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  • [用語] SSD: Solid State Drive / フラッシュメモリ [IT] [2022/09/04]

    [用語] SSD: Solid State Drive / フラッシュメモリ [IT] [2022/09/04]

    SSD; Solid State Drive

    1. IT/Hardware用語.
    2. HDDに代わるコンピュータ用保存媒体
    3. HDDでは,データの保存を物理的な円盤に磁気で保存するが,SSDはトランジスタの電気的な保存方法であり,高速なアクセスが可能である
    4. SSDは,NOR型よりも大容量が可能であるNAND型フラッシュメモリを採用している.同様にUSBメモリもフラッシュメモリです.
    5. フラッシュメモリには,その他EEPROMやNOR型も含まれる
    6. フラッシュメモリでは,「セル」と呼ばれる構造でデータを保持しています.
      1. セルの入口には,「トンネル酸化膜」があり,その無効には,「フローティングゲート」があります.
      2. フローティングゲートにデータが保持されます.
      3. データは,電子の移動によりトンネル酸化膜を通過しフローティングゲートに辿り着きます.
      4. トンネル酸化膜は,電子の通過により徐々に劣化が進み,ある閾値からフローティングゲートから電子が漏れるようになります.
      5. この閾値というのが,寿命であり書き込みと消去の回数として1,000回から10,000回と言われています.
      6. フラッシュメモリでは,複数のセル単位(ブロック単位)でアクセスするため,1ビット単位でのアクセスはできません.
    7. セルの種類
      1. SLC; Single Level Cell
      2. MLC; Multi Level Cell
      3. TLC; Triple Level Cell
      4. QLC; Quad Level Cell
    8. ただし,SSDではHDDより使用寿命は比較的短い

    フラッシュメモリの仕組みについて,フラッシュメモリであるSSDと,HDDの違いなども解説 – Dospara –

    https://www.dospara.co.jp/5info/cts_str_parts_flashmemory

    NAND回路

    入力 X入力 YANDNAND
    0001
    0101
    1001
    1110
    NAND回路は,ANDの出力を反転出力する.

    SSDについて | データ復旧 – DataRescue Center –

    https://www.rescue-center.jp/explanation/ssd/type.html

    メモリ講座 -PALTEK-

    https://www.paltek.co.jp/techblog/techinfo/201113-02

    編集履歴

    2022/09/04, Mr. Harikiri
  • [Synology] NASに装着した新品SSDが1年後にエラーを吐いた – 修復・復旧方法 – △[2020/05/03]

    [Synology] NASに装着した新品SSDが1年後にエラーを吐いた – 修復・復旧方法 – △[2020/05/03]

    ID7504

    SSDがエラーした

    1年前、DS918+にWD製SSDを2枚挿してWrite/Readのキャッシュ(cash)を構築していた。ほぼ1年後の昨日、2枚のうち1枚にエラーがあると、DSMから警告があった。

    ハードウェア的に故障と思ったが、調査の結果、SSDの「復旧」から元に戻すことができた。

    故障日2020/1/18

    SSDキャッシュの再構築

    1. 「ストレージマネージャ」を起動
    2. SSDキャッシュの劣化を確認
    3. 修復ボタンを押して、修復するSSDを選択する
    4. 修復が開始される
    5. SSDキャッシュが再構築されるまで、30~60分程度

    1年前に2枚のSSDを装着して、すぐに今回とは異なる方のSSDがエラーを吐いた。その時は、WDのサポートに連絡して無償交換(中古らしい)してもらっている。

    しかし、SSDの「復旧」ボタンは試しかは、覚えていないため、本当に故障だったのか不明だ。WDでもそのように返品されてくるSSDが多くあり、それを5年保証の代替として、クレーム先に送り返しているのであろう、と今更に申し訳なく思う。

    今回は、返品せずに済んだ。

    以下の記事は、WDのSSDをSynology DS918+に装着した時の内容と、SSDの返品に関するWDのサポート再生の様子をまとめたもの。

    編集履歴

    2020/05/03 文言と体裁整備

  • [Synology] NASの追加メモリ – WD Black SSD 製品の故障対応はこんな感じでした [2019/07/26]

