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  • [Bio-Edu] ワクチンの製造 – Pallのソリューション [2020/10/14]

    [Bio-Edu] ワクチンの製造 – Pallのソリューション [2020/10/14]

    はじめに

    誰しもがインフルエンザウイルスでのパンデミックを予想していました。しかし、誰も予想していなかった普通の風邪ウイルスのパンデミックが今回起きたのでした。パンデミックは実在したのです。

    COVID-19によって、従来のワクチン開発手法が一変したと断言します。核酸ワクチンが多数開発され臨床試験が実施されました。関連する技術革新がなされ開発期間の短さも更に進みます。今後は、不利な点は許容しそして克服しながら、優位性を更に高めてパンデミックに対応していくことで、核酸ワクチンは更に技術革新が進み、主要な技術となっていくものと思われます。

    種類抗原典型的なプロセス
    核酸ワクチンプラスミドDNA(pDNA)、メッセンジャーRNA(mRNA)、組換えベクターワクチン発酵、化学合成、細胞培養
    組換えワクチン組換えタンパク質、組換えウイルス細胞培養
    サブユニットワクチン組換えタンパク質、多糖類とペプチド結合体細胞培養(哺乳類/昆虫)、発酵(バクテリア/酵母)
    細菌性トキソイドワクチントキソイドタンパク質発酵
    全細胞ワクチン弱毒生ウイルス、弱毒生細菌哺乳類細胞培養、微生物細胞培養
    不活化細菌、不活化ウイルス微生物細胞培養、卵/哺乳類細胞培養

    Vaccine Production
    Securing process quality with flexible manufacturing solutions for all vaccine platforms – Pall –

    https://www.pall.com/en/biotech/vaccine-production.html?_ga=2.53595304.1803705756.1602653437-1800534053.1602653437

    LNPは、ろ過における性能低下を伴うためSterile filterの選択は重要な課題である。以下のPallのWebinarでは、マイクロエマルジョンとその溶液のSterile Filtrationについて解説されている。

    https://vimeo.com/408772789

    ワクチン製造

    Pallのソリューション・リンクです。参考になります。

    Automated Systems

    Featured Product: Single-Use Batch Chromatography Systems link

    Biocontainers

    Featured Product: Allegro (TM) 3D Standard Systems link

    Hardware

    Featured Prouct: Allegro Plastic Totes link

    Mixers

    Featured Product: Allegro 50L High Performance Mixer for Single Use Operations link

    Powder Transfer Bags

    Featured Product: Pall PD2 Powder Handling Bags link

    Services

    Featured Product: Helium Integrity Test (HIT™️) Technology for Allegro™️ 2D Single-Use Systems link

    Valves

    Featured Product: ARTTeSYN – Pinch Valves link

    Sterile connector

    KLEENPAK PRESTO STERILE CONNECTOR link

    取扱ビデオ link

    mRNAのLNP化は、今回のCOVID-19ワクチンにも使われていました。Precision NanoSystemsの技術がそれです。

    編集履歴
    2020/10/14 はりきり(Mr)
    
  • [Bio-Material] Mustang® Q Membrane Units (2004) を使ったアプリケーション (Pall)

    [Bio-Material] Mustang® Q Membrane Units (2004) を使ったアプリケーション (Pall)

    AAVの精製

    Pall社の陰イオン交換体: Mustang Q membraneを使用したアデノウイルスの精製方法

    吸着/溶出モードによるアデノウイルスの精製.流速,吸着容量の設定の記載あり.

    溶出画分は,不純物であるDNAより前にアデノウィルスが溶出される.

    Dynamic High Capacity Mustang® Q Membrane Units for Scaleable Anion Exchange Chromatography Purification of Adenoviral Vectors

    https://www.cell.com/action/showPdf?pii=S1525-0016%2816%2940971-8

    pDNAの精製

    pDNAは負の電荷であるため、陰イオン交換体であるMUSTANG Qに結合することが可能である。

    • 吸着(一般)
      • 塩濃度: 低い(数十mM)
      • pH: 中性 ~ アルカリ性

    編集履歴

    2020/09/19, Mr.HARIKIRI
    2021/07/06, 追記(pDNAの精製)
  • 気になる企業 Pall – ろ過膜の総合メーカー / グループ親会社Danaherのもう一つのバイオ関連企業であるCytivaと共にバイオ関連需要に対応すべく関連増資を進める [2021/12/04]

    気になる企業 Pall – ろ過膜の総合メーカー / グループ親会社Danaherのもう一つのバイオ関連企業であるCytivaと共にバイオ関連需要に対応すべく関連増資を進める [2021/12/04]

    Pall

    Pallは、バイオ技術ソリューション企業です。

    会社情報

    • US
    • Danaher Corpのグループ会社
      • 2015/03、2兆円の市場規模でのシェア拡大を期待して買収報道 source。5月、Pallは買収提案($13.8bn)に合意 source
    • Air and Water-filter maker

