I型インターフェロン
I型インターフェロン: インターフェロンα、インターフェロンβの総称 (Type I Interferon)
- ヒト、マウスのほとんどの細胞では、Type I Interferonの受容体を発現する
- ウイルス、細菌、寄生虫、真菌への感染において、他のメディエーター誘導を通じて直接的および/または間接的に生来および適応性免疫細胞に多様な影響を及ぼす
- インフルエンザウイルス感染などの急性ウイルス感染で免疫病理学的症状を引き起こすことが示されている。逆に、リンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス感染などの慢性ウイルス感染では免疫抑制につながる可能性がある
- 細菌感染では、細胞を介した免疫応答を開始するためには、初期段階で低レベルのIFN型が必要になる場合がる
- 高濃度のIFNは、B細胞応答をブロックしたり、免疫抑制分子の産生につながる可能性があり (リステリア単球ゲンおよびマイコバクテリウム結核の感染症)、IFNγによる活性化に対するマクロファージの応答性を低下させる
- 結核の実験モデルにおける最近の研究は、プロスタグランジンE2とインターロイキン-1がType I IFNの発現と、その下流の効果を阻害し、サイトカインのクロスレギュレーションネットワークが感染症中に動作し、宿主への損傷を最小限に抑える保護作用が実証されている
更に、詳細については、以下の参考文献を参照してください。
Type I interferons in infectious disease (2015) – nature reviews immunology –
https://www.nature.com/articles/nri3787
編集履歴
2020/04/21, Mr. Harikiri
2022/03/12,追記(Type I IFNの働きについて、参考文献から一部を概要として記載)