Exsosome – 製造方法について調べてみた [2025/05/16]

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Exosomeの製造方法

AIにExosomeの製造方法を聞いてみると,カラムクロマト法については言及されなかったが,カラムレジンの種類やサイズを選定すれば可能性はあると思われる.

製造方法のまとめ

  1. 細胞の選定,遺伝子組み込み(必要があれば)
  2. 細胞培養(無血清培養,インダクション)
  3. ハーベスト(細胞除去)
  4. 超遠心・密度勾配
  5. SECカラム精製
  6. UF/DF

エキソソームは、細胞外に分泌されるナノサイズの小胞で、主に幹細胞や免疫細胞から分泌されます。製造は以下の手順で行われます。まず、選定した細胞(例:幹細胞)を無血清またはエキソソームフリー培地で培養し、エキソソームを分泌させます。次に、培地を無菌フィルタリングし、超遠心分離または超ろ過(Ultrafiltration, UF)でエキソソームを精製します。超遠心分離では100,000×gの高速遠心を行い、密度勾配法(シュクロース、イオジキサノール)を用いることで高純度化が可能です。また、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を使用し、サイズごとに精製することも可能です。精製後はPBSやHEPESバッファーに再懸濁し、保存条件に合わせて調整します。

製剤化では、エキソソームの用途に応じて、注射剤(液剤、凍結乾燥剤)、点鼻剤、経口剤、局所用ジェルなどに仕立てられます。液剤は無菌フィルタリング後、無菌充填を行い、凍結乾燥剤は凍結乾燥後に無菌バイアルで保存されます。無菌性を確保するため、無菌充填ライン(アイソレーター、RABS)で製造され、エキソソームの物理化学的特性(サイズ、形状、表面マーカー)、無菌性、エンドトキシンレベルの試験が実施されます。これらのプロセスはGMPまたはGCTP(再生医療製品の場合)に準拠し、品質管理を徹底します。


目次


エキソソーム製造の基本プロセス

エキソソーム(Exosome)の製造方法は、エキソソームの用途(医薬品、診断、研究用途)や製造スケール(ラボ、パイロット、商業生産)に応じて異なりますが、一般的な製造プロセスは以下の手順に従います(by 4o)。

1. 細胞の培養

  • 細胞種の選定:エキソソームを分泌する細胞を選択(例:幹細胞(MSC)、腫瘍細胞、iPS細胞)。
  • 培養条件:適切な培養基で細胞を増殖させる。
    • 無血清培養:エキソソームの純度を高めるために無血清または低血清培養が一般的。
    • エクソソームフリーFBS:エキソソーム由来のタンパク質混入を避けるため。

2. エキソソームの分泌促進

  • 物理的刺激:超音波、温度変化、酸性ストレスなどで分泌促進。
  • 化学的刺激:一部の化学物質で細胞を刺激し、エキソソーム分泌を増加。
  • 遺伝子操作:エキソソームの生産効率向上を目的とした細胞の遺伝子操作も可能。

3. 培地の回収

  • 培養期間後、培地を上清として回収。
  • 無菌フィルタリング:細胞片や微粒子を除去。

4. エキソソームの精製

  • 遠心分離法
    • 低速遠心分離:細胞破片を除去。
    • 超遠心分離:エキソソームの回収(100,000×g で1〜2時間)。
  • 密度勾配遠心分離
    • シュクロースまたはイオジキサノール密度勾配を使用し、エキソソームの純度を向上。
  • サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)
    • 不要なタンパク質や他の小胞とエキソソームを分離。
  • 透析または超濾過
    • 濃縮と塩類除去。

5. エキソソームの特性評価

  • サイズと形状評価
    • ナノ粒子トラッキング解析(NTA)
    • 透過型電子顕微鏡(TEM)
  • タンパク質マーカー分析
    • ウェスタンブロット(CD63, CD81, CD9)
    • フローサイトメトリー
  • 核酸含有量評価
    • miRNA、mRNA、DNAの抽出および定量。

