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  • [Synology] NAS (DS918+/DS920+)の バックアップを考える – システム構成は「Hyper Backup」、「Snapshot Replication」および「Synology Drive」- Smartプラグによる外付けHDDケース電源の管理によるセキュリティ向上、最後にシステムコンフィグレーション /クラウドバックアップも考え [2023/11/15]

    [Synology] NAS (DS918+/DS920+)の バックアップを考える – システム構成は「Hyper Backup」、「Snapshot Replication」および「Synology Drive」- Smartプラグによる外付けHDDケース電源の管理によるセキュリティ向上、最後にシステムコンフィグレーション /クラウドバックアップも考え [2023/11/15]

    はじめに

    2023/11/15,内容(クラウドバックアップについて追加)を更新しました.編集履歴は,最後尾を参照してください.

    ローカルネットワークに、DS918+とDS920+を立ち上げています。DS918+では、DS918+の外付けHDDにバックアップしています。DS920+のストレッジはSSDで構成しているので,HDDでストレッジを構成しているDS1621xs+(DS918+から移行)より少ないため、DS920+のバックアップ先は、DS1621xs+に設定して行っています。以下,DS918+はDS1621xs+に読み替えてください (2022/11/13).

    最近までのバックアップ体制は、「Hyper Backup」と「SnapShot Replication」の2つの構成でしたが、「Synology Drive」を追加した3つの構成にしました。Synology Driveは、PC/iPadなどの端末のデータバックアップを目的に導入しています。

    Hyper Backupは、NAS間や外付けUSB HDDにシステム設定やアプリケーションをバックアップすることができます。

    SnapShot Replicationは、#snapshotフォルダーというシステム・フォルダを作り、そのフォルダー内に、指定した時間毎に差分のバックアップを作成し続けます。

    Hyper BackupとSnapshot Replicationにより、復元能力が高まります。

    忘れてはいけないのは、システムの設定などのバックアップです。これについても最後に示しています。

    Driveは、Synology NAS同士でもバックアップが可能ですが、PCやiPadのデータをSynology NASにバックアップできます。そのモードは、(1)同期、(2)アップロードのみ、が可能です(追記、2022/01/08 by Mr. Harikiri)。

    Hyper Backup/Snapshot Replication、そしてDrive

    Synology NASのパッケージには、いくつかのバックアップ・ソリューションが無料で提供されています。その内、以下の2つのバックアップ・アプリケーションについて役割を意味付けし、それぞれを使い分ける運用を考えます。最後に、3つ目のパックアップアプリのDriveは、端末のデータ バックアップを目的に解説しました。

    • Hyper Backup
    • Snapshot Replication
    • Drive

    Hyper Backupで十分か?

    これまで、Hyper Backupのみで運用していました。どのようにパックアップを捉えたらいいのか、余りわからないまま使用していたわけです。

    バックアップの運用では、長らくSnapshot Replicationも併用していまましたが、PCやiPadのデータ バックアップも統合的に行いたかったので、Driveの運用を追加しています。

    Hyper Backup

    Hyper Backupの運用は、毎日1回のバックアップを実行するにように、スケジューリングしています。

    Hyper Backupの機能の概要は以下の通りです。

    • EXT4, Btrfswiki (Synology NASの+シリーズで対応)
      • 対応するファイルシステムは、EXT4, Brtfsです
      • Snapshot Replicationと併用するには、ファイルシステムをBtrfsで構築する必要があります
    • バックアップファイルの「暗号化」
      • AmazonやGoogleなどの、ローカルでないパブリック・サーバーへの保管もある程度は安心です
      • 何らかの理由で、マシンを全てロストした場合でも、新しいDS918+を購入してデータを復旧できます
    • 復元
      • バックアップファイルは、Hyper Backupでしか復元できない
    • バックアップの内容
      • 「システム構成」のバックアップと復元
      • 「アプリケーション構成」のバックアップと復元
      • 「ブロックレベルの増分バックアップ」機能(初期バージョンの差)
      • 「データ」のバックアップ
    • バックアップ先
      • 「外付けUSB HDD」へのバックアップが可能。Btrfsである必要はない
      • 「リモートSynology NAS」へのバックアップが可能。異なる敷地にあるNAS間が理想です
      • 「ファイルサーバー」へのバックアップ
      • 「クラウドサーバー」へのバックアップ
    • バックアップの「スケジューリング」

    2つのバックアップソフトのインストールは、以下のリンクをご参照ください。

    Synology NASをバックアップする方法

    https://www.synology.com/ja-jp/knowledgebase/DSM/tutorial/Backup/How_to_back_up_your_Synology_NAS#t2.3

    Snapshot Replication

    Snapshot Replicationの複製先に必要な機能

    ここで複製と言っているのは、2つの機能のことです。

    1. Snapshotとは
      • 選択した共有フォルダのスナップショットを取得します
      • 取得先は、共有フォルダ直下の「#snapshot」フォルダです
      • 設定した間隔でスナップショットを取得します
      • リビジョン管理できます。Windowsのエクスブローカーから以前のバージョンを見たり,復元することができます
    2. Replicationとは
      • 選択した共有フォルダの複製をスナップショットの形式ではなく、正に複製(replication)を取得します
      • 複製先は、ローカルとリモートを設定できます。最近、DSMがバージョンアップしてから、ローカルが設定できなくなりました(2020/09/27, Mr. Harikiri)
      • リモートにも同様に「SnapShot Replication」をインストールしておく必要があります
      • 複製先には、以下のファイルシステム(Btrfs)の要件が必要です
      • リモートにReplication(複製)しても、#snapshotフォルダも複製されます。スイッチオーバーも可能ですsource
    • Btrfsボリューム
      • システムHDD (または最近ではSSD)の初期設定においてBtrfsを選択している必要があります
    • Snapshot Replication
      • 必要なアプリです
      • 複製先にリモートを設定する場合、リモートにも「Snapshot Replication」がインストーされている事が必要です

    実質的には,Synology NAS間でしか複製(Replication)はしにくいか、または、できないのではないかと思われます.Synology製以外,且つ高機能なNASを持っていないので分かりません.

