプリのDriveは、端末のデータ バックアップを目的に解説しました。

    • Hyper Backup
    • Snapshot Replication
    • Drive

    Hyper Backupで十分か?

    これまで、Hyper Backupのみで運用していました。どのようにパックアップを捉えたらいいのか、余りわからないまま使用していたわけです。

    バックアップの運用では、長らくSnapshot Replicationも併用していまましたが、PCやiPadのデータ バックアップも統合的に行いたかったので、Driveの運用を追加しています。

    Hyper Backup

    Hyper Backupの運用は、毎日1回のバックアップを実行するにように、スケジューリングしています。

    Hyper Backupの機能の概要は以下の通りです。

    • EXT4, Btrfswiki (Synology NASの+シリーズで対応)
      • 対応するファイルシステムは、EXT4, Brtfsです
      • Snapshot Replicationと併用するには、ファイルシステムをBtrfsで構築する必要があります
    • バックアップファイルの「暗号化」
      • AmazonやGoogleなどの、ローカルでないパブリック・サーバーへの保管もある程度は安心です
      • 何らかの理由で、マシンを全てロストした場合でも、新しいDS918+を購入してデータを復旧できます
    • 復元
      • バックアップファイルは、Hyper Backupでしか復元できない
    • バックアップの内容
      • 「システム構成」のバックアップと復元
      • 「アプリケーション構成」のバックアップと復元
      • 「ブロックレベルの増分バックアップ」機能(初期バージョンの差)
      • 「データ」のバックアップ
    • バックアップ先
      • 「外付けUSB HDD」へのバックアップが可能。Btrfsである必要はない
      • 「リモートSynology NAS」へのバックアップが可能。異なる敷地にあるNAS間が理想です
      • 「ファイルサーバー」へのバックアップ
      • 「クラウドサーバー」へのバックアップ
    • バックアップの「スケジューリング」

    2つのバックアップソフトのインストールは、以下のリンクをご参照ください。

    Synology NASをバックアップする方法

    https://www.synology.com/ja-jp/knowledgebase/DSM/tutorial/Backup/How_to_back_up_your_Synology_NAS#t2.3

    Snapshot Replication

    Snapshot Replicationの複製先に必要な機能

    ここで複製と言っているのは、2つの機能のことです。

    1. Snapshotとは
      • 選択した共有フォルダのスナップショットを取得します
      • 取得先は、共有フォルダ直下の「#snapshot」フォルダです
      • 設定した間隔でスナップショットを取得します
      • リビジョン管理できます。Windowsのエクスブローカーから以前のバージョンを見たり,復元することができます
    2. Replicationとは
      • 選択した共有フォルダの複製をスナップショットの形式ではなく、正に複製(replication)を取得します
      • 複製先は、ローカルとリモートを設定できます。最近、DSMがバージョンアップしてから、ローカルが設定できなくなりました(2020/09/27, Mr. Harikiri)
      • リモートにも同様に「SnapShot Replication」をインストールしておく必要があります
      • 複製先には、以下のファイルシステム(Btrfs)の要件が必要です
      • リモートにReplication(複製)しても、#snapshotフォルダも複製されます。スイッチオーバーも可能ですsource
    • Btrfsボリューム
      • システムHDD (または最近ではSSD)の初期設定においてBtrfsを選択している必要があります
    • Snapshot Replication
      • 必要なアプリです
      • 複製先にリモートを設定する場合、リモートにも「Snapshot Replication」がインストーされている事が必要です

    実質的には,Synology NAS間でしか複製(Replication)はしにくいか、または、できないのではないかと思われます.Synology製以外,且つ高機能なNASを持っていないので分かりません.

