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  • [用語] HUS; 溶血性尿毒症症候群

    [用語] HUS; 溶血性尿毒症症候群

    HUS

    HUS; Hemolytic Uremic Syndrome; 溶血性尿毒症症候群

    溶血性尿毒症症候群における補体調節因子の遺伝子変異に関する研究(2009), KAKEN 21931041)より

    • 下痢を伴う
    • 下痢を伴わず予後不良となるHUSは、atypical HUS(aHUS)と呼ばれる
    • 発症機序は、補体制御因子(Factor Hなど)の遺伝子変異、Factor H抗体の関与、が考えられている
    編集履歴
    2020/08/11 Mr.HARIKIRI
  • [用語] TMA; 血栓性細小血管障害症

    [用語] TMA; 血栓性細小血管障害症

    TMA

    TMA; thrombotic microangiopathy;血栓性微小血管症

    以下のプロセスを含む

    • TTP
    • HUS
    • 血小板減少症
    • 微笑血管症性貧血
    • 臓器不全
    • 死亡

    治療薬

    最近、抗体医薬が開発された source

    • 免疫介在性TTPに対する、カプラシズマブ
    • 非定型HUSに対する、エクリズマブ
    編集履歴
    2020/08/11 Mr.HARIKIRI
  • [用語] [バイオ医薬品] cIEF; Capillary Isoelectric Focusing -キャピラリー等電点電気泳動分析装置は,バイオ医薬の開発や品質評価に欠かせない技術製品でる.[2025/04/13]

    [用語] [バイオ医薬品] cIEF; Capillary Isoelectric Focusing -キャピラリー等電点電気泳動分析装置は,バイオ医薬の開発や品質評価に欠かせない技術製品でる.[2025/04/13]

    cIEF

    cIEF; Capillary Isoelectric Focusing, キャピラリー構造の等電点電気泳動,または、icIEF: imaged capillary isoelectric focusing

    用途

    バイオ医薬品における identity test (同一性試験)やPurity test (純度試験)に使用され,リリーステスト,安定性試験では欠かせない.

    cIEFの原理

    はりきり:

    PA800という装置を使ってタンパク質のキャビラリーを使った等電点電気泳動を実施した場合,泳動パターンが得られるが,それそれれのタンパク質のピークの位置を求める原理について知りたい.具体的には,キャピラリーの中の等電点に応じた荷電を持つタンパク質が二つの電極に引っ張られた結果,一定のpIの位置にたどり着く,その後,どのようにしてピークの位置を測定するのか,検出ウインドウはどの時点で測定を開始するのか測定のシーケンスのどの部分に位置しているのか教えて?

    Copilot:

    PA800を用いたキャピラリー等電点電気泳動(CIEF)での測定シーケンスとピークの位置を求める原理について説明します。

    キャピラリー等電点電気泳動の測定シーケンス

    1. 試料の導入: キャピラリーにタンパク質サンプルを導入します。サンプルはキャピラリーの始点から終点にかけて均一に分布します。
    2. 電場の印加: 高電圧をキャピラリーの両端に印加します。これにより、タンパク質は自分の等電点(pI)に向かって移動します。陽極側に正に荷電したタンパク質、陰極側に負に荷電したタンパク質が引っ張られます。
    3. 等電点への移動(フォーカシング): タンパク質が各自の等電点に達すると、その電荷はゼロになります。電荷がゼロになると、電場の影響がなくなり、タンパク質は移動を停止します。この段階がフォーカシングです。ここで、各タンパク質はキャピラリー内の特定の位置に集まります。
    4. 移動(モビライゼーション): フォーカシングの後、タンパク質が分離された位置で留まっている状態から、キャピラリーの中で検出ウィンドウに向かって移動させます。このステップでは、異なるタイプの緩衝液を流すか、電場を再び印加してタンパク質を動かします。

