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  • [Bio-Edu] 遺伝子組換え大腸菌からタンパク質を精製する製造フロー概略 – ID6624 [2020/01/09]

    [Bio-Edu] 遺伝子組換え大腸菌からタンパク質を精製する製造フロー概略 – ID6624 [2020/01/09]

    製造方法の概要

    1. 大腸菌に目的蛋白質の遺伝子を導入
    2. 大腸菌の培養
    3. 刺激剤(IPTG)添加
    4. 低温培養
    5. 大腸菌の最大増殖(蛋白質は大腸菌内に蓄積)
    6. 蓄積した蛋白質は、立体構造が異常(Inclusion body)
    7. Inclusion bodyは不溶性
    8. 蛋白変性剤(塩酸グアニジン、尿素)により可溶化処理
    9. ランダムなSS結合を切断するために還元剤の添加
    10. 最大希釈により、添加剤の濃度を薄める
    11. 立体構造が再構成される不溶性から可溶性になる
    12. 緩衝液の置換処理
    13. 各種レジンによるクロマト精製
    14. 緩衝液の置換処理と濃度調整
    15. 原薬の分注

    以上

  • [Bio-Material] 一過性発現 – 品質・生産性とも安定発現株に迫る – Gibco ExpiCHO Expression System (ThermoFisher) – ID5031 [2019/12/27]

    [Bio-Material] 一過性発現 – 品質・生産性とも安定発現株に迫る – Gibco ExpiCHO Expression System (ThermoFisher) – ID5031 [2019/12/27]

    ExpiCHO Expression System

    製造株は、CHO細胞を前提にすると、HEK293細胞でサンプルを調製するよりも、CHO細胞でサンプル調製するのが合理的である。

    ThermoFisherから、従来のHEK293細胞を用いた一過性発現システムに加えて、CHO細胞を用いた一過性発現システムが上市されている。

    抗体医薬などバイオロジクスの開発期間の短縮にもつながるもりと考えている。

    以下、CHO細胞を用いた一過性発現システム (Gibco ExpiCHO Expression System)を紹介する。

    Gibco ExpiCHO Expression Systemより

    一過性発現(transient expression)でも、生産性・品質とも安定発現株に迫る「Gibco ExpiCHO Expression System」

    品質もStable株由来に近似

    抗体での生産性は、通常の一過性発現では、0.1~0.5g/L程度のところを、一過性発現でありながらExpiCHO Expression Systemでは安定発現株で得られる4g/Lに迫り、且つ、付加糖鎖組成の類似性も高い。

    生産性

    ExpiCHOは、Expi293と比較しても、Human IgGで約3倍の生産性がある

    安定株との品質の比較

    高生産性を実現し、且つ安定発現株と同等の糖鎖組成を示す

    培養スケーラビリティ

    35mLから1L培養液スケールでのスケーラビリティは高く生産性比90%以上が得られる

    3つの培養条件

    条件3は、1より3倍の生産性(3g/L/Day12~13)

    条件

    1. Standard プロトコール:1回のフィード添加+温度シフトなし
    2. High titer プロトコール:1回のフィード添加+32℃への温度シフト
    3. Max titer プロトコール:2回のフィード添加+32℃への温度シフト
    編集履歴
    2019/12/27 Mr.はりきり
    2020/01/15 追記
    2020/03/30 文言整備