    Snapshot Replication – DiskStation Manager – より

    https://www.synology.com/ja-jp/knowledgebase/DSM/help/SnapshotReplication/data_protection_mgr

    SynologyのDSMでNAS2台をLAN経由&インターネット経由で同期させてバックアップ&フェイルオーバー&リカバリしてみた

    https://gigazine.net/news/20171005-synology-6th-review/

    SnapShotの使用例

    [WP] WordPressをアップデートした途端にエラーを吐いてダウン,SnapShot Replicationを使用して瞬時に復元! パーミッションの設定方法[2023/09/23]

    [WP] WordPressをアップデートした途端にエラーを吐いてダウン,SnapShot Replicationを使用して瞬時に復元! パーミッションの設定方法[2023/09/23] はコメントを受け付けていません

    Drive

    Synology Driveによるバックアップは、PC端末のデータを専用のクライアントソフトで修正されたら即時にそのままのフォルダ構造でバックアップしてくれます。また,当然,2つのNAS間でも可能です.

    他方,HyperBackupの場合,1回限りのバックアップでは,そのバックアップ先ではそのままファイル/フォルダを閲覧したりアクセスが普通にできるようですが,定期的にバックアップする場合,バージョン管理されるため特別なフォーマットでバックアップされます.そのため,ファイル/フォルダは普通に閲覧することはできません.

    そこで,NAS(1) – PC間または,NAS(1) – NAS(2)間で,そのままのフォルダ構造でバックアップしたい場合,即ち,ミラー情報としてバックアップしたい場合は,Synology Driveを使用します.

    必要なアプリのインストー

    Driveによるバックアップには、Synology NASにサーバー(Drive)をインストールし、データを保持している端末(PC/iPad/Synology NAS)にClientアプリをインストールして使用します。

    • サーバー用アプリ : Synology Drive (Synology Drive Adminコンソール)
      • Synology Driveでは、Adminコンソールで、すでに存在する共有フォルダに対してチームフォルダに設定したフォルダ内にサブフォルダの作成や、チームフォルダ/個人フォルダ内のファイル閲覧ができます。
      • Adminコンソールでは、クライアントと共有するためのチームフォルダの設定、クライアント・リストの確認、同期/アップロードなどのログの確認、及びドライブ容量などの情報の確認ができます。
    • NAS用のクライアント アプリ : Synology ShareSyc
      • ShareSycモードでは、シンクロモード(同期)やアップロードモード(サーバーにあるファイルを削除しない限り残る)させるモードの設定、及び、サーバー接続の設定が可能です。
      • サーバーにアップロードのみのモード
    • 端末用のクライアント アプリ : Synology Drive Client
      • NAS用のクライアント アプリ (Synology Drive, webブラウザを使用)と同様の機能を持つPC用クライアントです。

    パッケージセンターから「Drive」をインストールすると,以下の3つが機能追加されます.

    1. Synology Drive: NASのDrive閲覧
    2. Synology Drive ShareSync: NAS間の同期を設定
    3. Synology Drive Admin Console: NAS上のフォルダーを指定

    Synology Driveを追加したシステム構成全体としてのSynology DriveのモードやサーバーNASの構成は以下の通りです。

    • クライアント アプリではアップロードモードに設定
    • アップロードした先のサーバーNASでは、Hyper BackまたはSnapShot Replicationでバックアップを実施
    • 運用(1) : PC/iPadは、それぞれのクライアントアプリをインストールして運用.
    • 運用(2) : 以下は特種な運用方法ですが、事例として参考になると思うので、その運用概要を示しました。
      • A拠点には、光ネットワーク、サーバーNASを設置しています.
      • B拠点には、SoftBank Air (WiFi)、クライアントNASとPC/iPadを設置しています。日々、クライアントのデータが増加します.
      • B拠点のデータをA拠点にバックアップすることが目的です.
      • B拠点のNASのチームフォルダには、PC/iPadからネットドライブやDrive クライアントからデータがアップロードされます。
      • B拠点のNASのチームフォルダは、A拠点のDrive サーバー NASに自動的にアップロード(モード)されます。
      • A拠点のNASは、Hyper Back/SnapShot Replicationでバックアップされます。

    ミラーでバックアップ

    クライアント側で,ミラーによるバックアップができるように設定します.下図は,NASのクライアントソフト(Dirve ShareSync)の場合の設定例です.

