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  • [用語] pDNA ; Plasmid DNA – 染色体とは異なる遺伝子/環状/自己複製/F Plasmid/R Plasmid/ Vector Plasmid [2023/03/25]

    [用語] pDNA ; Plasmid DNA – 染色体とは異なる遺伝子/環状/自己複製/F Plasmid/R Plasmid/ Vector Plasmid [2023/03/25]

    plasmid DNAとは

    pDNA ;Plasmid DNA, 輪っか状のダブルストランドDNA. 細菌や酵母の細胞内に存在し、染色体DNAとは別の自己増殖性のDNAの総称.

    Plasmidは,FとRのPlasmidの発見によって始まった.

    1. F Plasmid (性因子)の発見, 1952年
    2. R Plasmidの発見, 1960年
    3. 制限酵素の発見, 1970年
    4. Vector Plasmidの開発, 1977年

    F/R Plasmidと制限酵素の発見とVector Plasmidの開発の歴史 (F Plasmid, R Plasmid, Vector Plasmid)が述べられている.

    プラスミドの複製調節機構, 日本細菌学雑誌 41 (2), 1986年

    プラスミド (Plasmid): 食品安全委員会の用語解説を以下に示しました.「細菌や酵母の細胞内に存在し、染色体DNAとは別の自己増殖性のDNAの総称で、染色体とは別に環状二本鎖 DNA として存在しています。抗生物質に耐性となる酵素等の遺伝子を含んだり、他の遺伝子の DNA 断片を組み込みやすくするため、制限酵素で特異的に切断される領域を有するものがあります。 組換えDNA実験では、プラスミドをベクター(目的とする遺伝子又はDNAを宿主に移入し、増殖させ、又は発現させるための運搬用DNA)として用い、宿主内での発現を司るプロモーターやターミネーターのDNA断片とともに目的とする遺伝子のDNA断片を組み込み、宿主への遺伝子導入を行います。」

    遺伝子組換え食品等の安全性評価基準の理解の一助となるように、わかりやすく記載していますの で、分子生物学の観点からは十分に内容が盛り込まれていない場合があります。

    食品安全委員会 用語解説

    編集履歴

    2020/12/18 Mr. Harikiri
    2023/03/25 追記 (参考文献の追加)

  • 気になる企業 ベクタービルダー /デザイン/受託/開発/GMP製造 [2020/11/21]

    気になる企業 ベクタービルダー /デザイン/受託/開発/GMP製造 [2020/11/21]

    VectorBuilder

    ベクタービルダー・ジャパンのサイトより。

    • 2015 foundingの受託会社です
    • カスタムDNAベクター/ウイルスベクターをO2O (Online to Offline)プラットフォームにより、サービスを提供する
    • ベクターは単なる研究試薬であと認識すると、研究者は多大な調製時間を費やしている。VectorBuilderは、この問題を肩代わりしてくれます。
    • その実績は、世界中の大学・企業の何万人の研究者に数十万種のサーヒズを提供し、多くの論文に引用されています。

    サイトでできること

    • ベクターデザイン
      • マイベクターをデザインする
      • デザイン・リクエストを送る
      • 遺伝子からベクターを検索する
      • ベクターの情報を取り出す
      • サービスプロポーザルを取り出す
    • 受託サービスの確認
      • 分子生物学サービス
        • ベクター構築
        • BAC編集
        • ライブラリー構築
        • 安定発現株の樹立
        • プラスミドDNAの精製
      • ウイルスハッケージング
        • レンチウイルスベクター
        • AAV
        • Adenovirus
        • MMLVレトロウイルスパッケージング
        • MSCVレトロウイルスパッケージング
        • バキュロウイルスパッケージング
      • COVID-19コロナウイルス研究資料
    • GMP製造
      • プロセス開発
      • 品質/安定性検査開発
      • GMPプラスミドDNA製造
      • ウイルス製造
      • GMP準拠製造施設
        • 下記参照
    • 解析ツール
      • シークエンスアラインメント
      • シークエンスドットプロット
      • shRNAターゲットデザイン
      • コドン最適化
      • GC含有率計算
      • DNA二時構造
      • DNA逆向き相補鎖
      • 塩基配列の翻訳

    ベクターデザインできる種類

    • 哺乳類
      • 遺伝子発現ベクター
      • 誘導型遺伝子発現ベクター(Tet型)
      • コンディショナル遺伝子発現ベクター(Cre-Lox型)
      • CAR (Chimeric Antigen Receptor)発現ベクター
      • ノンコーディングRNA発現ベクター
      • shRNAノックダウンベクター
      • CRISPR遺伝子編集ベクター
      • CRISPR遺伝子転写調節ベクター
    • エンハンサー/プロモーターテスト用ベクター
    • ゼブラフィッシュ遺伝子発現ベタクー
    • ゼブラフィッシュCRISPRベクター
    • ショウジョウバエトランスジェニック作製用ベクター
    • ショウジョウバエCRISPR遺伝子編集用ベクター
    • 植物遺伝子発現ベクター
    • 植物CRISPR遺伝子発現用ベクター
    • リコンビナントタンパク質発現ベクター
    • In Vitro転写ベクター

    GMP施設

    • 18,000 sq ft
    • 2020年後半には、32,000 sq ftが稼働
      • 製造スイート数 : 11 (独立エアーフロー、Grade B/Cの環境下にGrade A BSCを配置、BSL-2認証
      • Fill/Finish スイート : 2,000 sq ft, Grade Cの環境下 Grage Aインシュレーター配置
      • QC Lab : 7,500 sq ft
      • 製造プロセスと分析法開発 Lab : 6,500 sq ft
      • US, EU, Ph ChおよびPIC/SのGMP規制とガイドラインに適合した設計であり、臨床試験/商用生産が可能

    VectorBuilder

    https://www.vectorbuilder.jp

    編集履歴

    2020/11/21, Mr.Harikiri
  • [Bio-Edu] Plasmid DNA (pDNA)のデザイン及び、その製造方法に関する調査 [2020/12/24]

    [Bio-Edu] Plasmid DNA (pDNA)のデザイン及び、その製造方法に関する調査 [2020/12/24]

    plasmid DNAの物性

    2本鎖DNAを輪っか状にデザインした物をPlasmid DNA (pDNA)と言います。完全なpDNAでは、輪ゴムをよじった状態(super coil)となり輪っか状ではなくなります。そのことで、見かけ上の分子量は小さくなります。もしも、2本の内1本に切断箇所(ニック)が存在すると、super coilではなくなり、輪っか状になります。さらに、もう一方の鎖に切断箇所があると、輪っか状も崩れて、直鎖のDNAの形態になります。完全体であるsuper coilのpDNAは、以上の状態の変化による性質の違いを利用して精製されます。

    ベクター・デザイン

    既存のベクターをデザインするには、既存の知られた遺伝子部品を組み合わせることが基本です。リンクした以下のサイトは、標準のプラスミド・ベクターや、AAVベクター、レンチウイルス・ベクターなど、数十種類のベクターをバックボーンにして、好みのベクターをデザインすることができます。

    ベクター・ビルダー

    https://www.vectorbuilder.jp/design.html

    plasmid DNAの抽出方法

    plasmid DNA (pDNA)の製造で最もクリティカルな工程は、その抽出です。pDNAを生産する細胞にE.coliを用いた場合、E.coliのgenomeと目的のpDNAを効率よく分離抽出することが重要です。pDNAは、スーパーコイル(輪ゴムが更によじれている物をイメージするとわかりやすい)となっており、E.coliのgenomeとは物理的強度が異なることを利用して、アルカリ抽出やガラスピーズのミル抽出が一般的に行われます。

    • pDNAには耐性があると言って、アルカリ抽出でもガラスビーズ・ミル抽出でも分解されない訳ではないため、pDNAを効率よく抽出するためには、その処理条件の最適化が必要となる
    • pDNAは負電荷であるため、その精製は、AEXが基本となるが 12)、疎水クロマト(HIC)も適応できる。
    • silica単体にも塩基性アミノ酸バッファで結合させることが可能である
    • 工業的な生産では、沈殿化工程は、遠心機を使用するよりフィルター処理する方法が好まれる。フィルター工程の最適化も重要な検討項目である