    Snapshot Replication – DiskStation Manager – より

    https://www.synology.com/ja-jp/knowledgebase/DSM/help/SnapshotReplication/data_protection_mgr

    SynologyのDSMでNAS2台をLAN経由&インターネット経由で同期させてバックアップ&フェイルオーバー&リカバリしてみた

    https://gigazine.net/news/20171005-synology-6th-review/

    SnapShotの使用例

    [WP] WordPressをアップデートした途端にエラーを吐いてダウン,SnapShot Replicationを使用して瞬時に復元! パーミッションの設定方法[2023/09/23]

    [WP] WordPressをアップデートした途端にエラーを吐いてダウン,SnapShot Replicationを使用して瞬時に復元! パーミッションの設定方法[2023/09/23] はコメントを受け付けていません

    Drive

    Synology Driveによるバックアップは、PC端末のデータを専用のクライアントソフトで修正されたら即時にそのままのフォルダ構造でバックアップしてくれます。また,当然,2つのNAS間でも可能です.

    他方,HyperBackupの場合,1回限りのバックアップでは,そのバックアップ先ではそのままファイル/フォルダを閲覧したりアクセスが普通にできるようですが,定期的にバックアップする場合,バージョン管理されるため特別なフォーマットでバックアップされます.そのため,ファイル/フォルダは普通に閲覧することはできません.

    そこで,NAS(1) – PC間または,NAS(1) – NAS(2)間で,そのままのフォルダ構造でバックアップしたい場合,即ち,ミラー情報としてバックアップしたい場合は,Synology Driveを使用します.

    必要なアプリのインストー

    Driveによるバックアップには、Synology NASにサーバー(Drive)をインストールし、データを保持している端末(PC/iPad/Synology NAS)にClientアプリをインストールして使用します。

    • サーバー用アプリ : Synology Drive (Synology Drive Adminコンソール)
      • Synology Driveでは、Adminコンソールで、すでに存在する共有フォルダに対してチームフォルダに設定したフォルダ内にサブフォルダの作成や、チームフォルダ/個人フォルダ内のファイル閲覧ができます。
      • Adminコンソールでは、クライアントと共有するためのチームフォルダの設定、クライアント・リストの確認、同期/アップロードなどのログの確認、及びドライブ容量などの情報の確認ができます。
    • NAS用のクライアント アプリ : Synology ShareSyc
      • ShareSycモードでは、シンクロモード(同期)やアップロードモード(サーバーにあるファイルを削除しない限り残る)させるモードの設定、及び、サーバー接続の設定が可能です。
      • サーバーにアップロードのみのモード
    • 端末用のクライアント アプリ : Synology Drive Client
      • NAS用のクライアント アプリ (Synology Drive, webブラウザを使用)と同様の機能を持つPC用クライアントです。

    パッケージセンターから「Drive」をインストールすると,以下の3つが機能追加されます.

    1. Synology Drive: NASのDrive閲覧
    2. Synology Drive ShareSync: NAS間の同期を設定
    3. Synology Drive Admin Console: NAS上のフォルダーを指定

    Synology Driveを追加したシステム構成全体としてのSynology DriveのモードやサーバーNASの構成は以下の通りです。

    • クライアント アプリではアップロードモードに設定
    • アップロードした先のサーバーNASでは、Hyper BackまたはSnapShot Replicationでバックアップを実施
    • 運用(1) : PC/iPadは、それぞれのクライアントアプリをインストールして運用.
    • 運用(2) : 以下は特種な運用方法ですが、事例として参考になると思うので、その運用概要を示しました。
      • A拠点には、光ネットワーク、サーバーNASを設置しています.
      • B拠点には、SoftBank Air (WiFi)、クライアントNASとPC/iPadを設置しています。日々、クライアントのデータが増加します.
      • B拠点のデータをA拠点にバックアップすることが目的です.
      • B拠点のNASのチームフォルダには、PC/iPadからネットドライブやDrive クライアントからデータがアップロードされます。
      • B拠点のNASのチームフォルダは、A拠点のDrive サーバー NASに自動的にアップロード(モード)されます。
      • A拠点のNASは、Hyper Back/SnapShot Replicationでバックアップされます。

    ミラーでバックアップ

    クライアント側で,ミラーによるバックアップができるように設定します.下図は,NASのクライアントソフト(Dirve ShareSync)の場合の設定例です.

    注意点ですが,項目「再リンクしたときのデフォルトの操作を選択します」の設定では,以下の事象が起こったので,その場合の対応策を示しました.因みに,「リモートNAS」は「サーバーNAS」のことです.

    事象 : 不具合と対処方法

    1. 初期設定で,(1)「・・・リモートNASから再取得されます」としていました.
    2. ミラーによるバックアップに変更するために,(2)「・・・リモートNASから削除されます」に変更し,OKで閉じて設定できたつもりでした.
    3. 一旦,リンクを解除して再接続したところ,(1)の設定が生きており,クライアントNASに削除したばすのテストファイルが生き返ってしまいました.
    4. そこで,クライアントNASを再起動したところ,削除したテストファイルは生き返ることなく,リモートNASから削除されました.
    5. この状態で,クライアントNASにある既存ファイルを削除してみたところ,リモートNASのミリーファイルも削除されることが確認できました.

    バックアップ体制の構築

    まず最初に設定しておきたい機能は、Snapshot Replicationの「snapshot」です。スケジュールングして、例えば10分や、30分毎に差分のバックアップを取るように設定します。最小5分の間隔も設定できます。

    以下に、これら機能について、今一度まとめました。

    • Windowsからネットドライブとして使用している場合、前のバージョン(リビジョン)が保存されているので、ファイルのプロパティのバージョンから以前のものを復元できます
    • NAS モデルが Btrfsファイル システムをサポートしている場合、Snapshot Replicationを使用してローカル コピーを作成できます(DS918+/DS920+は可能)
    • iSCSI LUN対応
    • Hyper Backupより処理速は高速
    • スナップショットのスケジューリング(予約スナップショット)は、の3モードがある
      • 常に維持する
      • 最新を維持する
      • カスタマイズ
    • Synology Snapshot Manager
      • Synologyサイトからダウンロードし以下のプラットフォームにインストールすれば、Snapshotを直接管理できる(http://www.synology.com/から無償)
      • VMware
      • Windows Server

    Snapshot, Synologyサイト –

    https://www.synology.com/ja-jp/knowledgebase/DSM/help/SnapshotReplication/snapshots

