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  • [Bio-Equip] 培養シャーレ – セルスタック ; CellSTACK – 接着性の細胞の培養を効率的に作業できるアイデアに満ちた構造 [2021/01/20]

    [Bio-Equip] 培養シャーレ – セルスタック ; CellSTACK – 接着性の細胞の培養を効率的に作業できるアイデアに満ちた構造 [2021/01/20]

    セルスタック

    セルスタックとは,Corning CellSTACK培養チャンバーでプラスチック製の接着細胞用の多段培養シャーレです。これはもう「ラボ用」とは呼べないかも知れません。遺伝子治療用のAAVベクターの治験薬製造に使っているCMOも存在します。

    • 5段の製品 : Cell STACK5
    • 培養面積 : 3,180cm² 
    • 注入口 : 直径 26mm
    • 33mmネジキャップには 孔サイズ 0.2µm の疎水性メンブレンが直接シールされており,コンタミネーションリスクを抑えたガス交換が可能です
    • 別売りの化学薬品耐性のあるフレキシブルヒートシールチューブがついた直径 33mm ネジキャップ :培地や細胞液を直接無菌的に出し入れ可能
    • USP クラス VI に適合したポリスチレンは、光学的な透明度と機械的強度が優れている
    • γ-線滅菌済み, ノンパイロジェニックを保証
    • 出荷前に100% リークテストを実施

    ¥ 35,200 per case (2021/01)

    ポリスチレン製 セルスタック - 5チャンバー, ベントキャップ付き, (2個/ケース)
    Refer to corning

    ポリスチレン製 セルスタック – 5チャンバー, ベントキャップ付き, (2個/ケース)

    https://ecatalog.corning.com/life-sciences/b2b/JP/ja/アプリケーションから製品を探す/セルセラピーとワクチン/セルスタック/Corning®-CellSTACK®-培養チャンバー/p/3319?clear=true

    多品種には

    昔ながらのフラスコ(下図)があります。これは、僕がバイオを始めた40年前には、もう既に存在していました。FL細胞という細胞をこのフラスコで静置培養すると、フラスコ面にモノレイヤに増殖します。培地を取り除いた後、トリプシン溶液処理でフラスコから細胞を剥がします。得られた細胞の内の大半は、ある使用目的に使い、残りは、継代培養(CO2インキュベータ)に回します。これを3、4日のサイクルで1年中培養するわけです。当時は、10~20本を培養していました。

    細胞培養フラスコ

    https://www.thermofisher.com/jp/ja/home/life-science/cell-culture/cell-culture-plastics/cell-culture-flasks.html
    編集履歴
    2021/01/20 Mr.HARIKIRI
  • [Bio-Equip] 培養液モニタリング装置 – Cedex Bio [2020/12/10]

    [Bio-Equip] 培養液モニタリング装置 – Cedex Bio [2020/12/10]

    培養状態をモニタリングする測定装置

    Cedex Bioは、Wakoが販売する抗体医薬なのどの培養上清の組成分析、目的物の生産性など、多項目を自動で測定できる装置です。

    Cedex Bioが可能な測定項目と測定時間

    測定項目キット名測定時間
    (分)
    AcetateAcetate V2 Bio12:00
    Ala-Gln, GlutaMAXAla-Gln Bio12:00
    CalciumCalcium Bio5:24
    CholesterolCholesterol Bio11:06
    EthanolEthanol Bio8:42
    FormateFormate Bio12:00
    GalactoseGalactose V2 Bio12:00
    GlucoseGlucose Bio11:06
    GlutamateGlutamate V2 Bio12:00
    GlutamineGlutamine V2 Bio12:00
    GlycerolGlycerol Bio6:18
    IgG FcIgG Bio8:00
    IronIron Bio9:00
    LactateLactate Bio7:30
    LDHLDH Bio10:30
    MagnesiumMagnesium Bio6:00
    Ammonia, NH3NH3 Bio9:18
    Optical DensityOD Bio2:24
    PhosphatePhosphate Bio10:12
    PyruvatePyruvate Bio9:00
    SucroseSucrose Bio11:06
    Total ProteinTotal Protein Bio9:54
    Mouse IgGMouse IgG Bio5:50
    IgG FabIg Fab Bio10:36

    Cedex Bio – Wako –

    培養上清の各種測定にるモニタリング・データを自動で得る。

    https://labchem-wako.fujifilm.com/jp/equipment/products/00025.html
    編集履歴
    2020/12/10 Mr.HARIKIRI
  • [用語] LOD ; limit of detection – 分析用語