    生産フロー

    ベーリンガー社が、CDMOとしてpDNAの効率的な製造方法を考案している。参考文献 3)、その主たる内容は、1~200L規模のcGMPに適用できるpDNAの製造において、高い効率で抽出できるアルカリ抽出およびビーズを用いた方法である。

    1. Vectorのデザイン
      • copy数
      • plasmidサイズ (不要な配列の除去)、可能な限り小さく
      • 耐性遺伝子から栄養要求遺伝子への変更
    2. Cell Bankの作成
    3. 拡大培養
    4. 生産培養
    5. ハーベスト
    6. アルカリ溶解 (Alkaline Lysis)
      • pH12
        • ガラスビーズ in Tubeによる破砕(マイルドに!)
        • supercoiled plasmidは、機械的ストレスに弱い
      • 中和(上清にplasmid、沈殿にタンパク質やゲノムDNA)
    7. ろ過システムによる濾過
      • 清澄システムにもガラスビースが充填されている
    8. クロマトグラフィー
      • HIC
        • Capturing step for pDNA
        • binding and elution condition
        • removing of endotoxin RNA, genome DNA
      • AEX
        • binding for pDNA
        • removing of entoxine
      • SEC
        • recovery : 1mg/mL
    9. UF/DF
      • concentration : 10mg/mL, but higher viscocity
    10. Bulk Fill

    plasmidの培養方法

    参考文献 1)より。大腸菌を使って生産させるのが一般的です。工業的には生産性が高いためです。

    ItempVGXI1, pVGXI2
    Size4.2kb, 4.6kb
    bad caseOD < 15, 0.6g plasmid/10L fermentor
    optimizationOD >40, 2.4 g ~ 3.0 g plasmid/10L fermentor
    考慮事項pVGXI2は、高いpoly A, 低いGC比率

    その他の精製方法として、以下のフローも参考の一つとして示します。特記する点は、ろ過助剤により細胞を効率的に回収している点である。

    1. 培養条件 : 詳細は参考文献1)を参照
    2. 流下培養、生産性 0.24g/L
    3. ハーベストには、ろ過膜、ろ過助剤(珪藻土+ミネラル;ベントナイト)を使用。
    4. 抽出・溶解工程
    5. pDNAの選択的沈殿化
    6. 再溶解/ろ過
    参考文献 1)

    1) Large Scale Production and Scale Up of DNA Plasmid Vectors With Complex Gene Inserts (2014)

    プラスミドベクターを大腸菌で大規模に生産するために、(1)細胞株の最適化と (2)配列の最適化を実施した。

    プラスミドpVGXI1(4.2kb)は、最初は10L発酵スケールで増殖は不良(OD <15、プラスミド収量:0.6g / 10L)であった。 細胞株の最適化により改善することができたOD> 40、プラスミド収量2.4g / 10L)。 このプロセスは、100Lおよび400Lスケールまで効果的にスケールアップ可能であった。

    プラスミド、pVGXI2(4.6kb)は、その配列の高いA残基​​の繰り返しと低いGC%で構成されていたが、 3つの異なる大腸菌細胞株で10Lスケールで検討した結果、各細胞株では、増殖は不良(OD <10)であり、プラスミドがほとんど生成されなかった(プラスミド収量:0.7g / 10L)。

    配列の最適化を行うことにより、pVGXI2は、標準的な大腸菌株で高い増殖性(OD> 50)およびプラスミド収量(3g / 10L)を10Lスケールで確認できた。

    さらに、プロセス最適化により、これらの2つのプラスミドは、発酵収率が4倍に改善し、スケールアップも達成できた。さらに、これらのプラスミドの精製により、臨床使用に適した高品質のDNA産物を得ることができた。

    https://www.cell.com/molecular-therapy-family/molecular-therapy/fulltext/S1525-0016(16)35244-3
    参考文献 2)

    2) 医薬品グレードの大規模プラスミドDNA製造プロセス(2015)

    プラスミドDNAの製薬用途には、直接的または間接的に、特定の品質基準が必要です。ヒトの「適正製造基準」(GMP)グレードへの直接遺伝子導入は必須ですが、ウイルスベクター(AAVなど)などのGMP生産では、使用するプラスミドDNAを必ずしもGMPで生産する必要はないとの記載があります。このような規制の側面に加えて、研究室規模(最大数ミリグラム)から工業規模(ミリグラムからグラム規模)へのプラスミドDNA生産プロセスの拡大がここで扱われる問題です。

    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24715291/
    参考文献 3)

    3) プラスミドDNAの工業生産 (2008)

    ベーリンガーの新しいcGMP生産システムに関する。pDNAの抽出方法は、アルカリ抽出法とビーズミル抽出法の併用であると理解しました。本当のところ、詳細については不明なのでわかりません。

    プラスミドDNAを製造する場合、適正製造基準は慎重なベクター設計から始まります(図1)。真核生物のプロモーター、遺伝子配列、およびポリA部位は主に治療効果に影響を与えますが、ベクターの残りの部分は製造にとって重要です。

    ベクターバックボーンのすべての要素、機能、および特性は、プロセスの堅牢性と製品の品質に関して評価する必要があります。

    ベーリンガーインゲルハイムオーストリアは、天然のColE1 / pUCoriに基づいた抗生物質を含まないプラスミド選択のためのホストベクターシステムを開発しました。

    生産性は、2.4g/L

    supercoiled plasmidについての記載あり。培養終了時には、90% supercoiled plasmidであるpDNA均一性を目標とする。

    https://www.genengnews.com/magazine/86/industrial-manufacturing-of-plasmid-dna/

    pDNAはスーバーコイル

    参考文献 4)

    4) Efficient Disruption of Escherichia coli for Plasmid DNA Recovery in a Bead Mill (2017)

    概要 – 要約:ビーズミルによるpDNAの抽出に関する研究。総pDNA(pDNA(t))およびスーパーコイル状pDNA(pDNA(sc))について、抽出に関するモデルを開発を目的に、ミル頻度、セル濃度、およびビーズサイズの2つのレベル23要因を検討。

    その結果は、応答曲面法によって分析した。

    pDNA(t)の最適化抽出条件として、13.26 mg / g dcw(93.41%の回収率)、30 Hzのミル周波数、0.10〜0.25 mmのビーズサイズ、および20 g wcw / Lのセル濃度を決定。

    pDNA(sc)の最適化抽出条件として、7.65 mg / g dcw(92.05%の回収率)、15 Hzのミル周波数、0.10〜0.25 mmのビーズサイズ、10 g wcw / Lのセル濃度を決定。

    考察 – ビーズミルでの細胞破壊は、アルカリ処理と比較して、pDNA(t)およびpDNA(sc)の放出に効率的であることが証明された。

    https://res.mdpi.com/d_attachment/applsci/applsci-08-00030/article_deploy/applsci-08-00030.pdf

    アルカリ抽出

    参考文献 5)

    5) Hot-Alkaline DNA Extraction Method for Deep-Subseafloor Archaeal Communities (2014)

    アルカリ処理と加熱を使用した新しいDNA抽出方法をの検討。 1 M NaOHで98°Cで20分間処理すると、さまざまな深さで収集された海底下の堆積物サンプル中の微生物細胞の98%以上が破壊されました。 しかし、DNAの完全性試験では、このような強アルカリ性および熱処理により、DNA分子がPCRでは増幅できない短い断片に切断されることが示されました。