    最初のスナップショットを取ると、フルバックアップが取られます。その後、バックアップとの差分が取得されます。いずれも、スナップショットです。

    Snapshot Replicationのインストールと設定方法及びスナップショットの概念について、ATCさんの以下の記事が大変参考になります。

    Synology NASでスナップショットを取得する | Snapshot Replication

    https://www.atc.jp/synology_nas_snapshot_replication/

    バックアップの充実化

    Synology NASに保管しているデータおよびNote StationやDBなど一部サーバーのバックアップは、Hyper Backupで必要十分です。

    Snapshot Replicationを使えば、システム構成というより、データの復元に特に向いています。

    この2つのバックアップを使うことで、よりきめ細かなバックアップにより、ほとんどの異常事態においても完全な復元および短時間で最新の復元が実現できます。

    対応するNAS

    Synology製品で、SnapShot Replicationが使用できる、Synology NASシリーズは、Synology siteを参照してください。

    Hyper BackupとSnapshot Replicationの比較

    Hyper Backup

    Hyper Backupの処理時間は、Snapshot Replicationの処理時間より多くかかるが、以下のリストおよび表1に示したように、5種類のストレッジにバックアップできます。暗号化も可能。

    1. ローカル
    2. 外部USB
    3. 別のSynology NAS
    4. ファイルサーバー
    5. パブリッククラウド

    Snapshot Replication

    一方、Snapshot Replicationは、基本的に指定した共有フォルダのスナップショットを取得します。これがsnapshot機能です。そのスナップショットをバックアップするのが、replication機能です。

    ランサムウェア対策には、Snapshot Replicationが良く使われているようです。

    その対応策は、別途、replicationしていたデータを使いデータを再構築します。

    表1. バックアップ・アプリの比較(Synology Siteより)

    バックアップ先Hyper BackupSnapshot ReplicationUSB CopyCloud Sync
    ローカル共有フォルダありありなしなし
    外部デバイス (USB)ありなしありなし
    別の Synology NASありありなしなし
    ファイル サーバーありなしなしWebDAV と OpenStack データ同期専用
    パブリック クラウドありなしなしあり

    バックアップ戦略

    バックアップは、(1)データが破損などによりカレントのデータ自体が無くなる場合、(2)サーバーが損傷する場合、(3)サーバーが置かれている場所が崩壊するなど、データ自体が無くなる要因は、最悪の場合も予想できます。

    • (1)データのみが無くなった場合は、ローカルのバックアップから復元すれば済む
    • (2)サーバーが損傷した場合、同じサーバーをあらためて購入するなどして用意し、別にバックアップしていたSynology NASやファイルサーバーから復元すればよい
    • (3)サーバーが置かれていた場所の崩壊の場合、パブリッククラウドのバックアップや別サイトのSynology NASのバックアップから復元できる。

    個人の場合、自宅内にある別Synology NASか、Windowsのファイルサーバーにバックアップするものと想定されます。それは、一般的な選択肢になります。

    また、パブリッククラウド(iCloud, Amazon, Googleなどから提供されるサービス)をバックアップの保存先に選択することは、Hyper Backupが暗号化機能を有していることから、そのハードルはそれほど高くないと思われます。

    実際の運用

    別のSynology NASがない場合、すなわち2台もNASないのが一般的だと思われるので、それを前提にすると、以下の運用がベターです。

    因みに、最近、DS918+の後継機であるDS920+をblog用に導入しました。現在は、この二台体制によりバックアップ体制が充実しています(2020/09/08 HARIKIRI(MR) )。

    1. Snapshot Replicationの運用

    小さなトラブルのためには、日頃から小まめなバックアップをして、また、復旧も迅速にするために活用します。バックアップ先はローカルにします(一般的な使用ではそれしかない)。

    例えば「web」フォリダーをバックアップ元すると、バックアップ先には「#snapshot」というフォルダーが作成されます。設定したスケジュールでスナップショットは、この「¥web¥#snapshot」ローカルフェルダーに、スケジュールされた日時を表すフォルダー名で作成されていきます。

    日々の大きなバックアップは、Hyper Backupに任せます(毎日)が、Snapshot Replicationによるスナップショットの間隔は、Hyper Backupより短い方がよいです。例えば1時間や2時間、5分毎も可能です。#snapshotフォルダーは、Hyper Bacvkupによるバックアップ対象のフォルダーではありません。従って、Hyper Backupのバックアップ先には、#snapshotフォルダーは含まれません。

    2. Hyper Backupの運用

    おすすめは、Synology NASにHDD毎に独立の電源スイッチがある裸族のお立ち台を接続(USB4台)して、毎日のパックアップ、パックアップ完了後のアンマウントしてオフラインにする設定が安全面からベターでです。

    ただし、バックアップの後の次のパックアップには、HDDケースのスイッチのOFF/ON操作が必要になります。こまめなOFF/ONは必要とは思わないので、気づいたときにOFF/ONする運用でもよしとします。ただし、バックアップ先のHDDが再マウントされていないため、HDDがオンラインにならないとバックアップは失敗します。HDDのOFF/ONによりマウントされている場合は、その時に限りバックアップされます。この点は注意してください。

    3. 自動化

    当サイトでも記事にしている「Switch Bot」シリーズの「プラグ」を用いて、外付けHDDケースの電源をコントールしバックアップの自動化を行う。これにより、手動によるHDD電源のオン/オフは不要となり、不必要な時間帯での外付けHDDケースの稼働が避けられることで、セキュリティ向上につながる。

    • 当サイトでも記事にしているSmart Botシリーズのプラグを、DS918+のUSBに接続した外付けHDDケースの電源プラグと家庭用コンセントの間に接続
    • iOS用SmartBotアプリからプラグの稼働時間を設定します
      • Hyper Backup、および Snapshot Repricationがバックアップするタイミングに応じた時間帯に設定します
      • 設定する時間帯の開始と終了の時刻は、5分から10分程度の余裕時間も考慮します
    • 設定した通りに、外付けHDDケースに対してバックアップできているか、ログを確認します
    WD BlueTM (5400 RPM Class)
    • 2年保証
    • 3.5 inch
    • Win/Mac対応
    • 4Kセクタ(AF)
    • SATA, 5Gb/s
    • 5400 rpm
    • イメージバックアップソフト(無料ダウンロード), Acronis True Image WD Edition (Windows版)
    • NoTouchTM ランプロードテクノロジー搭載: 記録ヘッドがディスクの表面に触れないように安全に配置されており、データを保護する

    USB Copy

    もっと柔軟なバックアップには,USB Copyも活用できます.

