日本の遺伝子治療研究の歴史
1995年から2006年までの間に、21の臨床研究が行われています。これらの研究があってこその現在の遺伝子治療の治験があると思います。
編集履歴 2020/0615はりきり(Mr)
実施承認年 | 実施施設(病院・企業) | 対象疾患 | 導入遺伝子 | ベクター | 実施症例数(予定症例数) | 治験 |
1995 | 北海道大学医学部附属病院 | アデノシンデアミナーゼ(ADA)欠損症[免疫不全症] | ADA | レトロウイルスベクター/ex vivo (患者T細胞) | 1[終了] | – |
1997 | ミドリ十字 | ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症 | HIV env/rev | レトロウイルスベクター/in vivo (筋注) | 0(4) [開発前中止] | ◯ |
1998 | 東京大学医科学研究所附属病院 | 腎癌 | 顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF) | レトロウイルスベクター/ex vivo (患者腎癌細胞) | 4(6) [終了] | – |
1998 | 岡山大学病院/RPRジェンセン | 非小細胞肺がん | 正常型p53 | アデノウイルスベクター/in vivo (ガン組織局所投与) | 9[終了](15) | 治験→臨床研究 |
2000 | 東京医科大学病院/RPRジェンセル | 同上 | 同上 | 同上 | 3[終了] | 同上 |
2000 | 東北大学病院/RPRジェンセル | 同上 | 同上 | 同上 | 2[終了] | 同上 |
2000 | 東京慈恵会医科大学附属病院 | 同上 | 同上 | 同上 | 1[終了] | 同上 |
2000 | 名古屋大学医学部附属病院 | 悪性グリオーマ | インターフェロンβ | 静電がリポソーム/in vivo (ガン組織局所投与) | 5(25) | – |
2000 | 癌研究会附属病院/同癌化学療法センター | 乳がん(大量化学療法施行時の骨髄抑制防止) | 多剤耐性遺伝子MDRI | レトロウイルスベクター/ex vivo (患者造血幹細胞) | 3(10) | – |
2000 | 千葉大学医学部附属病院/RPRジェンセル | 進行食道癌 | 正常p53 | アデノウイルスベクター/in vivo (癌組織局所投与) | 10(10) [終了} | ◯ |
2000 | 岡山大学病院 | 前立腺がん | ヘルペスウイルスチミジンンキナーゼ(HSV-tk) | アデノウイルスベクター/in vivo (癌組織局所投与) | 9(9)[終了] | – |
2001 | 大阪大学医学部附属病院 | 閉塞性動脈硬化症/バージャー病 | 肝細胞増殖因子(HGF) | プラスミドベクター/in vivo (大腿部筋肉内投与) | 22(22)[ 終了] | – |
2002 | 筑波大学附属病院 | 際発生白血病[移植片対宿主病(GVHD)の重症化防止] | HSV-tk/低親和性神経成長因子受容体膜貫通領域及び細胞外領域(deltaLNGFR) | レトロウイルスベクター/in vivo (ドナー抹消血単核球) | 8(10) | – |
2002 | 東京大学医科学研究所富士区病院 | 神経芽腫 | インターロイキン-2/リンフォタクチン | アデノウイルスベクター/in vivo (患者造血幹細胞) | 0(6) | – |
2002 | 北海道大学附属医学部病院 | ADA欠損症 | ADA | レトロウイルスベクター/in vivo (患者造血幹細胞) | 2(4) | – |
2002 | 東北大学病院 | X連鎖重症複合免疫不全症(X-SCID) | サイトカイン共通受容体γc鎖 | レトロウイルスベクター/in vivo (患者造血幹細胞) | 自主的未実施(5) | – |
2003 | 神戸大学医学部附属病院 | 前立腺癌 | HSV-tk | アデノウイルスベクター/in vivo (癌組織局所投与) | 6(6)(終了) | – |
2003 | 信州大学医学部附属病院 | 悪性黒色腫 | インターフェロンβ | 正電荷リポソーム/in vivo (癌組織局所投与) | 5(5)(終了) | – |
2003 | アンジェスMG | 閉塞性動脈閉塞症/バージャー病 | HGF | プラスミドベクター/in vivo (大腿部筋肉内投与) | 41(終了)/9(終了) | ◯/◯ |
2006 | 九州大学病院 | 閉塞性動脈硬化症/バージャー病 | 線維芽細胞増殖因子-2(FDF-2) | 仙台ウイルスベクター/in vivo (大腿-下腿部筋肉内投与) | 11(12) | – |
2006 | 自治医科大学附属病院 | 進行性パーキンソン病 | ヒト芳香族L-アミノ酸脱水素酵素(hAADC) | AAVベクター/in vivo (線条体内定位脳手術的注入) | 6(6)[終了] | – |
編集履歴 2020/06/16 Mr.HARIKIRI