    その後、アルカリ条件と温度条件を最適化して、DNAの断片化を最小限に抑え、高い細胞破壊効率を維持しました。 最良の条件は、さまざまな深さからの海底下の堆積物サンプルで50〜80%の細胞破壊率を生み出し、完全な16S rRNA遺伝子(すなわち、約1,500 bp)の増幅に十分なDNAの完全性を保持しました。 最適化された方法では、従来のキットベースのアプローチを使用した抽出と比較して、テストしたすべてのサンプルでより高いDNA濃度も得られました。 リアルタイムPCRと細菌および古細菌の16SrRNA遺伝子のパイロシーケンスを使用した比較分子分析は、新しい方法が古細菌DNAとその多様性の増加をもたらしたことを示し、従来の方法よりも海底下の微生物群集のより良い分析範囲を提供することを示唆しています。

    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3957647/
    参考文献 6)

    6) A continuous process to extract plasmid DNA based o Alkaline Lysis (2007)

    ここで紹介するプロトコルは、アルカリ溶解プロトコルに基づくスケーラブルな連続プロセスでプラスミドDNAを抽出します。このプロセスでは、採取した細菌を2つの​​混合チャンバーに制御された速度で通過させて、溶解を行い、アルカリ度を制御します。得られた溶液は、一連の フィルターで汚染物質を除去し、エタノールで沈殿させます。 このプロセスは、粗プラスミドを取得する前にすべての遠心分離ステップを置き換え、より多くの量の需要を満たすために簡単にスケールアップできます。 この手順を使用して、プラスミドを抽出し、50分から90分で、4リットルの大腸菌培養物から精製することができます。 プラスミドの収量は80〜90mg/L 培養です。

    細胞の形質転換→細胞増殖→プラスミドの抽出と精製。最も一般的な抽出方法はアルカリ抽出。連続プロセスに適用するには、pDNAの大規模な調製のためのアルカリ溶解法のスケールアップです。 細胞破壊の代替方法は沸騰溶解です。 しかし、このアプローチでは、pDNA収量と純度に一貫性がなく、メソッドも複雑です。最近、熱溶解プロトコルに基づく連続プロセスの開発と最適化の成功を報告しましたが、溶解後も遠心分離ステップが必要でした。アルカリ溶解手順によるpDNAの大規模抽出は、特に次の理由により、問題があると認識されています。 プロセスで使用される3つの溶液、それぞれ0.4M NaOH/C2コンテナ、2% SDS/C3コンテナ、3 M potassium acetate, 5 M acetic acid, and pH 4.8/C4コントなに地蔵しておく。Bacteria懸濁液(100 OD/TE buffer)とC2+C3のミックス液を混和してアルカリ溶解させ、その後、C3の溶液と混和することで、不純タンパク質とGenomeを沈殿化させる。濾液を回収し、70%EtOHで沈殿化させて濾過膜で沈殿を回収する。

    Flow rate : 3cm/sec

    遠心分離ステップを排除するために、0.2 μmの中空糸カートリッジを使用して細胞を回収。1)細胞溶解後の破片を除去し、プラスミドがエタノールで沈殿した後のRNA汚染を除去するための70μmナイロンフィルター。中空糸カートリッジはさまざまなサイズで製造できるため、適切なカートリッジを選択して、必要な最終容量を回収できます。 発酵細菌。 溶液IIIと混合した後、溶解したバクテリアを孔径が徐々に小さくなる4層のナイロンフィルター(375、186、122、70 μm)に通して、このサイズ範囲の破片やその他の不純物を除去します. 70μmのナイロンフィルターは、エタノール沈殿後のプラスミドとRNAの分離に最も効果的。

    スペルミジン圧縮18、CTAB沈殿19、20、ゲルろ過12、磁気ビーズ精製21などのさまざまな後続の下流精製プロトコルに容易に採用できます。 このプロセスは、従来のアルカリ溶解の問題を回避し、DNAワクチン接種、非ウイルスベクターベースの遺伝子治療、RNAi発現コンストラクトおよびその他の関連する臨床および研究アプリケーションのニーズを満たすプラスミドDNAの自動生成のためのプラットフォームを提供します。 この連続システムは操作が簡単ですが、システムのセットアップと最適化には、接続、チューブサイズ、同期ポンプの調整を含む最初のステップが必要です。 流速、混合セルのサイズ、および振とう頻度は、新しい実験条件に合わせて最適化する必要があります。 発酵プロセスとバクテリアの収穫は、収穫されたバクテリアのアルカリ溶解から始まる以下の手順では説明されていません。 発酵は参考文献に記載されているように実施する必要があります。 15、および細菌は、参考文献に記載されているように、このプロトコルで使用するために収穫する必要があります。 15、TEの代わりにソリューションIを使用

    https://www.researchgate.net/publication/5576598_A_continuous_process_to_extract_plasmid_DNA_based_on_alkaline_lysis

    プラスミド抽出の原理

    参考文献 7)

    7) いまさら聞けないプラスミド抽出法の原理 (2011) – 生物工学第89巻 –

    アルカリ変性の進み具合は、分子量の大きな染色体と、plasmid DNA(pDNA, スーパーコイルになっているものは特に安定的)とでは異なる。アルカリ抽出の原理を知ることができる。

    1. covalently closed circular : ccc (物理的に最も安定)
    2. open circular : oc
    3. liner : l

    ブラスミドベクターによってコピー数が1桁も違う
    1. pUC, pBluescript, pGEM, pTZ, pBR322, pACYC, pSC101

    https://www.sbj.or.jp/wp-content/uploads/file/sbj/8909/8909_yomoyama_1.pdf

    プラスミド抽出の特許

    参考文献 8)

    8) US Patent for Plasmid DNA extraction process Patent – Justia Patents – プラスミドDNA抽出プロセス – FujifilmDiosynth Biotechnolgies UK Limited特許 (2010/07/29出願、US特許8889852)

    フロースルー装置を用いて、95℃~120℃、10秒未満、5秒を超えて120℃超えないこと。pDNAは通常3kbp~4kbpの範囲。pH4~pH10,好ましくはpH7~9(0~100mM Tris-HCl)。カルシウムなどの細胞壁のカチオンを可溶化するEDATなどのキレート剤を含み得る。ボリオール(スクロースなど)によるpDNAの放出促進として、5%~10%を含み得る。界面活性剤X-100を1~10%を含み得る。カオトロープとして尿素を0.5~8M、好ましくは1~3M。細胞溶解剤リゾチームなどを必要としないが、必要に応じて使用し得る。

    https://www.sbj.or.jp/wp-content/uploads/file/sbj/8909/8909_yomoyama_1.pdf

    What is DNA?

    参考文献 9)

    9) What is DNA? – QIAGEN –

    ウイルス、細菌のgenomeの長さ(bp)と分子量。

    pDNAのAEX、Silica-membraneおよびマグネットSilicaによる精製。

    https://www.qiagen.com/jp/service-and-support/learning-hub/molecular-biology-methods/dna/

    プラスミド抽出

    参考文献 10)

    10) Plasmid vs. Genomic DNA Extraction: The Difference (2014)

    ゲノムDNA抽出 (gDNA)は、最大限の抽出方法で行います。まず、酵母、植物、細菌の場合、溶解には、原形質膜を機械的に破壊する前に、強くて硬い細胞壁を酵素的に破壊することが含まれます。細胞壁は通常、細胞壁ペプチドグリカンを加水分解するリゾチームとセリンプロテアーゼプロテイナーゼKで消化されます。特定のグラム陽性種の場合、リゾスタフィンは酵素消化をさらに促進します。細胞壁の組成が異なる外来種には、異なる酵素を使用する必要がある場合があります。

    その後、機械的な細胞壁破壊は、gDNA抽出のためのより普遍的な溶解方法として、ビーズビートがあります。0.1mmのガラスビーズまたは0.15mmの細かいガーネットビーズを使用して、ミル装置で行います。丈夫な糸状菌(例えば、アスペルギルスおよびフザリウム属)の場合、細胞材料は液体窒素で急速冷凍され、乳棒と乳鉢で粉砕された後、適切な溶解バッファーを含む溶液中で急速にボルテックスされます。

