過換気症候群
不安や極度の緊張により過呼吸になると、その呼吸により体内の二酸化炭素が体外への放出過剰に繋がり、血液中の炭酸ガス濃度が低下する事で、危険な症状が現れる。これを過換気症候群という。
- 呼吸中枢は、血中の二酸化炭素濃度の低下を防ぐために呼吸を抑制しようとする
- 呼吸抑制によって、患者は息苦しさを感じる
- そのため、患者は、更に呼吸をしようとして、症状が悪化していく
- 血中のpHがアルカリ性になると、
- 血管が収縮する事で、
- 手足のしびれ
- 筋肉の痙攣(けいれん)と収縮、硬直
- トルーソー症候群の現れ
- 掌をすぼめて親指が中に入って指が真っ直ぐ伸びる特徴的な状態
- 治療
- 意識的に且つ断続的に呼吸を止める。これにより血中二酸化炭素(炭酸ガス)濃度を高める
- 精神的には、患者を落ち着かせるよう安心させて呼吸を遅くするように指示する。抗不安剤の処方もある
- 意識的に呼吸をゆっくりできない場合、緊急処置として、ビニール袋を口に当てて呼吸をする事で、物理的に二酸化炭素を対外に排出しない方法もある
過換気症候群 – Doctors File
https://doctorsfile.jp/medication/37/
編集履歴 2020/08/11 Mr.HARIKIRI 2020/08/20 追記(ビニール袋呼吸)