    検出の原理

    • 検出ウィンドウ: キャピラリー内に設けられた検出ウィンドウを通過する際に、各タンパク質のピークが検出されます。一般的に、検出ウィンドウはキャピラリーの途中に配置されており、タンパク質が移動する過程でこのウィンドウを通過します。
    • UV検出器: 検出ウィンドウに配置されたUV検出器により、タンパク質の吸光度を測定します。吸光度の変化に基づいて、各タンパク質の濃度と位置が記録され、泳動パターンが生成されます。
    • ピークの解析: 得られたデータを解析することで、各タンパク質のピーク位置を特定します。キャピラリー内の移動時間と吸光度の変化に基づいて、ピークの位置が決定されます。

    測定のシーケンスにおける検出ウィンドウの役割

    1. モビライゼーションの開始後、タンパク質が検出ウィンドウに到達するまでの間に、検出ウィンドウはUV吸光度を測定し続けます。
    2. 検出ウィンドウ通過時に、タンパク質のピークが吸光度として記録され、ピークの位置が特定されます。

    このようにして、PA800装置はキャピラリー等電点電気泳動を通じて、各タンパク質の等電点を正確に測定し、ピークの位置を特定します

    iCE systems

    Bio-Techneの「iCE systems」は、同社のブランドであるProteinSimpleが提供する**イメージドキャピラリー等電点電気泳動(icIEF)およびキャピラリー電気泳動-SDS(CE-SDS)**を用いたタンパク質解析装置の総称です。​これらのシステムは、主にバイオ医薬品の開発および品質管理において、タンパク質の電荷異種性やサイズ、純度の評価に使用されます。​Bio-Techne+10Bio-Techne+10Bio-Techne+10


    🔬 主な機能と技術

    1. icIEF(イメージドキャピラリー等電点電気泳動)

    • タンパク質の等電点(pI)に基づいて分離し、電荷異種性を高解像度で解析します。​
    • 全キャピラリーをリアルタイムでイメージングすることで、迅速かつ定量的なデータ取得が可能です。​

    2. CE-SDS(キャピラリー電気泳動-SDS)

    • タンパク質の分子量や純度、分解産物の検出に使用されます。​
    • 従来のSDS-PAGEに比べて、サンプル調製が簡便で、より高速かつ定量的な解析が可能です。​

    🧪 主な製品ラインナップ

    Maurice™

    • icIEFおよびCE-SDSの両方の解析が可能な統合型システム。​Bio-Techne+11Bio-Techne+11Bio-Techne+11
    • ネイティブ蛍光検出機能を備え、低濃度タンパク質の検出感度が向上しています。​

    MauriceFlex™

    • Mauriceの機能に加えて、icIEFによる分画機能を搭載。​これにより、分離された電荷バリアントの収集とさらなる特性評価が可能です。​Bio-Techne+10Bio-Techne+10Bio-Techne+10

    iCE3™(旧モデル)


    🧰 ソフトウェアとアクセサリー

    • Compass for iCE:​Mauriceシリーズ専用の解析ソフトウェアで、21 CFR Part 11準拠のデータ管理が可能です。​Bio-Techne+1Bio-Techne+1
    • iCE System Suitability Kit:​システムの性能確認やメソッド開発に使用される試薬キット。​

    これらのiCE systemsは、モノクローナル抗体(mAb)、抗体薬物複合体(ADC)、ウイルスベクター(AAV)などのバイオ医薬品の開発において、迅速かつ高精度なタンパク質解析を実現し、研究開発の効率化と品質管理の強化に貢献しています。

    iCE systems

    ICE3 SYSTEMS ARE BEING DISCONTINUED JUNE 30, 2022.Service, support, and iCE3 cartridges will be available for 7 years, until June 30, 2029. Reagents will continue to be available.
    Last day to place an order is June 30, 2022.