    精製は、シリカへの結合を促進するグアニジン塩を添加したフェノール-クロロホルムまたはスピンフィルター膜技術を使用して行うことができます。

    大腸菌の染色体は、細胞当たり約0.005ピコグラムにのぼる、サイズはわずか4.5メガバイトです。単一の開始コロニーからの典型的な一晩培養物は、約1-2× 109細胞/ mlを含みます。理論的には、これは、1mlの培養物が109個の細菌細胞あたり約5µgのgDNAを生成することを意味します。選択したアプリケーションに必要なDNAの量を計算するときは、これを考慮に入れてください。

    プラスミドDNA(pDNA)はgDNAから分離しておく必要があるため、プラスミドDNAの抽出は少し注意が必要です。この分離はサイズに基づいており、適切な分離は適切な溶解方法の使用に依存します。

    pDNA抽出の場合、細胞壁を酵素でかみ砕いたり、ガラスビーズで叩いたりするよりも、溶解をはるかに微妙にする必要があります。BirnboimとDolyは、1979年にアルカリ溶解によるプラスミドDNA抽出のための(事実上)普遍的な方法を発明しました。

    溶解バッファーには水酸化ナトリウムとSDSが含まれており、プラスミドとgDNAを完全に変性させます(つまり、DNAを一本鎖に分離します)。過度の変性は不可逆的にプラスミドを変性させる可能性があるため、このステップを迅速に実行することが重要です。次に、サンプルを酢酸カリウム溶液で中和してプラスミドを再生します。これは、プラスミドとgDNAを分離するための鍵です。プラスミドは小さいため、簡単に再アニーリングしてdsDNAを形成できます。ただし、ゲノムDNAは長すぎて完全に再アニーリングできず、代わりに絡み合って相補鎖が分離されたままになる傾向があります。遠心分離中、gDNA(タンパク質に結合)はペレットを形成しますが、プラスミドDNAは可溶性のままです。このステップでは、gDNAが壊れやすいため、サンプルを激しくボルテックスしたり混合したりしないことが重要です。壊れたgDNAは、再アニーリングしてプラスミドと溶解するのに十分小さい場合があります。

    pDNAの精製、次に、上清中のプラスミドDNAをエタノール沈殿するか、フェノール-クロロホルムまたはスピンフィルターを使用して精製します。スピンフィルターテクノロジーを使用している場合、中和バッファーにはグアニジン塩が含まれているため、ライセートはシリカに直接結合してさらに洗浄および溶出できます。得られたDNAは、ほとんどの下流の分子生物学アプリケーションにとって十分に純粋です。

    トランスフェクションにプラスミドが必要な場合は、陰イオン交換精製が汚染エンドトキシンを除去するためのより良い選択です。より高速なシリカベースの精製セットアップを使用して、エンドトキシンの除去も可能です。高収量のプラスミドDNAを単離するには、対数増殖期後期または定常期初期の培養物を使用します。プラスミド維持のために適切な濃度の新鮮な単一コロニーと新鮮な選択抗生物質を使用して培養物を準備します。プラスミド抽出物にgDNAが混入する可能性があるため、細菌培養物を増殖させないことが重要です。

    https://bitesizebio.com/1660/plasmid-v-genomic-dna-extractionthe-difference/

    プラスミドのシリカゲルによる精製

    参考文献 11)

    11) DNA Adsorption to and Elution from Silica Surfaces: Influence of Amino Acid Buffers (2014)

    正に帯電した(アルギニン(ARG)とヒスチジン(HIS))、負に帯電した(アスパラギン酸(ASP)とグルタミン酸(GLU))、極性中性(GLU)に分類されるアミノ酸を含む溶液からシリカへのDNA吸着への影響を測定しました。アスパラギン(ASN)、グルタミン(GLN)、セリン(SER))、および非極性疎水性(ロイシン(LEU)、プロリン(PRO)、およびグリシン(GLY))。さらに、DNA抽出の固相として2種類のシリカ粒子を選択しました。最初のタイプであるMagPrepシリカコーティング磁性粒子(Merck)は、核酸の固相抽出に一般的に使用されます。ただし、これらの粒子のシリカ表面は、核酸抽出用に最適化されている可能がある

    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4097040/

    プラスミド精製特許

    参考文献 12)

    12) プラスミド精製 JP2007500711A – 特許 –

    多孔のポアサイズを持つ陰イオン交換レジンによる精製。大きいサイズのプラスミドは、外表面に結合、プラスミドより小さいサイズの負電荷物は、プラスミドがアクセスできないボア内に結合させる。

    背景情報には、>80%飽和硫酸アンモニウムによりpDNAを可溶性、ゲノムDNAを不溶性に分離できる特許情報の記載がある(米国特許第6214586号(Genzyme Corp.)

    https://patents.google.com/patent/JP2007525222A/ja

    pDNAのCTAB精製

    参考文献 13)

    13) Milligram scale parallel purification of plasmid DNA using anion-exchange membrane capsules and
    a multi-channel peristaltic pump (2007)

    低濃度CTAB (0.1-4g/L) 沈殿法によるpDNAとRNA/Endotoxinの分離 : 2g/L or 10g/L CTAB/50mM NaCl溶液を添加し、Incubation20分, cfg(38,000xg 20min, 20℃)/pptを70% EtOHで洗浄し、0.6M NaCl, 25mM Tris-HCl, 1mM EDTA, pH7.4で氷冷下で溶解。

    https://www.researchgate.net/profile/Stefan-Schmidt-27/publication/6232344_Milligram_scale_parallel_purification_of_plasmid_DNA_using_anion-exchange_membrane_capsules_and_a_multi-channel_peristaltic_pump/links/59de01f545851557bde325bd/Milligram-scale-parallel-purification-of-plasmid-DNA-using-anion-exchange-membrane-capsules-and-a-multi-channel-peristaltic-pump.pdf

    pDNAのHIC精製

    参考文献 14)

    14) Purification of plasmid (pVaxLacZ) by hydrophobic interaction chromatography (2005)

    2.5M AmSO4(硫酸アンモニウム)で沈殿化した後、HICでBindingさせ、1.5M AmSO4でElutionする。

    https://www.scielo.br/scielo.php?script=sci_arttext&pid=S1516-89132005000400014
    参考文献 15)

    Using a single hydrophobic-interaction chromatography to purify pharmaceutical-grade supercoiled plasmid DNA from other isoforms (2012)

    1. HICカラムにより抽出したpDNAを不純物であるタンパク質、RNA、エンドトキシンなどの宿主汚染物質から分離精製する

    2. scpDNAとocpDNAを分離可能。

    3. 3 M硫酸アンモニウムの存在下では、scpDNAはocpDNAよりも疎水性が高くなり、ocpDNAは最初にHICから溶出できることで、一部のocpDNAをscpDNAから除去可能

    4. 効果的な免疫応答と感染性チャレンジからの保護を引き出すために高いスーパーコイルレベルが必要であることを示されている(Cupillard et al。、2005; Pillai et al。、2008)

    5. 製品には細菌ゲノムDNA、RNA、タンパク質、エンドトキシンが含まれていない必要

    6. 第二に、pDNA産物は高い均質性でなければなりません。つまり、ほとんどのプラスミドはスーパーコイルアイソフォーム

    7. プラスミドの品質分析(アガロースゲル電気泳動、HPLCなど)は、最終pDNAが98±1.2%のスーパーコイル率と検出限外以下の不純物であった。

    8. リポソームトランスフェクション実験は、ここで説明する精製pDNAがコントロールpDNAよりも高いトランスフェクション効率を持っていることを示しました。 したがって、この研究で提示された方法は、医薬品グレードのpDNAを製造するための主な要件を満たしている。 ラボ規模の準備から大規模な生産への移行は簡単です。

    Figure 3.  Plasmid purity analysis by HPLC. Plasmid purity was determined by anion-exchange HPLC on a MONO QTM 5/50 GL column. A linear gradient was performed at 0.5 mL/min by increasing the NaCl 0–1 M in 40 mM Tris/HCl, pH 8.0 for 10 CV at a flow rate of 0.5 mL/min. (A) plasmid sample purified by 2 M ammonium sulfate, (B) plasmid sample purified by 2.5 M ammonium sulfate, (C) plasmid sample purified by 3 M ammonium sulfate.

    https://www.tandfonline.com/doi/full/10.3109/13880209.2012.703678
    参考文献 16)

    Improved downstream process for the production of plasmid DNA for gene therapy (2005)

    HICにより、OCは最初のピークに、RNAは後のピークに、スーパーコイルであるpDNAは、その間に溶出される。

    Figure 4. Performance of the HIC step.

