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  • [Synology] DS1621xs+の冷却ファンがフル回転する夏場の対策について考える  [2023/08/20]

    [Synology] DS1621xs+の冷却ファンがフル回転する夏場の対策について考える [2023/08/20]

    はじめに

    Synolog NAS製品でDS1621xs+ (数字の21は2021年に発売したことを示す)は,現在(2023/08)所有しているSynology NAS (DS918+, DS920+)とは異なる挙動を示すことがある.

    DS1621xs+は,デスクトップ型のNASシリーズのなかでは,フラッグシップの1つにあたり,CPUも高速なものが使われている.そのため,DSM の更新時期は,これらDS918+, DS920+と異なることが多い.

    この記事では,DS1621xs+に特有なメンテナンスに関して記載したいと思う.

    たまにフルパワーでファン

    DS1621xs+を導入して1年余り,もう3回もフルパワーでの冷却ファンのイベントがあった。ファンの設定は以下のように「低ノイズモード」にしているが,突然,ファンがフルパワーで動き出すことは,温度の感知具合で仕方ないことなのだが,なかなか止まらず,止まるまで5分以上はかかっていた.

    うるさいファンを低速に!

    夏の時期に起こるので,温度感知は正常に働いていると思うが,止まるのに少し問題があるのか,搭載しているHDD数が,DS918+, DS920+が4つに対して6つであるのが問題なかの,稼働状況に問題なかの色々と考えられる.まずは,1つずつ検討していく.

    とりあえずファンを元の回転数にもどすには,

    1. ハードウェアと電源 -> 電源管理 -> ファン速度モード
    2. 低ノイズモードになつている状態を冷却モードをセレクト
    3. 適応ボタンを押すと,冷却モードの回転数になる
    4. 今度は,前述の手順で冷却モードから低ノイズモードに戻す

    以上の操作で,低ノイズモードに戻った.しかし,感知温度をリセットしたようなもので,また,徐々に温度が上がれば,ある感知温度でフル回転になると思われため,少し,今後の対応を模索し実施するために,以下に検討と対応策を考察した.

    その前に,HDDの温度とフル回転での温度変化を見てみた.

    HDD温度

    6つあるWDのHDDの温度をストレージマネージャで確認すると,以下のようにだいぶ高温になっていることが分かった.

    Table 1. 装着HDDの温度の観測値

    HDD番号型番容量(TB)強制的にファン停止直後温度(℃)*1フル回転で10分冷却後温度(℃)その後低ノイズモード30分放置後温度(℃)
    1WDC WD120EFBX-68B0EN012433743
    2WDC WD80EFAX-68KNBN08494050
    3WDC WD80EFAX-68KNBN08504150
    4WDC WD80EFAX-68KNBN08494151
    5WDC WD80EFBX-68AXXN08474050
    6WDC WD80EFBX-68AZZN08474050
    量量が同一でも,型番の違いにより発熱温度に違いが若干みられる.また.12TBの発熱量は8TB HDDと比較して優位に低い.
    *1: しばらくフル回転で冷却されていたためファンがフル稼働し始めた温度より低い温度になっている,と考えられる.

    DS1621xs+の環境

    1. DS1621xs+は,天井付近に設置している
    2. 搭載HDDはWD製で6つ
    3. 容量と型番の異なるHDDを搭載している
    4. 天井付近に家庭用のファンを設置して,天井周囲の温度をSwitchBotシリーズセンサーで感知させ,ある設定温度によりファンをON/OFF制御している

    結論

    天井周囲の温度が下がってもNASのHDDは,直ぐには下がらない.DS1621xs+は,愚直にファンをフル回転で回していると理解できた.

    フル回転でファンが回り続ける場合には,何らかの理由がある.まずは,HDDの温度をストレージマネージャで個別に確認することが大切である.

    今後の対策

    なるべくなら,NASには負荷がかからないようにしたい.そのためには,夏場に起こるフル回転による冷却イベントの回数を少なくすることが必要である.

    今でも,”Switch Bot”を活用してNASを設置している天井付近の温度管理をしているが,夏場に適する設定にする必要がある.季節指定や月指定などが,現状の”Switch Bot”にはできないので,季節がきたら手動でするしかない.

    いずれは,もっと自動化を進めたい.なんて...今は思っている.面倒くさい.

    編集履歴

    2023/08/20, Mr. Harikiri, 夏場のNASのフル回転の原因はHDDの温度,当たり前か!?

  • [Synology] DS920+ vs DS923+ [2023/02/25]

    [Synology] DS920+ vs DS923+ [2023/02/25]

    DS920+とDS923+の比較

    大きな違いは2つ

    はじめに

    DS920+とDS923+はDS9シリーズです。その意味は、拡張ボックスの取り付けにより、収納可能なデバイススロット数は「9」となります。

    DS9の後ろの数字は、ローンチ年を示しています。20は2020年、23は2023年です。

    「+」の意味については詳細には理解していません。エントリー製品より高性能にしているとの理解で十分だと思います。

    CPU

    違いの1つは、DS920+のCPUはIntel Celeronのクアッドコア、DS923+のCPUは、AMD Ryzenのデュアルコアです。若干の性能向上が図られています。

    メモリ

    もう一つの違いはメモリです。DS920+では、オンボードに4GBが取り付けられているため、使用可能なメモリスリットの1つにに4Gを追加して最大メモリは8GBにできます。DS923+では、オンボードではなく、脱着可能な2つのスロットの内、1つに4GBがプレインストールされています。残っているメモリスロットに4GBを追加してもいいし、8GBメモリを2枚で置き換えも可能です。DS923+は、DS920+と比較して、最大16GBのメモリが搭載可能であり、2倍の最大メモリ容量となっています。