    Imaged cIEF and CE-SDS

    iCE™プラットフォームを用いて、バイオ医薬品の同一性、純度、および不均一プロファイルの再現性分析と定量分析を行うことができます。そして、サンプルあたり15分以内で迅速に結果を得られます!また、高解像度で全自動、そして他のIEF技術のような手間も掛かりません。モーリス・プラットフォームは分子量に基づく分離も自動化し、モノクローナル抗体等で信頼性と安定性のある定量的な分析を提供します。iCEであなたのcIEF(キャピラリー等電点電気泳動)とCE-SDS(キャピラリーSDSゲル電気泳動)の特性評価における数々の阻害要因を取り除きましょう!

    iCE systems – Automate Imaged cIEF and CE-SDS Data :: ProteinSimple

    編集履歴
    2020/08/19 Mr.HARIKIRI
    2024/05/22 追記 (iCE systems)
    2024/11/22 追記 (cIEFの原理)
    2025/04/13 追記 (iCE Systemの説明)
  • [Bio Edu] Quality by Design – [2021/05/11]

    [Bio Edu] Quality by Design – [2021/05/11]

    ID29705

    Quality by Design

    Quality by Design (QbD)とは、医薬品の開発から始まり、コマーシャル製造のための製造承認申請、および市販後までにおける医薬品の品質を戦略的にデザインする手法である。

    そのためには、様々なツールが使われる。例えば、「魚の骨」、リスク分析ツール、実験デザインのためのDesign of Experience (DoE)などを駆使して、医薬品の品質の向上性・維持に継続的な活動が行われる。

    開発段階では、構築した最終的な製造方法について、その方法がその医薬品の品質にどのように影響するのかを確認するために、製造方法について様々な角度から確認する「Process Characterization」(PC)というイベントの実施が必要となる。その方法で確認された医薬品の製造方法は、市販品と同一の方法である必要がある。別の言い方をすれば、臨床試験第三相試験に使用される治験薬の製造方法とも同一でなければならない。

    PCで確認された製造方法における製造における各種パラメータは、市販品と同スケールでの実製造スケールでの製造確認、すなわち、PPPQは、

    QbDの全体像

    • Quality by Design
      • Development
      • non-clinical study
      • clinical experience
      • QTPP
      • QA → CQA (中間体、原薬の品質特性)
      • PP → CPP (原薬に影響を与える、原薬までの製造プロセスにおけるパラメータ)
        • Proven Acceptable Ranges (PARs)
        • Critical, Key, non-critical (for QA, PP)
          • Safety and Efficacy? (i.e. CQA) → NO : Non-critical
          • YES : NORとPARの関係? → Low RIsk : Key
            • Edge of Failure (失敗の始まり)
            • プロセスの頑健性
            • IPC
            • PAT
          • High Risk → Critical

    NOR : Normal Operating Range (通常の稼働範囲)
    PAR : Proven Acceptable Range (許容範囲)

    • Proven Acceptable Range
      • Zone
      • Normal Operating Range
        • Processing Target

    Quality by Designによる製剤開発とCTD申請 – ファイザー株式会社、September, 2008, 平成20年度GMP事例研究会 –

    http://www.jpma.or.jp/information/quality/pdf/080929_7.pdf

    A-MAB; A Case Study in Process Development

    https://cdn.ymaws.com/www.casss.org/resource/resmgr/imported/a-mab_case_study_version_2-1.pdf

    A-VAX: Applying Quality by Design to Vaccines CMC-Vaccines Working Group May 2012

    https://www.dcvmn.org/IMG/pdf/a-vax-applying-qbd-to-vaccines_2012.pdf

    編集履歴

    2020/08/10 Mr.HARIKIRI
  • [Kw] 終戦75年に際して、個人的に最低限 知っておきたいこと 、残しておきたいこと [2020/08/09]

    [Kw] 終戦75年に際して、個人的に最低限 知っておきたいこと 、残しておきたいこと [2020/08/09]

