はじめに
キャラクターをモデリングすると多数の関節にboneを付けるのだが,これら一つひとつのboneの回転(x,y,z)を調節してポーズ(pose)を作り上げていくという地道な作業が生じてくる.
このboneの状態,即ちposeを記憶させておく機能の必要性は当然に先達は気づきAdd-onにdefaultで用意されている.だか,初心者では,どれがどれか当たりを引くのは時間がかかるし面倒な作業だ.このような場合,AIに聞いた方がいい.
AIに聞いてみた(ChatGPT 4o)
Q : blenderにおいて現在のboneの状態,即ちposeを一括して保存する方法
ChatGPT:
Blenderにおいて現在のBoneの「Pose状態」を一括して保存する方法としては、以下の手段があります。
✅ 方法1:Pose Library(アクションベースの保存)
Blender 3.0以降では、Pose Libraryが「アセット」として統合され、簡単に現在のポーズを保存できるようになっています。
手順:
- Poseモードに入る
- Armatureを選択 →
Ctrl + Tab
で Pose モードへ。
- Armatureを選択 →
- 現在のポーズを整える
- 「アセット」からポーズライブラリを作成
- 「アニメーション (Amination)」ワークスペースに切り替える
- 下部の
Dope Sheet
→Action Editor
に切り替え *1 - 新しい「アクション」を作成(名前もつけておくと良い)*2
Pose
メニュー >Pose Library
>Create Pose Asset
- 保存されたポーズは「アセットブラウザ」で確認可能
.blend
ファイルを保存しておくと、ポーズもアセット化される
確認) Blender 4.4.0 のポーズライブラリ (Pose Library)は,Version 2.0がdefaultで入っている (2025/04/12).
*1 : Dope Sheetとそれ以外のメニューおよびその機能
Q : lenderのAnimationワークスペースを開くと,下部にDope Sheetが最初に現れる.Dope Sheet以外にもメニューがあるので,そのリストと説明をお願い
ChatGPT:
はい、Blenderの「Animation」ワークスペースで下部に表示される Dope Sheetエディタには、上部のドロップダウンメニューから選べる**複数のモード(サブエディタ)**が存在します。
これらはアニメーション作業を効率化するためのビューです。
✅ Dope Sheetのモード一覧と解説
Blenderの Dope Sheet エディタで、左上にあるドロップダウンから選べる主なモードを以下に示します:
モード名 | 機能概要 | 主な用途 |
---|---|---|
Dope Sheet | 標準モード。すべてのオブジェクトとボーンのキーをタイムライン上で一覧表示 | 全体の動きの流れを把握・編集 |
Action Editor | 単一の「アクション(=アニメーションデータのまとまり)」を編集 | アクション単位のポーズ編集・Pose Library用アクション作成 |
Shape Key Editor | シェイプキー(表情・モーフ)アニメーション用 | 顔の表情・口パクなどの制御 |
Grease Pencil | グリースペンシル(手描きアニメーション)のキー編集 | 手描きアニメやアノテーション制御 |
Mask | マスクのアニメーション(VFX用)を制御 | 映像編集・コンポジット用のマスク制御 |
Cache File | Alembicなどのキャッシュファイルのアニメーションデータを表示 | 外部キャッシュとの連携確認(読み取り専用) |
✅ 各モードの特徴(詳細)
🔹 1. Dope Sheet(通常ビュー)
- キーフレームの全体的な流れが視覚的にわかる
- オブジェクトごと、ボーンごとのキーフレームが横に展開
- まとめてキーを移動・削除したいときに便利
🔹 2. Action Editor
- 現在の「アクション(アニメーションのひとまとまり)」に焦点を当てた表示
- アクションを新規作成・切り替えできる
- Pose Libraryと組み合わせてポーズを保存する場合はここを使う
🔹 3. Shape Key Editor
- モデリング時に作った「シェイプキー」の値を時間経過で操作
- 例:笑顔→怒り→驚きなど、顔の変化を制御
🔹 4. Grease Pencil
- 手描きアニメーション(2D)のキーフレーム制御
- 2Dストーリーボード、スケッチアニメ制作に使う
🔹 5. Mask
- ビデオシーケンスや合成(Compositor)で使う「マスク」のアニメ制御
- 指定領域だけのぼかしや、マスクの移動・変化などを設定可能
🔹 6. Cache File
- AlembicやUSDなど、外部から読み込んだキャッシュ形式データのアニメーションを確認
- 例えば流体や群体の動きをシミュレート済みのデータとして表示
✅ どのモードを使えばいい?