    ItemDS920+
    CPUIntel Celeron J4125 クアッド (4) コア, 2.0GHz (max: 2.7 GHz)
    Memoryスロット1: 4 GB DDR4 (取り外し不可)
    スロット2: 空き, 4 GB DDR4追加可能
    最大: 8GB
    Hard ware encryptionAES-NI
    cacheM.2 2280 NVMe SSD slot x 2
    Storage Slot4
    File System内部ドライブ : Btrfs, ext4
    外部ドライブ : Btrfs, ext4, EXT3, FAT, NTFS, HFS+, exFAT
    RAIDSynology Hybrid RAID (SHR)、Basic、JBOD、RAID 0、RAID 1、RAID 5、RAID 6、RAID 10
    eSATA1
    LAN1GBe RJ-45 x 2
    USBUSB 3.0 x 2
    Virtual MachineライセンスフリーのSynology Virtual Machine Manager (VMM)によりWindows, Linux, Virtual DSMなどのOSを実行可能.
    VMM Proライセンスでは,リモートによるレプリケーション,ストレージ移行が可能.
    Size, Weight166 mm x 199 mm x 223 mm, 2.24kg
    Scaleability+5 storage slot by DX517
    Data Sheethttps://global.download.synology.com/download/Document/Hardware/DataSheet/DiskStation/20-year/DS920+/jpn/Synology_DS920_Plus_Data_Sheet_jpn.pdf
    ItemDS923+
    CPUAMD Ryzen(TM) R1600 デュアルコア(4スレッド) base 2.6 GHz/max 3.1 GHz, 64-bit
    Memoryスロット1: 4 GB DDR4 ECC SODIMM
    スロット2: 空き、(スロット1とともに8GB取り付け可能
    最大: 32 GB (16 GB x 2)
    Hard ware encryptionAEX-NI
    cacheM.2 NVMe SSD
    Storage Slot4
    File System内部ドライブ : Btrfs, EXT4
    外部ドライブ : Btrfs, EXT4, EXT3, FAT, NTFS, HFS+, exFAT
    RAIDSynology Hybrid RAID (SHR)、Basic、JBOD、RAID 0、RAID 1、RAID 5、RAID 6、RAID 10
    eSATA1
    LAN1 Gbe RJ-45 x 2 (Link Aggregation/フェイルオーバー対応)
    USBUSB 3.2 Gen x 2
    Virtual MachineDS920+と同じ
    Size, Weight166 mm x 199 mm x 223 mm, 2.24kg
    Scalability+5 storage slot by DX517
    Data Sheethttps://global.synologydownload.com/download/Document/Hardware/DataSheet/DiskStation/20-year/DS920+/jpn/Synology_DS920_Plus_Data_Sheet_jpn.pdf

    編集履歴

    2022/11/19 Mr. Harikiri
    2023/03/01 追記 – DS920+/DS923+の違いについて

  • Ads – DS1621xs+

    Ads – DS1621xs+

    DS1621xs+

    台湾のSynology社のNAS製品です.

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  • [Synology] 自宅にNASを設置しWordPressを構築 – blogサイトを立ち上げる – DS918+/DS920+ — 動機編からDS1621xs+拡張序章編[2022/01/04]

    [Synology] 自宅にNASを設置しWordPressを構築 – blogサイトを立ち上げる – DS918+/DS920+ — 動機編からDS1621xs+拡張序章編[2022/01/04]

    はじめに

    その頃、PCいじりも飽きてしまっていました。NASは、まだ、おもちゃのROCKDISKを使用していた頃です。PCでメディアサーバも構築していましたが、常時稼働は消費電力が大きく、常時稼働には覚悟が必要でした。おもちゃのNASには、PCのHDDデータのバックアップの役割を担わせていました。その頃、オモチャでないNASというものの存在を知りました。自宅でサーバーとしてメディアサーバになるとか、チャンとしたデータバックアップの使い方もあるとか、色々と知るにつれて、オモチャではなくチャンとしたNASを自宅に設置して、メディアサーバーや高度なデータバックアップの用途に使用したいと考えるようになりました。そしてWordPressを構築するに至るのでした。

    Synology NASの導入の最初の理由

    それでも、本格的なSynology NASを購入した当時は(2018 / 11)、まさか、blogをするとは思っていませんでした。選択したNASはSynology NASには、まず、メディアサーバーを構築して家庭内で楽しんでいました。Synologyを選んだのは、ソフトウェア性能が高いと思われたからです。やっぱり使い勝手にも関わるソフトウェアは重要です。

    NASを導入した当時、DiskStation Manager (DSM)に用意されているパッケージをインストールして遊んでいたアプリは以下の通りです。Audio StationVideo StationPhoto Station、などでしたが、それでも、出先から繋いで喜ぶ程度で十分でした。

    Audio Station: 音楽ストリーミング

    Video Station: ビデオストリーミング

    Photo Station: 写真閲覧・共有

    数ヶ月経過したくらいからblogでも、と思い立ったわけですが、今となっては、パックアップの選択肢が多い、BtrfsやRAID 6にも対応できるDS918+を選んだ事は、間違いではなかったと思います(2020/04/24追記)。ただ、RAID6は、個人ではやり過ぎですね。RAID6では、パリティHDDが2つ必要です。個人では、パリティHDDは1つのRAID5にしておいて、追加で古いHDDにバックアップを取る体制にしておけば十分です。

    世の中は進んでいた

    2018年まで10年以上の間、NASがこんなに高性能となっていたことを知りませんでした。それに、オープンソースソフトウェア(OSS)のWordPress(※)というものがあって、blogのサーバーの基本中の基本ということも。

    基本的にNASのOSはLinuxが採用されています。実は、「blogのサーバー」と表現しましたが、WordPressの機能は、blogの内容の編集、訪れたネットユーザーへのレスポンス(ワン・カラムやサイド・カラムにしたり)、画像の表示、広告の表示など、いわゆる、ホームページを作成するアプリケーションです。実際にパケットを処理してレスポンスするサーバーは、実は、Apacheというwwwサーバが担っています。WordPressは、Apacheを介してinternetの世界に発信されるのです。便宜上、以下では、WordPressをblogサーバと表現します。

    blogサーバは、WordPressだけではない

    実は、WordPressというのは、CMS (Content Management System)と言って、その他類似するシステムがあるようです。
    https://baremetal.jp/blog/2019/08/26/913/
    シェアは、WordPressがトップ(34%)ですが、その他のCMSも上記のリンクに記載があります。2位は「Joomla」, 3位は「Drupal」, 4位は「Shopify」と続き、それぞれのシェアは5%以下です。詳細は、リンクをご参照ください(2020/09/24, Mr. Harikiri)。