    終戦75年

    僕は今年で58歳、親世代から戦時中の経験談を聞かされたが戦争を知らない世代です。小学生の時は、この夏の季節に戦争、怪談、甲子園(高校野球)に関するTV番組が多く流れていた50年前の事を思い出します。怪談話は、昭和の時代では、夏のTV番組の主力でした。

    少し話が偏ってしまいますが、昼のワイドショーでは、「あなたの知らない世界」は怖かった。夜の映画番組では、「おいわさん」、「吸血鬼ドラキュラ」も沢山の作品があり、夏休みの連日放送されていました。もちろん、原爆記念日という日には、原爆の悲惨さについて、現在では放送できないような映像も放送されていました。これで「トラウマ」を持つ同年代の方もいらっしゃると思います。

    [campaign from=”2020-08-13” to=“2020-08-16”]

    お盆は、正式名称「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、先祖や亡くなった方の霊魂が現世に帰ってくる日です。昔は、7/15、現在は、8/15を中心して前後数日間で、法要を行い「精霊(しょうりょう)」の供養を行います。近畿地方では、儀式とし迎え火、送り火があります。京都五山の送り火は、この送り火の代表です。
    [/campaign]

    当時には、不明だった事実が、現在では情報開示などで知られる事実が多くなって来ていると思います。僕らの世代もここで、一つの総括をする必要があると思います。細かなことは、今後に、この総括から補充されることを自らに期待しながら、以下、徒然に親から聞いた体験談や怪談、それと日本の終戦に大きく関わる原爆について、少しですが、取っ掛かりとしてまとめました(2020/08/09)。

    聞かされた体験談と怪談?

    父は、長崎県の出身です。母は、福岡県の出身です。
    母からは、小学生の下校時のことを聞かされ増田。空襲警報が鳴った後、飛行機からの機関銃で打たれた際、母は突差に木陰に逃げることができましたが、逃げ遅れた子供たちの何人かは、打たれて倒れる姿を見たと話をしたことがあります。
    
    父からは、原爆投下直後の長崎の様子を話してくれたことがあリマス。父は長崎の島原半島の出身で、原爆が落ちた後、市街に行った際に、瓦礫と悲惨な状況を見た体験談です。
    
    いずれも僕が小学生の頃の話です。大人になり、話の意味が分かる年齢にもなり、幼い頃にはなかった臨場感が感じられます。
    
    父の話から、父はヤンチャであったことで、小学生や中学生の時には、上級生からは、毎日のように、ヤンチャな男子が並ばさせられて、「歯を食いしばれ」と言われた後、一人ずつ殴られた。上下の関係が厳しい、戦時中の無慈悲な印象を強く受けた話です。
    
    母の話から、僕はあまり信じていませんが、「人玉をよく見た」というのです。母が小学生の頃、母のお母さん、僕からすればお婆ちゃんが亡くなった時に、大きな人玉を見たと。本当に見たのか、戦時の色々な経験からくる「トラウマ」などの精神的な傷で、そのようなものを見たのかもしれません。
    
    母からは、迷信めいたことを良く聞きました。人が死亡した際、死人に猫が近寄らないようにしないといけないと言うのです。猫が死人をまたぐと魂が猫に乗り移ると。これも、母が小学生の時に、自分の母親が亡くなった時に、大人から言われた注意事項(猫がかじる、ひっかく)について、幼い自分として、何らかの理解と解釈が追加されている可能性は否定できません。
    
    父からは、怪談めいた話は聞かされたことはありませんが、「オコジョ」という動物は、人を「ばかす」ので、夜に民家に餌を求めてやってくる「オコジョ」が怖かったという話をしてくれたことがありました。
    