作業内容 | 推奨モード |
---|---|
一般的なボーンアニメ編集 | Dope Sheet |
Pose Libraryを作る | Action Editor |
表情変化をシェイプキーで作る | Shape Key Editor |
手描きアニメを描く | Grease Pencil |
映像編集でマスクを動かす | Mask |
他ソフトからキャッシュを読み込んで確認 | Cache File |
*2 : “新しい「アクション」を作成”とは・・・
Blenderにおける Pose Library(ポーズライブラリ) の「アクションを作成する」という手順について、初心者でもわかるように 実際の画面操作と意味を交えて具体的に 説明します。
Pose Library作成の流れを簡単に言うと…
「ポーズ状態」を アクション(1フレーム分の動作)として記録し、それをPose Libraryの1つの”ポーズ”として保存するという流れです。
Blender内部ではポーズも「アニメーションの一部(アクション)」として扱われます。
✅ 具体的な操作手順(Blender 3.0以降)
🔸 1. Armature を選択して Pose モードに入る
- 3Dビューで Armature(リグ)を選択
Ctrl + Tab
または上のモード切り替えから「Pose Mode」へ
🔸 2. 保存したいポーズを手動で作成する
- 各ボーンを回転・移動などして、ポーズを完成させます(例:Tポーズ、走り出しのポーズなど)
🔸 3. 「アニメーション」ワークスペースに切り替える
- 画面上部タブで
Animation
を選択(または Dope Sheet が表示されるレイアウトに変更)
🔸 4. 下部エリアを「Dope Sheet」 → 「Action Editor」に切り替える
- タイムライン部分(下部)をクリック
- 左上の「Dope Sheet」→「Action Editor」を選択
これで現在のアクション(ポーズを記録する入れ物)が表示されます。
🔸 5. 「新しいアクションを作成」する
- Action Editorの右側にある 「New」ボタン をクリック
- 新しいアクション(ポーズ保存用)を作成
- わかりやすい名前(例:
T_pose_action
)を入力しておく
🔍 ここが「アクションを作成」の意味です:
➡ ポーズ状態を記録するアニメーションクリップ(=アクション)を定義する作業です。
🔸 6. Pose メニュー → Pose Library → Create Pose Asset を選択
- 3Dビュー上部メニュー「Pose」→
Pose Library
→Create Pose Asset
- このポーズがアセットとして保存されます
📁 アセットブラウザから「Pose」カテゴリで確認できるようになります
✅ まとめ:アクションって何?
項目 | 内容 |
---|---|
アクション(Action) | ボーンの動きを記録するためのアニメーションクリップ |
ポーズ保存時に必要な理由 | Pose Library はアクション内の特定フレームを「ポーズ」として切り出して使うため |
複数ポーズ保存 | アクション内に複数のポーズ(フレーム)を登録し、それぞれをアセット化できる |
✅ 保存後の確認方法
ドラッグして他のボーンに適用も可能!
左上メニュー Window
→ Asset Browser
カテゴリで Pose
を選択
先ほど作ったポーズがサムネイル付きで表示されます
✅ 方法2:アクションとして保存(NLAストリップを使う)
これは「ポーズの状態」を1フレームのアクションとして記録しておき、NLA(Non-Linear Animation)で使い回す方法です。
手順:
- Poseモードにして希望のポーズを作成
- タイムラインの任意のフレーム(例:1フレーム)で
I
キー →Whole Character
もしくはLocRotScale
を挿入(キーフレーム)- Dope Sheet → Action Editor でアクションに名前をつけて保存
- NLAエディタでストリップとして管理・切り替え可能
✅ 方法3:スナップショット的に現在のPoseを保存
これは一時的な記録ですが、次の方法でも保存状態を作っておけます:
Ctrl + C
で全ボーンのPoseをコピー- 別の場所*1で
Ctrl + V
で貼り付け - または、PythonスクリプトでPoseの状態をダンプして保存しておくことも可能
*1:「別の場所」とは・・・
「別の場所」とは何を意味するか?
種類 | 説明 |
---|---|
同じArmatureの異なるフレーム | タイムラインを進めて、他のフレーム上にポーズを貼り付ける(アニメーション用途) |
同じBlenderファイル内の別のArmature | 別オブジェクトとして複製されたArmature(コピーされたRigなど) |
別のシーンや.blendファイル | 他のシーン・別ファイルにペースト(ただし、この場合は一度テンポラリとして保持されている間に限る) |
同じArmatureのアクションキー未登録状態 | 例えば、ポーズだけ適用して保存せずに切り替えるとき(Pose Library風の操作) |
別オブジェクトとしてのミラーRigや対称用の片側だけのコピー | 左右反転のポーズ作成(+ Paste X-flipped Pose 機能と併用) |
使用例:タイムラインでのポーズ貼り付け
plaintextコピーする編集する1. フレーム1でポーズを決める
2. `Ctrl + C` で全ボーンコピー
3. フレーム20に移動
4. `Ctrl + V` でペースト → その時点にポーズを挿入可能
5. 必要に応じて `I` → キーフレームを打つ
この方法は、**Poseを「コピー」→「時間軸で貼り付け」→「アニメーション化」**するのによく使われます。
使用例:別のArmatureに貼り付け
plaintextコピーする編集する1. 元のArmatureを選択してPoseモードにする
2. `Ctrl + C` でPoseをコピー
3. 別のArmatureを選択 → Poseモード
4. `Ctrl + V` → 同名ボーンがある場合、Poseが再現される
※ ただし、ボーン名が一致していないと反映されません。
補足:Blenderが内部的に保持する「Poseバッファ」
Ctrl + C
でコピーされたPoseは、Blenderの一時バッファに保持されます。- 他のソフトのような「クリップボード」ではなく、Blender専用のコピー内容として扱われます。
- Blenderを再起動したり、他の操作でバッファが消えると再利用はできません。
関連機能:Poseペーストのバリエーション
操作 | 機能 |
---|---|
Ctrl + V | 通常のPose貼り付け |
Pose メニュー → Paste X-Flipped Pose | 左右反転したPoseを貼り付け(左右対称作業に便利) |
Shift + Ctrl + V | これも「X軸反転ペースト」ショートカット |
✅ 補足:Pose LibraryとActionの違い
項目 | Pose Library | アクション保存(NLA) |
---|---|---|
用途 | 静的ポーズの保存 | 動的なポーズまたはアニメーションの管理 |
編集 | 単一ポーズ(フレーム) | タイムライン上で複数ポーズ |
使いやすさ | 高い(3.0以降は特に) | アニメーション制御向けに最適 |
編集履歴
2025/04/12 Mrはりきり (まだ未確認なので参考に止めること)