    バイオ技術ソリューション投資拡大

    Danaherグループのバイオ関連事業は、グループ会社であるPallとCytivaが担っています。新型コロナウイルス関連で、世界におけるバイオ関連の需要は増大し逼迫する程になっています。以下のソース記事では、Pall (拠点は米国が多い)とCytiva (拠点はイギリスに多い)にある拠点において技術関連ソリューション投資を今後2年間で$m15規模で行うとしています(2021/12/04)。

    Cytivaとポール・コーポレーションがバイオ技術ソリューションの需要増対応へ2年で15億米ドルを投資 – 宮崎日日新聞 –

    https://www.the-miyanichi.co.jp/special/prwire/detail.php?id=202107278195

    Pall 関連記事

    Depth filter

    Virus Reduction Filtration

    Tangential Flow Filtration

    TFF System

    以上

  • [Bio-Equip] iCELLis – Single-Use Fixed-Bed Bioreactor system – by PALL [2020/07/27]

    [Bio-Equip] iCELLis – Single-Use Fixed-Bed Bioreactor system – by PALL [2020/07/27]

    Bio-Equipment

    iCELLis

    吸着性の細胞を培養するシングル・ユース・システム。iCELLis 500+ bioreactor(500m2)では、1700cm2のローラーボトルの3,000個に相当する。

    製品ラインナップ

    • iCELLis Nano
    • iCELLis 500+

    PALL Botech

    iCELLis Single-Use Fixed-Bed Bioreactor Systems, USD3262a

    https://shop.pall.com/INTERSHOP/web/WFS/PALL-PALLUS-Site/en_US/-/USD/ViewProductAttachment-OpenFile?LocaleId=&DirectoryPath=pdfs%2FBiopharmaceuticals&FileName=18_07243_USD3262a_iCELLis_DS.pdf&UnitName=PALL
    編集情報
    2020/07/27 Mr.Harikiri
  • [Bio-SUB] Single Use Bioreactor – バイオ医薬品の要である培養装置 – 製造メーカーまとめ [2020/08/12]

    [Bio-SUB] Single Use Bioreactor – バイオ医薬品の要である培養装置 – 製造メーカーまとめ [2020/08/12]

    Single Use Bioreactor

    ABECは、大型のSingle Use Bioreactor (SUB)の開発を先手で進めるメーカーである。それを追従しているのが、Thermo。

    Cytiva, Sartorius および Pallは、地道に2,000Lまでの製品ラインナップ及び関連製品の提供で地盤を固めている。

    参考

    Larg-Scale Capacity Strategies: Single Use, Multiuse, or Both?

    https://bioprocessintl.com/manufacturing/facility-design-engineering/large-scale-capacity-strategies-single-use-multiuse-or-both/
    編集履歴
    2020/06/29 Mr.HARIKIRI
  • [Bio-Membrane] Clarification, Sterile, UF/DF – Supplierまとめ  [2020/06/30]

    [Bio-Membrane] Clarification, Sterile, UF/DF – Supplierまとめ [2020/06/30]

    Membrane/System

    Supplierのまとめ

    総合メーカーとしては、2強のMerckMilliporeとSartoriusが残っています。Sartoriusは、CDMOサービスを開始しています。

    PALLと3Mは、単純なフィルトレーションやDepth Filtration (ハーベスト時の細胞除去)には強みがあるようです。

    • MerckMillipore
      • Sterile filtration
      • Depth filter
      • Tangential Flow Filtration
      • TFF System
    MerckMillipore 限外ろ過膜によるTFF技術は、最初にMillipore社が開発したと記憶しています。当時、Hollow fiberで1週間かけて、200Lの培養液をチンタラ濃縮していた時代には、3時間で濃縮…
    • MerckMillipore
      • Sterile filtration
      • Depth filter
      • Tangential Flow Filtration
      • TFF System
    • SARTRIUS
      • Depth filter : source
      • Tangential Flow Filtration : source
      • TFF System (ambr crossflow) : source
    • PALL
    • 3M
    編集履歴
    2020/06/27 Mr.HARIKIRI
  • 気になる企業 – Thermo Fisher – QIAGEN社の買収断念(TOB失敗) – ID11357 [2020/08/13]

    気になる企業 – Thermo Fisher – QIAGEN社の買収断念(TOB失敗) – ID11357 [2020/08/13]

    ThermoFisher Scientific

    会社概要

    • 買収にひた走りバイオロジクスの関連分野(試薬からCDMO、SCM)のワンストップ化を目指している
    • 2019年の売り上げは、約2.6兆円
    • 75,000人/global
    • グループ会社
      • Patheon (mAb manufacturing)
      • Brammer (rAAV vector Gene Therapy manufacturing)
      • Applied Biosystems
      • Finesse (Bioreactor control system, 2017)

    イベント

    買収にひた走る

    • 2020/03 QIAGEN社(ドイツ)の買収案承認
    • 2020/08 QIAGEN社株主が買収案を拒否(COVID-19関連需要好調のため)

