カテゴリー: key-word

  • [用語] Cell Banking – ID21614

    [用語] Cell Banking – ID21614

    Cell Banking

    GMPに従いマスターセルバンクとワーキングセルパンクを製造し液体窒素による超低温保管すること。セルバンクには、開発段階ごとに以下のようなものが作成される。

    1. Research Cell Bank (RCB)
    2. Master Cell Bank (MCB)
    3. Working Cell Bank (WCB)

    遺伝子組換えしようとしている元の細胞株に遺伝子導入して、目的の物質を生産する遺伝子組換え細胞を作製し、単一のクローンにセレクトしたり、生産性の高いものを選んだりしながら、RCBを作製します。その後、更に、確実なモノクローンにしてMCBを作製します。バイオロジクスの開発段階、臨床の初期段階では、MCBを出発材料として、臨床用サンプルを製造します。その後、MCBの一部を使用して、拡大培養しWCBを作製します。その後は、WCBを使用して臨床用サンプル、商用の医薬品を作製することになります。

    編集履歴
    2020/08/24 Mr.はりきり
    2021/10/14,追記(RCB, MCBおよひWCBに関する記載)
  • [用語] Screening & Cloning

    [用語] Screening & Cloning

    目的物質の生産性、生産物の品質、培養容易性、培養安定性の観点からからプール細胞のスクリーニングとモノクローニングすること。

    スクリーニングに用いられる評価試験項目は以下の通りです。

    • 目的物の細胞あたり生産性(μg/cell)
    • 細胞増殖性
    • 多世代増殖安定性
    • 生産される目的物質の品質試験による目的適合性
    • 蛋白医薬の場合、タンパク質に起こる翻訳後修飾として、特にハイマンノース含有率を含む糖鎖の種類及び含有率
    編集履歴
    2020/08/24 Mr.はりきり
    2021/10/14,追記(スクリーニング評価試験項目について)
  • [用語] Transfection ; トランスフェクション – 遺伝子を細胞内に入れる

    [用語] Transfection ; トランスフェクション – 遺伝子を細胞内に入れる

    transfection

    transfection ; トランスフェクションは、遺伝子組換え技術の基本である目的遺伝子(plasmid)を細胞 (Host Cell)の中に入れる操作です。使用する薬剤として強カチオンを使用したり、薬剤ではなく電気パルスで細胞膜を緩め小さな穴を作って挿入したりする方法があります。

    [Bio-Equipment] 遺伝子導入装置 ; Transfection for Plasmid to cells

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    [用語] Transfection ; トランスフェクション – 遺伝子を細胞内に入れる

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    [rAAV-Design] – 治療用AAV Vectorの設計 – 考慮事項 – ID12947 [2020/06/24]

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    [rAAV-Production] – 治療用AAV Vector製造 – 考慮事項 – SM-ID12844 [2020/10/14]

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    [Bio-Edu] バイオ医薬品における生産細胞株の構築の方法 – ID5029 △[2020/08/19]

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    [Data Link] ウイルスベクターによる遺伝子導入と発現(4) – ID4158 [2019/12/09]

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    [Bio-rAAV] rAAV vector製造でplasmidを細胞に導入するトランスフェクション試薬 – ID3336 [2020/07/21]

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    編集履歴
    2020/08/24 Mr.はりきり
    2021/10/14,追記(電子パルスについて)
  • [用語] Host Cell

    [用語] Host Cell

    Host Cell

    目的のタンパク質を発現させるために使用する出発材料となる最適化された細胞のこと

    編集履歴
    2020/08/24 Mr.はりきり
  • [用語] PCL – Packaging Cell Line/Producer Cell Line  [2020/08/23]

    [用語] PCL – Packaging Cell Line/Producer Cell Line [2020/08/23]

    Producer Cell LineとPackaging Cell Lineの違い

    • Packaging Cell Lineは、キャプシドまたは空のウイルス量子を生産します。遺伝子治療用のウイルス・ベクターを生産するには、GOI Plasmidをトランスフェクションします
    • Producer Cell Lineは、GOIの安定生産細胞株であり、長期にウイルス・ベクターを生産します source

    プロデューサー細胞株は、遺伝子治療ベクターの製造コンポーネントの1つです。選択した細胞株の特性(起源/派生、倍加時間、ウイルス感染と複製の許容度)はウイルス生産性の効率を決定し、増殖条件は必要な下流の処理方法と最終製剤のリリーステストに影響します。この様式の細胞は、臨床目的によっては、患者に直接投与される可能性もあります。source