    原爆投下

    • アメリカ人の誇り、日本人の悲しみ
    • アメリカの実験施設があるトリニティ・サイトでの原爆実験、住民の被曝
    • 模擬原爆のパンプキン爆弾(ラグビーボール様形状に羽が付いている)は予備実験として、日本の各地に40以上投下された
    • リトルボーイと呼ばれる細長い本体である原爆は、広島に投下された
      • 投下日 1945/08/06
      • 被害 死者118,661人、負傷者82,807人
      • リトルボーイ source:wiki
    • ファットマンと呼ばれる原爆は、長崎に投下された
      • 投下日 1945/08/09
      • 被害 死者約7万3,900人、負傷者約7万4,900人
      • ファットマン source wiki
    • 日本の終戦記念日は、8/15
      • 8/15が終戦記念日であることから、お盆と重なり、また、前述したように「怪談」とも密接に関わる日本人の記憶体験になっている
      • 8/15は、天皇の玉音放送の日
      • 実際のポツダム宣言受諾の日は8/14
      • 世界の国の終戦記念日は、9月が多く日本とは異なる

    大阪大空襲

    • 終戦の前日8/14
    • アジア最大級の軍事工場があった大阪城周辺の大阪の森ノ宮、京橋の一帯に、1t爆弾をはじめとする大規模空襲
      • 大阪城敷地内には、「旧大阪砲兵工廠化学分析場」がレトロな姿で戦災を逃れて、2020/08現在残っていますsource
    • 京橋駅の南口すぐ横にある慰霊碑では、毎年慰霊祭が行われています
    • 京橋駅のプラットフォームを直撃し、200~600人が亡くなったとされる
    • 参考source

    大阪への空襲

    終戦の前日までに51回の空襲があり、1万5千人が犠牲になったと言われているsource(NHKニュース)

    編集履歴
    2020/08/09 Mr.HARIKIRI (2020/8は終戦75年)
    2020/08/15 追記 (大阪大空襲など)
  • 今日の英語 – くだけた表現 – gotta ; got to, have to; しなければならない  [2020/08/07]

    今日の英語 – くだけた表現 – gotta ; got to, have to; しなければならない [2020/08/07]

    くだけた表現

    gotta : got to, have to
    しなければならない

    George Michail wike– Faith, 1987 より、ギター一本で軽快なテンポに載せて、このフレーズを繰り返す。逆説的に表現されている。
    I gotta have faith, faith, faith
    訳: 信仰を持たなければならない

    参考

    gonna : going to

    wanna : want to

    gotta : have to, got to (再掲)

    編集履歴
    2020/08/07 Mr.HARIKIRI
  • 気になる企業 – Voyager Therapeutics – 中枢神経疾患の遺伝子治療薬の開発 – [2020/08/06]

    気になる企業 – Voyager Therapeutics – 中枢神経疾患の遺伝子治療薬の開発 – [2020/08/06]

    ID20838

    Voyager Therapeutics

    • NASDAQ: VYGR, US、サイト
    • Voyager Therapeutics, Inc.
      • is clinical-stage gene therapy company
    • 中枢神経疾患(Central nervous system; CNS) source
      • Parkinson’s disease
      • a monogenic form of amyotrophic lateral sclerosis (ALS)
      • Huntington’s disease
      • Friedreich’s ataxia
      • frontotemporal dementia/Alzheimer’s disease
    • 2019年売り上げは、約40億円
    • AAVを使った中枢神経系の遺伝子治療薬の開発
    • 投資サイト : investing.com
    • Collaborators source; ライセンス先(Licensee)
      • abbvie (Parkinson’s Disease : upfront: $65M, option: $245M, $728M, source)
      • neurocrine (Parkinson’s Disease : upfront: $165M, milestones: $1.7B, source )
      • umass medical school
      • university of california San Francisco
      • Standord University
      • Sanofi-Genzyme (AAV遺伝子治療薬での関係性を再構築中, source)

    Manufacturing

    • 500 L max for 数千ドーズ (AAV gene therapy)