    [Synology] NASの追加メモリ – WD Black SSD 製品の故障対応はこんな感じでした [2019/07/26]

    ID1089

    はじめに

    DS918+にSSD cacheを2枚挿してRAID5の速度の効率化を測っていたが、ある時、1枚のSSDにエラーがあるとアラートが出ていた。Western Digital (WD)のサービスに電話連絡して説明して、交換してもらえることになった。

    今回のWDのサービスについて、その内容をここに残しておく。

    WDのサービスにコンタクトする

    ネットで検索して見つけたフリーダイアルに電話をして「NASに2枚挿ししていて、そのうち1枚についてNASから故障のエラーメッセージが出た」と伝えたところ、故障であることは間違いないので、5年保証は受けられるとのこと。製品の返品方法をメールで送ってくれた。

    送付先住所とそこを経由してマレーシアのセンターに送られるとの情報

    • トラッキング番号

    故障品を送る場合の梱包などについての注意事項

    SSDの返品

    SSD購入時のプラ容器に入れて、100円ショップで購入したCD保護用封筒に入れ、封書の裏表に適当に3ヶ所へトラッキング番号を記入してコンビニから東京の指定された三菱倉庫に送った1000円)。

    • CD保護用封筒 (100均)

    トラッキングの知らせ

    送付後、①返品製品の受領についてと、②代替の製品出荷についての2回のお知らせメールが届いた。

    • 返品製品の受領連絡
    • 代替品の出荷連絡

    到着

    ②の代替の製品出荷のメール連絡が届いてから数日、送ってから10日間程度で代替品が届いた。新品ではないようだが、使えればそれでよし。

    SSD交換は、以下のリンクをご参照ください。

    [Synology] NAS DS918+のcacheとして挿していた2枚のWestern Digital (WD)製SSDの内、1枚が不調になったので交換

    編集履歴
    2020/04/24 文言整備
    2020/07/26 文言整備
  • [Synology] NAS DS918+のcacheとして挿していた2枚のWestern Digital (WD)製SSDの内、1枚が不調になったので交換

    [Synology] NAS DS918+のcacheとして挿していた2枚のWestern Digital (WD)製SSDの内、1枚が不調になったので交換

    Synology NASのSSDの不調

    概要

    年末に1枚購入してcacheを構築しようとしたが、1つではcache構築ができない仕様であることが分かり、急遽もう 1枚買い足してcacheを構築していました。

    今年の3月に入り、1つのSSD cacheが不調である、とのシステムアラートが出ていた。

    予算が無かったことから、キャッシュ・エラー(キャッシュ不使用)のまま過ごして、4月に入って同SSDを購入して交換しました。

    • DS918+には、SSDのスロットが2か所ある
    • SSDを1枚(1スロット)では「キャッシュ構築の設定」を進めることができなかった
    • 2枚目のSSDを購入、2か所目のSSDスロットに装着しキャッシュを有効にでき運用していた
    • 3ヶ月後、キャッシュ・エラーが出た
    • 同SSDを購入し、交換
    • 故障したSSDは、WDに連絡して交換

    交換方法

    交換方法は至って簡単だった。DS918+の電源ボタンを数秒押してシャットダウンさせた後、NASの底面にあるSSD (No.1)の蓋を開けて交換し、電源ボタンを押してシステムを再起動させた。

    • DS918+のシャットダウン
    • 電源コンセントを外す
    • DS918+の底面のSSDスロットのフタを取り外す
    • SSDを装着し、フタを付ける
    • 電源コンセントを装着する
    • 起動スイッチをオン

    ログインが可能になるのを待って、愛用のiPadからDS918+にログインして、ストレージマネージャを起動。SSDキャッシュ・タグを選び、修復ボタンを押した。数十分後修復が完了しシステムは正常に戻った。

    • 端末からDSMにログインする
    • ストレージマネージャを起動
    • SSDキャッシャ・タグから修正ボタンを押す
    • SSDキャッシュの修正が開始される
    • 完了する数十分間待つ

    後始末

    故障したSSDは5年間保証を謳っているので、Western Digital日本法人に連絡して交換してもらう予定です。

    • WDサポートに問い合わせ (事前、実手続)

    事前の問合せ

    以前に、今回の故障について電話で問合せしたときには、デバイスのシリアル番号を伝えて欲しいと言われていました。番号は控えて電話していなかったので、後ほど改めて連絡するとことで電話を切りました。

    実手続

    その後、故障したSSDのS/Nを控えてWDのサポートで電話をして交換を申し入れました.