    注意点ですが,項目「再リンクしたときのデフォルトの操作を選択します」の設定では,以下の事象が起こったので,その場合の対応策を示しました.因みに,「リモートNAS」は「サーバーNAS」のことです.

    事象 : 不具合と対処方法

    1. 初期設定で,(1)「・・・リモートNASから再取得されます」としていました.
    2. ミラーによるバックアップに変更するために,(2)「・・・リモートNASから削除されます」に変更し,OKで閉じて設定できたつもりでした.
    3. 一旦,リンクを解除して再接続したところ,(1)の設定が生きており,クライアントNASに削除したばすのテストファイルが生き返ってしまいました.
    4. そこで,クライアントNASを再起動したところ,削除したテストファイルは生き返ることなく,リモートNASから削除されました.
    5. この状態で,クライアントNASにある既存ファイルを削除してみたところ,リモートNASのミリーファイルも削除されることが確認できました.

    バックアップ体制の構築

    まず最初に設定しておきたい機能は、Snapshot Replicationの「snapshot」です。スケジュールングして、例えば10分や、30分毎に差分のバックアップを取るように設定します。最小5分の間隔も設定できます。

    以下に、これら機能について、今一度まとめました。

    • Windowsからネットドライブとして使用している場合、前のバージョン(リビジョン)が保存されているので、ファイルのプロパティのバージョンから以前のものを復元できます
    • NAS モデルが Btrfsファイル システムをサポートしている場合、Snapshot Replicationを使用してローカル コピーを作成できます(DS918+/DS920+は可能)
    • iSCSI LUN対応
    • Hyper Backupより処理速は高速
    • スナップショットのスケジューリング(予約スナップショット)は、の3モードがある
      • 常に維持する
      • 最新を維持する
      • カスタマイズ
    • Synology Snapshot Manager
      • Synologyサイトからダウンロードし以下のプラットフォームにインストールすれば、Snapshotを直接管理できる(http://www.synology.com/から無償)
      • VMware
      • Windows Server

    Snapshot, Synologyサイト –

    https://www.synology.com/ja-jp/knowledgebase/DSM/help/SnapshotReplication/snapshots

    最初のスナップショットを取ると、フルバックアップが取られます。その後、バックアップとの差分が取得されます。いずれも、スナップショットです。

    Snapshot Replicationのインストールと設定方法及びスナップショットの概念について、ATCさんの以下の記事が大変参考になります。

    Synology NASでスナップショットを取得する | Snapshot Replication

    https://www.atc.jp/synology_nas_snapshot_replication/

    バックアップの充実化

    Synology NASに保管しているデータおよびNote StationやDBなど一部サーバーのバックアップは、Hyper Backupで必要十分です。

    Snapshot Replicationを使えば、システム構成というより、データの復元に特に向いています。

    この2つのバックアップを使うことで、よりきめ細かなバックアップにより、ほとんどの異常事態においても完全な復元および短時間で最新の復元が実現できます。

    対応するNAS

    Synology製品で、SnapShot Replicationが使用できる、Synology NASシリーズは、Synology siteを参照してください。

    Hyper BackupとSnapshot Replicationの比較

    Hyper Backup

    Hyper Backupの処理時間は、Snapshot Replicationの処理時間より多くかかるが、以下のリストおよび表1に示したように、5種類のストレッジにバックアップできます。暗号化も可能。

    1. ローカル
    2. 外部USB
    3. 別のSynology NAS
    4. ファイルサーバー
    5. パブリッククラウド

    Snapshot Replication

    一方、Snapshot Replicationは、基本的に指定した共有フォルダのスナップショットを取得します。これがsnapshot機能です。そのスナップショットをバックアップするのが、replication機能です。

    ランサムウェア対策には、Snapshot Replicationが良く使われているようです。

    その対応策は、別途、replicationしていたデータを使いデータを再構築します。

    表1. バックアップ・アプリの比較(Synology Siteより)

    バックアップ先Hyper BackupSnapshot ReplicationUSB CopyCloud Sync
    ローカル共有フォルダありありなしなし
    外部デバイス (USB)ありなしありなし
    別の Synology NASありありなしなし
    ファイル サーバーありなしなしWebDAV と OpenStack データ同期専用
    パブリック クラウドありなしなしあり

