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  • [Bio-Edu] 自然免疫と獲得免疫 (レジメ)

    [Bio-Edu] 自然免疫と獲得免疫 (レジメ)

    自然免疫と獲得免疫

    病原体に対する生体防御は、自然免疫と獲得免疫という免疫システム分類です。

    • 自然免疫
      • 網羅的
    • 獲得免疫
      • 特異的

    細菌に対する免疫

    自然免疫

    • 粘膜上皮細胞
    • リゾチーム
    • 補体
    • 好中球
    • マクロファージ

    獲得免疫

    • T細胞
    • B細胞
    • 抗体によるオプソニン化と細胞貪食
    • Th1活性化による細胞性免疫

    ウイルスに対する免疫

    自然免疫

    • 粘膜上皮細胞
    • インターフェロン (α、β)
    • NK細胞 (Natural Killer cell) stimulated by interferon
      • 感染細胞の破壊
      • インターフェロンγ産生
      • マクロファージ、樹状細胞の活性化
    • マクロファージ、樹状細胞による貪食
      • 貪食による抗原性の確認
      • 獲得免疫につなげる

    獲得免疫

    • T細胞
    • B細胞
    • 中和抗体 (IgG, IgA)
    • キラーT細胞

    獲得免疫の主体

    液性免疫

    • 細菌
      • 毒素産生菌 (ナイセリア属)
        • 抗体 (IgG, IgM) (+ 補体) → 毒素の中和、溶菌
      • 細胞外寄生細菌 (グラム陽性菌)
        • 抗体 (IgGによるオプソニン化) + 食細胞(好中球など) → 貪食(どんしょく)
      • 蠕虫 (線虫、吸虫などの多細胞)
        • IgE + 好酸球 → 好中球の脱顆粒(抑制物質)
    • ウイルス
      • ポリオウイルス
        • 抗体 (IgG, IgA) → 中和反応
      • ヘルペスウイルス
        • 抗体 + NK細胞 → ADCC

    細胞性免疫

    • 細菌・原虫・真菌
      • 細胞内寄生病原体
        • Th1(感作リンパ球)のサイトカイン放出 → IL2, IFNγ) → 活性化マクロファージ(貪食: 活性酸素、リゾチーム、塩基性タンパク質、脂肪酸)
      • ヘルペスウイルス、ボックスウイルス
        • キラーT細胞(Tc)活性化 (抗原認識)→ Tcによる感染細胞の排除

    参考サイト:

    学術情報〜感染症に対す生体防御〜、vaxxinova (ワクチノーバ株式会社)

    【出典】
    動物用ワクチン-その理論と実践-
    動物用ワクチン・バイオ医薬品研究会編
    P15、P16、P18

    http://www.vaxxinova.co.jp/academic_info/immunology_001/
    編集情報
    2020/07/18 Mr.はりきり
  • [Bio-Edu] 免疫グロブリン様受容体; IgLR (FcR, FcγR), 2004年の文献から [2020/08/20]

    [Bio-Edu] 免疫グロブリン様受容体; IgLR (FcR, FcγR), 2004年の文献から [2020/08/20]

    IgLR; 免疫グロブリン用受容体

    2004年と2005年の文献から,FcRに関する基礎情報を理解する.