    [用語] LOD ; limit of detection – 分析用語

    LOQ; Limit of Detection

    検出可能な最低量のこと。

    編集履歴

    2020/09/29 Mr.はりきり
  • [用語] LOQ ; limit of quantification – 分析用語

    [用語] LOQ ; limit of quantification – 分析用語

    LOQ; Limit of Quantification

    定量可能な最低量のこと。

    編集履歴

    2020/09/29 Mr.はりきり
  • [用語] cIEF; Capillary Isoelectric Focusing [2020/08/19]

    [用語] cIEF; Capillary Isoelectric Focusing [2020/08/19]

    cIEF

    cIEF; Capillary Isoelectric Focusing, キャピラリー構造の等電点電気泳動,または、icIEF: imaged capillary isoelectric focusing

    用途

    バイオ医薬品における identity test (同一性試験)やPurity test (純度試験)に使用され,リリーステスト,安定性試験では欠かせない.

    cIEFの原理

    はりきり:

    PA800という装置を使ってタンパク質のキャビラリーを使った等電点電気泳動を実施した場合,泳動パターンが得られるが,それそれれのタンパク質のピークの位置を求める原理について知りたい.具体的には,キャピラリーの中の等電点に応じた荷電を持つタンパク質が二つの電極に引っ張られた結果,一定のpIの位置にたどり着く,その後,どのようにしてピークの位置を測定するのか,検出ウインドウはどの時点で測定を開始するのか測定のシーケンスのどの部分に位置しているのか教えて?

    Copilot:

    PA800を用いたキャピラリー等電点電気泳動(CIEF)での測定シーケンスとピークの位置を求める原理について説明します。

    キャピラリー等電点電気泳動の測定シーケンス

    1. 試料の導入: キャピラリーにタンパク質サンプルを導入します。サンプルはキャピラリーの始点から終点にかけて均一に分布します。
    2. 電場の印加: 高電圧をキャピラリーの両端に印加します。これにより、タンパク質は自分の等電点(pI)に向かって移動します。陽極側に正に荷電したタンパク質、陰極側に負に荷電したタンパク質が引っ張られます。
    3. 等電点への移動(フォーカシング): タンパク質が各自の等電点に達すると、その電荷はゼロになります。電荷がゼロになると、電場の影響がなくなり、タンパク質は移動を停止します。この段階がフォーカシングです。ここで、各タンパク質はキャピラリー内の特定の位置に集まります。
    4. 移動(モビライゼーション): フォーカシングの後、タンパク質が分離された位置で留まっている状態から、キャピラリーの中で検出ウィンドウに向かって移動させます。このステップでは、異なるタイプの緩衝液を流すか、電場を再び印加してタンパク質を動かします。

    検出の原理

    • 検出ウィンドウ: キャピラリー内に設けられた検出ウィンドウを通過する際に、各タンパク質のピークが検出されます。一般的に、検出ウィンドウはキャピラリーの途中に配置されており、タンパク質が移動する過程でこのウィンドウを通過します。
    • UV検出器: 検出ウィンドウに配置されたUV検出器により、タンパク質の吸光度を測定します。吸光度の変化に基づいて、各タンパク質の濃度と位置が記録され、泳動パターンが生成されます。
    • ピークの解析: 得られたデータを解析することで、各タンパク質のピーク位置を特定します。キャピラリー内の移動時間と吸光度の変化に基づいて、ピークの位置が決定されます。

    測定のシーケンスにおける検出ウィンドウの役割

    1. モビライゼーションの開始後、タンパク質が検出ウィンドウに到達するまでの間に、検出ウィンドウはUV吸光度を測定し続けます。
    2. 検出ウィンドウ通過時に、タンパク質のピークが吸光度として記録され、ピークの位置が特定されます。

    このようにして、PA800装置はキャピラリー等電点電気泳動を通じて、各タンパク質の等電点を正確に測定し、ピークの位置を特定します

    iCE systems

    ICE3 SYSTEMS ARE BEING DISCONTINUED JUNE 30, 2022.

    iCE systems – Automate Imaged cIEF and CE-SDS Data :: ProteinSimple
    編集履歴
    2020/08/19 Mr.HARIKIRI
    2024/05/22 追記 (iCE systems)
    2024/11/22 追記 (cIEFの原理)
  • [Bio-Edu] 進化するPCR – droplet digital PCRまで – 原理を解説する  [2020/07/16]

    [Bio-Edu] 進化するPCR – droplet digital PCRまで – 原理を解説する [2020/07/16]