    • WordPress
    • Joomla
    • Drupal
    • Shopify

    おもちゃのNAS

    これまでの約10年間、オモチャのNASやDesk TopのWindowsをメディアサーバーにしたりして遊んでいました。オモチャのNASとは、IO-DATAのRockDiskを意図していますが、もちろんOSはLinuxです。NASに採用されているLinuxでは、最小限の機能でシンプルに稼働できるようにチューンされています。

    WordPressはデータベース・システム(MariaDB)を使う動的なWebサイトです。昔は、静的なフォルダー形式でページを配置していました。

    それは、IBMが開発したOS/2というPC用のOSがWindowsに対抗して頑張っていた時代のことです。MicrosoftのWindows NTとIBMのOS/2には、一部同じコードが使われていた時期がありました。この事実は、MicrosoftとIBMは一時期、Windowsを共同開発したしていたためです。結局、IBMのOS/2によるPCにおけるOS地位の奪還は叶いませんでした。

    • MD-DOSからWindows
    • WindowsとOS/2
    • UnixからLinux
    • Windowsは生き残った

    その頃に市販が開始された「IBM HomePage Builer」というホームページ作成ソフトを使ってローカルに自分だけのためのホームポージを作っていました。静的にページを配置(保存)して静的にリンクを貼るタイプです。目的は、自分だけの「知識のポータル・サイト」を持つことで、いつでも参照できるようにすることでした。忘れてしまいそうなことや、今後、しっかり覚えたいことなど、どんどん追加していました。今では、Synology NASが、そのかわりになっています。当時の「静的なホームページ」の作りは、構造上では至ってシンプルです。作成した目的のhtmlファイルが存在するリンクを作っていくだけです(2020/07/10追記)。

    しかし、データベースを使用できないことは、その他の関連情報の自動表示など、動的な表示は全くできなかったため、必要と思われたことは、せっせとhtml文で追加するしかありませんでした。WordPressでは、データベースを使用しているので、様々なプラグイン(plug-in)、または、知識がついてくれば自分でコーディングすることで、複雑な機能を簡単に追加することができます。本当に素晴らしいことです。

    レンタルサーバーの選択肢はなかった

    ブログ(blog)を立ち上げる場合、自宅のPCやNASを用いずに、プロバイダーのサーバーをレンタルすことが多いと思います(レンタルサーバー)。初期投資も少なくて済むし、知識もあまり必要ではありません。不具合の対応やバックアップサービスがあったり、何よりサーバー(機器)のメンテナンスが必要ありません。

    PCを長年趣味にしてきた愚か者としては、自宅から情報発信したいと思うのは抑えきれませんでした。

    データ保護の観点や速度など、自宅で構(かま)えるよりは、レンタルサーバーが効率的で良いことは明らかですが、自宅にサーバーを置くという「今は茨の道」であったとしても、その向こうには「素晴らしい世界」があることを信じて、今日までコツコツとblogサイトを構築して来ました。

    セキュリティについてもコツコツとやっていくことも必要です。セキュリティに関しては、NASとしての対策、WordPressとしての対策の2つに大きく分けることができます。これらは、それぞれ必要です。

    NASサーバーを構築する

    ひと昔では、サーバーと言えばPCでしたが、今時は、NASでサーバーをお手軽に構築できるようになりました。個人でも十分に高性能な機種を低コストで選べます。

    僕の考えでは、(1) PCは、何かの作業をするGearです。複雑な作業を短時間に実施する高性能なCPU、沢山のメモリ、高解像度のディスプレイが必要です。創造的な作業を短時間にできる性能が基準軸です。(2) NASはサービスを提供するGearです。ある程度ルーチンになったことをサービスするには、PCのように高性能は、ある意味必要ではありません。サービスに必要な性能が基準軸になります。

    Synology NAS – DS918+をチョイス

    NASの導入は、少し奮発して2018年末にSynology NAS DS918+を購入しました。色々調べてみるとBlogサイトには、WordPressという素晴らしいサーバーアプリを使用するのが一般化しているようでした。

    2020/07から、DS920+をSSD 1TBでblogを移行しました。以下の関連記事もご覧ください。サイトのレスポンスが改善すること、および、サイトに訪れてきてくれた際のHDDのアクセス音の静音化のために新規に購入して、blogを移行させました (2020/08/01 追記)。

    WordPressや関連するPHPなどの書籍やネットで調べたりして、先ずはNASの構築を開始しました。

    WordPressはPHPというプログラム言語が使われています。PHPは発信するページの体裁を整えるために使われています。サーバー管理者は、少し込み入った事をしようとしない限り、基本的にこのプログラム言語を理解する必要はありません。まず、基本は、テーマと呼ばれる基本プログラムを選択し、更に必要な追加機能は、沢山のプラグインから追加すれば済みます。

    • 基本を提供するのが、「WordPress」であり、PHPで作られています。以下に説明するものも「PHP」で作られいます。
    • WordPressでは、さらに、表示体裁やちょっとした機能を提供するために、「テーマ」を選択します。
    • さらに、機能を強化したい場合は、「プラグイン」という追加機能をインストールします。
    • 更に、足りなければ自分で自信で以上のコードを書き換えて好きな機能を追加できます。ここはハードルが高いです。
    • 表示系では、html文のスタイルを操作できるCSS (Cascading Style Sheets)という文法の言語で定義する方法が使われます。

    個人で使用する場合、プラグインは、最低限度の範囲で使用する限り費用はかかりませんが、機能アップした有償版もあるので必要に応じて購入できます。僕も5つ程度を購入(クレジットカード)しました。