    バックアップ戦略

    バックアップは、(1)データが破損などによりカレントのデータ自体が無くなる場合、(2)サーバーが損傷する場合、(3)サーバーが置かれている場所が崩壊するなど、データ自体が無くなる要因は、最悪の場合も予想できます。

    • (1)データのみが無くなった場合は、ローカルのバックアップから復元すれば済む
    • (2)サーバーが損傷した場合、同じサーバーをあらためて購入するなどして用意し、別にバックアップしていたSynology NASやファイルサーバーから復元すればよい
    • (3)サーバーが置かれていた場所の崩壊の場合、パブリッククラウドのバックアップや別サイトのSynology NASのバックアップから復元できる。

    個人の場合、自宅内にある別Synology NASか、Windowsのファイルサーバーにバックアップするものと想定されます。それは、一般的な選択肢になります。

    また、パブリッククラウド(iCloud, Amazon, Googleなどから提供されるサービス)をバックアップの保存先に選択することは、Hyper Backupが暗号化機能を有していることから、そのハードルはそれほど高くないと思われます。

    実際の運用

    別のSynology NASがない場合、すなわち2台もNASないのが一般的だと思われるので、それを前提にすると、以下の運用がベターです。

    因みに、最近、DS918+の後継機であるDS920+をblog用に導入しました。現在は、この二台体制によりバックアップ体制が充実しています(2020/09/08 HARIKIRI(MR) )。

    1. Snapshot Replicationの運用

    小さなトラブルのためには、日頃から小まめなバックアップをして、また、復旧も迅速にするために活用します。バックアップ先はローカルにします(一般的な使用ではそれしかない)。

    例えば「web」フォリダーをバックアップ元すると、バックアップ先には「#snapshot」というフォルダーが作成されます。設定したスケジュールでスナップショットは、この「¥web¥#snapshot」ローカルフェルダーに、スケジュールされた日時を表すフォルダー名で作成されていきます。

    日々の大きなバックアップは、Hyper Backupに任せます(毎日)が、Snapshot Replicationによるスナップショットの間隔は、Hyper Backupより短い方がよいです。例えば1時間や2時間、5分毎も可能です。#snapshotフォルダーは、Hyper Bacvkupによるバックアップ対象のフォルダーではありません。従って、Hyper Backupのバックアップ先には、#snapshotフォルダーは含まれません。

    2. Hyper Backupの運用

    おすすめは、Synology NASにHDD毎に独立の電源スイッチがある裸族のお立ち台を接続(USB4台)して、毎日のパックアップ、パックアップ完了後のアンマウントしてオフラインにする設定が安全面からベターでです。

    ただし、バックアップの後の次のパックアップには、HDDケースのスイッチのOFF/ON操作が必要になります。こまめなOFF/ONは必要とは思わないので、気づいたときにOFF/ONする運用でもよしとします。ただし、バックアップ先のHDDが再マウントされていないため、HDDがオンラインにならないとバックアップは失敗します。HDDのOFF/ONによりマウントされている場合は、その時に限りバックアップされます。この点は注意してください。

    3. 自動化

    当サイトでも記事にしている「Switch Bot」シリーズの「プラグ」を用いて、外付けHDDケースの電源をコントールしバックアップの自動化を行う。これにより、手動によるHDD電源のオン/オフは不要となり、不必要な時間帯での外付けHDDケースの稼働が避けられることで、セキュリティ向上につながる。

    • 当サイトでも記事にしているSmart Botシリーズのプラグを、DS918+のUSBに接続した外付けHDDケースの電源プラグと家庭用コンセントの間に接続
    • iOS用SmartBotアプリからプラグの稼働時間を設定します
      • Hyper Backup、および Snapshot Repricationがバックアップするタイミングに応じた時間帯に設定します
      • 設定する時間帯の開始と終了の時刻は、5分から10分程度の余裕時間も考慮します
    • 設定した通りに、外付けHDDケースに対してバックアップできているか、ログを確認します
    WD BlueTM (5400 RPM Class)
    • 2年保証
    • 3.5 inch
    • Win/Mac対応
    • 4Kセクタ(AF)
    • SATA, 5Gb/s
    • 5400 rpm
    • イメージバックアップソフト(無料ダウンロード), Acronis True Image WD Edition (Windows版)
    • NoTouchTM ランプロードテクノロジー搭載: 記録ヘッドがディスクの表面に触れないように安全に配置されており、データを保護する

    USB Copy

    もっと柔軟なバックアップには,USB Copyも活用できます.

