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  • [Synology] DS1621xs+の冷却ファンがフル回転する夏場の対策について考える  [2023/08/20]

    [Synology] DS1621xs+の冷却ファンがフル回転する夏場の対策について考える [2023/08/20]

    はじめに

    Synolog NAS製品でDS1621xs+ (数字の21は2021年に発売したことを示す)は,現在(2023/08)所有しているSynology NAS (DS918+, DS920+)とは異なる挙動を示すことがある.

    DS1621xs+は,デスクトップ型のNASシリーズのなかでは,フラッグシップの1つにあたり,CPUも高速なものが使われている.そのため,DSM の更新時期は,これらDS918+, DS920+と異なることが多い.

    この記事では,DS1621xs+に特有なメンテナンスに関して記載したいと思う.

    たまにフルパワーでファン

    DS1621xs+を導入して1年余り,もう3回もフルパワーでの冷却ファンのイベントがあった。ファンの設定は以下のように「低ノイズモード」にしているが,突然,ファンがフルパワーで動き出すことは,温度の感知具合で仕方ないことなのだが,なかなか止まらず,止まるまで5分以上はかかっていた.

    うるさいファンを低速に!

    夏の時期に起こるので,温度感知は正常に働いていると思うが,止まるのに少し問題があるのか,搭載しているHDD数が,DS918+, DS920+が4つに対して6つであるのが問題なかの,稼働状況に問題なかの色々と考えられる.まずは,1つずつ検討していく.

    とりあえずファンを元の回転数にもどすには,

    1. ハードウェアと電源 -> 電源管理 -> ファン速度モード
    2. 低ノイズモードになつている状態を冷却モードをセレクト
    3. 適応ボタンを押すと,冷却モードの回転数になる
    4. 今度は,前述の手順で冷却モードから低ノイズモードに戻す

    以上の操作で,低ノイズモードに戻った.しかし,感知温度をリセットしたようなもので,また,徐々に温度が上がれば,ある感知温度でフル回転になると思われため,少し,今後の対応を模索し実施するために,以下に検討と対応策を考察した.

    その前に,HDDの温度とフル回転での温度変化を見てみた.

    HDD温度

    6つあるWDのHDDの温度をストレージマネージャで確認すると,以下のようにだいぶ高温になっていることが分かった.

    Table 1. 装着HDDの温度の観測値

    HDD番号型番容量(TB)強制的にファン停止直後温度(℃)*1フル回転で10分冷却後温度(℃)その後低ノイズモード30分放置後温度(℃)
    1WDC WD120EFBX-68B0EN012433743
    2WDC WD80EFAX-68KNBN08494050
    3WDC WD80EFAX-68KNBN08504150
    4WDC WD80EFAX-68KNBN08494151
    5WDC WD80EFBX-68AXXN08474050
    6WDC WD80EFBX-68AZZN08474050
    量量が同一でも,型番の違いにより発熱温度に違いが若干みられる.また.12TBの発熱量は8TB HDDと比較して優位に低い.
    *1: しばらくフル回転で冷却されていたためファンがフル稼働し始めた温度より低い温度になっている,と考えられる.

    DS1621xs+の環境

    1. DS1621xs+は,天井付近に設置している
    2. 搭載HDDはWD製で6つ
    3. 容量と型番の異なるHDDを搭載している
    4. 天井付近に家庭用のファンを設置して,天井周囲の温度をSwitchBotシリーズセンサーで感知させ,ある設定温度によりファンをON/OFF制御している

    結論

    天井周囲の温度が下がってもNASのHDDは,直ぐには下がらない.DS1621xs+は,愚直にファンをフル回転で回していると理解できた.

    フル回転でファンが回り続ける場合には,何らかの理由がある.まずは,HDDの温度をストレージマネージャで個別に確認することが大切である.

    今後の対策

    なるべくなら,NASには負荷がかからないようにしたい.そのためには,夏場に起こるフル回転による冷却イベントの回数を少なくすることが必要である.

    今でも,”Switch Bot”を活用してNASを設置している天井付近の温度管理をしているが,夏場に適する設定にする必要がある.季節指定や月指定などが,現状の”Switch Bot”にはできないので,季節がきたら手動でするしかない.

    いずれは,もっと自動化を進めたい.なんて...今は思っている.面倒くさい.

    編集履歴

    2023/08/20, Mr. Harikiri, 夏場のNASのフル回転の原因はHDDの温度,当たり前か!?

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    DS1621xs+

    台湾のSynology社のNAS製品です.

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  • [Synology] NASのRAID HDDにエラーが出た – HDD交換の手順  [2022/10/15]

    [Synology] NASのRAID HDDにエラーが出た – HDD交換の手順 [2022/10/15]

    Synology NASのRAID HDDの1つが故障

    NASのHDDにエラーが出た。5年程度連続稼働していたRAIDを構成するHDD (以下HDD a)の一つです。NASに発生するイベントは、メール通知するようにしていたので、不良セクタが出始めたことは1ヶ月前から分かっていた。

    とうとう今日、そのイベント通知には「失敗(Fail)」の文字があった。

    HDD aは、Synology製品のNASとして、僕がDS918+に対して最初に導入した1台構成のHDDでした。システム構築時の設定では、その後に追加するHDDをRAID構成できるようにしていました。その後は,順次HDDを増設していき、そのNAS、すなわちDS918+は,フル構成の4台HDDになっていました。

    最近、DS1621xs+を導入した時に,DS918+のHDD aを含む全てのHDDをDS1621xs+に移行,および新品の8TB HDD,2台を追加して継続して使用していました。具体的には、DS918+では4ベイですが,DS1621xs+では6ベイなので,新しくHDDを2台追加して6台HDDとしハイバネーションなしで連続稼働させていました。

    今回、最も稼働時間が長かったHDD aが故障した訳です。

    故障までにかかった期間はHDD aの稼働時間から推定すると,約5年の稼働年数でした。

    今回の故障イベントでは、不良となったHDDを新しいHDDに交換したので、その作業手順(修復;repair)を中心に解説します。

    DS1621xs+のHDD構成

    DS1621xs+にインストールしたHDDの構成は,以下の通りです.

    すべてのHDDは,WD, 8TB HDD Red (or Red Plus)を使用しています.今回,故障した8TB HDDのリプレースには,普通の対応として同じ容量の8TB (2.8万円)で行おうと思いましたが,さらに大きなな容量の12TBを用いることにしました.大きなサイズ違いのHDD追加で,どうなるのかの興味が大きな理由です.

    これから先,現在では健康状態にある残りのHDDも劣化が進み不良セクタが増えて「失敗」というステータスを吐くことは必然です.その都度,12TBに置き換えていければと考えてのことです.交換が必要な頃には,今回,4.5万円で購入したWD 12TB HDD Red Plusの価格は,もっと低価格になっていると思われます.すべての8TB HDDが12TBに置き換わったとき,現在のストレージの簡易的計算容量は,(8×(6-1)) = 40TBから(12×(6-1)) = 60TBに増加します.その時までの先行投資です.

    ストレージプール1を構成しているディスク1のステータスが失敗を示している.構成しているディスクの容量はすべて8TBです.今回のディスク1の修復には,12TBを使用することにした.
    図1. ディスク1のエラー状況

    修復(repair)

    図1の状態から,DSMをシャットダウンさせて,故障した8TB HDDのディスク1を抜き出し,12TBのHDDに交換しました.その後,DS1621xs+を再起動させました.

    再起動後には,DS1621xs+から「ピーッ,ビーッ」と一秒間隔でアラート音が鳴り始めました.このアラート音は,修復作業の開始まで鳴りやみませんでした.

    再起動後にDSMにログインして,乗せ換えたHDDに対してS.M.R.Tを実行しました.約2分後にS.M.R.T処理は完了しました.

    その後,乗せ換えたHDD (ディスク1)の健康状態を確認してから,「修復」を実行しました.修復完了のパーセント値が表示され始めた時に,アラート音が停止しました.

    修復時間の残り時間は,約14時間が表示され,カウントダウンが開始されました.修復開始されるとアラート音も停止し,通常のHDDを使用できる状態になっています.通常の運転状態ということなので,HDDへのアクセスも可能です.

    データ スクラブ

    修復 (約14時間後)が完了すると,データ スクラブ (Data Scrubbing)が実行されます.Data Scrubbingは,以下の2つの処理 (ファイル システム スクラブ,RAID スクラブ)が連続して実施されます.

    1. ファイル システム スクラブ:Btrfs ファイル システムのボリュームのチェック.チェックサムでデータ不一致が検出されると、システムはバックアップを使用してデータを修復しようとする.ファイル パスはログ センターに記録される.
    2. RAID スクラブ:SHR(3 台以上のディスクで構成)、RAID 5、および,RAID 6 のストレージ プールで実施される.検出されたデータの不整合は復元される.

    Data Scrubbing – Synology site –

    https://kb.synology.com/ja-jp/DSMUC/help/DSMUC/StorageManager/storage_pool_data_scrubbing?version=

    以上

    まとめ

    いずれは,Synology NASのHDDエラーが出ると思っていましたが,その日は早く来ました.NASでは,データ整合性を厳密に管理するのが本来の機能なので,「Synology NAS」よ.ナイス.

    Synology NASでは,PCでは見過ごされがちであるHDDの劣化について敏感に感知するように設定されています.PCのデータのバックアップは,RAID構成のNASにすることが良いのだと,あらためて思いました.まあ,そのようにしてきたのですねどね.

    PCのHDDのデータは大丈夫なのか.それについては,今日はあまり考えないようにしておきましょう.