    現在使用している有償版プラグイン

    当初現在(2022/02)
    1Cool Timeline Pro更新せず使用継続
    2Encyclopedia Pro (1年のサブスクリプション)更新せず使用継続 (レスポンスが遅くなるので、代替処理のための自作コードを開発注。その内アンインストール予定)
    3EWWW (画像数に応じた支払い)画像数が増えて追加支払いで使用継続
    4Advanced Ads Pro (1年のサブスクリプション)2回の更新で使用継続 (使用していない機能が多くコスパが低いので自作コードに置き換え処理注)
    5(ポストと画像の配置を綺麗にしてくれるプラグイン, プラグイン名は失念)AMP非対応でありレスポンスが遅くなるため、今は使用してない。

    外付けHDD

    データのバックアップとしてUSB接続で外付けHDDを使用しています。個人的な実績として信頼性があるのは、センチュリーのHDDケースです。

    必要なマシーンとプログラム (基礎編)

    1. 自宅でNASの構築(出先からのアクセス管理、セキュリティ)
    2. WordPress (ページの体裁等、サーバー管理者の思いを具体化してApacheに繋げる)
      • NASにインストール
      • WordPress用のプラグイン・ソフト : 画像表示、投稿の表示、広告の表示、など色々あります。
    3. Apache HTTP Server (クライアント端末との通信を担うサーバーソフト)
      • NASにインストール
    4. MariaDB (blogなどの文書や動画などは、個別のファイルとして、このデータベースに登録され検索される)
      • NASにインストール
      • 動的ホームページ構築のエンジンです
    5. PHP (WordPressのphpファイルをプログラム言語として処理する)
      • NASにインストール
      • バージョンが、5や7があります。blogサイトのレスポンスは、5は最悪です。7以降を使いましょう。

    アプリ/ツール

    先ずは、NASのパッケージセンターから、DSM (Disk Station Manager)用の必要な機能を選び、NAS用のアプリとしてインストールできます。アプリをインストールするとは、基本的にNAS上にサーバーを置くことを意味します。アプリには、Microsoftの「one note」と同様のことができる「note station」やメディア関連では、「メディアステーション」や「Audio Station」などがあります。出先からNASにアクセスできます。

    次に、Windowsやモバイル(携帯電話など)から操作するためのアプリとしてPC用であれば、「Download Center」で取得してインストールできます。これは、基本的にNASに対するアクセス・ツールです。

    Download Center – Synology –

    https://www.synology.com/en-global/support/download/DS918+#utilities

    最後に、モバイル用のアプリは、iPhoneを使用しているのであれば、App Storeでアプリをインストールできます。「ds」、「synology」で検索できます。これは、NASの管理ツールであったり、クライアントとしてのアプリであったりの機能が使えるようになります。

    参考

    結局、大変参考になったのは、ネットからでした。Synology NASとWordPressを使って基礎からシステムを構築されて、情報発信されている観音寺さんの「ホームネットワーク研究所」は、丁寧に解説されています。

    私みたいな新参者でも理解が助けられます。1から10までお世話になっているサイトです。

    以下の事を実現させたい方には、力強いサイトなので是非訪れてみてください。

    • Synology NASの運用、関連ツールの設定
    • WordPressの導入と設定

    ホームネットワーク研究所 : https://nw.myds.me

    Synology NASの型番について

    Synology NAS製品の型番について分かっている範囲で説明します。

    • DSは、「DiskStation」を意味しています。
    • RSは、Rack mount型です。「RackStation」と明記されています。
    • SAは、Rack mount型です。明記されていなので、憶測ですが「Storage Achiever」では無いかと、説明文から理解しました。
    • FSは、Rack mount型です。「FlushStation」と明記されています。link
    • 「9」は、拡張ボックスを使って可能な最大のドライブスロット数です。
    • 「20」は、発表した年の下二桁
    • 「+」は、不明ですが、無印の型番から少し機能を向上させたものと理解できます。
    • DS920+とDS720+は、数字から拡張ボックスを使用して可能なドライブスロットの最大数の違い(9と7)だけです。CPUなどは同一なので性能は同等です。
    • 因みに、DS920+のWeb Serverとしての反応性能スコアは、下のグラフから10862です。一方、DS1621xs+のWeb Serverとしての反応性能スコアは、64730です。DS920+の約6倍です。

    更に高性能なNAS

    現在は、DS920+でblogのサーバーを立ち上げていますが、Serverのレスポンスに不満を持っています。実は、DS920+にはHDDスロットの4つ全てを使用してSSDでRaid5を構築しているのですが、DS918+のようにメモリ(標準システムメモリ: 4GB)の追加(8BGx2)やキャッシュ(SSD)の追加はしていません。それでもSSDの構成ではシステムの再起動は数十秒で完了します。DS920+をフルスペックする手もあるかもしれません。それでも、基本性能として更に高性能なNASを触ってみたいのです。ネット回線の問題もあるかも知れないので、持っている不満は解決するかはわかりません。

    DS920+のカタログ

    DiskStation DS920+
    Scalable NAS with SSD cache acceleration capability

    https://www.synology.com/en-global/products/DS920+

    DS920+ Data Sheet

    https://global.download.synology.com/download/Document/Hardware/DataSheet/DiskStation/20-year/DS920+/enu/Synology_DS920_Plus_Data_Sheet_enu.pdf?_ga=2.14052148.2022724892.1636367018-1993726491.1635251237

    DS920+とDS720+のカタログ比較 – Synology –

    https://www.synology.com/en-global/products/compare/DS920+/DS720+

    因みに、その内に導入したいと考えているNASはDS1621xs+です。DS1621xs+とDS920+の比較が、下のリンクに示されていますが、PHP反応性能は約6倍です。

    DS1621xs+は、High End NASと説明されており、採用されているCPUは、DS920+搭載のものより高性能である「Intel® Xeon D-1527 4-core 2.2 GHz」です。具体的な性能比は、DS920+が10,000程度、DS1621xs+が60,000程度と約6倍のPHP反応性能差があります。それに見合うだけの周辺性能(メモリ、3つのLANポートの内1つは10G)が付加されています。価格も高価で約3倍です(DS920+が約7万円、DS1621xs+が約21万円)。

