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  • [健康] マイコプラズマ感染症 [2023/11/26]

    [健康] マイコプラズマ感染症 [2023/11/26]

    はじめに

    マイコプラズマ肺炎(感染症)について,厚生労働省からQ&Aが改定されました.以下にその内容を簡単にまとめました.

    お隣の中国では.小児の間で呼吸器疾患がアウトブレークしており,WHOは2023/11/22,正式に中国に対して情報提供を求めました.原因は,マイコプラズマ、RSウイルス、インフルエンザウイルス、新型コロナウイルスなどの既知の病原体によるものと考えられています.

    WHOによるリスク評価の結果でるまでは感染予防などの注意が必要です.

    • マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することによって起こる呼吸器感染症である.
    • 小児や若い人の肺炎の原因としては、比較的多いものの1つである.
    • 例年、患者として報告されるもののうち約80%は14歳以下で、成人の報告もみられる.
    • マイコプラズマ肺炎は1年を通じてみられ、冬にやや増加する傾向がある.
    • マイコプラズマ肺炎は周期的に大流行を起こすことが知られており、日本でも1980年代では昭和59(1984)年、昭和63(1988)年に比較的大きな流行があった.4年周期での流行が報告されている。
    • 1990年代以降はかつて見られた大きな流行が見られなくなった
    • 一方で、平成12(2000)年以降は徐々に定点当たり患者報告数が増加傾向にある.
    • 平成23(2011)年は年間の定点当たり累計報告患者数が、平成12(2000)年以降の最多報告数(2010年)を大きく上回わった.
    • 平成24(2012)年は第1週から第37週まで平成23(2011)年の報告水準を上回った状態が続いている.
    • 平成23(2011)年から平成24(2012)年にかけてこのような状態がみられている原因はよくわかっていない.
    • 感染は,患者の咳のしぶきを吸い込んだり、患者と身近で接触したりすることにより感染すると言われている.
    • 家庭のほか、学校などの施設内でも感染の伝播がみられる.
    • 感染してから発症するまでの潜伏期間は長く、2~3週間くらいとされている.
    • 症状は,発熱や全身倦怠感(だるさ)、頭痛、痰を伴わない咳などの症状がみられる.
    • 咳は少し遅れて始まることもある.
    • 咳は熱が下がった後も長期にわたって(3~4週間)続くのが特徴である.
    • 多くの人はマイコプラズマに感染しても気管支炎ですみ、軽い症状が続くが、一部の人は肺炎となり、重症化することもある.
    • 一般に、小児の方が軽くすむと言われている
    • 予防は,感染経路はかぜやインフルエンザと同じであり普段から、手洗いをすることが大切である.
    • また、患者の咳から感染するので、咳の症状がある場合には、マスクを着用するなど咳エチケットを守ってください。
    • 治療方法は,抗菌薬(抗生物質)によって治療する.
    • 抗菌薬のうちでも、マイコプラズマ肺炎に効果のあるものは、一部に限られている.
    • 近年、マイコプラズマ感染症に通常使用される抗菌薬の効かない「耐性菌」が増えてきているとされるが、耐性菌に感染した場合は他の抗菌薬で治療するなどする.
    • 軽症ですむ人が多いですが、重症化した場合には、入院して専門的な治療が行われる.
    • 長引く咳などの症状があるときは、医療機関で診察を受けるようにしましょう。
      (注)マイコプラズマ肺炎は、マクロライド系などの抗菌薬で治療されます。

    マイコプラズマ肺炎に関するQ&A 平成23年12月作成、平成24年10月改訂 ~厚生労働省~

    https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou30/

    中国の北京や遼寧省における原因不明の小児の肺炎のアウトブレイクについて ~Yahooニュース~

    中国の北京や遼寧省における原因不明の小児の肺炎のアウトブレイクについて(忽那賢志) – エキスパート – Yahoo!ニュース

    マイコプラズマ

    [健康] マイコプラズマ感染症 [2023/11/26]

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    [健康] 咳 (せき) – 長引く咳 – それは「マイコプラズマ」かも!? – [2021/01/01]

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    [Bio-Edu] マイコプラズマ(レジメ) [2020/07/24]

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    編集履歴

    2023/11/26, MR.HARIKIRI

  • [健康] 咳 (せき) – 長引く咳 – それは「マイコプラズマ」かも!? – [2021/01/01]

    [健康] 咳 (せき) – 長引く咳 – それは「マイコプラズマ」かも!? – [2021/01/01]

    はじめに

    長引く咳の場合、喘息症状が見られるが、その原因となるのは、感染性の疾患の可能性がある。

    20代から45歳くらいまで,一度風を引くと咳が長引くことが多く,その場合は,1カ月間は咳とつきあわなければならないことが多くありました.マイコプラズマによる咳の場合,歩く肺炎と欧米で這われていることも知っていましたが,自分がそうであるとはおもってもいませんでした.ある時,娘が小さい頃に風でいつもの無いかに連れて行った時に,その病院の先生は,マイコプラズマによる風症状であると疑われました.その場合,家族ともども症状がある者にも,同じ治療がすべきというのです.同伴していた僕も同じ投薬をすることになりました.それがよく効いたのです.それを境に,咳が長引くことは一切経験していません.もちろん,意図的な咳をして端を出すという,無理な行動を避け,喉を傷付けないように行動も改めました.今から15年くらい前の話です.