    2枚挿しで片一方がシステムエラーを吐いたことを伝えると,故障している可能性が高いので交換して頂けるとのことでした.

    自分のe-mailアドレスを伝えました。その後、送って頂いたメールには、商品の交換方法等を記載してました。

    この記載された手順に従って交換手続を行また。

    詳細は、以下のリンクに、WDの故障対応についてまとめていますので、ご参照ください。

    まとめ

    DS918+のSSDの交換は、至って簡単でした。WDのSSDは、5年間の保証がついています。WDサポートも親切に対応していただけました。交換してもらったSSDは、今後の故障に備えて予備品としておきます。

    編集履歴

    2019/05/06 はりきり(Mr)
    2019/06/07 追記 (WDへの電話での問い合わせ)
    2020/04/24 文言整備

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  • [Synology] DS918+  初期導入時にはJBOD HDD、その後、メモリ増設・SSDキャッシュ増設・HDD追加でRAID 5によりフルスペック化 — アプリ/ツール構成 [2021/08/28]

    [Synology] DS918+ 初期導入時にはJBOD HDD、その後、メモリ増設・SSDキャッシュ増設・HDD追加でRAID 5によりフルスペック化 — アプリ/ツール構成 [2021/08/28]

    はじめに

    最近まで、大きな勘違いをしていいたため、本内容について以下の修正をしています。(1) 最初に1台のHDDでNASを構築する場合、HDDをbasic設定ではなく、JBODもしくはSHRにしなければなりません。(2) JBODもSHRも1台のHDDでNASを構築することができ、後のHDD追加によりHDD容量を1つのボリュームへ追加が可能であり、更に他のRAIDモードへの変更も可能です。このことに気づくには、既にbasic SSDで構築していたDS920+に追加のSSDでRAIDモード変更を実施する時までかかりました(2021/03/05)。

    当サイトのDS920+では既に、basic HDDで構築してしまっていますが、新たに追加するSSDが1台以上の場合はSHR (SynologyHybrid RAID *1)、または、2台以上の場合はSHR又は他のRAIDに設定が可能なので、basic HDDで高築したNASをレスキューするには、SSDを新たなボリュームとして追加した後、既存のSSDに存在するフォルダ構成を、追加のSSDにコピーして移行していく方法しなないようです。現在は、その方法でSSDを追加することに取り掛かっています。この記事のレスキューとして、そのうち、その方法については、報告する予定です(2021/03/05)。

    SHR

    とは、通常のRAIDは、構成HDDの内で最も小さい容量のHDDに他のHDDに対しても合わせます。そのため最も小さいHDD以外のより記憶容量が大きいHDDの容量の内、その差分が活用されません。SHRではその差分の容量も活用することができます.
    しかし、SHRが使用できる製品は、僕が知る限りDS920+などのエントリー機種です。最近、追加したDS1621xs+ではSHRの選択肢はありませんでした。DS1621xs+にはRaid 5でStorageを構成しています。

    NAS導入によるblogの構築については、以下の記事もご覧ください。

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    概要

    https://www.synology.com/ja-jp/products/DS918+

    DS918+はスペック的にはHDDスロット4ベイの高性能のクラスになります。「+」がついているプラス・シリーズでは、ファイルシステムとしてBrtfsが使えます。このフォーマットでは無料のパッケージのSnapshot Replicationというバックアップソフトの使用が可能になります。ランサムウェアの対策としてよく使われているバックアップソフトです。

    DS918+は、将来の拡張性も高いため、家庭内のサーバーとして購入しましたが、正直言って、標準構成のままでは、動画サーパーとしては役不足でした。

    以下、示すように画像ファイルが関わる処理では、端末側(iPad/iPhone)の表示に少なくないストレスを感じました。

    • Video Station (DS918+), DS video (iPad/iPhone)で動画の視聴
      • 動画ファイルのサムネイルの表示が、カクカクするし、スムーズにスクロールしない
    • Audio Station (DS918+), DS audio (iPad/iPhone)で音楽再生
      • 音楽ファイルに関連付けたサムネイルの表示が、カクカクするし、スムーズにスクロールしない