    開発品

    Product ProgramPreclinicalLead Candidate SelectionPhase IPhase IIPhase III
    VY-AADC
    Advancing Parkinson’s Disease (rAAV2)
    ✔︎✔︎✔︎✔︎
    VY-HTT01
    Huntigton’s Disease
    ✔︎✔︎
    VY-SOD102
    Monogenic ALS
    ✔︎✔︎
    VY-FXN01
    Friendreich’s Ataxia
    ✔︎✔︎
    Tau & Alpha-Synuclein Programs
    Tauopathies (Alzheimer’s, PSP, FTD) & Synucleinopathies (Parkinson’s), LBD, MSA)
    ✔︎
    with AbbVie
    Early Pipeline
    Undisclosed
    ✔︎
    PSP: Progressive Supranuclear Palsy, FTD: Frontotemporal Dementla, LBD: Lewy Body Dementia, MSA: Multiple System Atrophy

    イベント

    2020/08/03 source
    Voyager Therapeutics、Inc.(NASDAQ:VYGR)は、AbbVieとのコラボレーションに関連した情報アップデートとして、タウとアルファ-シヌクレインのVectorized antibodyとのコラボレーションを終了したことを発表 (Vectorized antibodyは、AAVを利用して脳内での抗体の産生により治療する技術)

    編集情報
    2020/08/06 Mr.HARIKIRI
  • [健康] COVID-19に対する「ポビドンヨードによるうがい」- 大阪府が公表した効果を考える  [2020/08/05]

    [健康] COVID-19に対する「ポビドンヨードによるうがい」- 大阪府が公表した効果を考える [2020/08/05]

    ポビドンヨード

    ポビドンヨードとは所謂、消毒薬の褐色のイソジンです。

    2020/08/04, 大阪府、吉村知事がポビドンヨードの「うがい」により、軽症患者(対象群を含めて41人)の唾液中の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が日に日に(継時的に)低下する試験データを公表しました。 source

    以下の「うがい」の詳細は、TV番組「ひるおび」の松山晃文先生(はびきの医療センター・次世代創薬創生センター長)に対してのインタビューからまとめた(2020/08/05)

    • 毎日4回、唾液中のPCR検査の実施
    • うがいの方法
      • うがいは、朝食の前(1), 昼食の前(2), 夕食の前(3)及び寝る前(4)
      • 唾液サンプルは(1)の前に取得してPCR検査
      • 60mL水に4mLのポビドンヨード(エビデンスとして2mLのデータはなかったので、4mLで実施した)
      • (60+4 mL)を3回に分けて「うがい」
        • 15秒 – 下を向いて、口の中全体のクチュクチュ
        • 15秒 – 上を向いて、ガラガラうがい
        • 15秒 – 上を向いて、ガラガラうがい
    • RCR検査中が、ポビドンヨードうがいをする群では、しない郡と比較して、日々低下した
    • うがいをしない群でも、日に日にウイルス量は低下してしていることが分かった。これは、発症2日前から感染させ得るウイルス量が出ているという事実から考えると、その後、ウイルス量が低下していくことは妥当であると思われる(by Mr.はりきり)
    • SARS-CoV-2が感染してから6時間後に増えて出てくるので、6時間間隔のうがい間隔を設けたとのこと
    • SARS-CoV-2のSタンパク質は、ACE2受容体に結合して細胞内に入り込む
    • 作用機序として考えられる事は、ヨードによって、Sタンパク質に結合して感染を阻害する効果がある可能性とDNAの酸化による無害化する可能性があるとのこと
    • マレーシアとシンガポールの試験管研究では、ポビドンヨードがSARS-CoV-2を無毒化する報告があるとのこと
    • 副作用についての注意。妊娠中、授乳中の方、甲状腺に問題があるかたなどは、医者の指示に従うこと。

