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  • [医薬品] 医薬品開発に関係する職種MA/MSL, PV/PMS, Clinical/RA, QA/CMC

    [医薬品] 医薬品開発に関係する職種MA/MSL, PV/PMS, Clinical/RA, QA/CMC

    はじめに

    医薬品開発に関係する職種の仕事内容をまとめました.Lab研究から創薬,そして臨床開発し市販,その後という医薬品のライフサイクルがあります.先に,すなわち,下流に進むほど,その対応する職種の責任を大きくなってゆき報酬もそれに従います.以下にまとめた医薬品開発に関係する職種の順番は,最下流から上流への順番でリストしレジュメとしました.今回は,個人的にあまりファミリアでなかったMA/MSLについてまとめています.それ以外は,その内に...

    就職活動・再就職活動では有名な転職サイトの内容を引用しました.

    MA/MSL

    MA : Medical Afairs; メディカル・アフェアーズ

    1. MAの特徴
      • MSLを含む(以下に解説)
      • MAの機能は、DXを取り入れて進化し役割が多様化
      • エビデンス構築 (Evidence Generation): 臨床研究のプランニングからオペレーション、統計解析手法を駆使したデータベース研究
      • メディカル・エデュケーション (Medical Education) : 医師・医療従事者向けの学会イベントを通じた情報提供
      • メディカル・インフェメーション (Medical Information) : 顧客からの問い合わせに対応 (さらに、アンメッドニーズの収集・分析)
      • メディカル・ぱぶりケーション (Medical Publication) : 臨床研究の結果を文献化 (アカデミア出身者、臨床研究・MSL経験者)
    2. 背景
      • MAは、欧米で20〜30年の歴史がある。日本では15年ほど前から導入され始めた。
      • 日本の法律に合わせたローカライズが必要
      • エビデンス構築、データベース研究、メディカル教育の活性化が課題
      • R&D早期からMA活動と臨床開発の協働

    JAC Recruitment 〜【2023年下半期】メディカルアフェアーズ(MA/MSL他)の転職市場動向|ハイクラス転職のJACが徹底解説 〜

    https://www.jac-recruitment.jp/market/msl/

    MSL : Medical Science Liaison ; メディカル・サイエンス・リエゾン

    1. MSLの特徴
      • 専門的な知識、語学力、コミュニケーションスキル
      • 高度な医学・薬学・科学的知識 (広範囲の最新医学・製品情報を収集・精査し、医学・薬学・科学的観点を持ち)
      • 疾患や薬物治療また研究について学び
      • 製薬企業と臨床現場(Key Opinion Leader; KOL)へのアプローし中立的立場で信頼関係を構築、エリア担当あり。
      • 情報提供し自社製品や自社の価値を高める
      • 臨床研究や論文投稿の支援 (論文作成、学会発表)
      • MSLは、処方の誘導、自社製品フロモーションは禁止
      • 一方MRは、自社製品のプロモーションを行う
    2. 背景
      • 医療現場への訪問規制、2010年頃から外資系企業を中心に活発なMSL採用の増加、欧米では50年以上の歴史ある職種

    マイナビ薬剤師 〜 MSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)とは?MRとの違いや仕事内容について紹介 (2022/07/19) 〜

    https://pharma.mynavi.jp/knowhow/workplace/msl/

    PV/PMS

    PV : Pharmacovigilance

    PMS : Post Marketing Surveillance

    Clinical/RA

    RA : Regulatory Affairs

    QA/CMC

    QA : Quality assurance

    CMC : Chemistry Manufacturing and Control

    編集履歴

    2023/11/24, MR.HARIKIRI (個人的にあまりファミリアでなかったMS/MSLについてレジュメとして公開)

  • [Bio-Edu] バイオロジクスの研究開発から商用製造

    [Bio-Edu] バイオロジクスの研究開発から商用製造

    作用機序から目的バイオロジクス(モノ)を探索し、発現系構築・精製法検討を進めながら、試験管レベルでのヒットを得る。

    モノの培養・精製による取得と並行して、動物での薬理的効果を確認しながら、製造スケールは徐々に大きくしていく。最終的はに、商用スケールを目指しているためだ。

    以下、もう少し詳しくその流れを見ていこう。

    基礎的検討 (Stage 0)

    薬を世の中に出すことは大変な労力と時間およびお金がかかります。バイオロジクスでいうと、病気に効きそうな蛋白質(など)が特定され、そこから5年〜7年程度かけて基礎的検討が行われ、やがて研究成果もでてきつつ、商用生産スケールの培養スケール(1000倍以上)で製造がと可能となり、培養・精製が恒常的に実施可能な状態になります.ここまでで更に5年程度かかります。

    • 目的疾患とバイオロジクス
    • 遺伝子配列、発現系構築、精製法検討開始
    • 特許調査・特許出願
    • 評価系構築
    • 物取り、試験管レベルの評価(細胞など)
    • 動物を用いた評価
    • 毒性否定試験
    • 特性解析、安定性試験
    • ヒトでの安全性試験開始

    プロセスバリデーション

    Stage 1: Process Design

    これまでに実施した開発・スケールアップの知識から商用製造プロセスを定義する段階

    • QbDアプローチ、実験計画法による開発、段階的なリスクアセスメントの実施によるリスク低減化、CQA,
    • 培養条件、精製条件それぞれについて、各パラメータの範囲を定義していく段階
    • 分析系バリデーション

    技術移転プロジェクトを立ち上げ、研究所と製造サイトの共同作業により技術移転が推進される段階。

    • 培養の技術移転および精製の技術移転
    • Stage 2に備えます

    Stage 2: Process Qualification

    定義したプロセスが再現性よく商用生産できることの確認する段階

    安定稼働プロジェクトを立ち上げ、研究所がサポートしながら、工場が主体で安定稼働を確認が推進される段階

    • 3ロットの製造の実施で確認
    • 安定性試験の開始
    • 特性解析による物性の確認

    Stage 3: Continued Process Verification

    継続的な検証により、ルーチンで実行している商用製造がコントロール下(最近のトレンドは、PATによるリアルタイムモニタリングによるデータ比較)にあることの確認を得る段階

    *1: PAT: Process Analytical Technlogy。説明は、ここを参照できます。

    • レーザー解析: 原薬粉砕工程での粉砕粒子径のモニタリング
    • NIR (拡散反射法): 造粒中の水分
    • NIR(透過法): 打錠工程の製剤均一性

    参考

    FDA, Guidance for Industry Process Validation: General Principles and Practices (22 page of all)

    2019/12/17 改定