[用語] pDNA ; Plasmid DNA – 染色体とは異なる遺伝子/環状/自己複製/F Plasmid/R Plasmid/ Vector Plasmid [2023/03/25]

plasmid DNAとは

pDNA ;Plasmid DNA, 輪っか状のダブルストランドDNA. 細菌や酵母の細胞内に存在し、染色体DNAとは別の自己増殖性のDNAの総称.

Plasmidは,FとRのPlasmidの発見によって始まった.

  1. F Plasmid (性因子)の発見, 1952年
  2. R Plasmidの発見, 1960年
  3. 制限酵素の発見, 1970年
  4. Vector Plasmidの開発, 1977年

F/R Plasmidと制限酵素の発見とVector Plasmidの開発の歴史 (F Plasmid, R Plasmid, Vector Plasmid)が述べられている.

プラスミドの複製調節機構, 日本細菌学雑誌 41 (2), 1986年

プラスミド (Plasmid): 食品安全委員会の用語解説を以下に示しました.「細菌や酵母の細胞内に存在し、染色体DNAとは別の自己増殖性のDNAの総称で、染色体とは別に環状二本鎖 DNA として存在しています。抗生物質に耐性となる酵素等の遺伝子を含んだり、他の遺伝子の DNA 断片を組み込みやすくするため、制限酵素で特異的に切断される領域を有するものがあります。 組換えDNA実験では、プラスミドをベクター(目的とする遺伝子又はDNAを宿主に移入し、増殖させ、又は発現させるための運搬用DNA)として用い、宿主内での発現を司るプロモーターやターミネーターのDNA断片とともに目的とする遺伝子のDNA断片を組み込み、宿主への遺伝子導入を行います。」

遺伝子組換え食品等の安全性評価基準の理解の一助となるように、わかりやすく記載していますの で、分子生物学の観点からは十分に内容が盛り込まれていない場合があります。

食品安全委員会 用語解説

編集履歴

2020/12/18 Mr. Harikiri
2023/03/25 追記 (参考文献の追加)