    以下のレジメは、「免疫グロブリン様受容体 (IgLR) 分子群による免疫制御, 2004」より。

    • 免疫グロブリン様受容体(Immunoglolumin-Like Recepotrs ;IgLR)
    • 細胞外のI型膜貫通タンパク質
      • 細胞活性化シグナル : 免疫レセプターチロシン活性化モチーフ(immunoreceptor tyrosine-based activation motif: ITAM)を持つ
      • 抑制性シグナル : 免疫レセプターチロシン抑制モチーフ(immunoreceptor tyrosine-based inhibitory motif: ITAM)を持つ
    • FcR : ほとんどの免疫系細胞上に発現している(最初の報告は,1996年)
      • I型アレルギー関連
      • 自己免疫関連
      • がん免疫関連
      • 抗原提示から始まる免疫応答における活性化と抑制
      • α鎖はIgスーパーファミリーのI型膜貫通型蛋白質
      • FcRのα鎖には,γ鎖(シグナル伝達に関与)が会合
      • γ鎖(FcRγ)の細胞内ドメインには,ITAMがあり,LynなどのSrc型チロシンキナーゼによりリン酸化 → Ca濃度上昇,Ras経路活性化 → 細胞の活性化
    • KIRs : natural killer; NKに発現するkiller cell IgLRs (KIRs)やimmunoglobulin-like transcript (ILT)/leukocyte immunoglobulin-like receptor (LILR)と呼ばれる
      • リガンド
        • 腫瘍組織適合性抗原(major histocompatibility complex; MHC) class I分子
        • MHCの相同分子
      • 自己認識に関わる機能
    • paired IgLR (PIR)
      • KIRやILTの相同分子である
      • PIR-AとPIR-Bのアイソフォーム
      • PIR-Aのα鎖には,γ鎖(シグナル伝達に関与)が会合
      • γ鎖(FcRγ)の細胞内ドメインには,ITAMがあり,LynなどのSrc型チロシンキナーゼによりリン酸化 → Ca濃度上昇,Ras経路活性化 → 細胞の活性化
    • FcRγ欠損マウスでは以下の機能が消失する
      • マクロファージによるIgG依存性貪食能の消失(FcγRI, FcγRIII, PIR-Aは,IgGと結合するが,その発現/機能が失われため)
      • IgEを介するアナフィラキシー反応の消失(FcεRIはIgEと結合するが,その発現/機能が失われるため)
      • IgGを介するII型,III型アレルギー反応の消失
    • FcγRIIB, PIR-Bはモノマーで存在 (抑制:免疫反応を負に制御)
      • 細胞内に,ITIMを有する
      • B細胞レセプター(B cell receptor;BCR)と共架橋 → ITIMのチロシンリン酸化 →
        • → FcγRIIB : Src homology 2 (SH2) domain-containing inositol 5′ phosphatase (SHIP)のフォスファターゼ活性化 → Ca導入のブロック(抑制活性)
        • → PIR-B : SH2-domain-containing protein tyrosine phosphatase (SHP)-1のフォスファターゼ活性化 → Ca導入のブロック(抑制活性)
      • FcγRIIB欠損マウス
        • IgGを介する受身皮膚アナフィラキシー反応の増強
        • IgGなどの抗体作成の促進
      • B cell (FcγRIIB + (BCR + (抗BCR抗体 or 抗原抗体複合体)) ) → 架橋刺激 → B cellにおける抑制性のシグナル
      • B cell (FcγRIIB + (n/a + (抗BCR抗体 or 抗原抗体複合体)) ) → 架橋刺激 → SHIPの活性化されず → B cellアポトーシス
        • BCR発現が低い場合にB cellの選別機構となっている
        • 具体的には,脾臓,リンパ節での杯中心で活性化されたB cellのみを選別している
    • PIR-Bは無刺激でもITIMがチロシンリン酸化されている
      • SHP-1と恒常的に会合している
      • 無刺激では機能しない
      • レセプター架橋刺激依存的ではない
      • B cellのみではなく,マスト細胞,樹状細胞
    • FcRによる抗原提示
      • FcR, PIRはマクロファージ, 樹状細胞(DC)に発現
      • 樹状細胞による貪食/エンドサイトーシス
        • IgGでコートされた可溶性免疫複合体を取り込み
        • 細胞内での分解処理 → 抗原ペプチドをMHC class I, II分子に提示 → T細胞を活性化
      • 抗原のみの取り込みの場合と比べて,その提示機能は,著しく効率が高い
    • FcγRIIB
      • 抑制的であるが,抗原提示機能がある
    • 濾胞性樹上細胞 (folicular dendritic cell; FDC)
      • FcRとFcγRIIBのみ発現
      • FcγRIIBを介して免疫複合体を抗原提示する
    • RIPによるTヘルパータイプ1/2 (Th1/2)の制御
      • DCの機能制御 : FcR, PIR