    DS1621xs+とDS920+のカタログ比較 – Synology –

    https://www.synology.com/en-global/products/compare/DS920+/DS1621xs+

    DS1621xs+のカタログは以下のリンクを参考にしてください。

    メモリーは、ECC(Error-Correcting Code)メモリーが使用できます。ECCメモリーは、金融機関や高度な化学計算において1ビットでもエラーが許されない分野で使用されているメモリーです。

    DiskStationDS1621xs+

    High-end scalable NAS in desktop form factor

    https://www.synology.com/en-global/products/DS1621xs+

    DS1621xs+は、Rack mount型の高性能なServerと比較しても、約半分の性能まで迫っています。Desk Top型のNAS Serverとしては、相当な高性能です。

    Performance

    Synology strives to enhance the performance of our NAS with every software update, even long after a product is launched. For enterprises and users that demand uncompromising performance from their servers, check the figures below to find the most suitable choice.

    https://www.synology.com/en-global/products/performance#sa_and_xs_plus

    実は、2021年年末に、DS1621xs+を購入しました。WD 8TB HDD Red Plus x 2とDS918+から抜いたRed HDD x 4の合計 6HDDの構成です。今はPlexを導入してホームサーバーとして性能を確認中です。その内、レポートします(2022/01/04, by Mr.HARIKIRI)。

    まとめ

    この記事では、Synology NASを使ったblogサイトの立ち上げの取っ掛かり、および、近況(2022/01/04)について記事にしました

    関連記事

    編集履歴

    2019/05/06 はりきり(Mr)
    2020/04/24 追記(関連記事)、読み返した感想です。もう1年も経ち懐かしく思い出しました。
    2020/05/01 追記(レンタルサーバーの良さについて) 2020/07/10 追記(静的ホームページ)
    2020/08/01 文言整備、追記(DS920+について)
    2020/08/10 追記(OS/2とWindows NTは、元々同じOSだった)
    2020/08/15 文言整備
    2020/09/24 追記(WordPress以外のCMS)
    2021/02/12 追記(文言整備、バックアップとセキュリティ関連の記事リンク)
    2021/08/28,追記(アプリ/ツール)
    2021/11/18,追記(その内、High End NASと銘打っているDS1621xs+を導入したい)
    2022/01/04,追記(購入した有償版プラグインリスト)
    2022/02/06,コード修正(Adsense関連Pluginを自前コードに置き換え)
    2022/02/13,Post ID212は編集画面の表示ができず内容の修正ができなくなったため(アクセス数518)、新しいPost (ID37765)に転記し、Redirect処理した。
    2022/06/10, 文言整備

  • [WordPress] AMP プラングインの運用 – DS920+のシステムメモリ(4GB)を8GBに増設すると一括検証可能数は、デフォルト「8」から「> 41」に増加 [2022/02/06]

    [WordPress] AMP プラングインの運用 – DS920+のシステムメモリ(4GB)を8GBに増設すると一括検証可能数は、デフォルト「8」から「> 41」に増加 [2022/02/06]

    はじめに

    AMP プラグインを運用していく場合、最も時間がかかる処理は、AMP検証です。AMPプラグインがインストールされている場合、投稿の編集ページの右上に丸印で稲妻マークがあります。これをクリックすると、現在のバージョン(Version : 2.2.1)では、そのページについて再検証が実施されるようになっています。この方法で1つずつページを検証することも可能ですが、1000もページがあるとその作業は、退屈極まりないものになります。

    そこで、AMP->「AMP検証済みURL」ページから以下の作業で効率よく再検証することにします。
    このページを表示されて、表示オプションから表示数を100にすれば、100のページが表示できます。この状態で、左の「URL」のチェックボックスをチェックして表示されている全てのページを選択状態にします。その上に表示されている一括操作を「再検証」にして、その右横に表示されている「適用」ボタンをクリックすれば、一括の再検証が可能です。この機能を効果的に使えば、AMPページの管理はだいぶ楽になります。

    でも、自宅のSynology NASにWordPressを導入している場合、NASのシステム要件によっては、以下に説明したような制約がありました。対応策がやっと発見できたので、以下に解説してみたいと思います。

    AMP検証済みURLの更新

    新しいプラグインを導入したり、プラグインの更新をした場合、それまでのAMP検証済みのページは古くなります。そのため、AMP PluginによるAMP検証が再度必要です。

    以前、WordPressを導入していたNASは、DS918+でした。メモリーは、2つのスロットにアクセスできるので、標準の4GBを取り外し、8GB x 2で合計16GBにアップグレードしていました。その場合、一括して実施できるAMP検証のページ数は、最大「100」が可能でした。

    昨年、WordPressをDS918+からDS920+に載せ替えました。システム構成は、フルスペックとなったDS918+からすると、デフォルのままで、唯一、ストレッジをHDDではなく、4スロットともSSD: 1TB x 4 (slot)にアップグレードしていました。ところが、DS920+では、一括でAMP検証が可能なページ数は、どうしても「8」でした。これでは、全てのページを処理するには同じ操作が結構な回数になります。退屈極まります。

    今回、ふとアイデアが浮かんだので、システムメモリの増加を試みました。メーカー (Synology)が推奨しているメモリ : 4GB 1枚(Synology)を追加 (デフォルトのメモリスロットにはアクセスできない)しました。

    その結果、もう一つの懸案事項として取り組んでいるPageSpeed Insightでのスコアには変化がありませでした。

    しかし、前述で説明したAMP検証が可能なページ数は、少なくとも「40」に増加しました。一括の検証処理の過程でどうしても続行できない場合があるため、全てのページの処理が終わる前の処理の途中で一括の再検証処理が停止してしまうことがあります。その場合、スムースに処理できる予定の可能数よりも少なくなることがあります。40よりも最大可能な一括検証数が多い可能性もまだあるので、今後確認しようと思っています。

    因みに、AMP再検証の処理が継続しているかは、Synology NASのDSMにログインして、リソースモニターを起動して、CPUの稼働状況とネットワーク状況をグラフと数字で確認すれば判断が付きます。処理が終了した場合、CPUの稼働状況(%)、ネットワーク状況(KB/s)も一気に低下します。

    [s-text id=37723]

    [s-text id=37714]

