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はじめに
小学3年で視力0.4,(左) 0.7(右)と近視でした、成人する頃には強度近視、その後、40歳代で網膜裂孔によるレーザー治療を受けました。人生を全うするまでは視力を持たせたいと常(つね)日頃から思っていたので、白内障の治療はできるだけ伸ばして60歳になるまではと思っていました。でも、56歳で車の運転においては,もう限界と判断し白内障の治療として両目のレンズを人工レンズに交換しました。
今回、これまでに無い形で見え方に違和感があり眼科で診断を受けました。その結果、59歳にして正常眼圧緑内障であると確定診断され、継続的な点眼治療となりました。
以下、正常眼圧緑内障とそれに対する自己の治療について記録を以下に残したいと思います。
強度近視は目の万病のもと
最近の眼科分野の研究では、近視はほとんど全ての目の病気に関わっていることが分かってきています。近視とは、水晶体(レンズ)の調節異常では無いのです。眼球自体の変形が生じることで、眼軸が伸び焦点が網膜よりも手前に結ばれるのが近視ということです。眼軸が伸びることは、網膜の歪み、視神経の循環不良、などを起こし、網膜剥離・裂孔、緑内障、黄斑変性を引き起こすとされます。眼軸が伸びるのは、幼少時に十分な紫外線を目に受けなかったことが原因であるとの研究もあります。さらに、何故、眼軸が伸びるのか、その原因も解明されつつあるようです。眼球の形を維持している強膜が眼球の形を維持できないようになることが、その原因と考えられています。その形の維持ができない原因は、強膜を形成している細胞における小胞体ストレスが関わっているとのことです。
光を浴びる量が少ないことで眼軸が伸びるという原理を利用したLED光による近視治療医療機器の開発も進められていると聞きます。中国では、子供たちの近視が問題ななっています。対策として外で3時間程度で毎日遊ぶことを提唱しているニュースも流れていました。
(以上の情報元は、今後、取りまとめて追記する予定です)
成人になってしまうと、幼少の頃のツケがのしかかります。何とか人生を全うするまで、健康でありたいと強く願うのです。子供を持つ親の方が、この記事をご覧になっているのであれば、子供の日常生活について、今まで以上に気を遣ってあげて下さい。
正常眼圧緑内障
緑内障は、目の中の圧力、すなわち眼圧が正常より高い場合に発症する視神経損傷の進行による視野の欠損です。でも、日本人では、緑内障の内、70%が正常眼圧の緑内障です。それでも、眼圧を下げることは治療の主力になっています。
眼圧が高くなる原因は、目の中の水分の排水口である隅角が詰まったり、細くなったりすることや、それが生まれ付きであったりします。
正常眼圧緑内障では、眼圧は正常範囲内であるにもかかわらず、通常の緑内障と同様の症状が起きます。
視神経の損傷の原因は、よくわかっていませんが、通常の緑内障の場合に加えて、ストレスが原因の一つであるという研究も進められていると聞きます。
ストレスによって、血管収縮、血流不足、眼底でも血流不足、それに伴う栄養不足、加えて、酸素不足となり、視神経のダメージに繋がるとされています。この経路では、眼圧は関わっていません。
見え方がおかしい
最近、特にある位置の視野における影と視野欠損があることに気がつきました。昼休みに外に出て空を見ながら散歩をしていましたが、右目視野中心より上に、下弦の三日月状の影や残像がみられ出しました。普段は両目でみているので気が付きにくくなっていたと思います。
僕の場合は、目については人より劣化が早いこともあり、日頃から片目で景色を見たり、PC画面を確認したりして自己流で検査をしていました。
緑内障の確定診断まで
以前から、画像診断などで視神経の厚みが薄いと言われていました。2016年には、飛蚊症が気になっり病院で受診したところ眼底の乳頭出血の診断を受けていました。それ以前には、網膜裂孔などで網膜固定術のレーザー照射を受けています。
今回、2021/10に緑内障であると確定しました。
前述のように三日月状の影が見える症状を認識できるようになったのが、2021/08頃でした。現在(2022/02/26)では、その時の11月に緑内障の確定診断を受けて、点眼薬(ミケランLA)を処方してもらってから、4ヶ月が経ちます。症状は更に進みました。症状が固定するまで進むのか、それとも、このまま進行が続いていくのかは分かりません。でもできることはやって行くしか無いので、点眼は続けます。