    Top: Elution profile of the HIC step (pRZ-hMCP1, 4.9 kbp). Main fractions are indicated by dashed lines. Bottom: Analyti- cal HPLC chromatograms of the HIC fractions; a) the first HIC peak contains impurities and open circular (oc) pDNA; b) the second HIC peak contains mainly supercoiled (ccc) pDNA; c) residual RNA and further im- purities elute when conductivity is suddenly strongly decreased. More strongly bound material is washed out of the column dur- ing regeneration (peak at the end of the HIC chromatogram

    分析は、AEC。

    http://www.actabp.pl/pdf/3_2005/703.pdf

    プラスミドバックボーン

    参考文献 17)

    プラスミドバックボーン – Plasmid backbones –

    日本語訳:

    https://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=en&u=https://parts.igem.org/Plasmid_backbones&prev=search&pto=aue

    https://parts.igem.org/Plasmid_backbones

    プラスミドバックボーン・キット

    参考文献 18)

    蛍光レポーターまたはカスタム配列をターゲット部位に挿入するために用いるドナープラスミド構築キットEdit-R HDR Plasmid Donor Kit – FUNAKOSHI –

    https://www.funakoshi.co.jp/contents/63964

    核酸デリバリー

    参考文献 19)

    遺伝子治療のための新規人工遺伝子デリバリーシステム : 多機能性エンベロープ型ナノ構造体の開発 (2007) – YAKUGAKU ZASSHI 127(10) 1685-1691 (2007) –

    https://yakushi.pharm.or.jp/FULL_TEXT/127_10/pdf/1685.pdf
    参考文献 20)

    [GS02-1] 脾臓選択的遺伝子導入キャリアの開発とDNAワクチンへの応用 – 日本薬学会 第141年会

    免疫細胞へ効率的に抗原遺伝子を送達し、発現させることが課題となる。脾臓は多くの免疫細胞 が局在し、全身性免疫を司る臓器であり、DNAワクチンの有望な標的臓器と考えられる。我々が見出した LNPは、脾臓選択的な遺伝子発現を示し、脾臓内において抗原提示細胞に分布していた。

    発表表紙はパスワード必要
    編集履歴
    2020/10/22 Mr.HARIKIRI
    2020/10/25 追記 (内容の充実化)
    2020/11/19 追記 (ベクター・デザイン)
    2020/12/24、追記 (pDNAの物性)
    2021/01/05 誤字脱字訂正
    2021/05/10 追記 (文献19,20)
  • 気になる企業 – PlasmidFactory – PlasmidのGMP製造受託  [2020/06/16]

    気になる企業 – PlasmidFactory – PlasmidのGMP製造受託 [2020/06/16]

    PlasmidFactory

    PlasmidFactory is the leading contract manufacturer and service provider for plasmid and minicircleDNA.

    PlasmidFactory site

    https://plasmidfactory.com

    Plasmid DNAをGMPで製造受託

    編集履歴
    2020/06/16 Mr.HARIKIRI
  • [Kw] 細菌にも性がある – 核外遺伝子: プラスミドを持っているものが雄

    [Kw] 細菌にも性がある – 核外遺伝子: プラスミドを持っているものが雄

    細菌の性

    細菌の細胞も動物の細胞も、細胞内に核があり、そこにはDNAがあります。このDNAを雌の菌に注入できるのが雄の細菌です。

    編集履歴
    2020/05/08 はりきり(Mr)

    雄には、Fプラスミドというリング状の遺伝子を持っています。このFプラスミドには、繊毛を作る遺伝子が含まれており、作られた繊毛が雌の菌を抱え込む装置となります。雌の細菌ょ抱え込んだあと、DNAを雌に注入します。

    まとめ

    大腸菌などの細菌にも、雌雄があることに驚きました。このFプラスミドの発見が、遺伝子組み換え技術に発展しました。

    Fプラスミドと最近の性 – 2015/01/07

    http://www.jarmam.gr.jp/situmon3/f-plasmid.html

    プラスミドは核外遺伝子であり、自己増殖し、細胞分裂の際に伝達される。プラスミドという名称は、195r2年、Lederbergによって提唱。1940年代には、細菌の性を決定するF因子が、1960年代には、薬剤耐性因子が、それぞれ精力的に研究された。1970年代中期からは、遺伝子操作ベクターとして盛んな研究が行われた。

    https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk1962/41/9/41_9_652/_pdf

    プラスミドとは、細胞質性遺伝子であり、細菌の核にある染色体とは別ものとして存在する輪っか状のDNA分子
    – 遺伝子の組換え – 高木康敬, 有機合成化学 第36巻第11号 (1987)

    https://www.jstage.jst.go.jp/article/yukigoseikyokaishi1943/36/11/36_11_982/_pdf/-char/ja
  • [Bio-Edu] DNAワクチンとは – 2008年までの論文から、免疫細胞へのプラスミドDNAの取り込みにより特異抗体が産生される – ID13931 [2020/04/21]

    [Bio-Edu] DNAワクチンとは – 2008年までの論文から、免疫細胞へのプラスミドDNAの取り込みにより特異抗体が産生される – ID13931 [2020/04/21]

    DNAワクチンとは

    1998年、2000年および2008年の論文から、DNAワクチンの作用機序を調査した。最近の論文調査は今後追加する。

    1998年現在

    1998年には、DNA vaccination, genetic immunizationと呼ばれている。作用機序は不明。

    • DNAワクチンの特徴としては強力な細胞性免疫の誘導能
    • 生ワクチンの長所と, 生きた病原体を使用しないため安全性が確保されるというペプチドワクチンの長所を具備
    • 合成が容易で保存性に優れ, 経済性, 長期にわたる免疫反応が持続するなどの面で従来のワクチンより優れている

    DNAワクチンの現状と展望 (1998) – J-STAGE – より

    https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsb1944/53/2/53_2_407/_article/-char/ja/#article-overiew-references-wrap

    2000年現在

    • アレルゲン遺伝子を組み込んだプラスミドDNAを接種することによってアレルゲン特異的Th1細胞が誘導できる
    • アレルゲン特異的Th2細胞の応答を抑制でき, アレルギー反応を抑制することができると考えられる
    • DNAワクチン接種の際の条件, たとえば投与方法や投与部位の調節, あるいは, アジュバントや補助シグナル分子を発現するプラスミドDNAの併用により, 免疫応答を操作できることが明らかになってきている.

