脳血管関門はBBBとは
脳血管関門はBBBと呼ばれ、脳微小血管を構成する内皮細胞は、密に寄り集まりタイトジャンクションを構成している。
アンチ核酸など、その核酸の大きさが450Daより大き区なる場合、その分子はBBBを通過できず脳内の細胞には届かない。脳をターゲットにする場合、デリバリーできる技術が必要になる。
タイトジャンクション
タイトジャンクションは、2細胞からなるパイセルラータイトジャンクション(bicellular tight junction: bTj)と3細胞からなるトリセルラータイトバャンクション(tricellular tight junction: tTj)が存在する。
bTj
bTjは、claudin5, claudin3などから構成されている。claudin5を欠損させても800Da以上は通りにくい。
tTj
tTjは、angulin1やtricellulinから構成されている。これらにより中心管を構成している。
E型ウェルシュ菌 (Clostridium perfringens)のイオウ毒素(iota-toxin; うさぎの腸炎の原因)は、angubidin1と相互作用する。他にも、ウェルシュ菌のC-CPE、エンテロトキシンのC末端領域と相互作用することを利用して、これらと拡散医薬の結合体を作り、BBBを超えらせる薬剤とする研究も行われている。
編集履歴
2019/07/16, Mr. Harikiri