- 2021/08, 視野の欠け症状の認識 (昼の散歩)
- 2021/10, 眼科初診、視野検査の予約 (治療は開始されず)
次の視野検査までに期間が長く「やきもき」するので、その前に点眼薬の処方が可能か主治医に相談するも、確定診断後で無いことで、点眼薬の処方(治療の開始)は行われないという趣旨の説明に対して理解し納得することにした。 - 2021/11, 視野検査、点眼薬の処方
- 2021/12, 1ヶ月後の眼圧(左/右:15/13)、点眼継続とする
- 2022/01, 睡眠時に腕の付随的に動き右目を直撃して、2~3日の眼痛が残った。安定していた網膜裂孔の現れた出血の後のフィブリン様の「ごみ」の位置が変化して、浮遊の軌道の変化があり、「ごみ」の見え方が変わった。
- 2022/02, 視野欠けの進行が進んだ感じがあり、その原因として思い当たることは、睡眠時の腕の付随運動によって目に手が直撃したのですが、それが原因である可能性もかるかも知れせん。また、点眼開始以降も、「眼疼痛」やその他違和感が続いていたので、副作用について調べてみたところ、これら症状は副作用である可能性があることがわかった。
- 2022/03, ミケランLAからタプロスに変更し両目に点眼することにした。点眼開始から2ヶ月程度経過の時点で、まつ毛が長くなったことに気が付いた。
- 2022/08, 左右の眼圧(14,13)
- 2022/10, 左右の眼圧(13,13)
- 2023/06, 左右の眼圧(13,15, 5月にメニエールでステロイドを投薬したことで眼圧が上がったようだ),および視野検査による失明度(4db, 8db), 追加の点眼(アイファガン0.1%)を,タプロス(夜)に加えて朝夕追加.(いずれの点眼薬も最初から悪くない目を含めて両目に点眼している)
- 2023/09, 左右の眼圧(12, 11),追加の点眼薬(アイファガン)が奏功している.6月くらいからコーヒーを控えている.
その他の対策
緑内障の危険因子は、「ストレス」、「低血圧」、「睡眠時無呼吸症候群」などが挙げられていて、これらは、僕にも当てはまっているので、その解消もやっていく必要も感じています。危険因子の共通点は、血液やその他体液の「循環不全」です。対策として考えられることは、運動です。運動不足の解消により、血圧を上げたり、ストレスを解消したり、贅肉を切落とすことによる無呼吸となる原因を低減したりできると考えています。
眼軸が伸びることによる近視の発生は,様々な研究から確からしい.中国では小学生には一日3時間の屋外での活動を推奨して近視眼の予防している記事を読んだことがある.日本でもLEDの光を使った目への光の照射で近眼を治療・予防する研究が行われている記事も読んだことがある.そこで,今年の春から,できる限り毎日,昼休みに屋外を散歩するようにしている(2023/10).
診断
- 眼圧の測定
- 正常値 : 10~20 mmHg(ミリメートル水銀柱)
- 空気圧法 : 非接触式
- 接触法 : ゴールドマン眼圧系(麻酔点眼する)
- (僕の場合は、14(左)、15(右) とまったくの正常範囲です)
- 眼底検査による視神経の厚みの測定
- 視野検査で視野欠損の測定
- デシベル(db)で表現されます。0dbは視野欠損なし、移行進行ステージ毎に、-10db, -20db, -30db、その後は、失明となります。
- ステージが進まないことが理想ですが、加齢と共に進行していきます。
- 上記の2つの測定結果の照合により、視野欠損が一致していることの確認
- (確定診断の後、治療開始)
HARIKIの場合
- 僕の場合、自覚症状としては,2021/08~2022/05の時点では,右目のみですが,自分から見て中心視野を避けるように三日月(上に円弧)の影として視野欠損が自覚できました.初診では視野検査ができず予約待ちで3か月後の検査になりましたが,計測した数値は,-4.5dbでした。因みに自然な視野欠損としては、盲点が外側にあります
- それから1年が経過した2023/10現在,やや視野欠損がすすみ,右目のみに自分から見て中心視野を避けるように三日月(上に円弧)の影は,はっきりとなって,更に円弧の左の終点から左側に水平な帯状として視野欠損が追加されていることが自覚されるようになりました.