6. エキソソームの保存

  • 凍結保存:-80℃で長期間保存。
  • 凍結乾燥:保存性を高めるために凍結乾燥製品化。
  • 専用保存液:安定性を確保するための専用バッファーを使用。

製造方法別:エキソソーム製造技術

  1. 超遠心分離法(標準技術)
    • 簡便で低コストだが、大量生産には不向き。
    • 精製度がやや劣るため、研究用に適する。
  2. 密度勾配法(高純度精製)
    • シュクロースまたはイオジキサノールを使用し、高純度のエキソソームを得られる。
    • 医薬品用途に適する。
  3. サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)
    • 高純度でスケーラブル。
    • 臨床グレード製造に最適。
  4. フィルトレーション法(高速スケーリング)
    • 高スループットで大量生産に対応可能。
    • 製薬産業で好まれる。
  5. マイクロ流体技術(高精度選別)
    • マイクロ流路により精密にエキソソームを分離。
    • 研究用途で精密解析に適用。

エキソソーム製造のGMP/GCTP適用

  • GMP適用
    • エキソソームが医薬品、治療薬、遺伝子治療キャリアとして使用される場合。
    • 無菌製造、品質管理試験、安定性試験が必要。
  • GCTP適用
    • エキソソームが細胞治療または再生医療製品の一部として使用される場合。
    • 細胞の出荷・使用に関する規制が適用。

エキソソーム製造の課題

  • 純度確保:細胞破片や他の小胞との分離。
  • 製造スケーラビリティ:研究室レベルから商業規模への拡張。
  • 品質管理:物理・化学的特性評価と生物学的活性の維持。
  • 規制対応:GMP/GCTP基準への適合確保。

上記の内容でエキソソーム製造方法について追加で詳しく知りたい手順や、商業製造での最適化方法などがあれば教えてください。


無菌ろ過について

Q: Exsosomeの無菌フィルタリングについてExsosomeの大きさとフィルターの孔径の関係から無菌フィルタリングが可能である理由を解説してください.

ChatGPT:

エキソソーム(Exosome)の無菌フィルタリングとフィルター孔径の関係

エキソソーム(Exosome)は、細胞から分泌される 細胞外小胞(EV: Extracellular Vesicles) の一種であり、そのサイズは おおよそ 30〜150 nm 程度です。この大きさを考慮して、無菌フィルタリングの仕組みと効果を以下に解説します。


1. エキソソームのサイズ

  • 直径:30〜150 nm
  • 分布:粒径分布は50〜150 nmが中心
  • 形状:球状または楕円状(リポソームに類似)
  • 組成:脂質二重膜、タンパク質、mRNA、miRNA、DNA

2. 無菌フィルタリングの基本原理

無菌フィルタリング(Sterile Filtration)は、 フィルターを通過できない微生物を物理的に除去 する方法です。フィルターの孔径をエキソソームのサイズに合わせて設計し、以下のように分離を実現します:

  • フィルター孔径:0.22 µm(220 nm) または 0.45 µm(450 nm) が一般的に使用されます。
  • エキソソーム(30〜150 nm)はフィルター孔径よりも小さい ため、フィルターを通過できます。
  • 細菌や真菌(数百nm〜数µm)はフィルターに捕捉 されます。

3. なぜエキソソームはフィルタリング可能か?

エキソソームが無菌フィルタリングで通過できる理由は、そのサイズが フィルター孔径(220 nm)よりも小さい ためです。

  • エキソソームのサイズ:30〜150 nm
    • フィルターの孔径(220 nm)を容易に通過できる。
  • 細菌や真菌のサイズ:500 nm〜10 µm
    • フィルターで物理的に捕捉され、通過できない。
微生物または粒子平均サイズ無菌フィルターの効果
エキソソーム30〜150 nm通過可能
細菌(例:E. coli)0.5〜2 µm捕捉(通過不可)
真菌(例:カンジダ)2〜10 µm捕捉(通過不可)
ウイルス(HIV, インフルエンザ)80〜300 nm一部通過可能(ウイルスサイズに依存)

4. 無菌フィルタリングの実施方法

使用フィルター:ポリスルホン、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリカーボネート膜

  • フィルター孔径:0.22 µm(一般的)、0.45 µm(代替)
  • フィルタリング条件
    • 圧力制御:0.2〜1.0 bar(無理な圧力で押し出さない)
    • フィルターは シングルユース(使い捨て) が推奨
    • 無菌状態で組み立て、フィルターハウジングはオートクレーブ滅菌