    その後、「メモリー」、「SSDキャッシュ」、「8TB HDD」追加の拡張を行い、ほとんどフルスペックとなったDS918+です。

    DS918+の仕様

    DS918+

    https://global.download.synology.com/download/Document/Hardware/DataSheet/DiskStation/18-year/DS918+/jpn/Synology_DS918_Plus_Data_Sheet_jpn.pdf

    後継機、DS920+

    DS918+の後継機DS920+が発表されました(2020/05/15)。ハードウェアインストールガイド

    性能は、搭載CPUの比較から、おおよそ1.7倍の処理向上になると思われます。搭載CPUは、J3455の後継のJ4125です。クロックのアップとアーキテクチャが新しくなったことで、Bench Markは、最大1.7倍になっています。

    余談ですが、DS918+, DS920+共に、標準メモリーは4GBです。増設は、同サイズの4GBを1枚追加するのがスタンダードのようです。それ以外は、互換性がない(推奨していない)ということになます(2020/06/21)。

    バックアップ機として導入したいと考えています。バックアップといってもblog serverとしてです。ストレッジは、SSDにすれば相当レスポンスが高くなるのでは無いかと想像しています(はりきり(Mr) 2020/06/21)

    DS920+を導入しました

    実は、blog専用に2020/07/1から稼働させています。DS918+は、完全にホームサーバー専用なりました。DS920+導入時の初期スペックは、DS918+を導入した時と同じ戦略を取りました。ただ、HDDは、SSD(1TB)を1台を搭載しました (2020/07/14)。

    1. 起動時間の短縮 : PCでHDDからSSDに変更することで、起動時間は相当短縮されましたが、DS918+ (フルスペーク)とDS920+(SSD)の比較では、起動時間は相当短縮された体感がありました
    2. SSDアクセスは無音 : HDDのアクセス音が全く無くなりました。当然ですが、静かです。blogに訪問者がアクセスすると、HDDのアクセス音で気がつくくらい「コトコト」音がしていたのでずか、SDDでは全く音がなく静かです
    項目DS918+DS920+
    CPU 発表Q3/2016Q4/2019
    CPUJ3455J4125
    CPU ArchitectureApolo LakeGemini Lake Fresh
    CPUクロック1.82.0
    cache2MB4MB
    Technology14nm14nm
    TDP10W10W
    Cinebench R15約60%100
    https://www.cpu-monkey.com/en/compare_cpu-intel_celeron_j3455-662-vs-intel_celeron_j4125-1076

    Intel CPU J3544 vs Intel CPU J4125 – より

    https://www.cpu-monkey.com/en/compare_cpu-intel_celeron_j3455-662-vs-intel_celeron_j4125-1076

    DS920+の追加メモリーについて

    DS918+に付属していた4GBのメモリーモジュールについては、8GB x 2への置換えにより余っていたので、DS920+に取り付けようと考えました。しかし、DS918+ではDDR3, DDS920+ではDDR4とタイプが異なるためできませんでした。

    DS920+のメモリー

    型番 : D4NESO-2666-4G, 容量 : 4GB, タイプ : DDR4 non-ECC SODIMM

    https://www.synology.com/ja-jp/compatibility?search_by=products&model=DS920%2B&category=rams&p=1&change_log_p=1

    初期の構築方法

    DS918+の話題に戻ります。HDDの搭載、SSDの搭載など、具体的な操作は、Synology DS918+ ハードウェアインストールガイドを参照しました.