    • DS918+/DS920+では,全面とは背面に,1つずつUSB 3.0ポートがあります.外付けHDDにフォルダ/ファイルをコピーすることができます.
    • コピー動作のトリガー
      • USBデバイスのホットプラグしたとき
      • ハードウェアコピーボタンを押したとき
      • スケジュールを有効にして,その稼働時期になったとき
    • モード
      • フレキシブルモード
        • インクリメンタル
        • ミラー
        • マルチバージョン
    • 高度なオプション
      • インクリメンタで以下のオプションが使用できる
        • 送り先フォルダーの元のファイル構造を削除
        • ファイルの競合ポリシー
        • コピーが完了したら,そーすファイルを削除
      • マルチバージョンで以下のオプションが使用できる
        • ローテーションポリシーオプション
          • 古いバージョンからローテーション
          • Smart Recycle
          • 最大65535のバージョン保存
    • タスクが完了するとUSBデバイスは安全に自動排出される
    • フィルター機能が使える
      • 音楽,動画,画像,文章
    • ログ作成機能
      • 最大100,000
    • 通知機能
      • SMS
      • E-mail
      • モバイル
    • ビープ音
      • 開始時
      • 終了時

    USB Copy — Synology サイト —

    USB Copy の仕様 | Synology Inc.

    PC/Macなどのバックアップ

    以下のActive Backup Suiteによるバックアップに関するる記載は,古くなっています.2023年現在,Active Backup Suiteは,名前を変えてActive Backup for Bisunessとなりパワフルになりました.

    以下の内容は古いですが,記載内容は残しておきます(2023/10/08)

    Active Backup for BisunessでPC/Macをバックアップする方法は,別の記事を参考にしてください.

    https://harikiri.diskstation.me/synology/42352/(新しいタブで開く)

    Active Backup suite (古い,2023/10/08現在)は,Synology NAS以外のマシンのバックアップをSynology NASにすることを可能にします。

    Synologyが提供するライセンスフリーのバックアップバッケージは、SMB、rsyncによりSynology NAS以外のマシーンのデータやシステムをバックアップすることができるようになります。

    • Windows 10 PCのデータ、システムのバックアップと復元
      • バックアップは、Synology NASをバックアップする同様の技術で、差分バックアップすることでバックアップ容量を削減できる
      • リストアでは、CDやUSBメモリーで起動して、バックアップデータを保存しているSynology NASに接続することで、指定の復元ポイントに戻すことができる
    • ファイルサーバー
    • 仮想マシン

    Active Backup Suite – Synology Site –
    (2023/10現在,Active Backup for Bisunessと名前を変えてパワフルになりました.以下の記述とリンクは参考までに止めてください)

    Active Backup は、VMware、Hyper-V、Windows エンドポイント、Microsoft 365、G Suite のバックアップタスクを Synology NAS で一元管理し、一台のシンプルなコンソールで管理できるようにします。高速で信頼性の高いリカバリを実現し、実行中のサービス、VM、およびファイルを即座に利用できるようにします。

    具体的には、Active Backup for BuisinessパッケージをSynology NASにインストールし、Windowsをバックアップしたい場合は、Windows10用のエイジェントをPCにインストールするところから始まります。

    https://www.synology.com/ja-jp/dsm/feature/active_backup_suite

    システム・バックアップ

    以下で説明する「システム・コンフィグレーション」のバックアップは、Synology NASシステムの各種設定についバックアップすることが可能です.システム障害が起こった時に、できるだけ最小限の復旧作業で済みます。

    以下挙げた項目がバックアップされます。以下の図のように、拡張子が、「dss」のシステム・コンフィグレーション」ファイルをダウンロードし,その時まで安全に保管しましょう。

    • ユーザー
    • グループ
    • 共有フォルダー
    • ワークグループ
    • LDAP
    • SMB
    • AFP
    • NFS
    • FTP
    • Advanced
    • ネットワークパックアップ
    • ユーザーホーム
    • パスワード設定
    • パスワード期限
    • SNMP
    • タスクスケジュール
    • ノーティフィケーション

    最終防衛線はクラウドか!