    DNAワクチン (2000) – J-STAGE – より

    https://www.jstage.jst.go.jp/article/iryo1946/54/2/54_2_89/_article/-char/ja/

    免疫細胞と非免疫細胞 (2008)

    1. 免疫細胞が抗原特異的抗体を産生

    阪大の研究成果により、作用機序が明らかになってきた。

    • DNAの右巻きの二重らせん構造(B-DNA)注2)が細胞内でTank-Binding Kinase 1 (TBK1)注3)という酵素(シグナル伝達分子)を介して自然免疫系注4)を活性化
    • このことが、ワクチンの内因性アジュバント注5)として作用し、自然免疫系活性化のシグナルがDNAワクチンの効果発現に必須である
    • DNAワクチンの効果のうち、抗体の産生のためには樹状細胞などの免疫細胞でのTBK1依存性の自然免疫活性化が重要
    • T細胞による細胞性免疫の活性化のためにはDNAを取り込んだ筋肉細胞などの非免疫細胞でのTBK1の活性化も重要
    • この論文は、2008年2月7日(英国時間)発行の英国科学雑誌「Nature」に掲載
    • DNAワクチンとは、プラスミドDNAと呼ばれる細菌由来の環状DNAに抗原を発現する遺伝子を組み込んだもの
    • 生体に投与すると、その抗原に特異的な免疫反応を誘導
    • 製法が簡便でコストも抑えられる
    • 動物用ワクチンとしてウマの西ナイルウイルス感染症、養殖サケのウイルス感染症、ペット犬の悪性黒色腫(メラノーマ)に対するDNAワクチンが北米で認可され、実際に使用されている
    • DNAワクチンがなぜ効くのか解明はあまり進んでいません。
    • 特にDNAワクチンが持つアジュバント効果に関しては、ワクチンのプラスミドDNAに存在するCpGモチーフ注6)という特殊な配列がトル様(よう)受容体9(Toll-like receptor 9, TLR9)注7)によって認識されることで起こる自然免疫系の活性化によるものと思われていました(図1)
    • この自然免疫反応はDNAワクチンの効果に無関係であるとの報告がある。
    • 今回の研究成果
      • TLR9ノックアウトマウスでも、ワクチン効果があった
      • I型インターフェロン注9)の受容体遺伝子ノックアウト・マウスの場合では、ワクチン効果が顕著に低下
      • 従って、I型インターフェロンを誘導する経路が重要である。
    • 一方で、B-DNAがTLRを介さずに、TBK1というシグナル伝達分子(酵素)を介し、炎症性サイトカイン注10)やI型インターフェロンを産生することを発見
    • 核酸(DNA)の自然免疫賦活化作用はTLR9を介する病原体(細菌やウイルス, 塩基配列(CpGモチーフ)である
    • ウイルス、宿主細胞両方に見られるDNAの二本鎖DNAの右巻き構造が、TLRに依存しない強いインターフェロン産生能を持つことが示された。
    • 樹状細胞などの免疫細胞
      • TBK1遺伝子を持つマウスでは、(1)抗原特異的な抗体の産生(液性免疫)、(2)ヘルパーT細胞の誘導
      • TBK1遺伝子を持つマウスでは、細胞障害性T細胞(CTL)の誘導
    • 筋肉細胞などの非免疫細胞
      • 状況(1)と(2)のワクチン効果は、見られなかった。
      • TBK1遺伝子を持つマウスでは、細胞障害性T細胞(CTL)の誘導が見られる
    • (A) DNAワクチンによる抗体産生には樹状細胞などの免疫細胞でのTBK1依存性の自然免疫活性化経路が重要である
    • (B) 細胞性免疫誘導のためにはDNAが主に取り込まれる筋肉細胞などの非免疫細胞における、TBK1依存性の自然免疫活性化シグナルも働いていること、
    • (C) 免疫・非免疫細胞双方における自然免疫活性化が相互に作用し合っている

    2. 副作用関連

    • DNAはいくつかの自己免疫疾患、たとえば全身性エリテマトーデス(SLE)(自己のDNAに対する抗体ができる原因不明の疾患)などの発症、増悪の機序に関与している可能性がある

    遺伝子(DNA)ワクチンの作用機序を解明(DNAワクチンの本格開発にはずみ)2008 – 大阪大学免疫学フロンティア研究所

    http://www.ifrec.osaka-u.ac.jp/jpn/research/20080207-0524.htm

    細胞性免疫

    編集履歴

    2020/04/21 はりきり(Mr)
    2020/07/24 追記 (細胞性免疫)
  • 気になる企業 – VIROVEK (バイロベック) – AAV-toxin Vector技術 – ID12859 [2020/03/31]

    気になる企業 – VIROVEK (バイロベック) – AAV-toxin Vector技術 – ID12859 [2020/03/31]

    ID12859

    VIROVEK

    VirovekはSf9/vaculovirusをベースに独自のAAV-toxin技術を持つCMOである。

    • Hayward, CA, US
    • Sf9/BaculovirusによるAAV vectorの製造
    • 研究用のAAV, Plasmidも販売
    • 独自技術
      • 毒素遺伝子を持つウイルスベクター
        • Cell Ablation Technology
        • in vitro検証済み
        • AAV-toxin vectorが作られた時のみ毒素が活性化される技術
      • バキュロウイルス
      • 無血清培養
    • AAV製造プロセスsourc
      • Cloning GOI into AAV shuttle plasmid : 1-2 wk
      • Generation of Bacmid and purification of Bacmid DNA : 4 d
      • Transfection of Sf9 cells to generate baculovirus : 4 d
      • Amplification of baculovirus and titration : 3d
      • Production of AAV and CsCl purification : 1w
      • Desalting, filter sterilization, and AAV titration : 2d
    • カスタムメイドAAV
      • 1e13 vg scale to 3e16 vg
      • カセット
        • Single promoter expression cassettes
        • Dual promoter expression cassettes
        • (toxin genes added)
        • shRNA (with reporter gene)
        • microRNA (with reporter gene)
        • IRES expression cassettes
        • P2A expression cassettes
        • Cre-LoxP cassettes
        • Double-floxed inverted orientation (DIO)
        • Flip excision (FLEX) cassettes
    • BSL-1
      • AAV1
      • AAV2
      • AAVr
      • AAV5.2
      • AAV6
      • AAV8
      • AAV8.2
      • AAV9
      • more
    • Productivity
      • 2e13 vg/mL
      • 価格表 : 1e13 vg/$3,500 ~ 1e15 vg/$119,900

    TransfectionとPlasmid

    Rep-Cap Vectorと目的遺伝子のVectorをBaculovirusにinfectionさせる方法を採用してしている

    編集履歴
    2020/03/31 Mr.HARIKIRI
  • [rAAV-Production] – 治療用AAV Vector製造 – 考慮事項 – SM-ID12844 [2020/10/14]

    [rAAV-Production] – 治療用AAV Vector製造 – 考慮事項 – SM-ID12844 [2020/10/14]

    ウイルス・ベクターと宿主細胞の準備

    • ベクターに適合した宿主細胞(master cell bank, working cell bank)
    • ベクター
      • construction
      • generation
      • premaster seed
      • master seed
      • working seed
    • PCLとは
      • Packaging or Producer Cell Line
      • Three Plasmid Transfectionに代わる生産系である
      • 目的遺伝子以外のAAVベタクー産生に必要な遺伝子を既に組み入れた生産細胞、または、目的遺伝子さえも組み入れた生産細胞
      • Oxgene™️、Vigeneなどが持っている

    目標のAAVベタクー発現量

    15cm ディッシュ1枚から 1-2×1011 genome copies (GC)、または、1011-1012 GC/mL(各細胞あたり 2×104 – 1×105 ウイルス粒子)

    Material

    Plasmid DNA Batch

    [ignore]

    • non-GMP製造(14.0千万円/3 x Plasmid/200L/3m)
    • GMP製造(16.0千万円/3xPlasmid/200L/3m)
    • 分析(0.5千万円/3 x Plasmid/3m)
    • カルタヘナ申請 (0.5千万円/3m)

    [/ignore]

    ITRに組換えが少ないプラスミドを得る。

    プラスミドの品質: 形質転換後の ITRs による組換えは、プラスミドのサイズを減少させるので、これを抑制させる。Life Technologies社の Stbl3 コンピテントセルをプラスミドの増幅に用いる。

