(本日の日付:2025-12-15 JST)
【結論】
「アンダーセン:Andersen)サンプラー」は、空気を一定流量で吸引し、寒天培地上に空中の微生物粒子を“衝突(インパクション)”で捕集して培養・CFU計数するための、代表的な能動(アクティブ)浮遊菌サンプラーです。特に有名なのは多段式(例:6段)カスケード・インパクターで、粒径別の分布(どの大きさの粒子に菌が乗っているか)の推定にも使われます。
【根拠】
- 浮遊菌数測定(能動捕集)は、エアサンプラーで一定体積の空気を吸引して培地に捕集→培養→コロニー数(CFU)を数える方法です。
- Andersen(アンダーセン)カスケード・インパクターは、複数段の小孔プレートを通して空気を流し、粒子を段ごとに寒天培地へ衝突捕集します(段が進むほど小さい粒子が捕集される設計)。測定後は段別にコロニー数を数え、**採取空気量で割って濃度(例:CFU/ft³ など)**を算出します。
【注意点・例外】
- 用語の揺れ:ご質問の「アンダーゼ」は表記ゆれ/誤記の可能性が高く、一般には「アンダーセン(Andersen)」と呼ばれます(別製品名の可能性もゼロではないため、現物の型番・メーカー名があると確実です)。
- “生きて培養できる菌”のみが基本対象です(培養条件に依存し、VBNCなどは過小評価になり得ます)。
- 運用は規格・SOPに合わせる必要があります(流量管理、サンプリング時間、培地、培養条件、陽性/陰性対照、補正、清浄度区分ごとのアラート/アクションレベル設定など)。現場適用は専門家に確認が無難です。
【出典】
- Thermo Fisher Scientific, “Six-Stage and Two-Stage Viable Andersen Cascade Impactor” 操作マニュアル(段別計数・濃度算出の考え方など)
- Tisch Environmental, “Viable Andersen Cascade Impactors” 製品解説(6段/2段/1段、流量などの概要)
- 日本食品分析センター系資料「室内環境における空中微生物汚染度の評価法」(落下菌 vs 浮遊菌、能動捕集の説明)
- J-STAGE掲載PDF「浮遊微生物の測定方法」(測定の前提・変動要因等)
- ISO 14698/ユーザー設定のアラート・アクションレベルに関する解説(清浄環境EMの注意)
【確実性: 中】
(“アンダーゼ”がAndersenサンプラーを指す前提での説明は高い確度ですが、別機器・別呼称の可能性が残るため「中」としています。)
コンタクトプレート法とは思考時間: 30s
(本日の日付:2025-12-15 JST)
【結論】
コンタクトプレート法(接触培地法、RODACプレート法)は、寒天培地が盛り上がった専用プレート(多くは直径55 mm)を測定対象の表面に一定条件で押し当て、表面の微生物を培地へ直接転写して培養後にコロニー(CFU)を数えることで、表面の微生物汚染(清浄度)を評価する方法です。
【根拠】
- EU GMP Annex 1(2022)では、環境・作業時の微生物モニタリングにおいて、表面サンプリングの方法として swabs(拭き取り)や contact plates(コンタクトプレート)を組み合わせて用いることが示され、評価単位としてContact plates(直径55mm)をCFU/plateで扱うことが明記されています。
- 55 mmのRODAC(コンタクト)プレートがカバーする面積は約25 cm²として扱われることがあります。
- 接触条件(例:10秒、一定の押圧、横ずれさせない等)は結果の再現性に影響するため、一定条件の推奨が文献・規格で述べられています。
【注意点・例外】
- 平滑で硬い面に向く一方、凹凸・曲面・狭所や、汚染が強い面は**拭き取り法(スワブ)**の方が適することがあります(回収率・再現性の観点)。
- 表面に消毒剤残渣があると発育が抑制されることがあり、現場では中和剤入り培地などの設計・バリデーションが重要です(必要なら専門家に確認が無難です)。
- サンプリング自体が“侵襲的”なので、実務では作業終了時に表面をモニタリングする運用が典型です(Annex 1の記載)。
【出典】
- 欧州委員会(EudraLex Volume 4)EU GMP Annex 1: Manufacture of Sterile Medicinal Products(2022-08-22公開)— contact plates(55mm)と表面サンプリング(swabs/contact plates)の記載
- ISO/FDIS 8784-2:2023(サンプルPDF)— 55mm RODAC plate の面積(25 cm²)の注記
- Griffith (2016) “Surface Sampling and the Detection of Contamination” (PMC) — ISO 14698に言及した接触条件の示唆
- Kastango (2005) “Surface Testing” (PPP Magazine, PDF) — コンタクトプレートでの表面採取の手順説明
- RSSL “Best practices in Environmental Monitoring” (2022, PDF) — コンタクトプレートの典型面積(25 cm²)

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