    まとめ

    システムのメモリ容量がAMPプラグインの動作にここまで関係することは意外でした。

    型番仕様タイプ
    D4NESO-2666-4GDDR4-2666 260pinNon-ECC Unbufferd SO-DIMM 4GB
    https://www.synology.com/ja-jp/products/DDR4https://www.synology.com/ja-jp/products/DDR4

    AMP Plugin

    https://ja.wordpress.org/plugins/amp/

    編集履歴

    2022/02/07, Mr.HARIKIRI

  • [Synology] DS918+/DS920+の2つのネットワークインターフェースを一つに束ねると通信速度を速くできるらしい – でも、Windowsとのファイル転送(SMB)で遅くなったのはなぜ? [2022/01/04]

    [Synology] DS918+/DS920+の2つのネットワークインターフェースを一つに束ねると通信速度を速くできるらしい – でも、Windowsとのファイル転送(SMB)で遅くなったのはなぜ? [2022/01/04]

    はじめに

    DS918+/DS920+には、2つのLANインターフェースが装備されています。もっと上位機種では、4つも装備する機種もあります。これは、サーバーとしてのサービスを全(まっと)うするために、クライアントとの通信の分散、1つのLANポートが故障しても、他のLANポートでサービスを継続するためです。

    通信の分散の場合、Bondを作成します。これでネットの分散化により通信速度のアップが期待できると素人的には思っていました。しかし・・・

    Bondの作成

    • Bond作成
      • Link Aggregation modeを作成することです。
      • (現状では、Bondについて良く理解できていません。今後理解を進めます)
    • Link Aggregation modeは以下の4つ(Synology)
      1. 負荷分散機能
      2. (現状では、どうゆう構成が必要かを正確に理解できていません。今後理解を進めます)
      3. IEEE d802.3ad ダイナミックLink Aggregation
      4. バランス XOR
      5. アクティブ/スタンバイ

    Bondを作成することで、2つ(LAN1, LAN2)あるインターフェースを1にすることができます。一つにするということはどうゆうことか、それは、通信が、どちらのインターフェースに入ってきても、同一のIPアドレスに入って来ていると認識することです。複数の通信データをマージするイメージです。

    SMBによる転送速度が遅くなった!?

    NETGEARのルーターを最近購入して、これまで使っていたオモチャのルーターから置き換えました.との頃から転送速度の遅い症状が起こりました。WindowsマシンとSynology NAS (DS918+)の間では、NASのフォルダを共有フォルダに設定して、ファイルの共有をしていますが、そのファイルの転送をNASからWindowsに実行した時、普通であれば,60Mb/s程度である転送速度が170Kb/s(0.17mb/s)と非常に低速になったのでした。Bondのモードは、前述のように4つあるので、それぞれに設定し直して、ファイル転送速度を確認しましたが、速度の改善は見られませんでした。

    Synology NASは以下の2台を使用しています.

    1. DS920+
    2. DS918+

    iPadとNASとで、その転送速度の低下を確認するために、iPadのアプリの変更や、単純に読み込む、などで確認しましたが、Windows – NAS間の転送とは異なり,瞬時に完了することを確認できしまた。その結果から、Windowsの設定がおかしいのだと判断して、ネット検索してみましたが、該当する記事を見つれることはできませんでした。あったのは、ファイルサイズが大きい場合に、転送速度が低下するという記事がほとんどでした。

    ある日、アイデアが出たので試してみました。というのは、NASがDS920+の場合のWindowsとのファイル転送速度は、これまで通り、60MB/s程度出ていたので、2つのNASでの違いがあると判断できました.

    比較の結果,DS920+ではBondを作成していない、DS918+はBondを作成している、という違いです。

    • DS920+ : Bond作成なし
    • DS918+ : Bond作成あり

    そこで、DS918+のBondを削除することにしました。

    解決

    DS918+のBondを削除すると、Windowsとのファイル転送速度は、170kb/sから60Mb/sに改善できました。これで解決ということになりますが、更に、今度は、削除したBondを、改めて、Bond作成してみました。その結果、転送速度は、60Mb/sのまま維持できていました。

    まとめ

    • SMBによるNASとWindowsでのファイル転送が低下している問題があった
    • NASのBondのリセットで転送速度の低下に改善効果があった
      • その方法は、Bondを削除
      • あらためて、Bondを作成する
    • 以上で超低速(170Kb/s)となっていた転送速度が戻りました(60Mb/s).

    Bondを使用しない場合の知識として

    Bondを構築する場合、1つのIPアドレスに複数のLANポートを構成するのだから、以下の疑問はありませんが、基本的な知識として記述しておきます。

    Bondを使用しないで、同一のネットワークに1台のNASの複数のLANポートを繋いだらどうなるのか疑問を持っています。複数のLANポートなのに、同一のホスト名は使用できるのかが具体的な疑問です。以下は、完全な答えはありませんが、Bondを構築する場合の基本的な知識として記述しておきました。

    • まず、プライベートIPアドレスには、ネットワーク部とホスト部で構成されています。プライベートIPアドレスは、クラスCの構成で十分です。
    • プライベートIPアドレス「192.168.1.1」において、クラスCの場合、ネットワーク部は192.168.1.」、ホスト部は「1」です。因みに、ホスト部の「1」という数値はルーター用です。
    • サブネットマスクは、ネットワーク部とホスト部がどのように構成されているか示しています。上記の場合は「255.255.255.0」がサブネットマスクです。
    • 以上、IPアドレスとサブネットマスクの2つを使って、サブネットとホストの組合せ状況を知ることが出来ます。サブネットマスクのネットワーク部「255」により、IPアドレスの192.168.1.1の内、192.168.1までがネットワーク部であり、複数設定している場合はサブネットワークの1つということになります。
    • 同様に、サブネットマスクの「0」はホスト部を示しており、IPアドレスの192.168.1.1の内、最後の「1」がホスト部です。
    • 以上を踏まえて,同じネットワーク又はサブネットに対してNASにある複数のIPポートを同時接続すると、同一のホスト名は通常割り振られず、何かの設定が必要になるようです。以下に英語の参考ページを示しました。
    • 関連する基礎的知識の記述はここまでです。