    DS918+とWD 8TB HDDをAmazonで購入後、先ずは、以下に示した最小の構成で、1ヶ月間程度で運用してみました。

    Synologyのパッケージ「Video Station」をインドールして、iPadからローカルネットで接続し、閲覧を確認したりして、ホームネットワーク・サーバーとして楽しんでいました。

    Video Station でビデオを整理、再生する

    https://www.synology.com/ja-jp/knowledgebase/DSM/help/DSM/Tutorial/home_theater_videos

    DS Video for iOS

    https://www.synology.com/ja-jp/knowledgebase/Mobile/help/DSvideo

    最小構成

    • DS918+は標準構成(4GB メモリー x 1)
    • WD Red 8TB HDD x 1をbasic JBOD*1 HDD

    *1 : basicではHDDを追加して1つのVolumeにできません。最初にJBODにすることで、その後の容量拡張を1つのVolumeで可能になります。そのRAID1以上の変更も可能です(修正 2021/03/05) and。

    性能評価

    DS918+に構築した「Video Station」にiPadのアプリ「DS Video for iOS」でアクセスして、レスポンスを確認しました。

    • 保管している動画のサムネイルを閲覧した際、そのスクロール表示がもたつく
    • 予想通り、キャッシュが必要であることが認識できた

    その後の更新方法

    その後、標準構成から、(1) メモリ(Memory)の増設、(2) 読み書きキャッシュ(cache)の増設、(3) HDD追加によるRaid化を実施しました。

    概要は以下のとおりです。

    • 4GB (標準) → 16GB (8BG x 2)
      • 実は、1枚の4GBメモリを追加する操作のみが、「保証対象」であるようです。取説を読んで、自己責任で実施してください。
      • デフォルトの4GBメモリを取り外して、8BG x 2枚の追加をしてまいましたが、1年経過した時点(2020/09)で安定稼働しています。
    • SSDキャッシュ無し → 512GB SSD x 2
      • キャッシュの効果とは、DS918+のストレッジを、後述しているようにRAID化にすることで、複数のHDDにデータを読み書きする余分なレスポンス時間が生じますが、その作業にキャッシュを使うことで、レスポンス時間を損なうことなく効率化されます(2020/06/21)
    • 8TB x 1 (basic JBOD) → 8TB x 3
      • RAID 5に設定しました :1台故障しても復旧可能です。
      • もしも、RAID6にすれば、2台のバリティーHDDが必要となり、実質的な使用可能HDDは、−2台になります。これによって、2台のHDDが同時に故障しても復旧可能です。現状では、PCにもバックアップしたいるので、RAID6は必要ないと判断しています(2020/06/21)

    実は、HDDは、フルセット(4台)すにする前に、先ず2台を追加して3台として、その後、1台を追加して4台のフルセットにしました。最後の1台を追加した記事もご参照ください(2020/09/19)。

    SSD Cacheのセッティング

    細かな説明をします。先ず、WD Black 512GB SSDを1枚挿してキャッシュを構築ししてみましたが、Read cacheにしかならない.なぜ?. 調べてみると2枚挿していないと、Read & Write cacheは選べないらしいのが分かりました。それぞれのキャッシュデバイスに読み込み用と書き込み用に割り当てるようだ.

    そこで,WD Black 512GM SSDを追加購入し、2枚挿しにすることで、あっさり読み書きcacheを構築できました.

    HDDの増設とRAID5

    最後に、Basic JBOD HDDとして使用していた8TB HDD x 1に加え、同じシリーズのWD Red 8TB HDDを、先ずは2台追加してRAID 5を構築しました。

    Plex Server

    フルスペックと共に、メディア・サーバーはPlexにしました。Plexの場合、元の動画ファイルがtsなどであっても、iPadで問題なく視聴することができます。リアルタイムにデコーディングをtsからmovやmp4にしていると思われますが、非常にスムーズです。因みに、端末は、iPad Proなのでハイスペックです。

    • Plex Server : 無料
    • Plex Client : デバイス毎に有料

    ただし、画像の質は、デコーディングの質に依存する部分が大きいですが、元ファイルよりは必ず劣化します。NASに対して、そこまで求めてはいけないようです。スペック的にもGPUが付くようなPCではないので当然でしょう。もしも、高画質を求めるなら、デスクトップのPCをサーバーにするが第一選択(最低限i5)です。そうすれば、おそらくPlexサーバーでもデコーディングの質は、マシンのスペックに応じて高くなると考えられるためです(実情に合わせて、少し修正しました,2020/05/10)。

    使用部品

    初期構成の部品

    あらためて、初期の構成部品を以下に示しました。

    • HDD : WD RED 8TB x 1, basic JBOD HDD mode
    • System Memory : 4GB (Normal)
    • Cache (SSD) : n/a