治療
治療の開始初期は、目薬です。その後、病状のステージに応じて手術が行われます。友人は長年の治療の末、眼圧を下げるために白目に「弁」を付ける手術をしています。
- 治療目標
- 眼圧を20%程度下げることを目標とする
- 効果と副作用を許容できる目薬を探す
- 点眼薬
- 白内障治療した場合は、使用できない目薬がある
- 眼圧低下効果は高いが、メラニン沈着などの副作用がある点眼薬がある
- 処方された目薬
- ミケランLA点眼液2% (組成: カルテオロール塩酸塩20mg, 2.5mL 容器)、大塚製薬、1日1回1滴): 最初に処方され4ヶ月程度、毎朝1回点眼を継続しました。目が沁みるなどの副作用が出たこと、長期の海外出張が予定されていたことから、以下に示した点眼薬に変更しました。
- 私の場合の自覚した副作用 (6ヶ月継続時点)
治療は始めてから、主要な副作用や重大な副作用ではなく、それ以外の副作用である自覚症状としての「眼刺激症状」、「 眼がしみる感じ」 、「 眼疼痛」 、「 倦怠感」、腕の「 筋肉痛」 、両手の「 こわばり」 、「 脱力感」が気になっています。それ以外の項目は健診ではないと分からないため、現在(2022/02/26)は不明です。 - 文書に記載の主な副作用
用霧視 、 眼脂 、 眩暈 、 頭痛 、 皮膚炎 、 角膜炎 、 苦味 、 徐脈 、 眼瞼炎 、 角膜障害 、 角膜びまん性混濁 - 文書に記載の重大な副作用
喘息発作 、 咳 、 呼吸困難 、 失神 、 高度徐脈 、 房室ブロック 、 洞不全症候群 、 洞停止 、 徐脈性不整脈 、 うっ血性心不全 、 冠攣縮性狭心症 、 眼類天疱瘡 、 脳虚血 、 脳血管障害 、 全身性エリテマトーデス - 文書に記載のそれ以外の副作用
角膜糜爛 、 眼刺激症状 、 不整脈 、 眼がしみる感じ 、 眼疼痛 、 眼灼熱感 、 眼のかゆみ 、 眼乾燥感 、 眼異物感 、 結膜炎 、 眼瞼腫脹 、 羞明感 、 視力異常 、 動悸 、 不快感 、 倦怠感 、 悪心 、 味覚異常 、 発疹 、 眼底黄斑部浮腫 、 眼底黄斑部混濁 、 低血圧 、 鼻症状 、 くしゃみ 、 鼻水 、 鼻づまり 、 血糖値低下 、 筋肉痛 、 こわばり 、 四肢のこわばり 、 脱力感 、 抑うつ 、 重症筋無力症増悪 、 眼瞼発赤 、 胸痛 、 咽喉頭症状 、 咽喉頭違和感
- 私の場合の自覚した副作用 (6ヶ月継続時点)
- タプロス点眼液0.0015% (プロスタグランジンF2α誘導体緑内障・高眼圧治療剤)、1mL中タフロプロスト 15μg)、参天製薬、1日1回1滴): 左目は治療対象ではなかったのですが、この点眼治療薬から主治医の了解を得て予防的に両目に点眼することにしました(2022/03~)。
- 私の場合の自覚した副作用
目の痛み、まつ毛が伸びる、まぶたのくぼみ
- 私の場合の自覚した副作用
- ミケランLA点眼液2% (組成: カルテオロール塩酸塩20mg, 2.5mL 容器)、大塚製薬、1日1回1滴): 最初に処方され4ヶ月程度、毎朝1回点眼を継続しました。目が沁みるなどの副作用が出たこと、長期の海外出張が予定されていたことから、以下に示した点眼薬に変更しました。
ミケランLA点眼液2%の基本情報 - 処方薬事典 日経メジティカル –
https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/prd/13/1319701Q4020.html
タプロス点眼液0.0015% – 参天製薬株式会社 –
副作用
1. 充血、目の痛み、目の異物感
https://www.santen.co.jp/ja/healthcare/eye/library/glaucoma/nattoku/tapros/info/
2. 目のまわりのアレルギー(かゆみ、腫れや赤くなる)
3. 目のまわりが黒ずむ
4. まつ毛が伸びる、まつ毛が多くなる
5. 瞳の色が変化する
6. まぶたのくぼみ
参考
- 眼圧測定について – なんよう眼科クリニック –
編集履歴
2021/11/13 はりきり(Mr) 2022/02/27 追記: ミケランLA2%-自分自身に現れた副作用、初期症状の頃から更に4ヶ月で症状が進んだこと) 2022/10/16 追記: タプロス点眼液0.0015%に関する情報、自覚した副作用 2023/10/09 追記: 追加の点眼薬アイファガン(0.1%)で奏功し眼圧が下がった.2023春から屋外散歩,コーヒーを少し控える