    マイコプラズマ肺炎

    肺炎と言われるので、肺炎を伴いますが長引く咳が特徴です。原因となる病原体は、細胞に寄生する「マイコプラズマ」というウイルスに似た小さい、細菌であるマイコプラズマ・ニューモニアです。

    • マイコプラズマ・ニューモニア(Mycoplasma pneumoniae
    • 潜伏期間 : 2 ~ 3週間
    • 初期 : 発熱、全身倦怠感、頭痛
    • 発症後2~5日 :乾性の咳
    • その後 :咳は徐々に増強
    • 解熱後 : 3~4週間の咳が続く
    • 治療薬 : マクロライド系の抗生剤

    今思えば、僕もマイコプラズマには若い頃から苦しめられていたようです。というのは、中年以降になっても、毎年同様に1, 2回の長引く咳に苦しめられていた頃、これまでと違う病院に行ってみたのです。そこでは、咳が止まらないので、何回か受診して色々と先生からからお話しを聞いたのです。

    その内容は、以下の通りにまとめてみました。

    1. 咳の場合、風邪をまず疑うので、クラリスなどを処方するとのことです。目的は、抗菌作用ですが、ウイルス感染に効果が期待できるとのことです
    2. その後、それでも咳が続く場合は、マイコプラズマによる咳と考えられるので、クラリス、その他類似の処方はせず、その時は、「ジスロマック」を処方してもらいました。

    ジスロマックは、三日間で毎日1回、1錠を飲みます。それで完了です。すると、咳が徐々に少なくなり完治したのでした。

    東京都感染症情報センター

    http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/mycoplasma/

    百日咳

    百日咳は、その原因菌である百日咳菌(Bordetella pertussis)によるものです。

    • 百日咳菌 (Bordetella pertussis)
    • 潜伏期間 : 7 ~ 10日
    • 初期 : 風邪症状
    • カタル期 : 2週間、徐々に咳が強くなる
    • 痙咳期 : 2~3週間、短い咳が連続し、痰を出しておさまる
    • 治療薬 : マクロライド系抗生薬
    • 法的な報告 : 感染症法における五類感染症(全数把握対象)

    東京都感染症情報センター

    http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/pertussis/

    まとめ

    マイコプラズマによる肺炎は、海外では歩く「肺炎」と呼ばれていたりします。感染しにくい免疫の強い方もいますが、僕みたいに、毎年感染して、1ヶ月~2ヶ月、咳が続く場合、マイコプラズマを疑うことも必要です。

    一般的に処方されるクラリスなどの処方薬でも、マイコプラズマの場合の咳も治ることが多いためか、あまり医者からは、特にマイコプラズに特化した治療は行われないことが一般的のようです。でも、自分がその一般的な範囲に含まれる「患者」であるのかは、自分も医者も知りません。自分が情報を持つことが重要です。

    編集履歴

    2021/06/09, Mr.Harikiri
    2023/10/11,追記(ジスロマックで徴して以来,長引く咳は経験していない)
  • [Bio-Edu] マイコプラズマ(レジメ) [2020/07/24]

    [Bio-Edu] マイコプラズマ(レジメ) [2020/07/24]

    マイコプラズマ(ヒト)

    • Source
    • 自然界では、真核生物(主に脊椎動物)の細胞に付着して寄生、一部で細胞内に侵入するものもある
    • ゲノムサイズ : 550kb ~ 1,400kb
    • サイズ : 200 ~ 300 nm (0.2μm ~ 0.3μm)だが、0.22μm除菌フィルターを通過(漏れる)する
    • 顕微鏡で確認することは難しい
    • コンタミネーションの確認は、PCR、EIA、核染色法(Hoechst Stain Method)やマイコプラズマが持つ酵素を測定する方法(マイコアラート法; MycoAlert Mycoplasma Detection Kit, Lonza社)
    • 細胞壁は欠損
    • TCA回路、脂質合成系、アミノ酸合成系を欠損
    • 合成培地で培養増殖できないので、
      • 添加剤が必要
        • ステロール
        • アミノ酸
        • 脂質
        • 核酸
        • 成長因子

    マイコプラズマ肺炎 (ヒト)

    • source
    • 肺炎の10% ~ 20%はマイコプラズマ・ニューモニアエ由来と言われている
    • 感染経路 : 唾液の接触による
    • 乾燥咳
    • 潜伏期間 : 2~3週間
    • 治療薬
      • マクロライド系の抗菌薬
      • マクロライド耐性マイコプラズマ肺炎
        • ニューキノロン系
        • テトラサイクリン系
        • テトラサイクリン系抗菌薬
          • 小児の歯の着色
          • 骨の形成への影響
    • 治療期間は、軽症の場合1週間
    • 重症例の場合は1カ月以上の入院治療

    その他参考文献

    牛マイコプラズマ乳房炎 (2015)

    hokkaido-juishikai.jp/wp/wp-content/uploads/2015/03/1503-01.pdf

    以上

    編集情報
    ID 15551
    2020/07/24 Mr.はりきり