    • DS918+/DS920+では,全面とは背面に,1つずつUSB 3.0ポートがあります.外付けHDDにフォルダ/ファイルをコピーすることができます.
    • コピー動作のトリガー
      • USBデバイスのホットプラグしたとき
      • ハードウェアコピーボタンを押したとき
      • スケジュールを有効にして,その稼働時期になったとき
    • モード
      • フレキシブルモード
        • インクリメンタル
        • ミラー
        • マルチバージョン
    • 高度なオプション
      • インクリメンタで以下のオプションが使用できる
        • 送り先フォルダーの元のファイル構造を削除
        • ファイルの競合ポリシー
        • コピーが完了したら,そーすファイルを削除
      • マルチバージョンで以下のオプションが使用できる
        • ローテーションポリシーオプション
          • 古いバージョンからローテーション
          • Smart Recycle
          • 最大65535のバージョン保存
    • タスクが完了するとUSBデバイスは安全に自動排出される
    • フィルター機能が使える
      • 音楽,動画,画像,文章
    • ログ作成機能
      • 最大100,000
    • 通知機能
      • SMS
      • E-mail
      • モバイル
    • ビープ音
      • 開始時
      • 終了時

    USB Copy — Synology サイト —

    USB Copy の仕様 | Synology Inc.

    PC/Macなどのバックアップ

    以下のActive Backup Suiteによるバックアップに関するる記載は,古くなっています.2023年現在,Active Backup Suiteは,名前を変えてActive Backup for Bisunessとなりパワフルになりました.

    以下の内容は古いですが,記載内容は残しておきます(2023/10/08)

    Active Backup for BisunessでPC/Macをバックアップする方法は,別の記事を参考にしてください.

    https://harikiri.diskstation.me/synology/42352/(新しいタブで開く)

    Active Backup suite (古い,2023/10/08現在)は,Synology NAS以外のマシンのバックアップをSynology NASにすることを可能にします。

    Synologyが提供するライセンスフリーのバックアップバッケージは、SMB、rsyncによりSynology NAS以外のマシーンのデータやシステムをバックアップすることができるようになります。

    • Windows 10 PCのデータ、システムのバックアップと復元
      • バックアップは、Synology NASをバックアップする同様の技術で、差分バックアップすることでバックアップ容量を削減できる
      • リストアでは、CDやUSBメモリーで起動して、バックアップデータを保存しているSynology NASに接続することで、指定の復元ポイントに戻すことができる
    • ファイルサーバー
    • 仮想マシン

    Active Backup Suite – Synology Site –
    (2023/10現在,Active Backup for Bisunessと名前を変えてパワフルになりました.以下の記述とリンクは参考までに止めてください)

    Active Backup は、VMware、Hyper-V、Windows エンドポイント、Microsoft 365、G Suite のバックアップタスクを Synology NAS で一元管理し、一台のシンプルなコンソールで管理できるようにします。高速で信頼性の高いリカバリを実現し、実行中のサービス、VM、およびファイルを即座に利用できるようにします。

    具体的には、Active Backup for BuisinessパッケージをSynology NASにインストールし、Windowsをバックアップしたい場合は、Windows10用のエイジェントをPCにインストールするところから始まります。

    https://www.synology.com/ja-jp/dsm/feature/active_backup_suite

    システム・バックアップ

    以下で説明する「システム・コンフィグレーション」のバックアップは、Synology NASシステムの各種設定についバックアップすることが可能です.システム障害が起こった時に、できるだけ最小限の復旧作業で済みます。

    以下挙げた項目がバックアップされます。以下の図のように、拡張子が、「dss」のシステム・コンフィグレーション」ファイルをダウンロードし,その時まで安全に保管しましょう。

    • ユーザー
    • グループ
    • 共有フォルダー
    • ワークグループ
    • LDAP
    • SMB
    • AFP
    • NFS
    • FTP
    • Advanced
    • ネットワークパックアップ
    • ユーザーホーム
    • パスワード設定
    • パスワード期限
    • SNMP
    • タスクスケジュール
    • ノーティフィケーション

    最終防衛線はクラウドか!

    以上,バックアップしたデータの保管場所(サイト)を自宅にするという前提で解説してきました.即ち実データとバックアップデータが同じ場所という設定でした.実データとバックアップデータが同じ場所にあるということは,もしも,侵入者が実データを奪取できたとした時,同じ場所にあるバックアップデータも危険に曝されていることになります.

    そこで,考えられるのは,バックアップデータを保管を他サイトにするという提案です.それが,今後の在り方なのかも知れません.でも,個人的には少し抵抗がありますが,暗号化したバックアップデータであれば,少し積極的にはなれそうです.

    クラウドサービスは,どこでもよいのですが,例えば,マイクロソフトのOne Drive,AppleのiCloud,それとSynologyが提供するC2 Storage,等があります.クラウドサイトの地域は,Synology C2では,ヨーロッパ,北米,台湾です.One Driveおよび iCloudは,日本だと思われますが公表されているのかは不明です.

    Synology C2のアドバンテージは,Synology NASの機能に沿ったサービスが提供されます.C2の価格は,以下のリンクから確認できます.

    C2 Storageの価格 – Synology

    https://c2.synology.com/ja-jp/pricing/storage

    まとめ

    Snapshostによるバックアップは、ランサムウェア対策に使われることが多いと聞きます。短い間隔での差分バックアップであるため、最も近い過去での最新バックアップを持っているためです。

    ベースとなる「まるごとバックアップ」は、Hyper Backupに任せて、そのHyper Backupのバックアップ間隔の隙間を埋めるのが、Snapshot Replicationです。

    最後に、バックアップと共に、セキュリティとして重要であるのが、データの漏出の防止です。その為には、暗号化についても考える必要があります。もしも、Synology NASを使用しているのであれば、暗号化について以下の記事もご覧ください。

    編集履歴

    2019/12/01 はりきり(Mr)
    2020/01/03 追記・文言整備
    2020/03/05 文言整備
    2020/04/24 追記 (関連記事)
    2020/05/01 追記 (Snapshot Replicationは、Btrfsで使用できる)
    2020/05/04 追記 (ランサムウェアについて、まとめ)
    2020/08/13 文言整備、修正(web-1フォルダーが作成される → #snapshotフォルダーが作成される)、追加(DS920+とDS918+について)
    2020/09/08 文言整備、追記 (DSMでの操作画面)
    2020/09/27 誤記修正 (誤記であったHyper Backupでリビジョン管理を削除)、文言整備
    2021/01/03 追記 (自動化 - Smart Botのプラグを使って外付けHDDケースの電源のON/OFFを管理する)
    2021/03/28 追記 (USB Copyについて)
    2021/04/03 追記 (Active Backupパッケージについて)
    2021/05/15 追記 (システムコンフィグレーションのバックアップ)
    2021/10/16,文言整備(SnapShot Replication関連)
    2022/01/08,追記(Synology Driveによるバックアップ)
    2022/11/13,修正(DS918+からDS1621xs+に移行したことに伴う)
    2023/08/28,追記(Synology Driveを使ったミラーバックアップについて)
    2023/10/08,追記(Active Backup for Bisunessは,Suiteからパワーアップ)
    2023/11/11,追記(パッケージセンターからDriveをインストールして追加される3つの機能: Synology Drive, Synology ShareSync,および Synology Drive Admin Console)
    2023/11/15,追加(クラウドにバックアップするについて)
    2024/07/14,文言整備(誤記訂正など)

