[Bio-Equip] リアルタイム緩衝液作成装置 – Allegro Connect buffer management system (BMS) [2020/12/16]* ID26058

はじめに

バイオ医薬品をつくるには,種々の高価な装置が必要です.MRHARIKIRは,バイオの専門家なので,皆さんには,バイオ医薬品の製造や品質分析方法,それ以外にも分析装置,製造装置などについても紹介しています.

バイオ医薬品(バイオロジクス)の製造には、水が大量に必要です。大量の水を使って食塩やその他pH干渉能がある無機/有機を含む塩を低濃度に溶かして、緩衝液(バッファー)と呼ばれる水溶液を大量に且つ多種類を必要とします。これらバッファーの用途は、液体クロマトグラフィと呼ばれる処理に使用されます。

予め、これらバッファーを作って置くのが一般的ですが、製造能力を拡大する場合、そのバッファーの保管場所の切迫が生じます。

それで、考えられたのが、高濃度のバッファーを作っておき、液体クロマトグラフィに使用する直前に、水と適切比率で混ぜることで、バッファーの保管面積の削減を図り、製造能力の拡大が可能となります。

Allegro Connect buffer management system (BMS)

Pall社の製品です。写真の左側にあるソフトバッグが高濃度に調整したバッファーです。例えば、10倍濃度にしておきます。右側にあるソフトバックには、左側の10倍濃度バッファーを1容量、水を9容量を混合すると目的の濃度のバッファーが調整されます。この目的の濃度のバッファーは、液体クロマトグラフィに送られ、減ったら前述の手順で補充されます。

Allegro™ Connect バッファーマネジメントシステム

https://shop.pall.com/jp/ja/biotech/fluid-control/zidgriacbms

編集履歴

2022/03/14, Mr. Harikiri