    Plasmidの精製

    1. プラスミドDNAをE.coliに形質転換
    2. シングルコロニー
    3. 拡大培養
    4. アルカリSDS法による粗精製
      • アルカリ-SDSは、大腸菌染色体DNAを細胞壁とともに除去するため、プラスミドDNAのみを得るのに信頼性の高い方法 (Lab向き)
    5. クロマト精製
    6. 脱塩
    7. 濃縮
    8. Sterile Filtration
    9. 分注
    10. 凍結保存(-30℃)
    11. 二種カルタヘナ法対応(GMP製造開始前)

    pDNA培養特許

    大腸菌中でプラスミドdnaを製造規模で生産するための流加発酵法及び培地 (特許, 2011), link

    pDNA精製特許

    プラスミド精製 (2007), link

    Cytivaによる精製ストラテジー

    ヒトおよび動物の遺伝子治療用プラスミドの精製プラスミドDNA (2007), link

    アルカリSDS法レジメ

    ラボでの調製のレジメを以下に示した。

    1. 大腸菌の培養
    2. 遠心/E.coli
    3. 添加・懸濁(25mM Tris-HCl, pH8.0, 10mM EDTA, 50mM Glucose), 100μL
    4. 穏やかに添加・撹拌(0.2M NaOH, 1% SDS), 200μL
    5. Incubation 4℃ for 5min
    6. 添加・懸濁 (7.5M 酢酸アンモニウム、pH7.6、氷冷)、150μL
    7. Incubation 4℃ for 5min
    8. 遠心(15,000rpm x 10min)/sup回収
    9. Sup/(100+200+150=450μL)
    10. 添加・懸濁(イソプロパノール), 270μL
    11. Incubation R/T for 10min
    12. 遠心(15,000rpm x 10min)/ppt回収
    13. 添加・懸濁(2M酢酸アンモニウム、pH7.6)、50μL
    14. Incubation 4℃ for 5min
    15. 遠心(15,000rpm x 10min)/sup回収 (pptにはタンパク質)
    16. 添加・懸濁(イソプロパノール)、50μL
    17. Incubation R/T for 10min
    18. 遠心(15,000rpm x 10min)/ppt回収
    19. 添加・懸濁(70% EtOH)、
    20. 遠心pptを乾燥
    21. 添加・懸濁; TE(10mM Tris-HCl, pH8.0, 1mM EDTA pH8.0), 25μL
    22. RNA分解: 添加(リポヌクレアーゼA)、1μL
    23. Incubation 37℃ for 30min
    24. 反応停止: 添加・懸濁(2M酢酸アンモニウム、pH7.6)、12.5μL
    25. 添加・懸濁(イソプロパノール)、37.5μL
    26. Incubation R/T for 10min
    27. 遠心(15,000rpm x 10min)/ppt回収
    28. 添加・懸濁(70% EtOH)、適量
    29. 遠心pptを乾燥
    30. 溶解: TE(10mM Tris-HCl, pH8.0, 1mM EDTA pH8.0), 25μL

    GMPグレード/pDNAの調達

    • タカラバイオ – GMPグレードでのブラスミドDNA製造受託 – サイト
    • 和研薬 – プラスミドベクター製造 – サイト
    • WAKO – GMP準拠設備での高品質なプラスミド生産 – サイト
    • メディリッジ – 高品質 プラスミドDNA製造 – サイト
    • 徳島大学医学部 – 【学外受託サービス】 プラスミドDNA精製受託 – サイト

    種類

    1. pAAV
    2. pRC
    3. pHelper

    品質試験

    • 無菌試験 (JP 4.06, USP71, Ph Eur 2.6.1)
    • Endotoxin (JP 4.01, USP 85, Ph Eur 2.6.14)
    • 純度 (紫外線分光)
    • 制限酵素地図試験(アガロース電気泳動)
    • 塩基配列 (サンガー法)
    • CCC含量試験(アガロース電気泳動)
    • 宿主DNA (qPCR)
    • pH (JP 2.54)

    日本薬局方

    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000066530.html

    薬局方の国際調和

    https://www.pmda.go.jp/rs-std-jp/standards-development/jp/0005.html

    E.coli 産生株

    治療用rAAV Vectorの調製には、3種類のPlasmid DNAが消耗品として必要である。

    Plasmid DNAの調製にもGMP製造で行う必要があるため、Plasmid DNAを増やすための産生株(E.coli)の構築が必要となる。

    [ignore]

    • 製造(1.0千万円/3m)
    • 分析(0.5千万円/3m)

    [/ignore]

    試験項目

    • ファージ否定試験(寒天培養)
    • 生菌数(コロニー)
    • コロニー形成能(目視)
    • 栄養要求試験(チアミン要求性、寒天培養)
    • 生化学反応(菌種同定試験)
    • 表現型試験(UV感受性、寒天培養)
    • プラスミド保持率試験(コロニー形成)
    • プラスミドコピー数(qPCR)
    • 制限酵素地図試験(アガロース電気泳動)
    • 塩基配列試験(サンガー法)

    Master Cell Bank

    継代数の少ない、健康な 293 細胞を使用する

    [ignore]

    • 製造(1.5千万円/1y)
    • 分析(2.5千万円/1y)

    [/ignore]

    製造に関しての考慮事項

    Transfection

    以前は、以下のリン酸カルシウムが使用されたりしていたが、最近は、ポリエチレンイミン (PEI)を使用するが、よりグレードの高いPEIが開発されている。

    • コストを抑えるためにリン酸カルシウムを使用できるが、pHにセンシティブ(0.05の変動でも影響を受ける)であるため、HBSバッファの使用を推奨する

    阻害要因

    トランスフェクションの阻害要因には、以下のDNAセンサーに関わるものが考えられるsource: invivogen.com。

    いずれも、多少なりとも細胞死に関わっている。

    • 細胞質の核酸センサー : dsDNAの感知
      • AIM2
        • AIM2は、パターン認識受容体 (その他にNLRP3)
        • dsDNAに強く反応、カスパーゼ1の活性化、炎症性サイトカイン誘導(IL-1β、IL-18)[1]
      • サイクリックGMP-AMPシンセターゼ(cGAS)
        • STING / TBK1 / IRF3シグナル伝達、1型IFN刺激因子(ISG)の発現誘導

    Post Transfection Culture

    プラスミドの濃度や比率、PEIの比率、加えて、培養条件によっては、発現効率は異なってくると考えられる。DoE手法による詳細な検討の実施が必要である。

    • 培地の血清の有無によって、発現量が異なる。Serotypeによっても異なる
    • トランスフぇクション後、72時間後まで引っ張れば、効率的であったとの報告もあるが、5日後で効率的であったとの報告もある(44)

    44)
    Lock M., Alvira M., et al.
    Rapid, simple, and versatile manufacturing of recombinant adeno-associated viral vectors at scale. Hum. Gene Ther. 2010;21(10):1259-1271. [PubMed]

    Harvest & Clarification

    目的rAAV以外の不純物は、ヒトへの投与では炎症の元となる

    • 細胞由来たんバク質
    • 細胞由来DNA
    • 血清タンパク質
    • 培地成分
    • ヘルパーDNA または、ヘルパーウイルス


    References:

    [1]. Patrick, K.L. et al. 2016. For Better or Worse: Cytosolic DNA Sensing during Intracellular Bacterial Infection Induces Potent Innate Immune Responses. J Mol Biol 428, 3372-3386.

    発現タイターの検討

    GFP コントロールウイルスでトランスフェクション効率条件を検討する。

    Process Development

    • USP/DSP

    [ignore]

    (2.0千万円/50L/6m)

    [/ignore]