    PCR

    Polymerase chained reaction

    デジタルPCRとは。そして更に、ドロップレットPCRの原理は、シンプルで美しい。

    • ~20,000ウェルの微細なナノウェルにDNA分子をランダムに分配する。ナノウェルとは、water in oilの事です。これを考案したの凄いのです。
    • 0個のウェルが存在するようにする(限界希釈)ことで、ポアソン分布を成り立たせ、その統計手法により分子数を定量する
    • エンドポイントPCRにより、分子が0個(ネガティブ)となる数に基づいて、サンプル中のDNA分子数をポアソン統計手法により計算する

    各PCRの説明

    原理説明
    PCRDenature → Annealing → Extension
    Denature : 100℃近い温度で、ダブルストランドのDNAを1本に解く
    Annealing : 50℃~60℃で、Primerを相補結合させる
    Extension : 70℃程度で、耐熱性のDNA polymerase (Tag Polymerase)で伸長反応
    Endo point method、エンドポイント増幅量を標準と比較してして判定、装置が単純(サーマルサイクラー)
    Real time PCRリアルタイム測定(増幅の傾き; 指数増殖フェーズのデータを利用)、蛍光シグナル使用
    統計手法により絶対量を予測、広いダイナミックレンジ、1.5~2倍の濃度差識別
    Digital PCR微細な多数のウェルに分子が0個のものもあように分配(ナノ流体工学に基づくチップ; 数千~数万の反応ウェル)してエンドポイントPCR。ネガティブ・ウェル(必ず必要)の割合と複数分子のウェルからポアソン統計(分子が0,1,2あるいは3個入る場合の確率)、により、絶定数を定量可能。標準曲線不要、PCR反応阻害を受けにくい
    Droplet Digital PCRナノ流体工学に基づくチップを、もっとシンプルな考え方で解決しています。チップでナノのスペースを作るのではなく、water in oilによる微細なエマルジョンの1つ1つを反応ウェルと見なせます。50μLの反応液に数万の反応ウェルが存在することになります。このままPCR反応を行います。エンドポイントの産物は、ドロップレットという粒子として、フローサイトメトリーの原理で一つ一つ数万の粒子ごとに蛍光強度を測定する。
    ThermoFisher と BIO-RADのサイトから

    Digital PCR

    次世代の定量技術!デジタルPCRの原理とは? – ThermoFisher –

    https://www.thermofisher.com/blog/learning-at-the-bench/digitalpcr1/

    QX200 Droplet Digital PCR システム – BIO-RAD –

    https://www.bio-rad.com/ja-jp/product/qx200-droplet-digital-pcr-system?ID=MPOQQE4VY
    編集情報
    2020/07/16 Harikiri(Mr)
  • [Bio-Analysis] SECカラム – AAV5を分析  [2020/07/17]

    [Bio-Analysis] SECカラム – AAV5を分析 [2020/07/17]

    SECによるAAV5の分析

    AAV5をSECカラムで分析する例示が示されている。SECカラムでAAVを分析できるかどうか不明であったが、SEC分析は問題ないようだ。

    カラムのpore sizeのスクリーニングによりSRT SEC 500が最も分離能が良好。

    Sepax Institutes, SRT SEC-500 for AAV

    編集情報
    2020/07/17 Mr.はりきり
    ID 4842

    以上

  • [Bio-Equip] キャピラリー電気泳動システム – PA 800 Plus – SDS-PAGEおよびIEX分析

    [Bio-Equip] キャピラリー電気泳動システム – PA 800 Plus – SDS-PAGEおよびIEX分析

    CESI 8000 Plus

    抗体医薬を製造して品質を分析しますが、その分析項目には、電気泳動分析が含まれます。数年前では、プリキャスト・ゲルを使用した分析です。

    キャピラリー電気泳動は、オートサンプラーによる自動のサンプル注入により短時間で再現性良く測定できます。因みに、精製検討のサンプルを分析するには不向きなので、研究者は使用しません。

    CESI 8000 Plusは、キャピラー電気泳動システムです。

    以上

    キャピラリー電気泳動システムPA 800 Plus

    https://sciex.jp/products/capillary-electrophoresis/pa-800-plus-pharmaceutical-analysis-system

    バイオ医薬品のキャピラリーSDSゲル電気泳動分析

    https://sciex.jp/therapeutic-protein-characterization/sds-mw-analysis
    編集履歴
    2020/03/08 Mr.HARIKIRI
  • [Bio-Equip] SoloVPE – 高濃度タンパク質の無希釈測定 – GMP対応