      • PIR-B(抑制性)の欠損マウス : 典型的Th2型反応
        • 胸腺依存性抗原に対する免疫応答であるIgG1, IgE産生(↑),IgG2a(↓)
        • 免疫後のリンパ節細胞は,IL-4(↑),IFN-γ(↓)
        • bone-derived DC (BMDC)は,wild typeと比較して,MHC class II分子,補助刺激分子CD80, CD86 は低下(↓)
          • 無刺激又は顆粒球マクロファージ刺激因子(granulocyte macrophage-colony stimulating factor;GM-CSF)の刺激による細胞内タンパク質のチロシンリン酸化が亢進されるものの,GM-CSFレセプターβ鎖のリン酸化は一過性である
        • 抗原刺激時のIL-12(↓)
      • PIR-BはDCにおいて,通常,レセプター刺激なしでも恒常的に抑制機能を発揮している
    • ADCC
      • 抗体依存性細胞障害; antibody-dependent cell-mediated cytotoxity)
      • NK細胞上のFcRであるFcγRIIIを介して,抗体で捕捉された細胞が破壊される
        • パーフォリン
        • グランザイム
    表1. Fcレセプター
    ReceptorStructure and apparent Affinity Mouse IgAffinity Human IgConstitutive ExpressionInduced ExpressionType
    FcγRIa
    (CD64)
    α: 70kDa
    γ: 9kDa + ITAM
    1e7M-1 to IgG2a>>3,1,2b1e7~1e9M-1 to IgG1 >=3>4>>2Macrophage
    Monocyte
    Neutrophils,
    Eosinophils,
    Dendritic cells (DC)
    I
    FcγRIIa
    (CD32A)
    α: ~40kDa +ITAM – likenot found<1e7M-1 to IgG3>=1, 2>>4Newutrophils, Nonocytes, Eosinophils, Macrophages, DC,
    Platelets
    I
    FcγRIIb
    (CD32B)
    40~60kDa + ITIM<1e7M-1 to IgG1,2a,2b>>3
    3e5M-1 to IgE
    <1e7M-1 to IgG>=1>4>2II B1 : B cell
    II B2 : mast cell, basophil, DC, Leukocyte(LC), macrophage, eosinophil, newtrophil
    I
    FcγRIIc
    (CD32C)
    NK cells, LCI
    FcγRIIIa
    (CD16A)*
    α: 50~80kDa
    γ or ζ + ITAM
    <1e7M-1 to IgG1, 2a,2b>>3
    5e5M-1 to IgE
    1e7M-1 to IgG1,3>>2,4Macrophage, NK cell, Monocytes, Mast cell, eosinophil, LC, neutrophil (mouse)Dendritic cellsI
    FcγRIIIb
    (CD16B)
    ~50kDa + GPI linknot found<1e7M-1 to IgG1,3>>2,4Newtrophil,EosinophilsI
    FcεRI
    (CD23)
    α: 45~65kDa +β: 32kDa
    γ+ITAM
    >1e10M-1 to IgE>1e10M-1 to IgEMast cell, basophil, eosinophil, LC (human), CD (human)Neutrophils, Eosinophils, T cells, Monocytes, MacrophagesII
    FcαRI
    (CD89)
    α: 55~75kDa
    γ+ITAM
    not found2e7M-1 to IgA1, 2Macrophage, neutrophil, eosinophilI
    FcRn (IgG recycling)α: 50kDa
    β2m: 12kDa
    1e8M-1 to rat IgG2a>2b, 1,2c2e8M-1 to IgGPlacenta, small intestine, monocyte, DC, vascular endothelial cellI
    Fcα/μRIα: ~70kDaHigh, but not detemined1e5M-1 to IgM, IgAB cell, macrophageI
    poly-IgR~85 kDaHigh, but not deteminedHigh, but not determinedEpithelium, liver, small intestine, lungI
    DC-SIGNDendritic cells, MacrophagesII
    (1) IgGとアレルギー、アレルギー 54(10), 1183-1189, 2005
    (2) Fcγ Receptor Function and the Design of Vaccination Strategies, Immunity, 2017 Aug 15; 47(2): 224-233.