    フルスペック後の構成部品

    フルスペック後の構成部品を以下に示しました。

    • HDD : WD RED 8TB x 4, Raid 5 mode
    • System Memory : 8GB x 2, Crucial DDR3 1866 MT/s (PC3-14900) 16GB Kit CL13 SODIMM 204pin
    • Cache (SSD) : WD Black 512GB x 2

    メモリ更新の方法 (System Memory)

    • Crucial DDR3モジュールによるシステムメモリの増設は、DS918+ハードウェアインドールガイド (DiskStation にメモリ モジュールを追加する)を参考にして電源を切り、メモリモジュールを挿してシステムを再起動すれば、自動認識する.

    キャッシュ更新の方法 (Cache)

    • SSDによるcache構築は、 DS918+ハードウェアインドールガイド (M.2 NVMe SSD を DiskStation に追加します)を参照した.
      1. SSD 512GB x 2を装着する
      2. ストレージマネージャ -> SSDキャッシュ -> 作成
      3. 読み書きを選択する
      4. cacheしたいボリュームを選択する
      5. RAID 1が選択されて、RAID5とRAID6は選択できないようになっているが、気にせず(よくわからないまま) APPLYキーをエンターする
      6. cache sizeをMaxにする
      7. Skip Sequential I/O がチェックされていることを確認しAPPLYキーをエンターする
      8. 確認画面がでるのでチェックしてOKする
      9. しばらく待てばマウント完了後、cachingが開始される
      10. 完了

    RAID 5の構築

    • 8TB HDD x 3の内1つのHDDはパリティー用となるので,実際に増える容量は(3−1=2)つのHDD容量分となる。すなわち、今回の場合は、増やした分の8TB x 2 =16TBとなる。増えた容量を使用可能にするには、以下のように容量を拡張させる作業が必要です
    • Basci JBOD HDDを選択し、追加した2台のHDDを選択してRAID 5を構築を開始する (RAID 6にするにはHDDが4台必要)
    • 日曜日から構築スタート
    • 途中、RAID 1の表示が現れたので設定を間違えたと思ったが、その後RAID 5の表示に変わった。順序があるようです
    • Raid構成に要した時間は3日と8時間を要しました
    • このままでは,増加した分の容量を使用可能にはなっておらず、追加したHDDは未使用状態となっているはずです。実際のHDD容量を増やすには、割り当て作業を実施することが必要です

    SynologyのSupportをメールで受けながら実施

    下図(左)の右にある「サポートセンター」を開くと、問い合わせができるようになっています(下図(右))。

    このSynology チケットを活用しなが,SSD cache, RAID 5構築と容量増加を完了できました.

    Synologyは台湾の企業ですが、おそらく翻訳ソフトを使っているのか日本語での対応でした。もしかしたら、日本人のスタッフもいるかもしれません。世界的な会社ですからね。

    Synologyの担当者さま,ありがとうございました.

    システムの性能改善として一番感じられたことは、Video StationにiPadのDS Videoからアクセスして表示される動画のサムネイルの表示が、パラパラだったことが、本当にスムーズになったことです.

    DS918+の仕様では、CPU:Celeron 4 core, 廉価なシリーズとは異なり読み書きともに高速、ハードウェア暗号化装備、4ベイの拡張ユニットDX517 (5ベイ)により9ベイまでHDDを追加可能です。今後の拡張性も十分です。

    DS920+

    SSD キャッシュアクセラレーシ ョン機能で容量拡張可能な NAS

    毎秒 225 MB 以上 のシーケンシャル読み取り/書き込みスループットを可能。Web PHP 応答効率も以前より約 130% 改善。Synology SSD Cache テクノロジをサポートする M.2 SSD スロ ットが 2 つ内蔵され、フロントドライブベイを占領せずにマシンドライブに 比べ 20 倍もランダム I/O 応答時間が短縮。

    HTTPSサポート。組み込みファイアウォール、および複数の IP およびアカウント侵入自動ブロックメカニズム

    DS920+は、Surveillance Stationに対応していて、自動ビデオ監視システム化することができる。

    https://global.download.synology.com/download/Document/Hardware/DataSheet/DiskStation/20-year/DS920+/jpn/Synology_DS920_Plus_Data_Sheet_jpn.pdf