    編集履歴

    2022/10/07 Mr.Harikiri
    2022/10/12 追記:Data Scrubbing
    2022/10/15 追記:まとめ,文言整備
  • [Synology] Wi-Fiルーター RT2600ac/RT6600axをSoftbank Airに接続してワイヤレスAPとして使用する – 次世代ルーターRT6600についても解説 [2022/10/11]

    [Synology] Wi-Fiルーター RT2600ac/RT6600axをSoftbank Airに接続してワイヤレスAPとして使用する – 次世代ルーターRT6600についても解説 [2022/10/11]

    Synology RouterとSoftbank Air

    家庭で使用するには,過度と思える高度な機能を持つSynology社のWi-Fiルーターですが、blogなど自宅からの発信や出先からのNASのデータ閲覧など高度なことをする場合は外せないのがSynology社のルーターです。出先からどうしてもFree Wi-Fiを使用して自宅のローカルネットワークに繋げなければならない場合など,VPN Plusによる接続は強い味方です.

    これまで、ルーター製品RT2600acが、僕の家でも活躍していましたが、2022年の春頃にRT6600ax * という新しいWi-Fi規格(結果3バンド)および2.5GbE * に対応した高速ルーターが上市されました。一時期品薄になった時に、少し高額でしたがAmazonで手に入れて2022/08から運用しています。

    * RT6600axの特徴
    Wi-Fi接続を複数のネットワークに分離:
    例えば以下のような構成が可能です。基本的にIoT機器は、Wi-Fi接続されています。その接続で脆弱性がある場合、ネットワークが分離されていないと、すべての接続されているデバイスに脅威にさらされることになります。Wi-Fiネットワークの分離が重要であることが理解できます。

    (1) ホームネットワーク :
    プライマリネットワークに接続します。Safe Accessによる悪意のあるコンテンツ(例えば、シッピングサイトやアダルト)をデフォルトプロファイルに簡単に作成して、お子様のオンライン上での行動を管理することができます。

    (2) ゲストネットワーク :
    ゲストネットワークを簡単に分離し、ChromecastやAirplayデバイスへ接続設定が可能です。より厳しい帯域制約とウェブフィルタリング、などにより接続品質が危険なデバイスによって影響されないようにします。

    (3) IoTネットワーク :
    一般的にIoTデバイスは、アップデート頻度が低く脆弱性が高めです。これらデバイスをプライマリネットワークから切り離すことで、潜在的な悪意のある攻撃のバックドアになることを防止できます。一方通行ファイアウォールルールも活用します。

    (4) オフィスネットワーク :
    サーバーやデバイスを分離することで、ネットワークが外部のリソースをホストしている場合や同僚が遠隔地からアクセスする場合に干渉やセキュリティの問題を回避することができます。

    (5) 監視ネットワーク :
    IPカメラ接続ネットワークを隔離、単方向ファイアウォール、独立したトラフィック制御ルールにより、監視タスクの中断、速度低下を抑制が可能です。

    * 2.5GbE(2.5 giga bit ether): 有線規格。歴史的には10baseT→100bastT→1000baseT(1Gbps: giga bit per second), 1GbE)と普及してきた。近年10GbEの普及があると思われたが、なかなか普及しなかったことからその途中を補完する2.5GbEが市場投入されてきている。

    有線LANはいよいよ2.5Gbpsの時代へ!

    2.5GbEカンタン導入術 – planet comm –

    https://www.planex.co.jp/articles/lan/25gbe_no2/

    これまで使用していたRT2600acは、「別宅」に設置しました。別宅には、Synology NAS DS918+を設置しています。Wi-FiルーターはSoftbankの「Softbank Air」です。Softbank Airの有線端末にRT2600acを接続し、RT2600acのWi-Fiにはローカル・デバイスを接続することにしました。

    Softbank Airは、無線の電話回線を使用するWiFiルーターであるため設置工事が不要です。Softbank Airの前には、AU Speed Wi-Fi Homeを2週間使用していました。僕の地域ではSpeed Wi-Fiでは、その通信速度は朝では問題ありませんでしたが、夜7時を過ぎると100bpsと極端なスピード劣化が頻繁にありました。それが我慢できずに、Softbank Airに乗り換えたのでした。Softbank Airは、AU Speed Wi-Fi Homeと比較して極端な通信速度低下はなく満足しています。

    というわけで、Synology NASを使用していて高度なことをしているのに、Softbank Airにネットワーク・セキュリティやローカル通信を任せてはおけないと思い、本宅からRT2600acを別宅に持ってくることにしました。

    僕のネット環境ですが、RT2600ac/RT6600axおよびNASは、同じSynology製であることから、その操作性は同じでそれぞれの管理は楽です。RT2600acは2台あります。故障に備えてもう1台準備していたので、一台は別宅に設置して、もう一台は本宅に予備機として保管しておくことにしました。本宅には、blogサーバーとしてDS920+があります。ルーターにはRT6600axを置きました。RT6600axのローンチと同時にSRMもバージョンアップされました。より高いセキュリティ性や操作性を期待しています。

    RT2600acのSRMバージョン: SRM 1.2.5-8227 Update 5 (2022/09/23現在),
    添付のVPNクライアントのライセンス数は1ですが、追加で20(RT6600axでは増加したことを確認済み、CPUの処理能力に依存しているので妥当な数のはずですが、要確認)まで増やすことができます。今は、その追加は無料で可能です。

    (Release notes)

    RT6600axのSRMバージョン: SRM 1.3.1-9346 Update 1(2022/09/23現在),
    添付のVPNクライアントのライセンス数は1ですが、追加で40(最大同時アカウント数)まで増やすことができます。今は、その追加は無料で可能です。

    (Release notes)

    工事がいらないおうちのWi-Fi – Softbank –

    https://www.softbank.jp/internet/special/air/?utm_source=gkt&utm_medium=cpc&utm_campaign=air&utm_content=2_4_1_10000&gclid=Cj0KCQjwj7CZBhDHARIsAPPWv3eB62-kELQR9C5stZGksVD0IROhFTmGqrEdOBz_t211F9GOXezkiJkaAlt8EALw_wcBhttps://www.softbank.jp/internet/special/air/?utm_source=gkt&utm_medium=cpc&utm_campaign=air&utm_content=2_4_1_10000&gclid=Cj0KCQjwj7CZBhDHARIsAPPWv3eB62-kELQR9C5stZGksVD0IROhFTmGqrEdOBz_t211F9GOXezkiJkaAlt8EALw_wcB

    Synologyルーターを選ぶ理由

    以下に示したような機能/アプリがあり、いろいろな作業が可能です。例えば、セキュリティの維持のための基本的な設定(DoS攻撃対応、ログイン回数制限など)、VPN (Virtual Private Network)によるローカール環境での作業、また、ルーター自体のiPhoneアプリによる管理の容易性、などが特徴として挙げられます。

    SRMとは

    SRM (Synology Router Manager) は、Synology ルーターのOSです。PCのWIndowsにあたります。Webブラウザ/アプリからアクセスして作業します。

    アクセス方法は、以下の2種類が用意されています。Webブラウザでは出来ないことが、アプリではできたりと、少し挙動が異なっています。操作に悩んだ時は、切り替えて作業をしてみてください。

    1. Web ブラウザにより指定のポートにてurlにアクセスしてログインする。
    2. iPhoneアプリ「DS Router」を使用してログインする。

    Synologyルーターを管理するために主に使用するアプリを以下に示します。

    ルーター用アプリ

    1. パッケージセンター:
      標準でインストールされていない機能をインストールしたり、アプリのアップデートしたりする機能があります。Synology NASのDSMにも搭載されているアプリです。
    2. コントロールパネル :
      通常管理に使用する機能群が集約されています。ユーザー設定、地域設定、証明書、SRMのアップデートなど。
    3. ネットワークセンター:
      特にネットワーク管理の機能が集約されています。(1)状態、(2)インターネット、(3)ポート転送、(4)ローカルネットワーク、(5)トラフィックコントロール、(6)セキュリティ、(7)操作モード、などの管理ができます。以下、選択して特記しておきます。
      1. (3)ポート転送:
        ワイヤレスAPモードのRT2600acでは使用できなくなる。因みに、RT6600axではワイヤレスAPモードが選択できない。
      2. (4)ローカルネットワーク:
        ワイヤレスAPモードのRT2600acでは使用できなくなる。使用できなくなるとRT2600acのWi-Fiに接続しているデバイスがあるのに、そのデバイス名を確認できなくなるため非常に困るが、DS Routerを使用すると下のメニューにある「デバイス」から確認できるので、今はこの方法で対応しておく。
      3. (5)トラフィック コントロール:
        ワイヤレスAPモードのRT2600acでは使用できなくなる。
      4. (6)セキュリティ:
        証明書の発行管理などの操作が可能です。
      5. (7)操作モード:
        1. (1)ワイヤレス ルーター:
          Synology NASをプロバイダー経由でインターネットに繋ぎインターネットを使用する場合に使用します。
        2. (2)ワイヤレスAP:
          今回の事例のように、すでにプロバイダーに接続するルーターがあって、そのルーターにSynologyルーターを接続する場合に使用します。
        3. (3)ワイヤレス リピーター:
          Wi-Fiの距離を伸ばす場合に使用します。一般家庭では必要ありません。RT2600acではこの機能は使用可能ですが、RT6600axには搭載されていません。
    4. ネットワークツール:
      pingや経路の検査ができます。脅威のあるパケットを監視するアプリ「Threat Prevention」で脅威として認識されているIPアドレスを、このツールで検査したりできます。
    5. Threat Prevention:
      パケット内容を監視して脅威のレベルに応じてアラートしてくれたり、パケット自体のドロップをしてくれます。アドオン・アプリです。パッケージセンターからインストールして使用します。使用には外付けUSBメモリの接続が必要で、ログ記録に使用します。
    6. VPN:
      このコロナ禍で一気に知られることになった。外部からのアクセスツールです。アドオン・アプリです。パッケージセンターからインストールして使用します。使用には外部ネットワークから接続するため、サイト(IPアドレス)に対するLet’s Encryptなどから得た「証明書」のインストールが事前準備として必要です。