    CD16

    • wild type
      • ファゴサイトーシス
      • 酵素分泌
      • 炎症性メディエータ
      • ADCC
      • マスト細胞脱顆粒
      • 免疫複合体の排除
    • 176Val/V158
      • 高結合性
    • 176Phe/F158
      • 低結合性
    • ホモ接合体では、自己免疫疾患や治療IgG抗体への反応感受性に影響する可能性

    免疫グロブリン様受容体 (IgLR) 分子群による免疫制御, 2004

    https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjph1987/18/2/18_2_59/_article/-char/ja/

    IgGとアレルギー、アレルギー 54(100, 1183-1189, 2005(平17), 東北大学加齢医学研究所遺伝子導入研究分野、高井俊行

    https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjph1987/18/2/18_2_59/_article/-char/ja/

    Fc receptor proteins – ACRO Biosystems –

    https://www.acrobiosystems.com/A712-Fc-Receptor-Proteins.html?utm_source=google&utm_medium=kw&utm_campaign=fc-PC&utm_content=both&utm_term=300X600&gclid=EAIaIQobChMI0LTeuMS46gIVT0tgCh2RsAUQEAEYASAAEgJdSPD_BwE

    Fc受容体 – Sino Biological –
    ターゲット抗体のタイプを知ることができる

    https://jp.sinobiological.com/research/fc-receptor/fc-receptor-proteins

    AlphaLISA FCGR3A Binding Kit – Perkin Elmer –

    http://www.perkinelmer.co.jp/assays/tabid/1997/Default.aspx

    Fcγ Receptor Function and the Design of Vaccination Strategies –

    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5573140/

    NK Cell-Fc Receptors Advance Tumor Immunotherapy 2019
    NK細胞は、RcγRIIc(CD32c)を発現できる

    https://res.mdpi.com/d_attachment/jcm/jcm-08-01667/article_deploy/jcm-08-01667-v2.pdf
    編集情報
    2020/07/18 Mr.はりきり
    2020/08/20 追記
  • [Knowledge] 日本の薬価制度について (レジメ) – その価格の決め方[2020/07/13]

    [Knowledge] 日本の薬価制度について (レジメ) – その価格の決め方[2020/07/13]

    はじめに

    近頃では、新モダリティの医薬品が上市されることが多くなりました。新モダリティの場合、先発品が無いことが多いため、原価積み上げ方式が取られることになります。新モダリティの場合は特に、新しい技術での製造経験の数も少なく、効率化が進んでいない状況もあり、その製造原価はまだまだ高いのです。最近話題の遺伝子治療薬では、1つの治療の価格は1億円を超えています。

    新薬の薬価算定方式

    • 類似薬効比較方式の有無でまず、選別
      • 類似薬効比較方式(I)
        • 補正加算
        • 外国平均価格調整
        • 規格間調整
      • 類似薬効比較方式(II)
        • 外国平均価格調整
        • 規格間調整
    • 原価計算方式(類似薬がない)
      • 外国平均価格調整
      • 規格間調整

    • 有用性加算
      • 画期性 : 70 ~ 120%
      • 有用性加算 (I) : 35 ~ 60%
      • 有用性加算 (II) : 5 ~ 30%
      • 先駆け審査指定制度加算 : 10 ~20 %
      • 市場性加算 (I) : 10 ~ 20%
      • 市場性加算 (II) : 5%
      • 小児加算 : 5 ~ 20%
    • 原価計算方式
      • 原材料、労務費、製造経費の積み上げ
      • 営業利益を -50% ~ +100%の範囲
    • 外国平均価格調整
    • 新薬創出・適応外薬解消等促進加算