    以上,バックアップしたデータの保管場所(サイト)を自宅にするという前提で解説してきました.即ち実データとバックアップデータが同じ場所という設定でした.実データとバックアップデータが同じ場所にあるということは,もしも,侵入者が実データを奪取できたとした時,同じ場所にあるバックアップデータも危険に曝されていることになります.

    そこで,考えられるのは,バックアップデータを保管を他サイトにするという提案です.それが,今後の在り方なのかも知れません.でも,個人的には少し抵抗がありますが,暗号化したバックアップデータであれば,少し積極的にはなれそうです.

    クラウドサービスは,どこでもよいのですが,例えば,マイクロソフトのOne Drive,AppleのiCloud,それとSynologyが提供するC2 Storage,等があります.クラウドサイトの地域は,Synology C2では,ヨーロッパ,北米,台湾です.One Driveおよび iCloudは,日本だと思われますが公表されているのかは不明です.

    Synology C2のアドバンテージは,Synology NASの機能に沿ったサービスが提供されます.C2の価格は,以下のリンクから確認できます.

    C2 Storageの価格 – Synology

    https://c2.synology.com/ja-jp/pricing/storage

    まとめ

    Snapshostによるバックアップは、ランサムウェア対策に使われることが多いと聞きます。短い間隔での差分バックアップであるため、最も近い過去での最新バックアップを持っているためです。

    ベースとなる「まるごとバックアップ」は、Hyper Backupに任せて、そのHyper Backupのバックアップ間隔の隙間を埋めるのが、Snapshot Replicationです。

    最後に、バックアップと共に、セキュリティとして重要であるのが、データの漏出の防止です。その為には、暗号化についても考える必要があります。もしも、Synology NASを使用しているのであれば、暗号化について以下の記事もご覧ください。

    編集履歴

    2019/12/01 はりきり(Mr)
    2020/01/03 追記・文言整備
    2020/03/05 文言整備
    2020/04/24 追記 (関連記事)
    2020/05/01 追記 (Snapshot Replicationは、Btrfsで使用できる)
    2020/05/04 追記 (ランサムウェアについて、まとめ)
    2020/08/13 文言整備、修正(web-1フォルダーが作成される → #snapshotフォルダーが作成される)、追加(DS920+とDS918+について)
    2020/09/08 文言整備、追記 (DSMでの操作画面)
    2020/09/27 誤記修正 (誤記であったHyper Backupでリビジョン管理を削除)、文言整備
    2021/01/03 追記 (自動化 - Smart Botのプラグを使って外付けHDDケースの電源のON/OFFを管理する)
    2021/03/28 追記 (USB Copyについて)
    2021/04/03 追記 (Active Backupパッケージについて)
    2021/05/15 追記 (システムコンフィグレーションのバックアップ)
    2021/10/16,文言整備(SnapShot Replication関連)
    2022/01/08,追記(Synology Driveによるバックアップ)
    2022/11/13,修正(DS918+からDS1621xs+に移行したことに伴う)
    2023/08/28,追記(Synology Driveを使ったミラーバックアップについて)
    2023/10/08,追記(Active Backup for Bisunessは,Suiteからパワーアップ)
    2023/11/11,追記(パッケージセンターからDriveをインストールして追加される3つの機能: Synology Drive, Synology ShareSync,および Synology Drive Admin Console)
    2023/11/15,追加(クラウドにバックアップするについて)
    2024/07/14,文言整備(誤記訂正など)

    以上