GMP : 医薬品製造における逸脱対応について逸脱の発見からCAPA対応までのステップを解説する [2025/06/04]

■ 2. 逸脱評価基準(Deviation Classification Criteria)

逸脱を重大性ごとに分類することで、対応の深さと緊急性を明確にします。

🗂【三段階評価の例】

区分定義必要な対応
重大逸脱(Critical)製品の品質、患者の安全、法規制順守に直接かつ重大な影響を与える無菌製品での滅菌工程スキップ、規格外製品の出荷など直ちにQA報告、品質部会、当局報告の検討、是正・予防策必須
中等度逸脱(Major)直接的ではないが、品質に影響を及ぼす可能性がある作業環境の逸脱(温湿度逸脱)、未承認手順の一部使用など原因調査、CAPA、QA評価による処理
軽微逸脱(Minor)品質・安全性にほとんど影響しない手順的ミス等記録欄の記載漏れ、記録様式の誤使用など担当者是正、記録保存、傾向分析対象

■ 実務上のポイント

✅ 実用性を高める工夫

  • 様式の電子化(Excel、Word、eQMS):入力補助(ドロップダウンやテンプレ文例)付きにすると記入ミスが減少。
  • 定型フォーマットと自由記述の併用:一部はチェックボックス形式で対応を標準化。
  • トレンド分析対応項目の明示:逸脱原因分類(人為、機器、手順、原材料など)をラジオボタン形式で記録。

✅ 注意点

  • 軽微な逸脱も記録の対象とする文化形成(無報告による隠蔽を防ぐ)
  • 教育訓練・手順改訂との連動:CAPAがSOP改訂や教育記録に繋がっているか確認
  • PMDA査察では、逸脱の一貫性(評価の妥当性、類似事例との整合性)も見られる

編集履歴

2025/06/04, Mrはりきり

人気順