[健康-心理学] 交流分析 [2020/09/23]

はじめに

何気に行っていることを定義づけしていくのが学問です。人の心理的な交流について深く考察して定義づけした交流分析(transaction analysis)という心理療法の1つがあります。

交流分析

提唱したのは、1950年代、アメリカの精神科医エリック・バーンで、心理学の一分野になります。他人との関わりは、ストロークといいます。治療のための心理療法として発展してきました。現在は、他分野で活用されています。

  • 1950年代、エリック・バーンが提唱
  • 人間関係の改善
  • 自己実現
  • 心理療法: 交流分析 (transactional analysis)、ストローク
  • メンタルヘルスのケア
    • 予防
    • 発見
    • 復帰

ストローク

人生に必要な心の栄養をストロークといい、負の栄養となるマイナスのストローク、正の栄養となるプラスのストロークがあるが、マイナスのストロークは無のストロークよりもマシであるとされる。

  • ストロークとは、あなたも私も、ここに存在してもいいという関わりを言う
  • 相手の存在を認める、バーバル、ノンバーバルなシグナル
  • 人間はストロークを求めています。
  • 最も求めているストロークは、肯定的なストロークです。
  • 肯定的ストロークを受け取ることで、自尊心が高まる。
  • 否定的なストロークは、その逆です。
  • ストロークの不足も、否定的な感情になり得ます
  • 無意識のストローク要求
    • ストロークを要求しているが、結果、ダメな結果としての行動で返してしまう
  • 心理ゲーム
    • 一方の無意識のストローク要求から、双方での心理ゲームが始まる
    • 毎回、同じ嫌な結果になることが多い場合、この心理ゲームに対処する方法は、
    • 同じ経路を辿ろらないよう、異なる対応で返すや肯定的なストロークを返すことも1つの方法。
  • ストロークは返ってくる
    • あいさつ
  • 受け手側では、ストロークに対する感じ方が重要
  • 発信側では、ストロークの出し方・表現の仕方が重要

PAC

心の状態 (自我状態)の3分類です。

  • P : 親(ペアレント)
    • 厳しく、優しく、支援し、受容する
  • A : 大人(アダルト)
    • 計画的、冷静な判断
  • C : 子供(チャイルド)
    • 思いのまま、親の顔色を見て、反抗したり

自我状態

PACを元に更に分類した5つの心の状態(自我状態)。その人個人に現れる強い特性。育ちが影響する。

  • CP : Critical Parent, 親の立場で、指示する (支配的な親)
  • NP : Nurturing Parent, 親の立場で、支援する (強要的な親)
  • A : Adult, 現実を受容して、適切に判断する (アダルト)
  • FC : Free Child, 子供の立場で、思いのまま活動する(自由な子供), NC:Natural Child
  • AC : Adapted Child, 素直だったり、逆に反抗したりする (順応した子供)

交流

例えば、交流(transaction)する2人がFC同士なら、喧嘩は必至です。そこで考えられる喧嘩をしない交流の仕方は、いずれかの一方が自我状態を変えることが考えられます。

編集履歴

2020/09/23, MR.HARIKIRI

エゴグラムとは

https://www.peacemind.com/egogram_about.html

日本交流分析協会

https://www.j-taa.org/ta.html

15分でわかるはじめての交流分析1

https://kokoro.mhlw.go.jp/e_transaction/data/e-learning.pdf

交流分析とは?交流分析をわかりやすく解説

https://schoo.jp/biz/column/1104