    つまづいたこと

    iOSのWi-Fi設定で「インターネット未接続」、Windows PCで「Npcap Loopbakc Adapter」

    この問題が起きた当初は、Synology NASおよびSynology RouterをSoftbank Airへの接続が原因であると思い込んでいました。ネットネーブルを抜き差しして確認しました。Synology RouterをSoftbank Airに接続し、Synology NASは未接続とすると、iOSでの「インターネット未接続」は表示されませんでした。そこで、Synology NASの設定に原因があると考え、その設定をあれこれ変更しましたが、解決しませんでした。

    何気にWindows 11のSurface Pro 6の下のメニューにあるWi-Fiアイコンにマウスカーソルを持って行った時、「Npcap Loopback Adapter」の表示が出てきました。ググってみると、自分自身にpingを送る時などの検査に使用するもののようです。解決方法は、「Npcap Loopback Adapterという項目が有効になっているはずなので無効化せよ」とのことでした。結局、これを無効化することで、Windows11の「Npcap Loopback Adapter」の表示は消えましたが、iOSでの「インターネット未接続」については、若干、表示が消える時があるものの、まだ表示の継続、たまに表示が消えるなどの状態は改善できてませんでした。

    しばらく様子を探った結果、Synology NASの通信の多さが原因でした。以下の項目でまとめたように、NASにはバックアップ設定をSynology Driveを使っていることで、バックアップが完了していないファイルの転送によるトラフィックが回線を占有する状態となって、iOSが、「インターネット未接続」を判断したようです。NASでのバックアップが完了した後は、この問題は解決しました。

    しばらく様子を探った過程で、ルーターの接続形態(下図)は「ワイヤレスルーター」および「ワイヤレスAP」のいずれでもSoftbank Airを介したインターネット接続が可能であることを確認できました。現在は、「ワイヤレスルーター」で設定しています。この設定により、Softbank AirをDNSとてアドレスを与えられるデバイス群とSynology NASをDNSとしてアドレスを与えられるデバイス群とにローカルアドレスを分けることができました。これによって以下の設定が可能になります。

    1. ホームオートメーションに使用している温度計、赤外線リモコン、スイッチなど制御関係のデバイスが接続されているネットワークをその他のネットワークから切り離す。
    2. データ共有などを利用するWindowsマシン、iOS, Synology NASをホームオートメーション関連のネットワークから切り離す。
    Figure

    VPNクライアント

    Synology Routerの製品別において,同時接続できるVPNクライアント数は以下の通りです.

    デバイス モデルクライアント VPN アクセスライセンスの最大数
    RT6600ax40
    WRX56020
    RT2600ac20
    MR2200ac10
    RT1900ac10
    クライアント VPN アクセスライセンス │ Synology VPN Plus | Synology Inc.

    Npcap Loopback Adapter -ボッチSEのパドリングブログ-

    https://paddling-blog.com/1910-2

    まとめ

    別宅にRT2600acを導入しました。RT2600acは最も外部にあるSoftbank Airに有線で接続しています。RT2600acには、NASやPCおよびiPadなどをWi-Fiで接続しました。

    ローカルネット内は、RT2600acを経由させることで、PC、iPadなどの間で行うファイル転送が高速になると期待できます。おそらくSoftbank AirはRT2600acと比較してそれほど高性能ではないと考えられるためです。

    以上

    編集履歴

    2022/09/23 Mr.Harikiri
    2022/09/24 追記: RT6600axの特徴
    2022/09/29 追記: iOSの「インターネット未接続」とWindows 11の「Npcap Loopbakc Adapter」の問題について。
    2022/10/11 追記: (1)iOS「インターネット未接続」問題の解決したことについて、(2)Softbank AirとSynology Routerの共存設定(ワイヤレスルーター、ワイヤレスAP)。
    2023/04/10 追記: Router別の同時接続可能なVPNクライアント数
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  • [Synology] 自宅にNASを設置しWordPressを構築 – blogサイトを立ち上げる – DS918+/DS920+ — 動機編からDS1621xs+拡張序章編[2022/01/04]

    [Synology] 自宅にNASを設置しWordPressを構築 – blogサイトを立ち上げる – DS918+/DS920+ — 動機編からDS1621xs+拡張序章編[2022/01/04]

    はじめに

    その頃、PCいじりも飽きてしまっていました。NASは、まだ、おもちゃのROCKDISKを使用していた頃です。PCでメディアサーバも構築していましたが、常時稼働は消費電力が大きく、常時稼働には覚悟が必要でした。おもちゃのNASには、PCのHDDデータのバックアップの役割を担わせていました。その頃、オモチャでないNASというものの存在を知りました。自宅でサーバーとしてメディアサーバになるとか、チャンとしたデータバックアップの使い方もあるとか、色々と知るにつれて、オモチャではなくチャンとしたNASを自宅に設置して、メディアサーバーや高度なデータバックアップの用途に使用したいと考えるようになりました。そしてWordPressを構築するに至るのでした。

    Synology NASの導入の最初の理由

    それでも、本格的なSynology NASを購入した当時は(2018 / 11)、まさか、blogをするとは思っていませんでした。選択したNASはSynology NASには、まず、メディアサーバーを構築して家庭内で楽しんでいました。Synologyを選んだのは、ソフトウェア性能が高いと思われたからです。やっぱり使い勝手にも関わるソフトウェアは重要です。

    NASを導入した当時、DiskStation Manager (DSM)に用意されているパッケージをインストールして遊んでいたアプリは以下の通りです。Audio StationVideo StationPhoto Station、などでしたが、それでも、出先から繋いで喜ぶ程度で十分でした。

    Audio Station: 音楽ストリーミング

    Video Station: ビデオストリーミング

    Photo Station: 写真閲覧・共有

    数ヶ月経過したくらいからblogでも、と思い立ったわけですが、今となっては、パックアップの選択肢が多い、BtrfsやRAID 6にも対応できるDS918+を選んだ事は、間違いではなかったと思います(2020/04/24追記)。ただ、RAID6は、個人ではやり過ぎですね。RAID6では、パリティHDDが2つ必要です。個人では、パリティHDDは1つのRAID5にしておいて、追加で古いHDDにバックアップを取る体制にしておけば十分です。

    世の中は進んでいた

    2018年まで10年以上の間、NASがこんなに高性能となっていたことを知りませんでした。それに、オープンソースソフトウェア(OSS)のWordPress(※)というものがあって、blogのサーバーの基本中の基本ということも。

    基本的にNASのOSはLinuxが採用されています。実は、「blogのサーバー」と表現しましたが、WordPressの機能は、blogの内容の編集、訪れたネットユーザーへのレスポンス(ワン・カラムやサイド・カラムにしたり)、画像の表示、広告の表示など、いわゆる、ホームページを作成するアプリケーションです。実際にパケットを処理してレスポンスするサーバーは、実は、Apacheというwwwサーバが担っています。WordPressは、Apacheを介してinternetの世界に発信されるのです。便宜上、以下では、WordPressをblogサーバと表現します。

    blogサーバは、WordPressだけではない

    実は、WordPressというのは、CMS (Content Management System)と言って、その他類似するシステムがあるようです。
    https://baremetal.jp/blog/2019/08/26/913/
    シェアは、WordPressがトップ(34%)ですが、その他のCMSも上記のリンクに記載があります。2位は「Joomla」, 3位は「Drupal」, 4位は「Shopify」と続き、それぞれのシェアは5%以下です。詳細は、リンクをご参照ください(2020/09/24, Mr. Harikiri)。

    • WordPress
    • Joomla
    • Drupal
    • Shopify

    おもちゃのNAS

    これまでの約10年間、オモチャのNASやDesk TopのWindowsをメディアサーバーにしたりして遊んでいました。オモチャのNASとは、IO-DATAのRockDiskを意図していますが、もちろんOSはLinuxです。NASに採用されているLinuxでは、最小限の機能でシンプルに稼働できるようにチューンされています。

    WordPressはデータベース・システム(MariaDB)を使う動的なWebサイトです。昔は、静的なフォルダー形式でページを配置していました。

    それは、IBMが開発したOS/2というPC用のOSがWindowsに対抗して頑張っていた時代のことです。MicrosoftのWindows NTとIBMのOS/2には、一部同じコードが使われていた時期がありました。この事実は、MicrosoftとIBMは一時期、Windowsを共同開発したしていたためです。結局、IBMのOS/2によるPCにおけるOS地位の奪還は叶いませんでした。

    • MD-DOSからWindows
    • WindowsとOS/2
    • UnixからLinux
    • Windowsは生き残った

    その頃に市販が開始された「IBM HomePage Builer」というホームページ作成ソフトを使ってローカルに自分だけのためのホームポージを作っていました。静的にページを配置(保存)して静的にリンクを貼るタイプです。目的は、自分だけの「知識のポータル・サイト」を持つことで、いつでも参照できるようにすることでした。忘れてしまいそうなことや、今後、しっかり覚えたいことなど、どんどん追加していました。今では、Synology NASが、そのかわりになっています。当時の「静的なホームページ」の作りは、構造上では至ってシンプルです。作成した目的のhtmlファイルが存在するリンクを作っていくだけです(2020/07/10追記)。

    しかし、データベースを使用できないことは、その他の関連情報の自動表示など、動的な表示は全くできなかったため、必要と思われたことは、せっせとhtml文で追加するしかありませんでした。WordPressでは、データベースを使用しているので、様々なプラグイン(plug-in)、または、知識がついてくれば自分でコーディングすることで、複雑な機能を簡単に追加することができます。本当に素晴らしいことです。

    レンタルサーバーの選択肢はなかった

    ブログ(blog)を立ち上げる場合、自宅のPCやNASを用いずに、プロバイダーのサーバーをレンタルすことが多いと思います(レンタルサーバー)。初期投資も少なくて済むし、知識もあまり必要ではありません。不具合の対応やバックアップサービスがあったり、何よりサーバー(機器)のメンテナンスが必要ありません。