    以上

  • [Synology] NASの追加メモリ – WD Black SSD 製品の故障対応はこんな感じでした [2019/07/26]

    [Synology] NASの追加メモリ – WD Black SSD 製品の故障対応はこんな感じでした [2019/07/26]

    ID1089

    はじめに

    DS918+にSSD cacheを2枚挿してRAID5の速度の効率化を測っていたが、ある時、1枚のSSDにエラーがあるとアラートが出ていた。Western Digital (WD)のサービスに電話連絡して説明して、交換してもらえることになった。

    今回のWDのサービスについて、その内容をここに残しておく。

    WDのサービスにコンタクトする

    ネットで検索して見つけたフリーダイアルに電話をして「NASに2枚挿ししていて、そのうち1枚についてNASから故障のエラーメッセージが出た」と伝えたところ、故障であることは間違いないので、5年保証は受けられるとのこと。製品の返品方法をメールで送ってくれた。

    送付先住所とそこを経由してマレーシアのセンターに送られるとの情報

    • トラッキング番号

    故障品を送る場合の梱包などについての注意事項

    SSDの返品

    SSD購入時のプラ容器に入れて、100円ショップで購入したCD保護用封筒に入れ、封書の裏表に適当に3ヶ所へトラッキング番号を記入してコンビニから東京の指定された三菱倉庫に送った1000円)。

    • CD保護用封筒 (100均)

    トラッキングの知らせ

    送付後、①返品製品の受領についてと、②代替の製品出荷についての2回のお知らせメールが届いた。

    • 返品製品の受領連絡
    • 代替品の出荷連絡

    到着

    ②の代替の製品出荷のメール連絡が届いてから数日、送ってから10日間程度で代替品が届いた。新品ではないようだが、使えればそれでよし。

    SSD交換は、以下のリンクをご参照ください。

    [Synology] NAS DS918+のcacheとして挿していた2枚のWestern Digital (WD)製SSDの内、1枚が不調になったので交換

    編集履歴
    2020/04/24 文言整備
    2020/07/26 文言整備
  • [Synology] NAS DS918+のcacheとして挿していた2枚のWestern Digital (WD)製SSDの内、1枚が不調になったので交換

    [Synology] NAS DS918+のcacheとして挿していた2枚のWestern Digital (WD)製SSDの内、1枚が不調になったので交換

    Synology NASのSSDの不調

    概要

    年末に1枚購入してcacheを構築しようとしたが、1つではcache構築ができない仕様であることが分かり、急遽もう 1枚買い足してcacheを構築していました。

    今年の3月に入り、1つのSSD cacheが不調である、とのシステムアラートが出ていた。

    予算が無かったことから、キャッシュ・エラー(キャッシュ不使用)のまま過ごして、4月に入って同SSDを購入して交換しました。

    • DS918+には、SSDのスロットが2か所ある
    • SSDを1枚(1スロット)では「キャッシュ構築の設定」を進めることができなかった
    • 2枚目のSSDを購入、2か所目のSSDスロットに装着しキャッシュを有効にでき運用していた
    • 3ヶ月後、キャッシュ・エラーが出た
    • 同SSDを購入し、交換
    • 故障したSSDは、WDに連絡して交換

    交換方法

    交換方法は至って簡単だった。DS918+の電源ボタンを数秒押してシャットダウンさせた後、NASの底面にあるSSD (No.1)の蓋を開けて交換し、電源ボタンを押してシステムを再起動させた。

    • DS918+のシャットダウン
    • 電源コンセントを外す
    • DS918+の底面のSSDスロットのフタを取り外す
    • SSDを装着し、フタを付ける
    • 電源コンセントを装着する
    • 起動スイッチをオン

    ログインが可能になるのを待って、愛用のiPadからDS918+にログインして、ストレージマネージャを起動。SSDキャッシュ・タグを選び、修復ボタンを押した。数十分後修復が完了しシステムは正常に戻った。

    • 端末からDSMにログインする
    • ストレージマネージャを起動
    • SSDキャッシャ・タグから修正ボタンを押す
    • SSDキャッシュの修正が開始される
    • 完了する数十分間待つ

    後始末

    故障したSSDは5年間保証を謳っているので、Western Digital日本法人に連絡して交換してもらう予定です。

    • WDサポートに問い合わせ (事前、実手続)

    事前の問合せ

    以前に、今回の故障について電話で問合せしたときには、デバイスのシリアル番号を伝えて欲しいと言われていました。番号は控えて電話していなかったので、後ほど改めて連絡するとことで電話を切りました。

    実手続

    その後、故障したSSDのS/Nを控えてWDのサポートで電話をして交換を申し入れました.

    2枚挿しで片一方がシステムエラーを吐いたことを伝えると,故障している可能性が高いので交換して頂けるとのことでした.

    自分のe-mailアドレスを伝えました。その後、送って頂いたメールには、商品の交換方法等を記載してました。

    この記載された手順に従って交換手続を行また。

    詳細は、以下のリンクに、WDの故障対応についてまとめていますので、ご参照ください。

    まとめ

    DS918+のSSDの交換は、至って簡単でした。WDのSSDは、5年間の保証がついています。WDサポートも親切に対応していただけました。交換してもらったSSDは、今後の故障に備えて予備品としておきます。

    編集履歴

    2019/05/06 はりきり(Mr)
    2019/06/07 追記 (WDへの電話での問い合わせ)
    2020/04/24 文言整備

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  • [Synology] DS918+  初期導入時にはJBOD HDD、その後、メモリ増設・SSDキャッシュ増設・HDD追加でRAID 5によりフルスペック化 — アプリ/ツール構成 [2021/08/28]

    [Synology] DS918+ 初期導入時にはJBOD HDD、その後、メモリ増設・SSDキャッシュ増設・HDD追加でRAID 5によりフルスペック化 — アプリ/ツール構成 [2021/08/28]