    新薬の薬価算定プロセス

    1. 薬事承認
    2. 薬価収載申請
    3. 第1回薬価算定組織で意見表明
    4. 算定案通知
    5. 不服なしであれば、中医協総会にて報告と承認
    6. 不服がある場合は、不服意見提出
    7. 第2回薬価算定組織
    8. 検討結果通知
    9. 中医協総会にて報告と承認
    10. 薬価収載(年4回)
      • 原則60日以内~90日
      • 新薬は、2, 5, 8, 11月
      • 報告品目、新キット製品は、5, 11月
      • 後発品は、6, 12月

    厚生労働省 日本の薬価制度について, 2016

    https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11123000-Iyakushokuhinkyoku-Shinsakanrika/0000135596.pdf
    編集情報
    2020/07/13 Mr.はりきり
    2021/10/16,追記(新モダリティの原価について)
  • [Kw] – PBM; Pharmacy Benefit Management – PBM会社とは – 医薬品メーカーと患者さんを仲介する米国の業態  [2020/07/13]

    [Kw] – PBM; Pharmacy Benefit Management – PBM会社とは – 医薬品メーカーと患者さんを仲介する米国の業態 [2020/07/13]

    PBM : Pharmacy Benefit Management

    PBM会社の業態

    米国で発展してきた業態である。日本における医薬品卸による医薬品メーカーと医療機関の仲介と異なり、医薬品メーカーと患者を仲介することが大きく異なる点である。

    • 薬剤費の請求・支払いの代行
    • フォーミュラリー(保険償還可能医薬品リスト)の作成
    • メールオーダー(処方薬の宅配)
    • 専門薬局事業 (Specialty Pharmacy): Specialty Drug(Biologicsなど)
    • 薬物管理プログラム
    因みに、米国ヘルスケアシステムは、当然に連邦政府、州政府および民間組織がそれぞれ様々な保険制度を提供しており、日本とは異なる側面である。良い面は、自由で革新的な医療モデルや償還モデルを受給者に応じて提供できる点である。PBM会社は、この内の民間企業にあたる。

    PBM会社のヒストリー

    1970年代、米国の国民医薬品費の高騰を受けて、保険者に代わって薬剤費の保険償還を請け負うビジネスモデル(薬剤給付管理: PBM)としてスタート

    1980年代、PBM会社は、保険薬局チェーンのマネジメントも行うようになる

    1990年代、フォーミュラりー作成、その結果、ジェネリックの普及、医薬品メールオーダー、専門薬局(Specialty Pharmacy)のマネジメント

    2000年代、慢性疾患患者の薬物治療管理プログラム事業

    米国PBM会社

    上位3社で70%

    • エクスプレス・スクリプツ (ESRX)
      • Express Scripts
      • シェア1位、薬局グループが保有
      • 1986年創業
      • 2018年、米国医療保険大手シグナによる買収
      • 業態
        • フォーミュラリー
        • メールオーダー
        • スペシャルティ医薬品調達
        • 薬剤給付プラン・コンサルティング
    • CVSヘルス (CVS)
      • CVS Health
      • シェア2位、全米2強の薬局チェーンと垂直統合
      • 1963年創業
      • 薬局チェーン買収
      • ケアマーク(PBM)との統合によるバイイングパワーの強化で、製薬メーカーとの価格交渉力を高める
      • 医療保険大手エトナ買収
      • 業態
        • スペシャリティ薬局
        • 簡易クリニック
        • テレヘルス(オンライン診断)
    • オプタムRx
      • OptumRX
      • ミネソタ
      • 2015年、米国医療保険最大手のユナイテッドヘルスグル(UNH)のカタマラン・コープを買収
      • Rxとは、処方(Prescription)の意
      • 業態
        • IT活用による医療データ分析(医療サービス)
    • プライム・セラピューティクス
      • Prime Therapeutic

    米国のPBM(薬剤給付管理)の医薬品卸への応用, 2012年 国際医療福祉大医学三田病院

    https://www.businesswire.com/news/home/20200515005258/en/APAC-Biologics-CMO-Directory-Featuring-50-Biologics
    編集履歴
    2020/07/13 Mr.HARIKIRI
  • [Data Link] 遺伝子治療と核酸についての大要 (SCIEX – Danaher傘下)  [2020/08/21]

