はじめに
アルギニンは、脳下垂体を刺激に働いて成長ホルモンの分泌を促すことは、臨床的にも知られています。成長ホルモンは、体の細胞など修復するためには必要な生理物質です。
アルギニンEXは、年齢を重ねると少なくなる成長ホルモンを生体内で増やす刺激物質として開発されたサプリメントです(by Mr.Harikiri)。
はりきり(Mr)も例に漏れず加齢による体力低下、その他病的なイベントも含め、心細くなってきたので、服用を試してきました。
結論から話すと、僕は、アルギニンEXは不要なサプリメントであると、今回結論づけました。サプリメントが合うか合わないかは、その個人の体質、感受性、その時の体調などに依存します。医薬品でさえ、人によっては、低容量で効果が出る場合があります。逆も然りです。低容量で効果が出るのに、通常量を摂取すると副作用が生じるリスクが上がります。そして、副作用事例として記録されることになります。今回の服用評価もそのような部類であると考えています。
以下、どのような服用をして僕は必要でないと結論づけたかについて記録しました。この結論も、年齢を重ねた場合、別の結論となることもあり得ます。60歳のはりきり(Mr)には不要であったのは、限定的な結論であることを追記しておきます。
成長ホルモン
Mr.Harikiriも例に漏れず、色々と体調を改善したくてサプリメントを試します。年齢とともに成長ホルモン(GH; Growth Hormone)濃度は低下していくことが分かっています。ヒトの成長期(~30歳)を過ぎると年々減少していくのがこの成長ホルモンです。
アルギニンは、成長ホルモンの分泌を促すので、低身長の診断に検査用の医薬品として使用されています。
具体的には、成長ホルモン分泌不全性低成長の診断にアルギニンを0.5g/体重kgで30分かけて投与し、投与前(0 time)と投与後30分、60分、90分、120分で採血し、GH濃度を測定することで正常な反応としてGH濃度が上昇するかどうかの検査があります。5ng/mL以下の濃度ではアルギニン負荷によるGHの反応が弱いと判断されます。その他、インスリン負荷試験など、GHの濃度が低い原因について検査の種類が幾つかあります。GHの正常値は10ng/mLです。
診断の手引き – 成長ホルモン(GH)分泌不全性低身長症(脳の器質的原因によるものを除く。)-
https://www.shouman.jp/disease/instructions/05_04_006/
成長ホルモン分泌不全性低成長
http://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=80
処方箋 脳下垂体機能検査薬 アルギニン点滴静注30g[AY]
– 脳下垂体機能検査薬 –
解説 by Harikiri, 正常であれば、点滴により静脈注射することで、成長ホルモンの濃度が上昇する。濃度上昇の値から、正常であるか、脳下垂体の機能低下があるか診断するために使用される。
https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00061769.pdf
アルギニン
今回、協和発酵キリンのアルギニンEXの10日間お試し品を購入しました。
お試しは10日分で980円。1袋(6粒,2.1g)を1日に1回または2回服用します。こんな短期間で効果がわかるから疑問ですが、寝る前に飲みます。体は夜の間の睡眠時に修復されますが、それは成長ホルモンが分泌されるからです。睡眠は、身体の修復に大変重要です。
その際、成長ホルモンの量も、当然に重要なのですが、年齢とともにその濃度は低下していくことが分かっています。ヒトの成長期(~30歳)を過ぎると年々減少していくのがこの成長ホルモン。アルギニンは、成長ホルモンの分泌を促すと説明されていますし、その臨床データも示されています。確かに歳を重ねると共に擦り傷などの治癒期間が延びていくことを誰しもが経験するようです。
50-60歳にもなると成長ホルモンはピーク時と比べて1/5~1/10になると言われています。びっくりですよね。
成長ホルモンは、アルギニンを多く含んでいるのでしょうかね? それともアルギニンが成長ホルモンを産生する体の機関に作用しているのでしょうか。いずれ論文などを調べてみたいと思います。
服用
10日間ではよくわからなかったので、30袋/月の定期コースを購入しました。数ヶ月続けてみます。
2019-05-06
4ヶ月分を定期で購入して飲み続けましたが、体質には合わないようで下痢気味になりました。そこで、一度に一袋(6粒)の半分を朝と夜に分けて2ヶ月分を続けています。途中中断しているので、現在も継続中
2019-11-13
2022-01-01から2022-02-28まで、朝と夜に一袋ずつで1日2袋を継続してみました。お腹にはきませんでした。これまで休止していましたが、急に増量して再開したのは、緑内障が2021/10に確定したことがきっかけです。視神経の循環や再生力が衰えていると判断しました。点眼薬は眼圧を下げるだけで、内在する再生力などを補強はしてくれません。そんな理解により、増量して再開しました。期待するのは緑内障の進行阻止ですが、その他で気づいたこととしては、頭皮の痺(しび)れの感覚が低減されることが挙げられます。
何に効果があるのかはまだ大きな実感はありませんが、止めたり再開したりして、基本的に不良な体調の変化を観察していきたいと思っています。
服用期間のまとめ
2019/05/06 ~ 2021/12/31, 1日0~1袋、時には1日1~2袋を適当に服用していた。
2022/01/01から1日2袋服用、緑内障への効果があるかもと服用回数を増やした。下痢などはしなくなった。
2022-03-01から1日1袋(夜寝る前のみ)で継続中した。
2022-03-18から1日2袋服用に変更
2022-05-01まで、継続しました。以降は中断し、少し様子を見ることにしました。
総まとめ
2022/05/01から2022/09/10まで服用を中断していました。これまでの服用実績と体調について総括して締めたいと思います。
3月下旬から朝夕の2回服用を5/1までの約1ヶ月間続けていました。体調の変化は良くも悪くもありませんでした。しかし、関連性は不明でしたが、手の人差し指の根元の関節の痛みは、1月下旬頃からありました。その関節痛は、最初は左のみでしたが、やがて右の人差し指の根元の関節にも生じてきました。服用との関連性は分かりませんでした。でも、一旦シンプルになろうと思い、5月初旬からアルギニンEXの服用を断つことにしました。すると、服用をやめた直後では、安静にしていても関節の痛みが気になることが多くあり、また、痛みのために家着のスウェットパンツの腰紐を結ぶのも難しくなったいたのが、服用をやめて1ヶ月を経過する頃には、安静にしている時の痛みはほとんど無くなっていました。また、腰紐を結ぶときの痛みも気にならなくなってきました。そのまま、服用を中断して今日9/10に至っています。
因みに、服用を充実させる切っ掛けとなった緑内障への効果は感じられませんでした。
生活はシンプルなのが一番と再認識した経験でした。(完)
編集履歴
2022/05/02, 追記: アルギニン負荷試験について。
2022/09/10,追記: 服用期間のまとめ、総まとめ。
コメントを残す