カテゴリー: BIOLOGICS

  • [用語] AAV; Adeno Associated Virus

    [用語] AAV; Adeno Associated Virus

    AAV

    Adeno Associated Virus; アデノ随伴ウイルス、アデノウイルス(Adenovirus)とともに発見されることが多かったことからこのように命令された。

    遺伝子治療薬のデリバリーシステムとして、近年、注目されている。AAVは、病原性が無いとされており、その安全性から遺伝子治療薬のウイルス・ベクターとして頻用される。ただし、ヒトでのAAVに対する抗体の保有率が高いため、抗体保有率が低いAAV血清型の選定がキーポイントになっている。

    一方で、遺伝子治療では、理論的には一生の内で1度きりの治療であるもの、抗体保有率が低い血清型のAAV投与により治療すれば、その抗体ができる。そのため、効果が低い場合に複数回の投与が考えられるが、その投与回数は自ずと制限されることになる。

    編集履歴

    2020/07/11 Mr.HARIKIRI
  • [用語] IgG; Immunoglobuin G – ID18714

    [用語] IgG; Immunoglobuin G – ID18714

    IgG

    免疫グロブリンG; Immunoglobulin G。歴史上の血清の研究において、アセテート膜電気泳動で得られる泳動位置が、血清アルブミン、α1、α2、β、およびγと便宜上付けられて分析されていた頃、そのγの位置に来るのがIgG(IgA, IgMも含む)であった。

    pH8.6では、100種類以上ある血漿由来タンパク質の全ては、マイナスに荷電する。これを利用して、プラス電極側にタンパク質を引っ張るのがアセテート膜電気泳動です。

    泳動後の膜は、染色液でタンパク染色して得られる染色パターンを確認します。疾患によってはそのパータンが正常の血漿のパターンと異なります。


    分子量 : 約150kDa

    蛋白分解の検査と臨床的意義 (H22)

    https://www.city.hiroshima.med.or.jp/hma/center-tayori/201001/center201001-10.pdf

    編集履歴

    2020/07/10 Mr.HARIKIRI
  • [用語] mannose; マンノース

    [用語] mannose; マンノース

    mannose

    マンノース; mannose

    • 分子量 : 180.156
    • 化学式は C6H12O6
    • 融点は 132~133℃
    • 単体としてD体が果実や果皮などに含まれる
    • 多糖マンナンでは,加水分解によって大量に得られる
    • L体は天然には存在しない
    • アルドン酸としては、マンノン酸
    • ウロン酸としては、マンヌロン酸
    • アルダル酸としては、マンナル酸
    • アルジトールとしては、マンニトール

    代謝

    • マンノース → (ヘキソキナーゼによって) →
    • マンノース-6-リン酸 → (マンノース-6-リン酸イソメラーゼによって) →
    • フルクトース-6-リン酸 (解糖系の中間体)
    • マンノースは人間ではあまり代謝されない
    • マンノースは糖タンパク質の糖鎖の重要な構成成分であるが、以前は糖鎖中のマンノースはグルコースから変換されると考えられていたが、近年、ラットにおいて経口摂取させたマンノースの87%が、腸で吸収された後、速やかに血中濃度が低下(半減期30分)
    • ほぼ全ての器官で糖鎖合成に使われていることが明らかとなっている
    • 生体内で利用されるマンノースは微量で、90%は30-60分で尿中に排出され、残りの内99%は8時間以内に排出される。その間、血糖値に顕著な影響はない
    • マンノースは多くのN-結合型糖鎖に存在

    wikipedia より

    https://ja.wikipedia.org/wiki/マンノース

    編集履歴

    2020/07/10 Mr.HARIKIRI
  • [用語] PAT; 工程解析システム – ID17924

    [用語] PAT; 工程解析システム – ID17924

    PAT

    Process Analytical Technology; 工程解析システム。

    バイオロジクス(バイオ医薬品)の製造は複雑です。効率的に製造するには連続製造が必要です。米国FDAもバイオロジクスにおいても連続製造を後押しすると表明しています。

    バイオロジクスの製造において主な精製には、液体クロマトグラフィが使用されますが、コンティニュアス・クロマトグラティ装置が、複数のメーカーから発表されています。

    培養に欠かせないセンサー類も、連続製造に対応するものがセンサーメーカーから発表されています。

    以上の背景から、世界では、バイオロジクスにおいても連続製造による生産が進むものと考えられます。

    日本のバイオロジクスに関わるCMO/CDMOは、数も少なく、そもそもレベルが低くく、この波には乗れないでしょう。国策で何とかできないものでしょうか。

    シーズや基礎研究を支援しているだけでは未来はありません。一気通貫でやり切る完成したサプライチェーンの構築が急務だと考えます。その対象は、医薬品の開発の要となる最終段階のCMO/CDMOのレベルアップ、そして実績作りです(by Mr. Harikir)。

    https://www.pmda.go.jp/files/000222953.pdf

  • [用語] QTPP; 目標製品品質プロファイル

    [用語] QTPP; 目標製品品質プロファイル

    QTPP

    QTPP: Quality Target product Profile; 目標製品品質プロファイル

    編集履歴

    2019/06/20, Mr. Harikiri

  • [Bio-Edu] タンパク質の濃度を求める理論式 –  ID16354 [2019/05/27]

    [Bio-Edu] タンパク質の濃度を求める理論式 – ID16354 [2019/05/27]

    タンパク質の濃度

    分子量が小さいタンパク質であれば、簡易的にはA280nmの値が1であれば、1mg/mLとしている。この場合、急行係数とい値は、1.0である。分子量が大きくなってくると、それでは誤差が大きくなってくる。

    分子量が大きい抗体では、吸光係数は、1.5付近であり、理論式が提唱されているので、アミノ酸配列が分かっている場合は、それを使って計算する。

    Paceの方法

    εM = Trp x5500 + Tyr x 1490 + Cystine x 125 [A280/mol/cm]

    Protein Sci,1995 Nov;4(11):2411-23. doi: 10.1002/pro.5560041120. How to Measure and Predict the Molar Absorption Coefficient of a Protein. C N Pace 1F VajdosL FeeG GrimsleyT Gray

    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/8563639/

    Gill & Hippelの方法

    εM = Trp x 5690 + Tyr x 149 + Cystine x 120 [A280/mol/cm]

    Calculation of Protein Extinction Coefficients From Amino Acid Sequence Data. S C Gill 1P H von HippelAffiliations expandPMID: 2610349, DOI: 10.1016/0003-2697(89)90602-7

    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/2610349/
    編集履歴
    2019/05/27 はりきり(Mr)

    以上