    はじめに

    最近まで、大きな勘違いをしていいたため、本内容について以下の修正をしています。(1) 最初に1台のHDDでNASを構築する場合、HDDをbasic設定ではなく、JBODもしくはSHRにしなければなりません。(2) JBODもSHRも1台のHDDでNASを構築することができ、後のHDD追加によりHDD容量を1つのボリュームへ追加が可能であり、更に他のRAIDモードへの変更も可能です。このことに気づくには、既にbasic SSDで構築していたDS920+に追加のSSDでRAIDモード変更を実施する時までかかりました(2021/03/05)。

    当サイトのDS920+では既に、basic HDDで構築してしまっていますが、新たに追加するSSDが1台以上の場合はSHR (SynologyHybrid RAID *1)、または、2台以上の場合はSHR又は他のRAIDに設定が可能なので、basic HDDで高築したNASをレスキューするには、SSDを新たなボリュームとして追加した後、既存のSSDに存在するフォルダ構成を、追加のSSDにコピーして移行していく方法しなないようです。現在は、その方法でSSDを追加することに取り掛かっています。この記事のレスキューとして、そのうち、その方法については、報告する予定です(2021/03/05)。

    SHR

    とは、通常のRAIDは、構成HDDの内で最も小さい容量のHDDに他のHDDに対しても合わせます。そのため最も小さいHDD以外のより記憶容量が大きいHDDの容量の内、その差分が活用されません。SHRではその差分の容量も活用することができます.
    しかし、SHRが使用できる製品は、僕が知る限りDS920+などのエントリー機種です。最近、追加したDS1621xs+ではSHRの選択肢はありませんでした。DS1621xs+にはRaid 5でStorageを構成しています。

    NAS導入によるblogの構築については、以下の記事もご覧ください。

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    DS918+は度重なるパーツの追加でフルスペックになりblog配信やホームサーバーとして安定稼働であったが、DSMの新バージョン(6.2.3)への更新は容量不足で出来ず、このままではセキュリティに不安があった。意を決してクリーンインストールで新パージョンのDMS更新とシステム復旧を覚悟してDS918+の再構築を断行した。

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    概要

    https://www.synology.com/ja-jp/products/DS918+

    DS918+はスペック的にはHDDスロット4ベイの高性能のクラスになります。「+」がついているプラス・シリーズでは、ファイルシステムとしてBrtfsが使えます。このフォーマットでは無料のパッケージのSnapshot Replicationというバックアップソフトの使用が可能になります。ランサムウェアの対策としてよく使われているバックアップソフトです。

    DS918+は、将来の拡張性も高いため、家庭内のサーバーとして購入しましたが、正直言って、標準構成のままでは、動画サーパーとしては役不足でした。

    以下、示すように画像ファイルが関わる処理では、端末側(iPad/iPhone)の表示に少なくないストレスを感じました。

    • Video Station (DS918+), DS video (iPad/iPhone)で動画の視聴
      • 動画ファイルのサムネイルの表示が、カクカクするし、スムーズにスクロールしない
    • Audio Station (DS918+), DS audio (iPad/iPhone)で音楽再生
      • 音楽ファイルに関連付けたサムネイルの表示が、カクカクするし、スムーズにスクロールしない

    その後、「メモリー」、「SSDキャッシュ」、「8TB HDD」追加の拡張を行い、ほとんどフルスペックとなったDS918+です。

    DS918+の仕様

    DS918+

    https://global.download.synology.com/download/Document/Hardware/DataSheet/DiskStation/18-year/DS918+/jpn/Synology_DS918_Plus_Data_Sheet_jpn.pdf

    後継機、DS920+

    DS918+の後継機DS920+が発表されました(2020/05/15)。ハードウェアインストールガイド

    性能は、搭載CPUの比較から、おおよそ1.7倍の処理向上になると思われます。搭載CPUは、J3455の後継のJ4125です。クロックのアップとアーキテクチャが新しくなったことで、Bench Markは、最大1.7倍になっています。

    余談ですが、DS918+, DS920+共に、標準メモリーは4GBです。増設は、同サイズの4GBを1枚追加するのがスタンダードのようです。それ以外は、互換性がない(推奨していない)ということになます(2020/06/21)。

    バックアップ機として導入したいと考えています。バックアップといってもblog serverとしてです。ストレッジは、SSDにすれば相当レスポンスが高くなるのでは無いかと想像しています(はりきり(Mr) 2020/06/21)

    DS920+を導入しました

    実は、blog専用に2020/07/1から稼働させています。DS918+は、完全にホームサーバー専用なりました。DS920+導入時の初期スペックは、DS918+を導入した時と同じ戦略を取りました。ただ、HDDは、SSD(1TB)を1台を搭載しました (2020/07/14)。

    1. 起動時間の短縮 : PCでHDDからSSDに変更することで、起動時間は相当短縮されましたが、DS918+ (フルスペーク)とDS920+(SSD)の比較では、起動時間は相当短縮された体感がありました
    2. SSDアクセスは無音 : HDDのアクセス音が全く無くなりました。当然ですが、静かです。blogに訪問者がアクセスすると、HDDのアクセス音で気がつくくらい「コトコト」音がしていたのでずか、SDDでは全く音がなく静かです
    項目DS918+DS920+
    CPU 発表Q3/2016Q4/2019
    CPUJ3455J4125
    CPU ArchitectureApolo LakeGemini Lake Fresh
    CPUクロック1.82.0
    cache2MB4MB
    Technology14nm14nm
    TDP10W10W
    Cinebench R15約60%100
    https://www.cpu-monkey.com/en/compare_cpu-intel_celeron_j3455-662-vs-intel_celeron_j4125-1076

    Intel CPU J3544 vs Intel CPU J4125 – より

    https://www.cpu-monkey.com/en/compare_cpu-intel_celeron_j3455-662-vs-intel_celeron_j4125-1076

    DS920+の追加メモリーについて

    DS918+に付属していた4GBのメモリーモジュールについては、8GB x 2への置換えにより余っていたので、DS920+に取り付けようと考えました。しかし、DS918+ではDDR3, DDS920+ではDDR4とタイプが異なるためできませんでした。

    DS920+のメモリー

    型番 : D4NESO-2666-4G, 容量 : 4GB, タイプ : DDR4 non-ECC SODIMM

    https://www.synology.com/ja-jp/compatibility?search_by=products&model=DS920%2B&category=rams&p=1&change_log_p=1

    初期の構築方法

    DS918+の話題に戻ります。HDDの搭載、SSDの搭載など、具体的な操作は、Synology DS918+ ハードウェアインストールガイドを参照しました.