    FDAガイドライン

    遺伝子治療ベクターの遺伝子解析

    2018年のFDAドラフトガイドラインの概要です source

    • 「40kb以下のすべてのベクターを完全にシーケンスすることを推奨する」
    • 「ウイルスベクターを統合するには、統合されたベクターでDNAシーケンスを実行することを推奨する。シーケンシング用の材料は、プロデューサー細胞株から収集できる。」
    • 「安定したベクタープロデューサー細胞株(PLC)については、生産終了(EOP)細胞における遺伝子インサートの遺伝的安定性をテストすることを推奨する

    対応できる企業

    PCL関連文献リンク

    編集履歴
    2020/09/03 Mr.HARIKIRI
    2020/09/17 追加(対応できる企業の追加;Oxgene™️)
  • [用語] エクソン; exon [2020/08/23]

    [用語] エクソン; exon [2020/08/23]

    エクソン

    エクソン; exon, DNAまたはRNAがタンパク質に転写されるまでに、スプライシングを受けて実質的に必要な(タンパク質をコードするという意味での)遺伝子配列まで残る部分。

    除去される部分をイントロンと呼ぶ。エクソンは、更にタンパク質に翻訳されるコーディング領域(CDS)と、されない領域(UTR; 非翻訳領域)に区別される。開始コドンより上流を5’UTR、終始コドンりより下流を3’UTRという。tRNAにも同様の機構が存在する。

    • 5’ UTR
    • エクソン
      • CDS
      • UTR
    • イントロン
    • 3’ UTR

    エクソン – wikipedia –

    https://ja.wikipedia.org/wiki/エクソン
    編集履歴
    2020/08/18 Mr.HARIKIRI
  • [用語] DNA; Deoxyribonucleic acid – Histoneを介した染色体の折り畳みまでを順を追って解説  [2020/09/23]

    [用語] DNA; Deoxyribonucleic acid – Histoneを介した染色体の折り畳みまでを順を追って解説 [2020/09/23]

    DNA

    DNA; Deoxyribonucleic acid; デオキシリボ核酸。DNAは塩基の相補的結合によって2本が結合し二重螺旋 (DNA double helix)を形成します。人の23本の染色体に収められているDNAの長さは、総長30億塩基対です。卵子と精子を除く細胞は、2倍体なので、染色体は、46本(うち性染色体が2つ、DNAの総長は60億塩基対になります。

    機能の有無で分けた場合、DNAには、イントロンとエクソンのそれぞれの領域が存在する。

    昔々のバイオロジクス生産細胞株の品質管理

    もう40年も前のことですが、IFNをリンパ芽球で生産していた頃、細胞の染色体数を先輩がカウントしていたことを思い出します。当時は、それくらいしか検査する項目が無かったからです。

    1) DNAから染色体までのパッケージングについて、わかり易い図があります。クロマチン構造のDNAの巻き数は1.65回とありましたが、また、以下の2)の文献では、1.75回とありました。どちらが正しいのかは不明です。

    DNA Packaging: Nucleosomes and Chromatin – Scitable by nature EDUCATION

    https://www.nature.com/scitable/topicpage/dna-packaging-nucleosomes-and-chromatin-310/

    2)DNA-Histone結合体の分かり易い図があります。

    クロマチン構造 – 分子遺伝学研究所 広島大学 –

    http://www.mls.sci.hiroshima-u.ac.jp/smg/chromatin/chromatin1.html

    塩基対の幅は、2nmです。塩基対の長さは、約0.34nmです。60億を掛ける (0.34nm x 6e9 = 約2m)と、2倍体の細胞には、2mのDNAを含んていることになります。

    人体には、約50兆個の細胞があると推定されるているので、人には、100兆メートルのDNAが含まれている計算です。

    1. Nucleosomeの形成

    DNAは、8 x Histone protein (2 x (H2A-H2B二量体) + (2 x H3, 2 x H4, オセロのチップのような平たな円柱構造の円周にDNAが巻きつく)の円周に1.65回巻かれます。

    この1つのDNA-タンパク質結合体の単位を「Nucleosome」といい、DNAの長さ分だけ形成されます。この紐状のものを「Chromatin」と言います。実は、Chromatin線維は、細胞周期の間期に観察可能です source

    すなわち、

    • 二重螺旋の紐状のDNAは、以下の流れで最初の太い紐になります
    • 8 x Histone (Histone Octamer) および1 x H1 histone proteinの球体に、糸巻きのように巻かれて、多数の基本単位であるDNA-Histone 結合体であるNucleosomeを作ります、
    • 一つのNucleosomeには、146塩基対のDNAが含まれます
    • DNA-Histon結合体の直径は11nmです