    PCを長年趣味にしてきた愚か者としては、自宅から情報発信したいと思うのは抑えきれませんでした。

    データ保護の観点や速度など、自宅で構(かま)えるよりは、レンタルサーバーが効率的で良いことは明らかですが、自宅にサーバーを置くという「今は茨の道」であったとしても、その向こうには「素晴らしい世界」があることを信じて、今日までコツコツとblogサイトを構築して来ました。

    セキュリティについてもコツコツとやっていくことも必要です。セキュリティに関しては、NASとしての対策、WordPressとしての対策の2つに大きく分けることができます。これらは、それぞれ必要です。

    NASサーバーを構築する

    ひと昔では、サーバーと言えばPCでしたが、今時は、NASでサーバーをお手軽に構築できるようになりました。個人でも十分に高性能な機種を低コストで選べます。

    僕の考えでは、(1) PCは、何かの作業をするGearです。複雑な作業を短時間に実施する高性能なCPU、沢山のメモリ、高解像度のディスプレイが必要です。創造的な作業を短時間にできる性能が基準軸です。(2) NASはサービスを提供するGearです。ある程度ルーチンになったことをサービスするには、PCのように高性能は、ある意味必要ではありません。サービスに必要な性能が基準軸になります。

    Synology NAS – DS918+をチョイス

    NASの導入は、少し奮発して2018年末にSynology NAS DS918+を購入しました。色々調べてみるとBlogサイトには、WordPressという素晴らしいサーバーアプリを使用するのが一般化しているようでした。

    2020/07から、DS920+をSSD 1TBでblogを移行しました。以下の関連記事もご覧ください。サイトのレスポンスが改善すること、および、サイトに訪れてきてくれた際のHDDのアクセス音の静音化のために新規に購入して、blogを移行させました (2020/08/01 追記)。

    WordPressや関連するPHPなどの書籍やネットで調べたりして、先ずはNASの構築を開始しました。

    WordPressはPHPというプログラム言語が使われています。PHPは発信するページの体裁を整えるために使われています。サーバー管理者は、少し込み入った事をしようとしない限り、基本的にこのプログラム言語を理解する必要はありません。まず、基本は、テーマと呼ばれる基本プログラムを選択し、更に必要な追加機能は、沢山のプラグインから追加すれば済みます。

    • 基本を提供するのが、「WordPress」であり、PHPで作られています。以下に説明するものも「PHP」で作られいます。
    • WordPressでは、さらに、表示体裁やちょっとした機能を提供するために、「テーマ」を選択します。
    • さらに、機能を強化したい場合は、「プラグイン」という追加機能をインストールします。
    • 更に、足りなければ自分で自信で以上のコードを書き換えて好きな機能を追加できます。ここはハードルが高いです。
    • 表示系では、html文のスタイルを操作できるCSS (Cascading Style Sheets)という文法の言語で定義する方法が使われます。

    個人で使用する場合、プラグインは、最低限度の範囲で使用する限り費用はかかりませんが、機能アップした有償版もあるので必要に応じて購入できます。僕も5つ程度を購入(クレジットカード)しました。

    現在使用している有償版プラグイン

    当初現在(2022/02)
    1Cool Timeline Pro更新せず使用継続
    2Encyclopedia Pro (1年のサブスクリプション)更新せず使用継続 (レスポンスが遅くなるので、代替処理のための自作コードを開発注。その内アンインストール予定)
    3EWWW (画像数に応じた支払い)画像数が増えて追加支払いで使用継続
    4Advanced Ads Pro (1年のサブスクリプション)2回の更新で使用継続 (使用していない機能が多くコスパが低いので自作コードに置き換え処理注)
    5(ポストと画像の配置を綺麗にしてくれるプラグイン, プラグイン名は失念)AMP非対応でありレスポンスが遅くなるため、今は使用してない。

    外付けHDD

    データのバックアップとしてUSB接続で外付けHDDを使用しています。個人的な実績として信頼性があるのは、センチュリーのHDDケースです。

    必要なマシーンとプログラム (基礎編)

    1. 自宅でNASの構築(出先からのアクセス管理、セキュリティ)
    2. WordPress (ページの体裁等、サーバー管理者の思いを具体化してApacheに繋げる)
      • NASにインストール
      • WordPress用のプラグイン・ソフト : 画像表示、投稿の表示、広告の表示、など色々あります。
    3. Apache HTTP Server (クライアント端末との通信を担うサーバーソフト)
      • NASにインストール
    4. MariaDB (blogなどの文書や動画などは、個別のファイルとして、このデータベースに登録され検索される)
      • NASにインストール
      • 動的ホームページ構築のエンジンです
    5. PHP (WordPressのphpファイルをプログラム言語として処理する)
      • NASにインストール
      • バージョンが、5や7があります。blogサイトのレスポンスは、5は最悪です。7以降を使いましょう。

    アプリ/ツール

    先ずは、NASのパッケージセンターから、DSM (Disk Station Manager)用の必要な機能を選び、NAS用のアプリとしてインストールできます。アプリをインストールするとは、基本的にNAS上にサーバーを置くことを意味します。アプリには、Microsoftの「one note」と同様のことができる「note station」やメディア関連では、「メディアステーション」や「Audio Station」などがあります。出先からNASにアクセスできます。

    次に、Windowsやモバイル(携帯電話など)から操作するためのアプリとしてPC用であれば、「Download Center」で取得してインストールできます。これは、基本的にNASに対するアクセス・ツールです。

    Download Center – Synology –

    https://www.synology.com/en-global/support/download/DS918+#utilities

    最後に、モバイル用のアプリは、iPhoneを使用しているのであれば、App Storeでアプリをインストールできます。「ds」、「synology」で検索できます。これは、NASの管理ツールであったり、クライアントとしてのアプリであったりの機能が使えるようになります。

    参考

    結局、大変参考になったのは、ネットからでした。Synology NASとWordPressを使って基礎からシステムを構築されて、情報発信されている観音寺さんの「ホームネットワーク研究所」は、丁寧に解説されています。

    私みたいな新参者でも理解が助けられます。1から10までお世話になっているサイトです。

    以下の事を実現させたい方には、力強いサイトなので是非訪れてみてください。

    • Synology NASの運用、関連ツールの設定
    • WordPressの導入と設定

    ホームネットワーク研究所 : https://nw.myds.me

    Synology NASの型番について

    Synology NAS製品の型番について分かっている範囲で説明します。

    • DSは、「DiskStation」を意味しています。
    • RSは、Rack mount型です。「RackStation」と明記されています。
    • SAは、Rack mount型です。明記されていなので、憶測ですが「Storage Achiever」では無いかと、説明文から理解しました。
    • FSは、Rack mount型です。「FlushStation」と明記されています。link
    • 「9」は、拡張ボックスを使って可能な最大のドライブスロット数です。
    • 「20」は、発表した年の下二桁
    • 「+」は、不明ですが、無印の型番から少し機能を向上させたものと理解できます。
    • DS920+とDS720+は、数字から拡張ボックスを使用して可能なドライブスロットの最大数の違い(9と7)だけです。CPUなどは同一なので性能は同等です。
    • 因みに、DS920+のWeb Serverとしての反応性能スコアは、下のグラフから10862です。一方、DS1621xs+のWeb Serverとしての反応性能スコアは、64730です。DS920+の約6倍です。

    更に高性能なNAS

    現在は、DS920+でblogのサーバーを立ち上げていますが、Serverのレスポンスに不満を持っています。実は、DS920+にはHDDスロットの4つ全てを使用してSSDでRaid5を構築しているのですが、DS918+のようにメモリ(標準システムメモリ: 4GB)の追加(8BGx2)やキャッシュ(SSD)の追加はしていません。それでもSSDの構成ではシステムの再起動は数十秒で完了します。DS920+をフルスペックする手もあるかもしれません。それでも、基本性能として更に高性能なNASを触ってみたいのです。ネット回線の問題もあるかも知れないので、持っている不満は解決するかはわかりません。

    DS920+のカタログ

    DiskStation DS920+
    Scalable NAS with SSD cache acceleration capability

    https://www.synology.com/en-global/products/DS920+

    DS920+ Data Sheet

    https://global.download.synology.com/download/Document/Hardware/DataSheet/DiskStation/20-year/DS920+/enu/Synology_DS920_Plus_Data_Sheet_enu.pdf?_ga=2.14052148.2022724892.1636367018-1993726491.1635251237

    DS920+とDS720+のカタログ比較 – Synology –

    https://www.synology.com/en-global/products/compare/DS920+/DS720+

    因みに、その内に導入したいと考えているNASはDS1621xs+です。DS1621xs+とDS920+の比較が、下のリンクに示されていますが、PHP反応性能は約6倍です。

    DS1621xs+は、High End NASと説明されており、採用されているCPUは、DS920+搭載のものより高性能である「Intel® Xeon D-1527 4-core 2.2 GHz」です。具体的な性能比は、DS920+が10,000程度、DS1621xs+が60,000程度と約6倍のPHP反応性能差があります。それに見合うだけの周辺性能(メモリ、3つのLANポートの内1つは10G)が付加されています。価格も高価で約3倍です(DS920+が約7万円、DS1621xs+が約21万円)。

    DS1621xs+とDS920+のカタログ比較 – Synology –

    https://www.synology.com/en-global/products/compare/DS920+/DS1621xs+

    DS1621xs+のカタログは以下のリンクを参考にしてください。

    メモリーは、ECC(Error-Correcting Code)メモリーが使用できます。ECCメモリーは、金融機関や高度な化学計算において1ビットでもエラーが許されない分野で使用されているメモリーです。

    DiskStationDS1621xs+

    High-end scalable NAS in desktop form factor

    https://www.synology.com/en-global/products/DS1621xs+

    DS1621xs+は、Rack mount型の高性能なServerと比較しても、約半分の性能まで迫っています。Desk Top型のNAS Serverとしては、相当な高性能です。

    Performance

    Synology strives to enhance the performance of our NAS with every software update, even long after a product is launched. For enterprises and users that demand uncompromising performance from their servers, check the figures below to find the most suitable choice.