    [Bio-Equip] SoloVPE – 高濃度タンパク質の無希釈測定 – GMP対応

    SoloVPE

    抗体医薬品のタンパク質濃度は、患者利便性から静注から皮下注に移行が進められているため、高濃度化製剤となってきています。

    高濃度タンパク質は、粘度が高いことから希釈操作の難しさがあり、濃度測定は、測定者の熟練度の高さが要求され、それでも測定値のバラ付きが大きいという問題がありました。

    • 100mg/mLを超える高濃度のタンパク質である抗体は、粘度が急激に高まる
    • 粘度が高い溶液のピペッティングによる希釈の操作は、熟練度が必要であり、それでもある程度のバラ付きは生じます

    SoloVPEは、光路長を精密に可変することができる機構となっており、希釈せずに最適な光量で吸光度を測定することが可能です。試験者の熟練度に影響を受けません。

    • SoloVPEは、タンパク質溶液の低濃度から高濃度まで、安定的に吸光度を再現性よく安定的に測定することが可能
    • 高濃度タンパク質の濃度測定には、必須の測定装置と言える

    SoloVPE「GMP対応した可変光路テクノロジーによる紫外可視分光光度計システム」- Recenttec –

    https://www.recenttec.co.jp/product-page/solovpe

    以上

    編集履歴

    2020/06/08 HARIKIRI(Mr)
    2021/05/08 修正(Recenttec社のリンクを掲載)

  • [Bio-Equip] BioProfile FLEX 2 の簡単な説明- 細胞培養環境自動分析装着 [2020/06/01]

    [Bio-Equip] BioProfile FLEX 2 の簡単な説明- 細胞培養環境自動分析装着 [2020/06/01]

    BioProfile FLEX 2

    バイオ医薬品の製造では、細胞培養状態を適切に制御することは、その細胞が生産する目的物質の品質管理には欠かせない。管理すべき測定項目が多いことが、バイオ医薬品の特色の一つでもある。その管理項目を一台の装置により、短時間、且つ迅速に測定できることは、品質の向上性に寄与する。又、ambr15/ambr250との接続機能は、詳細な培養条件の最適化検討にもその力を存分に発揮する。

    製造メーカー

    ノバ・バイオメディカル

    https://www.novabio.us/jp/flex-2/index.php

    機能

    • 培養液の状態について、各種測定項目を自動的に測定する装置
    • MicroSensor(TM)カード技術と光学測定、凝固点浸透圧法を組み合わせた全く新しい装置。
    • 電極のメンテナンスが不要(センサー部は、クレジットカードのサイズのマイクロセンサーカードになった)
    • 廃液はカートリッジ式となり密閉取り扱いと廃棄が可能
    • 全世代機種からの改良点
      • ケミカルガスセンサー(電極)がメンテナンスフリーター
      • ガスモジュール測定では、必要サンプル量75%に低減(275μL)
      • 検査時間の短縮(4.5分)
      • 自動サンプリング(95 well micro plate, シリンジ、24ポジションロード&ゴーサンプルトレイ)
    • ambr15/ambr250との接続で自動サンプリング
    • データ連携(OPCコネクタィビティ)
      • ラボ情報管理システム(LIMS)
      • データ履歴・アーカイブ
      • バイオリアクターフィードバック制御
      • 遠隔監視
    • GMPコンプライアンス
      • IQ
      • OQ
    • セキュリティ対応
      • 21 CFR Part 11対応
      • 監査証跡

    測定項目

    1. Gluc
    2. Lac
    3. Gln
    4. Glu
    5. NH4+
    6. Na+
    7. K+
    8. Ca+
    9. pH
    10. PCO2
    11. PO2
    12. 細胞濃度
    13. 生細胞濃度
    14. 生存率
    15. 細胞直径
    16. 浸透圧
    モジュール測定時間検体サイズ
    ガスモジュール
    pH, PCO2 , PO2
    120 秒275 μL
    化学モジュール
    Gluc, Lac, Gln, Glu, NH4+, Na+, K+, Ca++  
    120 秒135 μL
    浸透圧モジュール
    浸透圧
    240 秒145 μL
    細胞密度/生存判別モジュール
    合計細胞密度、生存判別、細胞直径
    240 秒135 μL

    生死細胞オートアナライザー
    Vi-CELL XR – BECKMAN COULTER

    https://ls.beckmancoulter.co.jp/products/cell-counting/vi-cell
    編集履歴
    2020/06/01 はりきり(Mr)