    [Data Link] 遺伝子治療と核酸についての大要 (SCIEX – Danaher傘下) [2020/08/21]

    Gene Theraphy and Olgonucleotide Compendium

    バイオロジクス関連のデータリンクとしてここに格納します。

    SCIEX社による遺伝子治療と核酸についての概論を発表。

    Gene Therapy and Oligonucleotide Compendium Volume 1

    https://sciex.com/Documents/brochures/2020/gene-therapy-compendium_vsn.pdf

    Full/EmptyのcIEF分析

    Determination of Full, Partial and Empty Capsid Ratios for Adeno-Associated Virus (AAV) Analysis – SCIEX

    https://sciex.com/Documents/tech%20notes/2019/AAV-Full-Partial-Empty.pdf

    Danaherの傘下

    Danaher Corporation (NYSE:DHR)は、2018年にIntegrated DNA Technologies (“IDT”)を買収。IDTはDanaherのプラットフォーム内(Danaher’s Life Sciences Platform)で独立して活動する。IDT’sは、Danaher Business Systmeに同期して活動する。

    Danaherブランド

    • Beckman Coulter Life Sciences
    • Pall
    • Molecular Devices
    • SCIEX
    • Leica Microsystems
    • Cytiva (2019, 旧GE Healthcare)

    Danaher Expands In Genetics With Integrated DNA Technologies – 2018, Investing.com –

    https://www.investing.com/analysis/danaher-expands-in-genetics-with-integrated-dna-technologies-200297295
    編集情報
    2020/07/13 はりきり(MR)
    2020/08/21 追記(cIEFによるFull/Empty分析、Danaher傘下について)
  • [Kw] 日本で起こっている大雨と突風の被害は前線に沿っている  [2020/07/09]

    [Kw] 日本で起こっている大雨と突風の被害は前線に沿っている [2020/07/09]

    梅雨前線

    この1週間で、九州全域での豪雨による河川の氾濫・決壊が起こり、大きな被害が起こっています。今後も心配です。

    気象予報士が、よく天気図を見ながら前線がどうしたとか言っていますが、その本当の意味が分かっていませんでした。

    前線というのは、結構危ない状態であることが、分かったので、以下にまとめます。素人でも以下の内容は理解しておくのがよろしいです。

    • 日本中で大雨の被害が起こっている。その原因は、梅雨前線が日本列島の上に沿っているためです。
    • 前線とは、雲の通り道のことです。前線に雲が発生し、この前線に沿って西から東に流れていきます。
    • その雲は、ほとんどが積乱雲です。すなわち低気圧です。雲の発生が連続的で且つ規模が大きくなってきたのがココ数年ですが、「線状降水帯」という新しい概念としても定義されています。
    • 前線は低気圧なので、台風と同じようなことが起きます。豪雨、突風です。
    • 今後は、気象予報図でも前線の状態に注意して行くようにすべきです。

    気象庁

    https://www.jma.go.jp/jp/highresorad/
    編集履歴
    2020/07/09 Mr.はりきり
  • [Kw] 脳下垂体 – 6つのホルモンを分泌  [2020/06/23]

    [Kw] 脳下垂体 – 6つのホルモンを分泌 [2020/06/23]

    脳下垂体

    脳下垂体からは6つのホルモンが分泌される。

    1. 成長ホルモンsource
      • (脳下垂体→) Growth Hormone →(肝臓→) IGF-I → (細胞の受容体) source: wikipedia
    2. 甲状腺刺激ホルモン
    3. 副腎皮質刺激ホルモン
    4. 性腺刺激ホルモン(卵胞刺激ホルモン)
    5. 性腺刺激ホルモン(黄体形成ホルモン)
    6. プロラクチン(催乳ホルモン)

    下垂体後葉からは2種類のホルモンが分泌される。

    1. 抗利尿ホルモン
    2. オキシトシン(射乳ホルモン)