    ThermoFisher Scientificは、2019年初頭にBrammer Bioの買収を完了(17億ドル)している。更に、年末には、90M USDでCDMOサイトをマサチューセッツ州レキシントンに完成し、主要なウイルスベクターについてCDMOサービスを事業に追加した。

    Brammer

    • 2016/03/31, Florida Bilogix (フロリダ大学からのスピンオフ、開発、初期臨床で10年の実績)とBrammer Bio pharmaceuticalsが合併
    • 機関投資家はAmpersamd Capital Parners

    ケンブリッジ

    マサチューセッツ州

    • $9,000m
    • レキシントン(Lexington)施設: Brammerオフィス
    • 50,000ft2
    • 200人規模
    • GMP
    • ウイルスベクター開発・製造
    • テスト
    • 製造

    フロリダ州

    • アラチュア(Alachua)の施設の増強中(2020年に完成予定)
      • ~2017 : クリニカル能力の倍増
      • ~2018 : プロセス開発、分析開発、QC
      • Virus Vector Servicesのフットプリントが58%増加
      • 倉庫の増設
      • 80,000 ft2
      • 100人(2016年)→250人(2019年)

    USA内での能力は

    • 施設 : 15
    • >2,500人

    Thermo Fisher Scientificがマサチューセッツ州に9,000万ドルのウイルスベクター製造サイトを開設

    https://www.prnewswire.com/news-releases/thermo-fisher-scientific-opens-90-million-viral-vector-manufacturing-site-in-massachusetts-300968837.html

    Thermo Fisher opens $90M viral vector manufacturing plant in Massachusetts – BIOPHARMA DIVE

    https://www.biopharmadive.com/news/thermo-fisher-90-million-viral-vector-manufacturing-massachusetts/568450/

    編集履歴

    2020/03/23 Mr.HARIKIRI
  • [Bio-Process] UF/DF for chromatography – 溶液組成の置換と目的物の濃縮/膜の選定に関する考慮点 – [2021/01/05]

    [Bio-Process] UF/DF for chromatography – 溶液組成の置換と目的物の濃縮/膜の選定に関する考慮点 – [2021/01/05]

    ID8446

    UF/DF工程

    UF/DF工程は、Ultrafilterを用いたUltrafiltration/Diafiltration工程です。具体的には、目的物質の濃縮と緩衝液組成の置換です。UltrafilterすなわちUF膜は、分子量の差を利用して分子集団を分画することを目的としており、そのためには、目的のタンパク質の分子量に応じたサイズを選択できる。しかし、厳密には、分子量のみでUF膜を選択できることは稀れです。UF膜の素材の物理的特性と目的タンパク質や不純物などのタンパク質の物理特性に影響をうけるためです。その物理特性に影響できるのが緩衝液のpH, 伝導度などです。

    UF/DF工程の組込み目的は、次工程の目的によって異なります。例えば、次の工程がクロマトグラフィーである場合は、ロードに適する組成に置換することが、UF/DF工程の処理目的となる。最終的なサンプル組成を目的としている場合は、組成の置換と目的タンパク質の濃度調整も処理目的となる。

    UF/DF実施の考慮点

    • 抗体では、30kDa~50kDaの分子量カットのものを使用する
    • AAV Vectorの場合は、理論分子量が1,000kDaであるため、それより小さい500kDaで濃縮できるはずだが、メーカーや製品によるバラつきもあり、漏れる量に違いが生じる。できるだけ漏れを少なくするには、100kDaの膜サイズを使用する。また、バッファ組成によっては、「漏れ率」が変化するため、予備検討が必要である。以下に示したTMPやCross Flow Rateによっても、漏れ率は異なるため、条件設定には、十分に理解して検討を進める。
    • TMPの設定
      • 膜システムの出と入の圧力差の設定
      • システムの配管口径に依存する
        • 高濃度のタンパク質では、極端に配管口径が小さい場合、TMPを標準に設定できたとしても、Cross Flow Rateが適切に設定できない場合がある
    • Cross Flow Rateの設定
      • 膜付近で濃縮されたタンパク質を洗い流す効果を効率的に設定する必要がある
      • システムの配管口径に依存する
        • 高濃度のタンパク質では、システム口径は、出来る限り最大化を目指す
      • 膜面積当たりのポンプ流速 (L/m2)
    • メーカーの違い
      • Pall
      • Merck Millipore
      • Cytiva
      • Nova
      • etc.
    • 処理する目的物の組成の違い
      • pH
      • 伝導度 (塩濃度、塩の種類、etc)
    • UF膜の材質の違い
      • PES
      • 再生セルロース
    • 処理温度
      • 室温(18-24℃)
      • 15℃
      • 4℃
    • 構造
      • 平膜
      • ホローファイバー

    編集履歴

    2020/02/02 Mr.Harikiri
    2021/01/05 文言整備、追記(漏れ率、条件設定における考慮するポイントなど)

    Pallの製品

    日本ポール

    https://www.pall.jp

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