    公表されたデータは、どのような意味があるのか、以下に素直に考察します。

    考察

    公表されたデータの要点は1点です。「ポビドンヨードでの”うがい”により、軽症患者の唾液中のSARS-CoV-2の量が日に日に(継時的に)低下していく」

    • 喉を含む口の中のウイルス量が低下することは、ないを意味するのか?
      • ヒトの体内における口の中というクラスターをたたく効果になっていると考えられる
        • もしも、口腔内のクラスターが重要な意味を持つならば、計り知れない効果が期待できる
      • 味覚異常につながる舌へのウイルスによる持続的な攻撃が少なくなると考えられる
        • 味覚異常という後遺症の低減化につながる可能性がある
      • 口中のウイルスが、気管支を降って肺に行くウイルス量が少なくなり、肺へのウイルスによる持続的な攻撃が少なくなると考えられる
        • これが奏功すれば、肺炎リスクが低下すると考えられる
      • 環境へのウイルスの放出を低くできると考えられる (廊下、家具、テーブルへのウイルス拡散の低減化)
        • これが奏功すれば、家庭内感染リスクが低下すると考えられる
      • 他人にウイルスを移すリスクが低くなると考えられる(ヒトとのコミュニケーション時のウイルス拡散の低減化)
        • これが奏功すれば、市中感染リスクが低下すると考えられる
      • 生体内でのウイルスの巣の一つである口腔内のウイルス量を低減化できることは、当然、生体内全体としてのウイルス量の低減化につながると考えられ、生体にとっての免疫力の振り向け先を効率化できると考えられる
        • これが奏功すれば、治癒までの期間が短くなる可能性が考えられる
    編集履歴
    2020/08/05 Mr.HARIKIRI
    
  • 気になる企業 – Sanofi – 新型コロナワウイルス・ワクチンの開発を組換えタンパク質ベースとmRNAで臨床試験が進められている  [2021/03/12]

    気になる企業 – Sanofi – 新型コロナワウイルス・ワクチンの開発を組換えタンパク質ベースとmRNAで臨床試験が進められている [2021/03/12]

    Sanofi

    • France (54, rue La Boétie 75008 Paris)、Home Page
    • 2019年の売り上げは、€36.1 bn (約4.4兆円)
    • Insulin製剤の3大メーカーの1つ
    • Insulin plant
    • Sanofi-Aventisの社名は、2012年まで
    • ビジネスユニット
      • Sanofi Genyme
      • Sanofi Pasteur

    Sanofi Pasteur

    Sanofi Pasteurは、Sanofi社のワクチン部門です。

    mRNAによるSARS-Cov-2ワクチン

    Translate Bio (NASDAQ:TBIO) 社と共同で開発していた新型コロナウイルス(Sars-Cov-2)に対するmRNAワクチン (MRT5500) の動物試験のデータが出てきました。

    マウスとカニクイザルでのデータです。3週後に2回目を投与することで更に中和抗体価は高まり(セロコンバージョン)ました。この結果を受けて、2020/Q4から、ヒトでの臨床試験(P1/2)が開始されるようです。source

    • Sタンパク質
      • 2つの変異
        • 2P : 細胞膜結合前の状態に関わる変異
        • GSAS : 宿主細胞が分泌するfurinによる切断による変異
    • 前臨床(マウス)
      • 3週間間隔で2回のワクチン接種
      • 投与量 : 0.2、1、5、および10 µg
    • 前臨床(非ヒト霊長類; NHP)
      • 3週間間隔で2回のワクチン接種
      • 投与量 : 15、45、および135 µg
      • 力価測定 : 2種類の中和アッセイ
        • 偽ウイルス中和
        • マイクロ中和
      • 結果
        • 最初の投与後、NHPの大部分はSARS-CoV-2スパイクタンパク質に反応する中和抗体が確認された
        • 抗体価は2回目の投与後にさらに増強され、NHPの100%が日ごとに増加し、投与開始後35日までは、ヒトの回復期血清の抗体価よりも有意に高いレベル達した
    • Th1細胞の応答優位が示された。Th1(細胞性免疫, ヘルパーT細胞、CD4+)、Th2(液性免疫)

