Sartorius stedim biotech
GMP製造などで海外企業の製品や原材料を使用している場合が多いと思われるが、その製造所の監査はどうすれば良いか。Sartorisのでは第三者機関のRX-360の監査を受けており、その監査結果は、RX-360から入手可能となっている。因みに、Sartoriusのサイトから、以下の質問票(2022年版)は入手できる。
バイオリアクター製品
- 培養条件の開発から商用製造までのバイオリアクター製品(15mL~2,000L)
- ambr15
- ambr250
- BIOSTAT STAT STR (50L, 200L, 2,000L)
CellCelector(TM)
- Single Cell Cloning (SCC)装置
- クローン解析
- 自動化ピッキング
- ナノウェルプレート(24wellの1wellに更に細かなwell)
CellCelectorを使用したcloningについて(Copilot)
Q : sartorius のcellcelectorによるsingle cell cloningの原理について nanoplateの使用方法なども含めて説明して
Copilot : SartoriusのCellCelectorは、シングルセルクローニングのための高度な自動化システムです。このシステムは、細胞の選択、ピッキング、移植を効率的に行うために設計されています。以下に、CellCelectorの原理とナノプレートの使用方法について説明します。
CellCelectorの原理
- スキャンと検出: CellCelectorは、明視野、位相差、蛍光のいずれかまたは併用でソースプレートをスキャンし、画像を取得します。これにより、目的の細胞やコロニーを検出します.
- 解析と選択: 取得した画像を解析し、ユーザー定義の基準に基づいて目的の細胞やコロニーを検出します。検出された細胞は、画像ギャラリーでレビューされ、ランク付けされます.
- ピッキング: 検出されたシングルセルやコロニーをピッキングします。ピッキングは、液体で緩衝した使い捨てガラスキャピラリーを使用して行われ、穏やかかつ正確に細胞を吸引します.
- 移植と培養: ピッキングされた細胞は、デスティネーションプレートに移植され、さらに培養されます。これにより、クローン細胞株の生成が行われます.
ナノプレートの使用方法
- ナノウェルアレイの準備: CellCelectorは、ナノウェルアレイを使用してシングルセルクローニングを行います。ナノウェルアレイは、1ウェルのチャンバースライドから6ウェルおよび24ウェルのプレートまでさまざまなフォーマットで提供されており、プレートあたり10万から数百万のナノウェルが使用されています.
- 細胞のシーディング: ナノウェルアレイに細胞をシーディングし、各ナノウェルに1つの細胞が入るようにします。これにより、シングルセルクローニングが可能になります.
- スフェロイド形成とスクリーニング: シーディングされた細胞は、ナノウェル内でスフェロイドを形成し、イメージングとスクリーニングが行われます。これにより、目的のクローンを選択することができます.
- 移植と拡大: 選択されたクローンは、通常の細胞培養プレートに移植され、さらに拡大および分析が行われます.
CellCelectorは、シングルセルクローニングの効率を大幅に向上させるための強力なツールです。これにより、バイオ医薬品の製造や研究において高品質なクローン細胞株を迅速に生成することができます。
Monoclonalityの保証 (規制当局への説明)
- シングルセル・クローニング・バリデーション・レポート
- 平均確立 : 99.7% (FDAの推奨事項に準拠)
- 対象クローンの証明書
- Top 4 Clone (RCBのDay0とDay1の画像)について提出
フィルター製品
- Cross Flow : Sartocon (TM)
- 清澄ろ過
- Sterile filter
生産株構築サービス
- 2015/07に、CellcaをM&Aし、バイオロジクスの生産株作製サービスを展開。培養生産性は、4g/L~8g/L
- cellca & Biooutsourceは、sartorial stedimの子会社である。10ヶ月でMaster Cell Bank(MBC)を作成するサービスを提供する
- 2025現在,開発したCell Lineは7つのコマーシャル製品を含む
- セルバンクキング・サービス
- cGMP細胞バンク施設: 自動化シングルユース使用,FILL-ITによる迅速自動充填(>500vial/20min)
- MCB (12 x 106cells)作成まで5カ月,WCBは3か月
- 試験パッケージ (ICH Q5A(R1))までは,MCBで10週間,WCBで6週間
- 生産細胞株の選択戦略は,一般的な方法
具体的には,限外希釈法による1cell/wellでcloneを採取する.
RCBの分析
- Sterility : Sterility by Direct Inoculation to EP/USP
- Mycoplasma : Mycoplasma Culture Assay to EP/USP
- Cell Line Identity : DNA Barcoding Assay for Cell Line Identity
- Gene Copy Number : Determination of gene copy number by real time PCR
- Transgene DNA Seq : Confirmation of sequence of transgene (coding region) by mRNA wequencing
- Transgene DNA Seq : Confirmation of 5′ and 3′ flanking regions of transgenen by DNA sequence.
CLDワークフロー
https://www.sartorius.com/resource/blob/59098/220734d796dafd2f649ab4076ca3426d/company-presentation-sartorius-stedim-biotech-data.pdf
host cell (CHO DG44)を使用したMCB作成サービスでは、4g/Lから8g/L (12 – 14 days standard fed batch production の高発現株を作成する。
https://www.sartorius.com/resource/blob/59098/220734d796dafd2f649ab4076ca3426d/company-presentation-sartorius-stedim-biotech-data.pdf
IgG1の生産性が最も高く、IgG4では、5g/L程度
https://www.biooutsource.com/cell-line-and-upstream-process-development/
編集履歴
2020/01/07 はりきり(Mr)
2020/20/20 追記 (製品)