    https://www.synology.com/en-global/products/performance#sa_and_xs_plus

    実は、2021年年末に、DS1621xs+を購入しました。WD 8TB HDD Red Plus x 2とDS918+から抜いたRed HDD x 4の合計 6HDDの構成です。今はPlexを導入してホームサーバーとして性能を確認中です。その内、レポートします(2022/01/04, by Mr.HARIKIRI)。

    まとめ

    この記事では、Synology NASを使ったblogサイトの立ち上げの取っ掛かり、および、近況(2022/01/04)について記事にしました

    関連記事

    編集履歴

    2019/05/06 はりきり(Mr)
    2020/04/24 追記(関連記事)、読み返した感想です。もう1年も経ち懐かしく思い出しました。
    2020/05/01 追記(レンタルサーバーの良さについて) 2020/07/10 追記(静的ホームページ)
    2020/08/01 文言整備、追記(DS920+について)
    2020/08/10 追記(OS/2とWindows NTは、元々同じOSだった)
    2020/08/15 文言整備
    2020/09/24 追記(WordPress以外のCMS)
    2021/02/12 追記(文言整備、バックアップとセキュリティ関連の記事リンク)
    2021/08/28,追記(アプリ/ツール)
    2021/11/18,追記(その内、High End NASと銘打っているDS1621xs+を導入したい)
    2022/01/04,追記(購入した有償版プラグインリスト)
    2022/02/06,コード修正(Adsense関連Pluginを自前コードに置き換え)
    2022/02/13,Post ID212は編集画面の表示ができず内容の修正ができなくなったため(アクセス数518)、新しいPost (ID37765)に転記し、Redirect処理した。
    2022/06/10, 文言整備

  • [Synology – Plex] Plex Serverに繋がらなくなったときの対処法  [2020/10/04]

    [Synology – Plex] Plex Serverに繋がらなくなったときの対処法 [2020/10/04]

    はじめに

    Plexは、自宅のサーバーにあるメディア(音楽、動画)をインターネット経由でもストリーム配信できるメディア・サーバーです。

    DS918+にPlex Serverをインストールしていれば、Plexへの接続が上手くいかない場合を、よく経験します。

    ある日、PlexのクライアントをインストールしたiPadからiTunesの購入音楽を試聴しようとしていたときです。追加したファイルが更新されておらず、リストに出てこないことがありました。おそらく、通常は、Up Loadしたファイルについて自動でファイルのスキャンしているはずです。でも、その自動スキャンができていないものと思われまた。

    そこで、Plex Serverの管理画面に接続して、マニュアルで「スキャン」させたかったのですが、管理画面にたどり着けませんでした。

    課題

    今回のお題は、以下の通りです。

    • 新しく追加したファイル(Up Load)があるのに、追加されていない
    • Plex Serverの管理画面に接続してマニュアルで「スキャン」させたい

    しかし、以下のように管理画面に繋げようと試みるものの、接続できないことがあります。Plex Serverは、頻繁にUp Dateします。でも、Synologyのパッケージは、あまり更新されず、SynologyによるケージでのUp Dateは、滅多に上がってきません。そこで、Plexサイトに行って、Synology用の新しいバージョンをダウンロードし、DS918+にマニュアルインストールしてUp Dateするのですが、これが少し厄介を連れてきます。

    その厄介ごとですが、Plex Serverの認証が切れていまいます。管理画面に接続できなくなるのです。

    まとめると、

    • マニュアルインストールした後、管理画面への接続、クライアントでの接続もできなくなったりする

    実際の接続できない現象としては、以下のような感じです。

    • IPadのsafariから、https://ds918:port、に繋いでDSMに接続している時に
    • DS918+からアプリの「Plex」を起動(これはServerの管理画面の起動を意味している)してみると、
    • Sarariは、接続できませんでした。と表示されて、Plex Serverの管理画面に接続できない

    このような時、Safariの表示は、以下のようになっていました

    • ds918:32400/web

    原因は、特定できていませんが、証明書関連でローカルの接続ができないのかもしれません。

    対処方法

    更に試してみます。以下のように、IPアドレスを直接使えば、少し先まで接続が進みます。

    • 192.168.xx.xx:32400/web

    と、iPadのSafariから入力すると、Plex Webの接続ダイアログが開きました。

    ログイン方法として以下のリストが現れます。やはり、認証が切れているようです。認証のやり直しが必要のようです。

    • Googleで続行
    • Facebookで続行
    • Appleで続行
    • メールアドレスで続行

    メールアドレスで続行を選択して、既に登録してある、User IDか、Email Addressと、Pass Wordを入力して進みます。

    そうすると、plex.txにログインしますか?、と表示されます。

    続けると、接続が完了して、Plex Serverの管理画面に入れます。

    Plexの管理画面でできること

    管理画面では、以下の作業が可能です。

    • 共有
      • 他のユーザーを指定して共有を設定
      • 他のユーザーは、クライアントにPlexを有料でインストールしていること
    • スキャン
      • マニュアルで「スキャン」して、Plex Serverのデータベースを更新
      • 更新が完了すると、メディアのリストに表示されるようになる
    • サーバー管理

    まとめ

    Plexは、良い製品です。Serverは無料でインストールできますが、クライアントは、有料です。

    Serverは、もっと多機能な「プレミアム」バージョンに乗り換えることもできますが、Serverのプレミアムは、当面必要ないと思っています。ただ、クライアント(client)は、デバイス毎に必要なので、家族で共有する場合は、台数が必要です(数百円/台)。

    編集履歴
    2020/10/04 Mr.Harikiri
  • [Synology] ITセキュリティ – ランサムウェア対策は,マルチバージョン・バックアップやスナップショットが良いと言われている – Synology NASに当てはめてみた  [2020/03/28]

    [Synology] ITセキュリティ – ランサムウェア対策は,マルチバージョン・バックアップやスナップショットが良いと言われている – Synology NASに当てはめてみた [2020/03/28]

    マルチバージョン・バックアップ

    ランサムウェアに対する最大の防御は、最大限の危機管理としてのマルチバージョン・バックアップが当然に有効的です。

    もしも、ランサムウェアに感染して重要なデータから締め出された場合、バックアップから復元できれば、その損害は、最小限に抑えることができます。

    しかし、個人的でそこまでできませんよね。

    マルチバージョン・バックアップとは、バックアップの方法・ツールを変えたバックアップ手法です。その中でもスナップショットは、結構有効のようなので、以下、調査してその有効性の理解とバックアップの仕方についてまとめました。

    設定するマシンは、「DS918+」です。

    DS918+は、CPU:Celeron 4 core, 読み書きともに高速、ハードウェア暗号化、4ベイを拡張ユニットDX517 (5ベイ)により9ベイまでHDDを追加可能。

    ランサムウェア

    暗号化ベースのランサムウェア

    私も正に、データを人質に取られて身代金を要求されたたという、卑近な事例を知っています。

    • CryptoWall
    • CryptoLocker
    • TorrentLocker

    暗号化対象

    世界で普及しているOSであれば、ランサムウェアは必ず存在しています。Windows然り、Linux系然りです。

    • PC内臓ドライブ
    • ネットワーク ドライブ

    ランサムウェアの感染・発症の経過

    ランサムウェア(Ransamware)の一連の挙動

    1. SPAMメール受信
    2. 添付ファイルの開封 → 脆弱性を探索する攻撃ツールに感染
    3. 攻撃ツールがランサムウェア配信サーバに接続
    4. ランサムウェアをダウンロード
    5. ランサムウェアの実行
    6. ファイルやフォルダの暗号化

    対策

    予防対策

    予防対策とは、セキュリティソフトによる予防になります。セキュリティソフトは、ランサムウェアなどウイルス、マルウェアの検知を主たる機能としています。

    その検知方式は2つあり,ウイルスよりも高度にプログラムされているランサムウェアには,「パターンファイル」による検知では検出率は低いため、「ふるまい検知」が効果的であると言われています.

    • ウイルスパターンファイル
      • たいていのウイルスソフトでは、この方式を使用しています。
      • DS918+には、Antivirus by McAfeeが提供されています。
    • ふるまい検知
      • Synology NASには、ふるまい検知の機能を有するパッケージは最強されていまん。
      • Synology Router RT2600acには、「Threat Prevention」というパケットの内容での「ふるまい検知」機能が提供されています。

    参考1
    CYBER SECURITYより
    blog~ランサムウェア対策

    https://www.cybersecurity.co.jp/

    予防で食い止められなかった時の復旧対策

    マルチバージョン・バックアップ

    Synology(参考2)は、PCのデータの復旧対策として、マルチバージョン・バックアップを提案しています。この提案は、費用がかかる提案であって、個人では、なかなかてを出せません。

    • PCのデータ
      • Cloudにバックアップ
        • 暗号化したデータでuploadする
      • NASにバックアップ
        • ローカルやVPN内の他のNASにバックアップする
      • NASの拡張ユニットにバックアップ
        • DS918+などでは、拡張ユニットが提供されている
      • オフラインでバックアップ
        • バックアップしたHDDやテープを物理的に保管する

    参考2
    暗号化ベースのランサムウェアからの防御

    https://www.synology.com/ja-jp/solution/ransomware

    スナップショット

    CYBER SECURITYのblog(参考1)は、スナップショットを提案しています。スナップショットは、短い間隔のバックアップを繰り返します。

    バックアップ対象は、変更のあったファイルなので、フルバックアップとは異なり必要なディスクスペースは少なくて済みます。

    blogの提案では、スナップショットの保管先は、別のアクセス権限にすることが示されています。

    Synology NAS

    Hyper BackupとSnapshot Replicationをパッケージセンターから追加

    Synology NASには、パッケージセンターからフルバックアップとスナップショット機能をインストールして追加できます。

    • Hyper Backup
    • Snapshot Replication

    外付けHDDの接続

    • 独立電源スイッチ付きの4スロットHDDケース

    構築

    フルバックアップとスナップショット及び「独立電源スイッチ付きの4スロットHDDケース」を組み合わせて、バックアップを運用すれば、マルチバージョン・バックアップに近い復旧対策になります。