    MRT5500の進展

    2021/03/12, mRNACOVID-19ワクチン候補の第1/2相臨床試験を開始)

    • 前臨床データが高い中和抗体レベルを示した後の安全性、免疫応答および反応原性を評価するための臨床試験
    • 415人の参加者を登録する予定。
    • 2021年第3四半期に予想される中間結果
    • 並行して、新たなSARS-CoV-2変異体に対する追加のmRNA候補を評価するための前臨床試験が進行中。

    組換えタンパク質ベースによるSARS-Cov-2ワクチン

    mRNAとは別の季節性インフルエンザ・ワクチンと同じ技術である「組換えタンパク質」ベースのSARS-Cov-2ワクチンについても、GSKと共同開発しています。GSKのアジュバントとの組み合わせで、9月にP1/2が開始されています。

    Sanofi Genzyme

    • US, サイト
    • 2011年にGenzymeは、Sanofiに吸収されてビジネスユニットとなった source
    • ビジネスユニット領域
      • 日本では、希少疾患領域、希少血液疾患領域、オンコロジー領域、免疫領域、リウマチ領域の5つ
    • Genzymeは、2005年に遺伝子治療薬開発のAvigen, Incの技術を取り込んでいる
    • 製品
      • Aldurazyme (laranidase)
      • Alprolix (Coagulation Factor IX)
      • Aubagio (teriflunomide)
      • Cablivi (caplacizumab-yhdp)
      • Cerdelga (eliglustate) capsules
      • Cerezyme (imiglucerase for injection)
      • Clolar (clofarabine injection)
      • Dupixent (dupilumab) injection
      • ELITEK (rasburicase)
      • Eloctate (Anthihemophilic factor(Recombinant), Fc Fusion Protein
      • ELOXATIN (oxaliplatin)
      • Fabrazyme (agalsidase beta)
      • JEVTANA (cabazitaxel)
      • KEVZARA (sarilumab) injection
      • LEMTRADA (alemtuzumab
      • LIBTAYO (cemiplimab-rwlc) injection
      • Lumizyme (alglucosidase alfa)
      • Sarclisa (isafuxamab-irfc) injection for Intravenous Use
      • TAXOTERA (docetaxel) injection
      • ZALTRAP (ziv-aflibercept) injection for intravenous injusion
    • 開発品
      • 19のmAbの免疫疾患(biosimilar,その他)
      • 23のmAbのガン領域(ADC含む)
      • その他mAb(to C1s, etc)
      • RNAi
      • small molecle

    Sanofi Genezyme

    https://www.sanofi.co.jp/ja/about-us/product/genzyme

    Division of MediciNova Inc.
    www.avigen.com : 今はもう無い

    Avigen, Inc.’s Gene Therapy Technology Acquired By Genzyme Corporation

    https://www.biospace.com/article/releases/avigen-inc-s-gene-therapy-technology-acquired-by-genzyme-corporation-/
  • 気になる企業 – uniQure – 血友病B遺伝子治療開発 [2020/08/04]

    気になる企業 – uniQure – 血友病B遺伝子治療開発 [2020/08/04]

    uniQure

    • オランダ (Paasheuvelweg 25a 1105 BP Netherlands)、サイト
    • AAVを使った遺伝子治療薬の開発

    開発品

    • Glybera : alipogene tiparvovec, 家族性リポタンパク質リパーゼ(LPL)欠損症, 2012/07/26 ~ 2017/10/25販売終了source:日経バイテク
    • AMT-061 : 血友病B (FIX gene called the Padua variant), AAV5
    • AMT-130 : ハンチントン病 (Huntington’s Disease)

    イベント

    2020/07/01, etranacogene dezaparvovec (AMT-061)のライセンシー source

    編集情報
    2020/08/05 Mr.HARIKIRI