    Which LAN interface will get the server name?

    https://community.synology.com/enu/forum/17/post/79778?reply=279579

    リンク アグリゲーションの設定

    リンクアグリゲーションの設定方法について以下に示しました。現在は、ネットワークは1つしかないのですが、今後、サブネットワークも構築した際には、リンクアグリゲーションを設定したいと思います。

    まとめと今後

    「ファイルの転送速度が遅い」とは認識していなかったWindowsとNAS間でバックアップのために不定期に手動により「ROBOCOPY」や「FAST COPY」などのツールを使って、ファイルの同期をしています。

    ある日、その作業の際、余りの遅さに気がつきました。しばらく悩みましたが、今回解決したので記事にしました。同様の悩みで苦しんでいるユーザーさんには、参考になると思います。

    最近、NETGEARのルーターを導入したのですが、まだ、その設定方法がよくわかっていません。リンクアグリゲーションの設定がありますが、とりあえず、デフォルトで使用しています。NETGEARにログインすることで、色々と詳細に設定することが可能なGearです。今後、最適化も進めたいと思っています。

    編集履歴

    2021/05/01 HARIKIRI(MR)
    2022/01/04,追記(2021/12/19に記載した、”異なるサブネットに接続したNASにおいてリンクアグリゲーションは可能となる”ことは誤記であり、元に戻すと共に、関連知識に落とし込んだ -> 複数のLANポートには同一のサブネットでは異なるホスト名を付けられないこと)
    2023/10/14,文言整備
  • [Synology] DS920+のblog server – 15時間のアクセス普通について、今回の原因とは、そしてその対応 [2021/02/22]

    [Synology] DS920+のblog server – 15時間のアクセス普通について、今回の原因とは、そしてその対応 [2021/02/22]

    はじめに

    なぜか、RT2600acのポート転送にWeb Serverへの設定が消えていたことで、HARIKIRI-INSIGHTのBlogへのアクセスができず普通になっていた。そのサーバーダウンの期間は、2/22 AM3ごろからPM3の12時間です。Google Search Consoleからアクセス数を見ていて、「おや、今日は休日の間にある平日だから、8人しかアクセスがないのかな。いつもは50人程度の訪問者がいるのに」と、思いました。いやいや、そんなことは無いと思い直して調査を開始。

    ブラウザからBlogページにアクセス出来なし、DSMへのリモートアクセスもできません。そうです、全く、DS920+にアクセスすることができなかったのでした。

    SynologyのツールのDS FindでDS920+を探して、これを使ってようやく、DS920+のDSMにログインできました。あとは、以下のように調査と対策を行いました。

    対応した作業

    RT2600acのポート転送が消えていることに気づくまでには、Web Server/WordPressをの載せているDS920+のEZ-Internetで再設定したりして、盲目的に解決を試みましたが、アクセスができずにいました。

    ポート転送を確認してみると、EZ-Internetで再設定したはずなのに、RT2600acの設定には、Web Server/WordPressのDS920+の設定が一切ありませんでした。どうやら、RT2600acでのポート設定も消えたし、PnP設定も機能していないようです。RT2600acが怪しそうです。

    とりあえず、DS920+のポート設定をPnPではなく、手動で設定して、確かに設定されていることを確認し、プラウザーからアクセスして接続できることを確認して、この問題の解決に至りました。

    RT2600acの再起動が必要かもしれませんが、このように、NASのEZ-InternetのPnP設定によるルーターRT2600acへのリモート設定がちゃんと働かないことが以前にも多くありました。

    原理を理解しているなら、手動による設定が最も良い対策になることを今回の不具合で理解しました。

    みなさまもお気をつけ下さい。原理は知っておく必要性を強く感じました.

    編集履歴

    2021/02/22 MR.HARIKIRI
  • [Gear] Synology NAS対応 IPカメラ – TP-Link Tapo C200 – 自宅に導入してみた 2021/02/07]

    [Gear] Synology NAS対応 IPカメラ – TP-Link Tapo C200 – 自宅に導入してみた 2021/02/07]

    はじめに

    今回、Synology NAS DS918+/DS920+に対応するIPカメラを購入しました。NASの状態を遠隔で監視したいと考えました。

    Synologyでは、130以上のブランド、7300以上の製品のIPカメラに対応していることを誇っていますsource。高価なものは幾らでもありますが、数多くの機種に対応していることから、安価な物を選択しました。価格帯は、¥4,000レベルの安価なもので「TP-Link社」の「Tap C200」です。Amazonでは、もう少し安くで購入可能でしたので、DJI Pocket 2の購入の時にも購入経験のある、SunDiskのmicro SDカード 128GBと一緒に購入しました。今回は、製品のパッケージングと仕様の確認、TP-Link AppおよびSynology Surveillance Station、DS camのインストールまでを簡単に解説します。導入を考えている方には、導入イメージをして頂ければ幸いです。

    以下の表には、Synologyのサイト(Synology調べ)から抜粋したTapo C200の仕様です。横線(—)は不明項目です。項目を確認してみると沢山の機能項目がありますが、Tapo C200のメーカーサイトで調べて追記しています。

    • Synology調べでは、「昼/夜モード」は横線(—)になっていましたが、Amazonサイトの説明では、「ナイトビジョン」機能の記載がありましたので、その内容を追記しています。
    基本情報製造元TP-Link
    デバイスの種類カメラ
    ファームウェア バージョン1.0.5 Build 200106 Rel.47114n(4555)
    バージョン5.8.0
    双方向通話内蔵スピーカ✔︎
    ビデオ ストリーミングビデオ コーデックH.264
    最高解像度1920×1080
    マルチストリーム2
    固定ビットレート✔︎
    可変ビットレート✔︎
    オーディオ I/Oオーディオ入力✔︎
    オーディオ出力
    検出動作検出✔︎
    音声検出
    破棄検出
    PIR 検知
    デジタル入力
    デジタル出力
    通知機能スマフォへの通知✔︎(動作検出時)
    レンズ コントロールパンパンチルト(首振り機能)
    チルト同上
    ズーム
    フォーカス
    オートフォーカス
    オートパン
    オブジェクトの追跡
    パトロール
    パン/チルトスピード
    ズームスピード
    プライバシーモード✔︎
    エッジ録画エッジ録画
    魚眼デワーピングネイティブなデワーピング(歪み補正)
    最適化ビデオの方向
    昼/夜モードナイトビジョン
    OSD
    NTP
    専用アプリスマフォ用Tapoアプリ
    AmazonAlexa対応