    フルバックアップとスナップショットの併用で、マルチバージョン・バックアップへより近づけるためには、以下の考慮事項も必要になりますが、運用しながら必要に応じて構築を進めます。

    バックアップ・パッケージのインストールと運用

    [Synology] NAS (DS918+/DS920+)の バックアップを考える – システム構成は「Hyper Backup」、「Snapshot Replication」および「Synology Drive」- Smartプラグによる外付けHDDケース電源の管理によるセキュリティ向上、最後にシステムコンフィグレーション /クラウドバックアップも考え [2023/11/15]

    [Synology] NAS (DS918+/DS920+)の バックアップを考える – システム構成は「Hyper Backup」、「Snapshot Replication」および「Synology Drive」- Smartプラグによる外付けHDDケース電源の管理によるセキュリティ向上、最後にシステムコンフィグレーション /クラウドバックアップも考え [2023/11/15] はコメントを受け付けていません

    [WordPress] ブロガーになる(1) – WordPressのコード修正に必要なWindows用エディター「EmEditor」とWordPressのバックアップ

    [WordPress] ブロガーになる(1) – WordPressのコード修正に必要なWindows用エディター「EmEditor」とWordPressのバックアップ はコメントを受け付けていません

    考慮事項

    フルバックアップとスナップショットが同時にランサムウェアの餌食にならないようにすること

    1. 外付けHDDユニット(個別スイッチのあるHDDケース)を接続して、Synology NASのHyper Backupでバックアップ設定を構築する
    2. パックアップしたい時に、外付けHDDの必要なHDDの電源を投入する。定期的に実行されるバックアップは、HDDが接続されていれば、バックアップを実行する。実行後、アンマウントする設定にしておく。

    編集履歴

    2020/03/28 はりきり(Mr)

  • [Synology] Threat Preventionから通知が来なくなる現象を取り敢えず回避する(改)

    [Synology] Threat Preventionから通知が来なくなる現象を取り敢えず回避する(改)

    Threat PreventionからのE-mail通知が来なくなる

    Threat Preventionは、Synology Router RT2600acに導入しています。不正なアクセスがあればメールでの通知を設定しているが、突然来なくなることが、これまでにもあり、今回も突然来なくなりました。

    設定

    Threat Preventionを使うには、3GB以上のUSB Memoryを外部接続しなければなりません。

    統計やログに使っているようです。すべての通信をみているのだから、そのログの容量は大量に発生します。

    先入先出しにより、メモリーいっぱいになったら、古い物は廃棄する設定です。

    今回、通知が来なくなったので、以前の場合もすこしきなっていいた対処法を試してみました。

    その結果、ログをクリーンしたところ、解決しました。接続していUSB Memoryは4GBであるものの、10年ものです。まあぁ高価な方でした

    • 古さのせいか
    • ログは3GBが必要とあるので、空き容量の少なにさが悪さか
    • 発熱しているようなので、熱暴走か

    4ヶ月経過しても順調に、ドロップした時の通知のE-mailは、毎日10〜20通くらい届きます。

    2019/12/20 はりきり(Mr)
    2020/04/17 追記、経過観察した結果

    関連記事

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    Synology NASのRAID HDDの1つが故障 NASのHDDにエラーが出た。5年程度連続稼働していたRAIDを構成するHDD (以下HDD a)の一つです。NASに発生するイベントは、メール通知するようにしてい…
    Page: 1 2 11
  • [Synology] NAS (DS918+/DS920+)の バックアップを考える – システム構成は「Hyper Backup」、「Snapshot Replication」および「Synology Drive」- Smartプラグによる外付けHDDケース電源の管理によるセキュリティ向上、最後にシステムコンフィグレーション /クラウドバックアップも考え [2023/11/15]

    [Synology] NAS (DS918+/DS920+)の バックアップを考える – システム構成は「Hyper Backup」、「Snapshot Replication」および「Synology Drive」- Smartプラグによる外付けHDDケース電源の管理によるセキュリティ向上、最後にシステムコンフィグレーション /クラウドバックアップも考え [2023/11/15]

    はじめに

    2023/11/15,内容(クラウドバックアップについて追加)を更新しました.編集履歴は,最後尾を参照してください.

    ローカルネットワークに、DS918+とDS920+を立ち上げています。DS918+では、DS918+の外付けHDDにバックアップしています。DS920+のストレッジはSSDで構成しているので,HDDでストレッジを構成しているDS1621xs+(DS918+から移行)より少ないため、DS920+のバックアップ先は、DS1621xs+に設定して行っています。以下,DS918+はDS1621xs+に読み替えてください (2022/11/13).

    最近までのバックアップ体制は、「Hyper Backup」と「SnapShot Replication」の2つの構成でしたが、「Synology Drive」を追加した3つの構成にしました。Synology Driveは、PC/iPadなどの端末のデータバックアップを目的に導入しています。

    Hyper Backupは、NAS間や外付けUSB HDDにシステム設定やアプリケーションをバックアップすることができます。

    SnapShot Replicationは、#snapshotフォルダーというシステム・フォルダを作り、そのフォルダー内に、指定した時間毎に差分のバックアップを作成し続けます。

    Hyper BackupとSnapshot Replicationにより、復元能力が高まります。

    忘れてはいけないのは、システムの設定などのバックアップです。これについても最後に示しています。

    Driveは、Synology NAS同士でもバックアップが可能ですが、PCやiPadのデータをSynology NASにバックアップできます。そのモードは、(1)同期、(2)アップロードのみ、が可能です(追記、2022/01/08 by Mr. Harikiri)。

    Hyper Backup/Snapshot Replication、そしてDrive

    Synology NASのパッケージには、いくつかのバックアップ・ソリューションが無料で提供されています。その内、以下の2つのバックアップ・アプリケーションについて役割を意味付けし、それぞれを使い分ける運用を考えます。最後に、3つ目のパックアップアプリのDriveは、端末のデータ バックアップを目的に解説しました。

    • Hyper Backup
    • Snapshot Replication
    • Drive

    Hyper Backupで十分か?

    これまで、Hyper Backupのみで運用していました。どのようにパックアップを捉えたらいいのか、余りわからないまま使用していたわけです。

    バックアップの運用では、長らくSnapshot Replicationも併用していまましたが、PCやiPadのデータ バックアップも統合的に行いたかったので、Driveの運用を追加しています。

    Hyper Backup

    Hyper Backupの運用は、毎日1回のバックアップを実行するにように、スケジューリングしています。

    Hyper Backupの機能の概要は以下の通りです。

    • EXT4, Btrfswiki (Synology NASの+シリーズで対応)
      • 対応するファイルシステムは、EXT4, Brtfsです
      • Snapshot Replicationと併用するには、ファイルシステムをBtrfsで構築する必要があります
    • バックアップファイルの「暗号化」
      • AmazonやGoogleなどの、ローカルでないパブリック・サーバーへの保管もある程度は安心です
      • 何らかの理由で、マシンを全てロストした場合でも、新しいDS918+を購入してデータを復旧できます
    • 復元
      • バックアップファイルは、Hyper Backupでしか復元できない
    • バックアップの内容
      • 「システム構成」のバックアップと復元
      • 「アプリケーション構成」のバックアップと復元
      • 「ブロックレベルの増分バックアップ」機能(初期バージョンの差)
      • 「データ」のバックアップ
    • バックアップ先
      • 「外付けUSB HDD」へのバックアップが可能。Btrfsである必要はない
      • 「リモートSynology NAS」へのバックアップが可能。異なる敷地にあるNAS間が理想です
      • 「ファイルサーバー」へのバックアップ
      • 「クラウドサーバー」へのバックアップ
    • バックアップの「スケジューリング」

    2つのバックアップソフトのインストールは、以下のリンクをご参照ください。

    Synology NASをバックアップする方法

    https://www.synology.com/ja-jp/knowledgebase/DSM/tutorial/Backup/How_to_back_up_your_Synology_NAS#t2.3

    Snapshot Replication

    Snapshot Replicationの複製先に必要な機能

    ここで複製と言っているのは、2つの機能のことです。

    1. Snapshotとは
      • 選択した共有フォルダのスナップショットを取得します
      • 取得先は、共有フォルダ直下の「#snapshot」フォルダです
      • 設定した間隔でスナップショットを取得します
      • リビジョン管理できます。Windowsのエクスブローカーから以前のバージョンを見たり,復元することができます
    2. Replicationとは
      • 選択した共有フォルダの複製をスナップショットの形式ではなく、正に複製(replication)を取得します
      • 複製先は、ローカルとリモートを設定できます。最近、DSMがバージョンアップしてから、ローカルが設定できなくなりました(2020/09/27, Mr. Harikiri)
      • リモートにも同様に「SnapShot Replication」をインストールしておく必要があります
      • 複製先には、以下のファイルシステム(Btrfs)の要件が必要です
      • リモートにReplication(複製)しても、#snapshotフォルダも複製されます。スイッチオーバーも可能ですsource
    • Btrfsボリューム
      • システムHDD (または最近ではSSD)の初期設定においてBtrfsを選択している必要があります
    • Snapshot Replication
      • 必要なアプリです
      • 複製先にリモートを設定する場合、リモートにも「Snapshot Replication」がインストーされている事が必要です

    実質的には,Synology NAS間でしか複製(Replication)はしにくいか、または、できないのではないかと思われます.Synology製以外,且つ高機能なNASを持っていないので分かりません.