    DS918+とWD 8TB HDDをAmazonで購入後、先ずは、以下に示した最小の構成で、1ヶ月間程度で運用してみました。

    Synologyのパッケージ「Video Station」をインドールして、iPadからローカルネットで接続し、閲覧を確認したりして、ホームネットワーク・サーバーとして楽しんでいました。

    Video Station でビデオを整理、再生する

    https://www.synology.com/ja-jp/knowledgebase/DSM/help/DSM/Tutorial/home_theater_videos

    DS Video for iOS

    https://www.synology.com/ja-jp/knowledgebase/Mobile/help/DSvideo

    最小構成

    • DS918+は標準構成(4GB メモリー x 1)
    • WD Red 8TB HDD x 1をbasic JBOD*1 HDD

    *1 : basicではHDDを追加して1つのVolumeにできません。最初にJBODにすることで、その後の容量拡張を1つのVolumeで可能になります。そのRAID1以上の変更も可能です(修正 2021/03/05) and。

    性能評価

    DS918+に構築した「Video Station」にiPadのアプリ「DS Video for iOS」でアクセスして、レスポンスを確認しました。

    • 保管している動画のサムネイルを閲覧した際、そのスクロール表示がもたつく
    • 予想通り、キャッシュが必要であることが認識できた

    その後の更新方法

    その後、標準構成から、(1) メモリ(Memory)の増設、(2) 読み書きキャッシュ(cache)の増設、(3) HDD追加によるRaid化を実施しました。

    概要は以下のとおりです。

    • 4GB (標準) → 16GB (8BG x 2)
      • 実は、1枚の4GBメモリを追加する操作のみが、「保証対象」であるようです。取説を読んで、自己責任で実施してください。
      • デフォルトの4GBメモリを取り外して、8BG x 2枚の追加をしてまいましたが、1年経過した時点(2020/09)で安定稼働しています。
    • SSDキャッシュ無し → 512GB SSD x 2
      • キャッシュの効果とは、DS918+のストレッジを、後述しているようにRAID化にすることで、複数のHDDにデータを読み書きする余分なレスポンス時間が生じますが、その作業にキャッシュを使うことで、レスポンス時間を損なうことなく効率化されます(2020/06/21)
    • 8TB x 1 (basic JBOD) → 8TB x 3
      • RAID 5に設定しました :1台故障しても復旧可能です。
      • もしも、RAID6にすれば、2台のバリティーHDDが必要となり、実質的な使用可能HDDは、−2台になります。これによって、2台のHDDが同時に故障しても復旧可能です。現状では、PCにもバックアップしたいるので、RAID6は必要ないと判断しています(2020/06/21)

    実は、HDDは、フルセット(4台)すにする前に、先ず2台を追加して3台として、その後、1台を追加して4台のフルセットにしました。最後の1台を追加した記事もご参照ください(2020/09/19)。

    SSD Cacheのセッティング

    細かな説明をします。先ず、WD Black 512GB SSDを1枚挿してキャッシュを構築ししてみましたが、Read cacheにしかならない.なぜ?. 調べてみると2枚挿していないと、Read & Write cacheは選べないらしいのが分かりました。それぞれのキャッシュデバイスに読み込み用と書き込み用に割り当てるようだ.

    そこで,WD Black 512GM SSDを追加購入し、2枚挿しにすることで、あっさり読み書きcacheを構築できました.

    HDDの増設とRAID5

    最後に、Basic JBOD HDDとして使用していた8TB HDD x 1に加え、同じシリーズのWD Red 8TB HDDを、先ずは2台追加してRAID 5を構築しました。

    Plex Server

    フルスペックと共に、メディア・サーバーはPlexにしました。Plexの場合、元の動画ファイルがtsなどであっても、iPadで問題なく視聴することができます。リアルタイムにデコーディングをtsからmovやmp4にしていると思われますが、非常にスムーズです。因みに、端末は、iPad Proなのでハイスペックです。

    • Plex Server : 無料
    • Plex Client : デバイス毎に有料

    ただし、画像の質は、デコーディングの質に依存する部分が大きいですが、元ファイルよりは必ず劣化します。NASに対して、そこまで求めてはいけないようです。スペック的にもGPUが付くようなPCではないので当然でしょう。もしも、高画質を求めるなら、デスクトップのPCをサーバーにするが第一選択(最低限i5)です。そうすれば、おそらくPlexサーバーでもデコーディングの質は、マシンのスペックに応じて高くなると考えられるためです(実情に合わせて、少し修正しました,2020/05/10)。

    使用部品

    初期構成の部品

    あらためて、初期の構成部品を以下に示しました。

    • HDD : WD RED 8TB x 1, basic JBOD HDD mode
    • System Memory : 4GB (Normal)
    • Cache (SSD) : n/a

    フルスペック後の構成部品

    フルスペック後の構成部品を以下に示しました。

    • HDD : WD RED 8TB x 4, Raid 5 mode
    • System Memory : 8GB x 2, Crucial DDR3 1866 MT/s (PC3-14900) 16GB Kit CL13 SODIMM 204pin
    • Cache (SSD) : WD Black 512GB x 2

    メモリ更新の方法 (System Memory)

    • Crucial DDR3モジュールによるシステムメモリの増設は、DS918+ハードウェアインドールガイド (DiskStation にメモリ モジュールを追加する)を参考にして電源を切り、メモリモジュールを挿してシステムを再起動すれば、自動認識する.

    キャッシュ更新の方法 (Cache)

    • SSDによるcache構築は、 DS918+ハードウェアインドールガイド (M.2 NVMe SSD を DiskStation に追加します)を参照した.
      1. SSD 512GB x 2を装着する
      2. ストレージマネージャ -> SSDキャッシュ -> 作成
      3. 読み書きを選択する
      4. cacheしたいボリュームを選択する
      5. RAID 1が選択されて、RAID5とRAID6は選択できないようになっているが、気にせず(よくわからないまま) APPLYキーをエンターする
      6. cache sizeをMaxにする
      7. Skip Sequential I/O がチェックされていることを確認しAPPLYキーをエンターする
      8. 確認画面がでるのでチェックしてOKする
      9. しばらく待てばマウント完了後、cachingが開始される
      10. 完了

    RAID 5の構築

    • 8TB HDD x 3の内1つのHDDはパリティー用となるので,実際に増える容量は(3−1=2)つのHDD容量分となる。すなわち、今回の場合は、増やした分の8TB x 2 =16TBとなる。増えた容量を使用可能にするには、以下のように容量を拡張させる作業が必要です
    • Basci JBOD HDDを選択し、追加した2台のHDDを選択してRAID 5を構築を開始する (RAID 6にするにはHDDが4台必要)
    • 日曜日から構築スタート
    • 途中、RAID 1の表示が現れたので設定を間違えたと思ったが、その後RAID 5の表示に変わった。順序があるようです
    • Raid構成に要した時間は3日と8時間を要しました
    • このままでは,増加した分の容量を使用可能にはなっておらず、追加したHDDは未使用状態となっているはずです。実際のHDD容量を増やすには、割り当て作業を実施することが必要です

    SynologyのSupportをメールで受けながら実施

    下図(左)の右にある「サポートセンター」を開くと、問い合わせができるようになっています(下図(右))。

    このSynology チケットを活用しなが,SSD cache, RAID 5構築と容量増加を完了できました.