    2015年現在、AAVの精製の報告

    • rAAV1
      • Poros 50HQ→Poros 10HQ→Sephacryl S-300 HR (AEX/AEX/SEC)
      • Iodixanol→HiTrap (UC/AEX)
      • AVB sepharose HP (IAC)
      • CsCl→Mustan S→Mustang Q (UC/DIAM)
      • CHT→AEX→HIC/SEC (Apatite/AEX/HIC/SEC)
    • BAP rAAV1
      • Monomeric avidin agarose (IAC)
    • rAAV2
      • Poros 20PI (AEX)
      • Poros 50HQ→Poros 50HQ (AEX/AEX)
      • Poros 50hS→Poros 50HS (CEX/CEX)
      • Poros 50HS→Q-Sepharose xl (CEX/AEX)
      • SP Sepharose HP→HiTrap Q (CEX/AEX)
      • SP Sepharose HP→Source 15Q (CEX/AEX)
      • Poros 20 HE (HEAC)
      • Iodixanol→HiTrap Q (UC/AEX)
      • Iodixanol→Herain (UC/HEAC)
      • Sulfonated cellulose (AC)
      • Iodixanol Poros HE (HEAC)
      • Poros HE (HEAC)
      • Poros 20 HE→Poros 50 PI (HEAC/AEX)
      • CHT→DEA Macroprep→Cellufine sulfate (Apatite/AEX/AC)
      • Heparin (HEAC)
      • Heparin→Phenyl-Sepharose→Heparin (HEAC/HIC/HEAC)
      • AVB sepharose (IAC)
      • Mono Q HR→Superdex 200 (AEX/SEC)
    • His6rAAV2
      • Ni-NTA agarose (IMAC)
    • rAAV4
      • Poros PI→Poros HQ (AEX/AEX)
      • Poros HQ (AEX)
    • rAAV5
      • Mustang S→Mustang Q (DEAM
      • Mono Q HR→Superdex 200 (AEX/SEC)
      • Iodixanol→HiTrap Q (UC/AEX)
      • SP Sepharose HP→Source 15 Q (CEX/AEX)
      • Poros PI (AEX)
      • mucin coupled Sepharose (AC)
    • rAAV6
      • Poros 50HQ→Poros 50HQ (AEX/AEX)
    • rAAV8
      • SP Sepharose HP→Source 15Q (CEX/AEX)
      • CsCl→Mustang S→Mustang Q (UC/DIAM)
      • Sephacryl S-300 HR→Poros 50HQ (SEC/AEX)
      • Pep8-agarose→HiTrap ! (IAC/AEX)
    • His6rAAV8
      • Ni-NTA agarose (IMAC)
    • rAAV9
      • CHT→Poros 50HS→CsCl (Apatite/CEX/UC)

    Scalable Downstream Strategies for Purification of Recombinant Adeno-Associated Virus Vectors in Light of the Properties. 2015, Curr Pharm Biotechnol. 2015 Aug; 16(8):684-695

    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5388796/?report=classic

    Analytical Development

    • USP DevelopmentやDSP Developmentと同様に、その品目に特異的な分析法の開発が必要

    AAV Vector drug substance batch

    • non-GNP Batch
    • GMP Batch
    • Relase Test
    • Characterization ( if needed)
    • Stability Test

    [ignore]

    • non GMP Batch (13.0千万円/3m)
    • GMP Batch (16.0千万円/3m)
    • Release Test (2.0千万円/3m)
    • Characterization (??)
    • Stability Test (2.0千万円/0,1,3,6,12,24,30,36)

    [/ignore]

    AAV Vector drug product Batch

    • non-GMP Batch
    • GMP Batch
    • Release Test
    • Stability Test

    [ignore]

    • non-GMP Batch (0.4千万円/3m)
    • GMP Batch (0.6千万円/3m)
    • Release Test (2.0千万円/3m)
    • Stability Test (2.0千万円/0,1,3,6,12,24,30,36)

    [/ignore]

    編集履歴
    2020/03/31 Mr.HARIKIRI
    2020/10/14 追記(pDNAの精製、GMPグレード受託情報)

    Cell bank

    Post Views: 400 バイオ医薬品とは バイオ医薬品は、英語でバイオロジクスと言います。バイオロジクスには、ヒトの体内に存在するタンパク性物質をターゲット(狭義)にしているため、よく知られている「抗体」以外のタ…
    Post Views: 252 もとの設計図 天然のアデノ随伴ウイルス(AAV)のゲノムは、1本鎖DNA (single stranded DNA; ssDNA)です。両端に遺伝子複製に関わるITRがあり、その間にAAV…
    Post Views: 214 細胞の同一性 アイソエンザイム解析 細胞株の同一性試験としては、規制当局の要件としてアイソエンザイム解析がある。 RAPD 同様に同一性試験としてDNAを対象にしたRandom ampli…
    Post Views: 193 生産細胞株 通常、Cell Bankの保管は、劣化を極力抑えるために液体窒素蒸気下の極超低温で行われます. 保管容器 Nunc™ Press Out Tool for Cryobank a…
    Page: 1 2

    参考文献

    セルバイオラボ(Cell Biolabs)社 アデノ随伴ウイルス(AAV)発現/パッケージングシステム (コスモバイオ)

    アデノ随伴ウイルス(AAV)とは (コスモバイオ)

    STRATAGENEカタログ (コンピテントセル、トランスフェクション試薬

    Scalable Downstream Strategies for Purification of Recombinant Adeno-Associated Virus Vectors in Light of the Properties, 2015

    各SerotypeのrAAVの精製方法の文献からreviewした文献

    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5388796/?report=classic
  • 気になる企業 – SIRION BIOTECH – ID12564 [2020/07/06]

    気になる企業 – SIRION BIOTECH – ID12564 [2020/07/06]

    ID12564

    SIRION BIOTECH GmbH

    Office

    • Planegg, Germany (HQ), 2005年設立,1-12月(financial year)
    • Cambridge, MA, US
    • Clichy, France

    Finance

    • 主たる収益 : サービスとライセンス
    • 2019 : サービスとライセンス収入は,$11.2 m(約11.2億円/1~12月)

    Viral Vector Service

    • 包括的ウイルスベクターサービス
      • Lentivirus
      • Adenovirus
      • AAV
    • Vector Materials (cGMP)
      • 1e15 vg of AAV
      • 1e10 infection units of Lentivirus

    知的財産

    • 10の臨床試験にSirionの技術が採用されている.そのうちの1つは2019年に市場承認を得ている
    • LentiBOOST(TM)

    Plasmid製造サービス

    3つのOptimize

    1. 転写

    目的組織での効果的な発現に、Promoter, Enhamcerのデザイン

    • Promoter
    • Enhancer

    2. 形質導入

    Capsideのミューテーションなどの改変

    • Capside

    3. 抗原性

    抗原性の低減化

    • Immunogenecity

    SIRION BIOTECH

    Any gene to any cell
    in vivo AAV, stable Lentivirus, transient Adenovirus

    https://www.sirion-biotech.com

    adenovirusベースのガンワクチン

    SIRION社が持っているadenovirusをvectorに使ったがん治療薬の原理です。同社のライセスを使って開発しているがん治療薬の論文から。

    • adenovirusベース
    • 2種類のgeneをパック
      1. VLV (virus like vaccine): ERV (endogenous retrovirus)。ERVはヒトの内在性ウイルスでゲノムの8%を占めています。通常細胞では不活性状態ですが、いくつかのガンで検出されます。
      2. 目的タンパク質
    • 免疫の賦活化対象をERVと目的タンパク質の両方に向ける戦略

    Congratulations to partner InProTher on their published article discussing the potential of #adenovirus to target endogenous retroviruses (ERVs) and help fight diseases including #cancer. Our licensing agreement with InProTher includes coverage of SIRION’s adenovirus technologies to cancer #vaccines encoding ERV-derived antigens for active #immunotherapy. https://bit.ly/2Zn4d72 #viralvectors

    Figure 2
    Illustration of the immune responses elicited by adenovirus based virus-like-vaccine (VLV) vaccination encoding endogenous retroviral (ERV) genes. 
    (1)
     Vaccination with the adenoviral vector (Ad) encoding GAG and ENV genes, ideally harbouring mutations in the immunosuppressive domain (ISD) of ENV, is injected.
    (2)
     At the site of injection Ad directly infects professional antigen presenting cells (APCs) and releases the transgene into the recipient cell nucleus. (3)
     In the nucleus, the viral DNA codes for both viral and transgene proteins. Following their production, the fate of these proteins can be: 
    (4)
     release of virus-like-particles (VLP)s to stimulate B-cells in an antigen structure dependent way; 
    (5)
     uptake by APCs for endosomal degradation, presentation on major histocompatibility complex class II molecules (MHC-II), or 
    (6)
     degradation in the proteasome (directly or after uptake) for presentation on major histocompatibility complex class I molecules (MHC-I) 
    (7)
     stimulation of CD4+ T-cells and subsequent B-cell stimulation, and stimulation of CD8+ T-cells.

    2920/03/25