    Snapshot Replication – DiskStation Manager – より

    https://www.synology.com/ja-jp/knowledgebase/DSM/help/SnapshotReplication/data_protection_mgr

    SynologyのDSMでNAS2台をLAN経由&インターネット経由で同期させてバックアップ&フェイルオーバー&リカバリしてみた

    https://gigazine.net/news/20171005-synology-6th-review/

    SnapShotの使用例

    [WP] WordPressをアップデートした途端にエラーを吐いてダウン,SnapShot Replicationを使用して瞬時に復元! パーミッションの設定方法[2023/09/23]

    [WP] WordPressをアップデートした途端にエラーを吐いてダウン,SnapShot Replicationを使用して瞬時に復元! パーミッションの設定方法[2023/09/23] はコメントを受け付けていません

    Drive

    Synology Driveによるバックアップは、PC端末のデータを専用のクライアントソフトで修正されたら即時にそのままのフォルダ構造でバックアップしてくれます。また,当然,2つのNAS間でも可能です.

    他方,HyperBackupの場合,1回限りのバックアップでは,そのバックアップ先ではそのままファイル/フォルダを閲覧したりアクセスが普通にできるようですが,定期的にバックアップする場合,バージョン管理されるため特別なフォーマットでバックアップされます.そのため,ファイル/フォルダは普通に閲覧することはできません.

    そこで,NAS(1) – PC間または,NAS(1) – NAS(2)間で,そのままのフォルダ構造でバックアップしたい場合,即ち,ミラー情報としてバックアップしたい場合は,Synology Driveを使用します.

    必要なアプリのインストー

    Driveによるバックアップには、Synology NASにサーバー(Drive)をインストールし、データを保持している端末(PC/iPad/Synology NAS)にClientアプリをインストールして使用します。

    • サーバー用アプリ : Synology Drive (Synology Drive Adminコンソール)
      • Synology Driveでは、Adminコンソールで、すでに存在する共有フォルダに対してチームフォルダに設定したフォルダ内にサブフォルダの作成や、チームフォルダ/個人フォルダ内のファイル閲覧ができます。
      • Adminコンソールでは、クライアントと共有するためのチームフォルダの設定、クライアント・リストの確認、同期/アップロードなどのログの確認、及びドライブ容量などの情報の確認ができます。
    • NAS用のクライアント アプリ : Synology ShareSyc
      • ShareSycモードでは、シンクロモード(同期)やアップロードモード(サーバーにあるファイルを削除しない限り残る)させるモードの設定、及び、サーバー接続の設定が可能です。
      • サーバーにアップロードのみのモード
    • 端末用のクライアント アプリ : Synology Drive Client
      • NAS用のクライアント アプリ (Synology Drive, webブラウザを使用)と同様の機能を持つPC用クライアントです。

    パッケージセンターから「Drive」をインストールすると,以下の3つが機能追加されます.

    1. Synology Drive: NASのDrive閲覧
    2. Synology Drive ShareSync: NAS間の同期を設定
    3. Synology Drive Admin Console: NAS上のフォルダーを指定

    Synology Driveを追加したシステム構成全体としてのSynology DriveのモードやサーバーNASの構成は以下の通りです。

    • クライアント アプリではアップロードモードに設定
    • アップロードした先のサーバーNASでは、Hyper BackまたはSnapShot Replicationでバックアップを実施
    • 運用(1) : PC/iPadは、それぞれのクライアントアプリをインストールして運用.
    • 運用(2) : 以下は特種な運用方法ですが、事例として参考になると思うので、その運用概要を示しました。
      • A拠点には、光ネットワーク、サーバーNASを設置しています.
      • B拠点には、SoftBank Air (WiFi)、クライアントNASとPC/iPadを設置しています。日々、クライアントのデータが増加します.
      • B拠点のデータをA拠点にバックアップすることが目的です.
      • B拠点のNASのチームフォルダには、PC/iPadからネットドライブやDrive クライアントからデータがアップロードされます。
      • B拠点のNASのチームフォルダは、A拠点のDrive サーバー NASに自動的にアップロード(モード)されます。
      • A拠点のNASは、Hyper Back/SnapShot Replicationでバックアップされます。

    ミラーでバックアップ

    クライアント側で,ミラーによるバックアップができるように設定します.下図は,NASのクライアントソフト(Dirve ShareSync)の場合の設定例です.

    注意点ですが,項目「再リンクしたときのデフォルトの操作を選択します」の設定では,以下の事象が起こったので,その場合の対応策を示しました.因みに,「リモートNAS」は「サーバーNAS」のことです.

    事象 : 不具合と対処方法

    1. 初期設定で,(1)「・・・リモートNASから再取得されます」としていました.
    2. ミラーによるバックアップに変更するために,(2)「・・・リモートNASから削除されます」に変更し,OKで閉じて設定できたつもりでした.
    3. 一旦,リンクを解除して再接続したところ,(1)の設定が生きており,クライアントNASに削除したばすのテストファイルが生き返ってしまいました.
    4. そこで,クライアントNASを再起動したところ,削除したテストファイルは生き返ることなく,リモートNASから削除されました.
    5. この状態で,クライアントNASにある既存ファイルを削除してみたところ,リモートNASのミリーファイルも削除されることが確認できました.

    バックアップ体制の構築

    まず最初に設定しておきたい機能は、Snapshot Replicationの「snapshot」です。スケジュールングして、例えば10分や、30分毎に差分のバックアップを取るように設定します。最小5分の間隔も設定できます。

    以下に、これら機能について、今一度まとめました。

    • Windowsからネットドライブとして使用している場合、前のバージョン(リビジョン)が保存されているので、ファイルのプロパティのバージョンから以前のものを復元できます
    • NAS モデルが Btrfsファイル システムをサポートしている場合、Snapshot Replicationを使用してローカル コピーを作成できます(DS918+/DS920+は可能)
    • iSCSI LUN対応
    • Hyper Backupより処理速は高速
    • スナップショットのスケジューリング(予約スナップショット)は、の3モードがある
      • 常に維持する
      • 最新を維持する
      • カスタマイズ
    • Synology Snapshot Manager
      • Synologyサイトからダウンロードし以下のプラットフォームにインストールすれば、Snapshotを直接管理できる(http://www.synology.com/から無償)
      • VMware
      • Windows Server

    Snapshot, Synologyサイト –

    https://www.synology.com/ja-jp/knowledgebase/DSM/help/SnapshotReplication/snapshots

    最初のスナップショットを取ると、フルバックアップが取られます。その後、バックアップとの差分が取得されます。いずれも、スナップショットです。

    Snapshot Replicationのインストールと設定方法及びスナップショットの概念について、ATCさんの以下の記事が大変参考になります。

    Synology NASでスナップショットを取得する | Snapshot Replication

    https://www.atc.jp/synology_nas_snapshot_replication/

    バックアップの充実化

    Synology NASに保管しているデータおよびNote StationやDBなど一部サーバーのバックアップは、Hyper Backupで必要十分です。

    Snapshot Replicationを使えば、システム構成というより、データの復元に特に向いています。

    この2つのバックアップを使うことで、よりきめ細かなバックアップにより、ほとんどの異常事態においても完全な復元および短時間で最新の復元が実現できます。

    対応するNAS

    Synology製品で、SnapShot Replicationが使用できる、Synology NASシリーズは、Synology siteを参照してください。

    Hyper BackupとSnapshot Replicationの比較

    Hyper Backup

    Hyper Backupの処理時間は、Snapshot Replicationの処理時間より多くかかるが、以下のリストおよび表1に示したように、5種類のストレッジにバックアップできます。暗号化も可能。

    1. ローカル
    2. 外部USB
    3. 別のSynology NAS
    4. ファイルサーバー
    5. パブリッククラウド

    Snapshot Replication

    一方、Snapshot Replicationは、基本的に指定した共有フォルダのスナップショットを取得します。これがsnapshot機能です。そのスナップショットをバックアップするのが、replication機能です。

    ランサムウェア対策には、Snapshot Replicationが良く使われているようです。

    その対応策は、別途、replicationしていたデータを使いデータを再構築します。

    表1. バックアップ・アプリの比較(Synology Siteより)

    バックアップ先Hyper BackupSnapshot ReplicationUSB CopyCloud Sync
    ローカル共有フォルダありありなしなし
    外部デバイス (USB)ありなしありなし
    別の Synology NASありありなしなし
    ファイル サーバーありなしなしWebDAV と OpenStack データ同期専用
    パブリック クラウドありなしなしあり

    バックアップ戦略

    バックアップは、(1)データが破損などによりカレントのデータ自体が無くなる場合、(2)サーバーが損傷する場合、(3)サーバーが置かれている場所が崩壊するなど、データ自体が無くなる要因は、最悪の場合も予想できます。

    • (1)データのみが無くなった場合は、ローカルのバックアップから復元すれば済む
    • (2)サーバーが損傷した場合、同じサーバーをあらためて購入するなどして用意し、別にバックアップしていたSynology NASやファイルサーバーから復元すればよい
    • (3)サーバーが置かれていた場所の崩壊の場合、パブリッククラウドのバックアップや別サイトのSynology NASのバックアップから復元できる。

    個人の場合、自宅内にある別Synology NASか、Windowsのファイルサーバーにバックアップするものと想定されます。それは、一般的な選択肢になります。

    また、パブリッククラウド(iCloud, Amazon, Googleなどから提供されるサービス)をバックアップの保存先に選択することは、Hyper Backupが暗号化機能を有していることから、そのハードルはそれほど高くないと思われます。

    実際の運用

    別のSynology NASがない場合、すなわち2台もNASないのが一般的だと思われるので、それを前提にすると、以下の運用がベターです。

    因みに、最近、DS918+の後継機であるDS920+をblog用に導入しました。現在は、この二台体制によりバックアップ体制が充実しています(2020/09/08 HARIKIRI(MR) )。

    1. Snapshot Replicationの運用

    小さなトラブルのためには、日頃から小まめなバックアップをして、また、復旧も迅速にするために活用します。バックアップ先はローカルにします(一般的な使用ではそれしかない)。

    例えば「web」フォリダーをバックアップ元すると、バックアップ先には「#snapshot」というフォルダーが作成されます。設定したスケジュールでスナップショットは、この「¥web¥#snapshot」ローカルフェルダーに、スケジュールされた日時を表すフォルダー名で作成されていきます。

