ICH Eシリーズはいくつあるのかな? [2025/05/06]

80f3d755 3019 49c6 bdae 47d137c87826

ICH Eシリーズ

ICH Eシリーズは,Efficacyの頭文字から”E”が附番されています.

番号タイトル概要
E1長期治療を目的とした医薬品の臨床安全性評価のための集団曝露の範囲長期使用を目的とした医薬品の安全性評価に必要な集団曝露の範囲を定めています。
E2A臨床安全性データ管理:迅速報告のための定義と基準迅速な安全性報告に関する定義と基準を提供します。
E2B個別症例安全性報告(ICSR)のデータ要素個別症例の安全性報告に必要なデータ要素を定めています。
E2C市販後の定期的安全性更新報告(PSUR)市販後の医薬品の安全性情報を定期的に報告するための指針です。
E2D市販後の安全性データの管理:個別症例安全性報告のための定義と基準市販後の個別症例安全性報告に関する定義と基準を提供します。
E2E医薬品のリスク管理計画医薬品のリスク管理計画の策定と実施に関する指針を示しています。
E2F開発安全性最新報告(DSUR)開発中の医薬品に関する安全性情報を定期的に報告するための指針です。
E3臨床試験報告書の構造と内容臨床試験報告書の標準的な構造と内容を規定しています。
E4用量反応情報の取得用量反応関係の情報を取得するための指針です。
E5外国臨床データの受け入れにおける民族的要因民族的要因が医薬品の有効性や安全性に与える影響と、外国データの受け入れに関する指針です。
E6医薬品の臨床試験の実施に関する基準(GCP)臨床試験の設計、実施、記録、報告に関する国際的な基準を提供します。
E7高齢者集団における医薬品の臨床試験高齢者を対象とした臨床試験の設計と実施に関する考慮事項を提供します。
E8臨床試験の一般指針臨床試験の一般的な考え方や基本原則を示しています。
E9臨床試験の統計的原則臨床試験における統計的設計と解析の原則を示しています。
E10臨床試験における対照群の選択適切な対照群の選択とその理由付けに関する指針です。
E11小児集団における医薬品の臨床試験小児を対象とした臨床試験の特有の考慮事項を提供します。
E12臨床評価における薬物相互作用試験の一般原則薬物相互作用試験の計画と実施に関する一般的な原則を示しています。
E14非抗不整脈薬のQT/QTc間隔延長および致死性不整脈のリスク評価非抗不整脈薬におけるQT/QTc間隔延長と致死性不整脈のリスク評価に関する指針です。
E15ゲノム情報を用いた医薬品の開発に関する指針ゲノム情報を活用した医薬品開発の際の考慮事項を提供します。
E16ゲノムバイオマーカーの検証に関する指針ゲノムバイオマーカーの検証と適用に関する指針を示しています。
E17多地域臨床試験の計画と設計に関する一般原則多地域での臨床試験の計画と設計に関する一般的な原則を示しています。
E18医薬品の透析に関する指針透析患者における医薬品の使用と試験に関する考慮事項を提供します。
E19特定の後期段階または市販後の臨床試験における安全性データ収集の選択的アプローチ後期段階または市販後の臨床試験における安全性データ収集の効率化に関する指針です。
E20バイオマーカーのコンテキストに応じた妥当性評価バイオマーカーの適切な評価と応用に関する指針を提供します。

以上が、ICH Eシリーズの主なガイドラインの一覧です。


🔹 ICH Eシリーズ(E1〜E20)の分類一覧

分類カテゴリガイドライン番号タイトル(略)内容概要(簡略)
① 臨床試験の設計・実施E6GCP(Good Clinical Practice)臨床試験全般の実施基準
E8臨床試験の一般原則試験全体の基本設計・原則
E11小児臨床試験小児対象試験の特有事項
E7高齢者臨床試験高齢者対象の設計・評価
E17多地域臨床試験多国間試験の設計と調和
E12薬物相互作用試験臨床DDI試験の設計原則
E18透析における医薬品腎透析患者対象の設計
E19安全性データの選択的収集後期/市販後の試験設計簡素化
② 安全性情報・市販後監視E1長期曝露長期使用における安全性
E2A迅速安全性報告定義と基準(治験中)
E2B個別症例報告ICSRの構成と提出仕様
E2CPSUR(定期報告)市販後安全性報告の形式
E2D市販後ICSR定義市販後症例報告に関する基準
E2Eリスクマネジメント医薬品リスク最小化計画
E2FDSUR開発中の定期安全性報告
③ 統計とデータ解析E3臨床試験報告書報告書の標準構造と内容
E4用量反応評価適切な用量設定のための設計
E9統計的原則臨床試験における統計基準
E10対照群の選定プラセボ/比較薬などの選定指針
④ 民族・個別化医療・バイオマーカーE5民族的要因外国臨床データの受け入れと調整
E15ゲノム情報活用遺伝子情報を使った開発ガイド
E16バイオマーカーの検証検証の原則と方法
E20バイオマーカーの妥当性評価用途別の妥当性確保の考え方

📝 分類まとめ(カテゴリ数と内容)

カテゴリ内容該当ガイドライン
① 臨床試験の設計・実施試験計画、対象集団、特定状況E6, E7, E8, E11, E12, E17, E18, E19
② 安全性情報・市販後監視安全性報告・リスク管理E1, E2A〜E2F
③ 統計とデータ解析統計設計・解析・報告書構成E3, E4, E9, E10
④ 民族要因・個別化医療遺伝子・バイオマーカー関連E5, E15, E16, E20

編集履歴

2025/05/06 Mrはりきり with ChatGPT