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  • [用語] OD; Optical Density; タンパク質濃度,核酸濃度,微生物濃度などを表す [2020/02/18]

    [用語] OD; Optical Density; タンパク質濃度,核酸濃度,微生物濃度などを表す [2020/02/18]

    OD : Optical Density

    バイオ医薬の研究・開発・製造ではよく使われる用語です。

    OD 260 nmは,波長の260nmでの吸収度を表し,核酸の吸光波長が最大となる波長なので,核酸の定量に使用されます.

    OD 280 nmは、波長の280nmでの吸光度を表し、アミノ酸の吸光波長が最大となる波長なのでペプチド,タンパク質の定量に使用されます。因みに,そのタンパク質のアミノ酸組成の比率や立体構造から,OD280:1は何mg/mLであるのか,個別の値を持ちます.タンパク質の研究では,濃度を指標にして進めていくため,この値(mg/mLとOD280nm値)を研究初期に求めておきます.ただし,純度が高くないと意味がありません.

    OD 280/260のそれぞれを測定して,その比を計算することで,タンパク質溶液中にコンタミ(混入)している核酸の量を簡便に見極めることができます.核酸は,SDS-PAGE分析では染色バンドとして同定できないので,SDS-PAGEでは,核酸を不純物として評価することができません.より正確に評価するには,PicoGreen(R)試薬やPCR法が用いられます.また、それとは逆に核酸の純度の評価にも応用されます。

    OD 600 nmは、波長の600nmでの吸光度を表し、溶液サンプルの濁り具合を測定したい場合に使用されます。例えば、大腸菌の増殖具合は濁りとして捉えることができるので、大腸菌の培養状況を評価する場合には頻繁に使われています.ちなみに,大腸菌の培養後のOD600nm値を測定し,その大腸菌を遠心分離して乾燥させた重量との比なども,バイオの実験などでは頻繁に使用される指標です.その値は,例えば0.35 g of dry cell weight / OD600:1.0です(複数の文献を見つけることができますが,平均的な値が0.35程度です).

    編集履歴

    2020/02/18 Mr. Harikiri
    2023/02/07 追記(OD260)

  • [Bio-Edu] (1) 血液中の蛋白質の濃度 – ID6520 [2020/01/09]

    [Bio-Edu] (1) 血液中の蛋白質の濃度 – ID6520 [2020/01/09]

    血液

    • 血球 : 赤血球
    • 血漿 : 遠心分離して血球を除いた上清画分
    • 血清 : 血液を凝固させて凝固画分を取り除いた上清画分
    蛋白質濃度説明
    Albumin35-55 mg/mL血中浸透圧調節、低分子キャリア
    γ globulin免疫防御、IgG, IgA, IgE, IgM,など(50%飽和硫安で沈殿する画分の総称)
    (IgG)8-18 mg/mL
    凝固系蛋白質体では常に出血しているため、これら蛋白質が適切に働いている。Fibrinogen
    (Fibrinogen)2-6 mg/mL
    (AT-III)0.2-0.3mg/mL
    (Transferrin)2-5mg/mL
    (Celluloplasmin)2-4mg/mL
    線溶系蛋白質凝固状態は機能を果たした後、溶かされる。Plasminogen
    補体系蛋白質低次元の免疫防御。C1~C9

    凝固・線溶系

    https://ja.wikipedia.org/wiki/凝固・線溶系

    補体系

    https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル/12-免疫学;アレルギー疾患/免疫系の生物学/補体系

    血漿タンパクの種類と機能

    http://www10.showa-u.ac.jp/~biolchem/H20-P2protein-8.pdf