    日々の大きなバックアップは、Hyper Backupに任せます(毎日)が、Snapshot Replicationによるスナップショットの間隔は、Hyper Backupより短い方がよいです。例えば1時間や2時間、5分毎も可能です。#snapshotフォルダーは、Hyper Bacvkupによるバックアップ対象のフォルダーではありません。従って、Hyper Backupのバックアップ先には、#snapshotフォルダーは含まれません。

    2. Hyper Backupの運用

    おすすめは、Synology NASにHDD毎に独立の電源スイッチがある裸族のお立ち台を接続(USB4台)して、毎日のパックアップ、パックアップ完了後のアンマウントしてオフラインにする設定が安全面からベターでです。

    ただし、バックアップの後の次のパックアップには、HDDケースのスイッチのOFF/ON操作が必要になります。こまめなOFF/ONは必要とは思わないので、気づいたときにOFF/ONする運用でもよしとします。ただし、バックアップ先のHDDが再マウントされていないため、HDDがオンラインにならないとバックアップは失敗します。HDDのOFF/ONによりマウントされている場合は、その時に限りバックアップされます。この点は注意してください。

    3. 自動化

    当サイトでも記事にしている「Switch Bot」シリーズの「プラグ」を用いて、外付けHDDケースの電源をコントールしバックアップの自動化を行う。これにより、手動によるHDD電源のオン/オフは不要となり、不必要な時間帯での外付けHDDケースの稼働が避けられることで、セキュリティ向上につながる。

    • 当サイトでも記事にしているSmart Botシリーズのプラグを、DS918+のUSBに接続した外付けHDDケースの電源プラグと家庭用コンセントの間に接続
    • iOS用SmartBotアプリからプラグの稼働時間を設定します
      • Hyper Backup、および Snapshot Repricationがバックアップするタイミングに応じた時間帯に設定します
      • 設定する時間帯の開始と終了の時刻は、5分から10分程度の余裕時間も考慮します
    • 設定した通りに、外付けHDDケースに対してバックアップできているか、ログを確認します
    WD BlueTM (5400 RPM Class)
    • 2年保証
    • 3.5 inch
    • Win/Mac対応
    • 4Kセクタ(AF)
    • SATA, 5Gb/s
    • 5400 rpm
    • イメージバックアップソフト(無料ダウンロード), Acronis True Image WD Edition (Windows版)
    • NoTouchTM ランプロードテクノロジー搭載: 記録ヘッドがディスクの表面に触れないように安全に配置されており、データを保護する

    USB Copy

    もっと柔軟なバックアップには,USB Copyも活用できます.

    • DS918+/DS920+では,全面とは背面に,1つずつUSB 3.0ポートがあります.外付けHDDにフォルダ/ファイルをコピーすることができます.
    • コピー動作のトリガー
      • USBデバイスのホットプラグしたとき
      • ハードウェアコピーボタンを押したとき
      • スケジュールを有効にして,その稼働時期になったとき
    • モード
      • フレキシブルモード
        • インクリメンタル
        • ミラー
        • マルチバージョン
    • 高度なオプション
      • インクリメンタで以下のオプションが使用できる
        • 送り先フォルダーの元のファイル構造を削除
        • ファイルの競合ポリシー
        • コピーが完了したら,そーすファイルを削除
      • マルチバージョンで以下のオプションが使用できる
        • ローテーションポリシーオプション
          • 古いバージョンからローテーション
          • Smart Recycle
          • 最大65535のバージョン保存
    • タスクが完了するとUSBデバイスは安全に自動排出される
    • フィルター機能が使える
      • 音楽,動画,画像,文章
    • ログ作成機能
      • 最大100,000
    • 通知機能
      • SMS
      • E-mail
      • モバイル
    • ビープ音
      • 開始時
      • 終了時

    USB Copy — Synology サイト —

    USB Copy の仕様 | Synology Inc.

    PC/Macなどのバックアップ

    以下のActive Backup Suiteによるバックアップに関するる記載は,古くなっています.2023年現在,Active Backup Suiteは,名前を変えてActive Backup for Bisunessとなりパワフルになりました.

    以下の内容は古いですが,記載内容は残しておきます(2023/10/08)

    Active Backup for BisunessでPC/Macをバックアップする方法は,別の記事を参考にしてください.

    https://harikiri.diskstation.me/synology/42352/(新しいタブで開く)

    Active Backup suite (古い,2023/10/08現在)は,Synology NAS以外のマシンのバックアップをSynology NASにすることを可能にします。

    Synologyが提供するライセンスフリーのバックアップバッケージは、SMB、rsyncによりSynology NAS以外のマシーンのデータやシステムをバックアップすることができるようになります。

    • Windows 10 PCのデータ、システムのバックアップと復元
      • バックアップは、Synology NASをバックアップする同様の技術で、差分バックアップすることでバックアップ容量を削減できる
      • リストアでは、CDやUSBメモリーで起動して、バックアップデータを保存しているSynology NASに接続することで、指定の復元ポイントに戻すことができる
    • ファイルサーバー
    • 仮想マシン

    Active Backup Suite – Synology Site –
    (2023/10現在,Active Backup for Bisunessと名前を変えてパワフルになりました.以下の記述とリンクは参考までに止めてください)

    Active Backup は、VMware、Hyper-V、Windows エンドポイント、Microsoft 365、G Suite のバックアップタスクを Synology NAS で一元管理し、一台のシンプルなコンソールで管理できるようにします。高速で信頼性の高いリカバリを実現し、実行中のサービス、VM、およびファイルを即座に利用できるようにします。

    具体的には、Active Backup for BuisinessパッケージをSynology NASにインストールし、Windowsをバックアップしたい場合は、Windows10用のエイジェントをPCにインストールするところから始まります。

    https://www.synology.com/ja-jp/dsm/feature/active_backup_suite

    システム・バックアップ

    以下で説明する「システム・コンフィグレーション」のバックアップは、Synology NASシステムの各種設定についバックアップすることが可能です.システム障害が起こった時に、できるだけ最小限の復旧作業で済みます。

    以下挙げた項目がバックアップされます。以下の図のように、拡張子が、「dss」のシステム・コンフィグレーション」ファイルをダウンロードし,その時まで安全に保管しましょう。

    • ユーザー
    • グループ
    • 共有フォルダー
    • ワークグループ
    • LDAP
    • SMB
    • AFP
    • NFS
    • FTP
    • Advanced
    • ネットワークパックアップ
    • ユーザーホーム
    • パスワード設定
    • パスワード期限
    • SNMP
    • タスクスケジュール
    • ノーティフィケーション

    最終防衛線はクラウドか!

    以上,バックアップしたデータの保管場所(サイト)を自宅にするという前提で解説してきました.即ち実データとバックアップデータが同じ場所という設定でした.実データとバックアップデータが同じ場所にあるということは,もしも,侵入者が実データを奪取できたとした時,同じ場所にあるバックアップデータも危険に曝されていることになります.

    そこで,考えられるのは,バックアップデータを保管を他サイトにするという提案です.それが,今後の在り方なのかも知れません.でも,個人的には少し抵抗がありますが,暗号化したバックアップデータであれば,少し積極的にはなれそうです.

    クラウドサービスは,どこでもよいのですが,例えば,マイクロソフトのOne Drive,AppleのiCloud,それとSynologyが提供するC2 Storage,等があります.クラウドサイトの地域は,Synology C2では,ヨーロッパ,北米,台湾です.One Driveおよび iCloudは,日本だと思われますが公表されているのかは不明です.

    Synology C2のアドバンテージは,Synology NASの機能に沿ったサービスが提供されます.C2の価格は,以下のリンクから確認できます.

    C2 Storageの価格 – Synology

    https://c2.synology.com/ja-jp/pricing/storage

    まとめ

    Snapshostによるバックアップは、ランサムウェア対策に使われることが多いと聞きます。短い間隔での差分バックアップであるため、最も近い過去での最新バックアップを持っているためです。

    ベースとなる「まるごとバックアップ」は、Hyper Backupに任せて、そのHyper Backupのバックアップ間隔の隙間を埋めるのが、Snapshot Replicationです。

    最後に、バックアップと共に、セキュリティとして重要であるのが、データの漏出の防止です。その為には、暗号化についても考える必要があります。もしも、Synology NASを使用しているのであれば、暗号化について以下の記事もご覧ください。

    編集履歴

    2019/12/01 はりきり(Mr)
    2020/01/03 追記・文言整備
    2020/03/05 文言整備
    2020/04/24 追記 (関連記事)
    2020/05/01 追記 (Snapshot Replicationは、Btrfsで使用できる)
    2020/05/04 追記 (ランサムウェアについて、まとめ)
    2020/08/13 文言整備、修正(web-1フォルダーが作成される → #snapshotフォルダーが作成される)、追加(DS920+とDS918+について)
    2020/09/08 文言整備、追記 (DSMでの操作画面)
    2020/09/27 誤記修正 (誤記であったHyper Backupでリビジョン管理を削除)、文言整備
    2021/01/03 追記 (自動化 - Smart Botのプラグを使って外付けHDDケースの電源のON/OFFを管理する)
    2021/03/28 追記 (USB Copyについて)
    2021/04/03 追記 (Active Backupパッケージについて)
    2021/05/15 追記 (システムコンフィグレーションのバックアップ)
    2021/10/16,文言整備(SnapShot Replication関連)
    2022/01/08,追記(Synology Driveによるバックアップ)
    2022/11/13,修正(DS918+からDS1621xs+に移行したことに伴う)
    2023/08/28,追記(Synology Driveを使ったミラーバックアップについて)
    2023/10/08,追記(Active Backup for Bisunessは,Suiteからパワーアップ)
    2023/11/11,追記(パッケージセンターからDriveをインストールして追加される3つの機能: Synology Drive, Synology ShareSync,および Synology Drive Admin Console)
    2023/11/15,追加(クラウドにバックアップするについて)
    2024/07/14,文言整備(誤記訂正など)

    以上