5. フィルタリングのプロセス

  1. プレフィルタリング(5 µmフィルター):
    • 大きな細胞片や不純物を除去。
  2. メインフィルタリング(0.22 µmフィルター):
    • 無菌フィルタリングによってエキソソームを含む上清から微生物を除去。
  3. 保存フィルタリング(0.22 µmまたは0.1 µmフィルター):
    • 保存前の最終無菌フィルタリング。

6. 無菌フィルタリングでの注意点

  • フィルターの詰まり
    • 高濃度のエキソソーム溶液ではフィルターが詰まりやすい。プレフィルタリングが重要。
  • エキソソームの損傷
    • 高圧でのフィルタリングはエキソソームの構造を破壊する可能性がある。圧力は低く制御。
  • フィルター材質の選択
    • エキソソームの吸着を防ぐため、親水性フィルター(PES、ポリカーボネート)が望ましい。

7. まとめ

エキソソームはそのサイズがフィルターの孔径(0.22 µm)よりも十分小さいため、無菌フィルタリングが可能です。無菌フィルタリングは微生物(細菌、真菌)を物理的に除去し、エキソソームは損傷なく通過可能です。この特性を利用し、エキソソーム製品の無菌性が確保されます。


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エキソソーム(Exosome)の製剤化:投与用製品への仕立て

エキソソーム(Exosome)を投与用の製品(医薬品)として製剤化するには、以下の工程を経る必要があります。これには、エキソソームの特性(サイズ、安定性、薬効)を保ちつつ、最適な投与形態を確立することが求められます。


1. エキソソームの濃縮

  • 超遠心分離(Ultracentrifugation)
    • 高速遠心分離(100,000×g)でエキソソームを高濃度に濃縮。
  • 超ろ過(Ultrafiltration)
    • 分子量カットオフ(MWCO)10〜100 kDaのフィルターで、余分なタンパク質や細胞片を除去しながらエキソソームを濃縮。
  • 透析(Dialysis)
    • 塩分や低分子不純物を除去し、バッファー調整を行う。

2. エキソソームのバッファー調整

  • 最適バッファーの選択
    • エキソソームの安定性と生体内効果を確保するため、適切なバッファー溶液を選択。
    • 一般的なバッファー例:
      • PBS(Phosphate Buffered Saline, 無菌)
      • HEPESバッファー(pH安定性向上)
      • 生理食塩水(体内適合性)
  • 安定化剤の追加(必要に応じて)
    • トレハロース(凍結乾燥安定化)
    • スクロース(低温保存時の安定性向上)
    • ヒアルロン酸(生体内分散性向上)

3. 滅菌処理

  • 無菌フィルタリング(0.22 µmフィルター)
    • 微生物除去を確実にする。
    • エキソソームのサイズ(30〜150 nm)より十分大きいため、エキソソームは通過し、微生物は除去。
  • その他の滅菌法は避ける
    • 高温、高圧(オートクレーブ)はエキソソームの構造を破壊するため使用不可。

4. 製剤形態の設計

エキソソームは投与経路に応じて様々な製剤形態に加工できます。

1) 注射剤(静脈内、皮下、筋肉内)

  • 液剤
    • エキソソームをPBSまたは生理食塩水に懸濁し、無菌充填。
    • 投与量は患者ごとの体重、治療目的に応じて調整。
  • 凍結乾燥製剤(Lyophilized Form)
    • 安定性向上のため、凍結乾燥後に無菌バイアルに充填。
    • 使用時に溶解して使用。

2) 点鼻剤

  • エキソソームスプレー
    • 鼻腔粘膜からの吸収を狙い、吸収効率を高める。
    • 粘度調整のためにヒアルロン酸を追加可能。

3) 経口剤

  • エキソソームカプセル
    • 腸溶性カプセルにエキソソームを充填。
    • 胃酸による分解を避け、腸で吸収されるように設計。

4) 局所投与剤

  • ジェルまたはクリーム
    • 創傷治療用エキソソーム(例:皮膚創傷治療)として使用。
    • キャリアゲル(カルボポール、ヒアルロン酸)に混合。

5. 無菌充填と包装

  • 無菌環境下で充填
    • 無菌フィルタリング済みエキソソーム溶液をバイアル、シリンジ、またはアンプルに充填。
    • 無菌充填ライン(アイソレーターまたはRABS)が推奨。
  • 包装形態
    • バイアル:凍結乾燥品または液体製剤用。
    • プリフィルドシリンジ:即時使用可能な無菌製剤。
    • アンプル:少量投与用。

