ハンディーpHメーター
100μLのサンプル液量があればpH測定可能。精度は型番により0.1, 0.01のタイプがある。
タンパク質の精製条件の検討には、同シリーズの電導率計とともに欠かせない。
96 well plateを使用したレジンのスクリーニングや、特定レジンでの条件検討にも、欠かせないアイテムです。
コンパクトpHメーター・水質計
100μLのサンプル液量があればpH測定可能。精度は型番により0.1, 0.01のタイプがある。
タンパク質の精製条件の検討には、同シリーズの電導率計とともに欠かせない。
96 well plateを使用したレジンのスクリーニングや、特定レジンでの条件検討にも、欠かせないアイテムです。
コンパクトpHメーター・水質計
4μLでUV スペクトルおよび固定波長も測定できます。タンパク質の条件等には、欠かせないアイテムです。
測定上の注意点 : 載せるサンプルの量が4μLと少ないため、乾燥した部屋では直ぐに蒸発して濃縮されます。素早く測定しましょう。
ThermoFisher
NanoDrop 超微量分光光度計および蛍光光度計
硫酸ドデシルナトリウムを添加したポリアクリルアミド・ゲル・電気泳動は、タンパク質の純度を分析する最も一般的な方法です。40年前では、自作のゲルを1日かがりで作り、翌日に、さんプルをゲルに載せて、電圧を付加して泳動し、その夕方から染色を一晩し、翌日から脱色するという工程を行なっていました。パイオの世界では、これらの作業もプレキャスト・ゲル(既製品)が登場することで、研究活動の姿は、一変しました。当時の電気泳動槽は、現在の10cm四方のプレキャスト・ゲルよりも2倍よりももっと大きなものもあって、ガラス製で価格も40~50万円と高価でした。
電気泳動を行うには、直流のパワーサプライも必要です。
タンパク質ゲル電気泳動槽システム, ThermoFisher
https://www.thermofisher.com/jp/ja/home/life-science/protein-biology/protein-gel-electrophoresis/protein-gel-electrophoresis-chamber-systems.html
Mr.HARIKIRIからお届けするPD-10 Emptyカラムのスペシャルな使い方を紹介します。
僕が行うタンパク質精製の検討では、PD-10カラムを必ず使います.Empty columnが無い場合,プレ充填されているPD-10の中身を抜きます.
短時間でカラム検討を行うために,レジンの充填容量は0.5mL (多くて1mL)にします。吸着と洗浄および溶出の条件を決定するためです.
大学やもしかすると高校でもできるシンプルな実験設備で可能です.カラムには送液ポンプなどは必要ありません.自然落下の速度で実験を行えます.通常設定されるはずのカラムへのポンプ流速での線速より5倍程度高速になりますが、迅速検討としては、問題ありません.
PD-10製品には,Emptyとプレ充填品がありますが,プレ充填品は,タンパク質の脱塩に用います.Empty品も同様のレジンをマニュアルで充填すれば,同様に脱塩に使用可能です.僕の場合は,色々なレジンを充填してタンパク質の精製検討に使用します.それは,前述したように,Rapid Purification Methodです.流速は高速です.少量のサンプルでOKです.
PD-10, GE Healthcare
https://www.gelifesciences.co.jp/catalog/0062.html
2020/02/04, Mr. Harikiri
2022/10/02,追記:レジンの詰め替え方法とスペシャルPD-10カラム,スペシャルPD-10カラムを用いたタンパク質の精製検討方法.
ラボスケール用の透析用膜キットです。昔は、ロールの透析チューブを使っていました。必要な長さにハサミで切り、熱湯で保護剤のグリセリンを洗い流して、精製水で洗って、片方を結び閉じます。その後、サンプルをロートで、透析チューブに流し入れます。最後に、少し上に空気を入れた状態で、上を結び閉じます。その後、透析バッファーの入ったビーカーに投入して撹拌します。
この準備を端折りたいのであれば、この「Slide-A-Lyzer」を使うことです。
現在では、Slide-A-Lyzerが簡単な操作で透析が可能なため、良く使われます。
昔は透析チューブを使っていた
旧研究者は、ロールになった透析膜を必要な長さにはさみで切って、煮沸して保存剤であるグリセロールを取り除くと共に、柔らかくした後、精製水でよくもく洗いして透析チューブにして使用していました。透析チューブは、まず、一方の端を一回結びします。もう一方から、ロートを使ってサンプルを流し込みます。その後、その一方の端を少し空気を入れて結び、透析チューブとします。
バッファー交換とは、1,000倍希釈を目標とします。
ラボでは、(1)透析チューブやSlide-A-Lyzerを使ってバッファー交換することが多いですが、量が多かったり、タンパク質濃度を高めたかったりする場合、(2)クロスフローろ過膜(TFF)システムを使います。以下、比較してみましょう。
透析チューブ / Side-A-Lyzer | TFF System |
ラボ用として簡単に透析が実施できる | システム構築が必要 |
元のサンプルの液量より増える | 濃縮が可能 |
透析用バッファーの量が多い | 透析用バッファーの量は、理論上、サンプルの8倍量で1,000倍希釈を達成できる |
膜の内外の透過が平衡状態となったときが、最終的な希釈率となるが、その平衡状態を知る方法は、サンプリングして、電動度などを測定するしかない | ろ過された液量から、簡単に希釈率を計算できる |
Slide-A-Lyzer™ Dialysis Cassette
https://www.thermofisher.com/jp/ja/home/life-science/protein-biology/protein-purification-isolation/protein-dialysis-desalting-concentration/dialysis-products/slide-a-lyzer-dialysis-cassettes.html
2020/02/04 HARIKIRI(MR) 2021/03/27 TFFシステムとの比較