Q : バイオロジクスにおけるイオン交換クロマトとの意義は?
A : イオン交換クロマトグラフィは、タンパク質の精製の基本です。特に陰イオン交換クロマトグラフィでは、発熱性物質(endotoxin)やウイルスの吸着除去に効果的です.抗体医薬品では、重合体(aggregates)の低減化にも用いられます。
Refoldingは、大腸菌によるバイオロジクス製造に欠かせない技術です.
大腸菌でタンパク質を発言させると,そのタンパク質は,正常な立体構造にならないことがほとんどです.大腸菌は,タンパク質のFolding能力が低いためです.
タンパク質のRefolding技術は、組換え大腸菌(E.coli)を生産宿主として使用する場合、必須の技術となります。
大腸菌の菌体内で合成されたタンパク質は、動物細胞の場合のように、フォールディングがうまく行きません。立体構造がネイティブな構造になり難いのです。フォールディングの容易性は、分子量の大きさと、ほとんどとレイドオフの関係にあります。大きな分子量のタンパク質であるほどフォールディングがうまく行かず、立体構造があるべき姿にならないという、折り畳みのミスが各所で生じます。それは、それぞれのタンパク質ドメインによる相互干渉によるものと考えられますが、SS結合のミス結合も同時に起きやすいことも大きくてな理由の一つです。
フォールディングのステップ
タンパク質のフォールディングにおいて、まず重要なことは、分子内のSS結合は、立体構造が安定してから、最後に結ばれるのが正しい順序です。例えば、早々に、明後日(あさって)のペアでのシステイン同士が結合してSS結合を形成してしまうと、それは、もう正しい立体構造にはなり得ません。最後の最後に正しい立体構造になってから、その後に隣り合うシステイン同士がSS結合を形成することで、タンパク質は安定な物質になります。
インターフェロンの概要 – ThermoFisher –
https://www.thermofisher.com/jp/ja/home/life-science/cell-analysis/cell-analysis-learning-center/immunology-at-work/interferons-overview.html
編集履歴
2022/09/04, Mr. Harikiri
Quality by Design (QbD)アプローチ – リアルタイムリリース試験(RTRT)の事例 – MSD株式会社 CMC薬事グループ –
https://www.cytivalifesciences.co.jp/newsletter/biodirect_mail/technical_tips/tips63.html
2022/09/04, Mr. Harikiri
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2022/09/04, Mr. Harikiri
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2022/09/03, Mr. Harikiri