    TP-Link – Tapo C200 – Synology Site –

    Synology NASに接続可能

    https://www.synology.com/ja-jp/compatibility/camera/35168

    iPhone専用アプリ

    製品の専用アプリです。iOS用のアプリで簡単に設定したりモニタリングしたりできます。iPadでの横長表示ができないのが残念です。

    IPカメラの追加

    TP-Link Tapo起動画面の右上の「+」から、以下の画面が表示されます。今回は、C200を選んで設定し追加しました。Tapo製品は、その他にもプラグやランプもあるようですが、我が家では、赤外線リモコン製品のラインナップを持つSwitchBotを使っているので、これらのTapo製品を導入する予定はありません。でも、LEDランプ製品は、光量調整もできるようなので、少し魅力的です。

    ライブ画面

    C200は天井に取り付けました。画像は反転設定にすることで上下の反転が可能になっています。下図では、表示視されている画像の内、NAS以外の背景はぼかしています。NASからカメラまでの距離は、約1mです。結構広い範囲をカバーする広角レンズを搭載しています。ズーム機能はありません。写っているNASの大きさと対照の距離1mから、どの程度の撮影と解像度になるか感覚を掴めます。写真サンプルは、窓を背景にしてしまっているので、外の明るさと室内の暗さにより、被写体が暗めに写ってしまい少し見にくくなっていますが、写っているLEDから、右半分に、DS918+とDS920+を縦に積んでいるのが分かると思います。左にある黒い箱は、使わなくなった加湿器が元でしたが、ケースがカッコ良かったので、中身を取り除いて、PC電源を入れてあります。PC関連のCD/DVD・HDD(ケース有り)や、以前にハマったおもちゃのNAS(IO-DATA RockDisk x 7)の電源を一括供給するための「Power Supply Server」となっています。

    モニター画面でできる作業は、アイコンでも分かる通り、以下の項目になっています。

    1. ズームはできません。
    2. パン & チルト (Appから360度で動かせます)
    3. 回転角度は、~15度の範囲で調整可能
    4. 音声通話(未確認ですが、トークと同様に電話形式で通話が可能のようです)
    5. トーク(iPhone Appにて、初期ページまたは、画面を横に向けるとマイク・アイコンが表示される。マイク・アイコンを押しながらしゃべるとC200から音声が発せられる。スピーカー・アイコンでC200から音声を拾うことができる)
    6. プライバシーモード (キメラのレンズを遮蔽する)
    7. アラート (オン/オフ)(トグルスイッチ、動作センサー関連)
    8. 再生 & メモリー(録画した動画の再生、SDカード管理など)

    Synology Surveillance Station

    iOS用のアプリを使用してiPadやiPhoneからの監視で必要十分なのですが、もっと込み入ったこともSynolgoy NASでは可能です。その時のために専用のアプリのインストールを紹介します。DMSから起動するように仕組みにはなっていません。DMSとは独立したユーザーインターフェースになっています。外観の作りは、DMSと同様です。

    Synology NASに「Surveillance Station」をインストールします。

    1. Surveillance Stationは、NASのシステム上では、DiskStation Manager (DSM)と同レベルのアプリケーションになっていると認識すれば理解しやすいです。インストールが完了して起動すると、DSMと同様の様式で作業が可能です
    2. DS918+に順次、インストールを進めます。
    3. IPカメラのライセンス数は、2です。月々の使用料は不要です
    4. 設定にあたり、「ユーザー名」と「パスワード」は、以降に示しているように、TP-Link AppからC200の設定にて指定した「ユーザー名」と「パスワード」を入力します
    5. SynologyのSurveillance Stationから色々な作業が実行できます。その内、その詳細は報告したいと思っています。スマフォからでも、Surveillance Stationに接続して簡単なことは実行可能です
    6. iOSのアプリは、以下の図にあるように、「モバイルアプリ」をクリックするとQRコードが出るので、そこからインストールが可能です。アプリ名は、「DS cam」です。

    C200の設定

    Surveillance StationからIPカメラ(C200)にアクセスするためのUID/PWを設定します。設定は、TP-Link Appから以下の図のように行いました。

    先ず、初期動画面 → 「お気に入り」に登録されている「C200」→ 右上にある設定「歯車のアイコン」に入ります。

    それ以降は、以下の図を参照してください。写真の下に、どの項目を選択/どのように処理するかを記載しています。

    小売産業向けソリューション – Synology – (2021/02)

    (1) 繰り返し費用の生じないマルチサイト遠隔監視ソリューション
    (2) いつでもどこでも最新情報を確認
    (3) 自動管理と継続的な監視
    (4) 柔軟な記録システムでビデオのストレージコストを削減

    ビデオ監視は、小売業者にとって強力で不可欠なツールです。Surveillance Station を使用することにより、小売業者は盗難防止になるのみでなく、小売りスペースや個人のセキュリティ向上にもつながります。要件に合わせてビデオ監視とインテリジェンスな分析を柔軟に組み合わせます。

    https://www.synology.com/ja-jp/solution/surveillance_retail_industry

    注意点

    • 動作センサーはしっかりと作動しているようです。窓を開けていて風によるカーテンの動きも感知してくれました。
    • 動作センサーの感知通知は、TP-Linkの設定から可能です。防犯には問題なく使用できそうです。
    • Surveillance Stationでは、タイムラプスでの表示も可能なようなので、いずれ報告します。

    編集履歴

    2021/02/04 Mr.HARIKIRI
    2021/02/07 追記 (TP-Link AppとSynology Surveillance Stationのインストール)
    2021/06/01,追記(C200カメラの設置場所、Synology Surveillance Stationの追加説明)
    2021/08/04,追記(天井への取り付け写真)