6. 品質評価と放出試験

エキソソーム製剤は、品質を確認するために以下の試験を実施:

物理化学的評価

  • サイズ分布評価(ナノ粒子トラッキング解析:NTA)
    • 平均サイズ、サイズ分布、濃度を確認。
  • 形態観察(電子顕微鏡:TEM, SEM)
    • エキソソームの構造を確認。
  • 表面タンパク質確認(CD63, CD81, CD9)
    • ウェスタンブロットまたはELISAで特定マーカーを確認。

微生物検査

  • 無菌試験
    • 無菌性を確認。
  • エンドトキシン試験
    • LAL試験でエンドトキシンレベルを確認。

安定性試験

  • 加速試験(25℃, 60% RH、3ヶ月)
  • 長期保存試験(2〜8℃、12ヶ月)

7. エキソソーム製剤化のGMP要件

  • GMP適用範囲:製剤化から充填、包装まで無菌製造を確保。
  • 無菌製造ライン
    • クリーンルーム(クラス A/B)が必要。
    • 製剤化から無菌充填まで無菌環境で実施。
  • 品質管理
    • 出荷前に各ロットの品質確認試験(無菌、エンドトキシン、安定性)。

8. エキソソーム製剤化における課題

  • エキソソームの安定性
    • 物理化学的構造が保存されることが重要。
  • 無菌性の確保
    • 無菌フィルタリングと無菌充填を徹底。
  • 品質規格の確立
    • 規制当局(PMDA, FDA, EMA)の要求に適合。

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エキソソームフリー培地

Exosome培地は市販品として購入できるか? それとも現在は,製造したい研究機関や製造期間が独自でエキソソームフリー培地を作成しているのか?

ChatGPT:

エキソソーム(Exosome)培地は市販品として購入可能

現在、エキソソーム(Exosome)の研究および製造に適した エキソソームフリー培地(Exosome-Free Medium) は市販品として複数の企業から購入できます。以下に代表的な製品を示します:


市販されているエキソソームフリー培地の例

  1. Gibco™ Exosome-Depleted FBS(Thermo Fisher Scientific)
    • 特徴:通常のFBS(胎牛血清)からエキソソームを除去済み。
    • 用途:エキソソーム精製時の細胞培養に適し、純度向上を実現。
    • 購入先:Thermo Fisher Scientific。
  2. KBM EV Pure(コージンバイオ株式会社)
    • 特徴:エキソソーム産生を最大化するための無血清培地。
    • 用途:エキソソーム研究および製品製造に適した仕様。
    • 購入先:コージンバイオ株式会社。
  3. Exo-FBS (System Biosciences, SBI)
    • 特徴:エキソソーム除去済みFBSで、エキソソーム産生用に最適化。
    • 用途:エキソソーム産生細胞の培養、研究用途。
    • 購入先:System Biosciences (SBI)。
  4. Exo-Free Serum Replacement (ZenBio)
    • 特徴:エキソソーム除去済みの血清代替培地。
    • 用途:エキソソーム産生用細胞の無血清培養に適用。
    • 購入先:ZenBio。

研究機関や製造機関での独自製造も一般的

一方、エキソソームフリー培地を市販品ではなく、 研究機関や製造機関が独自に作成 するケースも広く見られます。その理由は以下の通りです:

1. コスト削減

  • 超遠心分離(100,000×g, 16〜24時間)を用いて、血清からエキソソームを除去。
  • 0.22 µmフィルターで残留エキソソームを物理的に除去。

2. カスタマイズ性

  • 特定の細胞種に適した栄養組成を調整可能。
  • 無血清・低血清・高血清など、用途に合わせた培地設計が可能。

3. 安定した供給

  • 市販品のロット間差異を避け、一定品質を確保。

どちらを選ぶべきか?

  • 市販品を使用するケース
    • 迅速にエキソソーム研究を開始したい場合。
    • 一貫性のある品質が重要な場合(GMP準拠製造など)。
    • 製造工程を簡略化したい場合。
  • 独自作成を行うケース
    • 特殊な細胞種に対応したカスタマイズが必要な場合。
    • コスト削減が重要な場合(大量製造)。
    • 研究プロジェクトで独自条件を検討中の場合。

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編集履歴

2025/05/17, Mrはりきり (with 4o)