    1: Histone H1° (NEB #M2501) 1 μg; 2: Histone H2A (NEB #M2502) 1 μg; 3: Histone H2B (NEB #M2505) 1 μg; 4: Histone H3.1 (NEB #M2503) 1 μg; 5: Histone H3.2 (NEB #M2506) 1 μg; 6: Histone H3.3 (NEB #M2507) 1 μg; 7: Histone H4 (NEB #M2504) 1 μg; 8: Histone H2A/H2B Dimer (NEB #M2508) 2 μg; 9: Histone H3.1/H4 Tetramer (NEB #M2509) 2 μg; 10: NEB Protein Ladder (NEB #P7703)

    図 Histoneの分子量 (SDS-PAGE)

    2. Chromatosomeの形成

    • Nucleosomeに1つのHistone 1 (H1) histone proteinが加わり
    • Chromatosomeになります

    2. Chromatinの形成

    • おそらく、H1の追加により、Chromatosomeの12~13個を一周とする構造を形成するための方向性を持つようになると考えられます
    • Chromatosomeが、12~13個を一周として配置されハッキングされた、この全体の構造体線維をChromatinと言います
    • その一週の直径は、30nmです

    3. Chromatinの螺旋・ループ形成

    Chromatinは、「ねじれ」て、更に太い紐状になりパッケージングされます(便宜上、Chromatin螺旋、と称します)。Chromatin螺旋は、更に、ループ状に短縮されます(便宜上、Chromatin螺旋・ループ、と称します)。このループの長さは300nmです。

    すなわち、

    • Chromatinは、螺旋状にねじれて太い紐状に短縮され、
    • さらに、その太い紐状は、ループに折り畳まれれてパッキングされます
    • そのループの長さは300nmです。
    • Chromatin螺旋・ループが完成します

    4. Chromatin螺旋・ループの最後の螺旋形成

    • Chromatin螺旋・ループは、更に螺旋を形成します(便宜上、Chromatin螺旋・ループ・螺旋、と称します)。
    • 螺旋を形成することで、Chromatosome螺旋ループの幅は、コンプレスされて、300nmから250nmに縮小されます。
    • Chromatin螺旋・ループ・螺旋の直径は、700nmです

    5. 最後、染色体への形成

    染色体 (chromosome) は、染色分体; chromatidを形成するために、Chromatin螺旋・ループ・螺旋は、最後の折り畳みが行われます。

    分裂期の染色体は、一対の姉妹染色分体(それぞれを染色分体; chromatidという)からなるためXの形をしています。また、分裂期には、短腕と長腕の間にある「セントメア」に微小管のキネトコアにより姉妹染色分体は、両極に引き寄せられて分裂を完了します。source:wiki

    編集履歴
    2020/09/21 Mr.HARIKIRI
    2020/09/23 追記 (Histone分子量)
  • [用語] CDA; Clean Dry Air [2020/08/21]

    [用語] CDA; Clean Dry Air [2020/08/21]

    CDA

    CDA; Clean Dry Air : バイオ医薬品の製造ルームに供給するクリーンな空気

    編集履歴
    2020/08/21 Mr.HARIKIRI
  • [用語] SEC; Size Exclusion Chromatography [2020/08/19]

    [用語] SEC; Size Exclusion Chromatography [2020/08/19]

    SEC

    SEC; Size Exclusion Chromatography, GFC; Gel Filtration Chromatographyと同義

    編集履歴
    2020/08/19 Mr.HARIKIRI
  • [用語] IL-17; interleukin-17  [2020/08/18]

    [用語] IL-17; interleukin-17 [2020/08/18]

    IL-17

    IL-17; interleukin-17; IL-17A, そのたIL-17BからIL-17Fまで知られている。
    IL-17は、CD4陽性T細胞が産生する(これをTh1細胞, Th2細胞の対比としてTh17細胞という)。IL-17受容体(IL-17R)を発現する細胞は、マクロファージなどの免疫細胞、角化細胞を含む上皮細胞、血管内皮細胞、線維芽細胞、滑膜細胞などがある。IL-17Rを介して炎症性サイトカイン、ケモカインが産生され、好中球の遊走し、組織障害、血管新生が誘導される。治療ターゲットは、乾癬、関節リウマチ、多発性硬化症、クローン病が挙げられている。

    経路開始 → (CD4+ T Cell (Th17 cell) )→ IL-17 → IL-17R (= Mφ/上皮細胞/血管内皮細胞/線維芽細胞/滑膜細胞) → 炎症性サイトカイン・ケモカイン → 好中球(遊走:血管を通り抜ける能力) → 組織障害・血管新生 (自己免疫疾患)

    参考

    IL-17

    https://www.jstage.jst.go.jp/article/arerugi/64/7/64_971/_pdf/-char/ja
    編集履歴
    2020/08/18 Mr.HARIKIRI