    下垂体の働きについて

    https://ghw.pfizer.co.jp/adult/pituitary/function.html

    脳下垂体とは

    http://www.acromegaly-center.jp/general/about_acromegaly/cause/noukasuitai.html

    巨人症

    https://www.nanbyou.or.jp/entry/3922

    成長ホルモン分泌の不足による「成長ホルモン分泌不全低身長症」 pfizerサイト – より

    https://ghw.pfizer.co.jp/comedical/cause/abnormality.html
    編集履歴
    2020/06/23 Mr.HARIKIRI
  • [用語] ADP; アデノシン2リン酸

    [用語] ADP; アデノシン2リン酸

    • アデノシン2リン酸.ATP → ADP → AMPと脱リン酸化する
    • ADPは、受容体(P2Y1, P2Y12 )が知られている
    • 血小板のP2Y1, P2Y12 に結合すると
      • 形態変化
      • 血小板凝集
      • 荒木斬酸、トロンボキサンA2(TXA2)の放出
    • 血管内皮細胞
      • 表面に発現しているecto-ADPase (CD3, ecto-ATP diphosphohydrolase, ecto-apyrase)は、ADP分解

    池田康夫、血小板生物学、丸山征郎、メディカルレビュー社、2004

    大森司、血小板と臨床検査、血栓止血誌 19:456-458, 2008

  • [用語] JAWS; アマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWS ジャパン)は10月3日、「E-JAWS(Enterprise-Japan AWS user group)」

    [用語] JAWS; アマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWS ジャパン)は10月3日、「E-JAWS(Enterprise-Japan AWS user group)」

    JAWS: アマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWS ジャパン)は10月3日、「E-JAWS(Enterprise-Japan AWS user group)」

  • [Kw] ラニチジン – 胃薬に使用されるヒスタミンH2受容体拮抗薬 – 製造過程/保存過程で発癌物質NDMAが生成されやすいらしい

    [Kw] ラニチジン – 胃薬に使用されるヒスタミンH2受容体拮抗薬 – 製造過程/保存過程で発癌物質NDMAが生成されやすいらしい

    ラニチジン

    (ranitidine)は、胃薬に使われておりヒスタミンH2受容体拮抗薬です。その作用は胃酸の分泌を抑制します。先発は、グラクソ・スミスクラインです。

    その胃薬の一部に「ラニチジン」という成分が含まれていて、それに発がん性のN-ニトロソジメチルアミン(NMDA)が含まれていたという報道が2019年10月頃からありました。

    後発品が多数出ているのですが、世界の複数の医薬品会社が自主回収をしているとの報道もありました。

    今回のラニチジンのNDMA問題の真相は、まだはっきりしていないようですが、分子構造のリスクから、(1) 製造工程で不純物として生じやすい、分子構造と安定性のリスクから、(2) 保存状態によって分解してして生じる、と考えられています。

    まとめ

    • ヒスタミンH2受容体拮抗薬
    • 先発開発会社は、グラクソ・スミスクライン
    • 製造過程、保存状態で、発がん性のNMDAが生成される
    • NMDA : N-ニトロソジメチルアミン

    参考文献

    ラニチジン、分子量 350.86
    KEGG – より

    https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00056810

    FDAがすべてのラニチジンの回収を要請 保管条件によってNDMAの濃度上昇の可能性(1/2) 2020/04/06 – PHARMA TECH JAPAN ONLINE – より

    https://ptj.jiho.jp/article/139724

    厚労省医薬局 ラニチジン問題 化学構造の特性から「原薬及び製剤の製造工程でNDMAが生成される可能性」に言及 2019/10/30 – ミクスonline – より

    https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=68278

    全企業自主回収の抗潰瘍薬・ラニチジン製剤に「終売」の動き 化学構造が原因か 2019/10/10 – ミクスonline – より

    https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=68186

    ラニチジン、発がん性物質NDMA検出でクラスI自主回収-PMDA 2019/10/04 – 医療NEWS – より

    https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=68186

    編集履歴

    2020/05/17 はりきり(Mr)
    2020/06/07 追記(まとめ)
    2024/01/20 文言整備