    Synologyは台湾の企業ですが、おそらく翻訳ソフトを使っているのか日本語での対応でした。もしかしたら、日本人のスタッフもいるかもしれません。世界的な会社ですからね。

    Synologyの担当者さま,ありがとうございました.

    システムの性能改善として一番感じられたことは、Video StationにiPadのDS Videoからアクセスして表示される動画のサムネイルの表示が、パラパラだったことが、本当にスムーズになったことです.

    DS918+の仕様では、CPU:Celeron 4 core, 廉価なシリーズとは異なり読み書きともに高速、ハードウェア暗号化装備、4ベイの拡張ユニットDX517 (5ベイ)により9ベイまでHDDを追加可能です。今後の拡張性も十分です。

    DS920+

    SSD キャッシュアクセラレーシ ョン機能で容量拡張可能な NAS

    毎秒 225 MB 以上 のシーケンシャル読み取り/書き込みスループットを可能。Web PHP 応答効率も以前より約 130% 改善。Synology SSD Cache テクノロジをサポートする M.2 SSD スロ ットが 2 つ内蔵され、フロントドライブベイを占領せずにマシンドライブに 比べ 20 倍もランダム I/O 応答時間が短縮。

    HTTPSサポート。組み込みファイアウォール、および複数の IP およびアカウント侵入自動ブロックメカニズム

    DS920+は、Surveillance Stationに対応していて、自動ビデオ監視システム化することができる。

    https://global.download.synology.com/download/Document/Hardware/DataSheet/DiskStation/20-year/DS920+/jpn/Synology_DS920_Plus_Data_Sheet_jpn.pdf

    Surveillance Station – IP カメラ対応表

    SSD キャッシュアクセラレーシ ョン機能で容量拡張可能な NAS

    https://www.synology.com/ja-jp/compatibility/camera

    アプリ/ツール

    先ずは、NASのパッケージセンターから、DSM (Disk Station Manager)用の必要な機能を選び、NAS用のアプリとしてインストールできます。アプリをインストールするとは、基本的にNAS上にサーバーを置くことを意味します。アプリには、Microsoftの「one note」と同様のことができる「note station」やメディア関連では、「メディアステーション」や「Audio Station」などがあります。出先からNASにアクセスできます。

    次に、Windowsやモバイル(携帯電話など)から操作するためのアプリとしてPC用であれば、「Download Center」で取得してインストールできます。これは、基本的にNASに対するアクセス・ツールです。

    Download Center

    https://www.synology.com/en-global/support/download/DS918+#utilities

    最後に、モバイル用のアプリは、iPhoneを使用しているのであれば、App Storeでアプリをインストールできます。「ds」、「synology」で検索できます。これは、NASの管理ツールであったり、クライアントとしてのアプリであったりの機能が使えるようになります。

    まとめ

    DS918+は、今やほとんどフルスペックになりました。

    1Kの動画をiPadなどの端末で視聴する場合で評価してみました。DS918+に構築したメディアサーバーを、比較的不安定な「Video Station」については、現在殆ど使用していません。

    現在は、安定性の高い「Plexサーバー」と、iPadのクライアントであるPlexで視聴してます。この組み合わせで、フルスペックにする前と後では、明らかに、サムネイルの表示とスクロール速度、クリック後の再生開始までのレスポンス時間に改善がありました。

    現在、1K動画の視聴において、iPad Pro、iPad Pro 11での視聴では全くストレスはありません。しかし、新しいiPad (2018)では、所々で途切れます。

    • iPad Proによる1K動画の視聴はスムーズ
    • あたらしいiPadによる3.5分間の1K動画の視聴は、最初に10秒待たされる。再生が始まって、30秒後に40~70秒間とぎれる、その後最後まで視聴できる。

    今回、フルスペックにすることで、DS918+がハイスペックになった訳ではありませんでした。今後は、一般使用として、フルペック化の恩恵を期待したとい思います。決して、無理させず欲求はそこそこに、いろいろな局面でその恩恵を受けることを期待しています!!

    DSMのクリーンインストール

    最近、1つ問題が発生しました。DSMの更新ができない事です。セキュリティ上、新しいOSに更新できないのは問題があります。クリーンインストールに至るまでを記事にしました。

    転送速度の比較(オフィシャルサイト)

    https://www.synology.com/ja-jp/products/performance#4bay

    編集履歴

    2020/03/10 追記 (文言整備、アプリ追加)
    2020/04/22 追記 (3 x HDDでRaid5, 4 x HDDでRaid6)
    2020/05/01 文言整備、追記 (概要の内容)
    2020/05/10 追記 (Plex)
    2020/05/15 追記 (DS918+の後継機DS920+)
    2020/06/21 文言整備 (DS920+のハードウェアインストールガイド)
    2020/07/14 追記 (DS920+導入も同戦略)
    2020/09/05 追記 (DSMのクリーンインストール記事のリンク)
    2020/09/17 文言整備 (誤記訂正、体裁訂正など)
    2020/09/19 追記 (3 x HDD RAID5に最後の1台のHDDを追加する記事のリンク)
    2020/10/25 追記 (DS920+のIPカメラ対応表)
    2021/03/05 修正 (最初にbasic HDDでNASを構築するとHDD容量拡張としてHDDの追加ができません。最初のHDDの設定では、basic HDDではなく、JBOD HDDにする必要があります。これにより単一のボリュームに複数のHDDを追加することができ、後でRAIDを変更することも可能です)
    2021/08/28,追記(アプリ/ツール)
    2022/01/01,追記(デスクトップ ハイスペックNAS DS1621xs+では、SHRは使用できない)