    Surveillance Station – IP カメラ対応表

    SSD キャッシュアクセラレーシ ョン機能で容量拡張可能な NAS

    https://www.synology.com/ja-jp/compatibility/camera

    アプリ/ツール

    先ずは、NASのパッケージセンターから、DSM (Disk Station Manager)用の必要な機能を選び、NAS用のアプリとしてインストールできます。アプリをインストールするとは、基本的にNAS上にサーバーを置くことを意味します。アプリには、Microsoftの「one note」と同様のことができる「note station」やメディア関連では、「メディアステーション」や「Audio Station」などがあります。出先からNASにアクセスできます。

    次に、Windowsやモバイル(携帯電話など)から操作するためのアプリとしてPC用であれば、「Download Center」で取得してインストールできます。これは、基本的にNASに対するアクセス・ツールです。

    Download Center

    https://www.synology.com/en-global/support/download/DS918+#utilities

    最後に、モバイル用のアプリは、iPhoneを使用しているのであれば、App Storeでアプリをインストールできます。「ds」、「synology」で検索できます。これは、NASの管理ツールであったり、クライアントとしてのアプリであったりの機能が使えるようになります。

    まとめ

    DS918+は、今やほとんどフルスペックになりました。

    1Kの動画をiPadなどの端末で視聴する場合で評価してみました。DS918+に構築したメディアサーバーを、比較的不安定な「Video Station」については、現在殆ど使用していません。

    現在は、安定性の高い「Plexサーバー」と、iPadのクライアントであるPlexで視聴してます。この組み合わせで、フルスペックにする前と後では、明らかに、サムネイルの表示とスクロール速度、クリック後の再生開始までのレスポンス時間に改善がありました。

    現在、1K動画の視聴において、iPad Pro、iPad Pro 11での視聴では全くストレスはありません。しかし、新しいiPad (2018)では、所々で途切れます。

    • iPad Proによる1K動画の視聴はスムーズ
    • あたらしいiPadによる3.5分間の1K動画の視聴は、最初に10秒待たされる。再生が始まって、30秒後に40~70秒間とぎれる、その後最後まで視聴できる。

    今回、フルスペックにすることで、DS918+がハイスペックになった訳ではありませんでした。今後は、一般使用として、フルペック化の恩恵を期待したとい思います。決して、無理させず欲求はそこそこに、いろいろな局面でその恩恵を受けることを期待しています!!

    DSMのクリーンインストール

    最近、1つ問題が発生しました。DSMの更新ができない事です。セキュリティ上、新しいOSに更新できないのは問題があります。クリーンインストールに至るまでを記事にしました。

    転送速度の比較(オフィシャルサイト)

    https://www.synology.com/ja-jp/products/performance#4bay

    編集履歴

    2020/03/10 追記 (文言整備、アプリ追加)
    2020/04/22 追記 (3 x HDDでRaid5, 4 x HDDでRaid6)
    2020/05/01 文言整備、追記 (概要の内容)
    2020/05/10 追記 (Plex)
    2020/05/15 追記 (DS918+の後継機DS920+)
    2020/06/21 文言整備 (DS920+のハードウェアインストールガイド)
    2020/07/14 追記 (DS920+導入も同戦略)
    2020/09/05 追記 (DSMのクリーンインストール記事のリンク)
    2020/09/17 文言整備 (誤記訂正、体裁訂正など)
    2020/09/19 追記 (3 x HDD RAID5に最後の1台のHDDを追加する記事のリンク)
    2020/10/25 追記 (DS920+のIPカメラ対応表)
    2021/03/05 修正 (最初にbasic HDDでNASを構築するとHDD容量拡張としてHDDの追加ができません。最初のHDDの設定では、basic HDDではなく、JBOD HDDにする必要があります。これにより単一のボリュームに複数のHDDを追加することができ、後でRAIDを変更することも可能です)
    2021/08/28,追記(アプリ/ツール)
    2022/01/01,追記(デスクトップ ハイスペックNAS DS1621xs+では、SHRは使用できない)